JP2009133964A - 液晶滴下工法用シール剤、上下導通材料及び液晶表示素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】印刷方式により基板に塗布することができる滴下工法用シール剤であって、25℃においてE型粘度計を用いてプローブ回転数を1rpmに設定して測定したときの粘度が5〜150Pa・sである液晶滴下工法用シール剤。
【選択図】なし
Description
以下に本発明を詳述する。
また、本発明の液晶滴下工法用シール剤は、後述するように硬化性樹脂等の樹脂成分や、増粘剤やフィラー等の添加物を含有するが、添加剤を含まない樹脂成分のみでの25℃においてE型粘度計を用いてプローブ回転数を1rpmに設定して測定したときの粘度の好ましい上限が80Pa・s、より好ましい上限が50Pa・sである。
具体的には、本発明の液晶滴下工法用シール剤は、80〜120℃で1〜30分加熱後において、25℃においてE型粘度計を用いてプローブ回転数を1rpmに設定して測定したときの粘度の好ましい下限が300Pa・s、好ましい上限が2000Pa・sである。300Pa・s未満であると、パネル貼り合わせ時にシール乱れや差込み等の不良が生じることがあり、2000Pa・sを超えると、パネル貼り合わせ時に不良が生じることがある。より好ましい下限は500Pa・s、より好ましい上限は1000Pa・sである。
なお、80〜120℃で1〜30分加熱とは、この範囲の温度及び時間であればいずれの場合であってもよい(任意の温度、時間について上記粘度範囲を示す)ということを示す。
上記粘度範囲に設定する方法としては特に限定されないが、貼り合わせ前にある程度の熱をかけることで硬化性樹脂の一部を反応させる方法や、増粘剤を添加し、貼り合わせ前に液晶滴下工法用シール剤を加熱する方法等が挙げられる。
上記エポキシ樹脂としては特に限定されず、例えば、エピクロロヒドリン誘導体、環式脂肪族エポキシ樹脂、イソシアネートとグリシドールとの反応から得られる化合物等が挙げられる。
上記光重合開始剤としては特に限定されず、例えば、紫外線等の光が照射されることでラジカルを生成する重合開始剤が挙げられる。
上記シランカップリング剤としては特に限定されないが、ガラス基板等との接着性向上効果に優れ、硬化性樹脂と化学結合することにより液晶中への流出を防止するとができることから、例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン等や、スペーサー基を介してイミダゾール骨格とアルコキシシリル基とが結合した構造を有するイミダゾールシラン化合物からなるもの等が好適に用いられる。これらのシランカップリング剤は単独で用いてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
本発明の液晶表示素子用シール剤と、導電性微粒子とを含有する上下導通材料もまた、本発明の1つである。
(液晶滴下工法用シール剤の調整とパネル作製)
表1に示す割合で各樹脂成分を遊星式攪拌装置を用いて攪拌した後、光重合開始剤を加え加熱溶解させた。ここでの樹脂成分であるエビクリル3700はビスフェノールA型の(メタ)エポキシアクリレートであり、本発明の規定粘度と比較して高粘度品である。またIRR214−Kはジメチロールジシクロペンタジエンルジ(メタ)アクリレートであり、本発明の規定粘度から比べて低粘度品である。樹脂Aはレゾルシノール型のエポキシ(メタ)アクリレートであり、本発明の規定粘度範囲品である。
その後、カップリング剤、粉体フィラーを添加し同様に攪拌混錬した後、セラミックス3本ロールミルにて分散させて、液晶滴下工法用シール剤を調製した。
なお、表1中の各材料の配合量は「重量部」を表し、「粘度」は、調製後の各シール剤の粘度をE型粘度計(ブルックフィールド社製「DV−III」)を用いて25℃、1.0rpmの条件で測定した測定値(Pa・s)(初期粘度)である。
調製した液晶滴下工法用シール剤をシリンジに充填・脱泡した後、印刷機にて配向膜が塗布されたITO付きガラス基板上に正方形を描くように塗布した。その後、105℃の加熱温度で400秒加熱した。また、粘度の値は各条件で加熱後、室温に戻し液晶滴下工法用シール剤を25℃でE型粘度計(ブルックフィールド社製「DV−III」)を用いて25℃、1.0rpmの条件で測定した測定値(Pa・s)(プリベイク後粘度)である。
その後、加熱したシール剤塗布基板に、適量の液晶(チッソ社製・JC−5004LA)微少液滴をシール枠内に滴下して真空貼り合わせ装置に設置し、50Paの真空下でもう一方の基板を重ね合わせた。
その後、UV照射、120℃1hの工程を経ることにより液晶表示素子を製造した。
実施例1〜5及び比較例1〜2で作製した液晶滴下工法用シール剤及び液晶表示素子について以下の評価を行った。結果を表1に示した。
印刷機を用いてシール剤塗布後のシール剤形成状態を目視にて観察し、以下の基準にて評価した。
○:特に問題なくシール剤パターンが形成されていた
×:シール剤切れ、かすれが起こっていた
製造した液晶表示素子の液晶に接触する付近のシール剤状態を目視にて観察し、以下の基準にて評価した。
○:特に問題なく、エアーや液晶の差込現象、シールの形状が乱れるなどの現象は確認されなかった
×:シール形状が乱れていた
得られた液晶表示パネルについて、シール部周辺の液晶に生じる色むらを目視にて観察し、以下の4段階で評価を行った。
◎:色むらが全くない
○:色むらがほとんどない
△:少し色むらがある
×:色むらがかなりある
Claims (8)
- 印刷方式により基板に塗布することができる液晶滴下工法用シール剤であって、25℃においてE型粘度計を用いてプローブ回転数を1rpmに設定して測定したときの粘度が5〜150Pa・sであることを特徴とする液晶滴下工法用シール剤。
- 80〜120℃で1〜30分加熱後において、25℃においてE型粘度計を用いてプローブ回転数を1rpmに設定して測定したときの粘度が300〜2000Pa・sであることを特徴とする請求項1記載の液晶滴下工法用シール剤。
- 硬化性樹脂と増粘剤とを含有することを特徴とする請求項1又は2記載の液晶滴下工法用シール剤。
- 硬化性樹脂は、(メタ)アクリル樹脂を40〜100重量%含有することを特徴とする請求項3記載の液晶滴下工法用シール剤。
- (メタ)アクリル樹脂は、レゾルシノール骨格を有することを特徴とする請求項4記載の液晶滴下工法用シール剤。
- 更にシランカップリング剤及び/又は溶剤を含有することを特徴とする請求項3、4又は5記載の液晶滴下工法用シール剤。
- 請求項1、2、3、4、5又は6記載の液晶滴下工法用シール剤と、導電性微粒子とを含有することを特徴とする上下導通材料。
- 請求項1、2、3、4、5又は6記載の液晶滴下工法用シール剤及び/又は請求項7記載の上下導通材料を用いてなることを特徴とする液晶表示素子。
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