JP2004117526A - 液晶表示パネルおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶表示パネルの表示部における液晶の膜厚であるセルギャップを均一にすることによって表示画質を向上させ、さらに額縁領域を縮小できる液晶表示パネルを提供する。さらに、基板の貼り合わせの際に、セルギャップを定める間隙材の圧接による駆動ICおよび駆動回路の破損を防止して、歩留りが向上する液晶表示パネルを提供する。
【解決手段】液晶表示パネルは、一の基板1と他の基板2とが離間して固定されている接着領域12と、画像を表示するための領域である表示領域11に配置され、セルギャップの大きさを定めるための間隙材3とを備える。さらに、液晶6を駆動させる信号を発信するための駆動IC5を備え、接着領域12の内部に駆動IC5の少なくとも一部が配置され、セルギャップは、実質的に間隙材3の粒径によってのみ定められた大きさを有する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に備えられる表示パネルに関するものである。特に液晶表示パネルとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネルは、対向する2枚の基板の間に液晶を封入した構成を備える。図7にカラー液晶であってマトリクス型の液晶表示パネルの概略平面図を示す。液晶表示パネル10は2枚の基板が接着固定されている接着領域12、接着領域12に囲まれる領域内のうち画像(文字なども含む)を表示する表示領域11および接着領域12に囲まれる領域の外の領域である額縁領域13に大別される。接着領域12は接着剤が配置されている領域である。液晶表示パネル10の断面図を図8に、液晶表示パネル10の部分拡大平面図を図9に示す。ガラス基板であるアレイ基板1とカラーフィルタ基板2とはそれぞれの主表面が対向して離間するように配置されている。アレイ基板1の主表面にはポリシリコンを主材料とした駆動回路一体型の液晶駆動層が形成されており、額縁領域13には駆動IC(Integrated Circuit)5が配置されている。表示領域11には液晶を駆動するためのTFT(Thin Film Transistor)や画素電極を含む画素電極層8が形成されている。額縁領域13と表示領域11との間には駆動IC5と画素電極層8とを結線する走査線駆動回路32が配置されている。液晶表示パネル外部との信号の伝達は信号線駆動回路31によって行なわれる。カラーフィルタ基板2の主表面には、赤、緑、青の3色の色相を有するカラーフィルタ9が配置され、カラーフィルタ9の主表面には対向電極14が配置されている。画素電極層8とカラーフィルタ9との主表面には配向膜(図示せず)が配置されている。2枚の基板は接着剤4によって互いに固定されている。画素電極層8上の配向膜、対向電極14上の配向膜、カラーフィルタ基板2、および接着剤4に囲まれる空間に液晶6が封入されている。
【0003】
液晶表示装置は画像を均一に表示するために、表示領域11全域に亘って液晶の厚さが均一である必要がある。表示領域11における液晶6の厚さ(以下、表示領域の液晶の膜厚を「セルギャップ」という。)は、画素電極層8上の配向膜と対向電極14上の配向膜との間の距離である。セルギャップは、同一径の球形の間隙材3を表示領域に配置し、さらに、画素電極層8やカラーフィルタ9などの厚みを考慮したセルギャップに対応する大きさのガラスファイバ7を接着剤4の内部に挟みこむことによって定められていた。
【0004】
近年、液晶表示装置の小型化に伴って液晶表示パネルの小型化も要求されている。特開平10−153785号公報(特許文献1)には、駆動回路(配線)を接着領域に配置して、さらに、間隙材は接着領域に配置されず、表示領域内などに配置されることによって、額縁領域を縮小することが開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−153785号公報(0029段落、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図8に示す液晶表示パネルにおいては、必要とされる均一なセルギャップを得るために、間隙材3とガラスファイバ7との大きさを、それぞれ選定する必要があった。また、接着領域12は、駆動IC5が配置されたアレイ基板1上の位置より内側に設けられていたために、アレイ基板1上に回路一体型の液晶駆動層が形成されているにもかかわらず、額縁領域が大きくなり、液晶表示装置の小型軽量化の妨げの一因となっていた。
【0007】
特開平10−153785号公報(特許文献1)に開示された液晶表示パネルについては、駆動ICを額縁領域に配置するために、額縁領域を大きくせざるを得なかった。そのため、液晶表示パネルの小型化の障害となっていた。あるいは、表示領域を小さくせざるを得なかった。
【0008】
そこで、図10の接着領域の断面図に示すように、走査線駆動回路32のみならず駆動IC5を接着剤4の内部に配置することが考えられる。しかし、駆動IC5の上面にセルギャップを定める間隙材3が当接しているため、2枚の基板を貼り合わせる際の貼り合わせ圧力によって、駆動IC5が損傷することがあり、製造時の歩留まりが低下するという問題があった。特に接着剤として、熱硬化型接着剤のように高粘度の接着剤を用いる場合には、貼り合わせ圧力を高くする必要があり駆動IC5が損傷する頻度が高くなる。駆動IC5の損傷を防ぐために貼り合わせ圧力を低圧にした場合には、十分に基板が間隙材に当接せずセルギャップが不均一となって、表示不良が発生するという問題があった。たとえば、表示領域の周辺部において、色相が正確に表示されないという問題があった。
【0009】
液晶表示パネルには、先に基板同士を接着固定しておき、後に液晶を封入する方法に対して、液晶滴下貼り合わせ法と言われる基板同士の接着固定と液晶の封入を同時に行なう方法がある。この方法は生産性が高いが、基板同士を貼り合わせる際の圧縮力が弱いため、上記と同様に、接着領域に配置される間隙材の粒度分布に影響を受けてしまい、均一なセルギャップを得ることが困難であった。
【0010】
さらに、従来から使われている接着剤は、溶剤を含むものがほとんどである。接着剤を塗布する際には20Pa・s程度の粘度であるが、基板の貼り合わせ前に溶剤成分を揮発させるため、貼り合わせの際には粘度が500Pa・s程度と高く、圧縮力として10MPaほどの圧力をかけないと接着剤が十分につぶれないという問題があった。
【0011】
さらに、図11の接着領域の断面図に示すように、駆動ICは離散的に形成されるために、間隙材の最上点が同一平面上に含まれず、そのためセルギャップが不均一となり表示不良が発生していた。
【0012】
別の問題点として、たとえば液晶表示パネルが矩形で、駆動ICがアレイ基板の縦方向、横方向のそれぞれの各一辺にのみ設けられる場合には、駆動ICが設けられる辺と、対向する駆動ICがない辺とでは、駆動ICの厚みに応じてセルギャップが異なることになる。すなわち、駆動ICが形成されている側ではセルギャップが大きくなり、駆動ICが形成されていない側ではセルギャップが小さくなるという問題が発生する。駆動ICがない辺において、駆動ICと同じ高さの疑似駆動ICパターンを形成することによって、セルギャップの大きさを均一にすることができると考えられるが、構成が複雑になるという欠点を有する。また、ガラスファイバーなどの間隙材を接着領域に含むため、上記の場合と同様に駆動ICの損傷による歩留まりの低下が問題となっていた。
【0013】
本発明の目的は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、液晶表示パネルのセルギャップを均一にすることによって表示画質を向上させ、さらに額縁領域を縮小できる液晶表示パネルとその製造方法を提供することを目的とする。さらに、基板の貼り合わせの際に、セルギャップを定める間隙材の圧接による駆動ICおよび駆動回路の破損を防止して、歩留りが向上する液晶表示パネルとその製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に基づく液晶表示パネルは、一の基板と他の基板とが離間して固定されている接着領域と、上記一の基板と上記他の基板との間に液晶が封入された領域のうち、画像を表示するための領域である表示領域に配置され、セルギャップの大きさを定めるための間隙材と、上記液晶を駆動させる信号を発信するための駆動ICとを備える液晶表示パネルであって、上記接着領域の内部に上記駆動ICの少なくとも一部が配置され、上記セルギャップは、実質的に上記間隙材の粒径によってのみ定められた大きさを有する。上記接着領域に上記間隙材を配置せずに、上記駆動ICの少なくとも一部を配置する。この構成を採用することによって、額縁領域を縮小することができ、さらに、上記セルギャップを均一にして、表示不良を抑制することができる。
【0015】
上記発明において好ましくは、上記接着領域に配置された接着剤は、紫外線硬化型接着剤を含む。この構成を採用することにより、上記一の基板と上記他の基板とを貼り合わせる際は、上記接着剤の粘度が小さい状態で貼り合わせることができる。また、上記接着剤に紫外線を照射することにより短時間で硬化させることができる。
【0016】
上記発明において好ましくは、上記一の基板および上記他の基板のうち少なくとも一方の基板は、樹脂フィルムで形成される。この構成を採用することにより、上記液晶表示パネルを軽量化することができる。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明に基づく液晶表示パネルの製造方法は、一の基板と他の基板とが離間して固定されている接着領域と、液晶を駆動させる信号を発信するための駆動ICとを備える液晶表示パネルの製造方法であって、上記一の基板上の上記接着領域となるべき領域に上記駆動ICの少なくとも一部が含まれるように、上記駆動ICを形成する工程を含む。また、画像を表示する表示領域となるべき領域に間隙材を散布する工程と、上記接着領域となるべき領域に、接着剤のみを配置する工程と、上記一の基板と上記他の基板とを貼り合わせる接着工程とを含む。上記接着領域となるべき領域に、上記間隙材を配置せずに上記接着剤のみを配置して上記駆動ICが含まれるように、上記一の基板と上記他の基板とを貼り合わせる。この方法を採用することにより、セルギャップが均一な上記液晶表示パネルを製造することができる。また、額縁領域を縮小化できる。さらに、上記駆動ICの破損を防止できて生産歩留まりが向上する。
【0018】
上記発明において好ましくは、上記接着工程は、0.25MPa以下の圧力で貼り合わせる工程を含む。より好ましくは、上記接着剤として、粘度が450Pa・s以下の接着剤を用いる。この方法を採用することにより、低圧で基板の貼り合わせを行なうことができる。よって、液晶滴下貼り合わせ法を採用して、上記液晶表示パネルを製造することができる。
【0019】
上記発明において好ましくは、上記接着剤として、紫外線硬化型接着剤を含む接着剤を用いる。この方法を採用することにより、上記基板同士を貼り合わせる際には、上記接着剤の粘度が低い状態で貼り合わせることができる。また、上記接着剤の硬化の際は紫外線を照射することで、短時間に上記接着剤を硬化させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
(構成)
図1および図2を参照して、本発明に基づく実施の形態1に係る液晶表示パネルについて説明する。本実施の形態においては、液晶表示パネルとしてTFTカラー液晶表示パネルを例示する。
【0021】
図1は本実施の形態に係る液晶表示パネルの断面図であり、図2は本実施の形態に係る液晶表示パネルの端部の拡大平面図である。アレイ基板1の主表面とカラーフィルタ基板2の主表面とが離間して対向するように配置されている。アレイ基板1の主表面には、液晶を駆動するためのTFTや画素電極を含む画素電極層8が配置されている。また、カラーフィルタ基板2の主表面には、赤、緑、青の3色の色相を有するカラーフィルタ9と対向電極14とが配置されている。画素電極層8と対向電極14との主表面には配向膜(図示せず)が形成されている。画素電極層8上の配向膜、対向電極14上の配向膜、カラーフィルタ基板2および接着剤4に囲まれる領域に液晶6が封入されている。
【0022】
駆動IC5は、一部が接着剤4の内部に含まれるように形成されている。換言すると、接着領域12の内部に駆動IC5の一部が配置されている。駆動IC5から信号が発信され、走査線駆動回路32を通じて画素電極層8に形成されているTFTを駆動する。外部との信号伝達手段としては、駆動IC5に連結して額縁領域13に信号線駆動回路31が形成されている。
【0023】
間隙材3は略球形をしており、本実施の形態においては、プラスチックスペーサが配置されている。間隙材3は表示領域11に配置され、画素電極層8上の配向膜と対向電極14上の配向膜とに当接している。セルギャップの大きさは、実質的に表示領域11に配置されている間隙材3の粒径によってのみ定まる。すなわち、間隙材3の粒径を大きくするとセルギャップは大きくなり、逆に粒径を小さくするとセルギャップは小さくなる。このように間隙材3の粒径を変えることにより、セルギャップの大きさを調整することができる。
【0024】
一方で接着領域12には、ファイバガラスなどの間隙材は配置しない構成を有する。本実施の形態においては、接着剤4として紫外線硬化型の接着剤を用いている。紫外線硬化型の接着剤には、無機フィラー(シリカビーズ)や固形の熱硬化剤が含まれる場合があり、これらの粒子が駆動IC5の上面と対向電極14とに当接して、2枚の基板間の距離が大きくならないように、含まれる粒子径が十分に小さな接着剤を選定する。
【0025】
(作用・効果)
本実施の形態に係る液晶表示パネルのセルギャップと従来の技術に基づく液晶表示パネルのセルギャップとを比較するための測定を行なった。どちらの液晶表示パネルについても、セルギャップとして3μmを目標に製造したものである。結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
Figure 2004117526
【0027】
従来の技術に基づく液晶表示パネルは、接着領域と表示領域との両方の領域に間隙材を配置した液晶表示パネルを選定している。本発明に基づく液晶表示パネルは、図1に示した表示領域のみに間隙材を配置した液晶表示パネルであり、その製造方法については、実施の形態2において詳細に説明する。
【0028】
セルギャップの測定においては、表示領域の外周から約5mm内側までの領域である表示領域外周部と、表示領域の略中央における表示領域中央部とについてそれぞれ5点の測定を行なっている。表1にはセルギャップ目標値3μmからの誤差を記載している。従来の技術に基づく液晶表示パネルは、表示領域外周部において目標値から正側に離れている。つまり、表示領域の外周部において、セルギャップが大きくなっている。これに対し、本発明に基づく液晶表示パネルにおいては、表示領域外周部および表示領域中央部の両方について、誤差の小さなセルギャップが得られている。セルギャップの誤差を小さくすることによって、表示不良を抑制することができる。
【0029】
駆動IC5を接着領域12に含めることによって、額縁領域を小さくすることができ、液晶表示パネルの小型化を行なうことができる。または、表示領域を大きくすることができる。さらに、駆動IC5の上面に間隙材を配置することを避ける構成としているために、基板の貼り合わせの際などの圧縮力によって、駆動IC5が損傷することを防止でき、生産工程において歩留まりが向上する。
【0030】
また、駆動IC5の上面にも間隙材を配置する際には、駆動IC5の厚さも考慮して間隙材を選定する必要があったが、本発明に基づく液晶表示パネルにおいてのセルギャップは、表示領域11に配置される間隙材の粒径によって定まるために、駆動IC5の厚さを考慮する必要はない。従来の矩形の液晶表示パネルのように、駆動IC5を各辺の対称位置に配置するなど、駆動IC5の配置位置を考慮する必要もない。このように駆動IC5によって形成される凹凸と間隙材との関連性を除去できるために、セルギャップの大きさを均一にすることができ、表示不良のない良好な画像を得ることができる。
【0031】
本実施の形態においては、駆動IC5の一部が接着領域に含まれるように配置されているが、駆動IC5が全て接着剤の内部に含まれていてもよい。この構成にするとさらに液晶表示パネルの小型化を行なうことができる。
【0032】
基板としてはガラス素材に限られず、樹脂製の基板を使用することができる。基板の厚さや形状についても、特に限定されるものではなく、液晶を挟みこんで封入し得るものであればよい。基板に樹脂製のものを用いることによって、液晶表示パネルを軽量化することができる。接着剤については、アレイ基板とカラーフィルタ基板とを貼り合わせるまでは、粘度が低い状態を維持できて、硬化させる際には紫外線を照射するのみで短時間に硬化する紫外線硬化型接着剤が好ましい。間隙材の形状や材質についても限定されるものではなく、たとえば球形のものに限られず円柱形のものであってもよい。
【0033】
(実施の形態2)
図3〜図6を参照して本発明に基づく実施の形態2に係る液晶表示パネルの製造方法について説明する。
【0034】
アレイ基板1の主表面には液晶駆動層としての画素電極層8、駆動IC5、信号線駆動回路31および走査線駆動回路32が一体形成されている。はじめに液晶駆動層の製造方法のうち、画素電極層8におけるトランジスタの形成方法を簡単に説明する。
【0035】
図3に画素電極層8に形成されているTFTの拡大断面図を示す。はじめにアレイ基板1の主表面上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法によってアモルファスシリコン膜を形成後、レーザーアニール法により多結晶シリコン(以下p−Siという)膜に変換する。次にエッチングを行なってマトリクス状になるように半導体層20を形成する。半導体層20の上面にゲート絶縁膜を形成した後に、不純物のドーピングを行なってソース領域27とドレイン領域28とを形成する。TFTにゲート電圧を印加するためのゲート電極21を形成した後、半導体層20にイオンを注入してする。次に、ソース電極22およびドレイン電極23を形成後、他のTFTとの絶縁を形成するための層間絶縁膜24と上面を平坦化するための平坦化膜25とを成膜する。スパッタ法によって、ITO(インジウム酸化薄膜)からなる画素電極膜26を平坦化膜25の主表面に形成する。次にコンタクトホール29を形成して、ドレイン電極23と画素電極膜26とを接続する。
【0036】
このようなTFTをマトリクス状にパターン形成して図4に示すようにアレイ基板1の主表面に画素電極層8を形成する。走査線駆動回路32、信号線駆動回路31および駆動IC5についても画素電極層8と一体的に形成する。この際に、駆動IC5は接着領域となるべき位置に形成する。
【0037】
図5に示すようにカラーフィルタ基板2の主表面には、赤、青、緑のカラーレジストによって色相をマトリクス状にパターン化する。また、黒色レジストによって遮光層を裏面露光で形成する。このようにカラーフィルタ9を形成する。次に、スパッタ法によってITOからなる透明な対向電極14をカラーフィルタ9の上面に形成する。また、黒色レジストのかわりにクロムなどの金属膜をスパッタ法で製膜して遮光領域を形成した基板に、赤、青、緑の色層をつけても良い。
【0038】
画素電極層8とカラーフィルタ9の形成が完了したら、画素電極層8およびカラーフィルタ9の上面にポリイミドからなる配向膜を印刷塗布してラビング処理にて配向を行なう(図示せず)。
【0039】
次に、画素電極層8上の配向膜の主表面に間隙材3として、ドライ散布方式によって、熱により基板に接着する性質をもったプラスティックスペーサを散布する。後の基板同士の貼り合わせの際に、間隙材3が移動することを防止するために、ホットプレートで120℃の加熱を10分間行なって、間隙材3を画素電極層8上の配向膜に固着させる。製造方法によっては間隙材3を固着させる必要はないが、本実施の形態においては、液晶滴下貼り合わせ法で行なっているために間隙材3を固着させている。仮に、間隙材3が画素電極層8上からはずれて表示領域以外の場所に配置されたとしても、表示領域が液晶が注入される領域においての最小幅を有する領域であるため、セルギャップに影響を与えることはない。間隙材3は目標とするセルギャップの大きさに対応した粒径のものを選定する。
【0040】
カラーフィルタ基板2にはカラーフィルタ9の主表面に接着剤4としての紫外線硬化型接着剤を配置する。ディスペンサなどを用いて、カラーフィルタ9を取囲む略四角形の形状となるように接着剤4を配置する。接着剤4の配置位置は、後の基板同士の貼り合わせの際に、接着剤4の中に駆動IC5の少なくとも一部が含まれる位置である。接着剤4には粒子状の無機フィラー(シリカビーズ)や固形の熱硬化剤が含まれる場合があるが、このような接着剤中に含まれる粒子がセルギャップに影響を与えないように最大粒子径の十分に小さな接着剤を選定する。また、このとき、接着領域となるべき領域には、従来の技術による液晶表示パネルで行なっていたようなガラスファイバーなどの間隙材の混入は行なわない。
【0041】
次に、カラーフィルタ9の主表面上に液晶6を滴下する。滴下する量はセルギャップを含む空間を充填するのに必要な量のみとする。また、対向するアレイ基板1には、対向電極との導通をとるための導電材料(図示せず)をディスペンサを使って配置する。
【0042】
次に基板同士の貼り合わせを行う。貼り合わせの説明図を図6に示す。準備された2枚の基板を真空貼り合わせ装置の中に入れて、1Pa以下になるように真空引きを行なう。基板の相対位置の調整後、矢印40に示すように、2枚の基板を貼り合わせる。このとき液晶6は接着剤4に囲まれる空間全体に充填される。接着剤4が配置される接着領域において0.25MPaの加重をかけて貼り合わせる。このとき、接着剤4は対向するアレイ基板1の側にも接触する。その後、大気に開放することにより大気圧で基板を固定する。このとき、表示領域には液晶6が封入されているため、目標のセルギャップに近づくにつれて液晶が圧縮される。この反力が外圧からの圧力に対する抗力となり、間隙材3には大気圧の圧力はかからずに、目標のセルギャップで貼り合わせは収束する。
【0043】
基板同士の貼り合わせの際、駆動ICの上面にはガラスファイバのような間隙材は存在しないために、間隙材の圧接による駆動ICの破損を防止することができる。同様に、走査線駆動回路の破損を防止することができる。
【0044】
このようにして貼り合わせられた基板に対して接着剤4の硬化を行う。本実施の形態においては、熱硬化性が付与された紫外線硬化型接着剤を用いているため、接着剤4に紫外線を照射する。TFTを保護するため、予め表示領域には紫外線が照射されないようにマスクをしておく。紫外線の照射はメタルハライドランプ100mWで30秒の条件でカラーフィルタ側から表示領域に照射する。その後、熱硬化を雰囲気温度120℃で60分間行なって、液晶表示パネルが製造される。
【0045】
この製造方法を採用することにより、表示領域のセルギャップを均一にし、額縁領域を縮小した液晶表示パネルを容易に製造することができる。液晶表示パネルの製造方法には、事前に基板同士を貼り合わせて、後に液晶を注入する製造方法もあるが、貼り合わせの圧力を0.25MPaにすることによって、液晶の封入と基板同士の貼り合わせを同時に行なえる液晶滴下貼り合わせ法で液晶表示パネルを製造することができる。また、接着剤の粘度としては、貼り合わせの際の流動抵抗を小さくすることから、粘度が450Pa・s以下の接着剤を用いることが好ましい。また、接着剤に紫外線硬化型接着剤を用いることによって、基板の貼り合わせの際には、接着剤の粘度が低い状態で貼り合わせることができ、接着剤を硬化させる際にも、紫外線を照射するのみで硬化させることができる。
【0046】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、液晶表示パネルのセルギャップを均一にすることによって画質を向上させ、さらに額縁領域を縮小した液晶表示パネルとその製造方法を提供することができる。さらに、基板の貼り合わせの際に、間隙材の圧接による駆動ICおよび駆動回路の破損を防止して、歩留りが向上する液晶表示パネルとその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施の形態1に係る液晶表示パネルの断面図である。
【図2】本発明に基づく実施の形態1に係る液晶表示パネルの拡大平面図である。
【図3】画素電極層におけるTFTの説明図である。
【図4】本発明に基づく実施の形態2に係る液晶表示パネル製造方法の第1の工程の断面図である。
【図5】本発明に基づく実施の形態2に係る液晶表示パネル製造方法の第2の工程の断面図である。
【図6】本発明に基づく実施の形態2に係る液晶表示パネル製造方法の第3の工程の断面図である。
【図7】従来の技術に基づく液晶表示パネルの概略平面図である。
【図8】従来の技術に基づく液晶表示パネルの断面図である。
【図9】従来の技術に基づく液晶表示パネルの拡大平面図である。
【図10】液晶表示パネルにおける接着領域の一の拡大断面図である。
【図11】液晶表示パネルにおける接着領域の他の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 アレイ基板、2 カラーフィルタ基板、3 間隙材、4 接着剤、5 駆動IC、6 液晶、7 ガラスファイバ、8 画素電極層、9 カラーフィルタ、10 液晶表示パネル、11 表示領域、12 接着領域、13 額縁領域、14対向電極、20 半導体層、21 ゲート電極、22 ソース電極、23 ドレイン電極、24 層間絶縁膜、25 平坦化膜、26 画素電極膜、27 ソース領域、28 ドレイン領域、29 コンタクトホール、31 信号線駆動回路、32 走査線駆動回路、40 矢印。

Claims (7)

  1. 一の基板と他の基板とが離間して固定されている接着領域と、
    前記一の基板と前記他の基板との間に液晶が封入された領域のうち、画像を表示するための領域である表示領域に配置され、セルギャップの大きさを定めるための間隙材と、
    前記液晶を駆動させる信号を発信するための駆動ICと
    を備える液晶表示パネルであって、
    前記接着領域の内部に前記駆動ICの少なくとも一部が配置され、
    前記セルギャップは、実質的に前記間隙材の粒径によってのみ定められた大きさを有する、液晶表示パネル。
  2. 前記接着領域に配置された接着剤は、紫外線硬化型接着剤を含む、請求項1に記載の液晶表示パネル。
  3. 前記一の基板および前記他の基板のうち少なくとも一方の基板は、樹脂フィルムで形成された、請求項1に記載の液晶表示パネル。
  4. 一の基板と他の基板とが離間して固定されている接着領域と、
    液晶を駆動させる信号を発信するための駆動ICと
    を備える、液晶表示パネルの製造方法であって、
    前記一の基板上の前記接着領域となるべき領域に前記駆動ICの少なくとも一部が含まれるように、前記駆動ICを形成する工程と、
    画像を表示する表示領域となるべき領域に間隙材を散布する工程と、
    前記接着領域となるべき領域に、接着剤のみを配置する工程と、
    前記一の基板と前記他の基板とを貼り合わせる接着工程と
    を含む液晶表示パネルの製造方法。
  5. 前記接着工程は、0.25MPa以下の圧力で貼り合わせる工程を含む、請求項4に記載の液晶表示パネルの製造方法。
  6. 前記接着剤として、粘度が450Pa・s以下の接着剤を用いる、請求項4に記載の液晶表示パネルの製造方法。
  7. 前記接着剤として、紫外線硬化型接着剤を含む接着剤を用いる、請求項4に記載の液晶表示パネルの製造方法。
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