JP2009132651A - 紫外線防御剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 紫外線により生じる皮膚の急性障害である炎症を抑制ないし軽減させる紫外線防御剤を提供する。
【解決手段】 本発明の紫外線防御剤は、マメ(Leguminosae)科およびトチノキ(Hippocastanaceae)科植物から選ばれた1種または2種以上の植物抽出物からなることを特徴とする。マメ科としてはダイズ(Glycine max M.)およびレンゲソウ(Astragalus sinicus L.)、トチノキ科としてはセイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum L.)であることが好ましい。この紫外線防御剤は、紫外線によって誘発される炎症の予防および治療に有用である。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明の紫外線防御剤は、マメ(Leguminosae)科およびトチノキ(Hippocastanaceae)科植物から選ばれた1種または2種以上の植物抽出物からなることを特徴とする。マメ科としてはダイズ(Glycine max M.)およびレンゲソウ(Astragalus sinicus L.)、トチノキ科としてはセイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum L.)であることが好ましい。この紫外線防御剤は、紫外線によって誘発される炎症の予防および治療に有用である。
【選択図】図1
Description
本発明は紫外線防御剤、特に紫外線による皮膚障害を抑制する組成物に関する。
発症した炎症の治療としてこれまでに種々の治療薬が提供されている。炎症の発症原因には種々の原因があり、その原因に応じた対処法、治療薬を選択することが望まれる。炎症の原因となる因子は大きく4つに分類され、熱、光線、放射線などの物理的原因、強酸、強アルカリなどの化学物質による原因、病原微生物や寄生虫によるもの、免疫反応によるものがある。この中の物理的原因の一つに紫外線があり、紫外線はサンバーンやサンタンを皮膚に誘導し、皮膚に損傷を与える。皮膚が損傷を受けると、日焼け、即ち、発赤、熱感、腫張、疼痛および色素沈着等が出現し、DNA損傷を引き起こした場合には皮膚癌の原因にもなる。
皮膚が損傷を受けると、紫外線により損傷を受けた皮膚細胞組織から産生される炎症性サイトカイン、ケミカルメディエ−タ−および活性酸素の発生が関与した炎症反応が重要な役割を果たしている。これらの皮膚障害を防止することを目的として、サンスクリ−ン剤、抗炎症剤および抗酸化剤等が化粧水、乳液、クリ−ム、パック、洗浄料、ファンデ−ション、軟膏、外用液剤等の皮膚外用剤に加えられてきた。
しかしながら、サンスクリ−ン剤では耐摩擦性や耐汗性等の問題による継続的な予防効果に対する満足が得られにくい。加えて、その他の紫外線防御剤、抗炎症剤および抗酸化剤を配合したものにおいては、製剤中での変質等の問題も含め所期の薬効が十分に得られない場合があり、その改善が求められていた。即ち、紫外線による皮膚の第一障害である炎症を抑制またはその進行を和らげる優れた皮膚炎症抑制ないし軽減効果を有する紫外線防御剤の開発が望まれていた。
一方、マメ科の植物抽出物の効用として、これまでのところ、特開2005−314312号公報(特許文献1)にマメ科クジンのアルコール抽出物中に含まれるソフォラフラバノンGとダイズイソフラボン及び/又はその配糖体を含有する組成物が、特開2005−314254号公報(特許文献2)には前述のソフォラフラバノンGとオイゲオールを含有する組成物が、特開2005−306795号公報(特許文献3)に前述のソフォラフラバノンGと6−アセチル−11,13−ジヒドロヘレナリンを含有する組成物が紫外線照射による炎症に対する予防作用を発揮することが開示されている。また、特開2005−35981号(特許文献4)には、マメ科のハナモツヤクノキの抽出物が一酸化窒素(NO)産生抑制物質及びシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害物質として効果を発揮し、抗炎症剤として利用しうることが示唆されている。さらに、特開2002−145757号公報(特許文献5)にはマメ科の南京豆属に属する植物である落花生の種皮の抽出物がコラゲナーゼの活性阻害効果やヒアルロニダーゼ活性阻害効果、抗酸化効果を奏し、その結果、抗炎症剤として使用できる旨が記載されている。そして、特開平07−10768号公報(特許文献6)には、マメ科に属するペグ阿仙薬、ビルマネムノキ、ホソバフジボグサ、Bauchinia forticata 及びCajanus indicusからなる群より選ばれる少なくとも1つの植物の抽出物がヒアルロニダーゼ阻害効果を発揮し、抗炎症剤として使用しうる旨が記載されている。
しかしながら、特許文献1〜3はマメ科のクジン抽出物中のソフォラフラバノンGが直接抗炎症作用を示すことを開示するものではない。また、特許文献4はマメ科植物であるハナモツヤクノキが真皮マトリックス合成を促進することを示すものにすぎず、紫外線照射による細胞死を防いだり、アポトーシスの誘導を抑制することを示すものでもない。そして、特許文献5や特許文献6に開示された抗炎症作用はコラゲナーゼ活性阻害やヒアルロニダーゼ活性阻害に基づくものであって、紫外線による表皮の炎症を抑制することを示すものではない。
さらに特開2002−20273号公報には、セイヨウトチノキの抗炎症作用を利用して、馬の骨髄炎、腱鞘炎の予防及び治療効果を得る馬用の冷却シートが開示されている。しかしながら、セイヨウトチノキの抗炎症作用について具体的には何ら開示されておらず、骨膜炎や屈腱炎発症時に、紫外線炎症に特有であるサンバーンセルは出現せず、セイヨウトチノキが紫外線による炎症に対して効果があるとは言えない。また、紫外線照射による細胞死を防いだり、アポトーシスの誘導を抑制することについては、全く示されていない。
本発明者らは、上記課題を解決するために、紫外線暴露により生じる炎症が関与した皮膚障害を抑制ないし軽減する薬効成分として使用できる天然成分について鋭意検討した結果、マメ科およびトチノキ科植物の抽出物に優れた紫外線防御作用があることを見出した。即ち、これらの植物抽出物が紫外線暴露された表皮角化細胞の生存率の低下を抑制するのみならず、炎症性サイトカイン産生量を減少させ、特異的な細胞死であるアポト−シスの抑制を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明に関する紫外線防御剤は、マメ科ダイズ属の植物、トチノキ科トチノキ属の植物の抽出物を有効成分とするものである。
本発明の紫外線防御剤の有効成分であるマメ科ダイズ属植物の抽出物、トチノキ科トチノキ属植物の抽出物は、紫外線暴露された表皮角化細胞の生存率低下の抑制、炎症性サイトカイン産生量の減少、特異的な細胞死であるアポト−シスの抑制を示す効果に優れていることから、皮膚炎症抑制ないし軽減効果を発揮する紫外線防御剤として有用である。従って、本発明の紫外線防御剤の使用は、紫外線によって誘発される炎症の治療、あるいは発症の予防的治療を可能にする。つまり、本発明の紫外線防御剤は、紫外線に起因する炎症の治療薬又は予防薬として使用されるものである。また、本発明の紫外線防御剤は、天然物の抽出物を有効成分とするものであって、安全性が高く長期連続使用の可能性が期待できる。
本発明の紫外線防御剤は、マメ科ダイズ属植物の抽出物、トチノキ科トチノキ属植物の抽出物を有効成分としている。本発明において用いられることのできるマメ科の植物としては、例えば、ダイズ属のダイズ(Glycine max M.)およびツルマメ(Glycine soja)、マメ科ゲンゲ属のキバナオウギ(Astragalus membranaceus L.)、ナイモウオウギ(Astragalus mongholicus L.)およびレンゲソウ(Astragalus sinicus L.)が例示される。また、トチノキ科トチノキ属の植物としては、例えばトチノキ(Aesculus turbinate L.)およびセイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum L.)の植物抽出物が例示される。抽出物には、これら植物の全草を用いてもよく、各植物の花、花穂、果皮、果実、球果、茎、葉、枝、枝葉、幹、樹皮、根皮、根、種子のうち1又は2カ所以上を用いてもよい。また、植物によって活性の高い部位を選択してもよく、例えば、ダイズはその種子を、レンゲソウはその全草及び/又は種子を、セイヨウトチノキはその種子、樹皮及び/又は葉を用いるのが好ましい。
抽出物は、採取した植物をそのままあるいは乾燥後、必要に応じて切断、粉砕した後に、種々の抽出溶媒を用いて得られる。抽出溶媒としては、水、メタノ−ル、エタノ−ル、プロピルアルコ−ル、ブタノ−ル、イソブタノ−ル等の低級アルコ−ルあるいは含水低級アルコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコ−ル、グリセリン等の多価アルコ−ルあるいは含水多価アルコ−ル、アセトン、酢酸エチル等の各種有機溶媒の中から選ばれる1種または2種以上の混液が挙げられる。また、使用目的により有機溶媒の含有が好ましくない場合には水のみを使用したり、あるいは抽出後に除去し易いエタノ−ルを採用し、溶媒を除去した後、水や水と任意の液体の混液で希釈してもよい。抽出方法も特に制限されるものでなく、常法に従い、室温または加温下にて抽出すればよく、加圧下にて抽出してもよい。
抽出した液は、濾過又はイオン交換樹脂、活性炭を用い、吸着・脱色・精製してもよく、抽出した液に対して、エタノ−ルやプロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコ−ル、フェノキシエタノ−ル等の有機溶媒又はこれらの任意の混液を添加することもできる。
本発明の抽出物には、抽出液だけでなく、抽出液を濃縮したエキス状やゲル状、ペースト状のものが含まれるのは言うまでもなく、抽出液を凍結乾燥などの方法により粉末にしたものや抽出液やエキス状のものをデンプンなどの適当な担体に担持させたものも含まれる。
これらの抽出物は、紫外線暴露された表皮角化細胞の生存率低下の抑制、炎症性サイトカイン産生量の減少、特異的な細胞死であるアポト−シスの抑制を示す。細胞の生存率低下の抑制は紫外線の皮膚細胞組織への影響を軽減し、炎症性サイトカイン産生量の減少は皮膚の炎症反応の惹起を和らげるものである。また、アポト−シスに関しては、近年、炎症と密接に関わりあっていることが明らかになってきていること(須田貴司、実験医学、19(13)198−205,2001)から、上記した各抽出物によるアポト−シスの抑制は炎症の抑制ないし軽減につながる重要な効果であると考えられる。特に、紫外線炎症で特徴的に発現し、他の炎症反応では発現しないものとしてサンバーンセルがある。サンバーンセルの形成は紫外線照射された表皮に特徴的なものであり(Young AR,Photodermatol., 4(3), 127-134, 1987)、サンバーンセルは表皮角化細胞がアポトーシスをおこした状態である(Murphy G, et al,Exp. Dermatol.,10 (3), 155-160, 2001)。上記植物抽出物は、紫外線により生じたアポトーシス細胞の発生を抑制しており、このことからも、上記植物抽出物が、紫外線防御剤として使用しうることが言える。
本発明の有効成分である植物抽出物は、そのままで用いることもできるが、通例、各種の担体などとともに組成物として用いられ、医薬品、医薬部外品、化粧品として提供できる。その剤形も制限されるものではなく、皮膚に適用可能な剤形であればよく、液剤、軟膏剤、硬膏剤、乳液、ローション剤、パック剤などが例示される。その配合量は、通常、製剤中0.0001質量%以上、好ましくは0.001〜10質量%である。また、本発明の紫外線防御剤や皮膚の炎症予防剤には、上記の抽出物以外にも、酸化チタン、酸化亜鉛などのサンスクリーン剤やp−アミノ安息香酸やメトキシ桂皮酸誘導体などの紫外線吸収剤、グリチルレチン酸やグリチルリチン酸などの各種抗炎症剤を併用しても差し支えなく、その他通常の皮膚外用剤に配合されうる各種のビタミン類、ヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリンなどの保湿剤を配合しうる。
以下に、本発明の実施例について更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制約されるものではない。なお、以下においては「%」は「質量%」を意味する。
(製造例1 ダイズ抽出物)
ダイズの種子100gに精製水1Lを加え、一昼夜50℃で加温、漬浸し、ろ過した後1,3−ブチレングリコ−ルを濾液に対して30%加えて抽出液1kgを得た。
ダイズの種子100gに精製水1Lを加え、一昼夜50℃で加温、漬浸し、ろ過した後1,3−ブチレングリコ−ルを濾液に対して30%加えて抽出液1kgを得た。
(製造例2 レンゲソウ抽出物)
レンゲソウの乾燥物100gを細切し、これに30%エタノ−ル溶液1Lを加えて室温で24時間抽出して、ろ過してろ液を得た。これに、エタノ−ル、1,3−ブチレングリコ−ルおよび水の混液(容量比30:28:40)を加えて抽出液1kgを得た。
レンゲソウの乾燥物100gを細切し、これに30%エタノ−ル溶液1Lを加えて室温で24時間抽出して、ろ過してろ液を得た。これに、エタノ−ル、1,3−ブチレングリコ−ルおよび水の混液(容量比30:28:40)を加えて抽出液1kgを得た。
(製造例3 セイヨウトチノキ抽出物)
セイヨウトチノキの乾燥物100gを細切し、これに50%1,3−ブチレングリコ−ルを500mL加え、室温にて7−10日間浸漬した後ろ過した。得られたろ液を冷所に7−10日間放置して成熟させ、この工程で生じるオリや沈殿をろ過して除去すると同時に50%1,3−ブチレングリコ−ルを追加して抽出液500mLを得た。
セイヨウトチノキの乾燥物100gを細切し、これに50%1,3−ブチレングリコ−ルを500mL加え、室温にて7−10日間浸漬した後ろ過した。得られたろ液を冷所に7−10日間放置して成熟させ、この工程で生じるオリや沈殿をろ過して除去すると同時に50%1,3−ブチレングリコ−ルを追加して抽出液500mLを得た。
(試験例1)ヒト表皮角化細胞の生存率低下の抑制試験
各種抽出物について、UVB照射されたヒト表皮角化細胞の生存率低下の抑制効果を調べた。継代維持したヒト表皮角化細胞を培養プレ−トに3.0×104cells/mL濃度で播種後、各植物抽出物0.025%含有培地に置換した。24時間培養後、リン酸バッファ−存在下で紫外線(UVB)を照射し、各植物抽出物0.025%含有培地に置換した。培地は、HuMedia−KG2培地を用いた。
各種抽出物について、UVB照射されたヒト表皮角化細胞の生存率低下の抑制効果を調べた。継代維持したヒト表皮角化細胞を培養プレ−トに3.0×104cells/mL濃度で播種後、各植物抽出物0.025%含有培地に置換した。24時間培養後、リン酸バッファ−存在下で紫外線(UVB)を照射し、各植物抽出物0.025%含有培地に置換した。培地は、HuMedia−KG2培地を用いた。
生存率低下の抑制効果は、細胞へのニュ−トラルレッドの取込量を測定し(Borenfreund E, et al, Toxicol. Lett. 24, 119-124, 1985)、UVB非照射の吸光度を100としたときの生存率(%)により評価した。その結果を表1、図1に示した。
UVB照射後の細胞生存率は、無処置の場合には、UVB照射後にヒト表皮角化細胞の生存率が約半分にまで低下するのに対して、ダイズ抽出物、レンゲソウ抽出物およびセイヨウトチノキ抽出物の各植物抽出物をUVB照射前後で処理することで生存率が約75%に向上し、生存率低下の抑制が認められた。このようにダイズ抽出物、レンゲソウ抽出物およびセイヨウトチノキ抽出物の各植物抽出物は、紫外線照射による死滅を抑制し、生存率を高めた。一方、抗炎症効果があるといわれているアロエ、イチョウ、エイジツなどの抽出物は紫外線により低下した表皮角化細胞の生存率回復効果を示さず、本発明に係る抽出物は、従来から知られている抗炎症剤とは異なり、紫外線の炎症に対して特有の効果を示す。
(試験例2)
アポト−シスの抑制試験:UVB照射されたヒト表皮角化細胞のアポト−シスは、ホルムアミドによるDNA変性を検出できるELISA法を用いて測定した(Frankfurt O.S., et al, J. Immunol. Methods., 253(1-2), 133-144, 2001)。植物抽出物による処置は、上記実施例1と同様の方法で行った。アポト−シスは、紫外線照射後に誘導されたアポト−シスを100%として各植物抽出物の効果を求めた。その結果を図2に示した。
アポト−シスの抑制試験:UVB照射されたヒト表皮角化細胞のアポト−シスは、ホルムアミドによるDNA変性を検出できるELISA法を用いて測定した(Frankfurt O.S., et al, J. Immunol. Methods., 253(1-2), 133-144, 2001)。植物抽出物による処置は、上記実施例1と同様の方法で行った。アポト−シスは、紫外線照射後に誘導されたアポト−シスを100%として各植物抽出物の効果を求めた。その結果を図2に示した。
UVB照射されたヒト表皮角化細胞で認められたアポト−シスは、各植物抽出物をUVB照射前後に処理することでアポト−シスの抑制が認められた。このようにダイズ抽出物、レンゲソウ抽出物およびセイヨウトチノキ抽出物の各植物抽出物は、UVB照射によって誘導されるアポト−シスを抑制した。
(試験例3)
IL−1α分泌抑制作用:UVB照射したヒト表皮角化細胞を培養終了後、培養上清を回収した。IL−1α分泌量は、ELISA法を用いて測定した。その結果を図3に示した。
IL−1α分泌抑制作用:UVB照射したヒト表皮角化細胞を培養終了後、培養上清を回収した。IL−1α分泌量は、ELISA法を用いて測定した。その結果を図3に示した。
IL−1αの分泌量はUVB照射により増加するが、各植物抽出物をUVB照射前後に処理することでIL−1α分泌量抑制が認められた。このようにダイズ抽出物、レンゲソウ抽出物およびセイヨウトチノキ抽出物の各植物抽出物は、UVB照射によって過剰に分泌される炎症性サイトカインIL−1αを抑制した。
次に本発明の処方例を示す。
(処方例1)化粧水
下記組成の化粧水を製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) ダイズ抽出物 0.05
(2) エタノ−ル 10.0
(3) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.1
(4) 1,3−ブチレングリコ−ル 3.0
(5) 防腐剤 適量
(6) 精製水 残量
上記成分(1)〜(6)を室温にて混合し、化粧水を得た。
(処方例1)化粧水
下記組成の化粧水を製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) ダイズ抽出物 0.05
(2) エタノ−ル 10.0
(3) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.1
(4) 1,3−ブチレングリコ−ル 3.0
(5) 防腐剤 適量
(6) 精製水 残量
上記成分(1)〜(6)を室温にて混合し、化粧水を得た。
(処方例2)化粧水
下記組成の化粧水を製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) レンゲソウ抽出物 0.1
(2) グリセリン 2.0
(3) 1,3−ブチレングリコ−ル 3.0
(4) ポリオキシエチレン(25E.O.)オレイルエ−テル 0.2
(5) エタノ−ル 7.0
(6) 防腐剤 適量
(7) 精製水 残量
上記成分(1)〜(7)を室温にて混合し、化粧水を得た。
下記組成の化粧水を製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) レンゲソウ抽出物 0.1
(2) グリセリン 2.0
(3) 1,3−ブチレングリコ−ル 3.0
(4) ポリオキシエチレン(25E.O.)オレイルエ−テル 0.2
(5) エタノ−ル 7.0
(6) 防腐剤 適量
(7) 精製水 残量
上記成分(1)〜(7)を室温にて混合し、化粧水を得た。
(処方例3)化粧水
下記組成の化粧水を製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) セイヨウトチノキ抽出物 0.05
(2) グリセリン 3.0
(3) 1,2−ペンタジオ−ル 2.0
(4) ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン
モノラウリン酸エステル 0.2
(5) エタノ−ル 7.0
(6) 防腐剤 適量
(7) 精製水 残量
上記成分(1)〜(7)を室温にて混合し、化粧水を得た。
下記組成の化粧水を製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) セイヨウトチノキ抽出物 0.05
(2) グリセリン 3.0
(3) 1,2−ペンタジオ−ル 2.0
(4) ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン
モノラウリン酸エステル 0.2
(5) エタノ−ル 7.0
(6) 防腐剤 適量
(7) 精製水 残量
上記成分(1)〜(7)を室温にて混合し、化粧水を得た。
(処方例4)乳液
下記組成の乳液を製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) セイヨウトチノキ抽出物 0.1
(2) ステアリン酸 2.0
(3) ステアリルアルコ−ル 1.5
(4) スクワレン 5.0
(5) 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(6) 1,3−ブチレングリコ−ル 8.0
(7) 水酸化ナトリウム 0.03
(8) 防腐剤 適量
(9) 精製水 残量
上記成分(2)〜(5)を混合し、80℃に加温溶解して油相とする。これとは別に(6)〜(9)を混合溶解して80℃に加温した水相に、前記油相を加え、ホモミキサ−で均一に乳化した。その後、攪拌しながら冷却し、(1)を加えて攪拌後、35℃まで冷却し、乳液を得た。
下記組成の乳液を製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) セイヨウトチノキ抽出物 0.1
(2) ステアリン酸 2.0
(3) ステアリルアルコ−ル 1.5
(4) スクワレン 5.0
(5) 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(6) 1,3−ブチレングリコ−ル 8.0
(7) 水酸化ナトリウム 0.03
(8) 防腐剤 適量
(9) 精製水 残量
上記成分(2)〜(5)を混合し、80℃に加温溶解して油相とする。これとは別に(6)〜(9)を混合溶解して80℃に加温した水相に、前記油相を加え、ホモミキサ−で均一に乳化した。その後、攪拌しながら冷却し、(1)を加えて攪拌後、35℃まで冷却し、乳液を得た。
(処方例5)クリ−ム
下記組成のクリ−ムを製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) レンゲソウ抽出物 0.1
(2) ミリスチン酸オクチルドデシル 1.0
(3) トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 8.0
(4) バチルアルコ−ル 5.0
(5) 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0
(6) トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.0
(7) 1,3−ブチレングリコ−ル 8.0
(8) 防腐剤 適量
(9) 精製水 残量
上記成分(2)〜(6)を混合し、80℃に加温溶解して油相とする。これとは別に(7)〜(9)を混合溶解して80℃に加温した水相に、前記油相を加え、ホモミキサ−で均一に乳化した。その後、攪拌しながら冷却し、(1)を加えて攪拌後、35℃まで冷却し、クリ−ムを得た。
下記組成のクリ−ムを製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) レンゲソウ抽出物 0.1
(2) ミリスチン酸オクチルドデシル 1.0
(3) トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 8.0
(4) バチルアルコ−ル 5.0
(5) 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0
(6) トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.0
(7) 1,3−ブチレングリコ−ル 8.0
(8) 防腐剤 適量
(9) 精製水 残量
上記成分(2)〜(6)を混合し、80℃に加温溶解して油相とする。これとは別に(7)〜(9)を混合溶解して80℃に加温した水相に、前記油相を加え、ホモミキサ−で均一に乳化した。その後、攪拌しながら冷却し、(1)を加えて攪拌後、35℃まで冷却し、クリ−ムを得た。
(処方例6)クリ−ム
下記組成のクリ−ムを製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) ダイズ抽出物 0.05
(2) ミツロウ 6.0
(3) セタノ−ル 5.0
(4) 還元ラノリン 8.0
(5) スクワレン 27.5
(6) グリセリル脂肪酸エステル 4.0
(7) 親油型グリセリルモノセテアリン酸エステル 2.0
(8) ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン
モノラウリン酸エステル 5.0
(9) 1,3−ブチレングリコ−ル 5.0
(10) 防腐剤 適量
(11) 精製水 残量
上記成分(2)〜(7)を混合し、80℃に加温溶解して油相とする。これとは別に(9)〜(11)を混合溶解して80℃に加温した水相に、前記油相を加え、ホモミキサ−で均一に乳化した。その後、攪拌しながら冷却し、(1)を加えて攪拌後、35℃まで冷却し、クリ−ムを得た。
下記組成のクリ−ムを製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) ダイズ抽出物 0.05
(2) ミツロウ 6.0
(3) セタノ−ル 5.0
(4) 還元ラノリン 8.0
(5) スクワレン 27.5
(6) グリセリル脂肪酸エステル 4.0
(7) 親油型グリセリルモノセテアリン酸エステル 2.0
(8) ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン
モノラウリン酸エステル 5.0
(9) 1,3−ブチレングリコ−ル 5.0
(10) 防腐剤 適量
(11) 精製水 残量
上記成分(2)〜(7)を混合し、80℃に加温溶解して油相とする。これとは別に(9)〜(11)を混合溶解して80℃に加温した水相に、前記油相を加え、ホモミキサ−で均一に乳化した。その後、攪拌しながら冷却し、(1)を加えて攪拌後、35℃まで冷却し、クリ−ムを得た。
(処方例7)クリ−ム
下記組成のクリ−ムを製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) セイヨウトチノキ抽出物 0.05
(2) セタノ−ル 3.0
(3) ステアリン酸 4.0
(4) 流動パラフィン 20.0
(5) 濃グリセリン 5.0
(6) 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0
(7) ショ糖脂肪酸エステル 3.0
(8) 防腐剤 適量
(9) 精製水 残量
上記成分(2)〜(7)を混合し、80℃に加温溶解して油相とする。これとは別に(8)〜(9)を混合溶解して80℃に加温した水相に、前記油相を加え、ホモミキサ−で均一に乳化した。その後、攪拌しながら冷却し、(1)を加えて攪拌後、35℃まで冷却し、クリ−ムを得た。
下記組成のクリ−ムを製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) セイヨウトチノキ抽出物 0.05
(2) セタノ−ル 3.0
(3) ステアリン酸 4.0
(4) 流動パラフィン 20.0
(5) 濃グリセリン 5.0
(6) 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0
(7) ショ糖脂肪酸エステル 3.0
(8) 防腐剤 適量
(9) 精製水 残量
上記成分(2)〜(7)を混合し、80℃に加温溶解して油相とする。これとは別に(8)〜(9)を混合溶解して80℃に加温した水相に、前記油相を加え、ホモミキサ−で均一に乳化した。その後、攪拌しながら冷却し、(1)を加えて攪拌後、35℃まで冷却し、クリ−ムを得た。
(処方例8)ファンデ−ション
下記組成のファンデ−ションを製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) セイヨウトチノキ抽出物 0.05
(2) デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
(3) メチルポリシロキサン 4.0
(4) ポリオキシエチレン・
メチルポリシロキサン共重合体 5.0
(5) 酸化チタン・酸化鉄・マイカ 25.0
(6) 1,3−ブチレングリコ−ル 6.0
(7) 濃グリセリン 3.0
(8) 防腐剤 適量
(9) 精製水 残量
上記成分(2)〜(4)を混合攪拌後、(5)を加えてさらに攪拌し油相とする。これとは別に(6)〜(9)を混合溶解後、(1)を加えて攪拌して水相とする。これを前記油相に加えて、ホモミキサ−で均一に乳化した。その後、攪拌しながら減圧し、ファンデ−ションを得た。
下記組成のファンデ−ションを製造した。
配合成分 配合量(質量%)
(1) セイヨウトチノキ抽出物 0.05
(2) デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
(3) メチルポリシロキサン 4.0
(4) ポリオキシエチレン・
メチルポリシロキサン共重合体 5.0
(5) 酸化チタン・酸化鉄・マイカ 25.0
(6) 1,3−ブチレングリコ−ル 6.0
(7) 濃グリセリン 3.0
(8) 防腐剤 適量
(9) 精製水 残量
上記成分(2)〜(4)を混合攪拌後、(5)を加えてさらに攪拌し油相とする。これとは別に(6)〜(9)を混合溶解後、(1)を加えて攪拌して水相とする。これを前記油相に加えて、ホモミキサ−で均一に乳化した。その後、攪拌しながら減圧し、ファンデ−ションを得た。
Claims (3)
- マメ科またはトチノキ科に属する植物から選ばれた1種もしくは2種以上の植物抽出物を有効成分とする紫外線防御剤。
- マメ科ダイズ属のダイズ(Glycine max M.)およびツルマメ(Glycine soja)、マメ科ゲンゲ属のキバナオウギ(Astragalus membranaceus L.)、ナイモウオウギ(Astragalus mongholicus L.)およびレンゲソウ(Astragalus sinicus L.)、トチノキ科トチノキ属のトチノキ(Aesculus turbinata L.)およびセイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum L.)の植物抽出物を有効成分とする紫外線防御剤。
- 前記紫外線防御は、細胞死抑制作用、炎症性サイトカインの産生抑制作用の少なくとも1の作用に基づく請求項1又は2に記載の紫外線防御剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007310714A JP2009132651A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | 紫外線防御剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007310714A JP2009132651A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | 紫外線防御剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009132651A true JP2009132651A (ja) | 2009-06-18 |
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JP2007310714A Pending JP2009132651A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | 紫外線防御剤 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009132651A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012171960A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Amorepacific Corp | 皮膚美白用化粧料組成物 |
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JP2017218402A (ja) * | 2016-06-06 | 2017-12-14 | チャーサイアー バイオテクノロジー コーポレイションCharsire Biotechnology Corp. | 大豆種子抽出物、該大豆種子抽出物を製造するための方法及びその使用 |
US10543243B2 (en) | 2016-06-06 | 2020-01-28 | Charsire Biotechnology Corp. | Soybeam seed extract, method for producing the same and uses thereof |
CN112842969A (zh) * | 2021-03-17 | 2021-05-28 | 上海瑞帝安生物科技有限公司 | 一种炎症修复、抗氧化组合物及应用 |
KR102701883B1 (ko) * | 2024-04-17 | 2024-09-04 | 한국콜마주식회사 | 천연 복합 추출물을 포함하여 광 보호 효과를 갖는 조성물 및 이를 포함하는 화장료 조성물 |
-
2007
- 2007-11-30 JP JP2007310714A patent/JP2009132651A/ja active Pending
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