JP2009131883A - 溶融材料射出装置における加熱筒の支持方法および溶融材料射出装置 - Google Patents

溶融材料射出装置における加熱筒の支持方法および溶融材料射出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009131883A
JP2009131883A JP2007311431A JP2007311431A JP2009131883A JP 2009131883 A JP2009131883 A JP 2009131883A JP 2007311431 A JP2007311431 A JP 2007311431A JP 2007311431 A JP2007311431 A JP 2007311431A JP 2009131883 A JP2009131883 A JP 2009131883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating cylinder
support plate
molten material
thermal expansion
supporting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007311431A
Other languages
English (en)
Inventor
Masazumi Konishi
正純 小西
Kazuhiro Nagasumi
和寛 永住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LIMTECH CO Ltd
Original Assignee
LIMTECH CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LIMTECH CO Ltd filed Critical LIMTECH CO Ltd
Priority to JP2007311431A priority Critical patent/JP2009131883A/ja
Publication of JP2009131883A publication Critical patent/JP2009131883A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】加熱筒からの伝熱により加熱筒を支持する支持板が熱膨張しても、加熱筒の軸心が位置ずれしないようにする。
【解決手段】支持板6により水平に支持される加熱筒2と、材料Rを支持する材料ホルダーと、プランジャの前進動作により材料Rを加熱筒2内に送り込むとともに加熱筒2内での溶融材料を加熱筒2の先端の射出用ノズルより射出させる油圧シリンダ装置とが、それぞれの軸心が一直線上に揃った状態で基台14上に組み付けられる。支持板6を宙吊り状態で支持する支持機構7を備え、支持機構7は、支持板6の両側に外向きに突設され支持板6の熱膨張中心Oを通る水平面S上に位置する被支持面65を備えた一対のアーム64と、基台14上の対向する位置に縦設され各アーム64の被支持面65を摺動自由に下方より支持する支持面72を備えた一対の支柱70とで構成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、溶融材料を金型内に射出して成形する溶融材料射出装置において、材料を受け入れて加熱し溶融するための加熱筒を基台の上方位置に支持するのに適用される加熱筒の支持方法と、この加熱筒の支持方法が用いられた溶融材料射出装置とに関する。
従来、この種の溶融材料射出装置として、例えば図10に示すように、短棒形状の材料Rを受け入れて加熱する加熱筒100と、供給された材料Rを支持する材料ホルダー101と、材料ホルダー101に支持された材料を加熱筒100内に送り込む油圧シリンダ102とから成るものが知られている(例えば、特許文献1参照)。上記の加熱筒100、材料ホルダー101、および油圧シリンダ102は、基台103の上方位置に、基台103上に縦設された各支持板104,105,106によりそれぞれ水平に支持されている。
特開2007ー130681号公報
前記材料ホルダー101は、その内部に短棒形状の材料(例えば、アルミニウム合金、またはマグネシウム合金など)Rを受け入れることが可能な半筒状のものである。材料ホルダー101には、この材料ホルダー101を上下動させるアクチュエータ(図示しない)が連結されている。材料ホルダー101が空になると、アクチュエータによって材料ホルダー101が上方へ移動させられ、予備加熱装置(図示せず)で予備加熱された新たな材料Rが材料ホルダー101へ送り込まれる。
前記加熱筒100は、外周面にヒータ(図示せず)が配備され、材料ホルダー101より押し込まれた材料Rを溶融状態へと加熱する。加熱筒100の先端部には射出用ノズル(図示せず)が接続されており、溶融状態となった材料が加熱筒100の内部から金型(図示せず)へ射出される。
前記油圧シリンダ102は直線往復動作するピストンロッド107を備え、その先端に連結されたプランジャ108の1回の前進動作によって、材料Rが加熱筒100の内部へ送り込まれるとともに、加熱筒100内で溶融状態となった材料が前記金型へ射出される。この押込・射出工程が繰り返して実施されることで、成形品が次々と成形される。
上記した構成の溶融材料射出装置では、加熱筒100、材料ホルダー101、および油圧シリンダ102が同軸上に位置し、そのため、常温時において、これら加熱筒100、材料ホルダー101および油圧シリンダ102が、それぞれの軸心が直線C上に揃った状態となるように基台103上に組み付けられる。
しかしながら、上記の押込・射出工程では、加熱筒100は前記ヒータにより約600℃に昇温加熱されるため、加熱筒100からの伝熱により加熱筒100を支持する支持板104は熱膨張して変形し、昇温の前後で寸法差が生じる。この熱は加熱筒100を中心として支持板104の熱膨張中心O(図11に示す)から周方向へ伝わるため、支持板104は周方向へ膨張して変形する。このとき、支持板104の下端部が基台103の上面にボルト108により直接固定されているため、支持板104の下方への熱膨張が基台103により拘束される結果、熱膨張による歪みが生じて、支持板104が上方へ伸び、加熱筒100の高さ位置が上方へ変位する。これにより、加熱筒100の軸心の位置ずれが生じ、加熱筒100と材料ホルダー101と油圧シリンダ102のそれぞれの軸心が一直線上に揃わなくなるため、材料Rが加熱筒100内へ円滑に押し込まれなくなるなどの不具合が生じる。この不具合を解消するため、昇温後に再び加熱筒100と材料ホルダー101と油圧シリンダ102とが、それぞれの軸心が一直線上に揃う状態となるように調整作業を行っているが、調整作業が2度にわたるために煩雑となる上、高温下での危険な作業となるため、作業の安全性に欠け、作業効率が低下するという問題がある。
この発明は、上記した問題に着目してなされたもので、加熱筒からの伝熱により支持板が熱膨張しても加熱筒の軸心が位置ずれしないようにして、調整作業の簡略化をはかった溶融材料射出装置における加熱筒の支持方法および溶融材料射出装置を提供することを目的とする。
この発明による加熱筒の支持方法は、基台の上方位置に、支持板により水平に支持され短棒形状の材料を受け入れて加熱する加熱筒と、加熱筒の基端側に配置され供給された材料の周面を下方より支持する材料ホルダーと、プランジャの1回の前進動作により材料ホルダーに支持された材料を加熱筒内に送り込むとともに加熱筒内での溶融材料を加熱筒の先端に接続される射出用ノズルより射出させるシリンダ機構とが、それぞれの軸心が一直線上に揃った状態で組み付けられる溶融材料射出装置において、前記支持板を、加熱筒から伝わった熱による周方向への熱膨張を拘束しない状態で、支持板の熱膨張中心を通る水平面上で支持することを特徴とするものである。
また、この発明による溶融材料射出装置は、前記支持板を前記基台の上方位置に宙吊り状態で支持する支持機構を備えており、前記支持機構は、支持板の両側に外向きに突設され支持板の熱膨張中心を通る水平面上に位置する被支持面を備えた一対のアームと、基台上の対向する位置に縦設され各アームの被支持面を摺動自由に下方より支持する支持面を備えた一対の支柱とで構成されている。
この発明の上記した構成において、「支持板を基台の上方位置に宙吊り状態で支持する」という構成は、上記の「支持板を加熱筒から伝わった熱による周方向への熱膨張を拘束しない状態で支持すること」を実現するためのものであり、より具体的にいえば、支持板を各アームの被支持面以外は支持機構や基台と非接触の状態、すなわち、熱膨張スペースを空けた状態で、基台上に支持することである。
上記した構成の溶融材料射出装置によれば、加熱筒が昇温加熱されて加熱筒からの伝熱により支持板が熱膨張中心を中心に周方向へ熱膨張しても、支持板は熱膨張中心を通る水平面上で、しかも、熱膨張が拘束されない状態、すなわち、熱膨張により自由に四方へ変形できる状態で支持されているので、支持板の熱膨張中心の位置は変位せず、加熱筒の高さ位置も変位しない。その結果、加熱筒の軸心の位置ずれが生じず、昇温後においても、加熱筒、材料ホルダーおよびシリンダ機構を、それぞれの軸心が一直線上に揃った状態に維持することができる。
この発明による加熱筒の支持方法は、さらに、前記加熱筒を支持板の熱膨張中心に対して点対称の位置に配した固定部材によって支持板に固定することを特徴とするもので、好ましい実施態様においては、前記支持板は、加熱筒の内径に一致する径の貫通孔を有し、その貫通孔の周縁に沿うように前記加熱筒の基端面が支持板の一方の板面に突き当てられるとともに、加熱筒の基端面と支持板との間が支持板の熱膨張中心に対して点対称の位置に配した固定部材により固定されている。
加熱筒を支持板の熱膨張中心に対して点対称の位置に配した固定部材によって支持板に固定すると、加熱筒からの伝熱による支持板の熱膨張が熱膨張中心を中心に均等に生じるようになり、熱膨張の差から生ずる支持板の熱膨張中心が位置ずれするのを阻止できる。
この発明のさらに好ましい実施態様においては、前記支持板の他方の板面の貫通孔に対応する位置には、材料ホルダーより加熱筒内へ送り込まれる材料の表皮を削り取ることが可能なように内径が材料の直径より小さい径に設定されたリング部材が装着されるとともに、支持板の端面と前記貫通孔との間には、真空装置に接続して加熱筒内を減圧するための吸引孔が形成されている。
この実施態様によれば、溶融すべき材料の表皮に付着している酸化皮膜をリング部材により削り取ることができるとともに、この表皮を削り取られた材料により加熱筒の基端側を外部からシールされた状態とすることができるため、加熱筒内の材料を真空もしくはほぼ真空状態で加熱して溶融状態にすることができる。
この発明のさらに好ましい実施態様においては、前記材料ホルダーは、材料の周面を下方より支持することが可能な半筒状の底面を有する支持部と、上方より供給される材料を受け入れて前記支持部へ案内するガイド部とを備えており、各ガイド部は、材料ホルダーを前記支持板に固定するための固定枠材の対向する側板部に取り付けられるとともに、前記側板部の先端面と支持板との間が支持板の熱膨張中心に対して点対称の位置に配した固定部材により固定されている。
この実施態様によると、固定枠材を支持板の熱膨張中心に対して点対称の位置に配した固定部材により固定するので、支持板の熱膨張が熱膨張中心を中心に均等に生じ、支持板に加熱筒および材料ホルダーを、常温においても昇温後においても、それぞれの軸心が一直線上に揃った状態に維持することができる。
この発明によると、支持板を加熱筒から伝わった熱による周方向への熱膨張を拘束しない状態で、支持板の熱膨張中心を通る水平面上で支持することにより、支持板の熱膨張中心の位置が変位しないようにしたから、加熱筒の高さ位置が変位するのを防止することができ、昇温後においても、加熱筒、材料ホルダーおよび油圧シリンダを、それぞれの軸心が一直線上に揃った状態に維持することができ、軸心を揃えるための調整作業を簡略化し得る。
図1は、この発明の一実施例である溶融材料射出装置の外観を示している。
図示例の溶融材料射出装置は、短棒形状の金属製の材料(例えば、アルミニウム合金、またはマグネシウム合金など)Rを受け入れて加熱する加熱筒2と、加熱筒2の先端に接続される射出用ノズル3と、加熱筒2の基端側に配置され供給された材料Rの周面を下方より支持する材料ホルダー4と、プランジャ52の1回の前進動作により材料ホルダー4に支持された材料Rを加熱筒2内に送り込むとともに加熱筒2内での溶融材料を射出用ノズル3より射出させる油圧シリンダ装置5とから成る。加熱筒2と材料ホルダー4と油圧シリンダ装置5とは、それぞれの軸心が金属製の基台14の上方位置に、水平な直線C上に揃った状態となるように組み付けられている。
基台14の上面の前後位置には、金属製の支持板6および固定板8が立設され、支持板6には加熱筒2が、固定板8には油圧シリンダ装置5が、それぞれ固定されている。支持板6および固定板8の四隅には、それぞれタイバー15a,15b,15c,15dが嵌挿されており、このタイバー15a,15b,15c,15dによって支持板6および固定板8は基台14上に垂直かつ互いに平行に立設される。
前記加熱筒2は、中空の円筒形状から成り、基台14の上方位置に支持板6により水平に支持されている。加熱筒2の内部の中空孔は、材料ホルダー4から供給される材料Rの溶融路20となっており、加熱筒2の外周面に取り付けられたヒータ23により、供給された材料Rが完全に溶融した状態もしくは半溶融状態(すなわち、金型1による成形に適した溶融状態)になるまで加熱される。なお、加熱筒2の内周面にはセラミック層(図示せず)が設けられており、溶融した材料が加熱筒2と直接接触しないようになっている。
前記射出用ノズル3は、基端部が加熱筒2の先端部に接続されており、その内部に加熱筒2の溶融路20と連通する溶融材料の流路30が形成されている。射出用ノズル3の先端部31は、金型1の固定型10に形成されたノズル挿入孔12に気密状態で嵌挿される。ノズル挿入孔12は、金型1の固定型10と可動型11との間に形成されたキャビティ13に連通している。なお、射出用ノズル3の先端部31は、図示しない制御装置から電力が供給されることにより発熱可能となっており、成形サイクルに応じて射出用ノズル3の先端部31を最適な温度に制御可能となっている。
加熱筒2の溶融路20の、射出用ノズル3の流路30との連通部分20aは、図2に示すように、流路30の軸方向中心S2が溶融路20の軸方向中心S1(加熱筒2の軸心)に対して上方に変位した状態にある。前記連通部分20aは、流路30に向けて暫時小径となる孔形状であって、内周面の軸方向に沿う上辺部21が流路30と同じ高さでありかつ内周面の軸方向に沿う下辺部22が流路30に向けて上向きに傾斜する孔形状に形成されている。
前記支持板6は、図3〜図5に示すように、所定の肉厚を有する金属板であり、略正方形状をなす板面の中央部に前記加熱筒2の内径に一致する径の貫通孔60が形成されている。この貫通孔60の周縁沿いに、加熱筒2の溶融路20と貫通孔60とが連通するように加熱筒2の基端面が支持板6の一方の板面に突き当てられている。加熱筒2の基端面と支持板6との間は、支持板6の貫通孔60の中心(以下、「熱膨張中心」という。)Oに対して点対称の位置に配した複数本(この実施例では、8本)のボルト61によって固定され、これにより、加熱筒2が支持板6に水平に取り付け固定される。
支持板6の四隅には、支持板6の熱膨張中心Oに対して点対称の位置に、タイバー挿通孔66a,66b,66c,66dが形成されている。このタイバー挿通孔66a〜66dに各タイバー15a〜15dがそれぞれ挿通されて水平に支持されている。
支持板6の他方の板面には、貫通孔60に対応する位置に、加熱筒2内へ供給される材料Rの表皮を削り取ることが可能なリング部材62が装着されている。このリング部材62は、超硬合金により形成されており、内径が材料ホルダー4から供給される材料Rの直径より僅かに小さい径に設定されている。リング部材62の内孔へ、材料ホルダー4から材料Rが供給されると、材料Rの表皮に付着している酸化皮膜が除去される。リング部材62の内孔へ材料Rが圧入された状態では、リング部材62と材料Rとの間には隙間が存在せず、リング部材62さらには加熱筒2の内部は外部からシールされた状態となる。
なお、上記の材料ホルダー4とリング部材62との間には間隔Lが存在し、リング部材62により削り取られた材料Rの表皮(削りカス)はこの隙間より落下する。
支持板6の上端面と前記貫通孔60との間には、吸引孔63が形成されており、この吸引孔63に真空装置Pを接続することにより加熱筒2内が減圧され、これによって、加熱筒2の内部を真空もしくはほぼ真空状態とすることができる。
支持板6は、支持機構7によって基台14の上方位置に宙吊り状態で支持されている。前記支持機構7は、支持板6の両側端面に外向きに突設された一対のアーム64,64と、基台14上の対向する位置に基台14の上面に対して垂直に縦設された一対の支柱70,70とで構成されている。
各アーム64は、角柱形状であり、その下面が各支柱70によって支持される被支持面65となっている。各アーム64は、この被支持面65が支持板6の熱膨張中心Oを通る水平面S上に位置するように、支持板6の両側端面に一体形成されている。
各支柱70は、基台14上に、支持板6の側端面と各支柱70の内面との間にそれぞれ所定の隙間D1が生じるように、支持板6の板幅dより大きな間隔を空けて垂直に立設してある。各支柱70の上端面は、図6に示すように、傾斜面71に形成されており、各支柱70と各アーム64との間には、断面形状が台形状から成るくさび部材73が各傾斜面71の位置にそれぞれ挿入されている。各くさび部材73の上面は、支持板6の各アーム64の被支持面65を下方より支持する水平かつ平坦な支持面72が形成されている。この支持面72は、アーム64の被支持面65を支持したときに、支持板6の下端面と基台14の上面との間に所定の隙間D2(図3に示す)が生じるように、その高さ位置が設定される。支持板6は、各アーム64を各支柱70のくさび部材73の支持面72上に載置することで、各支柱70と支持板6との間および基台14と支持板6との間に、それぞれ上記の隙間D1,D2に相当する熱膨張スペースが存在する宙吊り状態、すなわち、各アーム64の被支持面65以外は支持機構7と非接触の状態で、しかも、支持板6の熱膨張中心Oを通る水平面S上で基台14の上方に垂直な姿勢で支持される。
各くさび部材73の垂直な面74A,74Bには貫通するネジ孔77が形成され、このネジ孔77に螺合したボルト75,75をそれぞれ正逆回動させることにより、くさび部材73の下面の傾斜面76を支柱70の上端面の傾斜面71に沿ってアーム64の長さ方向にくさび部材73を往復動させる。各くさび部材73がアーム64の長さ方向を往復動することにより、くさび部材73は上下に昇降し支持板6を所望の高さに位置決めすることが可能となっている。
ちなみに、図6中、78,78は各ボルト75を回動自由に支持するボルト支持具である。
各支柱70のくさび部材73の上面の支持面72は、アーム64の被支持面65をアーム64の長さ方向へ摺動することが可能なように支持している。各支柱70の上端には、図4および図5に示すように、アーム64をアーム64の幅方向へ変位しないように支持面72上に位置決めするための対向するガイド壁76,76が形成されている。支持板6は、上記した宙吊り状態で支持することで、加熱筒2からの伝熱により熱膨張しても、何ら拘束されることなく熱膨張中心Oを中心に周方向に自由に変形する。
前記材料ホルダー4は、図5および図7に示すように、材料Rの周面を下方より支持することが可能な半筒状の底面を有する支持部40と、上方より供給される材料Rを受け入れて前記支持部40へ案内する互いに対向する各ガイド部41とから成る。この材料ホルダー4は、支持板6の板面に固定された固定枠材9に支持され固定されている。
材料ホルダー4の上方位置には、図示しない予備加熱装置が設置されている。材料ホルダ−4の内部の材料Rが加熱筒2内に供給されて空になると、予備加熱装置によって予備加熱された材料Rの1個が材料ホルダー4の支持部40内へ供給されて支持されるようになっている。
前記支持部40は、その内径が材料Rの直径より若干大きい径に設定されている。支持部40の内周面には、長さ方向に沿う突起42が材料ホルダー4の全長にわたって複数本(この実施例では、3本)、所定の角度間隔毎に形成されている。各突起42は、材料ホルダー4内に供給された材料Rを支持部40内の決められた位置で支持するための位置決めとして機能する。
前記の各ガイド部41は、固定枠材9の対向する側板部90にそれぞれボルト(図示せず)により取り付け固定されている。
前記固定枠材9は材料ホルダー4の長さよりも長い所定の長さを有しており、互いに対向する側板部90と底板部91とで断面形状がコの字形に形成されている。固定枠材9は、材料ホルダー4の軸心(具体的には、材料Rの軸心)が水平な前記直線C上に位置する状態となるように、その側板部90の先端面と支持板6との間が、支持板6の熱膨張中心Oに対して点対称の位置に配した複数本(この実施例では、6本)のボルト92によって連結固定されている。
固定枠材9の後方位置には、図1および図8に示すように、脚部93が設けられている。この脚部93は、基台14上に支持板6と平行に固定されている。固定枠材9の底板部91の後端面にはねじ孔(図示せず)が、脚部93の上端にはボルト挿入孔(図示せず)が、それぞれ設けられ、固定枠材9の底板部91は脚部93の上端にボルト96(図1に示す)を介して取り付け固定されている。これにより、固定枠材9の水平状態が保たれている。なお、脚部93に設けられた前記ボルト挿入孔は、上下方向に沿って長く延びる長孔に形成されており、固定枠材9の底板部91を上下方向にスライドさせた状態で脚部93に固定することによって、固定枠材9の高さ位置を調節することが可能となっている。
前記油圧シリンダ装置5は、図1および図8に示すように、基台14の上方位置に、固定板8により水平に支持されている。油圧シリンダ装置5のピストンロッド50の先端部に連結部材51を介してプランジャ52が連結されている。この油圧シリンダ装置5は、油圧シリンダ装置5の軸心(具体的には、プランジャ52の軸心)が前記直線C上に位置する状態となるように、固定板8に支持され固定されている。
前記プランジャ52は、固定枠材9内を水平方向に延び、その中間部が固定枠材9の内部に固着された軸受53,53に往復摺動自在に支持されている。このプランジャ52の前進動作により、材料ホルダー4内に支持された材料Rがリング部材62を通って加熱筒2内に送り込まれるとともに、加熱筒2内で溶融状態となった溶融材料が射出用ノズル3より射出される。
前記固定板8は、基台14上に立設されており、固定板8の四隅には、タイバー挿通孔80a,80b,80c,80dが形成されている。このタイバー挿通孔80a〜80dに各タイバー15a〜15dがそれぞれ挿通される。
各タイバー挿通孔80a〜80dは、前記直線Cと各タイバー15a〜15dの中心Tとを結ぶ法線方向に沿って長く延びる長孔であり、各タイバー15a〜15dが長さ方向へ摺動することが可能な幅に形成されている。これにより、支持板6が加熱筒2からの伝熱により熱膨張中心Oを中心に周方向へ熱膨張することによって各タイバー15a〜15dが熱膨張中心Oを中心に周方向へ変位しても、各タイバー15a〜15dは各タイバー挿通孔80a〜80d内を摺動するため、熱膨張による各タイバー15a〜15dの変位の影響を受けることはない。
この実施例では、金型1と支持板6との間に、射出用ノズル3が金型1のキャビティ13内に溶融材料を射出するときに、射出用ノズル3を介して溶融材料射出装置が金型1から受ける衝撃力を緩衝するためのノズルタッチ機構32を設けている。
このノズルタッチ緩衝機構32は、図1および図3に示すように、一対のシリンダ装置33,33で構成されており、各シリンダ装置33の基端部が支持板6の熱膨張中心Oに対して点対称の位置に固定されている。各シリンダ装置33,33のピストンロッド34,34の先端は、金型1の固定型10に固定されてある。
次に、上記した構成の溶融材料射出装置の動作を、図9(1)〜(4)によって説明する。
まず、予備加熱装置(図示せず)によって予備加熱された最初の材料Rを、材料ホルダー4の内部へ供給する(図9(1))。次に、油圧シリンダ装置5のピストンロッド50を伸長させて、プランジャ52を前方に移動させることにより、最初の材料Rをリング部材62内に向けて押し込む(図9(2))。
リング部材62の内径は材料Rの径よりも僅かに小さいため、材料Rはその表皮の酸化皮膜がリング部材62の内周縁により削られつつリング部材62内に入り込む。リング部材62と材料Rとの間には隙間がなく、この材料Rによってリング部材62さらには加熱筒2の内部は外部からシールされた状態となる。なお、削りカスは、リング部材62と材料ホルダー4との間から落下する。
材料Rの先端部がリング部材62へ押し込まれた状態で、一旦、プランジャ52の前進動作を停止させ、真空ポンプPを駆動することによって加熱筒2の内部を真空状態とした後、プランジャ52をさらに前方へ動かして材料Rを支持板6の貫通孔60を経て加熱筒2内へ押し込む。材料Rが所定の位置まで押し込まれると、プランジャ52の前進動作を停止し、プランジャ52を元の位置まで後退させる(図9(3))。なお、真空ポンプPの駆動は射出作業中は継続される。
次の材料Rを材料ホルダー4の内部へ供給し、プランジャ52を前方に移動させることにより材料Rをリング部材62内に押し込み、上記の工程と同じように、材料Rの先端部をリング部材62へ押し込んだ状態でプランジャ52の前進動作を一旦停止させる。真空ポンプPにより、最初の材料Rとの間を真空状態にした後、プランジャ52を前進動作させて材料Rを加熱筒2内部へ押し込む(図9(4))。
同様の動作を繰り返して、材料Rを順次加熱筒2内へ送り込んでいくと、先に加熱筒2の内部に押し込まれていた材料Rは、ヒータ23の加熱作用により溶融され、加熱筒2の溶融路20や射出用ノズル3の流路30は、溶融した材料が充満した状態となる。
この状態において、プランジャ52の前進動作により材料ホルダー4内の材料Rを加熱筒2内へ送り込むと、射出用ノズル3の流路30や加熱筒2の溶融路20の溶融材料が射出用ノズル3の先端部31より金型10に射出される。
上記した押込・射出工程において、加熱筒2からの伝熱により支持板6が熱膨張中心Oを中心に周方向へ熱膨張するが、支持板6は熱膨張中心Oを通る水平面S上で、しかも、熱膨張が拘束されない状態、すなわち、熱膨張により自由に変形できる状態で支持されているので、支持板6の熱膨張中心Oの位置は変位せず、加熱筒2、材料ホルダー4および油圧シリンダ装置5の高さ位置も変位しない。したがって、昇温後においても、熱膨張の影響を受けることなく、加熱筒2と材料ホルダー4と油圧シリンダ装置5とは、それぞれの軸心が前記直線C上に揃った状態に維持される。
また、加熱筒2は支持板6の熱膨張中心Oに対して点対称の位置に配した8本のボルト61によって支持板6に固定され、同様に、固定枠材9も熱膨張中心Oに対して点対称の位置に配した6本のボルト92によって支持板6に固定されているので、加熱筒2からの伝熱による支持板6の熱膨張が熱膨張中心Oを中心に均等に生じるようになり、熱膨張の差から生ずる支持板6の熱膨張中心Oが位置ずれするのを防止できる。
この発明の一実施例である溶融材料射出装置の概略構成を示す側面図である。 加熱筒と射出用ノズルとの連通部分の拡大図である。 支持板の正面図である。 支持板の部分の構成を拡大して示す側面図である。 支持板の部分の構成を拡大して示す平面図である。 支柱の上端部分の構成を拡大して示す断面図である。 図5のA−A線に沿う断面図である。 図5のB−B線に沿う断面図である。 溶融材料の射出作業工程を順に示した説明図である。 従来例の平面図である。 図9のC−C線に沿う断面図である。
符号の説明
2 加熱筒
3 射出用ノズル
4 材料ホルダー
5 油圧シリンダ装置
6 支持板
7 支持機構
9 固定枠材
14 基台
40 支持部
41 ガイド部
52 プランジャ
60 貫通孔
61 ボルト
62 リング部材
63 吸引孔
64 アーム
65 被支持面
70 支柱
72 支持面
90 側板部
92 ボルト
C 直線
O 熱膨張中心
R 材料
S 水平面

Claims (6)

  1. 基台の上方位置に、支持板により水平に支持され短棒形状の材料を受け入れて加熱する加熱筒と、加熱筒の基端側に配置され供給された材料の周面を下方より支持する材料ホルダーと、プランジャの1回の前進動作により材料ホルダーに支持された材料を加熱筒内に送り込むとともに加熱筒内での溶融材料を加熱筒の先端に接続される射出用ノズルより射出させるシリンダ機構とが、それぞれの軸心が一直線上に揃った状態で組み付けられる溶融材料射出装置において、前記支持板を加熱筒から伝わった熱による周方向への熱膨張を拘束しない状態で、支持板の熱膨張中心を通る水平面上で支持することを特徴とする溶融材料射出装置における加熱筒の支持方法。
  2. 請求項1に記載された溶融材料射出装置における加熱筒の支持方法であって、
    前記加熱筒を支持板の熱膨張中心に対して点対称の位置に配した固定部材によって支持板に固定することを特徴とする溶融材料射出装置における加熱筒の支持方法。
  3. 基台の上方位置に、支持板により水平に支持され短棒形状の材料を受け入れて加熱する加熱筒と、加熱筒の基端側に配置され供給された材料の周面を下方より支持する材料ホルダーと、プランジャの1回の前進動作により材料ホルダーに支持された材料を加熱筒内に送り込むとともに加熱筒内での溶融材料を加熱筒の先端に接続される射出用ノズルより射出させるシリンダ機構とが、それぞれの軸心が一直線上に揃った状態で組み付けられる溶融材料射出装置において、
    前記支持板を前記基台の上方位置に宙吊り状態で支持する支持機構を備えており、
    前記支持機構は、支持板の両側に外向きに突設され支持板の熱膨張中心を通る水平面上に位置する被支持面を備えた一対のアームと、基台上の対向する位置に縦設され各アームの被支持面を摺動自由に下方より支持する支持面を備えた一対の支柱とで構成されて成る溶融材料射出装置。
  4. 前記支持板は、加熱筒の内径に一致する径の貫通孔を有し、その貫通孔の周縁に沿うように前記加熱筒の基端面が支持板の一方の板面に突き当てられるとともに、加熱筒の基端面と支持板との間が支持板の熱膨張中心に対して点対称の位置に配した固定部材により固定されている請求項3に記載された溶融材料射出装置。
  5. 前記支持板の他方の板面の貫通孔に対応する位置には、材料ホルダーより加熱筒内へ送り込まれる材料の表皮を削り取ることが可能なように内径が材料の直径より小さい径に設定されたリング部材が装着されるとともに、支持板の端面と前記貫通孔との間には、真空装置に接続して加熱筒内を減圧するための吸引孔が形成されている請求項4に記載された溶融材料射出装置。
  6. 前記材料ホルダーは、材料の周面を下方より支持することが可能な半筒状の底面を有する支持部と、上方より供給される材料を受け入れて前記支持部へ案内するガイド部とを備えており、各ガイド部は、材料ホルダーを前記支持板に固定するための固定枠材の対向する側板部に取り付けられるとともに、前記側板部の先端面と支持板との間が支持板の熱膨張中心に対して点対称の位置に配した固定部材により固定されている請求項3〜5のいずれかに記載された溶融材料射出装置。
JP2007311431A 2007-11-30 2007-11-30 溶融材料射出装置における加熱筒の支持方法および溶融材料射出装置 Pending JP2009131883A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007311431A JP2009131883A (ja) 2007-11-30 2007-11-30 溶融材料射出装置における加熱筒の支持方法および溶融材料射出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007311431A JP2009131883A (ja) 2007-11-30 2007-11-30 溶融材料射出装置における加熱筒の支持方法および溶融材料射出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009131883A true JP2009131883A (ja) 2009-06-18

Family

ID=40864330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007311431A Pending JP2009131883A (ja) 2007-11-30 2007-11-30 溶融材料射出装置における加熱筒の支持方法および溶融材料射出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009131883A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017052000A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社ソディック 軽金属射出成形機の射出装置
JP2017052001A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社ソディック 軽金属射出成形機の射出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017052000A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社ソディック 軽金属射出成形機の射出装置
JP2017052001A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社ソディック 軽金属射出成形機の射出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1731245A2 (en) Diecast machine and diecast mathod
JP5031867B2 (ja) 射出成形方法、およびその装置
JP2012147673A5 (ja)
JP2009131883A (ja) 溶融材料射出装置における加熱筒の支持方法および溶融材料射出装置
JP2010241076A (ja) ノズルタッチ機構部を備えた射出成形機
EP4091738A1 (en) Apparatus and method for forming material
WO2021248208A1 (en) Three-dimensional printing system
KR101210920B1 (ko) 압탕가열장치
KR20180092928A (ko) 유리판의 제조 방법 및 제조 장치
JP4459531B2 (ja) ガラスロッドを製造するための装置
JP2011189575A (ja) ダイプレートユニット、型締装置、射出成形機および射出成形方法
JP2006282472A (ja) ガラスレンズ成形装置およびガラスレンズ成形方法
JP2008296384A (ja) 射出成形機の型締装置
JP2010000658A (ja) 射出成形機の直圧式型締装置
CN209888177U (zh) 一种自动高效型材熔接机
JP4548842B2 (ja) 金属成形機の材料押出供給装置
CN203792715U (zh) 吞吐式热缩管加热机
JP5979724B2 (ja) 材料溶融装置
JP4091618B2 (ja) 溶融金属射出成形機
JP2007283350A (ja) トンネル中子鋳抜きピンの加圧装置及びトンネル中子鋳抜きピンの加圧装置を用いた鋳造方法
JP4597349B2 (ja) ダイカストマシン及びダイカストマシンの制御方法
KR20200143021A (ko) 피성형물 및 더미 부재가 삽입되는 금형 유니트
JPS6239877Y2 (ja)
JP2008285354A (ja) ガラスプレス成形機
JP2007301883A (ja) 射出成形機の型締装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090508

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20091007

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A977 Report on retrieval

Effective date: 20091016

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A521 Written amendment

Effective date: 20091007

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100309