JP2009130107A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 より安価に機械的強度を向上させることの可能な補強構造を有するプリント回路板を備えた電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】 指紋認証モジュール6はプリント配線板8上に実装される。ユーザが指紋認証を行う際にユーザがセンサとなる端子9に対して指を押し付けることによって指紋認証モジュール6は応力を受ける。プリント配線板8の底面8bに補強部材21を設けることで、プリント配線板8の撓みを抑え、接続電極18の剥離による断線や破壊を効果的に防止することができる。補強部材21としては、プリント配線板8の製造で生じる端材を使用しても良く、このような構成を採用することで、補強部材21を構成する端材22はプリント配線板8を製造する過程で生じるものであるため、より少ないコストでプリント配線板8を補強することが可能である。
【選択図】 図3
【解決手段】 指紋認証モジュール6はプリント配線板8上に実装される。ユーザが指紋認証を行う際にユーザがセンサとなる端子9に対して指を押し付けることによって指紋認証モジュール6は応力を受ける。プリント配線板8の底面8bに補強部材21を設けることで、プリント配線板8の撓みを抑え、接続電極18の剥離による断線や破壊を効果的に防止することができる。補強部材21としては、プリント配線板8の製造で生じる端材を使用しても良く、このような構成を採用することで、補強部材21を構成する端材22はプリント配線板8を製造する過程で生じるものであるため、より少ないコストでプリント配線板8を補強することが可能である。
【選択図】 図3
Description
本発明は電子機器に関し、特に電子機器に内蔵されるプリント回路板の補強方法に関する。
現在、ポータブルコンピュータや携帯電話や電子機器には、不正利用防止のための認証手段として、パスワード入力の代わりに指紋センサでの指紋認証を行うものがある。指紋等の生体情報は、個人に特有であり生涯を通じて不変であることや、盗難されにくいこと、パスワードのように忘れることがない等の理由から認証手段として利用されている。電子機器に搭載された指紋認証モジュールは、ユーザが直接触る部品であり認証時には指紋認証モジュールに応力が加わる。BGA型半導体パッケージで構成されるとともにプリント配線板とはんだボールで接続される指紋認証モジュールを採用すると、ユーザの認証動作によって加わる応力を直接はんだボールで受けるため、長時間使用した場合に指紋認証モジュールとプリント配線板とのはんだ付け部にクラック等の接続不良が発生する可能性がある。
そこで、プリント回路板の補強を行う方法として、例えば特許文献1に示すものが提案されている。特許文献1には、フレキシブルプリント回路板の絶縁層にプラスチックフィルムを備え、そのプラスチックフィルムに補強板を貼り合わせた構造が開示されている。複合化金属水酸化物を含有する接着剤を介してフレキシブルプリント回路板に補強板を貼着することで、接着性、耐熱性、部品実装時の耐半田リフロー性、耐洗浄性、耐実装性の向上を図っている。
特開2002−314207号公報
しかし上記の方式の場合、基板そのものの機械的強度の向上にはさほど寄与しないという問題がある。そこで本発明の目的は、より安価に機械的強度を向上させることの可能な補強構造を有するプリント回路板を備えた電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る電子機器は、電極パッドを有する基板と、前記基板の第1の面上に実装される半導体パッケージと、前記半導体パッケージの底面に設けられ、前記電極パッドと接触する接続電極と、剛性を有し、前記基板の第1の面とは反対側の第2の面に接着される補強部材と、を備え、前記補強部材は前記基板と同じ材質で形成されるとともに、前記基板の第2の面に接着される面が絶縁されることを特徴とする。
本発明によれば、より安価に機械的強度を向上させることの可能な補強構造を有するプリント回路板を備えた電子機器を提供することができる。
以下本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係る電子機器を示す外観斜視図である。電子機器1は本体2を備え、本体2にはヒンジ部3を介してディスプレイユニット4が回動可能に取り付けられている。本体2の前上面2aにはタッチパッド5と指紋認証モジュール6が取り付けられている。本体2の後上面2bにはキーボード7が取り付けられている。本体2内には複数の電子部品を搭載したプリント配線板が収容されている。
図2は本発明の実施形態に係る指紋認証モジュールの上面を示す図である。図3は本発明の実施形態に係るプリント配線板および指紋認証モジュールの断面を示す図である。
指紋認証モジュール6はプリント配線板8上に実装される。プリント配線板8は導電体となる銅と絶縁材料を交互に積層されて構成される。指紋認証モジュール6はセンサとなる端子9を備え、端子9はチップ10の上面10aに設けられる。チップ10の上面10aには、端子9が露出するように開口部12が設けられた導電リング13が被せられる。
チップ10はサブストレート14上に実装されるとともに、パッケージ15に収容される。サブストレート14の上面14aに設けられた図示しない電極パッドとチップ10から引き出されたワイヤ16によってチップ10とサブストレート14との電気的接続が確保される。
サブストレート14の底面14bには例えばボール状の接続電極18がマトリクス状に設けられる。指紋認証モジュール6がプリント配線板8上に実装された際に、接続電極18の端部18aがプリント配線板8上に設けられた電極パッド20と接触する。電極パッド20は、サブストレート14の底面14bに設けられた接続電極18に対応してマトリクス状に設けられる。
ユーザが指紋認証を行う際にユーザがセンサとなる端子9に対して指を押し付けることによって指紋認証モジュール6は応力を受ける。指紋認証モジュール6が応力を受けるとプリント配線板8が撓み、その歪で接続電極18(半田ボール)の剥離による断線や破壊を引き起こす可能性がある。本実施形態のように、プリント配線板8の底面8bに補強部材21を設けることで、プリント配線板8の撓みを抑え、接続電極18の剥離による断線や破壊を効果的に防止することができる。
補強部材21としては、例えばプリント配線板8と同じ材質のものを使うことができる。プリント配線板8の製造で生じる端材を使用しても良く、本実施形態ではプリント配線板8の製造で生じる端材22を複数積層させることで補強部材21としている。
端材22同士の接続および端材22とプリント配線板8との接続には例えばエポキシ樹脂系の接着剤が用いられる。補強部材21の上面21aと、プリント配線板8の底面8bとが、ショートしないように、補強部材21の上面21aは導電体となる銅が露出しないようにする。
例えば、プリント配線板8が0.4mmの基板であれば、プリント配線板8の製造過程で生じた端材22を所望の大きさの矩形に加工し、端材22を4枚積層させ1.6mmの補強部材21をプリント配線板8に貼り付けて、補強部材21を貼り付けられた部分の厚さが計2.0mmとなるように補強することができる。また、プリント配線板8が1.0mmの基板であれば、1.0mmの厚さの端材22を一枚だけ補強部材21としてプリント配線板8に貼り付けて、補強部材21を貼り付けられた部分の厚さが計2.0mmとなるように補強することができる。
端材22を積層させる際には、必要とする強度や、電子機器1内に実装する際に許容されるプリント配線板8の厚さなどを考慮して積層させる端材22および補強部材21の厚さを決めることができる。
このような構成を採用することで、補強部材21を構成する端材22はプリント配線板8を製造する過程で生じるものであるため、より少ないコストでプリント配線板8を補強することが可能である。本発明の第1の実施形態によれば、より安価に機械的強度を向上させることの可能な補強構造を有するプリント回路板を備えた電子機器を提供することができる。
図4は本発明の第2の実施形態に係るプリント配線板の断面を示す図である。図5は本発明の第2の実施形態に係るプリント配線板の底面を示す図である。以下の記載では、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
第2の実施形態に係る補強部材31は、矩形状の開口部35を有する端材32を積層することで構成される。端材32は、例えばプリント配線板8の製造過程で生じた端材を板状に切り出し、矩形状の開口部を形成することで用意することができる。プリント配線板8の底面8bに実装された抵抗37やコンデンサ38等のディスクリート部品を避けるように開口部35の位置を合わせて補強部材31をプリント配線板8に貼り付けることができる。
このような構成を採用することで、プリント配線板8の撓みを抑え、接続電極18の剥離による断線や破壊を効果的に防止するとともに、プリント配線板8の底面8bの開口部35を設けた領域には抵抗やコンデンサのような電子部品をことができる。したがって、本発明の第2の実施形態によれば、より安価に機械的強度を向上させるとともに、合わせて電子部品の実装密度を向上させることの可能な補強構造を有するプリント回路板を備えた電子機器を提供することができる。
図6は本発明の第3の実施形態に係るプリント配線板を示す図である。以下の記載では、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
第3の実施形態に補強部材41は、例えばプリント配線板8の製造過程で生じた端材42を板状に切り出し、積層することで用意することができる。プリント配線板8の底面8bでコネクタ50が実装される箇所など、自由端となっている突出部52は応力によって撓みやすく、またユーザがコネクタ50に図示しないLANケーブル等を差し込むことがあるため、応力を受けることによる破壊が比較的起きやすいと予想される。そのため、自由端となっている突出部52の上面8aに補強部材41を貼り付けることで、プリント配線板8の撓み、特に突出部52の撓みを抑え、断線や破壊を効果的に防止することができる。
以上の説明のように、本発明の実施形態によれば、より安価に機械的強度を向上させることの可能な補強構造を有するプリント回路板を備えた電子機器を提供することができる。
本発明ではその主旨を逸脱しない範囲であれば、上記の実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。
1…電子機器、2…本体、3…ヒンジ部、4…ディスプレイユニット、5…タッチパッド、6…指紋認証モジュール、7…キーボード、8…プリント配線板、9 …端子、10…チップ、12…開口部、13…導電リング、14…サブストレート、15…パッケージ、16…ワイヤ、18…接続電極、20…電極パッド、21…補強部材、22…端材、31…補強部材、32…端材、35…開口部、37…抵抗、38…コンデンサ、41…補強部材、42…端材、50…コネクタ、52…突出部
Claims (7)
- 電極パッドを有する基板と、
前記基板の第1の面上に実装される半導体パッケージと、
前記半導体パッケージの底面に設けられ、前記電極パッドと接触する接続電極と、
剛性を有し、前記基板の第1の面とは反対側の第2の面に接着される補強部材と、を備え、 前記補強部材は前記基板と同じ材質で形成されるとともに、前記基板の第2の面に接着される面が絶縁されることを特徴とする電子機器。 - 前記補強部材は開口部を有し、前記基板の前記第2の面の一部が前記開口部から露出するとともに、前記露出された第2の面上に電子部品が実装されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
- 電極パッドを有する基板と、
前記基板の第1の面上に実装される半導体パッケージと、
前記半導体パッケージの底面に設けられ、前記電極パッドと接触する接続電極と、
剛性を有し、前記基板の第1の面とは反対側の第2の面に接着される補強部材と、
を備えることを特徴とする電子機器。 - 前記補強部材は、マトリクス状に配置された接続電極のエリアの面積よりも大きい
ことを特徴とする請求項3記載の電子機器。 - 前記補強部材は、前記基板の第2の面に接着される面が絶縁されることを特徴とする請求項4記載の電子機器。
- 前記補強部材は、前記基板と同じ材質で形成されることを特徴とする請求項5記載の電子機器。
- 前記補強部材は、前記基板の製造工程で生じる端材が用いられることを特徴とする請求項6記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007303071A JP2009130107A (ja) | 2007-11-22 | 2007-11-22 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009130107A true JP2009130107A (ja) | 2009-06-11 |
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JP2007303071A Pending JP2009130107A (ja) | 2007-11-22 | 2007-11-22 | 電子機器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011014609A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Toshiba Corp | 電子機器 |
KR20160101399A (ko) * | 2015-02-17 | 2016-08-25 | (주)파트론 | 칩 패키지와 베젤부의 결합구조물 |
CN113597091A (zh) * | 2021-08-03 | 2021-11-02 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种柔性电路板、显示装置及其制备方法 |
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2007
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