JP2009129479A - 不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隣接効果を抑制することが可能な不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法を提供する。
【解決手段】多値状態を保持可能なメモリセルと、ワード線に書き込み電圧を印加することで書き込みを行うことが可能な不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法であって、少なくとも1つのメモリセル対して、過書き込みが生じないような印加電圧で、ベリファイ読み出しを行わずに少なくとも1回書き込みを行う書き込みステップと、少なくとも1つのメモリセルに対して、前記書き込みステップが行われた後に、前記メモリセルの目標閾値に対応するベリファイ電圧をワード線に印加することでベリファイ読み出しを行い、メモリセルの閾値が目標閾値よりも低いと判別された場合に、メモリセルの閾値が目標閾値以上となるまで、過書き込みが生じないような印加電圧による書き込みおよびベリファイ読み出しを繰り返すベリファイステップと、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法に係り、例えば、メモリセルに記憶される多値データの調整方法に関する。
不揮発性半導体記憶装置、例えばフラッシュメモリの大容量化、低コスト化に伴い、1つのメモリセルに複数ビットのデータを保持する多値化が進んできている。多値メモリにおいては、各データ状態に対応する閾値電圧が広い分布を有すると、隣り合う状態間の間隔が狭くなって、データの読み出しを確実に実行することが困難となるので、メモリセルのそれぞれの閾値に対して非常に狭い分布が要求される。狭い閾値電圧分布を得るための書き込み方法が、例えば、特許文献1に開示されている。
このような多値メモリにおいては、メモリセルの微細化に伴い、あるメモリセルに隣接するメモリセルの閾値の変動が、上記あるメモリセルの閾値を変動させてしまう隣接効果が問題になってきている。
また、非常に狭い閾値分布が要求されるにもかかわらず、その調整時間(書き込み時間)の短縮化が要求されるようになってきている。書き込み速度を向上させるための書き込み方法が、例えば、特許文献2に開示されている。
特開2004−94987号公報 特開2007−141447号公報
本発明は、隣接効果を抑制することが可能な不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法を提供する。
本発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法は、閾値電圧を調整することにより多値状態を保持可能なメモリセルと、複数の前記メモリセルに共通接続されるワード線とを有し、前記ワード線に書き込み電圧を印加することで書き込みを行うことが可能な不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法であって、消去状態以外の状態に調整される少なくとも1つの前記メモリセル対して、過書き込みが生じないような印加電圧で、ベリファイ読み出しを行わずに少なくとも1回書き込みを行う書き込みステップと、消去状態以外の状態に調整される少なくとも1つの前記メモリセルに対して、前記書き込みステップが行われた後に、前記メモリセルの目標閾値に対応するベリファイ電圧を前記ワード線に印加することでベリファイ読み出しを行い、前記メモリセルの閾値が前記目標閾値よりも低いと判別された場合に、前記メモリセルの閾値が前記目標閾値以上となるまで、過書き込みが生じないような印加電圧による書き込みおよびベリファイ読み出しを繰り返すベリファイステップと、を備えることを特徴とする。
本発明の別態様による不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法は、閾値電圧を調整することにより多値状態を保持可能なメモリセルと、複数の前記メモリセルに共通接続されるワード線とを有し、前記ワード線に書き込み電圧を印加することで書き込みを行うことが可能な不揮発性半導体記憶装置の制御方法であって、消去状態以外の状態に調整される少なくとも1つの前記メモリセル対して、過書き込みが生じないような印加電圧で、ベリファイ読み出しを行わずに少なくとも1回書き込みを行う書き込みステップと、消去状態以外の状態に調整される少なくとも1つの前記メモリセルに対して、前記書き込みステップが行われた後に、第1の目標閾値に対応するロウベリファイ電圧を前記ワード線に印加することでベリファイ読み出しを行い、前記メモリセルの閾値が前記第1の目標閾値よりも低いと判別された場合に、前記メモリセルの閾値が前記第1の目標閾値以上となるまで、過書き込みが生じないような印加電圧による書き込みおよびベリファイ読み出しを繰り返すロウベリファイステップと、消去状態以外の状態に調整される少なくとも1つの前記メモリセルに対して、前記ロウベリファイステップが行われた後に、前記第1の目標閾値よりも高い第2の目標閾値に対応するベリファイ電圧を前記ワード線に印加することでベリファイ読み出しを行い、前記メモリセルの閾値が前記第2の目標閾値よりも低いと判別された場合に、前記メモリセルの閾値が前記第2の目標閾値以上となるまで、過書き込みが生じないような印加電圧による書き込みおよびベリファイ読み出しを繰り返すベリファイステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、隣接効果を抑制することが可能な不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法を提供できる。
本発明の実施形態を説明する前に、不揮発性半導体記憶装置がNOR型フラッシュメモリである場合を例にとって、隣接効果について説明する。
一般的に、NOR型フラッシュメモリは、図13に示すように、マトリクス状に配列された複数のメモリセルMCを有している。尚、図13においては、同一列のメモリセルMCのみを示している。各メモリセルMCは、半導体基板に形成されたソース領域Sおよびドレイン領域Dと、ソース領域Sとドレイン領域Dとの間のチャネル領域となる半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜(図示せず)と、このゲート絶縁膜上に形成されたフローティングゲートFGと、このフローティングゲートFG上に形成された電極間絶縁膜(図示せず)と、この電極間絶縁膜上に形成された制御ゲートCGとを備えている。
同一列のメモリセルMCは、同じ列内の隣接するメモリセルMCと、ソース領域Sまたはドレイン領域Dを共有している。そして、同一列のメモリセルMCのドレイン領域Dは、ビット線コンタクトBC(図示せず)を介し、共通のビット線BLに並列接続されている。また、同一行のメモリセルMCのそれぞれの制御ゲートCGは、共通のワード線WLに接続されている。
図13においては、各メモリセルMCのソース領域Sを介して接地電位が供給される構造のNOR型フラッシュメモリを示しているが、図14に示すように、同一行のメモリセルMCのソース領域Sをビット線BL以下のソース線SLで接続し、このソース線SLを介して接地電位が供給される構造であっても良い。
このように構成されたNOR型フラッシュメモリにおいては、各メモリセルMCの閾値調整(書き込み)は、制御ゲートCGとドレイン領域Dとに所定の電圧を印加し、ソース領域Sと半導体基板とを接地電位とすることで生じるチャネルホットエレクトロンをフローティングゲートFGに注入することによって行われる。
あるメモリセルMCのフローティングゲートFGに電子が注入されると、図15に示すように、上記メモリセルMCに隣接するメモリセルMCのフローティングゲートFGとの間で容量結合Cが生じ、上記隣接するメモリセルMCの閾値電圧が変化するという隣接効果が起こる。
NOR型フラッシュメモリにおいては、図16に示すように、同一列のメモリセルMCのドレイン領域Dは、ビット線コンタクトBCを介してビット線BLに接続される。このため、ビット線方向(同一列方向)の、ドレイン領域Dを共通にする隣接するメモリセル間では、ビット線コンタクトBCにより電位遮蔽されて、隣接効果は生じない。
しかし、ワード線方向(同一行方向)の隣接するメモリセル間、およびビット線方向(同一列方向)の、ソース領域Sを共通にする隣接するメモリセル間では、隣接効果が生じる。ただし、ワード線方向(同一行方向)のソース領域Sが共通のソース配線SLに接続される図14に示すNOR型フラッシュメモリにおいては、このソース配線SLによって電位遮蔽され、ワード線方向(同一行方向)のメモリセルMC間にのみ、隣接効果が生じる。尚、NAND型フラッシュメモリにおいては、同一列のメモリセルが直列に接続された構造であるため、隣接効果は、全ての隣接するメモリセル間で生じる。
したがって、図13に示すNOR型フラッシュメモリにおいては少なくとも2本のワード線WLに接続されるメモリセル群への書き込みデータ、図14に示すNOR型フラッシュメモリにおいては少なくとも1本のワード線WLに接続されるメモリセル群への書き込みデータが書き込み前に確定していないと、相互に隣接効果が発生する関係にあるメモリセル群を、すべてほぼ同時に閾値調整をすることができない。
以下の実施形態においては、図14に示す構造のNOR型フラッシュメモリを想定し、少なくとも1本のワード線に接続されるメモリセル群の書き込みデータが確定されているとして、説明する。そして、以下の実施形態においては、各メモリセルMCの多値分布を、消去状態を(11)とした上で、残りの3状態を閾値の低いほうから(10)、(00)、(01)と定義する。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の多値データ調整方法を説明する。図1は、第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の多値データ調整方法を適用し得るNOR型フラッシュメモリ100の全体構成の一例を概略的に示すブロック図である。尚、前述した一般的なNOR型フラッシュメモリと実質的に同様の構成については同一の参照符号を付し、説明を省略する。
本実施形態のNOR型フラッシュメモリ100は、例えば、アドレスラッチ101、アドレスカウンタ102、アドレスバッファ103、I/Oバッファ104、データラッチ105、メモリセルアレイ106、リード用センスアンプ回路107、カラムゲート回路108、ページバッファ109、多値圧縮回路110、書き込み回路111、ベリファイ用センスアンプ回路112、コマンドレジスタ113、内部コントローラ114、ロウデコーダ115、カラムデコーダ116、チャージポンプ回路117、レギュレータ回路118を有する。
図1において、アドレスラッチ101は、外部のアドレスバスからアドレスを受けてラッチする。アドレスカウンタ102は、アドレスラッチ101のラッチアドレスを受けてカウントする。アドレスバッファ103は、アドレスカウンタ102のカウント出力を受け、書き込み、読み出し、または消去するメモリセルMCに対応した内部アドレスを出力する。
I/Oバッファ104は、外部のデータバスと内部のデータラッチ105との間で読み出しデータ/書き込みデータを授受する。メモリセルアレイ106は、上述した一般的なNOR型フラッシュメモリと同様、複数の不揮発性メモリセルMCがマトリクス状に配置された構造を備えており、各々のメモリセルに接続されるワード線WL、ビット線BL、およびソース線SLが設けられている。また、メモリセルアレイ106は、同時並列的に書き込みおよび読み出しが可能なバンクと呼ばれる単位に分割されていても良い。
リード用センスアンプ(S/A)回路107は、読み出し時にメモリセルアレイ106内のメモリセルMCのデータを、カラムゲート回路108を介してセンスして、データラッチ105に出力する。例えば、ワード線WLに所定の読み出し電圧を印加して、ビット線BLを流れるセル電流とリファレンスセル(図示せず)を流れる参照電流とを比較することにより、メモリセルMCのデータを読み出す。
メモリセルMCは、比較例と同様に、フローティングゲートFGに注入される電子の量を細分化して制御することにより、4値データの記憶が可能とされている。即ち、各メモリセルMCの多値分布は、消去状態を(11)とした上で、残りの3状態を閾値電圧の低い方から(10)、(00)、(01)と定義する。尚、多値分布に対するデータの割付はこれに限るものではない。メモリセルMCが記憶可能なデータも4値に限らず、例えば、n値データ(nは4以上の正の整数)の記憶が可能な構成とすることが可能である。
ページバッファ109は、データラッチ105から供給される書き込みデータをラッチする。ページバッファは、少なくとも1本のワード線WLに接続されるメモリセル群の書き込みデータを確定するのに必要な数だけ用意される。
多値圧縮回路110は、書き込み時にページバッファ109から供給される多値書き込みデータを圧縮し、書き込み回路111に出力する。書き込み回路111は、書き込み時に多値圧縮回路110から供給される書き込みデータが入力され、カラムゲート回路108を介して、メモリセルアレイ106内の対応するビット線BLに書き込み電圧を供給する。
ベリファイ用センスアンプ回路112は、所望の閾値電圧以上まで書き込みが行われたか否かを検証するベリファイ読み出し時に、メモリセルアレイ106内のメモリセルMCのデータを、カラムゲート回路108を介してセンスして、ページバッファ109に出力する。例えば、ワード線WLに所定のベリファイ電圧を印加して、ビット線BLを流れるセル電流とリファレンスセル(図示せず)を流れる参照電流とを比較することにより、メモリセルMCのデータを読み出す。
ベリファイ読み出しを行うことで、書き込みデータとベリファイ用センスアンプ112の出力データとを内部コントローラ114が比較し、一致していたら、ページバッファ109にラッチした書き込みデータを書き込み非対象データに更新し、一致していない場合は、ページバッファ109にラッチされたデータを更新せずに維持する。書き込みおよびベリファイ読み出しを繰り返して行うことで、既に十分書き込みがなされたメモリセルMCには以降書き込みを行わず、書き込み不足のメモリセルMCに対してのみ書き込みを続けることが可能となる。
コマンドレジスタ113は、外部のコントロールバスから入力されるコマンド(書き込みコマンド、読み出しコマンド、或いは消去コマンド等)を保持する。内部コントローラ114は、コマンドレジスタ113で保持されているコマンドを受けて、NOR型フラッシュメモリ100内の各回路を制御するための制御信号を発生する。
ロウデコーダ115は、アドレスバッファ103から出力される内部アドレスを受けて、メモリセルアレイ106内の対応するワード線WLを選択する。ロウデコーダ115により選択されたワード線WLには、書き込み、読み出し、消去等の各動作に応じて、書き込み電圧、読み出し電圧、消去電圧等が印加される。
カラムデコーダ116は、アドレスバッファ103から出力される内部アドレスを受け、内部アドレスに応じてカラムゲート回路108内のカラムゲートを選択駆動する。これにより、メモリセルアレイ106内の選択されたビット線BLに接続されたメモリセルMCのデータをリード用センスアンプ回路107、或いはベリファイ用センスアンプ回路112に読み出すことが可能となる。
昇圧回路であるチャージポンプ回路117は、外部電源電圧を昇圧して書き込み、読み出し、消去等の各動作に応じた高電圧(書き込み用電圧、消去用電圧等)を発生し、メモリセルアレイ106、書き込み回路111、ロウデコーダ115等に供給する。
レギュレータ回路118は、メモリセルMCの書き込み時や読み出し時にワード線、すなわちメモリセルMCのコントロールゲートCGに供給する電圧をチャージポンプ回路117で得られる電圧から生成し出力する。レギュレータ回路118で発生された電圧はロウデコーダ115を経由してメモリセルアレイ106内のワード線WLに供給される。
以下、上記構成を有するNOR型フラッシュメモリ100を例として、本実施形態に係る多値データ調整方法を説明する。
フラッシュメモリにおいて、上述した隣接効果を削減するためには、書き込み対象のメモリセルMCの閾値を調整し終わった後に、隣接するメモリセルの閾値変動を極力抑制する必要がある。そのためには、まず相互に隣接効果が発生する関係にあるメモリセル群は、すべてほぼ同時に閾値調整をする必要がある。
また、一般にNOR型フラッシュメモリは、書き込み単位(例えば、16ビットのワード単位)よりも消去単位(例えば、128Kバイトのブロック単位)の方が大きく、書き込み過ぎても、書き込み過ぎたメモリセルMCのデータのみを消去することができないので、メモリセルMCの多値データ調整時(メモリセルへの書き込みを行う時)は、過書き込みに対し注意する必要がある。
図2に、本実施形態に係る多値データ調整方法により制御されるメモリセルMCの各状態の閾値分布を模式的に示す。本実施形態に係る多値データ調整方法においては、図2に示すように、状態(10)、(00)、(01)のそれぞれの目標閾値(ベリファイ電圧)Vthを、Vth1、Vth2、Vth3とし、それぞれの閾値分布の目標幅Wthを、Wth1、Wth2、Wth3とする。
すなわち、状態(10)となるメモリセルMCの調整後の閾値は、Vth1〜Vth1+Wth1の間に存在している必要があり、状態(00)となるメモリセルMCの調整後の閾値は、Vth2〜Vth2+Wth2の間に存在している必要があり、状態(01)となるメモリセルMCの調整後の閾値は、Vth3〜Vth3+Wth3の間に存在している必要がある。また、データ読み出し時に、読み出し用センスアンプ回路107が各状態を判別するために、Vth2>Vth1+Wth1、Vth3>Vth2+Wth2の関係を満たしている。
多値の調整が行われるべきメモリセル群は、多値の調整前は、全てのメモリセルが消去状態(11)にあるものとする。すなわち、メモリセルMCの閾値の上限がVth0(<Vth1)以下であり、また、下限が0V以上であるものとする。メモリセルMCの閾値が0Vより低い場合(過消去状態)、ワード線WL電圧が0Vでビット線BLから電流がリークしてしまうためである。データ消去後に弱い書き込みとベリファイ読み出しを繰り返すことで、消去状態(11)にあるメモリセルMCの閾値は0〜Vth0の間に設定される。
本実施形態の多値データ調整方法を図3に示す。本実施形態の多値データ調整方法においては、閾値調整の必要な状態(10)、(00)、(01)に関し、2種類の書き込み方式(第1の書き込み方式、および第2の書き込み方式)を定義する。
まず、第1の書き込み方式により、メモリセルMCに対する書き込みを行う。第1の書き込み方式においては、ベリファイ読み出しを行わないでメモリセルMCに対する書き込みを行うことを特徴とする(図3のステップS1参照)。この第1の書き込み方式は、調整後に状態(10)、(00)、(01)のいずれかになるメモリセルMCに対して、「過書き込み」が生じない書き込み電圧を、ロウデコーダ115により選択されたワード線WLを介して当該メモリセルMCの制御ゲートCGに印加することによって行う。
この第1の書き込み方式による閾値調整は、各状態に対応した所定の書き込み電圧Vprgを1回のみワード線WLに印加することによって行っても良いし、所定のステップアップ幅Vstepで増加する書き込み電圧を、複数回に分けて印加することによって行っても良い。いずれにしても、過書き込みが生じない書き込み電圧とする。ステップアップ幅Vstepは、各状態(10)、(00)、(01)で異なる値に設定しても良いし、また、増加率は一定であっても良いし、一定でなくとも良い。
ここで、「過書き込み」が生じないとは、調整後のメモリセルの状態が、例えば状態(01)となる場合は、この第1の書き込みによるメモリセルMCの閾値の上限がVth3+Wth3以下であることを意味する。
この第1の書き込み方式による閾値調整を、書き込み対象である選択ワード線WLに接続されたメモリセル群の内、調整後に状態(10)、(00)、(01)となるべき全てのメモリセルMCに対して行う。尚、ある状態の閾値調整を行う(書き込みを行う)時、同一ワード線WLに接続される他の状態となるべきメモリセルMCは、非選択(ドレイン領域Dにビット線BLから0Vが供給される)とされている。
この時、まず、調整後に最も閾値の高い状態(01)となるメモリセルMCに対して第1の書き込み方式を実施し、続いて、調整後の状態が(00)および(10)のいずれか一方となる全てのメモリセルMCに対して第1の書き込み方式を実施し、その後、他方となる全てのメモリセルMCに対して第1の書き込み方式を実施することが好ましい(図4(a)参照)。
これは、NOR型フラッシュメモリ100においては、調整後に最も閾値の高い状態(01)となるメモリセルMCに、隣接効果による過書き込みが発生しても問題がないからである。最も閾値の高い状態(01)の分布が隣接効果により高電圧側にシフトしたとしても、より閾値の高い状態は存在しないためデータ誤読み出しの問題はないこと、また、NOR型フラッシュメモリにおいては、メモリセルMCがビット線BLに並列に接続されているため、NAND型フラッシュメモリのように非選択のメモリセルのオン状態を保証する必要がなく、非選択のメモリセルMCのセル電流を確保するマージンを考慮しなくとも良いことによる。
図4(a)における括弧内の数字は、第1の書き込み方式による閾値調整を行う好ましい順番を示している。この第1の書き込み方式では、ベリファイ読み出しを行うことなく書き込みが行われるため、相対的に書き込み特性の良いメモリセルMCと相対的に書き込み特性の悪いメモリセルMCとを区別することなく電子が注入され、各々の状態に対応する閾値分布の幅はかなり広がった状態となっている(図4(a)参照)。
第1の書き込み方式による閾値調整は、書き込み後のメモリセルMCの閾値電圧の上限をできるだけ高くすることにより、その後の第2の書き込み方式による閾値調整に要する時間を短くすることができる。また、第1の書き込みを複数回に分けて行うことにより、書き込み電流を抑制し、一括書き込みするメモリセル数を増やすことができる。また、ベリファイ読み出しを省略することで書き込み時間を短縮することが可能となる。
第1の書き込み方式では、過書き込みの生じない範囲で目標閾値近傍まで閾値を高くすることが可能であるが、第1の書き込み方式が終了した時点での各状態の閾値をどの程度の範囲に設定するかは、メモリセルMCの書き込み特性、要求される書き込み時間等を考慮して適宜設定すれば良い。例えば、図4(a)のように、第1の書き込み方式による閾値調整が終了した時点で、各状態の閾値分布が目標閾値(ベリファイ電圧)Vthを超えない程度に設定すれば良い。
次に、調整後に状態(10)、(00)、(01)となるべき各メモリセルMCに対して、第2の書き込み方式による閾値調整を行う。第2の書き込み方式においては、メモリセルMCに対する書き込み後、当該メモリセルMCの目標閾値(ベリファイ電圧)Vthに対するベリファイ読み出しを、ベリファイ用センスアンプ回路112を用いて行い、書き込み不足のメモリセルMC、すなわち閾値が上記目標閾値を超えないメモリセルMCに対しては、ロウデコーダ115により選択されたワード線WLに印加する書き込み電圧Vprgを所定のステップアップ幅Vstepで増加させながら追加書き込みを行うことを特徴とする(図3のステップS2〜5参照)。
ステップアップ幅Vstepは、各状態(10)、(00)、(01)で異なる値に設定しても良いし、また、増加率は一定であっても良いし、一定でなくとも良い。また、第1の書き込み方式とは異なる値を設定しても良い。
この追加書き込みとベリファイ読み出しは、書き込み不足が解消するまで繰り返す。この場合、最初にワード線WLに印加する書き込み電圧は、書き込み特性の良いメモリセルMCに対しても、「過書き込み」が生じない電圧に設定される。
また、第1の書き込み方式から第2の書き込み方式に移行した後、最初の書き込みを行う前に、ベリファイ用センスアンプ回路112を用いてベリファイ読み出しを行う(図3のステップS2参照)。これにより、既に十分に書き込まれたメモリセルMCに対し更に書き込みが行われることを防止できる。
すべてのメモリセルMCがベリファイ読み出しをパスして第2の書き込み方式による閾値調整が終了すると、各メモリセルMCの閾値は、目標閾値Vth〜目標閾値Vth+目標幅Wthの範囲に位置することになる。例えば、当該メモリセルMCの多値調整後の状態が(01)であるならばVth3〜Vth3+Wth3の範囲に位置し、(00)であるならばVth2〜Vth2+Wth2の範囲に位置し、(10)であるならばVth1〜Vth1+Wth1の範囲に位置する(図4(b)参照)。
尚、図4(b)は、第2の書き込み方式による閾値調整が終了後の、各状態におけるメモリセルMCの閾値分布を示す模式図である。この第2の書き込み方式も、第1の書き込み方式と同様に、まず、調整後に最も閾値の高い状態(01)となるメモリセル10に対して、第2の書き込み方式を実施し、続いて、調整後の状態が(00)および(10)のいずれか一方となる全てのメモリセルMCに対して、第2の書き込みを実施し、その後、他方となる全てのメモリセルMCに対して第2の書き込みを実施することが好ましい。
図4(b)における括弧内の数字は、第2の書き込み方式による閾値調整を行う好ましい順番を示している。これは、上述したように、NOR型フラッシュメモリにおいては、調整後に最も閾値の高い状態(01)となるメモリセルMCに、隣接効果による過書き込みが発生しても問題がないからである。
以上説明したように、本実施形態によれば、相互に隣接効果が発生する関係にあるメモリセル群に対して、ベリファイを行わないで過書き込みが生じないように書き込みを行う第1の書き込み方式を用いて閾値調整を行い、その後、過書き込みが生じないように、まずベリファイ読み出しを行い、書き込み不足のメモリセルMCに対して追加書き込みとベリファイ読み出しを行う第2の書き込み方式を用いて閾値調整を行う。
すなわち、第1の書き込み方式により、一本のワード線WLに接続されるメモリセルMCの閾値分布を、各状態の目標閾値に対してある程度全体的に近い位置にシフトさせることにより、その後の最終的な閾値分布を決定する第2の書き込み方式による閾値調整の際に受ける隣接効果を低減させることが可能である。よって、メモリセルMCの各閾値の分布を狭くすることができるとともに隣接効果を抑制することができる。
また、本実施形態においては、状態(10)、(00)、(01)となるメモリセルMCの全てに対して第1の書き込み方式を実施し、その後に、状態(10)、(00)、(01)となるメモリセルMCの全てに対して第2の書き込み方式を実施したが、これに限定されるものではない。例えば、状態(10)、(00)、(01)となるメモリセルMCの内、特定の状態のみに対し第1の書き込み方式を実施しても良い。また、状態(10)、(00)、(01)となるメモリセルMCの内、特定の状態のみに対し第2の書き込み方式を実施しても良い。更に、例えば、下記に示す複数の変形例が考えられる。
(変形例1)
まず、状態(01)となるメモリセルMCに対して、第1の書き込み方式を実施し、目標閾値に対してある程度近い閾値分布を形成する。続いて、状態(10)または状態(00)に対し第1の書き込み方式を実施する前に、状態(01)となるメモリセルMCに対して、第2の書き込み方式を実施する。これにより、状態(10)となるメモリセルMCの閾値電圧はVth1〜Vth1+Wth1の範囲に位置する。
次に、状態(10)および状態(00)のうち一方の状態となるメモリセルMCに対して第1の書き込みを実施し、続いて第2の書き込み方式を実施する。その後に、他方の状態となるメモリセルMCに対して第1の書き込み方式を実施し、続いて第2の書き込み方式を実施する。
状態(01)の分布は、上述したように隣接効果による閾値電圧の変化がある程度許容されるので、このような方法によっても、メモリセルMCの各閾値の分布を狭くすることができるとともに隣接効果を抑制することができる。
(変形例2)
まず、状態(01)となるメモリセルMCに対しては、第1の書き込み方式を実施し、目標閾値に対してある程度近い閾値分布を形成する。続いて、状態(01)となるメモリセルMCに対して、第2の書き込み方式を実施する。これにより、状態(10)となるメモリセルMCの閾値電圧はVth1〜Vth1+Wth1の範囲に位置する。
次に、状態(10)および状態(00)のうち一方の状態となるメモリセルMCに対して、第1の書き込み方式を実施することなく、第2の書き込み方式により書き込み方式を実施し、他方の状態となるメモリセルMCに対して、第1の書き込み方式を実施することなく、第2の書き込み方式により書き込み方式を実施する。
状態(01)の分布は、上述したように隣接効果による閾値電圧の変化がある程度許容されるので、このような方法によっても、メモリセルMCの各閾値の分布を狭くすることができるとともに隣接効果を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置の多値データ調整方法を説明する。本実施形態は、例えば、第1実施形態に示したNOR型フラッシュメモリ100に対して適用可能である。
第1実施形態の第1の書き込み方式はベリファイ読み出しを行わないので、書き込みを行った後の各状態(10)、(00)、(01)に対応するメモリセルMCの閾値分布は、広い。この広い閾値分布に対して第2の書き込み方式を行って閾値分布を狭くする場合、目標閾値に対して、第1の書き込み方式による書き込み終了後の閾値が遠いメモリセルMCは、第2の書き込み方式による閾値調整の過程での閾値変動量が大きいことになる。
そうすると、目標閾値に対して、第1の書き込み方式による書き込み終了後の閾値が近いメモリセルMCは、すぐに第2の書き込み方式による閾値調整が終了するが、一方、第1の書き込み方式による書き込み終了後の閾値が遠いメモリセルMCは、追加書き込み、ベリファイ読み出しが繰り返されることとなる。したがって、第1の書き込み方式による書き込み終了後の閾値が目標閾値に対して近く、すぐに第2の書き込み方式による閾値調整が終了してしまったメモリセルMCに対する隣接効果が非常に大きくなってしまう。
そこで、本実施形態においては、第2の書き込み方式における閾値調整を2段階に分けて行うことを特徴とする。すなわち、第2の書き込み方式における閾値調整において、最初に目標閾値(ベリファイ電圧)Vthよりも低い閾値電圧(ロウベリファイ電圧)VLthを用いて各状態(10)、(00)、(01)の閾値調整を行い、第1の多値分布を形成する。その後、最終的な目標閾値Vthを用いて、再度各状態(10)、(00)、(01)の閾値調整を行い、第2の多値分布を形成する。
本実施形態では、第2の書き込み方式において、第1の多値分布を形成する際に実施される閾値調整をロウベリファイステップ、次に、第2の多値分布を形成する際に実施される閾値調整をベリファイステップと称する。以下、本実施形態に係る閾値調整方法について、図5乃至図6(c)を参照して説明する。
図5は、本実施形態に係る多値データ閾値調整を示すフローチャートである。また、図6(a)、6(b)、6(c)に、図5の書き込みシーケンスを適用した場合のメモリセルMCの各状態の閾値分布を模式的に示す。
まず、本実施形態の多値データ調整方法は、図6(a)に示すように、第1実施形態と同様に、第1の書き込み方式による書き込みを、調整後に状態(10)、(00)、(01)となる全てのメモリセルMCに対して行う。第1実施形態と同様、この第1の書き込み方式による閾値調整は、所定の書き込み電圧を1回のみワード線WLに印加することによって行っても良いし、所定のステップアップ幅で増加する書き込み電圧を、複数回に分けて印加することによって行っても良い。(図5のステップS1参照)。
第1の書き込み方式による閾値調整においては、第1実施形態と同様に、調整後に最も閾値の高い状態(01)となるメモリセルMCに対して書き込みを行い、続いて、調整後の状態が(00)および(10)のいずれか一方となる全てのメモリセルに対して書き込みを行い、その後、他方となる全てのメモリセルに対して書き込みを行うことが好ましい。図6(a)における括弧内の数字は、第1の書き込み方式による閾値調整を行う好ましい順番を示している。
その後、図6(b)に示すように、第2の書き込み方式(ロウベリファイステップ)による閾値調整を行い、第1の多値分布を形成する(図5のステップS2〜S5参照)。このロウベリファイステップで行われる書き込みは、第1実施形態とは異なり、ベリファイ読み出しを行う際にワード線WLに印可される電圧は、各状態の目標閾値Vth1、Vth2、Vth3よりも低い第1の値(ロウベリファイ電圧)VLth1、VLth2、VLth3にそれぞれ設定される。
この第1の値VLth1、VLth2、VLth3を用いたベリファイ読み出しと追加書き込みとを繰り返すことで、各状態の閾値調整が行われる。尚、最終的な目標電圧(ベリファイ電圧)よりも低い値を設定して行われるベリファイ読み出しを、以下ではロウベリファイ読み出しと呼ぶこととする。
また、第1の多値分布は、各第1の値に対して目標幅となる第2の値WLth1、WLth1、WLth1がそれぞれ設定される。第1の多値分布を形成後のメモリセルMCの閾値は、各状態に対して、第1の値VLth〜第1の値VLth+第2の値WLthの範囲内にそれぞれ存在することになる。
ロウベリファイステップにおいては、各メモリセルMCに対して、当該メモリセルMCの目標閾値に対するロウベリファイ読み出しを行い、書き込み不足のメモリセルMC、すなわち閾値電圧が上記目標閾値を超えないメモリセルMCに対しては、ワード線WLに印加する電圧を所定のステップアップ幅で増加させながら追加書き込みとロウベリファイ読み出しを行う。この追加書き込みとロウベリファイ読み出しは、書き込み不足が解消するまで繰り返す。
尚、本実施形態では、第1の書き込み方式から第2の書き込み方式のロウベリファイステップに移行した後、最初の書き込みを行う前に、ロウベリファイ読み出しを行う(図5のステップS2参照)。これにより、既に十分に書き込まれたメモリセルMCに対し更に書き込みが行われることを防止できる。ただし、第1の多値分布は、最終的な第2の多値分布に比較して閾値電圧が低く設定されているため、過書き込みの可能性が十分低ければ、最初のベリファイ読み出しを省略しても良い。
このロウベリファイステップを行うことにより形成される第1の多値分布においては、各状態の閾値電圧は、状態(10)はVLth1〜VLth1+WLth1の範囲、状態(00)はVLth2〜VLth2+WLth2の範囲、状態(10)はVLth2〜VLth2+WLth2の範囲になるように制御される。
ここで、第1の多値分布における各状態の閾値電圧は、例えば、VLth1+WLth1<Vth1、VLth2+WLth2<Vth2、VLth3+WLth3<Vth3なる条件を満たすように設定することができる。第1の多値分布と第2の多値分布との間の閾値電圧差が小さければ、以降のベリファイステップでの書き込み時間を短縮することが可能である。また、第1の多値分布と第2の多値分布との間の閾値電圧差がある程度大きければ、過書き込みの可能性を低減させることが可能である。
ロウベリファイステップによる閾値調整においては、第1次実施形態と同様に、調整後に最も閾値の高い状態(01)となるメモリセルMCに対して書き込みを行い、続いて、調整後の状態が(00)および(10)のいずれか一方となる全てのメモリセルに対して書き込みを行い、その後、他方となる全てのメモリセルに対して書き込みを行うことが好ましい。図6(b)における括弧内の数字は、第1の書き込み方式による閾値調整を行う好ましい順番を示している。
その後、図6(c)に示すように、第2の書き込み方式(ベリファイステップ)による閾値調整を行い、第2の多値分布(最終の多値分布)を形成する(図5のステップS6〜S9参照)。すなわち、各メモリセルMCに対して、当該メモリセルMCの目標閾値に対するベリファイ読み出しを行い、書き込み不足のメモリセルMCすなわち、閾値電圧が上記目標閾値を超えないメモリセルMCに対しては、ワード線WLに印加する書き込み電圧Vprgを所定のステップアップ幅Vstepで増加させながら追加書き込みとベリファイ読み出しを行う。
この追加書き込みとベリファイ読み出しは、書き込み不足が解消するまで繰り返す。このベリファイステップを行うことにより形成される第2の多値分布においては、それぞれの状態にあるメモリセルMCの閾値は、第1実施形態で最終的に形成される閾値分布と同様に、目標閾値Vth〜目標閾値Vth+目標幅Wthの範囲内に存在することになる。
すなわち、当該メモリセル10の多値調整後の状態が(01)であるならばVth3〜Vth3+Wth3の範囲に位置し、(00)であるならばVth2〜Vth2+Wth2の範囲に位置し、(10)であるならばVth1〜Vth1+Wth1の範囲に位置する(図6(c)参照)。
尚、第2の書き込み方式のロウベリファイステップから第2の書き込み方式のベリファイステップに移行した後、最初の書き込みを行う前に、ベリファイ読み出しを行う(図5のステップS6参照)。これにより、既に十分に書き込まれたメモリセルMCに対し更に書き込みが行われることを防止できる。
ベリファイステップによる閾値調整においては、第1次実施形態と同様に、調整後に最も閾値の高い状態(01)となるメモリセル10に対して、書き込みを行い、続いて、調整後の状態が(00)および(10)のいずれか一方となる全てのメモリセルに対して書き込みを行い、その後、他方となる全てのメモリセルに対して書き込みを行うことが好ましい。図6(c)における括弧内の数字は、第1の書き込み方式による閾値調整を行う好ましい順番を示している。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の多値分布を形成し、その後に第2の多値分布(最終の多値分布)を形成しているので、第2の多値分布を形成する際のメモリセルMCの閾値変動量を削減することが可能となり、隣接効果を抑制することができる。
尚、本実施形態においては、第1の多値分布の形成時に発生する隣接効果は、この第1の多値分布を形成する際の閾値を、目標とする閾値よりも低く設定しているため、その差で吸収することが可能となり、第2の多値分布の形成には影響が出ないようにしている。
また、第2の多値分布形成時の書き込み開始時にワード線WLに印加される書き込み電圧Vprgは、書き込み特性の良いメモリセルMCが過書き込みにならないように、第1の多値分布形成終了時のワード線WLに印加した電圧よりも低い電圧から実行することが好ましい。
また、本実施形態においては、調整後に状態(10)、(00)、(01)となるメモリセルMCの全てに対して第1の書き込み方式を実施し、その後に、調整後に状態(10)、(00)、(01)となるメモリセルMCの全てに対して第2の書き込み方式のロウベリファイステップを実施し、その後に、調整後に状態(10)、(00)、(01)となるメモリセルMCの全てに対して第2の書き込み方式のベリファイステップを実施したが、これに限定されるものではない。
例えば、状態(10)、(00)、(01)となるメモリセルMCの内、特定の状態のみに対し第1の書き込み方式を実施しても良い。また、状態(10)、(00)、(01)となるメモリセルMCの内、特定の状態のみに対し第2の書き込み方式のロウベリファイステップを実施しても良い。また、状態(10)、(00)、(01)となるメモリセルMCの内、特定の状態のみに対し第2の書き込み方式のベリファイステップを実施しても良い。
更に、第1実施形態で述べたように、状態(01)の分布は隣接効果による閾値電圧の変化がある程度許容されるので、例えば、状態(01)の閾値電圧を先に調整し(状態(10)となるメモリセルMCに対し、第1の書き込み方式、第2の書き込み方式のロウベリファイステップ、第2の書き込み方式のベリファイステップを実施し)、その後、状態(10)、または(00)の閾値電圧を調整しても良い。この場合、状態(01)となるメモリセルMCの閾値調整は、ロウベリファイステップを省略しても良い。
各状態に応じて、第1の書き込み方式を実施するか否か、第2の書き込み方式のロウベリファイステップを実施するか否か、第2の書き込み方式のベリファイステップを実施するか否かを設定することで、第1実施形態の変形例で述べたような種々の変形例を実現し得るものである。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による不揮発性半導体記憶装置の多値データ調整方法を、図7乃至図9を参照して説明する。図7および図8は、本実施形態の多値データ調整方法の手順を示すフローチャートである。図9は、本実施形態の多値データ調整方法において、ワード線WLに印加される電圧の波形図である。本実施形態は、例えば、第1実施形態に示したNOR型フラッシュメモリ100に対して適用可能である。
以下、書き込み時に選択ワード線WLに印加する書き込み電圧Vprgは、状態(10)の書き込み開始電圧をVprg1、状態(00)の書き込み開始電圧をVprg2、状態(01)の書き込み開始電圧をVprg3に設定されているとして説明する。ここで、Vprg1<Vprg2<Vprg3の関係が成立しているものとする。
本実施形態の多値データ調整方法は、まず、書き込み電圧Vprgを書き込み開始電圧Vprg1に設定する(図7のステップS10)。そして、書き込み対象である選択ワード線WLに接続されたメモリセル群の内、調整後に閾値が最も低い状態(10)となるメモリセルMCの全てに対して、ベリファイ読み出し(時刻t1〜t2)を行う(図7のステップS11)。
ベリファイ読み出しの結果、ステップS12でベリファイがパスしたと判定されたメモリセルMC、すなわちベリファイ電圧Vth1以上の閾値電圧まで書き込まれたメモリセルMCは、次の書き込み動作(ステップS13)で書き込み対象から除かれる。一方、ベリファイ読み出しの結果、ベリファイがパスしないと判定されたメモリセルMC、すなわちベリファイ電圧Vth1まで閾値電圧が達していないメモリセルMCは、ステップS13で書き込み(時刻t2〜t3)がなされる。また、ステップS12で、状態(10)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスしたと判定された場合、図8に示すステップS28に進む。
その後、書き込み電圧Vprgが増大(ステップアップ)された(ステップS14)後、ステップS15において、書き込み電圧Vprgが、調整後の閾値が次に低い状態(00)の書き込み開始電圧Vprg2以上か否か判定され、書き込み開始電圧Vprg2を超えない場合にステップS11に戻り、再度ベリファイ読み出し(時刻t3〜t4)が行われる。
すなわち、状態(10)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスしたと判定される、または、書き込み電圧Vprgが書き込み開始電圧Vprg2と一致するかまたは初めて超えるまで、ベリファイ読み出し動作(時刻t1〜t2、時刻t3〜t4)と書き込み動作(時刻t2〜t3)とが繰り返される(図7のステップS11〜S15参照)。
また、各書き込み動作においてワード線WLに印加される書き込み電圧Vprgは、直前の書き込み動作においてワード線WLに印加された電圧よりもVstep(ステップアップ幅)増加された値となる。尚、増加する電圧Vstepは一定値であっても良いし、一定値でなくとも良い。例えば、時刻t2〜t3においてワード線WLに印加される書き込み電圧Vprgは、Vprg1+Vstepとなる。以下、Vstepは一定値であるものとして説明する。
そして、状態(10)となるメモリセルMCへのベリファイ読み出し動作と書き込み動作とが繰り返される途中で、ワード線WLに印加される書き込み電圧Vprgが、書き込み開始電圧Vprg2に一致するか、または初めて超えた場合に(時刻t5)、状態(10)のベリファイ読み出しと状態(00)のベリファイ読み出しとを順に行う(図7のステップS16、S17、図9の時刻t5〜t6、t6〜t7)。その後、ステップS18で、ベリファイをパスしたか否かの判定を行う。
ベリファイ読み出しの結果、ステップS18で、状態(10)、(00)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスしたと判定された場合は、図8に示すステップS39に進む。これに対して、ベリファイがパスしないと判定されたメモリセルMC、すなわち、ベリファイ電圧Vth1まで閾値電圧が達していない、状態(10)となるメモリセルMC、およびベリファイ電圧Vth2まで閾値電圧が達していない、状態(00)となるメモリセルMCは、ステップS19で同時に書き込みがなされる(図7のステップS19、図9の時刻t7〜t8)。
その後、書き込み電圧Vprgが増大された(ステップS20)後、ステップS21において書き込み電圧Vprgが、調整後の閾値が状態(01)の書き込み開始電圧Vprg3以上か否か判定され、書き込み開始電圧Vprg3を超えない場合にステップS16に戻り、再度ベリファイ読み出し(時刻t8〜t9、t9〜t10)が行われる。
すなわち、状態(10)、(00)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスしたと判定される、または、書き込み電圧Vprgが書き込み開始電圧Vprg3と一致するかまたは初めて超えるまで、ベリファイ読み出し動作(時刻t5〜t6、時刻t6〜t7、時刻t8〜t9、時刻t9〜t10)と、書き込み動作(時刻t7〜t8、時刻t10〜t11)とが繰り返される(図7のステップS16〜S21参照)。
そして、状態(10)、(00)となるメモリセルMCへのベリファイ読み出し動作と書き込み動作とが繰り返される途中で、ワード線WLに印加される書き込み電圧Vprgが、書き込み開始電圧Vprg3に一致するか、または初めて超えた場合に(時刻t11)、状態(10)のベリファイ読み出しと、状態(00)のベリファイ読み出しと、状態(01)のベリファイ読み出しとを順に行う(図7のステップS22、S23、S24、図9の時刻t11〜t12、t12〜t13、t13〜t14)。その後、ステップS25で、ベリファイをパスしたか否かの判定を行う。
ベリファイ読み出しの結果、ステップS25で、状態(10)、(00)、(01)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスしたと判定された場合は、書き込み対象である選択ワード線WLに接続されたメモリセル群の閾値調整を終了する。これに対して、ベリファイがパスしないと判定されたメモリセルMC、すなわち、ベリファイ電圧Vth1まで閾値電圧が達していない、状態(10)となるメモリセルMC、ベリファイ電圧Vth2まで閾値電圧が達していない、状態(00)となるメモリセルMC、およびベリファイ電圧Vth3まで閾値電圧が達していない、状態(01)となるメモリセルMCは、ステップS26で同時に書き込みがなされる(図7のステップS26、図9の時刻t14〜t15)。
その後、書き込み電圧Vprgが増大された(ステップS27)後、ステップS22に戻り、再度ベリファイ読み出し(時刻t15〜t16、t16〜t17、t17〜t18)が行われる。
すなわち、状態(10)、(00)、(01)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスしたと判定されるまで、ベリファイ読み出し動作(時刻t11〜t12、時刻t12〜t13、時刻t13〜t14、時刻t15〜t16、t16〜t17、t17〜t18)と、書き込み動作(時刻t14〜t15)とが繰り返される(図7のステップS22〜S27参照)。
図7に示すステップS12で、状態(10)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスした場合は、図8に示すステップS28に進み、書き込み電圧Vprgが書き込み開始電圧Vprg2に設定される。そして、書き込み対象である選択ワード線WLに接続されたメモリセル群の内、調整後に状態(00)となるメモリセルMCの全てに対して、ベリファイ読み出しを行う(図8のステップS29)。
ベリファイ読み出しの結果、ステップS30でベリファイがパスしたと判定されたメモリセルMC、すなわちベリファイ電圧Vth2以上の閾値電圧まで書き込まれたメモリセルMCは、次の書き込みステップ(ステップS31)で書き込み対象から除かれる。一方、ベリファイ読み出しの結果、ベリファイがパスしないと判定されたメモリセルMC、すなわちベリファイ電圧Vth2まで閾値電圧が達していないメモリセルMCは、ステップS31で書き込みがなされる。また、ステップS30で、状態(00)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスしたと判定された場合、図8に示すステップS39に進む。
その後、書き込み電圧Vprgが増大された(ステップS32)後、ステップS33において書き込み電圧Vprgが、状態(01)の書き込み開始電圧Vprg3以上か否か判定され、書き込み開始電圧Vprg3を超えない場合にステップS29に戻り、再度ベリファイ読み出しが行われる。
すなわち、状態(00)、(01)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスしたと判定される、または、書き込み電圧Vprgが書き込み開始電圧Vprg3と一致するかまたは初めて超えるまで、ベリファイ読み出し動作と書き込み動作とが繰り返される(図8のステップS29〜S33参照)。そして、ベリファイ読み出し動作と書き込み動作とが繰り返される途中で、書き込み電圧Vprgが書き込み開始電圧Vprg3と一致するかまたは初めて超えた場合に、状態(00)のベリファイ読み出しと、状態(01)のベリファイ読み出しとを順に行う(図8のステップS34、S35)。その後、ステップS36で、ベリファイをパスしたか否かの判定を行う。
ベリファイ読み出しの結果、ステップS36で、ベリファイがパスしたと判定された場合は、書き込み対象である選択ワード線WLに接続されたメモリセル群の閾値調整を終了する。これに対して、ベリファイがパスしないと判定されたメモリセルMC、すなわち、ベリファイ電圧Vth2まで閾値電圧が達していない、状態(00)となるメモリセルMC、およびベリファイ電圧Vth3まで閾値電圧が達していない、状態(01)となるメモリセルMCは、ステップS37で同時に書き込みがなされる。
その後、書き込み電圧Vprgが増大された(ステップS38)後、ステップS34に戻り、再度ベリファイ読み出し(時刻t15〜t16、t16〜t17、t17〜t18)が行われる。
すなわち、状態(00)、(01)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスしたと判定されるまで、ベリファイ読み出し動作と、書き込み動作とが繰り返される(図8のステップS34〜S38参照)。
また、図7に示すステップS18で、状態(10)、(00)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスしたと判定された場合、または図8に示すステップS30で、状態(00)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスしたと判定された場合は、図8のステップ39に進み、書き込み電圧Vprgが書き込み開始電圧Vprg3に設定される。そして、書き込み対象である選択ワード線WLに接続されたメモリセル群の内、調整後に状態(01)となるメモリセルMCの全てに対して、ベリファイ読み出しを行う(図8のステップS40)。
ベリファイ読み出しの結果、ステップS41でベリファイがパスしたと判定されたメモリセルMC、すなわちベリファイ電圧Vth3以上の閾値電圧まで書き込まれたメモリセルMCは、次の書き込み動作(ステップS42)で書き込み対象から除かれ、処理を終了する。一方、ベリファイ読み出しの結果、ベリファイがパスしないと判定されたメモリセルMC、すなわちベリファイ電圧Vth3まで閾値電圧が達していないメモリセルMCは、ステップS42で書き込みがなされる。その後、書き込み電圧Vprgが増大された(ステップS43)後、ステップS40に戻り、再度ベリファイ読み出しが行われる。
すなわち、ステップS41で、状態(01)となるメモリセルMCの全てがベリファイをパスするまで、ベリファイ読み出し動作と書き込み動作とが繰り返される(図8のステップS40〜S43参照)。
尚、図7乃至図9では明記しないが、状態(10)となるメモリセルMCと、状態(00)となるメモリセルMCと、状態(01)となるメモリセルMCとに対する書き込みおよびベリファイ読み出しを繰り返す中で、例えば、ベリファイ読み出しの結果、書き込みが不十分と判定された状態(10)となるメモリセルMC、または、状態(00)となるメモリセルMCが無くなった場合、状態(01)となるメモリセルMCおよび書き込みが不十分の状態(10)となるメモリセルMC、または、状態(00)となるメモリセルMCに対してのみ書き込みが行われる。この場合、状態(10)および状態(00)に対応したベリファイ読み出しは省略して良い。
また、ベリファイ読み出しの結果、例えば、書き込みが不十分と判定された状態(01)となるメモリセルMCが無くなり、且つ、書き込みが不十分と判定された状態(10)となるメモリセルMC、または、状態(00)となるメモリセルMCが未だ残っている場合、状態(10)となるメモリセルMC、または、状態(00)となるメモリセルMCに対してのみ書き込みが行われる。この場合、状態(10)または状態(00)に対応したベリファイ読み出しは省略して良い。
すなわち、最終的に、書き込み対象である選択ワード線WLに接続された、状態(10)、状態(00)、状態(01)となるべき全てのメモリセルMCが、ベリファイ読み出しの結果、書き込みが十分であると判定されることで、書き込み動作が終了する。尚、例えば、書き込み開始から所定の書き込み時間が経過した場合、或いは、所定の回数だけ書き込み電圧を増大(ステップアップ)した場合に、書き込みが失敗であるとして途中で書き込みを中止するように構成することも当然可能である。
このように、本実施形態においては、調整閾値の低い状態(10)となるメモリセルMCから状態(00)となるメモリセルMCに、そして状態(01)となるメモリセルMCに、書き込み電圧を増大させて順次書き込んでいく。そして、書き込み電圧を増大させて、書き込み動作およびベリファイ読み出し動作を繰り返していくと、次の調整閾値である状態、例えば、状態(00)となるメモリセルMCに対する書き込み開始電位と一致する。すると、ベリファイ読み出しがパスしない状態(10)となるメモリセルMCの他に、状態(00)となるメモリセルに対しても書き込み対象として同時に処理可能にしているので、書き込み時間の短縮を図ることができる。
尚、メモリセルMCの書き込み特性が良く、書き込み電圧Vprgが次に閾値の高い状態(00)の書き込み開始電圧Vprg2に達する前に、状態(10)の書き込みが終了した場合、書き込み電圧Vprgを状態(00)の書き込み開始電圧Vprg2にセットし、書き込みを開始しても良い。状態(00)の書き込み開始後に、書き込み電圧が状態(01)の書き込み開始電圧Vprg3に達した場合、状態(00)および状態(01)に対する書き込みを行えば良い。
また、メモリセルMCの書き込み特性が良く、書き込み電圧Vprgが次に閾値の高い状態(01)の書き込み開始電圧に達する前に、状態(10)および状態(00)の書き込みが終了した場合、書き込み電圧Vprgを状態(01)の書き込み開始電圧Vprg3にセットし、書き込みを開始しても良い。
また、本実施形態に係る多値データ調整方法は、第1実施形態、第2実施形態と組み合わせて用いても良い。すなわち、第1実施形態における第2の書き込み方式、第2実施形態における第2の書き込み方式において、本実施形態に係る多値データ調整方法を使用しても良い。第2実施形態においては、ロウベリファイステップおよびベリファイステップの両方に対し本実施形態を適用しても良いし、何れか一方に本実施形態を適用しても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、書き込み対象である選択ワード線WLに接続された、複数の閾値状態に調整されるメモリセルMCに対して同時に書き込みを行うので、書き込み時間の短縮を図ることができる。
尚、本実施形態においては、調整閾値が低い状態(10)から始めて、調整閾値が段々高くなる状態に移行していった。しかし、本実施形態の一変形例として、以下のような多値データ調整方法を用いても良い。
(変形例1)
まず調整閾値の最も高い状態(01)となるメモリセルMCに対して書き込みステップとベリファイステップを繰り返して行うことにより、状態(01)となるメモリセルに対する閾値調整を完了する。その後、本実施形態と同様に、調整閾値の最も低い状態(10)から書き込み動作とベリファイ読み出し動作とを繰り返す。
そして、書き込み電圧Vprgが次の調整閾値となる状態(00)の書き込み開始電位Vprg2と一致した場合には、ベリファイ読み出しがパスしていない状態(10)となるメモリセルMCと共に、状態(00)となるメモリセルMCに対しても書き込み動作とベリファイ読み出し動作とを繰り返す。
この繰り返しは、ベリファイ読み出しがパスしていない状態(10)となるメモリセルMCが無くなるまで行われる。その後、状態(00)となるメモリセルMCに対して書き込み動作とベリファイ読み出し動作とを繰り返す。
この変形例による多値データ調整方法は、本実施形態と同様に、書き込み時間の短縮を図ることができる。また、本変形例においては、まず、調整閾値の高い状態(01)となるメモリセルMCに対して、閾値の調整を行って所望の分布を形成した後、他の調整閾値の状態となるメモリセルMCに対して閾値調整を行うので、状態(10)、(00)となるメモリセルMCが受ける隣接効果を抑制することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態による不揮発性半導体記憶装置の多値データ調整方法を、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態の多値データ調整方法の手順を示すフローチャートである。本実施形態は、例えば、第1実施形態に示したNOR型フラッシュメモリ100に対して適用可能である。
本実施形態の多値データ調整方法は、第1実施形態および第2実施形態において、書き込み動作中に中断動作(サスペンド動作)が発生した場合の多値データ調整方法である。本実施形態においては、例えば、外部のコマンドバスから入力されるサスペンドコマンドによりサスペンド状態とされ、書き込み動作を中断して読み出し動作を実行し、また、外部のコマンドバスから入力されるレジュームコマンドによりサスペンド状態から復帰する機能を有した不揮発性半導体記憶装置を想定する。
まず、図10のステップS50に示すように、調整後に状態(10)、(00)、(01)のいずれかとなる各メモリセルMCに対して書き込みを行う。この書き込み中にサスペンドコマンドが入力されると(ステップS51)、書き込み中のメモリセルMCの閾値調整が終了する前であっても、即時に書き込み動作を中止する。
そして、上記書き込みが第1の書き込み方式によるものであるか、或いは、第2の書き込み方式によるものであるか判定し(ステップS52)、ベリファイ読み出しを伴う第2の書き込み方式の場合には、中断から復帰後(レジューム後)、ベリファイ読み出しを行う(ステップS53)。
その後、ベリファイ読み出し結果を参照して、サスペンドコマンドの入力に従って書き込みを途中で中止した、書き込み対象のメモリセルMCの閾値調整が終了したか否かの判定を行い(ステップS54)、終了していない場合には、ステップS50に戻り、追加書き込みを行う。
また、ステップS52において、ベリファイ読み出しを伴わない第1の書き込み方式の場合には、中断から復帰後(レジューム後)、書き込みアドレスをインクリメントして(ステップS56)、その後、ステップS50に戻り書き込み動作を行う。このように、ベリファイ読み出しを伴わない第1の書き込み方式の場合、レジューム後に過書き込みを防止するため、同一アドレスのメモリセルMCに対する再書き込みを行わず、次のアドレスのメモリセルMCに対する書き込みから開始する。
書き込み中にサスペンドコマンドの入力がない場合は、書き込み後にステップS55に進み、上記書き込みが第2の書き込み方式によるものであるか否かの判定を行う(ステップS55)。ベリファイ読み出しを伴わない第1の書き込み方式の場合には、書き込みアドレスをインクリメントしてステップS50に戻り、書き込みを実行する。
ステップ55において、ベリファイ読み出しを伴う第2の書き込み方式の場合には、ステップS53に進み、ベリファイ読み出しを行う。このように、ベリファイ読み出しを伴う第2の書き込み方式の場合、レジューム後に過書き込みを防止するため、同一アドレスのメモリセルMCに対するベリファイ読み出しから開始し、その後書き込みを実行する。
上述したように、本実施形態においては、過書き込み防止のため、書き込み中のメモリセルMCの閾値調整が終了する前であっても、即時に書き込み動作を中止し、ベリファイを伴う第2の書き込み方式の場合には、中断から復帰後(レジューム後)、ベリファイ読み出しから行うことで過書き込みを防止し、その後の閾値分布を保証する。また、ベリファイ読み出しを伴わない第1の書き込み方式の場合には、レジューム後に同一アドレスのメモリセルMCに対する再書き込みを行わず、次のアドレスのメモリセルMCに対する書き込みから開始することで過書き込みを防止し、その後の閾値分布を保証する。
尚、第1実施形態および第2実施形態と第3実施形態を組み合わせた場合についても、同様に本実施形態を適用することが可能である。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の多値データ調整方法を、図11乃至図12(b)を参照して説明する。図11は、本実施形態の多値データ調整方法の手順を示すフローチャートであり、図12(a)、12(b)は、本実施形態の多値データ調整方法を説明する模式図である。本実施形態は、例えば、第1実施形態に示したNOR型フラッシュメモリ100に対して適用可能である。
以下、書き込み(電子の注入)対象となるメモリセルMCを選択メモリセル、選択メモリセルが接続されるワード線WLを選択ワード線、選択メモリセルが接続されるビット線BLを選択ビット線と呼び、選択メモリセル以外のメモリセルMCを非選択メモリセル、選択ワード線以外のワード線WLを非選択ワード線、選択ビット線以外のビット線BLを非選択ビット線BLと呼ぶ場合がある。
NOR型フラッシュメモリの場合、書き込み時に同一ビット線BL上の非選択メモリセルが流すリーク電流によって、書き込みを行うべき当該メモリセルMCの書き込み特性が劣化し、書き込み時間が増加する。
そのため、図12(a)に示すように、非選択メモリセルのワード線WLの電圧を、負側(例えば、−1V)に下げて、リーク電流を抑制する方法がとられる。しかしながら、選択メモリセルに接続されたワード線WLに印加される書き込み電圧Vprg(例えば、+9V)が高いと、その負電位と正電位の差(例えば、10V)でメモリセルMC、或いは周辺素子の耐圧を超える事象が発生するおそれがある。尚、書き込み時に非選択ワード線に印加される上述の負電圧を、以下、制御電圧Vregと呼ぶこととする。
本実施形態においては、第3実施形態のように多値分布を形成していく途中で、図12(b)に示すように、ワード線WLの書き込み電圧Vprgが規定値を超えない値までは制御電圧Vregをより低い値に下げて(例えば、−3V)、一括書き込みメモリセル数を、例えば16ビット(1ワード)から64ビット(4ワード)に増やす。
そして、書き込み電圧Vprgを増大させて書き込みを行う途中で、書き込み電圧Vprgが規定値以上の電圧になったら制御電圧Vregを戻し(例えば、図12(a)に示すように−1V)、一括書き込みメモリセル数も例えば64ビット(4ワード)から16ビット(1ワード)に戻すことで、書き込み時間の短縮を図ることができる。ここで、一括書き込みメモリセル数を変更する(切り替える)規定値は、メモリセルMC、或いは周辺素子の耐圧、および許容されるリーク電流等を考慮して適宜決定すれば良い。
本実施形態の多値データ調整方法は、まず、図11のステップS60に示すように、例えば、16ビット一括書き込みを行った後、ベリファイ読み出しを行う(ステップS61)。そして、ベリファイ読み出しの結果、16ビット全てのメモリセルMCの書き込みが終了したか否かを判定し(ステップS62)、書き込み終了と判定された場合は、調整動作を終了する。
ベリファイ読み出しの結果、目標閾値Vthに達しないメモリセルMCがあり、書き込みが終了しない場合は、ステップS63に進み、書き込み電圧Vprg(すなわちワード線WLに印加する電圧)をVstep(ステップアップ幅)増大させる。
そして、この書き込み電圧Vprgに対してデータが書き込まれるメモリセルMCの耐圧に余裕があるか否か(書き込み電圧Vprgが規定値以上であるか否か)をステップS64で判定し、余裕がない場合は、選択されたワード線WLに接続される16個のメモリセルMCに対して一括書き込み(すなわち16ビットの一括書き込み)を行い(ステップS65)、余裕が在る場合は、非選択のメモリセルMCのワード線WLの電圧を下げて、選択ワード線WLに接続される64個のメモリセルMCに対して一括書き込み(すなわち64ビットの一括書き込み)を行う(ステップS66)。
そして、一括書き込みが終了するとステップS67に進み、現在のアドレスが最後のアドレスでない場合はステップS61に戻り、ベリファイ読み出しを行う。最後のアドレスである場合は現在のアドレスに1を加えてステップS60に戻り、上述した動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態によれば、ワード線WLに印加する電圧の耐圧違反が発生しない範囲では負側の電圧をより下げて、一括書き込みを行うメモリセル数を増やすことで、書き込み時間の短縮を図ることができる。尚、本実施形態は、上述した第1実施形態乃至第4実施形態と組み合わせて適用することも可能である。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態による不揮発性半導体記憶装置の多値データ調整方法を説明する。本実施形態は、例えば、第1実施形態に示したNOR型フラッシュメモリ100に対して適用可能である。
本実施形態の多値データ調整方法は、第1実施形態または第2実施形態のように多値分布を形成していく場合、選択ワード線WLに印加される書き込み電圧Vprgを比較的高くしなくてもいい、低い閾値の状態(10)、(00)となるメモリセルMCの多値データを調整する時に、非選択メモリセルのワード線WLに印加する制御電圧Vregをより下げて、一括書き込みメモリセル数を増やし、高い閾値の状態(01)となるメモリセルMCの調整時には負側の電圧を戻し、一括書き込みメモリセル数も少なくすることにより行う。これにより、書き込み時間の短縮を図ることができる。尚、本実施形態は、上述した第1実施形態乃至第4実施形態と組み合わせて適用することも可能である。
(応用例)
以下、上記構成および機能を有するNOR型フラッシュメモリ100を半導体チップに搭載した一例について説明する。尚、応用例に係るNOR型フラッシュメモリ100に対しては、上述した第1実施形態乃至第6実施形態で示した制御方法が適用し得る。
図17は、本発明の一態様である第1実施形態に係るNOR型フラッシュメモリ100を備えた半導体チップ(マルチ・チップ・パッケージ:MCP(Multi Chip Package))1000の一例を示す断面図である。
図17に示すように、半導体チップ1000は、基板1001上に順次積層されたNAND型フラッシュメモリ1002、スペーサ1003、NOR型フラッシュメモリ100、スペーサ1004、PSRAM(Pseudo Static Random Access Memory)1005、およびコントローラ1006を同一パッケージ内に搭載している。
NAND型フラッシュメモリ1002は、例えば、多値データの記憶が可能な複数のメモリセルを有している。また、半導体チップ1000において、PSRAMに換えて、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)を用いた構成であっても良い。
上記メモリのうち、メモリシステムによる用途により、NAND型フラッシュメモリ1002は、例えば、データ格納用メモリとして使用される。また、NOR型フラッシュメモリ100は、例えば、プログラム格納用メモリとして使用される。また、PSRAM1005は、例えば、ワーク用メモリとして使用される。
コントローラ1006は、主としてNAND型フラッシュメモリ1002に対するデータ入出力制御、データ管理を行う。コントローラ1006は、ECC訂正回路(図示せず)を有しており、データを書き込む際には誤り訂正符合(ECC)付加し、読み出す際にも誤り訂正符号の解析・処理を行う。
NAND型フラッシュメモリ1002、NOR型フラッシュメモリ100、PSRAM1005、およびコントローラ1006は、ワイヤ1007により基板1001にボンディングされている。
基板1001の裏面に設けられた各半田ボール1008は、それぞれワイヤ1007に電気的に接続されている。パッケージ形状としては、例えば、各半田ボール1008が二次元的に配置された表面実装型のBGA(Ball Grid Array)が採用される。
次に、上記半導体チップ1000を、電子機器の一例である携帯電話に適用する場合について説明する。
図18は、半導体チップ1000を内部に実装する携帯電話を示す図である。図18に示すように、携帯電話2000は、メイン画面2001を有する本体上部2002と、キーパッド2003を有する本体下部2004と、を備えている。この携帯電話2000には、半導体チップ1000が搭載される。
携帯電話2000に搭載されたCPU(図示せず)は、半導体チップ1000にインターフェイス(図示せず)を介してアクセスし、データ等の転送を行うようになっている。携帯電話2000は、例えば、NAND型フラッシュメモリ1002をユーザデータの格納領域として、NOR型フラッシュメモリ100をファームウェア等のプログラム格納領域として使用する。
この様なメモリシステムにおいて、NOR型フラッシュメモリ100には、データの信頼性が要求される。また一方で、アプリケーションソフトの高機能化に伴い、格納すべきプログラムのデータ量も増大傾向にある。
本発明の一態様である第1実施形態に係るNOR型フラッシュメモリ100は、多値データを保持可能なメモリセルを備えるとともに、上述した閾値調整方法を用いて、隣接効果を抑制することで、上記課題を解決することが可能である。
尚、半導体チップ1000は、上記携帯電話以外にも、パーソナルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、PDA等の各種電子機器に適用することができる。
第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構成を示すブロック図。 第1実施形態の多値データを記憶可能なメモリセルの閾値分布を示す模式図。 第1実施形態の多値データ調整方法の手順を示すフローチャート。 第1実施形態の多値データ調整方法の各手順後のメモリセルの閾値分布を示す模式図。 第2実施形態の多値データ調整方法の手順を示すフローチャート。 第2実施形態の多値データ調整方法の各手順後のメモリセルの閾値分布を示す模式図。 第3実施形態の多値データ調整方法の手順を示すフローチャート。 第3実施形態の多値データ調整方法の手順を示すフローチャート。 第3実施形態の多値データ調整方法のワード線に印加する電圧波形図。 第4実施形態の多値データ調整方法の手順を示すフローチャート。 第5実施形態の多値データ調整方法の手順を示すフローチャート。 第5実施形態の多値データ調整方法を説明する図。 一般的なNOR型フラッシュメモリの第1の例の構成を示す図。 一般的なNOR型フラッシュメモリの第2の例の構成を示す図。 一般的なフラッシュメモリの隣接効果の生成原因を説明する模式図。 一般的なNOR型フラッシュメモリの隣接効果の影響範囲を説明する平面図。 第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置を備えた半導体チップの構成を示す断面図。 第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置を備えた半導体チップを格納する携帯電話を示す模式図。
符号の説明
MC メモリセル
S ソース領域
D ドレイン領域
SL ソース線
FG フローティングゲート
CG 制御ゲート
BC ビット線コンタクト
BL ビット線
WL ワード線
100 NOR型フラッシュメモリ
101 アドレスラッチ
102 アドレスカウンタ
103 アドレスバッファ
104 I/Oバッファ
105 データラッチ
106 メモリセルアレイ
107 リード用センスアンプ回路
108 カラムゲート回路
109 ページバッファ
110 多値圧縮回路
111 書き込み回路
112 ベリファイ用センスアンプ回路
113 コマンドレジスタ
114 内部コントローラ
115 ロウデコーダ
116 カラムデコーダ
118 レギュレータ回路
1000 半導体チップ
1001 基板
1002 NAND型フラッシュメモリ
1003、1004 スペーサ
1005 PSRAM
1006 コントローラ
1007 ワイヤ
1008 半田ボール
2000 携帯電話
2001 メイン画面
2002 本体上部
2003 キーパッド
2004 本体下部

Claims (5)

  1. 閾値電圧を調整することにより多値状態を保持可能なメモリセルと、複数の前記メモリセルに共通接続されるワード線とを有し、前記ワード線に書き込み電圧を印加することで書き込みを行うことが可能な不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法であって、
    消去状態以外の状態に調整される少なくとも1つの前記メモリセル対して、過書き込みが生じないような印加電圧で、ベリファイ読み出しを行わずに少なくとも1回書き込みを行う書き込みステップと、
    消去状態以外の状態に調整される少なくとも1つの前記メモリセルに対して、前記書き込みステップが行われた後に、前記メモリセルの目標閾値に対応するベリファイ電圧を前記ワード線に印加することでベリファイ読み出しを行い、前記メモリセルの閾値が前記目標閾値よりも低いと判別された場合に、前記メモリセルの閾値が前記目標閾値以上となるまで、過書き込みが生じないような印加電圧による書き込みおよびベリファイ読み出しを繰り返すベリファイステップと、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法。
  2. 閾値電圧を調整することにより多値状態を保持可能なメモリセルと、複数の前記メモリセルに共通接続されるワード線とを有し、前記ワード線に書き込み電圧を印加することで書き込みを行うことが可能な不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法であって、
    消去状態以外の状態に調整される少なくとも1つの前記メモリセル対して、過書き込みが生じないような印加電圧で、ベリファイ読み出しを行わずに少なくとも1回書き込みを行う書き込みステップと、
    消去状態以外の状態に調整される少なくとも1つの前記メモリセルに対して、前記書き込みステップが行われた後に、第1の目標閾値に対応するロウベリファイ電圧を前記ワード線に印加することでベリファイ読み出しを行い、前記メモリセルの閾値が前記第1の目標閾値よりも低いと判別された場合に、前記メモリセルの閾値が前記第1の目標閾値以上となるまで、過書き込みが生じないような印加電圧による書き込みおよびベリファイ読み出しを繰り返すロウベリファイステップと、
    消去状態以外の状態に調整される少なくとも1つの前記メモリセルに対して、前記ロウベリファイステップが行われた後に、前記第1の目標閾値よりも高い第2の目標閾値に対応するベリファイ電圧を前記ワード線に印加することでベリファイ読み出しを行い、前記メモリセルの閾値が前記第2の目標閾値よりも低いと判別された場合に、前記メモリセルの閾値が前記第2の目標閾値以上となるまで、過書き込みが生じないような印加電圧による書き込みおよびベリファイ読み出しを繰り返すベリファイステップと、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法。
  3. 前記目標閾値が最も高い状態に調整される前記メモリセルに対して、前記書き込みステップおよび前記ベリファイステップを行った後に、消去状態と前記目標閾値が最も高い状態との間の状態に調整される少なくとも1つの前記メモリセルに対して、前記書き込みステップまたは前記ベリファイステップを行うことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法。
  4. 前記目標閾値が最も高い状態に調整される前記メモリセルに対して、前記書き込みステップ、前記ロウベリファイステップ、および前記ベリファイステップを行った後に、消去状態と前記目標閾値が最も高い状態との間の状態に調整される少なくとも1つの前記メモリセルに対して、前記書き込みステップ、前記ロウベリファイステップ、または前記ベリファイステップを行うことを特徴とする請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法。
  5. 前記メモリセルへの書き込み中に中断動作が発生した場合に書き込みを中止し、前記中断動作が前記書き込みステップ中に発生したものでない場合は、復帰動作後最初の書き込みの前に、ベリファイ読み出しを行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置の閾値制御方法。
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