JP2009127777A - 切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ねじ等のねじ込み作業の過程において、切削屑等の捕獲機能と雌ねじ溝への固着機能とを、それぞれ分離した領域において、順次タイミングをずらして発揮させることにより、前記機能を全て有効に発揮させることができ、円滑かつ確実なねじ等の締結を達成できる切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具を提供する。
【解決手段】頭部とねじ軸部とからなる締結具において、ねじ軸部10bの先端部側の所定領域L1に切削屑等に対する潤滑および粘着による捕獲機能を発揮する潤滑剤を内包するマイクロカプセルを含む液状組成物からなる第1の被覆材12を塗布形成し、前記第1の被覆材と軸方向に隣接または離間して、前記ねじ軸部の所定領域L2に雌ねじ溝への接着剤の硬化による固着機能を発揮するエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルを含む液状組成物からなる第2の被覆材14を塗布形成した構成からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークに形成された雌ねじや下穴およびナット等に取付けるねじやタッピンねじおよびボルト等の締結具であって、特にねじ等の締め付けに際して発生する切削屑等の落下や散乱を防止すると共に、ねじ締め完了後の緩み止めを確実に防止することができるように、ねじ軸部に対し粘着性および接着性を付与する被覆材を塗布した切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具に関するものである。
従来、ねじ等を締め付けて組み立てた各種の部品や製品においては、これらの部品や製品の振動や衝撃等によって、ねじ等の締結が緩み前記部品や製品の使用に支障を生じることから、種々の緩み止め締結具が提案され実用化されている。
例えば、締結具のねじ軸部に接着剤等を含む被覆材を塗布し、乾燥させてプレコートした緩み止め締結具が知られている。このように、締結具の緩み止めを行う被覆材としての組成物としては、(1)接着剤成分を封入したマイクロカプセルを含む接着剤型の組成物と、(2)摩擦抵抗性の被膜をねじ軸面に形成する非接着剤型の組成物とに分類される。
前記の接着剤成分をマイクロカプセルに封入した接着剤型の組成物として、エポキシ樹脂などの反応性接着剤を内包するマイクロカプセルを含む組成物が知られている。この種の組成物は、マイクロカプセルが破壊された時に放出された反応性接着剤に反応して、これを硬化させる作用を有する硬化剤と、このマイクロカプセルを含む組成物をねじ軸表面に塗布した際に、その塗膜およびマイクロカプセルをねじ軸表面に結合させる作用を有するバインダー(結合剤)用の樹脂とを、有機溶媒に溶解して作成される溶液の中に、前記マイクロカプセルを分散させるように構成した接着剤組成物が提案されている(特許文献1参照)。
また、有機溶剤を含有することなく、均一な膜厚を有し、固着性、接着性、強靭性の高い被膜をねじ軸表面に形成することができる性能を有する安定な水性分散液とするプレコート用の組成物として、合成樹脂製の壁材を有するマイクロカプセル中に、反応性接着剤としてのエポキシ樹脂、あるいはエポキシ樹脂と反応性希釈剤との混合物を、内包してなるマイクロカプセルを分散状態で含有し、さらにエポキシ樹脂(反応性接着剤)用の硬化剤として作用すると共に、マイクロカプセルのためのバインダー(結合剤)としても作用する反応性アミノ基含有の液体状または半固体状のポリアミドが、乳化剤または分散剤を溶解して含む水性分散媒としての水あるいは水と低級アルカノールとの混合液の中に乳化または分散されてなる水性エマルジョンまたは分散液である液相を有し、しかも前記エマルジョンまたは分散液である液相中に前記マイクロカプセルが分散されて含まれるように構成した水性分散液型の緩み止め剤組成物が提案されている(特許文献2参照)。
しかるに、近年において増産傾向にある電子機器およびそれらの部品の組立ておよび取り付けに際しては、ねじ等の締結具が多く使用されている。そこで、これらねじ等の締結具を取り付ける場合、例えばワークに予め形成した雌ねじや下穴に対して、ねじ等をねじ込む作業が行われる。そして、このワークとして使用される材料としては、軽量化と環境問題などを考慮して、比較的リサイクル性の高い材料が使用され、例えばアルミニウム合金やマグネシウム合金等が多く使用されている。さらに、このような傾向は、電子回路を内蔵する多種類の電子化製品において顕著であり、特にこれら電子化製品のコンパクト化に伴い、これらに使用するねじ等の締結具についても、ますます小型化から微小化ないし微細化が要求される現状にある。
このような現状において、軽量化されたワーク、例えば前述したような軽合金やプラスチック材料からなる基板などに形成された雌ねじや下穴に対して、ねじ等をねじ込む場合には、ねじ込み作業に際しての基板との間において剪断力や摩擦力が発生する。これにより、基板やねじ等の材料を切削したり摩擦したりすることにより切削屑や摩擦粉等が生成して、これらの切削屑や摩擦粉等が落下しワークの周辺に飛散することになる。そして、このように飛散する切削屑や摩擦粉等は、精密な作動機構の一部に侵入して機能障害を発生したり、電子回路のプリント基板に接触して電子回路をショートさせたりする等の弊害を生じる難点がある。
このような観点から、確実なねじ込み作業が効率よく得られ、ねじ込み時に発生する摩擦粉や剥離片等の成形屑を常時吸着保持して、電子機器の組み立てにおける信頼性を向上させることができる雌ねじ成形屑吸着ねじが提案されている(特許文献3参照)。
この特許文献3に記載されている雌ねじ成形屑吸着ねじは、ドライバービットが係合する駆動部を持つ頭部と、これと一体でねじ山が形成された脚部とからなり、ワークの下穴にねじ込まれるねじにおいて、ねじ山が形成された脚部の全長に対して、脚部の先端から少なくとも60%以上の部分に渡って適度な粘度の吸着液を封入したマイクロカプセルを含有する被覆材を塗布し、この被覆材によりねじ込み時に発生する成形屑が下穴から落下しないようねじの脚部に吸着保持されるようにした構成からなるものである。
しかしながら、前記特許文献3に記載のねじにおいては、ねじに塗布される被覆材は、200〜500cPの高い粘度を有し、しかも流動性を有する液状の吸着液を内包するマイクロカプセルを含有するものと記載されている。この被覆材に含有されるマイクロカプセルは、それ自体は微粉末状であるので、それ自体のみでは、ねじ溝のフランク面に付着して結合することはできない。そこで、この被覆材は、マイクロカプセルと結合剤樹脂とが混合物の状態で塗布され、被覆材がねじ溝内に形成されているものと考えられるが、この点について明確に記載されていない。同様に、前記特許文献3に記載のねじの使用に際して、被覆材に含有されるマイクロカプセルが破壊され、放出される高い粘度の吸着液は、それの有する高い粘度のために、被覆材の全体の塗布層の中を急速に浸透することができず、被覆層内において破壊したマイクロカプセル被膜壁材の付近に局在し、前述した成形屑等の全部を完全に粘着し結合することは困難であり、このような点についても明確に記載されていない。従って、前記特許文献3に記載される発明としての有利な作用および効果は、到底期待することができない。
このような観点から、感圧接着剤に主成分として配合される弾性体(エラストマー)を含有する有機溶媒溶液または含水エマルジョン液中に、液状潤滑剤だけを内包するマイクロカプセルを分散させて作成される粘稠な粘着性の液体状組成物であって、これをねじ溝内に塗着し被覆させて、乾燥または半乾燥させ固体状または半固体状の被覆材層として形成することができるねじ溝塗着用組成物並びにこれによって被覆されたねじが提案されている(特許文献4参照)。
この特許文献4に記載されているねじ溝塗着用組成物は、ねじ溝の内面に塗布して、乾燥後は溶媒が揮発して固体状または半固体状被覆材層を形成する。その被覆材層をねじ溝内に有する雄ねじで、取り付け部品を下穴付きワークピースに締結する場合に、下穴の雌ねじ溝の切削成形で発生する成形屑を即座にかつ完全に粘結して取り込み、捕獲できる。そして、この組成物に含まれる潤滑剤内包のマイクロカプセルは、ねじのねじ込み時に、圧力が加わると、マイクロカプセルが破壊して潤滑剤が流出し、被覆材層の表面の潤滑性を向上できる。その結果として、ワークピースの下穴に雌ねじ溝の切削が効率よくでき、切削成形屑の発生を減少できる。そして、下穴の中に切削成形屑が発生したとしても、これを粘着、付着、取り込み、捕獲できるので、これが下穴の下方の開口部出口から脱落、飛散、落下することがないものとされている。
また、前記特許文献3および4に記載の発明においては、切削成形屑の吸着と捕獲については言及しているが、振動や衝撃を受ける場合が多く、一旦取付けたねじの緩み止め性能が要求される場合のねじ等において、雌ねじ側への固着力を有することによって緩み止め効果を発揮させる技術的課題について、全く言及されていない。
そこで、ワークピースに予め設けた雌ねじ溝無しの下穴に雄ねじをねじ込む際に、雄ねじを円滑にねじ込みできる上に、その時に発生する切削成形屑などが下穴下方の開孔部を落下して脱落するのを防止できる作用および機能を有すると共に、ねじの締め付け後は、振動や衝撃に抗する高い戻しトルクを維持できて緩みを止める固着力を発揮できる性能を有するねじ溝塗着用組成物並びにこれによって被覆されたねじが提案されている(特許文献5参照)。
この特許文献5に記載されているねじ溝塗着用組成物は、感圧接着剤の主成分であるエラストマー物質とエポキシ樹脂系接着剤用の硬化剤とを、(1) 粘着性付与剤と共に、または該粘着性付与剤の添加なしで有機溶媒にまたは水混和性有機溶媒と水との混合溶媒に溶かして作成された粘着性の溶液である液相の中に、(2) もしくは前記のエラストマー物質と前記の硬化剤とを粘着性付与剤と共に、(3) または該粘着性付与剤の添加なしで水または水性媒質に分散させて作成された粘着性の水性エマルジョンまたは水性分散液である液相の中に、常温で液状または半固体状の潤滑剤を内包するマイクロカプセルと常温で液状または半固体状のエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルとを均一に分散させて形成される粘稠な粘着性の液状組成物から構成されたことを特徴とするねじ溝塗着用組成物である。
そして、前記液状組成物からなるねじ溝塗着用組成物は、雄ねじ溝のフランク面と谷部に塗着してから、塗着された該液状組成物の塗着層を乾燥または半乾燥した時に、雄ねじ溝内でねじ溝山フランク面と溝谷底部に形成された固体状または半固体状の被覆材層とし、この被覆材層へ雄ねじの螺入時に生じる圧力を加えた場合に、前記被覆材層における潤滑剤を内包するマイクロカプセルが破壊されて放出された内包の潤滑剤は、周囲に浸透し、これにより前記被覆材層の少なくとも表面または全体が潤滑性、粘着性、感圧接着性を呈し得る性質を保有するものである。
また、前記被覆材層における接着剤を内包するマイクロカプセルが破壊されて放出された内包のエポキシ樹脂系接着剤は、その被覆材層中に共存する硬化剤と反応して硬化し、ねじ込み螺入後の雄ねじを雌ねじ溝に固着できる性質を有する。さらに、前記の固体状または半固体状の被覆材層をねじ溝内に有する雄ねじは、ねじ溝なしの素通しの下穴を予め設けた被加工部材の該下穴にねじ込み螺入する時に、下穴に切削成形された雌ねじ溝の壁から剥離される切削成形屑片、または雌ねじ溝に既存する他の固形屑片などを粘着して結合し、かつ被覆材層中に取り込んで捕獲でき、そしてこの機能により、切削成形屑片または他の固形屑が下穴内を落下し脱落するのを防止できる作用を有すると共に、接着剤と硬化剤との硬化反応によりねじ込み螺入後の雄ねじを雌ねじ溝に固着できる性質を有する。
特開平2−308876号公報 特開2003−1945032号公報 特開2004−36733号公報 特開2006−183825号公報 特開2007−127202号公報
前記特許文献5に記載されるねじ溝塗着用組成物およびこれを被覆材としてねじ溝に塗布したねじの発明においては、感圧接着剤の主成分であるエラストマー物質とエポキシ樹脂系接着剤用の硬化剤とを、例えば 粘着性付与剤と共に有機溶媒に溶かして作成された粘着性の溶液である液相の中に、(1) 常温で液状または半固体状の潤滑剤を内包するマイクロカプセルと、(2) 常温で液状または半固体状のエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルとを、均一に分散させて形成される粘稠な粘着性の液状組成物を作成し、この液状組成物を、雄ねじ溝のフランク面と谷部に塗着して、乾燥または半乾燥することによって固体状または半固体状の被覆材層とするものである。
従って、このようにして得られた被覆材層を備えた雄ねじは、これをワークに形成された雌ねじや下穴およびナット等に取付ける場合、前記被覆材層に均一に分散されて内在する潤滑剤を内包するマイクロカプセルとエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルとが、同時に破壊されることになり、前者のマイクロカプセルに内包される潤滑剤が周囲に浸透しかつ粘着を開始するタイミングと、後者のマイクロカプセルに内包されるエポキシ樹脂系接着剤がその被覆材層中に共存する硬化剤と反応して硬化を開始するタイミングとが、一致することになる。
このため、雄ねじのねじ込み作業の過程において、被覆材層を形成したねじ溝には潤滑剤が浸透して潤滑し粘着する部分と、接着剤が硬化して接着硬化する部分とが混在し、前述したような切削屑の捕獲機能と、雄ねじの雌ねじ溝への固着機能とが、それぞれ同時進行することから、前記一方の機能が他方の機能を阻害することになり、それぞれの機能を十分にして確実かつ完全に発揮させることができなくなる惧れがある。
そこで、本発明者は、ねじ等のねじ込み作業の過程において、切削屑等に対する潤滑と粘着による捕獲機能を発揮するタイミングを優先的に設定し、次いでねじ等の雌ねじ溝への接着剤の硬化による固着機能を発揮するようにタイミングを遅らせて設定すると共に、前記2つの機能を発揮する領域を軸方向に分離することにより、それぞれの機能が有効に発揮され、円滑かつ確実なねじ等の締結を達成できることを突き止め、本発明の開発に成功した。
すなわち、本発明においては、ねじ溝に塗布する被覆材として、切削屑等の捕獲機能を発揮する潤滑剤を内包するマイクロカプセルを含む液状組成物からなる第1の被覆材と、雌ねじ溝への固着機能を発揮するエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルを含む液状組成物からなる第2の被覆材とを、それぞれ個別に作成し、第1の被覆材をねじ軸の先端部側の所要領域に亘って塗布形成し、この第1の被覆材と軸方向に隣接または離間して、第2の被覆材をねじ軸の所要領域に亘って塗布形成する。このように、ねじ等のねじ軸に対して、第1の被覆材と第2の被覆材とを塗布形成することにより、ねじ等のねじ込み作業の過程において、前述した切削屑の捕獲機能と雌ねじ溝への固着機能とを、順次タイミングをずらしてそれぞれ有効に発揮させることができる。
従って、本発明の目的は、ねじ等のねじ込み作業の過程において、切削屑等の捕獲機能と雌ねじ溝への固着機能とを、それぞれ分離した領域において、順次タイミングをずらして発揮させることにより、前記機能を全て有効に発揮させることができ、円滑かつ確実なねじ等の締結を達成できる切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具は、頭部とねじ軸部とからなる締結具において、ねじ軸部の先端部側の所定領域に切削屑等に対する潤滑および粘着による捕獲機能を発揮する潤滑剤を内包するマイクロカプセルを含む液状組成物からなる第1の被覆材を塗布形成し、前記第1の被覆材と軸方向に隣接または離間して、前記ねじ軸部の所定領域に雌ねじ溝への接着剤の硬化による固着機能を発揮するエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルを含む液状組成物からなる第2の被覆材を塗布形成してなることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具は、前記ねじ軸部における第1の被覆材を塗布形成する領域が、ねじ軸部の全長に対して20〜30%の領域に設定することを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具は、前記ねじ軸部における第2の被覆材を塗布形成する領域が、ねじ軸部の全長に対して20〜30%の領域に設定することを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具は、前記頭部とねじ軸部とからなる締結具が、頭部にビット嵌合溝を有するねじ、タッピンねじおよびボルトからなることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具は、前記第1の被覆材を構成する液状組成物が、感圧接着剤の主成分であるエラストマー物質を粘着性付与剤と共に有機溶媒に溶かして作成された粘着性の溶液である液相の中に、常温で液状または半固体状の潤滑剤を内包するマイクロカプセルを分散させて形成される粘稠な粘着性の液状組成物からなることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具は、前記第2の被覆材を構成する液状組成物が、感圧接着剤の主成分であるエラストマー物質とエポキシ樹脂系接着剤用の硬化剤とを、粘着性付与剤と共に有機溶媒に溶かして作成された粘着性の溶液である液相の中に、常温で液状または半固体状のエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルを分散させて形成される粘稠な粘着性の液状組成物からなることを特徴とする。
本発明に係る請求項1に記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具によれば、ねじ等のねじ込み作業の過程において、まず第1の被覆材を塗布形成した領域において、第1の被覆材に含まれるマイクロカプセルが破壊されて、内包される潤滑剤が周囲に浸透しかつ粘着を開始し、切削屑や摩擦粉などのほぼ全てを周囲に落下飛散することなく捕獲することができ、次いで第2の被覆材を塗布形成した領域において、第2の被覆材に含まれるマイクロカプセルが破壊されて、内包されるエポキシ樹脂系接着剤がその被覆材層中に共存する硬化剤と反応して硬化を開始し、雌ねじ溝への接着剤の硬化による固着を達成することができる。このように、切削屑の捕獲機能と雌ねじ溝への固着機能とを、軸方向に分離させたねじ軸部の異なる領域において発揮するように構成することにより、それぞれの機能が低減されることなく有効に発揮され、切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具としての円滑かつ確実なねじ等の締結を達成することができる。
本発明に係る請求項2および3に記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具によれば、前記第1の被覆材を塗布形成する領域および前記第2の被覆材を塗布形成する領域を、それぞれねじ軸部の全長に対して20〜30%の領域に設定することにより、前述した切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具として、最も効率的にして経済的な製造を達成することができる。
本発明に係る請求項4に記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具によれば、本発明の実施化が可能な締結具として、例えば頭部にビット嵌合溝を有するねじ、タッピンねじおよびボルトなどへの応用が有効である。
本発明に係る請求項5に記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具によれば、前記第1の被覆材を構成する液状組成物として、例えば、感圧接着剤の主成分であるエラストマー物質を粘着性付与剤と共に有機溶媒に溶かして作成された粘着性の溶液である液相の中に、常温で液状または半固体状の潤滑剤を内包するマイクロカプセルを分散させて形成される粘稠な粘着性の液状組成物を使用することができる。
本発明に係る請求項6に記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具によれば、前記第2の被覆材を構成する液状組成物として、例えば、感圧接着剤の主成分であるエラストマー物質とエポキシ樹脂系接着剤用の硬化剤とを、粘着性付与剤と共に有機溶媒に溶かして作成された粘着性の溶液である液相の中に、常温で液状または半固体状のエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルを分散させて形成される粘稠な粘着性の液状組成物を使用することができる。
次に、本発明に係る切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は、本発明に係る切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具の一実施例を示すものである。図1において、参照符号10Aは本実施例に係る締結具を示し、頂部面にドライバービットと嵌合するビット嵌合溝を有する頭部10aとねじ軸部10bとを備えてなる、ワーク等に形成された雌ねじ溝に螺合するように設計された雄ねじ構造からなるねじを示す。
そこで、本実施例のねじ10Aにおいては、ねじ軸部10bの先端部側の所定領域L1に切削屑に対する潤滑および粘着による捕獲機能を発揮する潤滑剤を内包するマイクロカプセルを含む液状組成物からなる第1の被覆材12を塗布形成し、前記第1の被覆材12と軸方向に隣接して、前記ねじ軸部10bの所定領域L2に雌ねじ溝への接着剤の硬化による固着機能を発揮するエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルを含む液状組成物からなる第2の被覆材14を塗布形成した構成からなる。
本実施例において、ねじ軸部10bにおける前記第1の被覆材12を塗布形成する領域L1は、ねじ軸部10bの全長Lに対して20〜30%の領域に設定する。また、前記第1の被覆材12に隣接して前記第2の被覆材14を塗布形成する領域L2は、ねじ軸部10bの全長Lに対して20〜30%の領域に設定する。すなわち、第1の被覆材12を塗布形成する領域L1および第2の被覆材14を塗布形成する領域L2を、それぞれこのような領域に設定することが、最も効率的であり、また経済的である。
しかるに、本実施例において、前記第1の被覆材12を構成する液状組成物は、例えば、感圧接着剤の主成分であるエラストマー物質を粘着性付与剤と共に有機溶媒に溶かして作成された粘着性の溶液である液相の中に、常温で液状または半固体状の潤滑剤を内包するマイクロカプセルを分散させて形成される粘稠な粘着性の液状組成物を使用することができる。
また、前記第2の被覆材14を構成する液状組成物は、例えば、感圧接着剤の主成分であるエラストマー物質とエポキシ樹脂系接着剤用の硬化剤とを、粘着性付与剤と共に有機溶媒に溶かして作成された粘着性の溶液である液相の中に、常温で液状または半固体状のエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルを分散させて形成される粘稠な粘着性の液状組成物を使用することができる。
この場合、前記感圧接着剤の主成分であるエラストマー物質(弾性体)としては、ゴム系、アクリルル系、シリコーン系またはポリビニルエーテル系のエラストマーなどを使用することができる。エポキシ樹脂系接着剤用の硬化剤としては、ポリアミド樹脂などを使用することができる。粘着性付与剤としては、ポリテルペン、油溶性フェノールなどが適している。有機溶媒としては、トルエン、またはトルエン―酢酸エチル混合溶剤を使用することができる。
本実施例において、潤滑剤としては、石油系潤滑剤、シリコーン油、ポリフェニルエーテル、二塩基酸エステル、フルオロエステルなどを使用することができる。マイクロカプセルは公知の方法で製造することができる。マイクロカプセルの壁材には、尿素樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、もしくはゼラチン、アラビヤゴム、アルギン酸ナトリウム、ポリアミド、これらの混合物などを使用することができる。
また、本実施例において、エポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルには、加圧時にマイクロカプセルを破壊しやすくするために、シリカ、アルミナ、カオリン、タルクなどの粒子を充填剤として加えることができる。
さらに、本実施例において調製される前記第1の被覆材12としての液状組成物および第2の被覆材14としての液状組成物は、それぞれ所要の塗布手段により、同時または順次に前記ねじ軸部10bの所定領域に塗布する。その後、空気中で送風乾燥し、さらに加熱乾燥して有機溶剤を気化させて、乾燥を完了する。
このようにして得られた本実施例のねじ10Aは、ワークに形成された雌ねじに対するねじ10Aのねじ込み作業の過程において、最初にねじ軸部10aの先端部側に形成したに第1の被覆材12を塗布形成した領域において、第1の被覆材12に含まれるマイクロカプセルが破壊されて、内包される潤滑剤が周囲に浸透しかつ粘着を開始し、切削屑や摩擦粉などのほぼ全てを周囲に落下飛散することなく捕獲することができる。
次いで、ねじ10Aのねじ込み作業が進むことにより、ねじ軸部10aの第2の被覆材14を塗布形成した領域において、第2の被覆材14に含まれるマイクロカプセルが破壊されて、内包されるエポキシ樹脂系接着剤がその被覆材層中に共存する硬化剤と反応して硬化を開始して、雌ねじ溝への接着剤の硬化による固着を達成することができる。
このように、本実施例におけるねじ10Aは、切削屑等の捕獲機能と雌ねじ溝への固着機能とを、軸方向に分離されたねじ軸部10bの異なる領域において発揮されるように構成することにより、それぞれの機能が低減されることなく有効に発揮され、切削屑や摩擦粉などの保持機能を有する緩み止め締結具としての円滑かつ確実なねじ等の締結を達成することができる。
図2は、本発明に係る切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具の別の実施例を示すものである。すなわち、図2に示す実施例は、図1に示す実施例1の変形例であって、実施例1に示すねじ10Aのねじ軸部10bにおいて、第2の被覆材14を塗布形成する領域L2を設計変更したものである。従って、図2においては、図1に示す実施例と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
しかるに、図2において、本実施例のねじ10Bは、ねじ軸部10bの先端部側の所定領域L1に切削屑に対する潤滑および粘着による捕獲機能を発揮する潤滑剤を内包するマイクロカプセルを含む液状組成物からなる第1の被覆材12を塗布形成し、前記第1の被覆材12と軸方向に離間して、前記ねじ軸部10bの所定領域L2に雌ねじ溝への接着剤の硬化による固着機能を発揮するエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルを含む液状組成物からなる第2の被覆材14を塗布形成した構成からなる。その他の構成については、前記実施例1と同じである。
このように構成された本実施例のねじ10Bは、切削屑等の捕獲機能と雌ねじ溝への固着機能とを、軸方向に分離れたねじ軸部10bの異なる領域において、それぞれの機能が低減されることなく有効に発揮され、切削屑や摩擦粉などの保持機能を有する緩み止め締結具としての円滑かつ確実なねじ等の締結を達成することができる。
以上、本発明の好適な実施例につきそれぞれ説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、締結具として従来から使用されているタッピンねじ、ボルトなどへの適用も可能であるばかりでなく、各種のねじ具の締結手段として使用される種々の形状、構成および用途を有するものに対しても広範囲に適用することができるものであって、その他本発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更を行うことが可能である。
本発明に係る切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具の一実施例を示す側面説明図である。 本発明に係る切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具の別の実施例を示す側面説明図である。
符号の説明
10A,10B ねじ
10a 頭部
10b ねじ軸部
12 第1の被覆材
14 第2の被覆材

Claims (6)

  1. 頭部とねじ軸部とからなる締結具において、ねじ軸部の先端部側の所定領域に切削屑等に対する潤滑および粘着による捕獲機能を発揮する潤滑剤を内包するマイクロカプセルを含む液状組成物からなる第1の被覆材を塗布形成し、前記第1の被覆材と軸方向に隣接または離間して、前記ねじ軸部の所定領域に雌ねじ溝への接着剤の硬化による固着機能を発揮するエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルを含む液状組成物からなる第2の被覆材を塗布形成してなることを特徴とする切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具。
  2. 前記ねじ軸部における第1の被覆材を塗布形成する領域は、ねじ軸部の全長に対して20〜30%の領域に設定することを特徴とする請求項1記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具。
  3. 前記ねじ軸部における第2の被覆材を塗布形成する領域は、ねじ軸部の全長に対して20〜30%の領域に設定することを特徴とする請求項1記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具。
  4. 前記頭部とねじ軸部とからなる締結具は、頭部にビット嵌合溝を有するねじ、タッピンねじおよびボルトからなる請求項1ないし3のいずれかに記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具。
  5. 前記第1の被覆材を構成する液状組成物は、感圧接着剤の主成分であるエラストマー物質を粘着性付与剤と共に有機溶媒に溶かして作成された粘着性の溶液である液相の中に、常温で液状または半固体状の潤滑剤を内包するマイクロカプセルを分散させて形成される粘稠な粘着性の液状組成物からなることを特徴とする請求項1または2記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具。
  6. 前記第2の被覆材を構成する液状組成物は、感圧接着剤の主成分であるエラストマー物質とエポキシ樹脂系接着剤用の硬化剤とを、粘着性付与剤と共に有機溶媒に溶かして作成された粘着性の溶液である液相の中に、常温で液状または半固体状のエポキシ樹脂系接着剤を内包するマイクロカプセルを分散させて形成される粘稠な粘着性の液状組成物からなることを特徴とする請求項1または3記載の切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具。
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