JPH07166627A - パネルの緩み止め取付構造 - Google Patents

パネルの緩み止め取付構造

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JPH07166627A
JPH07166627A JP31657193A JP31657193A JPH07166627A JP H07166627 A JPH07166627 A JP H07166627A JP 31657193 A JP31657193 A JP 31657193A JP 31657193 A JP31657193 A JP 31657193A JP H07166627 A JPH07166627 A JP H07166627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
fastener
panel
screwed
thermoplastic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP31657193A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Saotome
一美 早乙女
Kenju Sawanishi
健樹 澤西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topura Co Ltd
Asahi Kasei Construction Materials Corp
Original Assignee
Topura Co Ltd
Asahi Kasei Construction Materials Corp
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Publication date
Application filed by Topura Co Ltd, Asahi Kasei Construction Materials Corp filed Critical Topura Co Ltd
Priority to JP31657193A priority Critical patent/JPH07166627A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は中空押出成形板、ALC板、セメント
系パネル等のパネルを躯体に簡単に取り付けることが出
来、かつこの取り付け部が緩むことを防止出来るパネル
の取付構造を目的とするものである。 【構成】ボルト11、このボルト11を挿通して取り付
ける平ワッシャー14、Z型金物15、ボルト11に螺
合される締結具16を用いて中空押出成形板17を躯体
側の定規アングル18に取付固定する構造に於いて、前
記ボルト11と締結具16との螺合部分に熱可塑性樹脂
12を塗着し、かつボルト11の先端側にナイロンペレ
ット13を埋め込み、更にボルト11に螺合された締結
具16をナイロンペレット13よりもボルト11の頭部
側に位置させ、締結具16とボルト11とがこれ等の熱
可塑性樹脂12とナイロンペレット13の機能によって
緩むことを二重に防止した構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中空押出成形板、ALC
板、セメント系パネル等のパネルを躯体に取り付ける構
造であって、特にパネルを締結した締結部が緩まないよ
うにしたパネルの緩み止め取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のパネルを躯体に取り付ける構造の
内の、特に中空押出成形板を躯体に取り付ける構造例に
ついて説明すると次の通りである。即ち、図3(A),
(B)に於いて、中空押出成形板1を躯体側の定規アン
グル2に取り付けるに当たっては、中空押出成形板1の
中空部1a内にネジ孔3aを有する平鋼板製の取付プレ
ート(締結具)3を挿入し、かつバネ座金4、ワッシャ
ー5、Z型金物6の長孔6a及び中空押出成形板1のボ
ルト孔に挿通されたボルト7を前記締結具3のネジ孔3
aに螺合して締め付けることによって中空押出成形板1
を躯体に取り付けていた。
【0003】ところで、図3(A),(B)に示す前述
の取付構造は、バネ座金4により緩み止めを行っている
が、ボルト7と締結具3との完全な一体性が得られず、
両者の関係が一度緩み始めると、バネ座金4の効果が得
られず緩みが進行し続ける問題があった。
【0004】前述の従来の問題点を改善するために、例
えば米国特許明細書第3,642,937 号に係る技術(第1公
知技術)、或いは実公昭54ー45504号公報に係る
技術(第2公知技術)を利用して、パネルを締結する方
法も実施されている。
【0005】前記第1公知技術は、エポキシ樹脂をカプ
セル化し、アミン入りの接着剤で該カプセルをボルトの
外周面に付着させた構造のものである。この技術の場合
には、ボルトにナットを装着すると、カプセルが破壊さ
れてその内部のエポキシ樹脂の接着力が発揮され、ボル
トに螺合されたナットを締まないようにしたものであ
る。また、第2公知技術は、弾性と復元力を有するかま
ぼこ型の長い合成樹脂弾性体をボルトのネジ山に圧入し
て固定し、ボルトを螺合させた際に、ボルトの外周面と
合成樹脂弾性体との外面との摩擦によってボルトの緩み
を防止したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前述の第1公
知技術を施したボルトを用いてパネルを躯体側に取付固
定した場合には、締結具の緩み止めの目的を或る程度は
達成出来るが、長期間の間に振動或いは風圧等によって
一旦締結部が緩み始めると、これを停止させることが出
来ない問題があった。また、第2公知技術における合成
樹脂弾性体の形状を円柱型にして、ボルトのネジ山に圧
入したボルトを用いてパネルを躯体側に取付固定する場
合は、パネルを取付固定する際に当たって、極めて高い
精度を必要とし、かつ締結具がボルトに取り付けられた
合成樹脂弾性体にかからなかった場合には、緩み止め機
能を発揮することが出来ない問題があった。更にこの場
合にも、振動或いは風圧等によって一旦締結部が緩み始
めると、合成樹脂弾性体が復元しても、ナット位置付近
は傾斜しているためにストッパーとならず、これを停止
させることが出来ない問題があった。
【0007】本発明に係るパネルの緩み止め取付構造
は、前述の従来の問題点に鑑み開発された全く新しい技
術であって、特にパネルを躯体に取り付ける構造に於い
て、使用されるボルトのネジ部もしくは締結具のネジ孔
に熱可塑性樹脂が塗着され、かつ該ボルトの先端側に合
成樹脂弾性体を埋め込み、更にこのボルトに螺合される
締結具が該合成樹脂弾性体より頭部側に位置するように
構成し、これによってパネルを取り付けた締結部の緩み
を二段階に防止出来るようにした技術を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパネルの緩
み止め取付構造は、前述の従来の問題点を根本的に改善
した技術であって、その発明の要旨は、ボルトと該ボル
トに螺合し得るネジ孔を有する締結具とを用いてパネル
を躯体に取り付ける構造に於いて、ボルトのネジ部もし
くは締結具のネジ孔に熱可塑性樹脂が塗着され、かつ該
ボルトの先端側に合成樹脂弾性体が埋め込まれており、
更に該ボルトに螺合された前記締結具がボルトに埋め込
まれた合成樹脂弾性体よりボルトの頭部側に位置してパ
ネルが躯体に取り付けられていることを特徴としたパネ
ルの緩み止め取付構造である。
【0009】
【作用】本発明に係るパネルの緩み止め取付構造に於い
ては、上述の如く、パネルを躯体に取り付けたボルトの
ネジ部もしくは締結具のネジ孔に熱可塑性樹脂が塗着さ
れているので、このネジ部に螺合された締結具との間に
熱可塑性樹脂が介在して摩擦力を増加するので、これに
よって締結具が緩むことを防止出来る。また、該ボルト
の先端側に合成樹脂弾性体が埋め込まれており、かつこ
のボルトに螺合された締結具が該合成樹脂弾性体より頭
部側に位置しているので、締結具が緩んでボルトに沿っ
て移動しようとしても、この合成樹脂弾性体がストッパ
ーとして働き、これによって締結具が緩むことを防止出
来る。従って、本発明の場合には、二段階に亘ってパネ
ルの取付締結部の緩みを防止することが出来る。
【0010】
【実施例】本発明に係るパネルの緩み止め取付構造の一
実施例を具体的に説明すると、図1は本発明に係るパネ
ルの緩み止め取付構造の要部を示す拡大平面図、図2は
図1の構成部品を示す説明図である。
【0011】図1及び図2に於いて、11は本発明のパ
ネルの取り付けに使用されるボルトであって、そのボル
ト11のネジ部11aに例えばナイロン、テフロン、オ
レフィン等の熱可塑性樹脂12が塗着されている。ま
た、ボルト11の先端側にはナイロンペレット13が埋
め込まれており、そのナイロンペレット13の先端はボ
ルト11の外周面より突出して設けられている。14は
平ワッシャー、15はZ型金物であり、長孔15aが設
けられている。16は平鋼製の締結具であって、中央部
に前記ボルト11のネジ部11aに螺合されるネジ孔1
6aが穿設されている。
【0012】この熱可塑性樹脂12は締結具16をボル
トに締めつけたときに、摩擦効果を発揮するものであれ
ばいずれの種類の熱可塑性樹脂でも良いが、特に、ナイ
ロン11が有効である。上記実施例に於いては、熱可塑
性樹脂12をボルト11のネジ部11aに塗着したが、
この熱可塑性樹脂12は締結具16のネジ孔16aに塗
着しても良い。
【0013】次は前述のボルト11、Z型金物15、締
結具16等を用いてパネルを躯体に取り付ける構成につ
いて説明すると、次の通りである。即ち、本発明に於い
て、中空押出成形板17を躯体側の定規アングル18に
取り付けるに当たっては、中空押出成形板17の中空部
17aに締結具16を挿入し、ボルト11に平ワッシャ
ー14及びZ型金物15を取り付け、次にボルト11の
先端部を中空押出成形板17のボルト孔17bに挿通し
た後で、このボルト11を前記締結具16のネジ孔16
aに螺合して締め付け、更にZ型金物15を定規アング
ル18に当接して溶接することによって、中空押出成形
板17を定規アングル18に取り付け固定することが出
来る。平ワッシャー14とボルト11の頭部との間には
バネ座金(図示せず)を介在させることも可能である。
【0014】また、上記中空押出成形板17を定規アン
グル18に取り付ける際には、特に図1に示す如く、締
結具16がボルト11のナイロンペレット13を乗り越
えて、締結具16がナイロンペレット13よりボルト1
1の頭部側に位置するように構成されている。更にこの
締結具16は、ボルト11のネジ部11aに施された熱
可塑性樹脂12の塗着範囲内にも位置するように構成さ
れている。
【0015】上記実施例に於いては、熱可塑性樹脂12
をボルト11のネジ部11aの一部に塗着したが、ボル
ト11のネジ部11aのほぼ全面に熱可塑性樹脂12を
塗着することも可能である。このようにボルト11のネ
ジ部11aの全面に熱可塑性樹脂12を塗着した場合に
は、締結具16を如何なる位置迄螺合しても、常に熱可
塑性樹脂12が塗着されている部分内に位置せしめるこ
とが出来る。また、締結具16のネジ孔16aの内部に
熱可塑性樹脂12を塗着することも可能である。このよ
うに締結具16のネジ孔16aの内部に熱可塑性樹脂1
2を塗着した場合にも、ネジ部11aの全面に塗着した
場合と同様締結具16を如何なる位置迄螺合しても、常
に熱可塑性樹脂12をネジ部11aとネジ孔16aとの
間に介在せしめることが出来る。
【0016】ボルト11の先端側にナイロンペレット1
3を埋め込む場合には、ボルト11にナイロンペレット
圧入用穴を予め穿設しておき、このナイロンペレット圧
入用穴の中にナイロンペレット13の一部を圧入するこ
とによって、ボルト11にナイロンペレット13を脱落
しないように確実に取付固定することが出来る。
【0017】また、ボルト11に締結具16を螺合する
場合には、ラチェット等のトルクが大きくかかる機械的
な道具で締め付けることによって、締結具16がボルト
11の先端に設けられたナイロンペレット13を容易に
乗り越えて締め付けることが出来、かつ一旦締結具16
の通過によってつぶされたナイロンペレット13は、そ
の復元力によって浮き上がって来て突出し、今度は締結
具16の緩み止めストッパーとしての機能を発揮するこ
とが出来る。尚、ナイロンペレット13の圧入位置より
先端側の長さを締結具16が螺合出来る長さとしておく
ことにより、前記機械的な道具で締め付ける前に、手締
めによって仮固定出来、作業性を向上せしめることが出
来る。前記実施例に於いては、合成樹脂弾性体としてナ
イロンペレットを使用したが、このナイロンペレットの
代わりにポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアセ
タール等の樹脂弾性体及び硬質ゴムを使用することが可
能である。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るパネルの緩み止め取付構造
は、前述の如き構成と作用とを有するので、次のような
効果を有するものである。
【0019】(1)パネルを躯体に取り付けるボルトの
ネジ部もしくは締結具のネジ部に熱可塑性樹脂が塗着さ
れているので、ボルトとそのネジ部に螺合された締結具
とが熱可塑性樹脂を介して摩擦力が増加し、これ等の螺
合が緩むことを防止出来る。 (2)ボルトの先端側に合成樹脂弾性体が埋め込まれ、
かつ該ボルトに螺合された締結具がこの合成樹脂弾性体
より頭部側に位置して締結されているので、前記熱可塑
性樹脂の摩擦機能がなくなって締結具が緩み始めても、
この合成樹脂弾性体によって締結具が緩むことを防止出
来る。(3)パネルを躯体側に取り付けることが容易で
かつ確実であり、前記従来技術の第2公知技術のような
高い精度を必要とせずに緩み止め機能を発揮せしめるこ
とが出来る。(4)本発明に於いては上述の如く、二段
階構成による締結部の緩み止め機構を有するので、パネ
ルの取付構造を極めて安全な構造とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパネルの緩み止め取付構造の要部
を示す拡大平面図である。
【図2】図1の構成部品を示す説明図である。
【図3】図3(A),(B)は従来の取付構造の一例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 中空押出成形板 1a 中空部 2 定規アングル 3 締結具 4 バネ座金 5 ワッシャ
ー 6 Z型金物 6a 長孔 7 ボルト 11 ボルト 11a ネジ部 12 熱可塑性
樹脂 13 ナイロンペレット 14 平ワッシ
ャー 15 Z型金物 15a 長孔 16 締結具 16a ネジ孔 17 中空押出成形板 17a 中空部 17b ボルト孔 18 定規アン
グル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボルトと該ボルトに螺合し得るネジ孔を有
    する締結具とを用いてパネルを躯体に取り付ける構造に
    於いて、ボルトのネジ部もしくは締結具のネジ孔に熱可
    塑性樹脂が塗着され、かつ該ボルトの先端側に合成樹脂
    弾性体が埋め込まれており、更に該ボルトに螺合された
    該締結具がボルトに埋め込まれた合成樹脂弾性体よりボ
    ルトの頭部側に位置してパネルが躯体に取り付けられて
    いることを特徴としたパネルの緩み止め取付構造。
JP31657193A 1993-12-16 1993-12-16 パネルの緩み止め取付構造 Pending JPH07166627A (ja)

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JP31657193A JPH07166627A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 パネルの緩み止め取付構造

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JP31657193A JPH07166627A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 パネルの緩み止め取付構造

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JPH07166627A true JPH07166627A (ja) 1995-06-27

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ID=18078583

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JP (1) JPH07166627A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009127777A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Katsuyuki Totsu 切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具
CN111503110A (zh) * 2020-04-23 2020-08-07 河北远东特种门窗集团有限公司 一种泄爆螺栓及安装方法

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JP2009127777A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Katsuyuki Totsu 切削屑等の保持機能を有する緩み止め締結具
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