JP2009126279A - 履帯式走行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】履帯式走行装置に関し、保護カバー内部に侵入した土砂を良好に排出し、土砂蓄積によるスプリングの伸縮機能不良を解消し、履帯にかかる過大な張力を緩和する。
【解決手段】アイドラ5を走行方向へ離接可能に支持するアイドラ支持部材10と、アイドラ支持部材10を走行フレーム一端部8に対して離隔する方向へ付勢するリコイルスプリング31と、リコイルスプリング31の外周を覆う保護カバー60とを備え、保護カバー60が、その一端をアイドラ支持部材10に対して径方向に所定の間隙を有して受部材34aに取り付けられているとともに、その底部に形成された開口部60aを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、履帯(クローラ)式走行装置に関し、特に、履帯の張力を調整するスプリング装置を保護するカバーに関する。
従来より、不整地や軟弱地を走行するための走行装置として、クローラ式走行装置が開発されている。そして、クローラ式走行装置は、油圧ショベルやブルドーザ等の作業機械の走行装置として備えられることが知られている。
図9〜図13により、油圧ショベルに備えられた従来のクローラ式走行装置について説明する。
クローラ式走行装置1は、図9に示すように、その骨格として、その上部に上部旋回体が回転自在に結合されるセンターフレーム2と、センターフレーム2の左右両側に設けられ前後方向(走行方向)に延びるサイドフレーム(走行フレーム)3とから大略構成されるクローラフレーム4を備えている。
また、図10に示すように、サイドフレーム3の一端部(ここでは前部)に配設される遊動輪であるアイドラ5と、サイドフレーム3の他端部(ここでは後部)に配設される駆動輪であるスプロケット6と、アイドラ5とスプロケット6との間に巻き掛けられるベルト状のクローラ7とを備えている。
アイドラ5は、図11及び図12(a),(b)に示すように、ヨーク(アイドラ支持部材)10によって、サイドフレーム3の前部に設けられたアイドラブラケット8内に支持され、回転自在且つ前後方向に摺動可能に取り付けられている。
ここで、アイドラブラケット8は、図9に示すように、サイドフレーム3の前部を前後方向へ仕切るように溶着された端板8aと、端板8aから前方に突設された左右一対の側板8bと、各側板8bの上端に固着され内側(側板8bの相対する側)に突設された左右一対の上板8cと、一対の上板8c間に架け渡され固着された架板8dと、各側板8bに上下に離間して固着され前後方向へ延設されたガイド板(図示略)からなるヨークガイド(図示略)とを備えている。
一方、ヨーク10は、図11及び図12(a),(b)に示すように、前後方向に延びる棒状に形成された後述するシャフト32の先端に係合する基端部10aと、アイドラ5の軸を回転自在に支持する左右一対の軸受部10bと、基端部10aと各軸受部10bとを連結し前後方向に延びる左右一対の腕部10cとによって構成されている。
つまり、アイドラ5は、ヨーク10の軸受部10bに回転軸を介して回転自在に取り付けられている。また、アイドラ5は、アイドラブラケット8内側面に形成されたヨークガイドに沿ってヨーク10を移動させることで、ヨーク10と一体となって、アイドラブラケット8内部を前後方向に摺動可能に取り付けられている。
なお、アイドラブラケット8の端板8aには、摺動するヨーク10と干渉しないようにヨーク穴が形成されている。
また、クローラ式走行装置1は、図11及び図12(a),(b)に示すように、サイドフレーム3の内部に、クローラ7の張り(張力)を調整するための張力調整装置20を備えている。
張力調整装置20は、通常時に履帯を張る方向(図11の矢印A方向)に付勢されたリコイルスプリング31を有するスプリング装置30と、リコイルスプリング31の付勢力を調整する、伸縮可能なアジャスタシリンダ(シリンダ装置)40とを主に備えている。
詳しくは、アジャスタシリンダ40は、図12(a),(b)に示すように、一端(ここでは前端)が開放されるとともに他端(ここでは後端)がサイドフレーム3内部に固定されサイドフレーム3内部を前後方向に仕切る仕切プレート3aに固定されたシリンダ本体41と、シリンダ本体41内部に摺動可能に挿入されたピストンロッド42と、シリンダ本体41内部の後側にピストンロッド42により区画形成され、圧縮率の比較的小さい潤滑剤であるグリースが充填されるグリース室43と、シリンダ本体41の後側に設けられグリース室43にグリースを充填するためのフィルバルブ44と、シリンダ本体41の後側に設けられグリース室43からグリースを排出するためのリリーフバルブ45とを備えている。
また、スプリング装置30は、図11及び図12(a),(b)に示すように、アジャスタシリンダ40とヨーク10との間に配設されている。そして、リコイルスプリング31と、前述のシャフト32と、前後方向に延びる円筒形状のシリンダストッパ(第1規制部材)34と、ストッパナット(第2規制部材)35とを備えている。
リコイルスプリング31は、シリンダストッパ34の外周に巻装されている。そして、一端(ここでは前端)がヨーク基端部10aに係止されるとともに、他端(ここでは後端)が後述するシリンダストッパ34の他端を拡径方向へ延設して形成されたフランジ部(受部材)34aに係止されている。また、通常時にはヨーク10をアイドラブラケット8に対して離隔する方向Aへ付勢するように設定されている。
シャフト32は、一端(ここでは前端)がヨーク基端部10aの中央に形成されたシャフト穴に挿通されるとともに、他端(ここでは後端)がアジャスタシリンダ40のピストンロッド42と同軸に連結された、前後方向に延びる軸部材である。なお、シャフト32とピストンロッド42との連結部には、プレート状の連結フランジ33が形成されている。
シリンダストッパ34は、シャフト32の外周に配設された円筒形状の部材である。そして、通常時には、一端(ここでは前端)がヨーク基端部10aに対して所定の間隙(リコイルストローク)Lを有するように配設されている。
この間隙Lの大きさは、リコイルスプリング31の伸縮のストローク(リコイルストローク)の大きさを決定するものである。つまり、図12(b)に示すように、ヨーク基端部10aの背面がシリンダストッパ34の前端に当接することで、ヨーク10のアイドラブラケット8に対して接近する方向Bへの移動が規制されるようになっている。そして、リコイルスプリング31の縮みが規制されるようになっている。
また、シリンダストッパ34の他端(ここでは後端)には、拡径方向に延びるフランジ部34aが形成されている。そして、フランジ部34aは、連結フランジ33に当接している。ここで、アジャスタシリンダ40のシリンダ本体41はサイドフレーム3の仕切プレート3aに固定されるとともに、グリースの給排がなければピストンロッド42も固定された状態となるので、フランジ部34aはアジャスタシリンダ40を介して仕切プレート3aに連結され、前後方向への移動を拘束された状態となっている。
ストッパナット35は、ヨーク基端部10aのシャフト穴よりも大径に形成されるとともに、シャフト32の前端部に螺合締結されている。そして、図12(a)に示すように、ヨーク基端部10aの前面がストッパナット35に当接することで、ヨーク10の矢印A方向への移動が規制されるようになっている。そして、リコイルスプリング31の伸びが規制されるようになっている。
このように構成された張力調整装置20により、常態に戻ろうとするリコイルスプリング31の性質を利用して、通常時は、リコイルスプリング31がクローラ7を張る方向Aに付勢され、この付勢力がヨーク10を介してアイドラ5に伝わるようになっている。そして、アイドラ5を矢印A方向に付勢するようになっている。また、ヨーク基端部10aの前面がストッパナット35に当接することで、ヨーク10の矢印A方向への移動は規制され、リコイルスプリング31の伸びが規制される。
逆に、クローラ7に外力が加わりクローラ7の張力が異常に高まった際(リコイルスプリング31が過剰に伸びた際)には、上記の付勢力に抗する力が働いて、リコイルスプリング31は縮み、アイドラ5が矢印B方向に移動するようになっている。また、ヨーク基端部10aの背面がシリンダストッパ34の前端に当接することで、ヨーク10の矢印B方向への移動は規制され、リコイルスプリング31の縮みが規制される。
さらに、アジャスタシリンダ40のグリース室43にグリースを注入、あるいは、グリース室43からグリースを排出することにより、アジャスタシリンダ40を伸張、あるいは、収縮させる。そして、このアジャスタシリンダ40の伸縮により、アイドラ5のアイドラブラケット8に対する通常時の位置(基準位置)を規定する。
アジャスタシリンダ40の後端がサイドフレーム3の仕切プレート3aに固定されているので、アジャスタシリンダ40が伸張すると、アジャスタシリンダ40のピストンロッド42に押され、連結フランジ33,シリンダストッパ34のフランジ部34a,シャフト32,ヨーク10を介してアイドラ5を矢印A方向へ押圧する力が増大する。そして、アイドラ5の基準位置は矢印A方向に移動する。
逆に、アジャスタシリンダ40が収縮すると、アイドラ5を矢印A方向へ押圧する力が減少する。そして、アイドラの基準位置は矢印B方向に移動する。
つまり、張力調整装置20によりアイドラ5のアイドラブラケット8に対する前後方向位置が調整されることで、クローラ7の張りが調整可能になっている。
また、リコイルスプリング31は、リコイルストロークL分を伸縮することにより、アイドラ5が受ける衝撃を緩和する機能を果たしている。
こうした張力調整装置に関する技術は、例えば特許文献1に開示されている。
ところで、油圧ショベル等の作業機械は、砕石現場等で使用されることがあり、その場合、岩石等の衝突で張力調整装置のリコイルスプリング31に傷がつくおそれがある。
そこで、図11及び図12(a),(b)に示すように、リコイルスプリング31に対して保護カバー50を取り付けることにより、リコイルスプリング31の損傷を防止する技術が開発されている。
特開2003−237645
上記の保護カバー50について詳述すると、保護カバー50は、例えば、図12(a),(b)に示すように、リコイルスプリング31の周囲を囲み前後方向に延びる筒状に形成されている。そして、他端(ここでは後端)をフランジプレート34aに溶接されることで取り付けられている。
ところで、リコイルスプリング31は、前述のように、アイドラ5が前後方向に外力を受けた際、ヨーク10を介して伸縮される。そのため、リコイルスプリング31の伸縮、つまりはヨーク10の前後方向への摺動を許容するために、保護カバー50の一端(ここでは前端)とヨーク基端部10aとの間には、径方向に5.0mm程度の微小な隙間tが設けられている。これにより、ヨーク10が摺動しても、保護カバー50とヨーク基端部10aとが干渉しないようになっている。
一方、図13に示すように、アイドラ5とアイドラブラケット8の上部の架板8dとの間にも、アイドラ5の移動によりアイドラ5とアイドラブラケット8とが干渉しないように、隙間Dがあいている。
したがって、図10,図11及び図13に白抜きの矢印で示すように、アイドラ5とアイドラブラケット8との間の隙間Dから土砂が侵入するが、さらに、この土砂は、保護カバー50の一端とヨーク10との間の隙間tから保護カバー内50に侵入し蓄積されてしまう。そして、リコイルスプリング31に土砂が付着し固まり、衝撃緩和のための伸縮が良好に行なわれないおそれがある(すなわち、リコイルストロークLが良好に機能しないおそれがある)。また、過大な履帯張力が発生するおそれもある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、保護カバー内部に侵入した土砂を良好に排出し、土砂蓄積によるスプリングの伸縮機能不良を解消し、履帯にかかる過大な張力を緩和することができる、履帯式走行装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明の履帯式走行装置は、走行フレームの走行方向一端部に設けられたアイドラと、該走行フレームの走行方向他端部に設けられたスプロケットと、該アイドラ及び該スプロケットに巻装された履帯と、該アイドラを回転自在に支持するとともに、該走行フレームの該一端部に対して走行方向に離接可能に移動するアイドラ支持部材と、該走行フレームに連結され該走行方向への移動を拘束されている受部材と、一端を該アイドラ支持部材に係止され他端を該受部材に係止されるとともに、該アイドラ支持部材を該走行フレームの該一端部に対して離隔する方向へ付勢するリコイルスプリングと、該走行方向に延びる円筒状に形成され、該リコイルスプリングを覆う保護カバーとを備え、該保護カバーが、その一端を、該アイドラ支持部材に対して径方向に所定の間隙を有して該受部材に取り付けられているとともに、その底部に形成された開口部を有していることを特徴としている。
請求項2記載の本発明の履帯式走行装置は、請求項1記載の履帯式走行装置において、走行フレームの走行方向一端部に設けられたアイドラと、該走行フレームの走行方向他端部に設けられたスプロケットと、該アイドラ及び該スプロケットに巻装された履帯と、該アイドラを回転自在に支持するとともに、該走行フレームの該一端部に対して走行方向に離接可能に移動するアイドラ支持部材と、該走行フレームに連結され該走行方向への移動を拘束されている受部材と、一端を該アイドラ支持部材に係止され他端を該受部材に係止されるとともに、該アイドラ支持部材を該走行フレームの該一端部に対して離隔する方向へ付勢するリコイルスプリングと、該走行方向に延びる円筒状に形成され、該リコイルスプリングの外周を覆う保護カバーとを備え、該保護カバーが、その一端を、該受部材に対して径方向に所定の間隙を有して該アイドラ支持部材に取り付けられているとともに、その底部に形成された開口部を有していることを特徴としている。
請求項3記載の本発明の履帯式走行装置は、請求項1記載の履帯式走行装置において、走行フレームの走行方向一端部に設けられたアイドラと、該走行フレームの走行方向他端部に設けられたスプロケットと、該アイドラ及び該スプロケットに巻装された履帯と、該アイドラを回転自在に支持するとともに、該走行フレームの該一端部に対して走行方向に離接可能に移動するアイドラ支持部材と、該走行フレームに連結され該走行方向への移動を拘束されている受部材と、一端を該アイドラ支持部材に係止され他端を該受部材に係止されるとともに、該アイドラ支持部材を該走行フレームの該一端部に対して離隔する方向へ付勢するリコイルスプリングと、該走行方向に延びる円筒状に形成され、該リコイルスプリングを覆う保護カバーとを備え、該保護カバーが、その軸方向中間部で2分割され、該アイドラ側に配設された第1カバー部と、該スプロケット側に配設された第2カバー部とを有し、該第1カバー部の該スプロケット側端部と該第2カバー部の該アイドラ側端部とが径方向に所定の間隙を有して、該第1カバー部は該アイドラ支持部材に取り付けられるとともに該第2カバー部は該受部材に取り付けられ、その底部に形成された開口部を有していることを特徴としている。
請求項4記載の本発明の履帯式走行装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の履帯式走行装置において、該開口部は、該保護カバーの軸方向に並んだ少なくとも一つの円形の穴により開口されていることを特徴としている。
請求項5記載の本発明の履帯式走行装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の履帯式走行装置において、該開口部は、該底部が網目状に形成されていることにより開口されていることを特徴としている。
請求項6記載の本発明の履帯式走行装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の履帯式走行装置において、該開口部は、該保護カバーの軸方向もしくは周方向に延びる複数のスリットにより開口されていることを特徴としている。
請求項1記載の本発明の履帯式走行装置によれば、保護カバーの底部に開口部が形成されているので、保護カバー内部に侵入した土砂を良好に排出することができる。そして、土砂蓄積によるリコイルスプリングの伸縮機能不良を解消し、履帯にかかる過大な張力を緩和することができる。
請求項2記載の本発明の履帯式走行装置によれば、保護カバーの底部に開口部が形成されているので、保護カバー内部に侵入した土砂を良好に排出することができる。そして、土砂蓄積によるリコイルスプリングの伸縮機能不良を解消し、履帯にかかる過大な張力を緩和することができる。
また、アイドラ支持部材が摺動して他の部材に干渉することを防止するための所定の間隙が、走行フレームの一端部から離隔して設けられるので、アイドラと走行フレームの一端部との間から走行フレーム内部に土砂が侵入しても、その土砂がさらに保護カバー内部に侵入することを抑制することができる。
したがって、土砂蓄積によるリコイルスプリングの伸縮機能不良をより確実に解消し、履帯にかかる過大な張力を緩和することができる。
請求項3記載の本発明の履帯式走行装置によれば、保護カバーの底部に開口部が形成されているので、保護カバー内部に侵入した土砂を良好に排出することができる。そして、土砂蓄積によるリコイルスプリングの伸縮機能不良を解消し、履帯にかかる過大な張力を緩和することができる。
また、アイドラ支持部材が摺動して他の部材に干渉することを防止するための所定の間隙が、走行フレームの一端部から離隔して設けられるので、アイドラと走行フレームの一端部との間から走行フレーム内部に土砂が侵入しても、その土砂がさらに保護カバー内部に侵入することを抑制することができる。
したがって、土砂蓄積によるリコイルスプリングの伸縮機能不良をより確実に解消し、履帯にかかる過大な張力を緩和することができる。
請求項4記載の本発明の履帯式走行装置によれば、開口部は円形の穴により形成されているので、簡素な構成で設けられ、コストを抑えることができる。
請求項5記載の本発明の履帯式走行装置によれば、底部が網目状に形成されることで開口部が開口されるので、開口部の剛性を確保することができる。
請求項6記載の本発明の履帯式走行装置によれば、開口部はカバー軸方向もしくは周方向に延びる複数のスリットにより形成されているので、簡素な構成で設けられ、コストを抑えることができる。また、スリットが延びる方向と直交する方向の剛性を確保することができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
図1〜図3は本発明の第1実施形態にかかる履帯式走行装置を説明するものであり、図1はその履帯式走行装置の張力調整装置の構成を示す側面図、図2はその履帯式走行装置の要部を拡大して示す断面図、図3はその張力調整装置の保護カバーを示す底面図である。
なお、従来例と同様の部材には同一の符号を付すとともに、図9〜図13を適宜用いて説明する。
〈構成〉
本実施形態の履帯式走行装置(以下、クローラ式走行装置という)1は、従来例と同じく、油圧ショベルに備えられたものであって、図9に示すように、その骨格として、その上部に上部旋回体が回転自在に結合されるセンターフレーム2と、センターフレーム2の左右両側に設けられ前後方向に延びるサイドフレーム3とから大略構成されるクローラフレーム4を備えている。また、図10に示すように、サイドフレーム3の前部に配設されるアイドラ(遊動輪)5と、サイドフレーム3の後部に配設されるスプロケット(駆動輪)6と、アイドラ5とスプロケット6との間に巻き掛けられるベルト状のクローラ7とを備えている。
アイドラ5は、図1に示すように、サイドフレーム3の前部に設けられたアイドラブラケット8内に、ヨーク10により支持され、回転自在且つ前後方向に摺動可能(移動可能)に取り付けられている。
ここで、アイドラブラケット8は、図9に示すように、ヨーク10との干渉を回避するためのヨーク穴が形成された端板8aと、左右一対の側板8bと、左右一対の上板8cと、架板8dと、ガイド板からなるヨークガイド(図示略)とを備えている。
一方、ヨーク10は、図1及び図12(a),(b)に示すように、シャフト32が挿通されるシャフト穴を有する基端部10aと、左右一対の軸受部10bと、左右一対の腕部10cとを備えている。
つまり、アイドラ5は、ヨーク10の軸受部10bに回転軸を介して回転自在に取り付けられている。また、アイドラ5は、アイドラブラケット8内側面に形成されたヨークガイドに沿ってヨーク10が移動することで、ヨーク10と一体となって、アイドラブラケット8内部を前後方向に摺動可能に取り付けられている。なお、アイドラ5とアイドラブラケット8の架板8dとの間には、アイドラ5の摺動によりアイドラ5と架板8dとが干渉しないように、所定の隙間Dが設けられている(図13参照)。
また、クローラ式の走行装置1は、図1に示すように、サイドフレーム3の内部に、クローラ7(図10参照)の張り(張力)を調整するための張力調整装置20を備えている。
張力調整装置20は、通常時に履帯を張る方向Aに付勢されたリコイルスプリング31を有するスプリング装置30と、リコイルスプリング31の付勢力を調整する、伸縮可能なアジャスタシリンダ40とを主に備えている。
アジャスタシリンダ40は、図12(a),(b)に示すように、シリンダ本体41と、ピストンロッド42と、グリース室43と、フィルバルブ44と、リリーフバルブ45とを備えている。
また、スプリング装置30は、図1に示すように、アジャスタシリンダ40とヨーク10との間に配設され、リコイルスプリング31と、シャフト32と、シリンダストッパ34と、ストッパナット35とを備えている。
さらに、クローラ式走行装置1は、図2に示すように、リコイルスプリング31の損傷を防止するために、リコイルスプリング31の周囲を囲み前後方向に延びる、円筒形状に形成された保護カバー60を備えている。
保護カバー60は、他端(ここでは後端)をフランジプレート34aに取り付けられている。なお、この保護カバー60の取り付けは、溶接により行なっても良いし、ボルト等の締結部材により行なっても良い。
また、保護カバー60の一端(前端)とヨーク基端部10aとの間には、径方向に5.0mm程度の微小な隙間tが設けられている。ここでは、ヨーク基端部10aの外径(外周の半径)がシリンダストッパ34のフランジプレート34aの外径よりもt分だけ小さく形成されることで、上記隙間tが設けられるようになっている。そして、これにより、アイドラ5が前後方向に外力を受け、リコイルスプリング31が伸縮し、ヨーク10が摺動した際にも、ヨーク基端部10aと保護カバー60とが干渉しないようになっている。
さらに、保護カバー60の底部(下部)には、図1〜図3に示すように、開口部60aが設けられている。ここでは、開口部60aは、下向きに開放された円形の穴であって、2つの穴が保護カバー60の軸方向(前後方向)に並んでいる。なお、この穴の数は1つでも複数でも良い。また、穴の大きさ、つまり開口部60aの開口面積は、適宜設定されることが好ましい。
〈作用・効果〉
本発明の第1実施形態にかかるクローラ式走行装置は上述のように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
張力調整装置20は、常態に戻ろうとするリコイルスプリング31の性質を利用して、通常時は、リコイルスプリング31はクローラ7が張る方向Aに付勢され、この付勢力がヨーク10を介してアイドラ5に伝わる。そして、アイドラ5がサイドフレーム3に対する離隔方向Aに移動する。また、ヨーク基端部10aの前面がストッパナット35に当接することで、ヨーク10の矢印A方向への移動は規制され、リコイルスプリング31の伸びが規制される。
逆に、クローラ7に外力が加わりクローラ7の張力が高まった際(リコイルスプリング31が過剰に伸びた際)には、上記の付勢力に抗する力が働いて、リコイルスプリング31は縮み、アイドラ5がサイドフレーム3に対する接近方向Bに移動する。また、ヨーク基端部10aの背面がシリンダストッパ34の前端に当接することで、ヨーク10の矢印B方向への移動は規制され、リコイルスプリング31の縮みが規制される。
さらに、アジャスタシリンダ40のグリース室43にグリースが注入され、アジャスタシリンダ40が伸張すると、アイドラ5の基準位置は矢印A方向に移動し、アイドラ5を矢印A方向へ押圧する力が増大し、クローラ7の張りが緊張する。
逆に、グリース室43からグリースが排出され、アジャスタシリンダ40が収縮すると、アイドラ5の基準位置は矢印B方向に移動し、アイドラ5を矢印A方向へ押圧する力が減少し、クローラ7の張りが弛緩する。
つまり、アジャスタシリンダ40の伸縮によるアイドラ5のサイドフレーム3(アイドラブラケット8)に対する前後方向基準位置の規定と、リコイルスプリング31の付勢力により、クローラ7の張りを調整することができる。
また、リコイルスプリング31がリコイルストロークL分を伸縮することで、アイドラ5が受ける衝撃を緩和することができる。
そして、クローラ式走行装置1は、図13に示すように、アイドラ5とアイドラブラケット8の上部との間に隙間Dがあるとともに、隙間Dの鉛直下方近傍にヨーク基端部10aと保護カバー60との間のヨーク10摺動用の隙間tがあるので、土砂が隙間D及び隙間tから保護カバー60内部に侵入することがある。
しかしながら、保護カバー60には、その底部に開口部60aが形成されているので、保護カバー60内部に侵入した土砂は、開口部60aを通って保護カバー60外部へ排出される。したがって、保護カバー60内部の土砂を良好に排出し、リコイルスプリング31に土砂が付着し固まることを防止することができる。そして、リコイルスプリング31の衝撃緩和のための伸縮(リコイルストロークL)を確実に機能させることができる。また、過大な履帯張力の発生を抑制することができる。
また、開口部60aは円形の穴により形成されているので、簡素な構成で設けられ、コストを抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係るクローラ式走行装置の保護カバーを示す底面図である。なお、第1実施形態のものと同じ部材等は、第1実施形態の説明と同一の符号で説明する。
図4に示すように、本実施形態のクローラ式走行装置1は、保護カバー60′の底部に形成された開口部60bの形状が、第1実施形態の保護カバー60と比べて異なるものである。
つまり、第2実施形態の保護カバー60′は、その底部に、網目状(格子状)に形成された開口部(網部)60bを有している。換言すると、保護カバー60′は、その軸方向に延在する所定の幅の網部60bを有し、その網部が保護カバー60′の底部を開口する機能を果たしている。
これによれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、開口部60bが底部の軸方向全面に形成されているので、保護カバー60′とヨーク基端部10aとの間の摺動用の隙間tから保護カバー60′内部に侵入した土砂を、より良好に排出することができる。さらに、保護カバー60′の開口部60bが網目状に形成されているので、開口部60bの剛性を確保することができ、保護カバー60bに開口部60bがあることで保護カバー60′の剛性が低下することを抑制することができる。したがって、保護カバー60′に対して軸方向に外力が加わったとしても、保護カバー60′の変形を抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、図5(a),(b)を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。図5(a),(b)はともに、本発明の第3実施形態に係るクローラ式走行装置の保護カバーを示す底面図である。なお、第1実施形態のものと同じ部材等は、第1実施形態の説明と同一の符号で説明する。
図5(a)に示すように、本実施形態のクローラ式走行装置1は、第2実施形態と同様に、保護カバー60″の底部に形成された開口部60cの形状が、第1実施形態の保護カバー60と比べて異なるものである。
つまり、第3実施形態の保護カバー60″は、その底部に複数のスリット状の開口部(スリット)60cが形成されている。ここではスリット60cは、カバー周方向に延在し、カバー軸方向に並んで配設されている。
これによれば、第1実施形態と同様に、保護カバー60″とヨーク基端部10aとの間の摺動用の隙間tから保護カバー60″内部に侵入した土砂を、スリット60cを介して良好に排出することができる。また、簡素な構成でスリット60cが形成され、コストを抑えることができる。さらに、スリット60cが延びる方向と直交する方向の剛性を確保することができる。
なお、保護カバー60″は、図5(b)に示すように、カバー軸方向に延在したスリット60dが、カバー周方向に複数並んで形成されていても良い。
[第4実施形態]
次に、図6(a),(b)を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。図6(a)は、本発明の第4実施形態に係るクローラ式走行装置の保護カバーを示す断面図、図6(b)は、図6(a)において丸C1で囲んだ部分の拡大断面図である。なお、第1実施形態のものと同じ部材等は、第1実施形態の説明と同一の符号で説明する。
本実施形態のクローラ式走行装置1のスプリング装置30は、第1実施形態と同様のものであって、アジャスタシリンダ40とヨーク10との間に配設されている。そして、図6(a)に示すように、リコイルスプリング31と、シャフト32と、シリンダストッパ34と、ストッパナット35とを備えている。
さらに、クローラ式走行装置1は、リコイルスプリング31の損傷を防止するために、リコイルスプリング31の周囲を囲み前後方向に延びる、円筒形状に形成された保護カバー60を備えている。
ここでは、ヨーク基端部10aの外径は、第1実施形態と同様に、シリンダストッパ34のフランジプレート34aの外径よりもt分だけ小さく形成されている。
そこで、図6(b)に示すように、ヨーク基端部10aの外周面に、2tの厚みを有する環状のスペーサ70を配設する。そして、保護カバー60は、その一端(ここでは前端)をヨーク基端部10aにスペーサ70を介して取り付けられている。
したがって、保護カバー60の他端(後端)とシリンダストッパ34のフランジプレート34aとの間には、径方向に5.0mm程度の微小な隙間tが設けられる。これにより、アイドラ5が前後方向に外力を受け、リコイルスプリング31が伸縮し、ヨーク10が摺動した際にも、保護カバー60とスプリング装置30とが干渉しないようになっている。
これによれば、クローラ式走行装置1は、図13に示すように、アイドラ5とアイドラブラケット8の上部との間に隙間Dがあるので、サイドフレーム3内部に土砂が侵入するが、本第4実施形態の保護カバー60はヨーク基端部10aに取り付けられているので、第1実施形態のように隙間Dの鉛直下方近傍に摺動用の隙間tが配置されていない。つまり、隙間Dと離隔して摺動用の隙間tが形成されているので、摺動用の隙間tから土砂が侵入することを抑制することができる。
したがって、リコイルスプリング31に土砂が付着し固まることを抑制することができる。そして、リコイルスプリング31の衝撃緩和のための伸縮(リコイルストロークL)を確実に機能させることができる。また、過大な履帯張力の発生を抑制することができる。
さらに、本保護カバー60に第1実施形態,第2実施形態及び第3実施形態のような開口部60a〜60dを形成すれば、保護カバー60内部に土砂が侵入しても、土砂は開口部60a〜60dを通って保護カバー60外部へ排出されるので、リコイルスプリング31に土砂が付着し固まることをより確実に防止することができる。
なお、保護カバー60は、摺動用の隙間tを設けるために、スペーサ70を介してヨーク基端部10aに取り付けられているが、例えば、ヨーク基端部10aの外径をシリンダストッパ34のフランジプレート34aの外径よりもt分だけ大きく形成すれば、スペーサ70を介することなく、摺動用の隙間tを設けることができる。
[第5実施形態]
次に、図7(a),(b)を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。図7(a)は、本発明の第5実施形態に係るクローラ式走行装置の保護カバーを示す断面図、図7(b)は、図7(a)において丸C2で囲んだ部分の拡大断面図である。なお、第1実施形態のものと同じ部材等は、第1実施形態の説明と同一の符号で説明する。
本実施形態のクローラ式走行装置1のスプリング装置30は、第1実施形態と同様のものであって、アジャスタシリンダ40とヨーク10との間に配設されている。そして、図7(a)に示すように、リコイルスプリング31と、シャフト32と、シリンダストッパ34と、ストッパナット35とを備えている。
さらに、クローラ式走行装置1は、リコイルスプリング31の損傷を防止するために、リコイルスプリング31の周囲を囲み前後方向に延びる、円筒形状に形成された保護カバー80を備えている。
保護カバー80は、リコイルスプリング31の軸方向中間部に対応する部分で2分割され、アイドラ5側に配置される第1カバー部81と、スプロケット6側に配置される第2カバー部82とから構成されている。
ここでは、ヨーク基端部10aの外径は、第1実施形態と同様に、シリンダストッパ34のフランジプレート34aの外径よりもt分だけ小さく形成されている。
そこで、図7(b)に示すように、フランジプレート34aの外周面に、保護カバー80の厚みsと同等の厚みsを有する環状のスペーサ71を配設する。そして、第1カバー部81は、その一端(ここでは前端)をヨーク基端部10aに直接取り付けられている。また、第2カバー部82は、その他端(ここでは後端)をスペーサ71を介してフランジプレート34aに取り付けられている。
したがって、図7(a)に示すように、保護カバー80の軸方向中間部、すなわち、第1カバー部81の後端と第2カバー部82の前端との間には、径方向に5.0mm程度の微小な隙間tが設けられる。これにより、アイドラ5が前後方向に外力を受け、リコイルスプリング31が伸縮し、ヨーク10が摺動した際にも、保護カバー60とスプリング装置30とが干渉しないようになっている。
これによれば、クローラ式走行装置1は、図13に示すように、アイドラ5とアイドラブラケット8の上部との間に隙間Dがあるので、サイドフレーム3内部に土砂が侵入するが、本第5実施形態の保護カバー80は、その軸方向中間部において第1カバー部81と第2カバー部82とに2分割され、且つ、第1カバー部81の軸方向外側端部はヨーク基端部10aに直接取り付けられるとともに第2カバー部82の軸方向外側端部はスペーサ71を介してフランジプレート34aに取り付けられているので、アイドラ5とアイドラブラケット8の上部との間の隙間Dに対して、摺動用の隙間tを離隔して設けることができる。
したがって、隙間Dからサイドフレーム3内部に侵入してきた土砂が、保護カバー80に設けられた摺動用の隙間tから保護カバー80内部に侵入することを抑制することができる。
そして、リコイルスプリング31に土砂が付着し固まることを抑制することができる。また、リコイルスプリング31の衝撃緩和のための伸縮(リコイルストロークL)を確実に機能させることができる。また、過大な履帯張力の発生を抑制することができる。
さらに、本保護カバー80に第1実施形態,第2実施形態及び第3実施形態のような開口部60a〜60dを形成すれば、保護カバー80内部に土砂が侵入しても、土砂は開口部60a〜60dを通って保護カバー80外部へ排出されるので、リコイルスプリング31に土砂が付着し固まることをより確実に防止することができる。
なお、本保護カバー80では、摺動用の隙間tを設けるために、フランジプレート34aにスペーサ71が備えられているが、例えば、シリンダストッパ34のフランジプレート34aの外径をヨーク基端部10aの外径よりも、隙間tの大きさに保護カバーの厚みsを加えた大きさt+s分だけ大きく形成する。そして、第1カバー部81の前端をヨーク基端部10aに直接取り付けるとともに、第2カバー部82の後端をフランジプレート34aに直接取り付ければ、スペーサ71を介することなく、摺動用の隙間tを設けることができる。
もしくは、図8に示すように、シリンダストッパ34のフランジプレート34aの外径とヨーク基端部10aの外径とを同じ大きさに形成し、保護カバー80′の2分割されたカバー部81′,82′のうちどちらか一方のカバー部の軸方向中間部側端部(ここでは第2カバー部82′の前端部を図示する)を階段状に折り曲げた折部82′aを備える。そして、折部82′aの段の大きさを、摺動用の隙間tの大きさに保護カバーの厚みsを加えた大きさt+sに設定する。これによっても、スペーサ71を介することなく、摺動用の隙間tを設けることができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、前部にアイドラ5を備えるとともに後部にスプロケット6を備えたクローラ式走行装置1の張力調整装置20に対し、本発明の保護カバー60,60′,60″を適用したが、前部にスプロケット6を備えるとともに後部にアイドラ5を備えたクローラ式走行装置1の張力調整装置20に対し、本発明の保護カバー60,60′,60″を適宜変更して適用することももちろん可能である。
また、上述の実施形態では、張力調整装置20はスプリング装置30とシリンダ装置40とが前後方向に分散して形成されているが、例えば、スプリング装置とシリンダ装置とが一体に形成された張力調整装置に対し、本発明の保護カバー60,60′,60″を適宜変更して適用してももちろん良い。
また、上述の実施形態では、油圧ショベルのクローラ式走行装置を例示したが、ブルドーザやクレーン車両等、様々な作業機械のクローラ式走行装置に適用することが可能である。
本発明の第1実施形態にかかる履帯式走行装置の張力調整装置の構成を示す 側面図である。 本発明の第1実施形態にかかる履帯式走行装置の要部を拡大して示す断面図 である。 本発明の第1実施形態にかかる履帯式走行装置の保護カバーを示す底面図で ある。 本発明の第2実施形態にかかる履帯式走行装置の保護カバーを示す底面図で ある。 (a),(b)ともに、本発明の第3実施形態にかかる履帯式走行装置の保 護カバーを示す底面図である。 本発明の第4実施形態にかかる履帯式走行装置の保護カバーを示す図であっ て、(a)はその断面図、(b)は(a)の要部拡大断面図である。 本発明の第5実施形態にかかる履帯式走行装置の保護カバーを示す図であっ て、(a)はその断面図、(b)は(a)の要部拡大断面図である。 本発明の第5実施形態の変形例にかかる履帯式走行装置の保護カバーを示す 要部拡大断面図である。 従来の履帯式走行装置のフレーム構造を示す斜視図である。 従来の履帯式走行装置を示す側面図である。 従来の履帯式走行装置の張力調整装置の構成を示す側面図である。 従来の履帯式走行装置の張力調整装置の断面図であって、(a)はアイド ラ支持部材と第2規制部材とが当接している状態を示し、(b)はアイドラ 支持部材と第1規制部材とが当接している状態を示している。 従来の履帯式走行装置において、張力調整装置の保護カバー内部に土砂が 侵入する様子を説明する斜視図である。
符号の説明
1 クローラ式走行装置
2 センターフレーム
3 サイドフレーム(走行フレーム)
3a 仕切プレート(プレート)
4 クローラフレーム
5 アイドラ(遊動輪)
6 スプロケット(駆動輪)
7 クローラ(履帯)
8 アイドラブラケット(走行フレームの一端部)
8a 端板
8b 側板
8c 上板
8d 架板
10 ヨーク(アイドラ支持部材)
10a 基端部
10b 軸受部
10c 腕部
20 張力調整装置
30 スプリング装置
31 リコイルスプリング(スプリング)
32 シャフト
33 連結フランジ
34 シリンダストッパ(第1規制部材)
34a フランジプレート(受部材)
35 ストッパナット(第2規制部材)
40 アジャスタシリンダ(シリンダ装置)
41 シリンダ本体
42 ピストンロッド
43 グリース室
44 フィルバルブ
45 リリーフバルブ
50,60,60′,60″ 保護カバー
60a,60b,60c,60d 開口部
D アイドラとアイドラブラケットとの間の隙間
L 間隙(リコイルストローク)
s 保護カバーの厚み
t ヨークの摺動用の隙間

Claims (6)

  1. 走行フレームの走行方向一端部に設けられたアイドラと、
    該走行フレームの走行方向他端部に設けられたスプロケットと、
    該アイドラ及び該スプロケットに巻装された履帯と、
    該アイドラを回転自在に支持するとともに、該走行フレームの該一端部に対して走行方向に離接可能に移動するアイドラ支持部材と、
    該走行フレームに連結され該走行方向への移動を拘束されている受部材と、
    一端を該アイドラ支持部材に係止され他端を該受部材に係止されるとともに、該アイドラ支持部材を該走行フレームの該一端部に対して離隔する方向へ付勢するリコイルスプリングと、
    該走行方向に延びる円筒状に形成され、該リコイルスプリングの外周を覆う保護カバーとを備え、
    該保護カバーが、
    その一端を、該アイドラ支持部材に対して径方向に所定の間隙を有して該受部材に取り付けられているとともに、
    その底部に形成された開口部を有している
    ことを特徴とする、履帯式走行装置。
  2. 走行フレームの走行方向一端部に設けられたアイドラと、
    該走行フレームの走行方向他端部に設けられたスプロケットと、
    該アイドラ及び該スプロケットに巻装された履帯と、
    該アイドラを回転自在に支持するとともに、該走行フレームの該一端部に対して走行方向に離接可能に移動するアイドラ支持部材と、
    該走行フレームに連結され該走行方向への移動を拘束されている受部材と、
    一端を該アイドラ支持部材に係止され他端を該受部材に係止されるとともに、該アイドラ支持部材を該走行フレームの該一端部に対して離隔する方向へ付勢するリコイルスプリングと、
    該走行方向に延びる円筒状に形成され、該リコイルスプリングを覆う保護カバーとを備え、
    該保護カバーが、
    その一端を、該受部材に対して径方向に所定の間隙を有して該アイドラ支持部材に取り付けられているとともに、
    その底部に形成された開口部を有している
    ことを特徴とする、履帯式走行装置。
  3. 走行フレームの走行方向一端部に設けられたアイドラと、
    該走行フレームの走行方向他端部に設けられたスプロケットと、
    該アイドラ及び該スプロケットに巻装された履帯と、
    該アイドラを回転自在に支持するとともに、該走行フレームの該一端部に対して走行方向に離接可能に移動するアイドラ支持部材と、
    該走行フレームに連結され該走行方向への移動を拘束されている受部材と、
    一端を該アイドラ支持部材に係止され他端を該受部材に係止されるとともに、該アイドラ支持部材を該走行フレームの該一端部に対して離隔する方向へ付勢するリコイルスプリングと、
    該走行方向に延びる円筒状に形成され、該リコイルスプリングを覆う保護カバーとを備え、
    該保護カバーが、
    その軸方向中間部で2分割され、該アイドラ側に配設された第1カバー部と、該スプロケット側に配設された第2カバー部とを有し、
    該第1カバー部の該スプロケット側端部と該第2カバー部の該アイドラ側端部とが径方向に所定の間隙を有して、該第1カバー部は該アイドラ支持部材に取り付けられるとともに該第2カバー部は該受部材に取り付けられ、
    その底部に形成された開口部を有している
    ことを特徴とする、履帯式走行装置。
  4. 該開口部は、該保護カバーの軸方向に並んだ少なくとも一つの円形の穴により開口されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の履帯式走行装置。
  5. 該開口部は、該底部が網目状に形成されていることにより開口されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の履帯式走行装置。
  6. 該開口部は、該保護カバーの軸方向もしくは周方向に延びる複数のスリットにより開口されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の履帯式走行装置。
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