JP2009125195A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】多重映像画面において、立体キャラクタが前後方向に移動しているかのごとく見える立体視覚効果を得ることができ、ダイナミックな演出表示を可能にして興趣の増大を図ることのできる遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】
表示画面BF1〜BF4の連続表示により、前後画面における立体キャラクタの前後移動演出表示、例えば、該キャラクタが最初、小さく現れ、その後徐々に近づいて拡大されていく移動表示を行う。この表示処理において、一方の画面に該キャラクタの全体を表示した後(BF1)、該キャラクタの一部分(体の一部等)を他方の画面に部分表示し、且つ、一方の画面において該キャラクタの表示から前記一部分を消失させた表示物を表示して(BF2、BF3)、該キャラクタの一部分が前方側画面に表示され、同時に後方側画面に残り部分が表示される擬似的立体視可能な多重映像を出現させる。
【選択図】図13

Description

この発明は、パチンコ遊技機、スロットマシン、カードゲーム機、テレビゲーム機等の遊技機に関する。
この種の遊技機においては、視覚演出効果が重要な遊技性能のひとつになっており、視覚演出手段として液晶表示装置が一般に使用されている。
従来、単一の液晶表示装置を使用して、単一平面画面での演出画像等を表示している。この単一の液晶表示装置を用いて、キャラクタ画像をズームアップする演出表示などが行われているが、一平面内での拡大映像にすぎず、奥行き感に乏しかった。
そこで、最近は、多重映像を用いて視覚効果ないし演出効果を高めることが提案されている(下記特許文献1参照)。かかる多重映像装置を用いれば、積層された画像面に関連した映像を流す演出表示を行うことができる。特許文献1には、多重画面のそれぞれに背景映像、図形映像を表示して、図形映像が背景映像に対して透けて見えるような多重映像例が開示されている。このような多重映像は奥行き感のある立体表示といえるが、静的な演出表示態様にすぎない。
ところで、従来の単一の液晶表示装置を図柄変動表示装置に用いたパチンコ機などにおいては、図柄変動の表示態様として縦横のスクロール変動が一般的であるが、例えば、単一画面において後方から前方に向けて、図柄が擬似的にズームアップするような図柄変動表示がリーチ状態などで用いられている。しかし、このようなズームアップ演出を実施すべく、多重映像装置を用いて立体的な演出表示を試みたところ、後方画像を前方画面に単に映しかえるだけでは、一平面内でのズームアップ映像と明確な差異が生じず、人物その他のキャラクタのダイナミックな動きを前後方向の移動で見せることができなかった。
特開2004−298216号公報
本発明は、多重映像画面において、立体キャラクタが前後方向に移動しているかのごとく見える立体視覚効果を得ることができ、ダイナミックな演出表示を可能にして興趣の増大を図ることのできる遊技機の提供を目的とする。
本発明に係る第1の形態は、表示画面が前後に積層配置された多重映像画面を備えた演出表示装置と、前記演出表示装置の表示制御を行う表示制御手段とを備え、遊技者の遊技操作に関連した遊技演出表示を前記多重映像画面にキャラクタや絵柄等を表示して行う遊技機において、前記多重映像画面の前方側の表示画面は、後方側の表示画面の視認を可能にする透過又は半透過状態に切り換え可能に構成され、前記表示制御手段は、複数の表示パターンから実行表示パターンを選択して決定する表示パターン決定手段と、前記複数の表示パターンの一つであり、立体イメージ像からなる特定表示物を、前記前方側及び前記後方側の表示画面間を移動表示させる移動表示パターンの移動表示制御手段とを含み、前記移動表示制御手段は、前後表示画面の一方に前記特定表示物の全体を表示した後、前記特定表示物の一部分を前後表示画面の他方に部分表示するとともに、前後表示画面の一方において前記特定表示物の表示から前記一部分を消失させた表示物を表示する両画面表示制御手段と、前記両画面表示制御手段による前後表示画面の両画面表示の後、前記特定表示物の全体を前後表示画面の他方に表示する画面移行表示制御手段とからなる遊技機である。
本発明に係る第2の形態は、前記第1の形態において、前記両画面表示制御手段により前記前後表示画面の一方において前記一部分を消失させた消失領域に、無装飾又は無地の表示を行う遊技機である。
本発明に係る第3の形態は、前記第2の形態において、前記消失領域の輪郭を前記前後表示画面の他方における前記一部分の部分表示の輪郭より数%〜数10%大きくした遊技機である。
本発明に係る第4の形態は、前記第1、2又は3の形態において、前記移動表示パターンは、前記特定表示物が前記後方側の表示画面から前記前方側の表示画面間に移動する表示パターン又は前記特定表示物が前記前方側の表示画面から前記後方側の表示画面間に移動する表示パターンであり、前記表示制御手段は、いずれの表示パターンにおいても、前記後方側の表示画面内における前記特定表示物の表示状態においては、前記前方側の表示画面を前記透過又は半透過状態にする遊技機である。
本発明に係る第5の形態は、前記第1、2、3又は4の形態において、前記遊技機は、通常遊技状態のとき、遊技球が遊技盤の特定領域を通過することを条件に抽選を行い、その抽選の結果、当選した場合には、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起させるパチンコ遊技機であって、前記表示制御手段は、前記抽選結果に基づき複数種の図柄の可変表示と、その可変表示を補助演出する補助演出表示とを前記多重映像画面において行う演出表示手段と、前記図柄可変表示及び前記補助演出表示の表示パターンを複数種類記憶する可変表示記憶手段と、前記抽選結果に応じて、前記表示パターン決定手段により前記図柄可変表示及び前記補助演出表示の表示パターンのいずれかを決定し、その決定に係る図柄変動表示を行い、前記図柄変動表示の停止により、前記特別遊技状態の当選時には予め定められた特定の図柄表示態様を前記多重映像画面の表示画面に表示する図柄変動表示制御手段とを含み、前記図柄変動表示の際に、所定の遊技条件の成立を契機にして、前記特定表示物による前記移動表示パターンの演出表示を行う遊技機である。
本発明に係る第6の形態は、前記第1、2、3又は4の形態において、前記遊技機は、複数の図柄を可変表示する回胴表示部と、遊技者が回胴遊技を行うために必要な遊技媒体の賭け数を設定した後、前記回胴表示部の始動操作により抽選を行い、その抽選結果に応じて予め定められた複数の入賞役のうちの一つを決定する入賞役決定手段と、遊技者の停止操作に基づき前記回胴表示部を停止させる停止制御を行う回胴停止制御手段と、前記回胴停止制御手段により停止された図柄の停止態様と前記入賞役決定手段により決定された前記入賞役に対応する図柄の表示態様とが一致したとき、所定数の前記遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段とを備え、前記抽選結果に関連した遊技演出表示を前記多重映像画面にキャラクタ、図柄、文字等を表示して行うスロットマシンであって、前記表示制御手段は、前記多重映像画面において行う前記遊技演出の表示パターンを複数種類記憶する可変表示記憶手段と、前記抽選結果に応じて、前記表示パターン決定手段により前記遊技演出の表示パターンのいずれかを決定し、その決定に係る遊技演出表示を行う演出表示制御手段とを含み、所定の遊技条件の成立を契機にして、前記特定表示物による前記移動表示パターンの演出表示を行う遊技機である。
本発明に係る前記演出表示装置には、前方に配置された透過型液晶表示装置と、後方に配置された液晶表示装置と、前記後方に配置された液晶表示装置の表示画面を裏側から照明する光源とからなり、前記透過型液晶表示装置と前記後方に配置された液晶表示装置が所定の間隔を明けて積層配置した多層構造液晶を使用するのが好ましい。
前記第1の形態に係る発明によれば、前記多重映像画面において、前記表示パターン決定手段により、立体イメージ像からなる前記特定表示物による前記移動表示パターンの演出実行が決定されると、該特定表示物を前方側画面又は後方側画面から、後方側画面又は前方側画面に移動する移動表示が行われる。そして、前後画面における移動表示の過程においては、前記両画面表示制御手段により、前後表示画面の一方に前記特定表示物の全体を表示した後、前記特定表示物の一部分を前後表示画面の他方に部分表示するとともに、前後表示画面の一方において前記特定表示物の表示から前記一部分を消失させた表示物を表示するので、例えば、前記特定表示物のうちの前記一部分が前方側画面に表示され、同時に後方側画面に前記特定表示物の残りの部分が表示される多重映像を出現させることができる。前記特定表示物は前記移動表示の過程で、その形態を変化させる動画キャラクタに限らず、その形態を全くないしほとんど変化させない静的な表示物であってもよい。
単に後方側画面から前方側画面に画像を映しかえるだけの場合には、前後画面の切り替えが目に付いて立体感のある移動表示として視認されにくいが、本形態においては移動表示過程で前後画面にわたる前記特定表示物の表示状態を介挿することにより、前後の映像の繋がりが途切れない、連続的なイメージ画像表示を違和感なく円滑に行え、ダイナミックな立体視覚効果を奏するので、前記特定表示物による、奥行き感のある立体感を伴う前後移動表示を行え、遊技機の興趣を増大させることができる。特に、前記部分表示とともに、前後表示画面の一方におい前記一部分を消失させないで全体表示を残したまま表示すると、前記一部分が前後画面で重畳されて不自然な表示態様となってしまうが、前記部分表示とともに、前後表示画面の一方において前記特定表示物の表示から前記一部分を消失させた表示物を表示するので、一方の部分表示と他方の残りの表示物との距離感を視認して、全体として前記特定表示物を感じ取って、前後画面で不自然でない立体感のある移動表示のイメージを与えることができ、より立体視覚効果を高めることができる。これにより、立体イメージ像の前後移動表示の演出表示を遊技機の遊技演出表示に組み込んで興趣の増大を図ることができる。
なお、本発明における演出表示装置には、液晶に限らず、例えばEL(エレクトロルミネッセンス)等を使用してもよく、特に、前方側の表示画面を透過型液晶表示装置で、かつ後方側の表示画面をELやプラズマディスプレイ装置等で構成するようにしてもよい。また、前後画面の大きさは同一形状に限らず、例えば、後方画面が前方画面より小さい場合であっても、あるいはその逆であっても本発明を適用することができる。更に、液晶表示デバイスを重ねるだけでなく、多重映像スクリーンを用い、スクリーン間に介挿したハーフミラーを介して、液晶等の画像をスクリーンに投影して多重映像とする投影多重画像装置を用いてもよい。多重映像画面としては、2重液晶の他に、3以上の画面で構成してもよく、例えば、3重液晶による液晶表示部は、前方側の2つの透過型カラー液晶表示装置と、後方側の透過型カラー液晶表示装置とから構成する。
本発明にかかる多重映像処理は、パチンコ遊技機やスロットマシンに限らず、ポーカー等のカードゲーム機等のゲームセンタ用遊技機あるいはテレビゲーム機等に適用することができる。また、本発明に係る前記特定表示物は立体イメージ像であって、前後移動表示時にその形態を維持したままズームアップするような表示態様に限らず、動画のようにその表示態様を変化させながら移動表示させる表示態様も含まれる。
前記第2の形態に係る発明によれば、前記両画面表示制御手段により前記前後表示画面の一方において前記一部分を消失させた消失領域に、無装飾又は無地の表示を行うので、前後画面における移動表示の過程において、例えば、前記部分表示にその表示に対応する後方側画面の映像が前記無装飾又は無地の表示により映り込むことがなく、前記部分表示とそれを前記特定表示物から除いた表示との前後位置関係が明瞭になり、擬似的に両画面間にわたった前記特定表示物が出現しているかのような視覚効果を得ることができ、より違和感なく、立体感のある前後移動演出表示を前記多重映像画面において実現することができる。
特に、例えば、前方、後方にそれぞれ透過型液晶表示装置、液晶表示装置を配置した演出表示装置を用いる場合において、後方液晶の背後にバックライト光源を設けると、前方表示画面に部分表示を行っているとき、バックライトで照明された後方の表示画面の表示内容がその部分表示に投影され、映り込んでしまい、立体感演出が阻害され、台無しになるといった不具合を生ずる。係る不具合に鑑み、本形態によれば、前方側表示画面内で前記特定表示物の部分表示を行うとき、後方側表示画面において前記部分表示に応じた表示領域に無装飾の又は無地の表示(例えば、無地の白抜き表示)を行うので、前方表示画面の部分表示を行っているとき、バックライトの照明光が前記無装飾の又は無地の表示を介して所定の色ないし白色の光を前方の部分表示に与えるだけとなる。従って、バックライトで照明された後方の表示画面の表示内容はその前方の部分表示に投影されず、前方への映り込みが発生しないので、立体感演出表示を円滑に行うことができる。なお、この無装飾の又は無地の表示は、前記部分表示の形態や移動変化に追随して行うのが好ましく、また本形態に係る、無装飾の又は無地の表示には、白抜きのホワイトバック表示に限らず、所定色の単色表示を使用してもよい。
前記第3の形態に係る発明によれば、前記消失領域の輪郭を前記前後表示画面の他方における前記一部分の部分表示の輪郭より数%〜数10%大きくしたので、例えば、前方側画面に前記部分表示を行うとき、前記部分表示の輪郭より数%〜数10%大きくした前記消失領域が正面視認状態で、前記部分表示から、はみ出して後方側画面に表示され、前方より直視しても擬似的に両画面間に単一の特定表示物が出現しているかのように見える視認合成による視覚効果を高めることができ、より違和感なく、立体感のある前後移動演出表示を前記多重映像画面において実現することができる。
前記第4の形態に係る発明によれば、前記移動表示パターンは、前記特定表示物が前記後方側の表示画面から前記前方側の表示画面間に移動する表示パターン又は前記特定表示物が前記前方側の表示画面から前記後方側の表示画面間に移動する表示パターンであり、前記表示制御手段は、いずれの表示パターンにおいても、前記後方側の表示画面内における前記表示物の表示状態においては、前記前方側の表示画面を前記透過又は半透過状態にするので、前記移動表示の過程において前記特定表示物の全体ないし一部を前記後方側の表示画面内で表示するときには、前記透過又は半透過状態にある前記前方側の表示画面を通じて視認を妨げられることなく、その形態の変化を円滑に把握することができ、立体感のある前後移動演出表示を行うことができる。
前記第5の形態は、本発明を、通常遊技状態のとき、遊技球が遊技盤の特定領域を通過することを条件に抽選を行い、その抽選の結果、当選した場合には、遊技者にとって有利となる特別遊技状態(例えば、大当たり遊技)を生起させるパチンコ遊技機に適用した場合である。
この形態によれば、前記表示制御手段は、前記抽選結果に基づき複数種の図柄の可変表示と、その可変表示を補助演出する補助演出表示とを前記多重映像画面において行う演出表示手段と、前記図柄可変表示及び前記補助演出表示の表示パターンを複数種類記憶する可変表示記憶手段と、前記抽選結果に応じて、前記表示パターン決定手段により前記図柄可変表示及び前記補助演出表示の表示パターンのいずれかを決定し、その決定に係る図柄変動表示を行い、前記図柄変動表示の停止により、前記特別遊技状態の当選時には予め定められた特定の図柄表示態様を前記多重映像画面の表示画面に表示する図柄変動表示制御手段とを含み、前記図柄変動表示の際に、所定の遊技条件の成立(例えば、所謂リーチ予告時)を契機にして、前記特定表示物による前記移動表示パターンの前後移動演出表示を行うので、例えば、キャラクタがあたかも空間的に前後方向にズームアップして移動するような、より自然に立体感を感じ得る前後移動演出表示を前記多重映像画面において実現することができ、パチンコ遊技機の興趣増大を図ることができる。
前記第6の形態は、本発明を、複数の図柄を可変表示する回胴表示部と、遊技者が回胴遊技を行うために必要な遊技媒体の賭け数を設定した後、前記回胴表示部の始動操作により抽選を行い、その抽選結果に応じて予め定められた複数の入賞役のうちの一つを決定する入賞役決定手段と、遊技者の停止操作に基づき前記回胴表示部を停止させる停止制御を行う回胴停止制御手段と、前記回胴停止制御手段により停止された図柄の停止態様と前記入賞役決定手段により決定された前記入賞役に対応する図柄の表示態様とが一致したとき、所定数の前記遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段とを備え、前記抽選結果に関連した遊技演出表示を前記多重映像画面にキャラクタ、図柄、文字等を表示して行うスロットマシンに適用した場合である。
この形態によれば、前記表示制御手段は、前記多重映像画面において行う前記遊技演出の表示パターンを複数種類記憶する可変表示記憶手段と、前記抽選結果に応じて、前記表示パターン決定手段により前記遊技演出の表示パターンのいずれかを決定し、その決定に係る遊技演出表示を行う演出表示制御手段とを含み所定の遊技条件の成立(例えば、入賞役当選時)を契機にして、前記特定表示物による前記移動表示パターンの演出表示を行うので、回胴遊技の過程において、前後画面における前記演出表示を行うことにより、例えば、キャラクタがあたかも空間的に前後方向にズームアップして移動するような、より自然に立体感を感じる前後移動演出表示を前記多重映像画面において実現することができ、スロットマシンの興趣増大を図ることができる。
図1は、この発明の一実施形態であるパチンコ遊技機1の正面図である。パチンコ遊技機1は、ベース木枠(図示せず)に開閉自在に取り付けられた前扉3を有している。前扉3には、略円形の窓4が開口形成され、窓4には、例えばガラス板などの透明板2が嵌め込まれており、透明板2を通じて、その奥側に設けられた、図2に示す遊技盤5を視認することができる。
窓4の下方には、遊技媒体である遊技球を貯留するための上球受皿6Aと下球受皿6Bが設けられている。上球受皿6Aには、遊技機内部に設けた球供給装置(図示せず)により、入賞時の賞球あるいは貸出装置からの貸出要求により貸球が排出される。上球受皿6Aに貯留された遊技球は、パチンコ遊技機1の内部に設けられた発射装置(図示せず)に1球ずつ供給される。遊技機内部には、上球受皿6Aに溢れた遊技球を下球受皿6Bに流すオーバーフロー処理機構(図示せず)が設けられている。
下球受皿6Bの右側にはハンドル7が設けられており、遊技者がこのハンドル7を握って、軸線回りに回転させることにより、前記発射装置の発射強度を調整して遊技盤5に向けて遊技球を1個ずつ発射することができる。上球受皿6Aの前側には押しボタン8、9、10が配置されている。押しボタン8、9、10は、遊技者が押下操作することにより、遊技演出に関連した選択指示等を行うことができる。上球受皿6Aの左右には、効果音を放音するためのスピーカ11、12が配置されている。
図2は遊技盤5の構成を示す正面図である。遊技盤5の周縁には、前記発射装置により発射された遊技球を遊技盤5の左側上部に導くための略円弧状ガイドの外レール13及び内レール14が配置されている。遊技盤面には、図示しないが多数本の障害釘が配設されており、外レール13に沿って遊技盤5の左側上部から上方に放たれた遊技球は盤面に沿って多数本の障害釘の間を通って下方へと落下していく。
遊技盤5の中央上側に、可変表示装置(演出表示装置)の液晶表示部15が配置されている。液晶表示部15は、リーチ演出を含む図柄変動表示(可変表示)、その図柄変動時の演出効果を盛り上げるための補助演出表示、大当たり遊技中の演出表示等に使用される多重映像画面を備えた液晶表示装置(図2では、可変表示の具体的表示を省略している)からなる。
図4は、液晶表示部15の概略構成を示す。液晶表示部15は、正面パネル15eの後方に積層配置した、透過型カラー液晶表示装置15aと透過型カラー液晶表示装置15bからなり、各液晶表示画面は所定の間隔(約2inch)を置いて前後に平行に配置されている。透過型カラー液晶表示装置15bの後方には、液晶画面を裏側から照明するためバックライト光源15dが配設され、また液晶表示装置15aと液晶表示装置15bとの間には、中間光源としての冷陰極管からなるエッジライト光源15cが配設されている。更に、最後尾側には後述の液晶駆動用ドライバ回路106が配設されている。これらの構成部材は表示ユニットケース(図示せず)に収納され、表示ユニットとして遊技盤5に裏側から装着される。
なお、図示しないが、液晶表示装置15aと液晶表示装置15bとの間に、色ムラやモアレ縞等の画質低減を防止するための偏光パネルも装着されている。後方側液晶表示装置15bは必ずしも透過型でなくてもよく、また、可変表示装置には、液晶に限らず、例えばカラーEL(エレクトロルミネッセンス)等を使用してもよく、特に、前方側の表示画面を透過型カラー液晶表示装置で、かつ後方側の表示画面をカラーELやカラープラズマディスプレイ装置等で構成するようにしてもよい。抽選結果に基づく可変表示図柄には、1,2,3…などの数字を使用するが、アルファベットなどの文字やキャラクタ絵柄などを使用することができる。
液晶表示部15の下方には、遊技球が入球可能で、入球により特別図柄抽選(大当たり抽選)の契機となる特定領域である始動入賞口18及び役物始動口19が配置されている。役物始動口19は、開閉羽根付き電動チューリップ(所謂、電チュー)からなる。通常時は、役物始動口19が閉状態となっていて遊技球が入らなくなっている。つまり、通常時には、電動チューリップ19の羽根が互いに近接して閉じられ、羽根の先端が始動入賞口18との間に入球できないように、僅かの隙間をあけて近接した状態になっている。液晶表示部15の左側には入球により普通図柄抽選の契機となる普通図柄始動ゲート16が設けられている。
遊技盤5の右下隅には、抽選処理表示部17が配置されている。遊技盤5の下部には、遊技球の入球に対して所定個数の賞球が付与される普通入賞口20が左右に2個ずつ配置されている。始動入賞口18、役物始動口19及び普通入賞口20に入らなかった遊技球(アウト球)は、遊技盤5の下部に形成されたアウト口21から機内に回収される。
始動入賞口18又は役物始動口19に遊技球が入ると、予め定めた個数の賞球が遊技者に付与される。これらの始動入賞により、遊技者に大当たり遊技が付与するか否かを決定するための大当たり抽選が行われる。大当たり抽選の抽選結果は、液晶表示部15の可変表示演出により遊技者に報知される。この演出表示は、例えば、3つの図柄がスクロール変動される表示態様により行われる。大当たり抽選結果は後述の特別図柄表示部23においても表示される。液晶表示部15の可変表示は、始動入賞口18又は役物始動口19に遊技球が入ることを条件に変動を開始し、所定時間が経過した後、スクロールしている3つの図柄が順に停止する。大当たりの抽選結果は、3つの図柄表示が変動停止したときに、液晶表示部15に表示される停止図柄の組合せによって表示される。
役物始動口19の下方には、横長矩形状に形成され、複数個の遊技球が同時に入球可能な大入賞口22が配置されている。大入賞口22は、大当たり遊技時に盤面より外側に向けて落下球を受入れるように開放される開閉蓋を有する。1回の開放により遊技球が所定個数(例えば、9個)入ると、開閉蓋は一旦閉じられた後、再び開放され、大当たり遊技時には、この開閉が複数回繰り返される。開閉繰り返し数、つまりラウンド回数の総数が異なる大当たり(特別遊技状態)が複数種(15回と2回)設定されている。
抽選処理表示部17は、後述の図3に示すように、特別図柄表示部23と、普通図柄表示部24と、特別図柄用保留表示部25と、普通図柄保留表示部26とからなる。特別図柄表示部23は7セグメント表示器からなり、始動入賞ごとの大当たり抽選(特別図柄抽選)結果を示すセグメント表示を行う。普通図柄表示部24は、例えば赤色と緑色の2色発光ダイオードからなり、普通図柄始動ゲート16を遊技球が通過することを条件に普通図柄抽選が行われ、当該抽選に当選したときは、所定時間点滅した後に、赤色点灯する。この点灯に応答して、役物始動口19の電動チューリップの羽根が所定時間(及び所定回数)開く。一方、外れのときは緑色点灯する。特別図柄保留表示部25及び普通図柄保留表示部26は、それぞれ7セグメント表示器からなり、特別図柄と普通図柄の抽選に関しての結果表示を保留している遊技球数(所謂、保留数)を表示する。図示しないが、パチンコ遊技機1における遊技の雰囲気を盛り上げるための装飾ランプなどの発光部が液晶表示部15の上部や遊技盤5の周囲に配置されている。
図3はパチンコ遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。制御部100は、主制御部101、副制御部102、103、I/Oポート104及びドライバ回路105,106,107を含む。
主制御部101は、パチンコ遊技機1にける遊技の基本となる動作を制御するためのものであり、制御の中枢となり抽選手段として作動するCPU101A、大当たり抽選を行うための乱数発生部とプログラムソフトが記憶されたROM101B、制御時に必要なデータが書込まれるRAM101Cを含むマイクロコンピュータで構成されている。なお、前記球供給装置による賞球払出や貸球排出の球供給制御は球払出制御部(図示せず)によって行われ、当該賞球払出制御は主制御部101からの払出指令が球払出制御部に与えられることにより実行される。ROM101Bは、副制御部102に可変表示実行を指示するための、複数種の図柄変動時間パターンを記憶する記憶エリアを含む。
主制御部110は、I/Oポート104を介して入力された信号に基づいて、抽選結果に応じたコマンドやデータなどを副制御部102に一方向に出力するとともに、ドライバ回路105を介して特別図柄表示部23と、普通図柄表示部24と、特別図柄用保留表示部25と、普通図柄用保留表示部26と、始動口駆動部27と、大入賞口駆動部28とに制御信号を与える。始動口駆動部27は役物始動口19の電動チューリップの羽根を開閉駆動する。大入賞口駆動部28は、大入賞口22の開閉蓋を開閉駆動する。特別図柄抽選用保留数の表示及び普通図柄抽選用保留数の表示は、液晶表示部15画面上で行うが、別途、ランプ等で表示するようにしてもよい。なお、それぞれの保留数の上限は4に設定されている。
主制御部101には、I/Oポート104を介して、始動センサ30、大入賞口センサ31、ゲートセンサ32、4個の普通入賞口20のそれぞれに設けられる普通入賞口センサ33〜36の検知出力信号が入力される。始動センサ30は、始動入賞口18及び役物始動口19に設けられ、各々への遊技球の入球を検出し、大入賞口センサ31は、大入賞口22への入球を検出する。始動センサ30の検出により、遊技球が遊技盤5の特定領域(始動入賞口18及び役物始動口19)を通過することを条件に大当たり抽選契機が発生する。この始動入賞に基づいて行われる抽選処理はCPU101Aにより実行される。ゲートセンサ32は、普通図柄始動ゲート16を遊技球が通過したことを検出する。普通入賞口センサ33〜36はそれぞれの普通入賞口20への遊技球の入球を検出する。
副制御部102はCPU102A、ROM102B及びRAM102Cを含むマイクロコンピュータで構成され、ドライバ回路106を介して液晶表示部15の表示制御を行う。CPU102Aは、CPU101Aからの抽選結果に応じたコマンドを受けて、図柄変動表示及び大当たり遊技演出表示を制御する。本実施形態に係るパチンコ遊技機1は、2種類の確変付与機能を搭載している。つまり、確変状態への移行モードの一つは、15ラウンド(大入賞口22の開閉回数が15回)の大当たり遊技の終了後に付与される確変移行の場合であり、もうひとつは所謂、突然確変の場合である。突然確変の場合には、大入賞口22の開閉回数が2回だけ瞬時に行われて遊技者には判別しにくい大当たり遊技の時に移行する確変である。
図5は液晶表示部15及びドライバ回路106の制御構成の概略を示す。ドライバ回路106は、各液晶表示装置を駆動制御するための表示制御回路であり、演出表示及び可変表示用の画像データ処理プロセッサ(VDP:Video Display Processor)106a、106bからなる。VDP106a、106bは、画像の描画データをスプライト処理するためのスプライト回路、カラーデータ処理用パレット回路、背景処理用スクリーン回路等を有し、それぞれ液晶表示装置15a、15bの画像表示処理を行う。
VDP106a、106bには、それぞれ、画像制御用ROM106c、106g、画像データが記憶されているキャラクタROM106d、106h、画像データを記憶するバッファメモリとしてのVRAM106e、106i、カラーパレットRAM106f、106jが接続されている。
キャラクタROM106d、106hは、特別図柄の画像データ、背景画像データ、演出用画像データ、普通図柄を示す普通図柄画像データ等の各種の表示用画像データを記憶している。表示用画像データは各ドットの色をカラー番号で指定するデータからなる。カラーパレットRAM106f、106jにはカラー番号ごとにカラーデータが格納されている。VRAM106e、106iには、各VDPの画像作成エリアに設定された各領域に、いずれの番号の表示用画像データを配置するかを指定するデータが格納されている。
VDP106a、106bは、CPU102Aから供給される画像表示命令(制御コマンド)に応じて、キャラクタROM106d、106hから、特別図柄を示す特別図柄画像データ、背景画像データ、演出用画像データ、普通図柄を示す普通図柄画像データ等、各種の画像データを読み出し、液晶表示装置に表示させる画像データを生成する。各VDPにより生成された画像データはVRAM106e、106iに記憶され、所定のタイミングでこれらの画像信号(画像フレーム)を液晶表示装置15a、15bに供給することにより画像を表示させる。
各VDPは、CPU102Aから供給される画像表示命令に基づいて表示処理を実行する。この表示処理により、VDP106a、106bがCPU102Aから1つの制御コマンドを受けるごとに1画像(1フレーム)分の画像信号が出力される。表示処理手順は、まず、入力された制御コマンドに基づいて、VRAM106e、106iに格納されているデータの中から、表示にかかるデータが特定され、その特定されたデータに基づいて、画像作成エリアを構成する各領域に、キャラクタROM106d、106hに格納されている表示用データが配置される。ついで、各液晶表示装置15a、15b個々に配置された表示用データの画像作成エリアから一本ずつ順に走査線を取り出し、その取り出した走査線を構成する表示用データのカラー番号をカラーパレットRAM106f、106jのデータを用いて画像信号に変換する。以上の処理を全走査線について実行し、VDP106a、106bは各液晶表示装置15a、15bに対して画像信号を出力する。
液晶表示装置15a、15bは図4に示したように、各表示画面が積層配置された多重映像画面を構成し、その積層画面を用いてドライバ回路106による多重映像の表示処理が行われる。多重映像は液晶表示装置15aの前方表示画面と、液晶表示装置15bの後方表示画面における画像表示を同期させて行われる。多重映像は例えば、前方と後方の表示画面に同一又は関連した図柄やキャラクタ画像を重なるように表示して奥行き感のある立体図柄を表示したり、前方表示画面から後方表示画面に、あるいはその逆方向に図柄やキャラクタ画像が移動するように表示図柄等の画面を切り換えて、図柄等の立体的な移動を表示することに使用される。特別の多重映像演出の一つとして、後述の、立体イメージ像からなる特定表示物による前後画面間の前後移動演出表示を含む変動表示も行われる。この前後移動演出表示処理に用いる特定表示物は架空の人物、動物、ロボット等のキャラクタの立体イメージ画像からなり、これらの画像データはキャラクタROM106d、106hに記憶されている。
勿論、液晶表示装置15a、15bを独立的にも使用され、例えば、通常変動表示のときには、図柄変動は前方表示画面で主に行われ、そのとき後方表示画面には背景画像が主に表示される。前方側の表示画面の透過又は半透過状態は、画像表示のない透視可能な表示態様、画面の一部の画像表示を除く表示領域を透視可能にした表示態様、画面全体を所定の色で表示するモノトーン画面にする表示態様等を含む。
副制御部102には、双方向でデータを送受信する副制御部103が接続されている。副制御部103は、CPU103A、ROM103B、RAM103Cを含むマイクロコンピュータで構成され。ドライバ回路107を介して、スピーカ11、12や電飾演出するための演出ランプ類29を制御する。
本実施形態に係るパチンコ機1において、副制御部102、ドライバ回路106及び液晶表示部15は、抽選結果に基づき図柄変動表示と、その図柄変動表示を補助演出する補助演出表示とを前記多重映像画面において行う演出表示手段を構成する。副制御部102のROM102Bは図柄変動表示及び前記補助演出表示の表示パターンを複数種類記憶する可変表示記憶手段を構成する。また、副制御部102、ドライバ回路106及び液晶表示部15は、抽選結果に基づき、ROM102Bに記憶されている前記図柄変動表示及び前記補助演出表示の表示パターンのいずれかにより、その抽選結果に対応した図柄変動表示を行い、図柄変動表示の停止により、大当たり当選時には予め定められた特定の図柄表示態様(例えば、777)を多重映像画面の表示画面に表示する図柄変動表示制御手段を構成する。補助演出には、図柄変動を盛り上げる盛り上げ演出、リーチ予告演出等が含まれる。
図6は多重映像画面による主な図柄変動表示パターンA〜Cを示す。これに加え、図柄前後移動変動表示パターンや、本発明に係る特定表示物による前後移動演出表示パターンなども表示パターンに含まれている。図柄変動時にCPU102Aの抽選選択によりいずれかの表示パターン又はそれらの組み合わせパターンが選択される。また、CPU102Aは大当たり抽選結果に基づき、リーチ実行有無、リーチ発生予告有無、リーチ種別を抽選で決定し、リーチ種別も複数のリーチパターンのうちいずれかが選択される。なお、表示パターンやリーチ実行有無等を主制御部101側で決定して、副制御部102に送信するようにしてもよい。本実施形態では特別図柄として、数字絵柄(1〜9)を使用する。
図6のTv1〜Tv3は各表示パターンにおける変動時間を示し、図6で左から右側に変動時間が進行する。また、図中のF、Bはそれぞれ、前方表示画面、後方表示画面を示す。図柄変動表示パターンA(6A)では、図柄変動は前方の液晶画面でのみで行われ、後方の液晶画面には背景演出表示B1が行われる。まず、前方表示画面で高速図柄変動表示F1が行われ、ついで図柄変動停止表示F2に移行して図柄停止表示F3が行われる。前方表示画面では変動表示領域以外は透過状態になっており、その透過領域から後方表示画面の背景映像を視認することができる。図柄変動表示パターンAの選択割合は抽選ハズレ時に高くなる。
図柄変動表示パターンB(6B)では、前方の液晶画面を透過又は半透過状態にして、図柄変動から停止までを主に後方の液晶画面で行い、停止図柄確定表示は前方の液晶画面で行われる。まず、前方表示画面で高速図柄変動表示F4が行われ、ついで透過状態F5に移行する。一方、後方表示画面では背景演出表示B2から、透過状態F5への移行と共に高速図柄変動表示B3に切り替えられ、ついで図柄変動停止表示B4に移行して図柄停止表示B5が行われる。図柄停止表示B5に移行した後、再び前方表示画面が図柄停止表示F6に、後方表示画面が背景演出表示B6にそれぞれ切り換えられて終了する。透過状態F5では、後方の図柄変動B3〜B5を盛り上げるための補助演出表示が前方表示画面を一部透過状態にして随時行われる。
図柄変動表示パターンC(6C)では、前方の液晶画面を透過又は半透過状態にして、図柄変動から停止の途中までを主に後方の液晶で行われ、図柄確定表示は前方の液晶で行われる。まず、前方表示画面を一部透過状態にして、補助演出表示F7を行い、かつ後方表示画面で背景演出表示B7を行った後、前方表示画面を透過状態F8に移行させ、かつ、後方表示画面では背景演出表示B7から高速図柄変動表示B8に移行させる。ついで後方表示画面は高速図柄変動表示B9から背景演出表示B10に切り換えられるとともに、前方表示画面は透過状態F8から図柄変動停止表示F9に切り換えられ、更に図柄停止表示B10に移行する。図柄変動表示パターンB及びCの選択割合は大当たり当選時に高くなる。
図柄前後移動変動表示パターンでは、図柄変動は最初、前方の液晶画面で行い、リーチ状態に移行してから、前方及び後方の液晶画面を用いた図柄前後移動の変動表示が行われる。図柄確定表示は前方の液晶で行われる。前後移動変動表示パターンの選択割合は大当たり当選の時に高く、この図柄前後移動変動表示は遊技者に大当たり発生の期待感を持たせるための、いわゆる熱い発展リーチの一種として出現する。
副制御部102、ドライバ回路106及び液晶表示部15は、図柄変動表示の際に、所定の遊技条件の成立(リーチ実行決定)を抽選選択の契機にして、所定の表示物である変動図柄が多重映像画面にてあたかも空間的に前後移動しているような視覚的演出効果を伴った図柄前後移動変動表示パターンの演出表示を行う表示制御手段を構成する。この表示制御手段には、前後画面の一方において、図柄を表示した後、その表示に重ねて、他方の画面に該図柄を同一又は略同一の表示形態で重畳表示する重畳表示制御手段が含まれ、後述するように、この重畳表示処理により前後画面間の図柄シフト時の画像の飛び現象が発生するのを防止している。
図柄前後移動変動表示は、リーチ演出の画一化を回避するために、高速図柄変動からいきなりリーチ状態を発生させて、比較的長期間、図柄変動が前後にシフトするといった表示態様や、リーチ発生後、種々のキャラクタが出現する盛り上げ演出を経て最後に出現させて、ほぼ大当たり確定の演出態様として利用することができる。図柄前後移動態様としては、図柄シフトさせながら図柄形状の大きさを漸次、拡大ないし縮小したり、ジグザグ状に蛇行移動させたり、あるいは図柄自体を自転させながら移動表示させる態様を用いることができる。
図7は本実施形態における抽選処理の概要を示す。この抽選処理はCPU101Aにより、始動センサ30の検出に基づいて行われる。ステップS1にて、始動入賞が発生すると、大当たり乱数抽選が行われる(ステップS2)。このときの取得乱数値により、15ラウンド(R)大当たり、2R当たり及びハズレが決定される(ステップS3〜S6)。実際の判定処理は、副制御部102における図柄変動時に、CPU101Aから送信された乱数データに基づき実行される。前記乱数抽選(ステップS2)時には確変付与の乱数抽選も実行される。これらの抽選結果に基づき、CPU101Aは図柄変動時間及びリーチ実行有無を決定し、そのパターンデータを取得乱数データとともに副制御部102に送信する。副制御部102は、大当たり遊技終了後の確変状態付与時に、確変付与を報知するか否か決定する。なお、2R当たりの場合には、100%で突然確変モードになり、確変の非報知の処理が行われる。副制御部102は、液晶表示部15において、抽選結果に対応した図柄変動表示を行い、図柄変動表示の停止図柄の特定の組み合わせ、例えば777により、特別遊技状態(15R大当たり)の生起を報知する。
図柄変動表示の際に用いるリーチ種別は、副制御部102の抽選(抽選確率1/7.5)で決定される。リーチは残りの変動図柄以外の2個の停止図柄が揃っている状態をいうが、リーチ演出内容は、登場キャラクタの種別、挙動や背景画面の変化など種々のパターンからなる。リーチ実行有無、リーチ発生予告実行有無及びリーチ種別の決定を主制御部101で行ってもよく、また副制御部102で行うようにしてもよい。本発明に係る特定表示物による前後移動演出表示は、主にリーチ発生予告態様のひとつとして選択される。即ち、リーチ実行時に、特定表示物による前後移動演出表示を含めた種々のリーチ発生予告演出からいずれかが抽選により選択され、特定表示物による前後移動演出表示が選択されたときは、図柄変動開始後リーチ発生の前に、特定表示物による前後移動演出表示がリーチ発生予告演出として実行される。その他のリーチ発生予告演出は、特殊キャラクタの出現や特殊効果音の出力により行われる。
図8は副制御部102の制御下で行われる図柄変動表示処理の概要を示す。まず、主制御部101から図柄変動コマンドを受信したか否か判断され、図柄変動コマンドの受信及びそれに付随した図柄変動時間データ及びリーチ実行有無の受信により、前述の図柄変動表示パターンのうちいずれかが抽選処理により決定される(ステップS10〜S12)。リーチを実行しない場合には、設定された図柄変動時間、図柄前後移動変動表示パターン以外から選択された表示パターンによる、リーチなし変動表示処理が実行される(ステップS20、S21)。リーチを実行する場合には、図柄前後移動変動表示パターンを含む表示パターンのいずれかが選択され、設定された図柄変動時間、その選択された表示パターンによるリーチ実行付き変動表示処理が実行される(ステップS11〜S13)。リーチ実行時には、サブ抽選によりリーチ発生予告演出の実行有無及びその予告演出種別が決定される(ステップS12)。
図柄変動表示パターンとして図柄前後移動変動表示パターンが選択されたときは、リーチ表示態様の一つとしての図柄前後移動変動表示を伴った図柄変動の表示処理(ステップS18、S19)が実行される。この表示処理においてはリーチ発生予告演出の実行有無により、リーチ発生予告有りの表示処理(ステップS17、S19)と、リーチ発生予告無しの表示処理(ステップS17、S18)に分岐する。図柄前後移動変動表示パターンが選択されなかったときは、それ以外の表示パターンの一つとして、図柄前後移動変動表示を伴わない図柄変動の表示処理(ステップS15、S16)がリーチ時に実行される。この場合もリーチ発生予告演出の実行有無により、リーチ発生予告有りの表示処理(ステップS14、S16)と、リーチ発生予告無しの表示処理(ステップS14、S16)に分岐する。
図9は、リーチ発生予告及び図柄前後移動変動表示を伴った図柄変動の表示処理(ステップS19)の詳細を示す。図の左側は前方液晶画面Fによる表示内容の遷移を示し、右側は後方液晶画面Bによる表示内容の遷移を示す。非変動表示状態のアイドリング表示から変動表示を開始するときには、後方液晶画面は背景演出表示状態となる(処理SB1)。前方液晶画面では高速図柄変動表示が開始され、低速変動表示に移行する(処理SF1、SF2)。抽選結果がはずれの場合でリーチ変動がないときは、低速変動表示に移行した後、はずれ図柄の組み合わせで停止して終了する。図柄変動は、図柄が3列の図柄変動列で画面の上辺から下辺にスクロール移動するスクロール変動により行われる。スクロール移動中は前方液晶画面の図柄表示領域以外は透過状態にして、後方画面の表示内容が視認可能になっている。はずれ時の変動表示例を図15の(15A)に示す。図15は正面視液晶画面例であり、同図(15A)のリーチ無しはずれの場合には、高速図柄変動表示画面a1から左図柄、右図柄、中図柄の変動列順に停止していき(画面a2、a3)、最後に中図柄が停止し、不揃いの停止図柄の組み合わせにより終了する(画面a4)。なお、図15に示した「↓」は変動中の図柄を示す。
図9の例では、表示処理がリーチ変動を伴うので、中速ないし低速のスロー図柄変動表示(処理SF2)からリーチ状態に移行する(処理SF3)。リーチ状態への移行に先立って、スロー図柄変動表示(処理SF2)が始まると、その変動中表示が左下隅に縮小表示されるとほぼ同時に、リーチ発生予告演出(処理SB2)が行われる。このリーチ発生予告演出パターンが本発明に係る特定表示物による前後移動演出表示パターンの場合には、後述の図10のリーチ発生予告演出表示が行われる。リーチ予告からリーチ発生までの変動表示例を図15の(15B)に示す。(15B)においては、高速図柄変動表示画面b1から図柄停止の前に、リーチ発生予告演出表示画面b2が介挿され、その後左図柄、右図柄が順に停止していき(画面b3)、左右の図柄が揃い、残りの中図柄が変動しているリーチ状態の表示画面b4に移行する。リーチ発生予告演出表示画面b2の左下隅に、図中(↓↓↓)で示すように、図柄変動の縮小表示が画面表示される。
図10は前記特定表示物のひとつである、魔法の杖を前方に突き出したキャラクタが徐々に前方に小走りに近づく前後移動演出表示の一連の表示態様(表示画面BF1〜BF4)を示す。表示画面BF1〜BF4は遊技者が前方より視認する液晶画面の正面視表示内容を示す。表示画面BF1はリーチ予告開始画面であり、表示画面BF4はリーチ予告最終画面である。表示画面BF2、3はリーチ予告開始画面BF1からリーチ予告最終画面BF4に至る途中の画面例であり、途中画面としては表示画面BF2、3の他に、同様の進行中画面(図示せず)が数コマ分(画像フレーム数でいえば、10〜数10個分)挿入される。
副制御部102、ドライバ回路106及び液晶表示部15は、図10のキャラクタ等の立体イメージ像からなる特定表示物を、前方側及び後方側の液晶表示画面間を移動表示させる立体的移動表示パターンの移動表示制御手段を構成する。この移動表示制御手段には、後述の表示画面BF1〜BF4に示すように、前後表示画面の一方に特定表示物の全体を表示した後、その特定表示物の一部分を前後表示画面の他方に部分表示するとともに、前後表示画面の一方において該特定表示物の表示からその一部分を消失させた表示物を表示する両画面表示制御手段と、この両画面表示制御手段による前後表示画面の両画面表示の後、該特定表示物の全体を前後表示画面の他方に表示する画面移行表示制御手段とを含む。
表示画面BF1〜BF4はそれぞれ、前方液晶画面F1〜F4と、後方液晶画面B1〜B4の視認合成画面からなる。図11〜図14はそれぞれ、表示画面BF1〜BF4を構成する前方液晶画面F1〜F4と、後方液晶画面B1〜B4の詳細を示す。図11〜図14においてはキャラクタの登場する背景は淡色バック画像としているが、勿論、種々の風景やステージ状況場面で描画してもよい。
図11の(11A)は後方液晶画面B1の画像であり、杖を前方に突き出したキャラクタCRA1の画像データからなる。リーチ予告開始画面BF1は該キャラクタの後方位置における登場イメージであるので、キャラクタCRA1全体が視認可能に、同図(11B)の前方液晶画面F1は透過状態に設定される。
表示画面BF2は該キャラクタがリーチ予告開始画面BF1の位置より前進した状態のイメージを示す。図12の(12A)は後方液晶画面B2の画像であり、杖(杖を握った手首部分を含む)の部分SH1を除いたキャラクタCRBの画像データからなる。
図4に示した演出表示装置では、後方の液晶表示装置15bの背後にバックライト光源15dを設けており、前方表示画面に表示物の移動表示を行っているとき、バックライトで照明された後方の表示画面の表示内容がその移動中の表示物に投影され、映り込んでしまう不具合が生ずる。これを解消すべく、後方液晶表示装置15bの表示画面において表示物の移動に応じた表示領域に無装飾の又は無地の表示を表示物の移動に追随して行うことにより、バックライトの照明光が無装飾の又は無地の表示を介して所定の色ないし白色の光を前方の表示物に与えるだけにして、より良好な前後移動表示を実現している。即ち、本実施形態においては、後方液晶画面B2の背景色が前方液晶画面F2は前方側に表示する杖SH2に映り込む不具合を防止するために、後方液晶画面B2より杖の表示を消失させたとき、杖(杖を握った手首部分を含む)の部分SH1を除いた画像領域は白色処理されている。この白色処理は杖SH1の表示とほぼ同形状か少し大きい輪郭の不鮮明な白抜きのホワイトバック表示により行われる。本実施形態におけるホワイトバック表示の輪郭は前方液晶画面F2における部分表示の輪郭より数%〜数10%大きくするのが好ましい。
同図(12B)に示す前方液晶画面F2は該キャラクタの前進イメージのために、杖SH2(杖を握った手首部分を含む)の部分の画像データからなり、杖SH2以外の部分は後方視認のために透過状態に設定される。表示画面BF2は、後方液晶画面B2と前方液晶画面F2の視認合成により、リーチ予告開始画面BF1より若干大きく表示されたキャラクタCRA2が視認される。
表示画面BF3は該キャラクタが更に前進した状態のイメージを示す。図13の(13A)は後方液晶画面B3の画像であり、杖SH1と、顔面及び体の一部分SH3とを除いたキャラクタCRCの画像データからなる。後方液晶画面B3は、前方側に表示する杖SH1と、顔面及び体の一部分SH3に後方液晶画面B3の背景色が映り込む不具合を防止するために、後方液晶画面B3よりこれらの表示を消失させたとき、杖(杖を握った手首部分を含む)の部分SH1及び、顔面及び体の一部分SH3を除いた画像領域は上記(12A)と同様に、白色処理されている。同図(13B)に示す前方液晶画面F3は、(13A)と同様に、該キャラクタの前進イメージのために、杖SH2(杖を握った手首部分を含む)と、顔面及び体の一部分CRDの画像データからなり、これら以外の部分は後方視認のために透過状態に設定される。表示画面BF3は、後方液晶画面B3と前方液晶画面F3の視認合成により、表示画面BF2より若干大きく表示されたキャラクタCRA3が視認される。
図14の(14A)はリーチ予告最終画面に用いる後方液晶画面B4の画像であり、該キャラクタ全体SH4を除いた画像データからなる。同図(14B)の前方液晶画面F4は該キャラクタ全体CRA4の画像データからなり、図11の(11A)のキャラクタCRA1が前進して拡大された画像データである。
後方液晶画面B4においても前方液晶画面F4への後方画像の映り込み防止処理を行っている。即ち、後方液晶画面B4より該キャラクタ全体を消失させたとき、該キャラクタ全体SH4を除いた、後方液晶画面B4の領域に、該キャラクタ全体CRA4とほぼ同形状か少し大きい輪郭の不鮮明な白抜きのホワイトバック表示が行われる。同図(14B)に示すように、前方液晶画面F4には該キャラクタ全体CRA4とともに、画面左上に「リーチ」の文字表示が含まれ、また「リーチ」発声が効果音出力されてリーチ発生の確定報知が行われる。
上記の表示画面BF1〜BF4による、一連の前後移動演出表示の連続表示期間は約2.5秒である。この前後移動演出表示において、該キャラクタが最初、小さく現れ、その後徐々に近づいて拡大されていく。かかるキャラクタ表示態様の変化から、遊技者は何かの前兆に気づくこととなり、そして、大きさ最大になって「リーチ」の文字表示及び前記効果音出力により、遊技者はリーチ発生確定が報知されたことを認識するに至る。このように、前後画面における移動表示の過程においては、前後表示画面の一方に該キャラクタの全体を表示した後(表示画面BF1参照)、該キャラクタの一部分(杖や体の一部)を前後表示画面の他方に部分表示するとともに、前後表示画面の一方において該キャラクタの表示から前記一部分を消失させた表示物を表示するので(表示画面BF2、3参照)、該キャラクタの一部分が前方側画面に表示され、同時に後方側画面に残り部分が表示され、該キャラクタを擬似的に立体視可能な多重映像を出現させることができる。
上記多重映像における部分表示により、前後画面にわたる該キャラクタ構成部分の分離表示状態を介挿することにより、前後移動時の映像の繋がりが途切れずに連続的なイメージ画像表示を違和感なく円滑に行え、ダイナミックな立体視覚効果を奏する。
本実施形態における立体視覚効果の具体的な利点は、従来の典型的な表示処理と比較してみると明瞭である。例えば、前記部分表示とともに、前後表示画面の一方において前記一部分の対応個所を消失させないで全体表示を残したまま表示すると、前記部分表示の内容が前後画面で重畳されて不自然な表示態様となってしまう不具合を生ずる。また、例えば、表示画面BF1から表示画面BF4にジャンプ又はコマ送りする場合のように、単に後方側画面から前方側画面に画像を映しかえるだけの場合には、前後画面の切り替えが目に付いて立体感の出ない移動表示になってしまう不具合も生ずる。一方、本実施形態によれば、前記部分表示とともに、前後表示画面の一方において該キャラクタ全体表示から前記一部分を消失させた表示物を表示するので(表示画面BF2、3参照)、一方の部分表示と他方の残りの表示物との距離感を視認して、全体として該キャラクタを感じ取ることができ、前後画面で不自然でない立体感を伴った移動表示のイメージ感を与え、立体イメージ像の前後移動表示の演出表示を遊技機の遊技演出表示に組み込んで興趣の増大を図ることができる。
リーチ状態の一例を図16に示す。同図(16A)及び(16B)は、前方液晶画面Fにおいて図柄7が左右の変動列で停止したリーチ状態を示す。図16における矢印は変動中の図柄列を示す。リーチ発生直後には、前方液晶画面Fの透過状態FTを通じて、後方液晶画面Bにリーチ発展の前兆演出表示TR1(処理SB3)が出現する。同図(16B)の前兆演出表示TR1は、リーチ発展を予告する表示態様からなる。このリーチ発展予告表示は、背景に現れた飛行機の行き先に勝利カップが現れて特別リーチへの発展を予告している。同図(16C)は、前方液晶画面Fを正面から視認した場合のリーチ表示状態を示す。遊技者は前方の図柄スクロール変動を見ながら、後方の飛行機とカップの表示を視認して発展リーチから大当たりへの期待感を増大させる。発展リーチ状態が発生すると、同図(16D)に示すように、発展リーチ態様の一つである図柄前後移動変動表示を行うためにリーチ表示の小型表示RFが行われ、リーチ図柄は画面の左上の片隅に小さく縮小表示される(処理SF4)。
リーチ図柄が縮小表示されると(処理SF4)、図柄前後移動変動表示の前兆表示TR1が後方液晶画面Bより消失した後、図16の(16D)に示すように、後方画面から図柄前後移動変動表示TR2が始まる(処理SF5,SB4)。図柄前後移動変動表示TR2は、複数の変動図柄が順番に、数珠繋ぎになって蛇行しながら徐々に拡大表示されて、前方に移動する表示態様である。この変動開始時には、前方画面は後方画面の移動表示を視認できるように、透過状態に維持される。図17の(17A)は蛇行移動中の図柄列を前方より視認した画面の一例である。(17A)で図示した図柄5、6、7、8は後方液晶画面Bにおける表示であり、図柄9は前方液晶画面Fにおける表示である。図柄9はこの表示の後、更に拡大されて手前に進行して画面外に消失していく。同様に図柄9に続く後方の図柄8、7、6、5も同様にして前方に進行した後、画面上から消失していく。
前後画面間に亘る図柄移動の表示過程において、後方液晶画面Bより前方液晶画面Fに図柄が移行する際に、重畳表示処理が行われる。本実施形態における重畳表示制御は、前後画面において重畳される表示物(図柄)の表示濃度を重畳前の表示状態より薄くして、重畳した状態において、重畳前の図柄単独の表示濃度と同じ程度になるように重畳表示する表示濃度の調整処理と、重畳される図柄の輪郭を不鮮明にして表示する不鮮明表示処理とによって行われる。
重畳表示制御例を上記(17A)の図柄8の移動例により以下に説明する。同図(17B)は後方液晶画面Bで表示処理される図柄8の各移動表示の軌跡を重ねて示したイメージ図である。図柄8は、後方液晶画面Bにて、輪郭が鮮明な図柄80から図柄83まで徐々に拡大されて移動表示され、更に図柄84、85の画像フレームにおいて若干拡大移動しながら重畳表示状態に移行する。図柄84、85には、図柄の輪郭を不鮮明にした画像データが使用され、かつその表示カラーをハーフトーン処理されている。ハーフトーン処理はカラーパレットRAM106f、106jのカラーデータの選択により行われる。図柄84、85の各カラー表示濃度は、通常表示状態時の図柄80〜83の表示濃度の70%、40%である。
同図(17C)は、後方液晶画面B表示と同期して前方液晶画面Fで表示処理される図柄8の各移動表示の軌跡を重ねて示したイメージ図である。前方液晶画面Fにおいては、後方液晶画面Bの表示図柄84,85の各画像フレームに重畳して、輪郭不鮮明な図柄87、88が表示される。図柄87、88の重畳表示を行った後、更に拡大された、輪郭鮮明な図柄89が表示される。図柄87、88には、後方液晶画面Bの場合と同様に、図柄の輪郭を不鮮明にした画像データが使用され、かつその表示カラーをハーフトーン処理されている。ハーフトーン処理はカラーパレットRAM106f、106jのカラーデータの選択により行われる。図柄87、88の各カラー表示濃度は、通常表示状態時の図柄80〜83、89の表示濃度の30%、60%である。
上記のように、後方液晶画面B及び前方液晶画面Fのそれぞれにおいて、ハーフトーン処理された、輪郭不鮮明な図柄84、85と図柄87、88の各画像フレームが重畳表示されるので、前後画面の図柄シフト表示過程において、図柄84と図柄87、図柄85と図柄88の各表示カラーが前方からの視認レベルで合成される。この視認カラー合成の視覚効果により、あたかも合成カラー表示濃度が通常表示状態の図柄80〜83、89と同程度ものとして視認され得る。従って、図柄83から図柄89への画面切換の際、前方への移行途中において上記視認カラー合成により、両液晶画面間の空間に図柄83ないし図柄89と同等の図柄が移動しているかのように視認させる擬似的移動表示を行うことができる。これにより、前後画面における図柄前後移動演出を行うとき、図柄があたかも空間的に前後方向にズームアップして変動しているような、違和感のない、より立体感のある演出表示を実現することができ、パチンコ遊技機の興趣増大を図ることができる。
殊に、本実施形態においては、図10及び図16の(16D)の表示パターンの組み合わせが選択されると、リーチ予告演出(処理SB2)の一つとして該キャラクタの一部分が前方側画面に表示され、同時に後方側画面に残り部分が表示される多重映像を出現させることができ、更に、特別の発展リーチの一つとして図柄前後移動演出(処理SF5、SB4)を表示することができるため、リーチ発生予告からリーチ発生、発展に至る過程でダイナミックな立体視覚効果を奏する演出表示を一貫して実施することができる。
図柄89を前方液晶画面Fで表示した後は、更に拡大させながら前方液晶画面Fより消失させて図柄8の前後移動演出を終了する。1つの図柄の前後移動変動表示時間は、一回の図柄変動時間に応じてサブ抽選により、1.4秒、1.8秒、2.3秒、2.8秒のいずれかが選択され決定される。図柄8の前後移動演出と同様にして、複数の図柄につき、前方及び後方液晶画面による図柄前後移動変動表示が行った後、図柄変動表示を終了して、前方液晶画面Fに当たり図柄又はハズレ図柄を停止表示し(処理SF6,SF8)、かつ後方液晶画面Bの図柄変動表示を終了する(処理SB5)。当たり図柄の停止により大当たり表示が、またハズレ図柄の停止によりハズレ表示が多重映像画面にて行われる(処理SF7,SF9)。
図17に示した図柄前後移動演出時においても、後方画像の映り込み防止処理を行っている。同図(17C)に示したように、上記重畳表示を行った後に、後方液晶画面Bより図柄表示を消失させたとき、前方液晶画面Fに移行させた図柄89に対応する、後方液晶画面Bの領域に、図柄89とほぼ同形状か少し大きい輪郭の不鮮明な白抜きのホワイトバック表示85が表示される。ホワイトバック表示85は、前方液晶画面Fの図柄89の前方移動変化に追随して変形表示される。後方液晶画面Bでは、図柄変動中、所定の背景画像BGが表示されている。従って、バックライトで照明された後方液晶画面Bの表示内容は前方液晶画面Fでの移動表示中の図柄に投影されず、前方への映り込みが発生しないので、立体感演出表示を円滑に行うことができる。
本実施形態においては、本発明に係る特定表示物による前後移動演出表示をリーチ発生予告演出に使用しているが、これに限るものではない。かかる前後移動演出表示は、前記特定表示物が立体イメージ像からなる画像モチーフ全般に適用でき、例えば、大当たり遊技中の画面演出、変動図柄の表示態様などに使用することができる。
次に、本発明に係るスロットマシンの実施形態を図面を参照して説明する。
図18は、本発明を適用したスロットマシンAを示す。スロットマシンAは、各種部材や各種基板を収納した筐体201に、回動自在に取り付けられた前扉202を有してなる。筐体201の上部には、筐体内部で発生した熱を外部に放出するための放熱孔h1〜h3が設けられている。放熱孔h1〜h3の内部には、それぞれに対応して、放熱孔から内部への異物、粉塵等の進入を防ぐためのネットn1〜n3が取り付けられている。
前扉202は、その一側にてヒンジ接合等により、筐体201に回動可能に取り付けられている。前扉202の上部中央には、多重液晶画面からなる演出表示装置203が設けられており、遊技の進行に応じてキャラクターや数字などを映し出し、当選役の報知演出等の各種表示演出を行えるようになっている。後述するように、本発明に係る特定表示物の前後移動変動表示は演出表示装置203を用いて行われる。演出表示装置203の両側には、上部スピーカー204(左側上部スピーカー204a、右側上部スピーカー204b)が設けられており、演出表示装置203で行われる演出と同調して、各種の効果音等による音響演出を行えるようになっている。演出表示装置3の上部には、内部に複数のLEDやランプ等を有する発光部205が設けられており、上記演出と同調して明滅や順次点灯などの発光演出を行うようになっている。演出表示装置203は前記実施形態における液晶表示部15と同様の構成であり、図4及び図5により説明したように、前方液晶画面Fを構成する透過型カラー液晶表示装置と、後方液晶画面Bを構成する透過型カラー液晶表示装置とからなる2重液晶表示装置であって、図5のドライバ回路106と同様の構成にある、後述のドライバ回路330により駆動制御される。
演出表示装置203の下部には、正面パネル面DPが設けられている。正面パネル面DPには、筐体内部にあるリール(回胴)206a〜206cを視認できるように、透明な窓部207が設けられている。リール206a〜206cは、ステッピングモータ(図示せず)により回転されるようになっている。リール206a〜206cには、その表面に所定数の図柄が回転方向に沿って設けられている。窓部207からは、それぞれのリール206a〜206c上の図柄のうち、所定数、例えば3個ずつの図柄が視認可能となっている。リール206a〜206cにより、窓部207に表示される図柄を変動させる回胴表示部が構成されている。この例では、リールの表面に図柄を配し、リールの回転によって図柄を変動する構成を示したが、これに限らず、回転体、例えばベルトの表面に図柄を配し、これを回転することにより図柄を変動する回胴表示部としてもよい。また、正面パネル面DPには、有効ライン、つまり1遊技機に供するメダル数が設定された場合に入賞とするラインのいずれのラインが有効であるかを点灯等により表示する有効ライン表示器(図示せず)が正面パネル面DPに配されている。図16の(16A)、(16B)及び(16C)はそれぞれ、リール206a〜206cに付された図柄配列を示す。本実施形態においては、2種類のボーナス図柄BB1(左リールの図柄No.3、14、中、右リールの図柄No.3、16:赤7)、BB2(左リールの図柄No.6、中、右リールの図柄No.8:青7)を使用している。
窓部207の下方には、遊技時に遊技者が操作する操作部を設けた操作パネルが設けられている。この操作パネルは、上側操作パネル面PN1と、前側操作パネル面PN2からなる。上側操作パネル面PN1上には、1遊技に供する遊技媒体としてのメダルの数を設定するための賭け数設定スイッチ208(1ベットスイッチ208a、MAXベットスイッチ208b)、メダル数等に関する表示を行う表示器209、メダルを投入するためのメダル投入口210などが設けられている。1ベットスイッチ208aは、このスイッチを操作することにより、1遊技において賭けるメダル数を1枚ずつ加算する為のものである。MAXベットスイッチ208bは、1遊技において賭けるメダル数として最大数を設定する為のものである。MAXベットスイッチ208bを押下した場合、メダル残数が充分ある場合は、賭け枚数が最大賭け枚数、つまり3枚に設定される。また、メダル残数が最大賭け枚数に満たない場合は、メダル残数全てが賭け枚数に加算される。
表示器209は、セグメント表示装置等からなり、遊技中には、払い出されるメダル枚数(払出枚数)や、投入されて電子的に記憶されたメダル枚数(クレジット枚数)などを表示する。投入口210は、遊技メダルを1枚ずつ投入可能なように形成されている。また、メダル投入口210に至るメダル案内溝は、投入口に向かって昇り傾斜となるように、また、後方に向かって外側に斜めに設けられている。
前側操作パネル面PN2上には、リール206a〜206cの回転を開始させるための始動スイッチ211、回転したリール206a〜206cを停止させるために、それぞれに対応して設けられる停止スイッチ212(212a〜212c)が設けられている。前側操作パネル面PN2の周辺には、メダル投入口210から投入されたメダルを選別するためのメダル選別装置内に残ったメダルを排出させるための返却ボタン213が設けられており、前扉202の開放側端には、前扉202の施錠状態を切り替えるための錠装置214が設けられている。
前扉202の下部には、遊技機Aのモチーフなどに基づいた意匠面を形成する意匠パネル215が取り付けられており、内部に設けられた照明により発光するようになっている。意匠パネル215の下部には、賞として、あるいは返却操作により払い出されるメダルを排出するためのメダル払出口216が設けられている。メダル払出口216は、上辺と比較して下辺が短い逆台形形状に設けられている。メダル払出口216の左右には、下部スピーカー217(左側上部スピーカー217a、右側上部スピーカー217b)が設けられている。前扉202の最下部には、灰皿218及び、メダル払出口216から排出されたメダルを貯留するためのメダル貯留皿219が設けられている。
次に、スロットマシンAの遊技時の動作について説明する。遊技時には、遊技者はまず、メダル投入口210から所定枚数のメダルを投入した後、始動スイッチ211を操作する。このとき、遊技機内部で抽選を行うとともに、各リール206a〜206cを回転させる。各リールが一定の速度に達した後、停止スイッチ212a〜212cの操作が有効となり、各操作のタイミングと、遊技機内部の抽選結果に基づいて、対応する各リールが停止する。いずれかの入賞役に当選しているときには、タイミングよく、有効ライン上に当選役の図柄組み合わせが成立すれば、所定枚数のメダルの払出が行われる。また、スロットマシンAは、メダル投入口210から投入されたメダルの枚数を、所定枚数、例えば50枚を上限として、遊技機内部の記憶部に電子的に記憶し、表示器209にてこの枚数を表示する機能を備えている。そして、賭け数設定スイッチを押下することにより、所定枚数ずつ上記記憶部から減算し、同時に次回遊技の賭け数として設定して遊技に供することが可能になっている。
図19は、スロットマシンAの電気的なブロック構成を示した図である。スロットマシンAの制御部300は、主制御部301、第1副制御部302、第2副制御部303を有する。主制御部301は、遊技機の遊技動作全般を制御する。第1副制御部302は演出表示装置等を駆動することにより、遊技中に演出表示制御を行う。第2副制御部303は、上下のスピーカーや、演出ランプを駆動することにより、演出表示装置等における演出と協動して、演出効果を創出するものである。
主制御部301は、CPU305、プログラム等を記憶したROM306、読み出した情報や、状態等を一時的に記憶するRAM307を有する。CPU305は、乱数値(0〜65535)を発生可能な乱数発生装置を備えてなり、この乱数により遊技中に抽選を行う抽選手段としても働くものである。ROM306は、CPU305による抽選処理に用いるために、乱数値と当否結果とを対応付けた抽選テーブルを記憶する抽選テーブル記憶部311を備えている。抽選テーブル記憶部311は、乱数値は同じであるが、当否結果の異なる複数のテーブルを備えており、これを確率設定値として記憶している。抽選テーブル記憶部311には、6通りの抽選テーブルが記憶されており、これを設定値として切り替え可能になっている。この抽選テーブルについては後記する。ROM306には、遊技機の各所で起こった異常を表示するための異常情報表示プログラムや、図示していないが、リールの停止位置を決定するための停止データテーブルも備えている。RAM307には、投入されたメダル数を電子的に記憶するクレジット枚数記憶部317等を備えている。
主制御部301には、インターフェイス318を介して操作部319からの信号が入力される。操作部319において、遊技者によって入力操作された操作信号が、接続端子部342を介して主制御部301に送信される。操作部319には、停止スイッチ212a〜212c、賭け数設定スイッチ208、始動スイッチ211が含まれる。また、メダル投入口210から投入されたメダルを検知し、選別するメダル選別装置(図示せず)内に設置されるメダル検出センサ320からの信号も、同様に、主制御部301に対して入力され、この信号により、クレジット枚数記憶部317の記憶枚数が更新される。
主制御部301には、インターフェイス318を介して、主基板上に設けられるキースイッチ326、設定変更スイッチ327からなる設定変更部321からの信号が入力されるようになっている。主制御部では、これらからの信号を受けて、設定値の変更を行うようになっている。また、前扉開放センサSW、第1開放角度検出センサ352、第2開放角度検出センサ353からなる前扉開放検知部322からの信号も、インターフェイス318を介して主制御部301に入力される。主基板上に設けられる打ち止め選択スイッチ328a、精算選択スイッチ328b、扉部開放センサ329からの信号もインターフェイス318を介して入力される。
主制御部301は、ドライバ回路323を介して表示器209、リール駆動部324、払出装置337、扉部開放報知器325、異常報知ランプ326等を駆動するようになっている。前述したように、表示器209には、遊技中にはクレジット枚数が表示されるが、設定変更モードでは設定値が表示されるようになっている。また、この表示器209には、遊技機の各部で起こった異常の情報がエラーとしてコード表示されるようになっており、異常が起こった際には、前記クレジット枚数や設定値の表示に優先してエラーコードの表示が行われるように、主制御部によって制御されている。
リール駆動部324は、リール206a〜206cにそれぞれ対応して設けられる左リール駆動部324a、中リール駆動部324b、右リール駆動部324cを含む。各リール駆動部324a〜324cは、ステッピングモータをそれぞれ有してなり、始動スイッチの操作に応じてリールを回転させ、停止スイッチの操作に応じてリール上の所定の図柄を窓部207に表示した状態で停止するように、ステッピングモータを駆動制御する。扉部開放報知器325は、扉部225が開いていることを報知するためのLED等からなる。扉部開放報知器325の点灯により、扉部225の締め忘れ等を防止できる。異常報知ランプ326は、遊技機内で起こった制御上の異常あるいは遊技状態の異常を報知するLED等からなる。
第1副制御部302は、中継基板304を介して主制御部301に接続されており、主制御部301からの信号を受けて、演出表示装置203等の制御を行う。第1副制御部302は、第1副制御部302全体の動作を制御するCPU327、演出表示データ等を記憶したROM328、実行中の演出の状態を一時的に記憶するRAM329等を含む。第1副制御部302には、ドライバ回路330を介して演出表示装置203が接続されており、演出表示装置203は、第1副制御部302からの駆動信号を受けて、液晶に表示する画像フレームを順次読み出すように制御される。この制御により、主制御部の抽選結果に関連した演出表示を行うようになっている。各種演出には、リール始動時、リール回転中、又はリール停止時に行う当選役の表示、入賞役の成立時の祝福表示、ボーナス中の進行表示等の遊技演出が含まれる。
本実施形態に係るスロットマシンAにおいて、第1副制御部302、ドライバ回路330及び演出表示装置203は、抽選結果に応じて、ROM328に記憶されている遊技演出の表示パターンのいずれかにより、その抽選結果に対応した遊技演出表示を行う演出表示制御手段を構成する。ROM328に記憶された表示パターンには、ボーナス当選に関連した図柄前後移動演出表示パターン及び特定表示物による前後移動演出表示パターンも含まれている。
第1副制御部302、ドライバ回路330及び演出表示装置203は、リール始動に伴う役抽選に基づく所定の遊技条件の成立(ボーナス当選又はチェリー等の所定の小役当選)を抽選選択の契機にして、後述の図25に示すように、キャラクタや絵柄等の立体イメージ像の特定表示物を多重映像画面にて画面間にわたって立体イメージ像が前後移動しているような視覚的演出効果を伴った上記前後移動表示パターンの演出表示を行う移動表示制御手段を包含する。この移動表示制御手段には、図25に示すように、前後表示画面の一方に該立体イメージ像全体を表示した後、該立体イメージ像の一部分を前後表示画面の他方に部分表示するとともに、前後表示画面の一方において該立体イメージ像の表示から前記一部分を消失させた表示物を表示する両画面表示制御手段と、この両画面表示制御手段による前後表示画面の両画面表示の後、該立体イメージ像全体を前後表示画面の他方に表示する画面移行表示制御手段が含まれる。
更に、第1副制御部302、ドライバ回路330及び演出表示装置203は、後述の図26に示すように、リール始動に伴う役抽選に基づく所定の遊技条件の成立(チェリー等の小役当選時)を抽選選択の契機にして、所定の表示物である変動図柄が多重映像画面にてあたかも空間的に前後移動しているような視覚的演出効果を伴った上記図柄前後移動変動表示パターンの演出表示を行う図柄前後移動表示制御手段を包含する。
第2副制御部303は、中継基板304、第1副制御部302を介して主制御部301に接続されており、主制御部301からの信号を受けて、スピーカーやランプ等の制御を行う機能を有している。第2副制御部303は、第2副制御部303全体の動作を制御するCPU331、演出データ等を記憶したROM332、実行中の演出の状態を一時的に記憶するRAM333等を含む。第2副制御部303には、ドライバ回路334を介して上部スピーカー204、下部スピーカー217、演出ランプ335等が接続されており、第2副制御部303は、これらを駆動して演出制御を行う。
次に、スロットマシンAの遊技時の動作について以下説明する。図21は、通常遊技時の主制御部の制御を示すフローチャートである。まず、遊技を開始するために、賭け数設定処理(ステップS100)を行う。賭け数が設定されることにより、始動スイッチの操作が有効となる。賭け数が設定されていない未遊技状態から、新たにメダルを投入した場合は、このメダルがメダルセンサ320によって検知され、投入したメダル枚数が3枚まで自動的に賭け数として設定される。前回の遊技によって再遊技役が入賞している場合は、賭け数が自動的に設定されているので、賭け数設定処理は行われない。上記以外の場合は、遊技者が賭け数設定スイッチ208を押下することによって、クレジット枚数記憶部から操作した分のメダル枚数が減算されるとともに、この枚数分が賭け数として設定される。そして、残りのクレジット枚数が表示器209に表示される。同時に、賭け枚数に応じた入賞ラインが有効になり、その旨が有効ライン表示器にて表示される。賭け枚数の変更は、始動スイッチの操作までは可能となっている。
賭け数設定処理(ステップS100)の後、始動スイッチ11の操作を待機する(ステップS101)。始動スイッチ211が操作された場合には、抽選処理(ステップS102)、リール回転処理(ステップS103)を行う。この抽選処理は、主制御部のCPUが有する乱数発生器によって発生した乱数を始動スイッチ211の操作タイミングで抽出し、主制御部のROMの抽選テーブル記憶部311に記憶されている抽選テーブルに基づいて当否を判定するメイン抽選処理である。この抽選テーブルとしてどの抽選テーブルを用いるかは、設定値一時記憶部315の値によって異なるようになっている。この抽選テーブルに基づいて決定される抽選結果としては、所定枚数のメダルを払い出す小役、新たな遊技媒体の投入を行わずに次ゲームを実行可能となる再遊技役、次ゲームから所定ゲーム数小役の当選確率を上昇させるボーナスゲームを開始するボーナス役、及びはずれが含まれる。そして、それぞれの役に応じて、有効ライン上に整列させる図柄組み合わせが定められている。なお、以下の記述では、抽選によりそれぞれの役が決定されることを「当選」、定められた有効ライン上に役に応じた図柄組み合わせが整列することを「入賞」と称する。
ステップS103のリール回転処理は、リール駆動部324に駆動信号を送信することにより、各リール206a〜206cを回転させる処理である。このリール回転処理により、リールの回転速度が一定となった後に、停止スイッチ操作が有効となる。続いて、ステップS104で停止スイッチ12に操作が行われたか否かを検出する。そして、停止操作が行われた場合には、停止操作に対応するリールを停止する停止制御処理(ステップS105)を行う。この停止制御処理は、各リールについて停止操作を行った位置である停止操作位置と、抽選処理にて決定された結果に基づいて、ROM306内に記憶されたリール停止テーブルを参照し、該当位置(以下、リール停止位置)でリールの回転を停止させることにより行われる。このリール停止位置は、停止操作位置からみて、図柄の駒数で所定の駒数、この場合は4駒以内で停止するように決定される。そして、停止操作位置から4駒以内に抽選結果に対応する図柄が有る場合には、この図柄を有効ライン上に揃うように停止制御するようになっている。この停止制御処理において、ボーナスフラグ持ち越し状態においても再遊技役が当選している場合には、再遊技役が必ず有効ライン上に整列するように制御される。抽選による重複当選、または後述するボーナスの持ち越しによって、ボーナスフラグの成立と小役の当選が同時に起こった場合は、ボーナス図柄を優先的に整列させるように制御される。所謂、左リールの図柄No.9、18等のチェリー図柄は単独入賞役であり、左リールに停止することだけでチェリー小役(上段又は下段ラインでの入賞で払出枚数2枚)の入賞となる。
次に、ステップS106で全てのリール206a〜206cが停止したか否かを判定する。未停止の場合には、ステップS104に戻り、停止制御処理を行う。全てのリールが停止している場合には、ステップS107にて、有効ライン上に当選した図柄が入賞しているか否かを判定する。入賞の場合、ステップS108で成立役を判定し、成立役が小役の場合、払出装置337を駆動して所定枚数のメダルを払い出す(ステップS109)。一方、成立役が再遊技役の場合は、今回ゲームで設定されていた賭け数を、次回ゲームの賭け数として自動的に再設定する自動賭け数設定処理がステップS112で行われる。この場合、クレジットからの枚数減算は行われないため、新たな遊技媒体の投入(クレジットの消費も含む)を行うことなしに、次ゲームを行うことが可能になる。そして、自動的に次ゲームの賭け数設定処理が行われるため、次ゲームにおいては賭け数設定処理は行われない。成立役がボーナスの場合、ボーナスゲームモードを設定し、次ゲームからボーナスゲームに移る。
ステップS107の判定がNO(非入賞)の場合は、ステップS110において抽選でボーナスが当選している場合、つまり、抽選ではボーナスが当選しているが停止制御の結果有効ライン上に整列しなかった場合を判定し、YESの場合、ステップS111にて持ち越し処理を行う。この持ち越し処理は、主制御部のRAMにボーナスフラグの成立を記憶することによって行われ、ボーナスフラグ成立中のゲームでは、ボーナスが当選してもボーナスフラグの成立数が加算されることは無い。このボーナスフラグの記憶は、ボーナス役が入賞するまで継続される。
ボーナスゲームモードは、ステップS102に用いる抽選テーブルを変化させることによって、小役に対応する乱数幅を変化させたモードである。この変更により、抽選による小役の当選確率が10倍程度に上昇しており、このモード中は、ボーナス役の抽選は行われないか、あるいは当選したとしても無効とされ、またボーナスゲームは、小役が頻繁に当選するため、遊技者にとってはメダルを多量に獲得できる有利な状態である。
ボーナス種別には、図22に示すように、複数種類(6種)が含まれている。図22で示したボーナス図柄BB1、BB2の組み合わせによって、ボーナスゲームによる最大払出枚数の異なるボーナスゲームが付与される。BB1又はBB2が揃うとスーパービッグボーナスとなり、最大465枚払い出される。左中のリールにBB1又はBB2が2つ揃い、残りが別のボーナス図柄の組み合わせはノーマルビッグボーナスとなり、最大345枚払い出される。左のリールにBB1又はBB2で、中右のリールにそれと異なるボーナス図柄が揃うか、中リールのみ異なるボーナス図柄の組み合わせは最も払出枚数の少ないレギュラーボーナスとなり、最大105枚払い出される。このようにボーナス図柄の組み合わせでボーナスゲームの大小が異なるので、遊技者はいずれのボーナスに当選したかを見極めたうえで、目押しにより入賞させるボーナス図柄を狙って停止操作することになる。そこで、本実施形態においては、ボーナス入賞を補助するとともに、より上位のボーナス入賞への期待感を盛り上げるための補助演出の一つとして、後述の図25の報知演出例に示すように、本発明に係る、特定表示物の前後移動演出表示によるボーナス種別報知演出を行う。スーパービッグボーナスの他、8種類の組み合わせからなるボーナスは各ボーナス毎に抽選され、当選時別々のボーナスフラグが成立する。スーパービッグボーナス及びノーマルビッグボーナスの抽選乱数値はチェリー抽選乱数値と同一に設定され、同時抽選される。従って、チェリー入賞したときは、スーパービッグボーナス又はノーマルビッグボーナスが同時に当選している可能性を生ずる。
次に、ボーナスゲーム処理を図23に従って説明する。ステップS113からステップS119までの処理は、図21のステップS100からステップS106までの処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。ステップS119の判定がYESの場合、ステップS120で、抽選に応じた入賞が有効ライン上に成立しているかどうかを判定する。入賞役が無い場合、ステップS113に戻って次ゲームを行う。入賞があった場合は、ステップS121にて成立役を判定し、再遊技の場合は、ステップS122で自動賭け数設定処理を行ってステップS113に戻り、次ゲームを行う。小役の場合、ステップS123で払出装置37を駆動して相当する枚数のメダルの払出を行い、ステップS124でボーナスゲームの終了契機かどうかを判定する。このボーナスゲームの終了契機は、ここでは払出枚数の加算値が一定枚数、例えばスーパービッグボーナスであれば465枚に達したことによる。このため、小役の成立毎に、主制御部のRAMでは払出枚数をカウントし、一定枚数に達した時点で、上記のボーナスゲームを解除し、通常ゲームに戻るようになっている。ここでは、ボーナスゲーム終了後直ちに通常ゲームに戻る例を示しているが、ボーナスゲームの終了後、所定ゲーム数のリプレイタイム(以下、RTゲーム)を行った後、通常ゲームに戻る構成としてもよい。また、ボーナスゲームの終了契機を、払出枚数が所定枚数に達したことに代えて、特定小役が所定回数成立したこと等、他の条件としてもよい。
RTゲームは、抽選テーブルの乱数幅を切り替えることによって、抽選によって再遊技が当選する確率が上昇したRTゲームモードを設定したゲームである。再遊技の確率は、通常ゲームでは1/7.3程度に設定されているが、RTゲームにおいては、1/1.3程度に上昇する。この場合、再遊技以外の役、ボーナス、小役の確率は変わらないが、はずれに割り当てられていた乱数域が、再遊技に割り当てられる。RTゲームの継続回数は、例えばスーパービッグボーナス、ノーマルビッグボーナス、レギュラーボーナスにおいてそれぞれ、100回、50回、30回に予め設定される。RTゲームを開始する契機を、ボーナスゲームの終了後だけでなく、通常ゲーム中に特定の小役が入賞したことを条件にRTゲームモードが発生するようにしてもよい。RTゲーム中は、高確率で再遊技が当選するため、メダル消費が少ない状態で、ボーナス当選を期待することができる。また、スロットマシンAは、通常ゲーム中に用いる抽選テーブルとして、6種類の抽選テーブル(設定)を有している。抽選テーブルは、いわゆる設定値として、乱数値の割り当てによる抽選役の確率が異なるテーブルである。各ボーナス抽選確率は、設定値毎に異なるようになっている。スーパービッグボーナス、ノーマルビッグボーナス及びレギュラーボーナスの合成確率は、設定1〜6の各段階で、それぞれ、約1/315、1/295、1/280、1/250、1/225、1/200である。
上記構成に係るスロットマシンAにおいて、第1副制御部302の制御下、多重液晶画面からなる演出表示装置203により実行される役当選報知の補助演出動作を図24〜図26を参照して説明する。
主制御部301におけるメイン抽選によりボーナス等の何かの役に当選したとき、第1副制御部302において当選役の報知演出の実行有無のサブ抽選(抽選確率1/4)で行われる。特に、ボーナス又はチェリー等の小役に当選したとき、役当選報知演出の動作契機が発生し、サブ抽選において他の役より高確率(抽選確率7/8)で抽選される。
図21のステップS102に示したように、遊技者の始動操作に基づき、メイン抽選が実行される。このとき、第1副制御部302において、図24に示す報知処理が行われる。図24は第1副制御部302において実行される、当選役の報知処理の概略を示す。上記メイン抽選結果を受けて、報知処理の実行有無が決定される(ステップS200)。まず、上述のように、メイン抽選によりいずれの役が当選したか否かが判定され、役当選時には、当選役の報知実行条件を満たすことになり、当選役に応じたサブ抽選が実行され、報知パターンが抽選により決定される(ステップS201〜S202)。このとき、ボーナス又はチェリー等の小役当選による報知実行条件が成立しているとき、第1副制御部302において図柄前後移動変動による報知演出及び特定表示物による前後移動報知演出等の実行有無のサブ抽選が行われ、いずれかの報知パターンの実行が決定される(ステップS203、S205)。この決定された実行報知パターンに基づき、図柄前後移動変動演出の表示処理(ステップS204)、特定表示物による前後移動報知演出の表示処理(ステップS206)、及びこれらの前後移動演出の表示処理(ステップS204、S206)以外の表示処理(ステップS207)が実行される。これらの表示処理は、図1の前記実施形態と同様に、前記図4に示したように、各表示画面が積層配置された多重映像画面を用いてドライバ回路330による多重映像の表示処理によって行われる。この多重映像は液晶表示装置の前方表示画面と、液晶表示装置の後方表示画面における画像表示を同期させて行われる。多重映像は、前記実施形態と同様に、例えば、前方と後方の表示画面に同一又は関連した図柄やキャラクタ画像を重なるように表示して奥行き感のある立体図柄を表示したり、前方表示画面から後方表示画面に、あるいはその逆方向に図柄やキャラクタ画像が移動するように表示図柄等の画面を切り換えて、図柄等の立体的な移動を表示することに使用される。当選役報知演出の実行は、リール始動から停止までの期間又は、停止後のいずれかの機会に抽選で決定されて行われる。なお、抽選結果がハズレのときにもハズレ結果を徐に分からせる演出が行われ、このハズレ演出もサブ抽選(抽選確率1/5)で決定される。
特定表示物による前後移動報知演出の表示処理(ステップS206)の一例を図25に示す。この前後移動報知演出表示は、特別の多重映像演出の一つである当選役報知演出として、前後画面間の特定表示物(電車)の移動表示によって行われる。図25の(25A)〜(25D)は、特定表示物のひとつである、電車の立体イメージ像からなるキャラクタが前方に近づく前後移動演出表示の一連の表示態様を示す。図25の各表示画面は遊技者が前方より視認する液晶画面の正面視表示内容を示す。
(25A)の表示画面は当選役報知開始画面であり、(25D)の表示画面は同報知最終画面である。(25B)及び(25C)の表示画面は、当選役報知開始画面から報知最終画面に至る途中の画面例であり、途中画面としてはこれらの他に、同様の進行中画面(図示せず)が数コマ分挿入される。各表示画面はそれぞれ、前方液晶画面Fと後方液晶画面Bの視認合成画面からなる。
図25の(25A)においては、電車キャラクタD1全体が視認可能に、前方液晶画面Fは透過状態に設定され、且つ後方液晶画面Bは、遠方に走行している電車イメージ像の画像データからなる。(25B)の表示画面は該キャラクタが(25A)の位置より前進した状態のイメージ像D2を示す。この段階ではまだ、後方液晶画面Bのみのキャラクタ画像からなる。(25C)の表示画面は該キャラクタが更に前進した状態のイメージ像を示す。このイメージ像の右側部分(電車の後方部分)D3Aは後方液晶画面Bの画像であり、一点鎖線F30で示される左側部分(電車の前方部分)D3Bは前方液晶画面Fの画像である。後方液晶画面Bの画像D3A及び前方液晶画面Fの画像D3Bを、それぞれ図27の(27A)、(27B)に示す。
(27A)に示すように、前方液晶画面Fは、キャラクタ(電車)の前進イメージのために、電車の一部(前部)D3Bと、演出メッセージ表示(「ヤッタ!!」)と、前方のレール部分の画像データからなり、これら以外の部分は後方視認のために透過状態に設定される。後方液晶画面Bは、画面より電車の前部の表示を消失させた画像データからなり、前方液晶画面Fに表示する電車の前部D3B等に後方液晶画面Bの背景模様及び背景色が映り込む不具合を防止するために、該前部の表示を消失させたとき、その前部を除いた画像領域D3b及びレール部分を除いた画像領域D3cは前記実施形態と同様に、白色処理されている。この白色処理は電車前部D3Bの表示とほぼ同形状か少し大きい輪郭の不鮮明な白抜きのホワイトバック表示により行われる。なお、該メッセージ領域に対応する、後方液晶画面Bの画像領域にも、メッセージを明瞭に識別可能にするために、白抜きのホワイトバック表示を行ってもよい。また、一連の当選役報知演出の実行中、各表示メッセージ表示とともに音声による効果音出力が行われる。更に、本実施形態におけるホワイトバック表示の輪郭は前記実施形態と同様に、前方液晶画面における部分表示の輪郭より数%〜数10%大きくするのが好ましい。
図25の(25C)に示すように、図27の(27B)の後方液晶画面Bと(27A)の前方液晶画面Fの視認合成により、前方に大きく接近して電車前部D3Bが表示されたイメージ像が視認される。電車前部D3Bの下方には、当選ボーナスの図柄組み合わせ表示D3Cが付随して表示されており、前段階の(25A)、(25B)では小さくて識別困難であったが、(25C)の表示段階では、拡大表示されてきた図柄組み合わせ表示D3Cを遊技者が十分に視認可能となり、ボーナス当選とともにその図柄組み合わせに応じたボーナス種別を判別することができる。
図25の(25D)は当選役報知演出における最終報知段階の表示画面の画像であり、該キャラクタの電車が(25C)の位置より更に前進して停車した状態のイメージ像である。このイメージ像の右側部分(電車の後方部分)D4Aは後方液晶画面Bの画像であり、一点鎖線F31で示される左側部分(電車の前方部分)D4Bは前方液晶画面Fの画像である。(25D)の表示画面においても、前方部分D4Bに対応する、後方液晶画面Bの画像領域に上記映り込み防止処置として白色処理が施されている。(25D)の表示画面においては、(25C)の表示画面よりも更に拡大表示された、ボーナス図柄組み合わせ表示D4Cが遊技者に識別可能になっている。この表示D4Cの場合は、図22に示したレギュラーボーナスの一つの図柄組み合わせを示す。
通常の単一液晶画面で(25A)〜(25D)の各正面画面をコマ送り表示しても、映像表現だけでは立体的イメージを創出するのは限界があるが、本実施形態によれば、図25の当選役報知演出表示において、前後画面におけるキャラクタ移動表示の連続表示過程で、前後表示画面の一方に該キャラクタの全体を表示した後(25A参照)、該キャラクタの一部分(電車前部)を前後表示画面の他方に部分表示するとともに、前後表示画面の一方において該キャラクタの表示から前記一部分を消失させた表示物を表示するので(25C、25D参照)、該キャラクタの一部分が前方側画面に表示され、同時に後方側画面に残り部分が表示され、電車イメージを擬似的に立体視可能にする多重映像を出現させることができる。これにより、前記実施形態と同様に、多重映像における部分表示により、前後画面にわたる該キャラクタ構成部分の分離表示状態を介挿することにより、前後移動時の映像の繋がりが途切れずに連続的なイメージ画像表示を違和感なく円滑に行え、ダイナミックな立体視覚効果を奏する。図25の当選役報知演出表示における所要表示時間は、約3〜10秒であり、いずれかの移動表示時間がサブ抽選により決定される。
なお、本発明に係るボーナス当選に関連した報知演出は、ハズレ時に、所謂ガセ報知として出現させてもよく、ガセ報知の場合には、例えば(25B)等の表示段階で電車が途中停車してしまう演出画面を出して不当選結果を報知する。
別の当選役報知演出の一つである図柄前後移動変動演出の表示処理(ステップS204)の一例を図26に示す。同図(26A)に示すように、図柄前後移動変動演出においては、リール図柄が順々にカーブしながら前方に向けて、かつ前方/後方液晶画面を前後方向26Cに沿って、徐々に拡大しながら移動する変形ズームアップ表示が行われる。(26A)は、奥から順に、ハート図柄F10、ボーナスBB1図柄F11、ベル図柄F12、チェリー図柄F13が前方視認されている状態を示す。ハート図柄F10、ボーナスBB1図柄F11及びベル図柄F12は後方画面における表示図柄であり、前方画面ではチェリー図柄F13を表示し、その表示以外の領域は透過状態となっている。前方画面に到達した表示図柄は告知すべき図柄であれば、前方画面で停止し、非告知図柄であれば、前方画面において更に移動して拡大表示され画面から消失していく。一つの図柄が後方画面に出現してから前方画面に移動する表示時間は約1.0〜2.5秒であり、いずれかの移動表示時間がサブ抽選により決定される。図21の(21B)は、図柄前後移動変動演出においては、チェリーF13が前方画面で停止した場合の告知表示例を示す。
上記図柄前後移動変動過程において、例えば、図26の(26A)のベル図柄F12が前方画面に移行する際には、前方画面から後方画面への移行時に画像の飛びが生じないように、前記実施形態における図17の表示処理と同様に、後方液晶画面B及び前方液晶画面Fのそれぞれにおいて、ハーフトーン処理された、輪郭不鮮明なベル図柄の各画像フレームを重畳表示する重畳表示処理が行われる。従って、あたかも合成カラー表示濃度が通常表示状態のベル図柄と同程度ものとして視認され得るように、前後画面の図柄シフト表示過程において、視認カラー合成による視覚効果が生まれ、両液晶画面間の空間に移動図柄と同等の図柄が移動しているかのように視認させる擬似的移動表示を行うことができる。これにより、前後画面における図柄前後移動演出を行うとき、違和感のない、より立体感のある演出表示を実現することができ、スロット遊技の興趣増大を図ることができる。なお、前方液晶画面に図柄が移動した後においては、後方画像の映り込みを防止するために、前記実施形態と同様に、後方液晶画面に白抜きのホワイトバック表示用図柄を表示するようにしてもよい。また、本実施形態における図柄前後移動変動演出はリール始動後、6、8、10秒のうちいずれかが経過したとき停止して、報知される。これらの停止時間はサブ抽選による表示パターンの決定時に抽選で決定される。
本実施形態においては、上記図柄前後移動変動表示(図26参照)と、立体キャラクタによる前後移動表示(図25参照)をそれぞれ、小役を含む当選役種別の報知演出、ボーナス当選報知を主にしたボーナス当選役種別の報知演出に使用しているので、殊に、これらを連続的に報知処理したとき、例えば、リール回転時に、前者の当選役報知演出を行った後、更にボーナス当選時には後者のボーナス当選役種別報知演出を行う演出態様を実施することができる。この場合には、多重映像画面において、最初に前記図柄前後移動演出を行って、画像の飛びのない、より立体感のある演出表示でボーナス当選告知を行え、更に、立体キャラクタによる前記前後移動表示により、立体キャラクタが飛び出すようなイメージを与える立体感演出で当選ボーナス種別を報知するため、当選役告知の実行時に、ダイナミックな立体視覚効果を奏する演出表示を一貫して実施することができ、スロット遊技の醍醐味を向上させることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態に限定されず、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。特に、本発明においては、2重液晶の他に、多重映像画面を3以上の画面で構成してもよく、例えば、3重液晶による液晶表示部は、前方側の2つの透過型カラー液晶表示装置と、後方側の透過型カラー液晶表示装置とから構成することができ、各液晶間における立体キャラクタの前後移動演出をより奥行き感を伴って実施することが可能となる。更に、上記実施形態における図柄変動や当選役報知に限らず、本発明は演出画面全般に適用することができる。
この発明の一実施形態におけるパチンコ遊技機1の外観構成を示す正面図である。 図1に示した遊技盤の構成を示す正面図である。 パチンコ遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。 前記実施形態に用いる液晶表示部15の概略構成図である。 前記実施形態に用いる液晶駆動制御部の概略ブロック図である。 前記実施形態に用いる図柄変動表示パターンを模式的に示す図である。 前記実施形態における抽選処理の概要を示すフローチャートである。 前記実施形態における図柄変動表示処理の概要を示すフローチャートである。 前記実施形態における図柄変動表示処理例の詳細を示す図である。 本発明に係る特定表示物の移動演出表示を示す表示イメージ像の構成を示す図である。 図10の表示画面BF1の画面構成図である。 図10の表示画面BF2の画面構成図である。 図10の表示画面BF3の画面構成図である。 図10の表示画面BF4の画面構成図である。 前記実施形態における変動表示態様を説明するための図である。 前記実施形態における、リーチ状態の一表示例を示す図である。 前記実施形態における、前後画面間に亘る図柄移動表示時の重畳表示処理を説明するための図である。 本発明の別の実施形態であるスロットマシンAの外観図である。 スロットマシンAの電気的構成を示すブロック図である。 スロットマシンAのリール206a〜206cに付された図柄配列を示す図である。 スロットマシンAにおける主制御部の通常遊技処理の概要を示すフローチャートである。 スロットマシンAに搭載されたボーナス種別を示す表である スロットマシンAにおけるボーナスゲーム処理の概要を示すフローチャートである。 スロットマシンAにおける役当選報知演出の概要を示すフローチャートである。 スロットマシンAにおける特定表示物の前後移動報知演出表示処理を説明するための図である。 スロットマシンAにおける図柄前後移動変動表示処理を説明するための図である。 図25の(25C)の前方液晶画面及び後方液晶画面の画像内容を説明するための図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機、2 透明板、3 前扉、4 窓、5 遊技盤、
6A 上球受皿、6B 下球受皿、13 外レール、14 内レール、
15 液晶表示部、15a 透過型カラー液晶表示装置、
15b 透過型カラー液晶表示装置、15c エッジライト光源、
15d バックライト光源、15e 正面パネル、16 普通図柄始動ゲート、
17 抽選処理表示部、18 始動入賞口、19 役物始動口、
20 普通入賞口、21 アウト口、22 大入賞口、
23 特別図柄表示部、24 普通図柄表示部、25 特別図柄用保留表示部、
26 普通図柄用保留表示部、27 始動口駆動部、28 大入賞口駆動部、
29 演出ランプ類、30 始動センサ、31 大入賞口センサ、
32 ゲートセンサ、100 制御部、101 主制御部、102 副制御部、103 副制御部、104 I/Oポート、105〜107 ドライバ回路、
B 後方液晶画面、F 前方液晶画面、BF1〜BF4 表示画面、
A スロットマシン、201 筐体、202 前扉、203 演出表示装置、204 上部スピーカー、205 発光部、206a〜206c リール、
207 窓部、208 賭け数設定スイッチ、208a 1ベットスイッチ、
208b MAXベットスイッチ、209 表示器、210 メダル投入口、
211 始動スイッチ、212a〜212c 停止スイッチ212、
213 返却ボタン、214 錠装置214、215 意匠パネル、
216 メダル払出口、217 下部スピーカー、218 灰皿、
219 メダル貯留皿、300 制御部、301 主制御部、
302 第1副制御部、303 第2副制御部、304 中継基板、
305 CPU、306 ROM、307 RAM、
311 抽選テーブル記憶部、317 枚数記憶部、318 インターフェイス、319 操作部、320 メダル検出センサ、321 設定変更部、
322 前扉開放検知部、323 ドライバ回路、324 リール駆動部、
324a 左リール駆動部、324b 中リール駆動部、
324c 右リール駆動部、325 扉部開放報知器、326 異常報知ランプ、
328a 打ち止め選択スイッチ、328b 精算選択スイッチ、
329 扉部開放センサ329、330 ドライバ回路、331 CPU、
332 ROM、333 RAM、334 ドライバ回路

Claims (6)

  1. 表示画面が前後に積層配置された多重映像画面を備えた演出表示装置と、前記演出表示装置の表示制御を行う表示制御手段とを備え、遊技者の遊技操作に関連した遊技演出表示を前記多重映像画面にキャラクタや絵柄等を表示して行う遊技機において、
    前記多重映像画面の前方側の表示画面は、後方側の表示画面の視認を可能にする透過又は半透過状態に切り換え可能に構成され、
    前記表示制御手段は、
    複数の表示パターンから実行表示パターンを選択して決定する表示パターン決定手段と、
    前記複数の表示パターンの一つであり、立体イメージ像からなる特定表示物を、前記前方側及び前記後方側の表示画面間を移動表示させる移動表示パターンの移動表示制御手段とを含み、
    前記移動表示制御手段は、
    前後表示画面の一方に前記特定表示物の全体を表示した後、前記特定表示物の一部分を前後表示画面の他方に部分表示するとともに、前後表示画面の一方において前記特定表示物の表示から前記一部分を消失させた表示物を表示する両画面表示制御手段と、
    前記両画面表示制御手段による前後表示画面の両画面表示の後、前記特定表示物の全体を前後表示画面の他方に表示する画面移行表示制御手段とからなることを特徴とした遊技機。
  2. 前記両画面表示制御手段により前記前後表示画面の一方において前記一部分を消失させた消失領域に、無装飾又は無地の表示を行う請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記消失領域の輪郭を前記前後表示画面の他方における前記一部分の部分表示の輪郭より数%〜数10%大きくした請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記移動表示パターンは、前記特定表示物が前記後方側の表示画面から前記前方側の表示画面間に移動する表示パターン又は前記特定表示物が前記前方側の表示画面から前記後方側の表示画面間に移動する表示パターンであり、
    前記表示制御手段は、いずれの表示パターンにおいても、前記後方側の表示画面内における前記特定表示物の表示状態においては、前記前方側の表示画面を前記透過又は半透過状態にする請求項1、2又は3に記載の遊技機。
  5. 前記遊技機は、通常遊技状態のとき、遊技球が遊技盤の特定領域を通過することを条件に抽選を行い、その抽選の結果、当選した場合には、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起させるパチンコ遊技機であって、
    前記表示制御手段は、
    前記抽選結果に基づき複数種の図柄の可変表示と、その可変表示を補助演出する補助演出表示とを前記多重映像画面において行う演出表示手段と、
    前記図柄可変表示及び前記補助演出表示の表示パターンを複数種類記憶する可変表示記憶手段と、
    前記抽選結果に応じて、前記表示パターン決定手段により前記図柄可変表示及び前記補助演出表示の表示パターンのいずれかを決定し、その決定に係る図柄変動表示を行い、前記図柄変動表示の停止により、前記特別遊技状態の当選時には予め定められた特定の図柄表示態様を前記多重映像画面の表示画面に表示する図柄変動表示制御手段とを含み、
    前記図柄変動表示の際に、所定の遊技条件の成立を契機にして、前記特定表示物による前記移動表示パターンの演出表示を行う請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記遊技機は、複数の図柄を可変表示する回胴表示部と、遊技者が回胴遊技を行うために必要な遊技媒体の賭け数を設定した後、前記回胴表示部の始動操作により抽選を行い、その抽選結果に応じて予め定められた複数の入賞役のうちの一つを決定する入賞役決定手段と、遊技者の停止操作に基づき前記回胴表示部を停止させる停止制御を行う回胴停止制御手段と、前記回胴停止制御手段により停止された図柄の停止態様と前記入賞役決定手段により決定された前記入賞役に対応する図柄の表示態様とが一致したとき、所定数の前記遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段とを備え、前記抽選結果に関連した遊技演出表示を前記多重映像画面にキャラクタ、図柄、文字等を表示して行うスロットマシンであって、
    前記表示制御手段は、
    前記多重映像画面において行う前記遊技演出の表示パターンを複数種類記憶する可変表示記憶手段と、
    前記抽選結果に応じて、前記表示パターン決定手段により前記遊技演出の表示パターンのいずれかを決定し、その決定に係る遊技演出表示を行う演出表示制御手段とを含み、
    所定の遊技条件の成立を契機にして、前記特定表示物による前記移動表示パターンの演出表示を行う請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。

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