JP2009123816A - 熱処理装置および熱処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱処理時の異常を厳密に検知することができる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】ベークプレートに基板が載置された際に実測されたベークプレートの表面温度と設定温度との差の積分値を算定する。常温近傍の基板がベークプレートの表面所定位置に正確に載置されると、ベークプレート表面から基板への熱伝導が直ちに生じ、基板が急速に昇温する一方でベークプレートの表面温度が一時的に低下する。しかし、基板が傾いて載置されるなどの現象が発生したときには、ベークプレートから基板への伝熱量が少なくなり、ベークプレート表面温度の低下の程度が少なくなり、積分値も小さくなる。このため、算定された積分値が所定の閾値以下である場合には、熱処理に異常が発生したものと判定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)を熱処理プレートに載置して熱処理を行う熱処理装置および熱処理方法に関する。
半導体デバイスや液晶ディスプレイなどの製品は、上記基板に対して洗浄、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、層間絶縁膜の形成、熱処理、ダイシングなどの一連の諸処理を施すことにより製造されている。これらのうち熱処理は、例えばパターンの露光後、層間絶縁膜の材料であるSOG(Spin on glass)材の塗布後、或いはフォトレジストの塗布後などに行われる処理であって、半導体製造のプロセスに必須の重要な処理工程である。
半導体ウェハ等の熱処理を行う際には、熱処理プレート上に基板を載置して加熱する方式が最も一般的に行われている。すなわち、アルミニウム等の金属によって形成された熱処理プレートに加熱機構や冷却機構を内蔵し、その熱処理プレート上に基板を載置することによって熱処理を実行する方式である。
このような熱処理においては、熱処理プレート上に基板が正確に載置されることが要求されている。熱処理時に熱処理プレート上で基板が傾いていたりすると、基板の面内温度分布が著しく不均一となり、処理不良の原因となる。
このため、特許文献1には、基板が熱処理プレート上に正確に載置されたときにはプレート温度が大きく下がるのに対して、正確に載置されていない場合にはプレート温度があまり低下しないことを利用し、プレート温度を測定して基板が傾いて載置されていることを検知する技術が開示されている。
また、特許文献2には、基板と熱処理プレートとの間の空間から排気される気流の圧力を検出して載置された基板の傾きを検知する技術が開示されている。
特開2000−306825号公報 特開2005−117007号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示された技術によれば、熱処理プレートに基板が傾いて載置されていることは検知できるものの、プロセス異常を完全に検知することは難しい。例えば、特許文献1において、プレート温度が所定の閾値以下にまで低下した場合であっても、熱処理プレートに載置されている基板に若干の位置ずれが生じている可能性がある。このような場合、プロセス上の異常に繋がるおそれもあるが、特許文献1,2開示の技術では、そのような異常までをも完全に検知することは不可能であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、熱処理時の異常を厳密に検知することができる熱処理装置および熱処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に熱処理を行う熱処理装置において、表面に載置された基板を熱処理する熱処理プレートと、前記熱処理プレートの表面温度を測定するプレート温度測定手段と、前記熱処理プレートに基板が載置された際に前記プレート温度測定手段によって測定された前記熱処理プレートの表面温度と前記熱処理プレートの設定温度との差の積分値を算定する積分手段と、前記積分手段によって算定された積分値が所定の閾値以下であるときに異常が発生したものとする異常検知手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る熱処理装置において、前記積分手段によって算定された積分値に応じて前記熱処理プレートに前記基板が載置されている熱処理時間を延長する処理時間延長手段をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る熱処理装置において、前記積分手段は、前記熱処理プレートに基板が載置されて正常に熱処理が行われたときの前記熱処理プレートの表面温度が前記設定温度から乖離を開始して前記設定温度に復帰するまでの時間を積分時間として積分値の算定を行うことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、基板を熱処理プレートに載置して当該基板に熱処理を行う熱処理方法において、前記熱処理プレートに基板が載置された際に前記熱処理プレートの表面温度と前記熱処理プレートの設定温度との差の積分値を算定する積分工程と、前記積分工程にて算定された積分値が所定の閾値以下であるときに異常が発生したものとする異常検知工程と、を備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明に係る熱処理方法において、前記積分工程にて算定された積分値に応じて前記熱処理プレートに前記基板が載置されている熱処理時間を延長することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項4または請求項5の発明に係る熱処理方法において、前記積分工程での積分時間を、前記熱処理プレートに基板が載置されて正常に熱処理が行われたときの前記熱処理プレートの表面温度が前記設定温度から乖離を開始して前記設定温度に復帰するまでの時間とすることを特徴とする。
本発明によれば、熱処理プレートに基板が載置された際に熱処理プレートの表面温度と熱処理プレートの設定温度との差の積分値を算定し、その算定された積分値が所定の閾値以下であるときに異常が発生したものとするため、表面温度測定のサンプリング間隔によらず積分値は概ね一定となり、熱処理時の異常を厳密に検知することができる。
特に、請求項2および請求項5の発明によれば、算定された積分値に応じて熱処理プレートに基板が載置されている熱処理時間を延長するため、熱処理時に若干の異常が発生しても基板と熱処理プレートとの間で移動する総熱量は一定となり、異なる基板間の熱処理の均一性を確保することができる。
特に、請求項3および請求項6の発明によれば、熱処理プレートに基板が載置されて正常に熱処理が行われたときの熱処理プレートの表面温度が設定温度から乖離を開始して設定温度に復帰するまでの時間を積分時間としているため、表面温度の変化が小さいにもかかわらず長時間をかけて設定温度に復帰したような場合であっても、熱処理時の異常を厳密に検知することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明に係る熱処理装置を組み込んだ基板処理装置の全体構成について説明する。図1は、本発明に係る熱処理装置を組み込んだ基板処理装置1の平面図である。また、図2は基板処理装置1の液処理部の正面図であり、図3は熱処理部の正面図であり、図4は搬送ロボットおよび基板載置部の配置構成を示す図である。なお、図1および以降の各図にはそれらの方向関係を明確にするためZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を適宜付している。
本実施形態の基板処理装置1は、半導体ウェハ等の基板Wにフォトレジスト膜を塗布形成するとともに、パターン露光後の基板Wに現像処理を行う装置(いわゆるコータ&デベロッパ)である。なお、本発明に係る基板処理装置1の処理対象となる基板Wは半導体ウェハに限定されるものではなく、液晶表示装置用ガラス基板やフォトマスク用ガラス基板等であっても良い。
本実施形態の基板処理装置1は、インデクサブロック10、バークブロック20、レジスト塗布ブロック30、現像処理ブロック40およびインターフェイスブロック50の5つの処理ブロックを一方向(X方向)に連設して構成されている。インターフェイスブロック50には基板処理装置1とは別体の外部装置である露光ユニット(ステッパ)EXPが接続配置されている。
インデクサブロック10は、装置外から受け取った未処理基板を装置内に搬入するとともに、現像処理の終了した処理済み基板を装置外に搬出するための処理ブロックである。インデクサブロック10は、複数のキャリアC(本実施形態では4個)を並べて載置する載置台11と、各キャリアCから未処理の基板Wを取り出すとともに、各キャリアCに処理済みの基板Wを収納するインデクサロボットIRと、を備えている。
インデクサロボットIRは、載置台11に沿って(Y軸方向に沿って)水平移動可能であるとともに昇降(Z軸方向)移動および鉛直方向に沿った軸心周りの回転動作が可能である可動台12を備えている。可動台12には、基板Wを水平姿勢で保持する2つの保持アーム13a,13bが搭載されている。保持アーム13a,13bは相互に独立して前後にスライド移動可能とされている。よって、保持アーム13a,13bのそれぞれは、Y軸方向に沿った水平移動、昇降移動、水平面内の旋回動作および旋回半径方向に沿った進退移動を行う。これにより、インデクサロボットIRは、保持アーム13a,13bを個別に各キャリアCにアクセスさせて未処理の基板Wの取り出しおよび処理済みの基板Wの収納を行うことができる。なお、キャリアCの形態としては、基板Wを密閉空間に収納するFOUP(front opening unified pod)の他に、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドや収納基板Wを外気に曝すOC(open cassette)であっても良い。
インデクサブロック10に隣接してバークブロック20が設けられている。インデクサブロック10とバークブロック20との間には、雰囲気遮断用の隔壁15が設けられている。この隔壁15にインデクサブロック10とバークブロック20との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS1,PASS2が上下に積層して設けられている。
上側の基板載置部PASS1は、インデクサブロック10からバークブロック20へ基板Wを搬送するために使用される。基板載置部PASS1は3本の支持ピンを備えており、インデクサブロック10のインデクサロボットIRはキャリアCから取り出した未処理の基板Wを基板載置部PASS1の3本の支持ピン上に載置する。そして、基板載置部PASS1に載置された基板Wを後述するバークブロック20の搬送ロボットTR1が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS2は、バークブロック20からインデクサブロック10へ基板Wを搬送するために使用される。基板載置部PASS2も3本の支持ピンを備えており、バークブロック20の搬送ロボットTR1は処理済みの基板Wを基板載置部PASS2の3本の支持ピン上に載置する。そして、基板載置部PASS2に載置された基板WをインデクサロボットIRが受け取ってキャリアCに収納する。なお、後述する基板載置部PASS3〜PASS10の構成も基板載置部PASS1,PASS2と同じである。
基板載置部PASS1,PASS2は、隔壁15の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS1,PASS2には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、インデクサロボットIRや搬送ロボットTR1が基板載置部PASS1,PASS2に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。
次に、バークブロック20について説明する。バークブロック20は、露光時に発生する定在波やハレーションを減少させるために、フォトレジスト膜の下地に反射防止膜を塗布形成するための処理ブロックである。バークブロック20は、基板Wの表面に反射防止膜を塗布形成するための下地塗布処理部21と、反射防止膜の塗布形成に付随する熱処理を行う2つの熱処理タワー22,23と、下地塗布処理部21および熱処理タワー22,23に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR1とを備える。
バークブロック20においては、搬送ロボットTR1を挟んで下地塗布処理部21と熱処理タワー22,23とが対向して配置されている。具体的には、下地塗布処理部21が装置正面側((−Y)側)に、2つの熱処理タワー22,23が装置背面側((+Y)側)に、それぞれ位置している。また、熱処理タワー22,23の正面側には図示しない熱隔壁を設けている。下地塗布処理部21と熱処理タワー22,23とを隔てて配置するとともに熱隔壁を設けることにより、熱処理タワー22,23から下地塗布処理部21に熱的影響を与えることを回避しているのである。
図2に示すように、下地塗布処理部21は同様の構成を備えた4つの塗布処理ユニットBRCを上下に積層配置して構成されている。それぞれの塗布処理ユニットBRCは、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック26、このスピンチャック26上に保持された基板W上に反射防止膜用の塗布液を吐出する塗布ノズル27、スピンチャック26を回転駆動させるスピンモータ(図示省略)およびスピンチャック26上に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ(図示省略)等を備えている。
図3に示すように、熱処理タワー22には、基板Wを所定の温度にまで加熱する2個の加熱ユニットHP、加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持する2個の冷却ユニットCPおよびレジスト膜と基板Wとの密着性を向上させるためにHMDS(ヘキサメチルジシラザン)の蒸気雰囲気中で基板Wを熱処理する3個の密着強化処理ユニットAHLが上下に積層配置されている。一方、熱処理タワー23にも2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。なお、図3において「×」印で示した箇所には配管配線部や、予備の空きスペースが割り当てられている(後述する他の熱処理タワーについても同じ)。
図4に示すように、搬送ロボットTR1は、基板Wを略水平姿勢で保持する搬送アーム24a,24bを上下2段に近接させて備えている。搬送アーム24a,24bのそれぞれは、先端部が平面視で「C」字形状になっており、この「C」字形状のアームの内側から内方に突き出た複数本のピンで基板Wの周縁を下方から支持するようになっている。搬送アーム24a,24bは搬送ヘッド28に搭載されている。搬送ヘッド28は、図示省略の駆動機構によって鉛直方向(Z軸方向)に沿った昇降移動および鉛直方向に沿った軸心周りの回転動作が可能である。また、搬送ヘッド28は、図示省略のスライド機構によって搬送アーム24a,24bを互いに独立して水平方向に進退移動させることができる。よって、搬送アーム24a,24bのそれぞれは、昇降移動、水平面内の旋回動作および旋回半径方向に沿った進退移動を行う。これにより、搬送ロボットTR1は、2個の搬送アーム24a,24bをそれぞれ個別に基板載置部PASS1,PASS2、熱処理タワー22,23に設けられた熱処理ユニット(加熱ユニットHP、冷却ユニットCPおよび密着強化処理ユニットAHL)、下地塗布処理部21に設けられた4つの塗布処理ユニットBRCおよび後述する基板載置部PASS3,PASS4に対してアクセスさせて、それらとの間で基板Wの授受を行うことができる。
次に、レジスト塗布ブロック30について説明する。バークブロック20と現像処理ブロック40との間に挟み込まれるようにしてレジスト塗布ブロック30が設けられている。このレジスト塗布ブロック30とバークブロック20との間にも、雰囲気遮断用の隔壁25が設けられている。この隔壁25にバークブロック20とレジスト塗布ブロック30との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS3,PASS4が上下に積層して設けられている。基板載置部PASS3,PASS4は、上述した基板載置部PASS1,PASS2と同様の構成を備えている。
上側の基板載置部PASS3は、バークブロック20からレジスト塗布ブロック30へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、バークブロック20の搬送ロボットTR1が基板載置部PASS3に載置した基板Wをレジスト塗布ブロック30の搬送ロボットTR2が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS4は、レジスト塗布ブロック30からバークブロック20へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、レジスト塗布ブロック30の搬送ロボットTR2が基板載置部PASS4に載置した基板Wをバークブロック20の搬送ロボットTR1が受け取る。
基板載置部PASS3,PASS4は、隔壁25の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS3,PASS4には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、搬送ロボットTR1,TR2が基板載置部PASS3,PASS4に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。
レジスト塗布ブロック30は、反射防止膜が塗布形成された基板W上にレジストを塗布してレジスト膜を形成するための処理ブロックである。なお、本実施形態では、フォトレジストとして化学増幅型レジストを用いている。レジスト塗布ブロック30は、下地塗布された反射防止膜の上にレジストを塗布するレジスト塗布処理部31と、レジスト塗布処理に付随する熱処理を行う2つの熱処理タワー32,33と、レジスト塗布処理部31および熱処理タワー32,33に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR2とを備える。
レジスト塗布ブロック30においては、搬送ロボットTR2を挟んでレジスト塗布処理部31と熱処理タワー32,33とが対向して配置されている。具体的には、レジスト塗布処理部31が装置正面側に、2つの熱処理タワー32,33が装置背面側に、それぞれ位置している。また、熱処理タワー32,33の正面側には図示しない熱隔壁を設けている。レジスト塗布処理部31と熱処理タワー32,33とを隔てて配置するとともに熱隔壁を設けることにより、熱処理タワー32,33からレジスト塗布処理部31に熱的影響を与えることを回避しているのである。
図2に示すように、レジスト塗布処理部31は同様の構成を備えた4つの塗布処理ユニットSCを上下に積層配置して構成されている。それぞれの塗布処理ユニットSCは、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック36、このスピンチャック36上に保持された基板W上にフォトレジストの塗布液を吐出する塗布ノズル37、スピンチャック36を回転駆動させるスピンモータ(図示省略)およびスピンチャック36上に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ(図示省略)等を備えている。
図3に示すように、熱処理タワー32には、基板Wを所定の温度にまで加熱する2個の加熱ユニットHPおよび加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持する2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。一方、熱処理タワー33にも2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。
図4に示すように、搬送ロボットTR2は、搬送ロボットTR1と同様の構成を備えており、基板Wを略水平姿勢で保持する搬送アーム34a,34bを上下2段に近接させて備えている。搬送アーム34a,34bは、「C」字形状のアームの内側から内方に突き出た複数本のピンで基板Wの周縁を下方から支持する。搬送アーム34a,34bは搬送ヘッド38に搭載されている。搬送ヘッド38は、図示省略の駆動機構によって鉛直方向(Z軸方向)に沿った昇降移動および鉛直方向に沿った軸心周りの回転動作が可能である。また、搬送ヘッド38は、図示省略のスライド機構によって搬送アーム34a,34bを互いに独立して水平方向に進退移動させることができる。よって、搬送アーム34a,34bのそれぞれは、昇降移動、水平面内の旋回動作および旋回半径方向に沿った進退移動を行う。これにより、搬送ロボットTR2は、2個の搬送アーム34a,34bをそれぞれ個別に基板載置部PASS3,PASS4、熱処理タワー32,33に設けられた熱処理ユニット、レジスト塗布処理部31に設けられた4つの塗布処理ユニットSCおよび後述する基板載置部PASS5,PASS6に対してアクセスさせて、それらとの間で基板Wの授受を行うことができる。
次に、現像処理ブロック40について説明する。レジスト塗布ブロック30とインターフェイスブロック50との間に挟み込まれるようにして現像処理ブロック40が設けられている。この現像処理ブロック40とレジスト塗布ブロック30との間にも、雰囲気遮断用の隔壁35が設けられている。この隔壁35にレジスト塗布ブロック30と現像処理ブロック40との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS5,PASS6が上下に積層して設けられている。基板載置部PASS5,PASS6は、上述した基板載置部PASS1,PASS2と同様の構成を備えている。
上側の基板載置部PASS5は、レジスト塗布ブロック30から現像処理ブロック40へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、レジスト塗布ブロック30の搬送ロボットTR2が基板載置部PASS5に載置した基板Wを現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS6は、現像処理ブロック40からレジスト塗布ブロック30へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3が基板載置部PASS6に載置した基板Wをレジスト塗布ブロック30の搬送ロボットTR2が受け取る。
基板載置部PASS5,PASS6は、隔壁35の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS5,PASS6には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、搬送ロボットTR2,TR3が基板載置部PASS5,PASS6に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。
現像処理ブロック40は、露光処理後の基板Wに対して現像処理を行うための処理ブロックである。現像処理ブロック40は、パターンが露光された基板Wに対して現像液を供給して現像処理を行う現像処理部41と、現像処理後の熱処理を行う熱処理タワー42と、露光直後の基板Wに熱処理を行う熱処理タワー43と、現像処理部41および熱処理タワー42に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR3とを備える。
図2に示すように、現像処理部41は、同様の構成を備えた5つの現像処理ユニットSDを上下に積層配置して構成されている。各現像処理ユニットSDは、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック46、このスピンチャック46上に保持された基板W上に現像液を供給するノズル47、スピンチャック46を回転駆動させるスピンモータ(図示省略)およびスピンチャック46上に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ(図示省略)等を備えている。
図3に示すように、熱処理タワー42には、基板Wを所定の温度にまで加熱する2個の加熱ユニットHPおよび加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持する2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。一方、熱処理タワー43にも2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。熱処理タワー43の加熱ユニットHPは露光直後の基板Wに対して露光後加熱処理(Post Exposure Bake)を行う。熱処理タワー43の加熱ユニットHPおよび冷却ユニットCPに対してはインターフェイスブロック50の搬送ロボットTR4が基板Wの搬出入を行う。
また、熱処理タワー43には、現像処理ブロック40とインターフェイスブロック50との間で基板Wの受け渡しを行うための2つの基板載置部PASS7,PASS8が上下に近接して組み込まれている。上側の基板載置部PASS7は、現像処理ブロック40からインターフェイスブロック50へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3が基板載置部PASS7に載置した基板Wをインターフェイスブロック50の搬送ロボットTR4が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS8は、インターフェイスブロック50から現像処理ブロック40へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、インターフェイスブロック50の搬送ロボットTR4が基板載置部PASS8に載置した基板Wを現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3が受け取る。なお、基板載置部PASS7,PASS8は、現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3およびインターフェイスブロック50の搬送ロボットTR4の両側に対して開口している。
搬送ロボットTR3は、基板Wを略水平姿勢で保持する搬送アーム44a,44bを上下に近接させて備えている。搬送アーム44a,44bは、「C」字形状のアームの内側から内方に突き出た複数本のピンで基板Wの周縁を下方から支持する。搬送アーム44a,44bは搬送ヘッド48に搭載されている。搬送ヘッド48は、図示省略の駆動機構によって鉛直方向(Z軸方向)に沿った昇降移動および鉛直方向に沿った軸心周りの回転動作が可能である。また、搬送ヘッド48は、図示省略のスライド機構によって搬送アーム44a,44bを互いに独立して水平方向に進退移動させることができる。よって、搬送アーム44a,44bのそれぞれは、昇降移動、水平面内の旋回動作および旋回半径方向に沿った進退移動を行う。これにより、搬送ロボットTR3は、2個の搬送アーム44a,44bをそれぞれ個別に基板載置部PASS5,PASS6、熱処理タワー42に設けられた熱処理ユニット、現像処理部41に設けられた5つの現像処理ユニットSDおよび熱処理タワー43の基板載置部PASS7,PASS8に対してアクセスさせて、それらとの間で基板Wの授受を行うことができる。
次に、インターフェイスブロック50について説明する。インターフェイスブロック50は、現像処理ブロック40に隣接して配置され、レジスト膜が塗布形成された未露光の基板Wを基板処理装置1とは別体の外部装置である露光ユニットEXPに渡すとともに、露光済みの基板Wを露光ユニットEXPから受け取って現像処理ブロック40に渡すブロックである。インターフェイスブロック50は、露光ユニットEXPとの間で基板Wの受け渡しを行うための搬送機構IFRの他に、レジスト膜が形成された基板Wの周縁部を露光する2つのエッジ露光ユニットEEWと、現像処理ブロック40の熱処理タワー43およびエッジ露光ユニットEEWに対して基板Wを受け渡しする搬送ロボットTR4とを備える。
エッジ露光ユニットEEWは、図2に示すように、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック56およびスピンチャック56に保持された基板Wの周縁に光を照射して露光する光照射器57などを備えている。2つのエッジ露光ユニットEEWは、インターフェイスブロック50の中央部に上下に積層配置されている。また、エッジ露光ユニットEEWの下側には、2つの基板載置部PASS9,PASS10、基板戻し用のリターンバッファRBFおよび基板送り用のセンドバッファSBFが上下に積層配置されている。上側の基板載置部PASS9は搬送ロボットTR4から搬送機構IFRに基板Wを渡すために使用するものであり、下側の基板載置部PASS10は搬送機構IFRから搬送ロボットTR4に基板Wを渡すために使用するものである。
リターンバッファRBFは、何らかの障害によって現像処理ブロック40が露光済みの基板Wの現像処理を行うことができない場合に、現像処理ブロック40の熱処理タワー43で露光後加熱処理を行った後に、その基板Wを一時的に収納保管しておくものである。一方、センドバッファSBFは、露光ユニットEXPが未露光の基板Wの受け入れをできないときに、露光処理前の基板Wを一時的に収納保管するものである。リターンバッファRBFおよびセンドバッファSBFはいずれも複数枚の基板Wを多段に収納できる収納棚によって構成されている。なお、リターンバッファRBFに対しては搬送ロボットTR4がアクセスを行い、センドバッファSBFに対しては搬送機構IFRがアクセスを行う。
現像処理ブロック40の露光後ベーク処理部43に隣接して配置されている搬送ロボットTR4は、基板Wを略水平姿勢で保持する搬送アーム54a,54bを上下に近接させて備えており、その構成および動作機構は搬送ロボットTR1〜TR3と全く同じである。また、搬送機構IFRは、Y軸方向の水平移動、昇降移動および鉛直方向に沿った軸心周りの回転動作が可能な可動台52を備え、その可動台52に基板Wを水平姿勢で保持する2つの保持アーム53a,53bを搭載している。保持アーム53a,53bは相互に独立して前後にスライド移動可能とされている。よって、保持アーム53a,53bのそれぞれは、Y軸方向に沿った水平移動、昇降移動、水平面内の旋回動作および旋回半径方向に沿った進退移動を行う。
露光ユニットEXPは、基板処理装置1にてレジスト塗布された露光前の基板Wを搬送機構IFRから受け取って露光処理を行う。露光ユニットEXPにて露光処理の行われた基板Wは搬送機構IFRによって受け取られる。なお、露光ユニットEXPは、投影光学系と基板Wとの間に屈折率の大きな液体(例えば、屈折率n=1.44の純水)を満たした状態で露光処理を行う、いわゆる「液浸露光処理」に対応したものであっても良い。
次に、熱処理タワー22,23,32,33,42,43に設けられている加熱ユニットHPについて説明する。図5は、加熱ユニットHPの要部構成を示す図である。加熱ユニットHPは、熱処理プレートたるベークプレート80にベークコントローラ90を付設して構成されている。
ベークプレート80は、図示省略の加熱機構を内蔵する円板形状の金属製(例えばアルミニウム合金製)プレートである。ベークプレート80の径は基板Wの径(例えばφ300mm)よりも大きい。ベークプレート80の加熱機構としては抵抗発熱体やヒートパイプ機構を採用することが可能である。また、ベークプレート80は、金属製に限らず、セラミックス製(例えば、窒化アルミニウム(AlN)製)であっても良い。
ベークプレート80の表面には、その上端がプレート表面より微小量だけ突出する複数個のプロキシミティボール81が配設されている。各プロキシミティボール81は、アルミナ(Al23)等の低伝熱性の部材にて構成された球体である。本実施形態では、3個のプロキシミティボール81がベークプレート80の上面の同一円周上に沿って120°間隔で配設されている。
また、ベークプレート80の表面周縁部には、複数個の位置決めガイド82が配設されている。位置決めガイド82は、上側にテーパ面を備えており、ベークプレート80への載置時に基板Wの位置ずれを防止するための部材である。本実施形態では、3個の位置決めガイド82がベークプレート80の上面の基板Wの径よりも若干大きな径を有する円周上に沿って120°間隔で配設されている。
ベークプレート80内部の上面近傍には温度センサ84が設けられている。温度センサ84は、例えば熱電対を用いて構成されており、ベークプレート80の表面温度を測定する。
また、加熱ユニットHPには、基板Wをベークプレート80に載置するための昇降機構85が設けられている。昇降機構85は、複数本(本実施形態では3本)のリフトピン86およびアクチュエータ87を備える。3本のリフトピン86は、石英によって形成されており、アクチュエータ87によって一斉に昇降される。ベークプレート80には、リフトピン86が挿通可能な程度の大きさの貫通孔83が鉛直方向に沿って穿設されている。
アクチュエータ87は、3本のリフトピン86を処理位置と受渡位置との間で昇降させる。アクチュエータ87がリフトピン86を受渡位置まで上昇させると、リフトピン86の上端がベークプレート80の上面から突出する。逆に、アクチュエータ87がリフトピン86を処理位置まで下降させると、リフトピン86の上端が貫通孔83内に埋入する。
ベークコントローラ90は、加熱ユニットHPの制御を行う制御部であり、そのハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、ベークコントローラ90は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用アプリケーションやデータなどを記憶しておく磁気ディスク等を備えている。ベークコントローラ90は、温度センサ84、ベークプレート80の加熱機構および昇降機構85のアクチュエータ87と電気的に接続されており、温度センサ84からの信号を受けるとともに、ベークプレート80および昇降機構85の動作を制御する。また、ベークコントローラ90は、積分器91、異常検知部92および処理時間決定部93を備えている。異常検知部92および処理時間決定部93はベークコントローラ90のCPUが所定の処理プログラムを実行することによって実現される機能処理部であり、その処理内容についてはさらに後述する。なお、ベークコントローラ90は、基板処理装置1の全体を管理するメインコントローラの下位コントローラとして設けられていても良い。
次に、上記の基板処理装置1における基板処理の手順について簡単に説明する。まず、基板処理装置1における全体の処理手順を簡単に説明する。装置外部から未処理の基板WがキャリアCに収納された状態でAGV等によってインデクサブロック10に搬入される。続いて、インデクサブロック10から未処理の基板Wの払い出しが行われる。具体的には、インデクサロボットIRが所定のキャリアCから未処理の基板Wを取り出し、上側の基板載置部PASS1に載置する。基板載置部PASS1に未処理の基板Wが載置されると、バークブロック20の搬送ロボットTR1がその基板Wを受け取って熱処理タワー22のいずれかの密着強化処理ユニットAHLに搬送する。密着強化処理ユニットAHLでは、HMDSの蒸気雰囲気で基板Wを熱処理して基板Wの密着性を向上させる。密着強化処理の終了した基板Wは搬送ロボットTR1によって取り出され、熱処理タワー22,23のいずれかの冷却ユニットCPに搬送されて冷却される。
冷却された基板Wは搬送ロボットTR1によって冷却ユニットCPから下地塗布処理部21のいずれかの塗布処理ユニットBRCに搬送される。塗布処理ユニットBRCでは、基板Wの表面に反射防止膜の塗布液が供給されて回転塗布される。
塗布処理が終了した後、基板Wは搬送ロボットTR1によって熱処理タワー22,23のいずれかの加熱ユニットHPに搬送される。加熱ユニットHPにて基板Wが加熱されることによって、塗布液が乾燥されて基板W上に下地の反射防止膜が焼成される。その後、搬送ロボットTR1によって加熱ユニットHPから取り出された基板Wは熱処理タワー22,23のいずれかの冷却ユニットCPに搬送されて冷却される。冷却後の基板Wは搬送ロボットTR1によって基板載置部PASS3に載置される。
次に、反射防止膜が形成された基板Wが基板載置部PASS3に載置されると、レジスト塗布ブロック30の搬送ロボットTR2がその基板Wを受け取って熱処理タワー32,33のいずれかの冷却ユニットCPに搬送して所定温度に温調する。続いて、搬送ロボットTR2が温調済みの基板Wをレジスト塗布処理部31のいずれかの塗布処理ユニットSCに搬送する。塗布処理ユニットSCでは、基板Wにレジスト膜の塗布液が回転塗布される。本実施形態においては、レジストとして化学増幅型レジストが使用される。
レジスト塗布処理が終了した後、塗布処理ユニットSCから搬出された基板Wは搬送ロボットTR2によって熱処理タワー32,33のいずれかの加熱ユニットHPに搬送される。加熱ユニットHPにて基板Wが加熱(Post Applied Bake)されることによって、塗布液が乾燥されて基板W上にレジスト膜が形成される。その後、搬送ロボットTR2によって加熱ユニットHPから取り出された基板Wは熱処理タワー32,33のいずれかの冷却ユニットCPに搬送されて冷却される。冷却後の基板Wは搬送ロボットTR2によって基板載置部PASS5に載置される。
レジスト膜が形成された基板Wが基板載置部PASS5に載置されると、現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3がその基板Wを受け取ってそのまま基板載置部PASS7に載置する。そして、基板載置部PASS7に載置された基板Wはインターフェイスブロック50の搬送ロボットTR4によって受け取られ、上下いずれかのエッジ露光ユニットEEWに搬入される。エッジ露光ユニットEEWにおいては、基板Wの端縁部の露光処理(エッジ露光処理)が行われる。エッジ露光処理が終了した基板Wは搬送ロボットTR4によって基板載置部PASS9に載置される。そして、基板載置部PASS9に載置された基板Wは搬送機構IFRによって受け取られ、露光ユニットEXPに搬入され、パターン露光処理に供される。本実施形態では化学増幅型レジストを使用しているため、基板W上に形成されたレジスト膜のうち露光された部分では光化学反応によって酸が生成する。
パターン露光処理が終了した露光済みの基板Wは露光ユニットEXPから再びインターフェイスブロック50に戻され、搬送機構IFRによって基板載置部PASS10に載置される。露光後の基板Wが基板載置部PASS10に載置されると、搬送ロボットTR4がその基板Wを受け取って現像処理ブロック40の熱処理タワー43のいずれかの加熱ユニットHPに搬送する。熱処理タワー43の加熱ユニットHPでは、露光時の光化学反応によって生じた生成物を酸触媒としてレジストの樹脂の架橋・重合等の反応を進行させ、現像液に対する溶解度を露光部分のみ局所的に変化させるための露光後加熱処理(Post Exposure Bake)が行われる。
露光後加熱処理が終了した基板Wは、加熱ユニットHP内部の機構によって冷却されることにより上記化学反応が停止する。続いて基板Wは、搬送ロボットTR4によって熱処理タワー43の加熱ユニットHPから取り出され、基板載置部PASS8に載置される。
基板載置部PASS8に基板Wが載置されると、現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3がその基板Wを受け取って熱処理タワー42のいずれかの冷却ユニットCPに搬送する。冷却ユニットCPにおいては、露光後加熱処理が終了した基板Wがさらに冷却され、所定温度に正確に温調される。その後、搬送ロボットTR3は、冷却ユニットCPから基板Wを取り出して現像処理部41のいずれかの現像処理ユニットSDに搬送する。現像処理ユニットSDでは、基板Wに現像液を供給して現像処理を進行させる。やがて現像処理が終了した後、基板Wは搬送ロボットTR3によって熱処理タワー42のいずれかの加熱ユニットHPに搬送され、さらにその後いずれかの冷却ユニットCPに搬送される。
その後、基板Wは搬送ロボットTR3によって基板載置部PASS6に載置される。基板載置部PASS6に載置された基板Wは、レジスト塗布ブロック30の搬送ロボットTR2によってそのまま基板載置部PASS4に載置される。さらに、基板載置部PASS4に載置された基板Wは、バークブロック20の搬送ロボットTR1によってそのまま基板載置部PASS2に載置されることにより、インデクサブロック10に格納される。基板載置部PASS2に載置された処理済みの基板WはインデクサロボットIRによって所定のキャリアCに収納される。その後、所定枚数の処理済み基板Wが収納されたキャリアCが装置外部に搬出されて一連のフォトリソグラフィー処理が完了する。
上記一連の処理において、基板Wを加熱ユニットHPにて加熱する工程が複数存在する。加熱ユニットHPにおけるより詳細な熱処理手順は以下のようなものである。まず、基板Wが加熱ユニットHPに搬入されるときには、昇降機構85が3本のリフトピン86を受渡位置まで上昇させており、リフトピン86の上端はベークプレート80の上面から突出している。そして、搬送ロボット(搬送ロボットTR1〜TR4のいずれか)が基板Wを保持する搬送アームを加熱ユニットHPに進入させてリフトピン86に基板Wを渡す。その後、搬送ロボットは搬送アームを加熱ユニットHPから退出させる。
リフトピン86に基板Wが渡されて搬送アームが退出した後、昇降機構85がリフトピン86を処理位置まで下降させる。リフトピン86の上端は貫通孔83内に埋入し、基板Wはベークプレート80の表面に載置される。より正確には、プロキシミティボール81上に基板Wが支持され、ベークプレート80の表面と微小間隔を隔てて基板Wは載置される。リフトピン86が下降するときに基板Wの位置が若干ずれていたとしても位置決めガイド82によって案内されることにより、ベークプレート80の表面の所定位置に基板Wが載置されることとなる。
ベークプレート80は予め所定の設定温度(処理温度)に昇温維持されており、ベークプレート80の表面に基板Wが載置されることによって当該基板Wは処理温度に加熱される。所定の加熱処理時間が経過した時点で、昇降機構85がリフトピン86を受渡位置まで上昇させる。この過程で、加熱後の基板Wはベークプレート80からリフトピン86によって受け取られ、受渡位置まで上昇する。そして、再び搬送ロボットが搬送アームを加熱ユニットHPに進入させて加熱後の基板Wを受け取って搬送アームを退出させる。
ところで、上述の通り、ベークプレート80の上面には位置決めガイド82が配設されており、基板Wを受け取ったリフトピン86が下降するときには、この位置決めガイド82に案内されて基板Wがベークプレート80表面の所定位置に載置される。常温近傍の基板Wがベークプレート80の表面所定位置に正確に載置されると、ベークプレート80表面から基板Wへの熱伝導が直ちに生じ、基板Wが急速に昇温する一方でベークプレート80の表面温度が一時的に低下する。
図6は、基板Wが正確に載置されたときのベークプレート80の表面温度および基板温度の変化を示す図である。基板Wがベークプレート80の表面に載置されて基板温度が上昇を開始すると同時にベークプレート80の表面温度が低下する。ベークプレート80の表面温度は温度センサ84によって絶えず計測されており、その計測結果はベークコントローラ90に伝達される。ベークコントローラ90はベークプレート80の温度が所定の設定温度となるように加熱機構を制御しており、ベークプレート80の表面温度低下を検知するとその表面温度が設定温度に復帰するように加熱機構の出力を増加する。このため、図6に示すように、基板Wは処理温度にまで上昇し続ける一方で、ベークプレート80の表面温度は一時的に低下した後再び上昇して元の設定温度に戻る。なお、図6では理解容易のためベークプレート80の表面温度低下を誇張して記載しているが、実際には設定温度が115℃であったとして表面温度低下は1℃〜2℃程度である。
しかしながら、何らかの原因によってベークプレート80の表面の所定位置に基板Wが正しく載置されない場合もある。正しく載置されない場合とは、例えばリフトピン86が下降したときに基板Wの一部が位置決めガイド82に乗り上げ、基板Wの下面がベークプレート80の表面に接地しなかったような場合である。このような場合、プロセス上予定されている通りにはベークプレート80から基板Wに熱が伝わらず、異常な加熱処理が行われることとなり、処理不良が発生することとなる。
このため、本実施形態では、以下のようにして熱処理プロセスの異常を検知しており、図7を参照しつつ説明を続ける。図7は、基板Wが載置された際のベークプレート80の表面温度変化を例示した図である。図7(a)は、ベークプレート80の表面の所定位置に正確に基板Wが載置されたときの表面温度変化を示し、図7(b)(c)は基板Wが正しく載置されなかった場合のベークプレート80の表面温度変化を示す。
まず、ベークコントローラ90の積分器91は、ベークプレート80に基板Wが載置された際に温度センサ84によって測定されたベークプレート80の表面温度とベークプレート80の設定温度との差の積分値、すなわち図7の斜線部の面積を算定する。この積分値はベークプレート80から基板Wへと伝わった熱量と相関のある指標である。定性的には、この積分値が小さいほど、ベークプレート80から基板Wへの伝熱量が少ないことを意味する。
そして、ベークコントローラ90の異常検知部92は、積分器91によって算定された積分値が所定の閾値以下であるか否かを判定し、所定の閾値以下である場合には加熱処理に異常が発生したものと判定する。ベークプレート80の表面の所定位置に正確に基板Wが載置された場合には、図7(a)に示す如く、積分値が比較的大きく上記閾値より大きくなるため、異常検知部92は正常と判定する。
一方、ベークプレート80の表面の所定位置に正しく基板Wが載置されなかった場合には、例えば図7(b)に示すように、一時的なベークプレート80の表面温度低下の程度が小さくなり、その結果積分値も比較的小さくなる。この場合、ベークプレート80から基板Wへの十分な伝熱量が確保できていないと考えられ、加熱処理異常となる可能性がある。このため、異常検知部92は積分値が所定の閾値以下である場合には加熱処理に異常が発生したものと判定する。異常検知部92によって加熱処理に異常が検知された場合には、例えばベークコントローラ90が基板処理装置1の操作パネルに異常発生の警告を発報するようにすれば良い。
図7(b)に示したのは、一時的なベークプレート80の表面温度低下の程度が小さいものの表面温度が早期に設定温度に復帰するケースであるが、ベークプレート80の加熱機構の種類や設定されているPID(Proportional,Integral,Derivative)定数によっては表面温度が設定温度に復帰するまでに長時間を要するケースもある。図7(c)に示すのは、一時的なベークプレート80の表面温度低下の程度が小さく、かつ、表面温度が長時間をかけて設定温度に復帰する例である。
図7(c)に示すような場合、ベークプレート80の表面の所定位置に正しく基板Wが載置されておらず、加熱処理異常となっている可能性があるものの、積分時間が長いために積分値そのものは比較的大きくなって上記閾値より大きくなることもある。この場合、加熱処理異常であるにもかかわらず、異常検知部92は正常と判定することになる。
このため、積分器91は、ベークプレート80に基板Wが載置されて正常に熱処理が行われたときのベークプレート80の表面温度が設定温度から乖離を開始して設定温度に復帰するまでの時間t1を積分時間として積分値の算定を行う。すなわち、図7(a)のように、ベークプレート80の表面の所定位置に正確に基板Wが載置されて正常に熱処理が行われたときのベークプレート80の表面温度が設定温度から乖離を開始して設定温度に復帰するまでの時間t1をベークコントローラ90の記憶部(例えば、メモリ)に予め記憶しておく。積分器91は、積分値を算定するに際して、ベークプレート80の表面温度が設定温度から乖離を開始して時間t1を経過するまでのベークプレート80の実測表面温度と設定温度との差を積分する。
このようにすれば、図7(c)に示すような場合であっても、積分値は所定の閾値以下となり、異常検知部92は加熱処理に異常が発生したものと判定する。なお、図7(b)に示す場合においても、積分器91は時間t1を積分時間として積分値を算定しているのであるが、そもそもベークプレート80の表面温度が設定温度から乖離して復帰するまでの時間が時間t1より短く、特段に積分時間を設定しなかったとしても算定結果に影響は無い。
以上のようにすれば、ベークプレート80の表面に基板Wが傾いて載置された結果熱処理時にプロセス異常が発生したとしても、その異常を確実に検知することができる。特許文献1に開示されている技術では、プレートの表面温度そのものの低下の程度を監視しているため、サンプリング間隔を非常に短くしなければ一瞬の温度低下を検知することはできず、基板傾き異常と判定する閾値を緩めに設定しておく必要があった。この点、本実施形態のように、積分値に基づいて判定を行うようにすれば、サンプリング間隔が少々長くても積分値に大きな差は生じない。このため、異常検知部92が異常判定を行うための上記閾値を厳しめ(図7(a)の正常処理時の積分値に近い値)に設定することができ、熱処理時のプロセス異常を厳密に検知することができる。
また、積分値に基づいて異常判定を行うようにすれば、基板Wが傾いて載置されるようなプロセス異常だけでなく、例えば基板Wの僅かな位置ずれ、或いはベークプレート80の加熱機構のアンダーシュートやオーバーシュートのような他の熱処理時のプロセス異常をも確実に検知することができる。
また、本実施形態においては、積分器91によって算定された積分値に応じてベークプレート80に基板Wが載置されている熱処理時間をベークコントローラ90の処理時間決定部93が延長している。ベークプレート80に基板Wが載置されている熱処理時間は予め定められてベークコントローラ90の記憶部に記憶されているのであるが、この熱処理時間はベークプレート80の表面の所定位置に正確に基板Wが載置されて正常に熱処理が行われた場合(図7(a)の場合)を前提としたものである。積分器91によって算定された積分値が正常に熱処理が行われた場合の積分値よりも小さい場合、ベークプレート80から基板Wへの伝熱量が少なくなっていると考えられる。このため、処理時間決定部93がベークプレート80に基板Wが載置されている熱処理時間を延長し、ベークプレート80から基板Wへの伝熱量が正常処理のときと同じになるようにしている。処理時間決定部93がどの程度熱処理時間を延長するかは、ベークプレート80から基板Wへの伝熱量が一定となるような積分値と熱処理時間との相関関係を予め実験やシミュレーションによって求めておき、その相関関係に基づいて決定するようにすれば良い。積分値と熱処理時間との当該相関関係は例えばルックアップテーブルとしてベークコントローラ90の記憶部に保持することができる。
このようにすれば、熱処理プロセスに若干の異常が生じて積分値が小さくなった場合であっても、基板Wがベークプレート80から受ける総熱量は一定となり、加熱ユニットHPで処理される異なる基板W間のプロセス均一性を確保することが可能となる。その結果、処理異常の基板Wを削減することが可能となり基板処理装置1の生産性を向上することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態においては、加熱ユニットHPにおける加熱処理時の異常を検知していたが、同様にして冷却ユニットCPにおける冷却処理時の異常を検知することもできる。すなわち、冷却ユニットCPの熱処理プレートであるコールドプレートに基板Wが載置された際に実測されるコールドプレートの表面温度とコールドプレートの設定温度との差の積分値を算定し、その積分値が所定の閾値以下であるときには冷却処理に異常が発生しているものと判定する。また、この場合であっても、上記実施形態と同様に、コールドプレートに基板Wが載置されて正常に熱処理が行われたときのコールドプレートの表面温度が設定温度から乖離を開始して設定温度に復帰するまでの時間を積分時間として積分値の算定を行う。さらに、算定された積分値に応じてコールドプレートに基板Wが載置されている熱処理時間を延長する。
また、密着強化処理ユニットAHLも加熱ユニットの一種であり、本発明が適用できることは勿論である。すなわち、熱処理プレート(ベークプレートまたはコールドプレート)に基板Wを載置して熱処理(加熱処理または冷却処理)を行う熱処理装置であれば本発明を適用して熱処理時の異常を厳密に検知することができる。
また、上記実施形態においては、積分器91によって算定された積分値が所定の閾値以下である場合に熱処理に異常が発生したと判定していたが、積分値が閾値未満である場合に異常が発生したと判定するようにしても良い。
また、積分器91によって算定された積分値が所定の閾値以下である場合に熱処理に異常が発生したと判定して処理を停止するとともに、当該閾値より大きい場合には積分値に応じて熱処理プレートに基板Wが載置されている熱処理時間を延長するようにしても良い。
また、基板処理装置1の構成は図1から図4に示したような形態に限定されるものではなく、熱処理プレートに基板Wを載置して熱処理を行う熱処理装置を組み込み、当該熱処理装置に搬送ロボットが基板Wを搬送する形態であれば種々の構成を採用することが可能である。
また、本発明に係る熱処理装置によって熱処理の対象となる基板Wは半導体ウエハに限定されるものではなく、液晶ガラス基板であっても良い。
本発明に係る熱処理装置を組み込んだ基板処理装置の平面図である。 図1の基板処理装置の液処理部の正面図である。 図1の基板処理装置の熱処理部の正面図である。 図1の基板処理装置の搬送ロボットおよび基板載置部の配置構成を示す図である。 加熱ユニットの要部構成を示す図である。 基板が正確に載置されたときのベークプレートの表面温度および基板温度の変化を示す図である。 基板が載置された際のベークプレートの表面温度変化を例示した図である。
符号の説明
1 基板処理装置
10 インデクサブロック
20 バークブロック
30 レジスト塗布ブロック
40 現像処理ブロック
50 インターフェイスブロック
80 ベークプレート
84 温度センサ
85 昇降機構
86 リフトピン
87 アクチュエータ
90 ベークコントローラ
91 積分器
92 異常検知部
93 処理時間決定部
BRC,SC 塗布処理ユニット
CP 冷却ユニット
HP 加熱ユニット
IFR 搬送機構
IR インデクサロボット
PASS1〜PASS10 基板載置部
SD 現像処理ユニット
TR1,TR2,TR3,TR4 搬送ロボット
W 基板

Claims (6)

  1. 基板に熱処理を行う熱処理装置であって、
    表面に載置された基板を熱処理する熱処理プレートと、
    前記熱処理プレートの表面温度を測定するプレート温度測定手段と、
    前記熱処理プレートに基板が載置された際に前記プレート温度測定手段によって測定された前記熱処理プレートの表面温度と前記熱処理プレートの設定温度との差の積分値を算定する積分手段と、
    前記積分手段によって算定された積分値が所定の閾値以下であるときに異常が発生したものとする異常検知手段と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    前記積分手段によって算定された積分値に応じて前記熱処理プレートに前記基板が載置されている熱処理時間を延長する処理時間延長手段をさらに備えることを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の熱処理装置において、
    前記積分手段は、前記熱処理プレートに基板が載置されて正常に熱処理が行われたときの前記熱処理プレートの表面温度が前記設定温度から乖離を開始して前記設定温度に復帰するまでの時間を積分時間として積分値の算定を行うことを特徴とする熱処理装置。
  4. 基板を熱処理プレートに載置して当該基板に熱処理を行う熱処理方法であって、
    前記熱処理プレートに基板が載置された際に前記熱処理プレートの表面温度と前記熱処理プレートの設定温度との差の積分値を算定する積分工程と、
    前記積分工程にて算定された積分値が所定の閾値以下であるときに異常が発生したものとする異常検知工程と、
    を備えることを特徴とする熱処理方法。
  5. 請求項4記載の熱処理方法において、
    前記積分工程にて算定された積分値に応じて前記熱処理プレートに前記基板が載置されている熱処理時間を延長することを特徴とする熱処理方法。
  6. 請求項4または請求項5記載の熱処理方法において、
    前記積分工程での積分時間を、前記熱処理プレートに基板が載置されて正常に熱処理が行われたときの前記熱処理プレートの表面温度が前記設定温度から乖離を開始して前記設定温度に復帰するまでの時間とすることを特徴とする熱処理方法。
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