JP2009123541A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図る。
【解決手段】アース線を有する同軸電線Wに接続される端子金具12と、端子金具12が挿入可能とされ2個並んで配される第1キャビティ26Aと、端子金具12が挿入可能とされ第1キャビティ26Aに対してその並び方向と直交する方向にずれた位置で且つ隣り合う両第1キャビティ26Aの間の位置に配される第2キャビティ26Bとが設けられるハウジング11と、ハウジング11に取り付けられるものであって、第1キャビティ26Aに対して並び方向について隣り合い且つ第2キャビティ26Bに対して並び方向と直交する方向について隣り合うスペース、及び第2キャビティ26Bに対して並び方向について隣り合い且つ第1キャビティ26Aに対して並び方向と直交する方向について隣り合うスペースに配置されるとともに端子金具12に対して接触可能な端子接触部31を有するアース端子13とを備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、アース端子を備えたコネクタに関する。
従来、自動車の電気配線に含まれるアース線をボディに接続するためのアース端子を備えたコネクタの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、図10に示すように、ハウジング1内に、シールド電線の端末に接続された2本の大型端子と、被覆電線の端末に接続された1本の小型端子と、両大型端子をボディに固定されたブラケットに対して接続可能なアース端子2とが取り付けられた構成とされる。ハウジング1には、各大型端子に対応した2個の大型キャビティ3と、小型端子に対応した1個の小型キャビティ4とが幅方向に並んで配置されるとともに、両大型キャビティ3の下側にアース端子2に対応したアース端子取付溝5が配置されている。各大型キャビティ3とアース端子取付溝5との間には、アース端子2のうち大型端子に弾性接触可能な端子接触片2aを挿通するための端子接触片挿通溝6がそれぞれ連通して形成されている。
特開2000−21486公報
ところが、上記したハウジング1では、大型キャビティ3(大型端子)と、端子接触片挿通溝6(端子接触片2a)と、アース端子取付溝5(アース端子2)とが上下、つまり大型端子の軸方向と直交する方向について積み上がる構造となっていたため、同方向についてコネクタが大型化していた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小型化を図ることを目的とする。
本発明は、アース線を有する電線に接続される端子金具と、前記端子金具が挿入可能とされ、少なくとも2個並んで配される第1キャビティと、前記端子金具が挿入可能とされ、前記第1キャビティに対してその並び方向と直交する方向にずれた位置で且つ隣り合う両第1キャビティの間の位置に配される第2キャビティとが設けられるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに取り付けられるものであって、前記第1キャビティに対して前記並び方向について隣り合い且つ前記第2キャビティに対して前記並び方向と直交する方向について隣り合うスペース、及び前記第2キャビティに対して前記並び方向について隣り合い且つ前記第1キャビティに対して前記並び方向と直交する方向について隣り合うスペースに配置されるとともに前記端子金具に対して接触可能な端子接触部を有するアース端子とを備えている。
このようにすれば、第1キャビティ及び第2キャビティをいわゆる千鳥状に配置しているから、第1キャビティの並び方向と直交する方向についてコネクタハウジングを小型化することができる。その上、千鳥状に配した第1キャビティ及び第2キャビティの周りの各スペースを利用してアース端子の端子接触部を配置するようにしたから、従来のようにキャビティに対して端子接触部が積み上がる構造のものと比較すると、コネクタハウジングを小型化することができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記第1キャビティ及び前記第2キャビティは、前記並び方向と直交する方向について互いに逆向きに設置されており、前記端子金具には、前記端子接触部に接触可能な被接触部が一対、前記並び方向と直交する方向に沿った仮想線を中心として対称となる位置に設置される構成とする。このようにすれば、端子金具が第1キャビティと第2キャビティのどちらに挿入された場合でも、両被接触部がそのキャビティにおいて対称位置に配されるとともに、端子接触部に対して接触可能とされる。従って、第1キャビティ及び第2キャビティに挿入する端子金具として同一構造のものを用いることができ、低コストとなる。
(2)前記被接触部は、前記端子金具を前記第1キャビティに挿入したときには前記第2キャビティ側を向き、前記端子金具を前記第2キャビティに挿入したときには前記第1キャビティ側を向くよう配置される構成とする。このようにすれば、第1キャビティに挿入した端子金具の被接触部と、第2キャビティに挿入した端子金具の被接触部とが互いに向き合うことになるから、それらの被接触部に対して接触される端子接触部を効率的に設置することができ、小型化に好適となる。
(3)前記端子金具が略丸形に形成され、それに対応して前記第1キャビティ及び前記第2キャビティが共に略円形断面に形成されており、前記端子金具には、その軸方向と交差する方向へ突出する板片状のスタビライザが設けられ、それに対応して前記第1キャビティ及び前記第2キャビティには、前記スタビライザを挿通可能なスタビライザ挿通溝が設けられる構成とする。このようにすれば、略丸形の端子金具を第1キャビティや第2キャビティに挿入する際に、スタビライザがスタビライザ挿通溝に挿通されることで、端子金具の回り止めを図ることができる。従って、端子金具に対して端子接触部を所望の位置に確実に接触させることができる。
(4)前記コネクタハウジングには、前記アース端子を取り付けるためのアース端子取付溝が前記スタビライザ挿通溝と同方向に開口して設けられており、前記アース端子取付溝は、前記スタビライザ挿通溝に連通して形成されるとともに、前記端子接触部が部分的に前記スタビライザ挿通溝に進入される構成とする。このようにすれば、スタビライザ挿通溝をアース端子取付溝の一部として兼用することができるから、コネクタハウジングの構造の簡素化を図ることができる。
(5)前記端子金具には、前記端子接触部に対して弾性接触される被接触片が設けられる構成とする。このようにすれば、端子接触部と端子金具との接続状態を良好なものとすることができる。
(6)前記端子金具が略丸形に形成され、それに対応して前記第1キャビティ及び前記第2キャビティが共に略円形断面に形成されており、前記端子接触部は、前記端子金具の外周面の接線方向に延びる形態とされる構成とする。このようにすれば、略丸形の端子金具に接触される端子接触部が外周面の接線方向に延びる形態とされているから、仮に端子接触部を端子金具の外周面に沿って円弧状に形成した場合と比較すると、加工が容易になり、アース端子の生産性に優れる。
本発明によれば、小型化を図ることができる。
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図9によって説明する。本実施形態では、自動車のボディ(図示せず)に固定されたブラケットBに取り付けられるコネクタ10を示す。なお以下では、端子金具12の挿入方向(図5及び図9の左側、図4及び図7の右側)を前方、逆の抜き取り方向(図5及び図9の右側、図4及び図7の左側)を後方とし、また上下方向については図3や図5を基準とする。
<ブラケット>
先に、コネクタ10が取り付けられるブラケットBについて説明する。ブラケットBは、導電性を有する金属製とされ、図4に示すように、ボディとの固定箇所から片持ち状に延びる横長な板状をなしている。ブラケットBにおける先端部近くの幅方向中央位置には、厚さ方向に貫通するロック孔Baが設けられている。また、ブラケットBの先端部には、コネクタ10の取り付けをスムーズにするため全周にわたって面取りが施されている。
<コネクタの概略>
続いて、コネクタ10について説明する。コネクタ10は、図3及び図5に示すように、コネクタハウジング11(以下、単にハウジング11という)と、ハウジング11に取り付けられ同軸電線W(シールド電線)の端末に接続された複数本(本実施形態では3本)の端子金具12と、ハウジング11に取り付けられ端子金具12の一部とブラケットBとを電気的に接続するためのアース端子13とを備えている。このコネクタ10は、ブラケットBに取り付けられた状態で相手コネクタ(図示せず)と嵌合接続されるようになっている。
<同軸電線>
端子金具12が接続される同軸電線Wは、軸心側から順に、内部導体(芯線)、内部絶縁層、外部導体(編組線)、外部被覆を同心状に備える既知の構造とされる。このうち、内部導体は、自動車の電気回路の信号線を構成し、外部導体は、同電気回路のアース線を構成する。
<端子金具>
端子金具12は、図1に示すように、正面(前方)から見て全体が略丸形(略円形)をなしており、導電性を有する金属製とされる。端子金具12は、図2及び図5に示すように、同軸電線Wの内部導体に対して接続される内部導体接続部(図示せず)と、内部導体接続部の外側に配され同軸電線Wの外部導体に対して接続される外部導体接続部14と、内部導体接続部と外部導体接続部14との間に介在して両者を絶縁状態に保つための絶縁体(図示せず)とを備える。外部導体接続部14は、円筒型をなすとともに内部導体接続部の外側を全周にわたって取り囲む本体部15と、同軸電線Wの端末において露出した外部導体に圧着接続される電線接続部16とを前後に繋げた構成とされる。
本体部15の後端部には、本体部15及び電線接続部16に連なる底板14a側とは反対側に本体部15を開放する形態でスタビライザ17が一対設けられている。スタビライザ17は、本体部15の後端部における開放部分を挟んだ位置に一対対向状に配され、高さ方向(後述する第1キャビティ26Aの並び方向と直交する方向)に沿って突出する板片状をなしている。図1に示す左側のスタビライザ17は、板片を折り返しつつ密着曲げすることで二重に形成され、もう片方のスタビライザ17よりも幅広に形成されている。両スタビライザ17の外側面間の距離(間隔)は、本体部15の外径寸法よりも小さくなっている。この本体部15における開放部分には、後述するハウジング11のランス27が進入可能とされている。本体部15における開放部分の前縁には、ランス27が係止可能なランス係止部18が設けられており、このランス係止部18は、本体部15から径方向外側へ突出するよう叩き出されている。本体部15のうちランス係止部18とは約90度の角度間隔を空けた位置(本体部15における外側端位置)には、一対の突起19が幅方向に沿って外側へ突出するようそれぞれ切り起こして形成されている。突起19は、スタビライザ17の前端位置よりもやや後寄りの位置に配されている。また、内部導体接続部は、コネクタ10に対して嵌合される相手コネクタ側の相手端子(自動車の電気回路の信号線を構成する)に対して導通接触されるようになっている。また、電線接続部16は、前後に一対ずつかしめ片を備えている。
<被接触片>
本体部15には、アース端子13に接触可能とされる被接触片20が一対外側へ突出して設けられている。被接触片20は、本体部15を部分的に切り起こすことで片持ち状に形成されており、前端部が本体部15に連結された基端部とされ、後端部が自由端部とされる。被接触片20は、基端部から自由端部にかけて次第に本体部15の外周面からの突出量が増加する形態とされ、その外面が前後方向に対して傾斜したテーパ状をなす。
そして、一対の被接触片20は、図1に示すように、本体部15においてその中心位置を通る高さ方向(第1キャビティ26Aの並び方向と直交する方向)に沿った仮想線L(図1の一点鎖線に示す)を中心として対称となる位置に配置されている。被接触片20は、本体部15における周方向について、スタビライザ17と突起19との間の位置に配されている。詳しくは、被接触片20は、本体部15の周方向について、スタビライザ17よりも突起19の近くに配されており、さらに詳しくは突起19に近接する位置に配されている。被接触片20は、ランス係止部18に対する角度間隔が90度未満となる位置に配され、本体部15からの被接触片20の突出方向は、高さ方向及び幅方向の双方に対して斜め方向となっており、且つ本体部15の外周面に対して法線方向となっている。また、被接触片20は、図2及び図5に示すように、前後方向についてスタビライザ17及び突起19よりも前寄りで、ランス係止部18の後端部とほぼ同じ位置に配されている。
<ハウジング>
ハウジング11は、合成樹脂製とされ、図3に示すように、大まかには、各端子金具12及びアース端子13が収容される端子収容部21と、図示しない相手コネクタが嵌合されるフード部22と、ブラケットBが取り付けられるブラケット取付部23とを備える。フード部22は、端子収容部21から前方へ突出するとともに前方へ開口する略角筒状に形成されており、その内部に前方から相手コネクタを嵌合可能な嵌合空間が確保されている。端子収容部21及びフード部22の上面側には、相手コネクタを嵌合状態に保持するためのロックアーム24と、ロックアーム24の両側方位置に対向して配されるとともにロックアーム24を保護する一対のロック保護部25とが設けられている。
<端子収容部>
端子収容部21は、略ブロック状に形成されており、そこには端子金具12を後方から挿入可能なキャビティ26と、アース端子13を後方から取付可能なアース端子取付溝30とが設けられている。このうち、アース端子取付溝30については、アース端子13と共に後に詳しく説明するものとする。
<キャビティ>
キャビティ26は、端子金具12の本体部15の外形に合わせて円形状をなすとともに端子収容部21を前後に貫通する孔状に形成されており、後方から端子金具12が個別に挿入可能とされている。キャビティ26の内周壁面には、図5に示すように、挿入される端子金具12のランス係止部18に対して弾性的に係止することでこれを抜け止め保持可能なランス27が設けられている。ランス27によって抜け止めされた端子金具12は、本体部15の前部が嵌合空間内に突き出した状態で保持される(図9参照)。
<ランス>
ランス27は、片持ち状をなし、高さ方向(端子金具12の軸方向(挿入方向)と直交する方向)に沿って上下に弾性変形可能とされ、弾性変形時にはランス27と高さ方向に隣接する位置に形成された撓み空間内に退避されるようになっている。ハウジング11のうちランス27に対して撓み空間を空けて対向する位置には、ランス27が弾性限度を超えて過度に撓み変形する手前の段階でランス27に係合することで、ランス27の過度撓みを規制可能な過度撓み規制部が設けられている。
<スタビライザ挿通溝及び突起挿通溝>
キャビティ26の内周壁面のうち、ランス27の両側方位置には、図3に示すように、端子金具12の本体部15から部分的に突出する部位であるスタビライザ17を挿通可能なスタビライザ挿通溝28が一対前後に開口する形態で形成されている。両スタビライザ挿通溝28は、キャビティ26の一部を構成するものであり、ランス27を挟んだ位置に幅方向に並んで配置されている。両スタビライザ挿通溝28は、キャビティ26における両側端位置よりは内寄りに配置されており、その溝縁のうちランス27と対向する両外縁間の距離(間隔)がキャビティ26の内径寸法よりも小さくなっている。スタビライザ挿通溝28は、円形状をなすキャビティ26から高さ方向(第1キャビティ26Aの並び方向と直交する方向)に沿ってランス27側へ部分的に突出する形態とされ、前後方向に沿って延びる縦長な溝状をなしている。また、各スタビライザ挿通溝28は、対応するスタビライザ17の幅寸法に適合した溝幅を有している。一方、キャビティ26の内周壁面のうち、ランス27とは約90度の角度間隔を空けた位置(両側端位置)には、突起19を挿通可能な突起挿通溝29が一対後方に開口する形態で形成されている。
<キャビティの配置>
キャビティ26は、幅方向に2個並んで配される第1キャビティ26Aと、第1キャビティ26Aに対して高さ方向(上下方向)、つまり第1キャビティ26Aの軸方向及び並び方向と直交する方向にずれた位置に配される1個の第2キャビティ26Bとから構成されている。第1キャビティ26Aは、端子収容部21における上段側に配されるのに対し、第2キャビティ26Bは、端子収容部21における下段側に配されている。そして、第2キャビティ26Bは、幅方向に隣り合う第1キャビティ26Aの中間位置に配されている。これにより、各キャビティ26は、いわゆる千鳥状に配置されており、各キャビティ26の中心位置が正三角形の頂点に位置する。また、両第1キャビティ26Aと第2キャビティ26Bとは、幅方向(第1キャビティ26Aの並び方向)について部分的に重なる配置とされており、詳しくは両第1キャビティ26Aにおける内側(幅方向について第2キャビティ26B側)の側端部と、第2キャビティ26Bの両側端部とが幅方向について重なっていて、言い換えると上下に並ぶ配置とされている。なお、キャビティ26、ランス27及びスタビライザ挿通溝28に関して第1側(上段側)と第2側(下段側)とで区別する場合には、第1側の符号に添え字Aを、第2側の符号に添え字Bを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。
<ランスの配置>
上記した第1キャビティ26A及び第2キャビティ26Bは、高さ方向について互いに逆向きに設置されており、それにより各ランス27は、各キャビティ26の内周壁面のうち、隣り合う段のキャビティ26側の端部に配置されている。詳しくは、上段側の第1キャビティ26Aに設置された第1ランス27Aは、第1キャビティ26Aの内周壁面の下端位置に、下段側の第2キャビティ26Bに設置された第2ランス27Bは、第2キャビティ26Bの内周壁面の上端位置にそれぞれ配置されており、第1ランス27Aと第2ランス27Bとが上下方向について互いに向き合う配置となっている。言い換えると、第1ランス27Aと第2ランス27Bとが端子収容部21における中央寄りに集まるよう配置されている。そして、第1ランス27Aと第2ランス27Bとでは、撓み方向が逆方向になっているとともに、隣り合う段のランス27の撓み空間と幅方向に隣り合う(上下方向について重なり合う)位置関係にある。これにより、ランス27及びその撓み空間の配置効率が良好となり、ハウジング11の小型化に好適となっている。
<スタビライザ挿通溝の配置>
スタビライザ挿通溝28は、上記したランス27と同様にキャビティ26の内周壁面のうち、隣り合う段のキャビティ26側の部分に配置されている。詳しくは、上段側の第1キャビティ26Aに設置された第1スタビライザ挿通溝28Aは、第1キャビティ26Aの内周壁面の下側部分に、下段側の第2キャビティ26Bに設置された第2スタビライザ挿通溝28Bは、第2キャビティ26Bの内周壁面の上側部分にそれぞれ配置されており、第1スタビライザ挿通溝28Aと第2スタビライザ挿通溝28Bとが上下方向について互いに向き合う配置となっている。言い換えると、第1スタビライザ挿通溝28Aと第2スタビライザ挿通溝28Bとが端子収容部21における中央寄りに集まるよう配置されている。対となる第1スタビライザ挿通溝28Aのうち第2キャビティ26B寄りの第1スタビライザ挿通溝28Aと、第2スタビライザ挿通溝28Bとは、幅方向について互いにずれた位置に配されている。また、図3に示す左側の第1スタビライザ挿通溝28Aと、図3に示す右側の第2スタビライザ挿通溝28Bとは、幅広なスタビライザ17に対応して他のスタビライザ挿通溝28よりも幅広に形成されている。
<ブラケット取付部>
ブラケット取付部23は、図3及び図4に示すように、ハウジング11のうち、高さ方向に沿った側面に設置されており、そこに取り付けられるブラケットBは、その板面を上下方向と一致させた姿勢となる。ブラケット取付部23は、後方へ開放する袋状に形成されており、その内部空間が後方からブラケットBを挿入可能なブラケット収容室23aとなっている。ブラケット取付部23には、挿入されるブラケットBのロック孔Baに係止して抜け止め状態に保持可能な片持ち状のブラケットロック片23bが設けられている。
<アース端子>
次に、アース端子13及びアース端子取付溝30について順次説明する。アース端子13は、図6及び図7に示すように、導電性を有する金属板をプレス成形などすることで所定形状に形成されている。アース端子13は、端子金具12に対して接触される端子接触部31と、ブラケットBに対して接触されるブラケット接触部32と、両接触部31,32同士を連結する連結部33とから構成されている。端子接触部31は、ブラケット接触部32よりも前寄りに配されている。
<端子接触部>
端子接触部31は、細長い板片を所定形状に屈曲させることで形成されている。端子接触部31は、図6に示すように、第1キャビティ26Aに挿入される端子金具12に対して接触される一対の第1接触部34と、第2キャビティ26Bに挿入される端子金具12に対して接触される第2接触部35と、第1接触部34及び第2接触部34を繋ぐ第1連絡部36と、第1接触部34及びブラケット接触部32を繋ぐ第2連絡部37とから構成される。
両第1接触部34は、互いの上端部同士が連結されることで、全体として略逆V字型をなしている。両第1接触部34は、高さ方向及び幅方向に対して斜め方向に延びており、詳しくは図6に示す左側の第1接触部34が同図左斜め下方へ、同図右側の第1接触部34が右斜め下方へ延びる形態とされる。両第1接触部34の高さ方向及び幅方向に対する傾斜角度は、ほぼ同一とされており、両第1接触部34は、互いの連結箇所を通る高さ方向に沿った仮想線を中心として対称形状とされる。第1連絡部36は、図6に示す左側(ブラケット接触部32側とは反対側)の第1接触部34の下端部から高さ方向に沿って真っ直ぐに下方へ延びる形態とされる。そして、第1連絡部36の下端部には、第2接触部35が連結されている。第2接触部35は、高さ方向及び幅方向に対して斜め方向に延びる形態とされ、図6に示す左側の第1接触部34とほぼ平行をなしている。
一方、第2連絡部37は、図6に示す右側(ブラケット接触部32側)の第1接触部34の下端部に連結されている。第2連絡部37は、第1接触部34との連結箇所から下向きに延びた後にほぼ直角に屈曲されて図6の右側へ延びてから一旦図6の右斜め下向きに屈曲され、その後再び屈曲されて下向きに延びる形態とされ、その先端部が連結部33に連結されている。言い換えると、第2連絡部37は、第1接触部34に連結されたL字型部分と、連結部33に連結され高さ方向に沿って延びる縦延び部分とが、高さ方向及び幅方向に対して傾斜した傾斜部分によって繋がれた構成とされる。第2連絡部37のうち傾斜部分には、片持ち状の抜け止め片38が切り起こして形成され、図6の左斜め下向きに突出する形態とされている。
<連結部及びブラケット接触部>
連結部33は、図7に示すように、前後方向に沿って延びる板状をなすとともにその板面が幅方向及び前後方向と平行をなす。連結部33における前端部の側縁が端子接触部31の第2連絡部37に対して連結されている。一方、ブラケット接触部32は、高さ方向に沿って延びる基板39と、基板39の前縁から前方へ延出するブラケット側接触片40とから構成されている。ブラケット側接触片40は、後端側が基端、前端側が自由端とされる片持ち状に形成され、途中に頂点部分(ブラケットBとの接点)を有するなだらかな略山形をなしている。また、基板39における下端部が連結部33における後端部の側縁に対して連結されている。
<アース端子取付溝>
アース端子取付溝30は、図3及び図5に示すように、端子収容部21において後方へ開口する溝状に形成され、アース端子13の外形に適合した形状とされており、その溝幅はアース端子13の板厚とほぼ同じかそれより少し狭く設定されている。アース端子取付溝30は、端子接触部31が収容される端子接触部収容部41と、連結部が収容される連結部収容部42と、ブラケット接触部32が収容されるブラケット接触部収容部43とを繋げた構成とされる。
<端子接触部収容部>
端子接触部収容部41は、図3に示すように、端子収容部21のうち、千鳥状に配された第1キャビティ26A及び第2キャビティ26Bの周りのスペースを利用して配置されている。詳しくは、端子接触部収容部41は、端子収容部21のうち、両第1キャビティ26Aに対して幅方向について隣り合い且つ第2キャビティ26Bに対して高さ方向について隣り合うスペース(両第1キャビティ26Aの間のスペース)と、第2キャビティ26Bに対して幅方向について隣り合い且つ両第1キャビティ26Aに対して高さ方向について隣り合うスペースとに設置されている。そして、端子接触部収容部41は、端子接触部31の外形に沿った形状とされるとともに、各キャビティ26の周壁を部分的に切り欠くことで連通して形成されている。詳しくは、端子接触部収容部41のうち、端子接触部31における両第1接触部34を収容する逆V字型の部分は、両第1キャビティ26Aの周壁のうち中央寄りの突起挿通溝29と第1スタビライザ挿通溝28Aとの間の部分をそれぞれ切り欠くことで両第1キャビティ26Aに連通して形成され、その連通箇所(第1連通部44)から両第1キャビティ26Aの内周面の接線方向に沿って斜めに延び、両第1キャビティ26Aの間のスペースに達する。第1連通部44の第1キャビティ26Aにおける周方向の配置は、第1キャビティ26Aに挿入される端子金具12における被接触片20の配置とほぼ一致している。従って、端子接触部収容部41に端子接触部31が収容されると、上記第1連通部44から両第1接触部34が両第1キャビティ26A内に臨んで(露出して)配されるとともに、被接触片20に接触されるようになっている。
一方、端子接触部収容部41のうち、端子接触部31における第2接触部35を収容する部分は、第2キャビティ26Bの図3に示す左隣り位置に配されるとともに、第2キャビティ26Bの周壁のうち同図左側の突起挿通溝29と第2スタビライザ挿通溝28Bとの間の部分を切り欠くことで第2キャビティ26Bに連通して形成され、その連通箇所(第2連通部45)から第2キャビティ26Bの内周面の接線方向に沿って斜めに延びる形態とされる。第2連通部45の第2キャビティ26Bにおける周方向の配置は、第2キャビティ26Bに挿入される端子金具15における被接触片20の配置とほぼ一致している。従って、端子接触部収容部41に端子接触部31が収容されると、上記第2連通部45から第2接触部35が第2キャビティ26B内に臨んで配されるとともに、被接触片20に接触されるようになっている。
また、端子接触部収容部41は、図5に示すように、その前縁がランス27におけるランス係止部18との係止面よりも前寄りに位置し、キャビティ26に挿入された端子金具12の被接触片20の前端部よりも僅かに前寄りに位置する深さに形成されている。そして、端子接触部収容部41の前後方向についての長さ寸法は、被接触片20の長さ寸法よりもやや大きく設定されている。
端子接触部収容部41のうち、端子接触部31における第1連絡部36及び第2連絡部37を収容する部分は、それぞれ第1連通部44に連通するとともにその下側に隣接する(中央寄りの)第1スタビライザ挿通溝28Aにも連通して形成されている。つまり、第1連絡部36及び第2連絡部37を収容する部分の一部が、第1スタビライザ挿通溝28Aによって兼用されている。従って、端子接触部収容部41に端子接触部31が収容されると、そのうち第1連絡部36及び第2連絡部37の一部が第1スタビライザ挿通溝28A内に進入されるようになっている。
<連結部収容部及びブラケット接触部収容部>
連結部収容部42は、その端部が端子接触部収容部41の下端部に連通するとともに、端子接触部収容部41と同じ深さに形成されている。ブラケット接触部収容部43は、その下端部が連結部収容部42に連通されるとともに、ブラケット収容室23aに隣接する位置に配されている。そして、ブラケット接触部収容部43は、ブラケット収容室23aに対して部分的に連通しており、この連通部分を通してブラケット接触片40がブラケット収容室23a内に進入できるようになっている。
<アース端子の取付作業>
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。まず、先にアース端子13をハウジング11に取り付ける作業を行う。アース端子13をアース端子取付溝30内に後方から圧入すると、先行してアース端子13のうち端子接触部31が端子接触部収容部41内に、連結部33が連結部収容部42内にそれぞれ進入される。このとき、端子接触部31のうち第1連絡部36及び第2連絡部37がそれぞれ中央寄りの第1スタビライザ挿通溝28A内に進入される。この過程では、抜け止め片38によって端子接触部収容部41の周縁が削られる。圧入作業が終盤に入ると、ブラケット接触部32がブラケット接触部収容部43内に進入される。そして、アース端13子が正規深さまで押し込まれると、図5に示すように、端子接触部31がランス27における係止面よりも前寄りの位置に達する。この状態では、第1接触部34の一部が第1連通部44を通して第1キャビティ26A内に臨むとともに、第2接触部35の一部が第2連通部45を通して第2キャビティ26B内に臨んで配される。また、この状態では、抜け止め片38が端子接触部収容部41の周縁に食い込み、もってハウジング11からアース端子13が抜け止め状態に保持される。また、このときブラケット接触片40がブラケット収容室23a内に進入して配される。
<端子金具の取付作業>
図5に示す状態から各端子金具12を対応する各キャビティ26に対して周方向の向きを適合させつつその内部に後方から挿入する。すると、両スタビライザ17が対応する両スタビライザ挿通溝28に挿通され、両突起19が両突起挿通溝29に挿通されることで、端子金具12が回り止めされるとともに、挿入動作が案内されて作業が円滑に進行する。ここで、仮に各端子金具12の周方向の向きが各キャビティ26の向きと一致していなかった場合には、両スタビライザ17が両スタビライザ挿通溝28と整合せず、スタビライザ17がハウジング11の後端面に突き当たることで、誤った姿勢での挿入が防がれる。
この端子金具12が挿入される過程では、一対の被接触片20のうちいずれか一方が各キャビティ26に連通した各連通部44,45と整合し、その内部に進入する。端子金具12が所定深さまで挿入されると、外部導体接続部14の本体部15によってランス27が撓み空間に逃げつつ一旦弾性変形させられる。そして、端子金具12が正規深さに達すると、図9に示すように、ランス27が復元するとともにランス係止部18に対して係止される。これにより、端子金具12の抜け止めが図られる。正規深さに達する過程では、各連通部44,45内に進入した被接触片20は、各連通部44,45における前端位置にて待ち受けている各接触部34,35に対して弾性接触されて内向きに撓み変形される。
詳しくは、取付状態では、図8に示すように、第1キャビティ26Aに挿入された端子金具12の被接触片20が第2キャビティ26B側を向くとともに第1接触部34に対して弾性接触されるのに対し、第2キャビティ26Bに挿入された端子金具12の被接触片20が第1キャビティ26A側を向くとともに第2接触部35に対して弾性接触される。そして、第1接触部34は、第1キャビティ26Aに挿入された端子金具12の本体部15の外周面の接線方向に延びているのに対し、第2接触部35は、第2キャビティ26Bに挿入された端子金具12の本体部15の外周面の接線方向に延びている。また、この状態では、図9に示すように、スタビライザ挿通溝28においては、端子接触部31の第1連絡部36(第2連絡部37)の直後位置にスタビライザ17が配され、両者が前後に並んだ状態とされる。
<ブラケットへの取付作業>
続いて、コネクタ10をブラケットBに対して取り付ける作業を行う。図4に示す状態からハウジング11のブラケット取付部23におけるブラケット収容室23a内に後方からブラケットBを挿入する。正規深さまで押し込むと、図8に示すように、ロック孔Baにブラケットロック片23bが係止されることでその抜け止めが図られる。このとき、ブラケットBに対してブラケット収容室23a内で待ち受けていたアース端子13のブラケット接触片40が弾性接触される。これにより、図2に示すように、同軸電線Wにおけるアース線である外部導体が端子金具12の外部導体接続部14及びアース端子13を介してブラケットBに対して電気的に接続され、もってアースを取ることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、アース線を有する同軸電線Wに接続される端子金具12と、端子金具12が挿入可能とされ2個並んで配される第1キャビティ26Aと、端子金具12が挿入可能とされ第1キャビティ26Aに対してその並び方向と直交する方向にずれた位置で且つ隣り合う両第1キャビティ26Aの間の位置に配される第2キャビティ26Bとが設けられるハウジング11と、ハウジング11に取り付けられるものであって、第1キャビティ26Aに対して並び方向について隣り合い且つ第2キャビティ26Bに対して並び方向と直交する方向について隣り合うスペース、及び第2キャビティ26Bに対して並び方向について隣り合い且つ第1キャビティ26Aに対して並び方向と直交する方向について隣り合うスペースに配置されるとともに端子金具12に対して接触可能な端子接触部31を有するアース端子13とを備えている。このようにすれば、第1キャビティ26A及び第2キャビティ26Bをいわゆる千鳥状に配置しているから、第1キャビティ26Aの並び方向と直交する方向についてハウジング11を小型化することができる。その上、千鳥状に配した第1キャビティ26A及び第2キャビティ26Bの周りの各スペースを利用してアース端子13の端子接触部31を配置するようにしたから、従来のようにキャビティに対して端子接触部が積み上がる構造のものと比較すると、ハウジング11を小型化することができる。
また、第1キャビティ26A及び第2キャビティ26Bは、並び方向と直交する方向について互いに逆向きに設置されており、端子金具12には、端子接触部31に接触可能な被接触片20が一対、並び方向と直交する方向に沿った仮想線Lを中心として対称となる位置に設置されている。このようにすれば、端子金具12が第1キャビティ26Aと第2キャビティ26Bのどちらに挿入された場合でも、両被接触片20がそのキャビティ26において対称位置に配されるとともに、端子接触部31に対して接触可能とされる。従って、第1キャビティ26A及び第2キャビティ26Bに挿入する端子金具12として同一構造のものを用いることができ、仮に各キャビティ毎に専用の端子金具を用意する必要があるものと比べると、低コストとなる。また、両被接触片20の少なくともいずれか一方に端子接触部31を接触させるようにすればよいから、端子接触部31の設計自由度が高くなる。
また、被接触片20は、端子金具12を第1キャビティ26Aに挿入したときには第2キャビティ26B側を向き、端子金具12を第2キャビティ26Bに挿入したときには第1キャビティ26A側を向くよう配置されている。このようにすれば、第1キャビティ26Aに挿入した端子金具12の被接触片20と、第2キャビティ26Bに挿入した端子金具12の被接触片20とが互いに向き合うことになるから、それらの被接触片20に対して接触される端子接触部31を効率的に設置することができ、小型化に好適となる。
また、端子金具12が略丸形に形成され、それに対応して第1キャビティ26A及び第2キャビティ26Bが共に略円形断面に形成されており、端子金具12には、その軸方向と交差する方向へ突出する板片状のスタビライザ17が設けられ、それに対応して第1キャビティ26A及び第2キャビティ26Bには、スタビライザ17を挿通可能なスタビライザ挿通溝28が設けられている。このようにすれば、略丸形の端子金具12を第1キャビティ26Aや第2キャビティ26Bに挿入する際に、スタビライザ17がスタビライザ挿通溝28に挿通されることで、端子金具12の回り止めを図ることができる。従って、端子金具12に対して端子接触部31を所望の位置に確実に接触させることができる。
また、ハウジング11には、アース端子13を取り付けるためのアース端子取付溝30がスタビライザ挿通溝28と同方向に開口して設けられており、アース端子取付溝20は、スタビライザ挿通溝28に連通して形成されるとともに、端子接触部31が部分的にスタビライザ挿通溝28に進入されるようになっている。このようにすれば、スタビライザ挿通溝28をアース端子取付溝30の一部として兼用することができるから、ハウジング11の構造の簡素化を図ることができる。
また、端子金具12には、端子接触部31に対して弾性接触される被接触片20が設けられている。このようにすれば、端子接触部31と端子金具12との接続状態を良好なものとすることができる。
また、端子金具12が略丸形に形成され、それに対応して第1キャビティ26A及び第2キャビティ26Bが共に略円形断面に形成されており、端子接触部31は、端子金具12の外周面の接線方向に延びる形態とされている。このようにすれば、略丸形の端子金具12に接触される端子接触部31が外周面の接線方向に延びる形態とされているから、仮に端子接触部を端子金具の外周面に沿って円弧状に形成した場合と比較すると、加工が容易になり、アース端子13の生産性に優れる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した実施形態に示したもの以外にも、アース端子における端子接触部の形状は適宜に変更可能である。要は、端子接触部が千鳥状に配した第1キャビティ及び第2キャビティの周りの各スペースに配置されていればよく、具体的な形状については上記実施形態に示したものに限定されない。例えば、端子接触部が端子金具の外周面の接線方向に沿って延びる形態のもの以外にも、端子接触部が端子金具の外周面に沿って湾曲した形態であってもよい。また、アース端子のうち連結部やブラケット接触部の形状についても適宜に変更することができる。
(2)上記した実施形態では、端子接触部の第1接触部及び第2接触部が高さ方向及び幅方向に対して斜め方向に延びる形態のものを示したが、第1接触部及び第2接触部が高さ方向または幅方向に沿って延びる形態としたものも本発明に含まれる。
(3)上記した実施形態では、アース端子取付溝がスタビライザ挿通溝に連通し、スタビライザ挿通溝内に端子接触部の第1連絡部及び第2連絡部が進入する構造のものを示したが、アース端子取付溝がスタビライザ挿通溝とは非連通とされるものも本発明に含まれる。
(4)上記した実施形態では、第1キャビティと第2キャビティとが高さ方向について逆向きに配置された場合を示したが、第1キャビティと第2キャビティとが高さ方向について同じ向きに配置されるものも本発明に含まれる。その場合、各キャビティに挿入された各端子金具における被接触片の位置に応じて端子接触部の形状を変更することができる。
(5)上記した実施形態では、3個のキャビティ(3本の端子金具)を備えたコネクタを示したが、4個以上のキャビティ(4本以上の端子金具)を備えたコネクタにも本発明は適用可能である。その場合、各キャビティ及び各端子金具に応じて端子接触部の形状を変更することができる。
(6)上記した実施形態では、端子金具に一対の被接触片を対称となる位置に設置した場合を示したが、一対の被接触片を非対称となる位置に設置したものも本発明に含まれる。また、被接触片を1本のみ、または3本以上設置したものも本発明に含まれる。
(7)上記した実施形態では、端子金具に被接触片を設けた場合を示したが、端子金具側の被接触片を省略するとともに、端子接触部側に端子金具に対して弾性接触可能な接触片を設けるようにしたものも本発明に含まれる。その場合、端子金具の本体部のうち接触片に接触される部位(周方向の一部分)が被接触部となる。
(8)上記した実施形態では、第1キャビティが幅方向に並ぶものを示したが、第1キャビティが高さ方向に並ぶものも本発明に含まれる。
(9)上記した実施形態では、キャビティが上下2段に配されるものを示したが、単段タイプのものや3段以上に積み上がるタイプのものにも本発明は適用可能である。
(10)上記した実施形態では、一対のスタビライザを有する端子金具を例示したが、スタビライザを1本のみ有する端子金具にも本発明は適用可能である。また、突起についても同様である。
(11)上記した実施形態では、端子金具が同軸電線の端末に接続された場合を示したが、外部導体や外部被覆を除いた通常の被覆電線の端末に接続された端子金具を用いたものにも本発明は適用可能である。その場合、被覆電線の芯線が電気回路のアース線を構成するようにすればよい。
(12)上記した実施形態では、端子金具の外部導体用端子における本体部(キャビティ)が円形状とされる場合を示したが、例えば本体部が箱型であってもよい。
(13)上記した実施形態では、コネクタがブラケットに取り付けられる場合を示したが、ブラケットに取り付けられないタイプのコネクタにも本発明は適用可能である。
本発明の一実施形態に係る端子金具の正面図 端子金具の平面図 アース端子を取り付けたハウジングの背面図 ブラケットを取り付ける前の状態のハウジングの側面図 端子金具を挿入する前の状態のハウジングにおける図3のX−X線断面図 アース端子の背面図 アース端子の側面図 端子金具及びブラケットを取り付けた状態のハウジングの背面図 端子金具を挿入した状態のハウジングにおける図8のX−X線断面図 従来例の断面図
符号の説明
10…コネクタ
11…ハウジング(コネクタハウジング)
12…端子金具
13…アース端子
17…スタビライザ
20…被接触片(被接触部)
26A…第1キャビティ
26B…第2キャビティ
28…スタビライザ挿通溝
30…アース端子取付溝
31…端子接触部
L…仮想線
W…同軸電線(電線)

Claims (7)

  1. アース線を有する電線に接続される端子金具と、
    前記端子金具が挿入可能とされ、少なくとも2個並んで配される第1キャビティと、前記端子金具が挿入可能とされ、前記第1キャビティに対してその並び方向と直交する方向にずれた位置で且つ隣り合う両第1キャビティの間の位置に配される第2キャビティとが設けられるコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに取り付けられるものであって、前記第1キャビティに対して前記並び方向について隣り合い且つ前記第2キャビティに対して前記並び方向と直交する方向について隣り合うスペース、及び前記第2キャビティに対して前記並び方向について隣り合い且つ前記第1キャビティに対して前記並び方向と直交する方向について隣り合うスペースに配置されるとともに前記端子金具に対して接触可能な端子接触部を有するアース端子とを備えているコネクタ。
  2. 前記第1キャビティ及び前記第2キャビティは、前記並び方向と直交する方向について互いに逆向きに設置されており、
    前記端子金具には、前記端子接触部に接触可能な被接触部が一対、前記並び方向と直交する方向に沿った仮想線を中心として対称となる位置に設置されている請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記被接触部は、前記端子金具を前記第1キャビティに挿入したときには前記第2キャビティ側を向き、前記端子金具を前記第2キャビティに挿入したときには前記第1キャビティ側を向くよう配置されている請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記端子金具が略丸形に形成され、それに対応して前記第1キャビティ及び前記第2キャビティが共に略円形断面に形成されており、
    前記端子金具には、その軸方向と交差する方向へ突出する板片状のスタビライザが設けられ、それに対応して前記第1キャビティ及び前記第2キャビティには、前記スタビライザを挿通可能なスタビライザ挿通溝が設けられている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記コネクタハウジングには、前記アース端子を取り付けるためのアース端子取付溝が前記スタビライザ挿通溝と同方向に開口して設けられており、
    前記アース端子取付溝は、前記スタビライザ挿通溝に連通して形成されるとともに、前記端子接触部が部分的に前記スタビライザ挿通溝に進入されるようになっている請求項4記載のコネクタ。
  6. 前記端子金具には、前記端子接触部に対して弾性接触される被接触片が設けられている請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 前記端子金具が略丸形に形成され、それに対応して前記第1キャビティ及び前記第2キャビティが共に略円形断面に形成されており、
    前記端子接触部は、前記端子金具の外周面の接線方向に延びる形態とされている請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のコネクタ。
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