JP2009121569A - 接続部シール構造及びそれに用いるシール部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1部品1及び第2部品3に設けた前記環状凹凸条4b,5bと、シール部材6に設けた前記環状凸凹条11a,11bとを圧入係合して前記第1及び前記第2部品2,3の接続部をシールする接続部シール構造1において、前記シール部材6は、前記環状凸凹条11a,11bを備える円筒状の本体部11と、前記本体部11から外周方向に張り出す張出部13と、前記張出部13を介して前記本体部11に接続し、前記張出部13に対して直交する方向に延設されたものであって、前記本体部11側へ突き出す引掛部12a,12bを備える把持部12と、を有し、前記第1部品2と前記第2部品3に前記引掛部12a,12bを係止する凸部4g,5gを設ける。
【選択図】 図1
Description
集積パネル100は、パネル材101の上面にバルブ102をボルト116で固定したものであり、パネル材101とバルブ102との間にシール部材112が介在している。
(1)第1部品と第2部品が、流路開口部の周りに沿って環状凹凸条を設けられ、前記第1部品と前記第2部品との間に配置されるシール部材が前記環状凹凸条に対応する環状凸凹条を設けられ、前記環状凹凸条と前記環状凸凹条とを圧入係合して前記第1及び前記第2部品の接続部をシールする接続部シール構造において、前記シール部材は、前記環状凸凹条を備える円筒状の本体部と、前記本体部から外周方向に張り出す張出部と、前記張出部を介して前記本体部に接続し、前記張出部に対して直交する方向に延設されたものであって、前記本体部側へ突き出す引掛部を備える把持部と、を有し、前記第1部品と前記第2部品に前記引掛部を係止する凸部を設けている。
(3)(2)に記載の発明において、前記シール部材は、前記環状凸凹条が、前記環状凹凸条に対応するガイド部と、前記ガイド部より奥側に前記環状凸凹条の径方向に肉厚な圧入代とを有し、前記引掛部を前記凸部に係止させた場合に、前記ガイド部に前記環状凹凸条が仮挿入されるものである。
尚、「把持部の両端に引掛部を有する」とは、分割配置された各把持部の両端に引掛部を設ける場合の他、分割配置された把持部のうち、一部の把持部の一端に引掛部を設け、他の把持部の他端に引掛部を設け、シール部材全体として把持部の両側に引掛部がある場合も含む。
また、本発明の接続部シール構造及びシール部材は、引掛部を第1又は第2凸部に係止させたときに、環状凸凹条に設けたガイド部に環状凹凸条を仮挿入する場合には、第1及び第2部品を互いに近づけて環状凸凹条と環状凹凸条とを圧入させる際に、環状凹凸条を環状凸凹条のガイド部から圧入代へ円滑に案内するので、環状凸凹条の圧入代へ均一に圧入し、適正なシールを行うことができる。
尚、シール部材は、製造面から見れば、成形時に引掛部を設けるためのアンダーカットを設けていても、把持部を貫通孔側に変形させて金型から離型しやすい。
図1は、接続部シール構造1の断面図である。
本実施形態の接続部シール構造1は、例えば、半導体製造工程に使用される第1流体機器の第1ボディ2(「第1部品」の一例)と第2流体機器の第2ボディ3(「第2部品」の一例)との接続部に適用される。接続部シール構造1は、第1ボディ2の第1接続部4と、第2ボディ3の第2接続部5との間にシール部材6を配置し、連結部材7を用いて第1及び第2接続部4,5を接続している。
図2は、図1に示すシール部材6の平面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図2に示すシール部材6の外観斜視図である。図5は、図1に示す接続部シール構造1の組立説明図であって、特にシール部材6を一方の接続部5に装着した状態を示す。
シール部材6は、PFA(四フッ化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などの硬くて耐腐食性がある樹脂を材質とする。図2〜図4に示すように、シール部材6は、本体部11と把持部12と張出部13とを備える。
次に、第1及び第2流体機器の第1及び第2ボディ2,3を接続する方法について説明する。図5は、図1に示す接続部シール構造1の組立説明図であって、特にシール部材6を一方の接続部5に装着した状態を示す。図6は、図1に示す接続部シール構造1の組立説明図であって、特に流体機器の引き寄せ方法を示す。図7は、図1に示す接続部シール構造1の組立説明図であって、特に連結部材7の装着方法を示す。
従って、本実施形態の接続部シール構造1及びシール部材6は、第1及び第2ボディ23の第1及び第2接続部4,5を接続する場合に、第1又は第2凸部4g,5gに引掛部12a、12bを係止させてシール部材6の脱落を防止し、シール部材6の変形や損傷を防ぐ。これにより、第1及び第2接続部4,5の環状突起4b,5bとシール部材6の環状溝11a,11bとは、円周方向に均一に圧入され、流体漏れを生じない。よって、本実施形態の接続部シール構造1及びシール部材6によれば、第1及び第2ボディ2,3に設けた第1及び第2接続部4,5の接続部分を確実にシールすることができる。
特に、本実施形態の接続部シール構造1及びシール部材6は、引掛部12a,12bを第1及び第2凸部4g,5gに係止させたときに、環状溝11a,11bに設けたガイド部11eに環状突起4b,5bの先端部を仮挿入する。そのため、第1及び第2ボディ2,3の第1及び第2接続部4,5を互いに近づけて環状溝11a,11bと環状突起4b,5bとを圧入させる際には、環状突起4b,5bを環状溝11a,11bのガイド部11eから圧入代11c,11dへ円滑に案内するので、環状溝11a,11bの圧入代11c,11dへ環状突起4b,5bを均一に圧入し、適正なシールを行うことができる。
本実施形態の接続部シール構造1及びシール部材6は、把持部12の両端に引掛部12a,12bを設けているので、シール部材6を第1又は第2接続部4,5に取り付ける取付方向が限定されない。
本実施形態の接続部シール構造1及びシール部材6は、シール部材6の交換時に把持部12を手袋をした手でつまむため、シール部材6の接液部に直接触れずにシール部材6を交換することができる。
尚、シール部材6の形状は、上記形状に限定されない。図8は、図1に示すシール部材6の第1変形例であって、外観斜視図を示す。
例えば図8に示すシール部材6Aのように、把持部12Aをシール部材6Aの円周方向に環状に設けても良い。この場合、引掛部12a,12bは、把持部12Aの一端又は両端部の内周面に沿って設けると良い。このようなシール部材6A及びそれを用いる接続部シール構造は、把持部12Aの肉厚を薄くしても、第1及び第2凸部4g,5gに引掛部12a,12bを引っ掛けるときに把持部12でバランスをとるので、第1及び第2凸部4g,5gに引掛部12a,12bを安定して係止させることができる。換言すれば、シール部材6を第1及び第2接続部4,5に装着したときに、環状溝11a,11bを環状突起4b,5bに対してより一層正確に位置決めすることが可能である。
また、シール部材6Aは、把持部12Aが張出部13Aに接続する部分に貫通孔を設けても良い。これによれば、成形時に引掛部12a,12bがアンダーカットにならないため、シール部材6を変形させることなく金型からシール部材6Aを離型させることができる。
例えば図9〜図11に示すシール部材6Bのように、分割配置した把持部12Bに、引掛部12a,12bを交互に設けてもよい。これによれば、シール部材6Bの成形時に金型のアンダーカットからシール部材6Bを離型させやすくすると共に、シール部材6Bの取付方向の制限を無くすことができる。
また、例えば、図9〜図11に示すシール部材6Bのように、張出部13Bの把持部12Bに接続する部分に貫通孔13aを設けても良い。この場合、シール部材6B及びそれを使用する接続部シール構造は、把持部12Bが貫通孔13a側に変形しやすいので、各把持部12を第1及び第2接続部4,5の凸部4g,5gに係止させやすい。しかも、シール部材6Bは、製造面から見れば、成形時に引掛部12a,12bがアンダーカットにならないため、製品を変形させることなく、金型から離型しやすい。
また例えば、シール部材6は、4個の把持部12を分割配置するが、2又は3個、或いは、5個以上の把持部12を分割配置しても良い。
また例えば、シール部材6は、把持部12の両端に引掛部12a,12bを設けたが、どちらか一方の引掛部12a,12bのみを把持部12に設けても良い。
また例えば、シール部材6は、張出部13の両側に延びるように把持部12を設けたが、張出部13から一方のみに延びるように把持部を設け、その把持部に引掛部を設けてもよい。
また例えば、シール部材6は、把持部12の端部に引掛部12a,12bを設けたが、把持部が張出部に接続する部分と把持部の端部との間に引掛部を設けても良い。
また例えば、シール部材6は、把持部12に沿って引掛部を設けたが、各把持部12に引掛部12a,12bを部分的に設けても良い。
また例えば、上記実施形態では、シール部材6の材質をPFAとしたが、PP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)などの硬くて腐食性のある樹脂にしても良い。或いは、シール部材6の材質は、EPDM(エチレンプロピレンゴム)やFKM(フッ素ゴム)などのゴムとしても良い。
例えば、上記実施形態では、第1及び第2流体機器の流路4h,5hが接続する部分を連結部材7で連結する際のシールに接続部シール構造1及びシール部材6,6A,6Bを適用した。これに対して、例えば、バルブの弁ボディと駆動部とをボルトで接続する場合のシールや、マニホールドに流体機器をボルト或いは連結部材で接続する場合のシールなどに、接続部シール構造1やシール部材6,6A,6Bを適用しても良い。
例えば、上記実施形態の第1及び第2接続部4,5に設けた環状突起4b、5bを環状溝に変え、上記実施形態のシール部材6に設けた環状溝11a,11bを圧入代を備える環状突起に変え、環状溝と環状突起との圧入部分でシールさせるようにしても良い。
例えば、上記実施形態では、第1及び第2ボディ2,3と第1及び第2接続部4、5を樹脂製部品としたが、第1及び第2ボディ2、3や第1及び第2接続部4,5に金属製部品を使用しても良い。
2 第1ボディ(第1部品)
3 第2ボディ(第2部品)
4 第1接続部
4b 環状突起(凹凸条)
4g 凸部(第1凸部)
5 第2接続部
5b 環状突起(凹凸条)
5g 凸部(第2凸部)
6,6A,6B シール部材
11 本体部
11a,11b 環状溝(凸凹条)
12,12A,12B 把持部
12a,12b 引掛部
13 張出部
Claims (7)
- 第1部品と第2部品が、流路開口部の周りに沿って環状凹凸条を設けられ、前記第1部品と前記第2部品との間に配置されるシール部材が前記環状凹凸条に対応する環状凸凹条を設けられ、前記環状凹凸条と前記環状凸凹条とを圧入係合して前記第1及び前記第2部品の接続部をシールする接続部シール構造において、
前記シール部材は、
前記環状凸凹条を備える円筒状の本体と、
前記本体部から外周方向に張り出す張出部と、
前記張出部を介して前記本体部に接続し、前記張出部に対して直交する方向に延設されたものであって、前記本体部側へ突き出す引掛部を備える把持部と、を有し、
前記第1部品と前記第2部品に前記引掛部を係止する凸部を設けている
ことを特徴とする接続部シール構造。 - 請求項1に記載する接続部シール構造において、
前記シール部材は、前記引掛部を前記凸部に係止させた場合に、前記環状凸凹条と前記環状凹凸条とを位置決めするように、前記引掛部を前記把持部に設けている
ことを特徴とする接続部シール構造。 - 請求項1又は請求項2に記載する接続部シール構造において、
前記シール部材は、前記把持部を円周方向に分割配置したものである
ことを特徴とする接続部シール構造。 - 請求項1又は請求項2に記載する接続部シール構造において、
前記シール部材は、前記把持部を円周方向に環状に設け、前記把持部の内周に沿って前記引掛部を設けたものである
ことを特徴とする接続部シール構造。 - 請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載する接続部シール構造において、
前記シール部材は、前記張出部の前記把持部が接続する部分に貫通孔を設けたものである
ことを特徴とする接続部シール構造。 - 請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載する接続部シール構造において、
前記シール部材は、前記把持部の両端に前記引掛部を有するものである
ことを特徴とする接続部シール構造。 - 請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載する接続部シール構造に使用されることを特徴とするシール部材。
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