JP2009121366A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼室内での混合気とEGRガスとの層状化を確実にして、燃焼性能を向上させることが可能な内燃機関を提供することを目的とする。
【解決手段】吸気ポート4i内に燃料Fを噴射する燃料噴射弁2と、燃焼室1b内にEGRガスを導入するEGR装置を備える内燃機関において、吸気ポート4iの下流側に開口するEGRガス通路15に設けられたEGR制御弁22と、吸気弁10iの閉弁時に、燃料噴射弁2で吸気ポート4i内に燃料Fを噴射して、空気と燃料Fの混合気の形成を行った後、EGR制御弁22を開弁して、吸気ポート4iの下流側よりEGRガスを導入して、吸気ポート4i内で混合気の下側にEGRガス層を形成した後、吸気弁10iを開弁させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関に関し、詳細には、吸気通路内に燃料を噴射するポート燃料噴射方式を採用し、かつ、燃焼室内にEGRガスを導入するEGR装置を備えた内燃機関に関する。
ガソリンエンジンのNOx排出と燃料消費率とを減少させる技術として、空気量をストイキ燃焼より増加させるいわゆるリーンバーン燃焼が知られている。しかしながら、リーンバーン燃焼では、排気ガス中に過剰の酸素が存在するため、還元触媒を利用できなくなる可能性がある。
そこで、空気量は同一のままEGRガスを導入することにより、還元触媒を使用しつつ燃費向上を図る技術が提案されている。しかしながら、EGRガスを導入することは、筒内作動ガス中に不活性ガスを存在せしめることから、EGRガスが混ざった混合気は燃焼が悪化する。そこで、EGRガスを含まない若しくはEGRガス含有率が少ない空気と、EGRガスとを、筒内に層状に存在させ、空気の部分に点火栓を配置する方法がある。
例えば、特許文献1では、筒内直接燃料噴射式エンジンにおいて、空気とEGRガスとを層状吸気するため、吸気ポートにこれを上下に2分割すべく、仕切り板を配置して、上側吸気ポートと下側吸気ポートとに画成し、上側吸気ポートに、吸入空気流量を制限できる空気制御弁を配置する。下側吸気ポートの下側の壁部に、前記EGRガス吹出し口を開口させる。そして、空気制御弁を閉じることで、燃焼室内に吸入された空気及びEGRガスは回転せずにピストンの下降方向に吸入され、空気部分とEGRガス部分とに層状化される。この後、燃料噴射弁から燃料を筒内の上部に向けて噴射する。
特開2002−106419号公報
しかしながら、上記特許文献1の方法では、燃焼室内で、空気部分とEGRガス部分とを形成した後に、空気部分に燃料を噴射して混合気を形成する構成であるため、EGRガス部分に燃料が混合し、燃料が酸素不足で燃焼できないため、未燃燃料(HC)が排出されてしまうと共に燃料消費を低減できないという問題がある。他方、EGRガス部分に燃料が混入されることを防止するために、燃料の噴射域を狭くすると、リーンバーン燃焼になり、排気ガス中に過剰の酸素が存在するため、還元触媒を利用できなくなる可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、燃焼室内での混合気とEGRガスとの層状化を確実にして、燃焼性能を向上させることが可能な内燃機関を提供することを目的とする。
上記した課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明は、吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、燃焼室内にEGRガスを導入するEGR装置を備える内燃機関において、前記吸気通路の下流側に開口するEGRガス通路に設けられたEGR制御弁と、吸気弁の閉弁時に、前記燃料噴射弁で吸気通路内に燃料を噴射して、空気と燃料の混合気の形成を行った後、前記EGR制御弁を開弁して、吸気通路下流側よりEGRガスを導入して、前記吸気通路内で混合気の下側にEGRガス層を形成した後、前記吸気弁を開弁させるEGRガス成層制御を実行する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記EGRガスを、前記吸気通路の接線方向から導入して、スワールを形成することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記燃焼室には、複数の吸気通路が接続されており、各吸気通路に導入されるEGRガスは、互いに逆方向のスワールを形成することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記制御手段は、運転状態に基づいて、EGRガス導入領域にあるか否かを判定し、前記EGRガス導入領域にあると判断した場合に、前記EGRガス成層制御を実行することが望ましい。
本発明によれば、吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、燃焼室内にEGRガスを導入するEGR装置を備える内燃機関において、前記吸気通路の下流側に開口するEGRガス通路に設けられたEGR制御弁と、吸気弁の閉弁時に、前記燃料噴射弁で吸気通路内に燃料を噴射して、空気と燃料の混合気の形成を行った後、前記EGR制御弁を開弁して、吸気通路下流側よりEGRガスを導入して、前記吸気通路内で混合気の下側にEGRガス層を形成した後、前記吸気弁を開弁させるEGRガス成層制御を実行する制御手段と、を備えているので、燃焼室内での混合気とEGRガスの層状化(成層化)を確実にして、燃焼性能を向上させることが可能な内燃機関を提供することが可能となるという効果を奏する。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する発明を実施するための最良の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施例に開示する構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明に係る内燃機関を適用したエンジンの一の気筒を示す構成図である。図2は、吸気ポート(吸気弁)、排気ポート(排気弁)、点火プラグ、およびEGR制御弁の配置を示す図である。
エンジン1は、図1に示すように、燃料噴射弁(インジェクタ)2が吸気通路内に燃料(ガソリン)を噴射する、いわゆるポート噴射式多気筒のガソリン機関であり、気筒内に形成される混合気に点火プラグ7により点火を行う火花点火機関である。また、エンジン1は、原動機として車両(図示せず)に搭載されるものであり、各種センサ類からの信号を受けてエンジン1を制御する制御手段として、電子制御装置30(以下、「ECU」と称する)が設けられている。以下、エンジン1の構成について説明する。なお、エンジン1については、エンジン1が有する複数の気筒のうち一つの気筒について説明する。
このエンジン1は、吸気ポート4i内に燃料噴射弁(インジェクタ)2を備えている。この燃料噴射弁2は、気筒1s内の燃焼室1b内へ空気を導入するための吸気ポート4i内へ燃料Fを噴射して、混合気を形成する。ここで、燃焼室1bは、燃料と空気との混合気が燃焼する空間をいい、レシプロ式の内燃機関においては気筒1s内であってピストン5とシリンダヘッド1hとで囲まれる空間である。
吸気ポート4iは、吸気通路の一部を形成し、吸気弁10iへ空気Aを導く部分をいう。吸気ポート4iは、吸気通路8iと接続されており、吸気通路8iから空気が導入される。吸気通路8iには、上流側からエアクリーナ19、エアフローセンサ43、スロットル弁16が配置されている。
スロットル弁16は、内部にバタフライ弁16bが備えられており、このバタフライ弁16bによりスロットル弁16内の流路断面積を変化させ、エンジン1へ供給する空気量を調整する。また、吸気通路8iには、スロットル弁16をバイパスして吸気通路8iへ空気を流すバイパス通路18が設けられる。バイパス通路18には、ISC(Idling Speed Control:アイドリング速度制御)弁17が配置されており、エンジン1のアイドリング時におけるエンジン1のエンジン回転数NEを一定に制御する。
エアクリーナ19で塵やごみが取り除かれた空気Aは、エアフローセンサ43で吸入空気量が測定された後、スロットル弁16を通過する。ここで、吸入空気量に応じた量の燃料Fが燃料噴射弁2から噴射される。空気Aと燃料Fとは吸気通路8iで混ざり合い、混合気となって吸気口から燃焼室1b内へ流入する。
この混合気は、火花点火手段である点火プラグ7によって点火されて燃焼し、燃焼ガスの圧力がピストン5を往復運動させる。ピストン5の往復運動はコネテクティングロッド9を介してクランク軸6に伝えられ、ここで回転運動に変換されて、エンジン1の出力として取り出される。燃焼後の混合気は排ガスExとなり、排気ポート4eから排出される。この排ガスExは触媒12で、HC、CO、NOxなどの有害物質が浄化された後、排ガス通路8eを通って排ガス口8eoから排出される。
また、このエンジン1は、EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置を備えている。EGR装置は、排ガス再循環装置であり、排気ポート4eの下流側と、吸気ポート4iの下流側の吸気弁10i近傍とを排ガス還流通路(以下、「EGRガス通路」と称する)15により接続して、燃焼後の排ガスEx(以下、「EGRガス」と称する)を、エンジン1の吸気側から燃焼室1bに戻し、新たな空気とともに燃焼室1b内へ導入するものである。
EGRガス通路26には、上流側から順に、EGRクーラ20、EGRタンク21、およびEGR制御弁22が配置されている。
EGRクーラ20は、EGRガスを冷却し、冷却されたEGRガスは、EGRタンク21に貯留される。EGR制御弁22は、吸気ポート4iの下流側の吸気弁10i近傍に設けられている。また、エンジン1は、図2に示すように、1つの気筒について、2つの吸気ポート4iおよび排出ポート4eを備えている。同図に示すように、2つの吸気ポート4iに対して、各々のEGR制御弁22は、その噴出口が吸気ポート4iの図面下側の接線方向に配置され、その接線方向からEGRガスを噴射する。かかるEGR制御弁22は、EGRタンク21からのEGRガスの流量を調整可能になっており、ECU30からの指令により、吸気ポート4iへ還流させるEGRガスの流量を調整する。EGR成層燃焼制御の実行条件が成立するときに、EGR制御弁22を開き、それ以外の条件の場合にはEGR制御弁22を閉じたままにしておく。
エンジン1の運転状態は、ECU(Electronic Control Unit)30によって制御される。このECU30は、CPU(中央処理ユニット)、メモリ、入出力インターフェイス等で構成されている。ECU30は、クランク軸6の回転角度を検出するクランク角センサ41、吸入空気量を計測するエアフローセンサ43、エンジン水温を検出する水温センサ25、およびその他の各種センサ類からの出力を取得し、これらの各種センサ類から取得した情報及びアクセル開度センサ42から取得した情報に基づいて、エンジン1の運転状態を制御する。
また、ECU30は、運転条件がEGR成層燃焼領域(EGRガス導入領域)にある場合に、EGR成層燃焼制御を実行して、燃料消費量およびNOx排出量を低減している。具体的には、吸気弁10iの閉弁時に、燃料噴射弁2で吸気ポート4i内に燃料Fを噴射して、空気と燃料Fの混合気の形成を行った後、EGR制御弁22を開弁して、吸気ポート4i下流側よりEGRガスを導入して、吸気ポート4i内で混合気の下側にEGRガス層を形成した後、吸気弁10iを開弁させる。
ECU30は、EGR成層燃焼制御を実行する場合に使用するEGR成層燃焼領域判定用マップ101と、EGRガス噴射量決定用マップ102を備えている。図3−1は、EGR成層燃焼領域判定用マップ101の一例を示している。EGR成層燃焼領域判定用マップ101は、図3−1に示すように、負荷(例えば、吸入空気量)と、エンジン回転数NEと、EGR成層燃焼領域との関係を記憶したものであり、EGR成層燃焼領域は、NOxやスモークの発生を抑制する領域として、予め実験などにより求めて設定されているものである。
図3−2は、EGRガス噴射量決定用マップ102の一例を示す図である。EGRガス噴射量決定用マップ102は、図3−2に示すように、負荷(例えば、吸入空気量)と、エンジン回転数NEと、適正なEGRガス量とするためのEGR制御弁22の開弁時間(X1、X2、X3、X4(msec)、但し、X1<X2<X3<X4)との関係を記憶したものであり、予め実験などにより設定されている。
図4〜図7を参照して、上記ECU30のEGR成層燃焼制御について説明する。図4は、ECU30が実行するEGR成層燃焼制御を説明するためのフローチャート、図5は、吸気ポート4i内でのEGRガスの流れを説明するための図、図6は、EGR成層燃焼制御を説明するための模式図、図7は、EGR成層燃焼制御のタイミングチャートの一例を示す図である。図7において、(A)は、燃料噴射弁2の開閉タイミング、(B)はEGR制御弁22の開閉タイミング、(C)は吸気弁10iの開閉タイミングを示している。
図4のフローチャートに示す処理は、所定周期でECU30により実行される。同図において、まず、ECU30は、エンジン始動(イグニッションのON)からt1sec(例えば、10sec)か経過しているか否かを判断する(ステップS1)。エンジン始動からt1secが経過していない場合には(ステップS1の「No」)、当該フローを終了する。他方、ECU30は、エンジン始動後からt1secが経過している場合には(ステップS1の「Yes」)、水温センサ25の検出値が所定温度m(例えば、70℃)以上であるか否かを判断する(ステップS2)。
水温センサ25の検出値が所定温度m以上でない場合には(ステップS2の「No」)、当該フローを終了する。他方、ECU30は、水温センサ25の検出値が所定温度m以上である場合には(ステップS2の「Yes」)、エンジン1の運転状態を表すパラメータとして、回転数センサ41で検出されるエンジン回転数NEおよびエアフローセンサ43で検出される負荷(吸入空気量)を読み込み、EGR成層燃焼領域判定用マップ101(図3−1参照)を参照して、EGR成層燃焼領域か否かを判定する(ステップS3)。
EGR成層燃焼領域でない場合には(ステップS3の「No」)、当該フローを終了する。他方、EGR成層燃焼領域である場合には(ステップS3の「Yes」)、上記ステップS3で読み込んだエンジン回転数NEおよび負荷に基づき、EGRガス噴射量決定用マップ102(図3−2参照)を参照して、EGR制御弁22の開弁時間を決定する(ステップS4)。
つづいて、ECU30は、EGR制御弁22の開弁時間に対応させて、EGR制御弁22の開閉時期、吸気弁10iの開閉時期・開弁期間、燃料噴射弁2の開閉時期・開弁期間等を設定して、設定したタイミングで、吸気弁10i、EGR制御弁22、および燃料噴射弁2等の開閉動作を制御する(ステップS5)。
具体的には、図6において、まず、排気行程または吸気行程において、吸気弁10iが閉じられた状態で、スロットル弁16を開いて吸気ポート4i内に空気を導入した後、燃料噴射弁2を開弁して燃料Fを噴射し(図6(A))、混合気を形成する(図6(B))。ここで、燃料Fを十分に気化させるために、燃料噴射弁2を開弁してから、燃料Fを気化するための燃料気化時間t2を確保している。
燃料噴射弁2の開弁後、燃料気化時間t2が経過すると、EGR制御弁22を開弁して(図7(A)、(B)参照)、吸気ポート4iの下流側の接線方向からEGRガスを導入し、混合気を吸気ポート4iの上流に移動させながらEGRガスを充填する(図6(C))。この場合、吸気ポート4iの接線方向からEGRガスを導入するため、図5に示すように、吸気ポート4i内ではスワール(旋回流)が発生し、混合気とEGRガスの混合を低減・防止することができる。各吸気ポート4iに導入されるEGRガスは、同一方向(左回り)のスワールを形成する。このようにして、吸気ポート内4iに、EGRガスと混合気の層が形成される。なお、EGR制御弁22を開弁してEGRガスを吸気ポート4i内に導入する間は、スロットル弁16を閉じた状態にすることにしてもよい。
この後、吸気弁10iを開くと(図7(C)参照)、燃焼室1b内には、まず、EGRガスが吸入され、その後、混合気が吸入される。ここで、吸入ポート4i内ではスワールが発生しているため、燃焼室1b内では、吸気弁10iから均等に吸入され、燃焼室1b内での混合気とEGRガスの混合を低減でき、ピストン側にEGRガス、点火プラグ側に混合気が分布し、混合気とEGRガスの成層状態を形成することができる(図6(D))。
この後、圧縮行程を経て、混合気が点火プラグ7により点火され燃焼される。燃焼する部分は、EGRガスを含まないため、十分な燃焼性を有し、燃費を向上させることができる。なお、混合気の空燃比は理論空燃比になるように燃料噴射量を制御するのが望ましい。このようにすれば、排出されるEGRガスと、理論空燃比で燃焼した排ガスと同様の組成になる。こうして混合気の成層化をはかり、燃費を低減しながら、EGR成層燃焼によりNOxやスモークの発生を抑制することができる。
以上説明したように、実施例1によれば、吸気ポート4i内に燃料Fを噴射する燃料噴射弁2と、燃焼室1b内にEGRガスExを導入するEGR装置を備えるエンジンにおいて、吸気通路8iの下流側に開口するEGRガス通路15に設けられたEGR制御弁22と、吸気弁10iの閉弁時に、燃料噴射弁2で吸気ポート4i内に燃料Fを噴射して、空気と燃料Fの混合気の形成を行った後、EGR制御弁22を開弁して、吸気ポート4iの下流側よりEGRガスを導入して、吸気ポート4i内で混合気の下側にEGRガス層を形成した後、吸気弁10iを開弁させることとしたので、燃焼室1b内での混合気とEGRガスの層状化(成層化)を確実にして、燃焼性能を向上させることが可能となる。付言すると、吸気ポート4i内で混合気を形成した後に、EGRガス層を形成し、この後、燃焼室1b内にEGRガス層、混合気の順に供給しているので、燃焼室1b内で、混合気とEGRガスとの混合を低減できるため、導入するEGRガスの量を増やすことができ、すなわちEGR活用域を広くすることができ、燃料消費量を低減することができる。また、混合気の空燃比を理論空燃比に制御できるため、触媒でのNOx等の浄化能力を最大限に利用することが可能となる。
また、本実施例では、EGRガス通路15からEGRガスを、吸気通路8iの接線方向から導入して、スワールを形成することとしたので、混合気とEGRガスの混合をより防止することが可能となる。
(変形例)
本発明の変形例に係る内燃機関を図8を参照して説明する。図8は、本発明の変形例に係るエンジンの燃焼室に対する吸気ポート(吸気弁)、排気ポート(排気弁)、点火プラグ、およびEGR制御弁の配置を示す図である。上記実施例は、各吸気ポート4iに導入されるEGRガスが同一方向のスワール(左回り)を発生させるものである(図5参照)。これに対して、変形例は、図8に示すように、各EGR制御弁22を、吸気ポート4iに対して、図面下側、上側の接線方向にそれぞれ配置し、各吸気ポート4i内で互いに逆方向のスワール(左回りと右回り)を発生させる構成としたものである。これにより、吸気弁10iを開弁した場合には、各吸気ポート4iでは、スワール(左回りと右回り)が形成されているため、吸気ポート4iから燃焼室1b内にEGRガスが均等に吸入され、燃焼室1b内では、逆向きのスワールが衝突して、スワールを防止でき、EGRガスを均一に分布させることができ、混合気との混合をより防止することができる。
変形例によれば、各吸気ポート4iに導入されるEGRガスが互いに逆方向のスワールを形成することとしたので、燃焼室1b内での混合気とEGRガスの混合をより防止することが可能となる。
なお、本発明は、エンジンが、スーパーチャージャやターボチャージャなどの過給機を備える場合にも好適に用いることができることはいうまでもない。
以上のように、本発明に係る内燃機関は、燃料消費量の低減およびNOxの排出量を低減させる場合に有用であり、各種の燃料ポート噴射方式の内燃機関に適用可能である。
本発明の実施例に係る内燃機関の一の気筒を示す構成図である。 本発明の実施例に係る内燃機関の燃焼室に対する吸気弁、排気弁、点火プラグ、およびEGR制御弁の配置を示す図である。 EGR成層燃焼領域判定用マップの一例を示す図である。 EGRガス噴射量決定用マップの一例を示す図である。 ECUが実行するEGR成層燃焼制御を説明するためのフローチャートである。 吸気ポート内でのEGRガスの流れを説明するための図である。 EGR成層燃焼制御を説明するための模式図である。 EGR成層燃焼制御のタイミングチャートの一例を示す図である。 本発明の変形例に係る内燃機関の燃焼室に対する吸気弁、排気弁、点火プラグ、およびEGR制御弁の配置を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
1s 気筒
4i、吸気ポート
4e 排気ポート
8i 吸気通路
8e 排ガス通路
12 触媒
15 EGR通路(排ガス還流通路)
16 スロットル弁
20 EGRクーラ
21 EGRタンク
22 EGR制御弁
25 水温センサ
30 ECU
101 EGR成層燃焼領域判定用マップ
102 EGRガス噴射量決定用マップ

Claims (4)

  1. 吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、燃焼室内にEGRガスを導入するEGR装置を備える内燃機関において、
    前記吸気通路の下流側に開口するEGRガス通路に設けられたEGR制御弁と、
    吸気弁の閉弁時に、前記燃料噴射弁で前記吸気通路内に燃料を噴射して、空気と燃料の混合気の形成を行った後、前記EGR制御弁を開弁して、吸気通路の下流側よりEGRガスを導入して、前記吸気通路内で混合気の下側にEGRガス層を形成した後、前記吸気弁を開弁させるEGRガス成層燃焼制御を実行する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記EGRガスを、前記吸気通路の接線方向から導入して、スワールを形成することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記燃焼室には、複数の吸気通路が接続されており、各吸気通路に導入されるEGRガスは、互いに逆方向のスワールを形成することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記制御手段は、運転状態に基づいて、EGRガス導入領域にあるか否かを判定し、前記EGRガス導入領域にあると判断した場合に、前記EGRガス成層燃焼制御を実行することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関。
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