JP2009121205A - シャワーヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】シャワー水の吐水時に中抜け感がなく、シャワー水及び直流水の何れも快適に使用することのできるシャワーヘッドを提供する。
【解決手段】 湯水が吐水される吐水口11にシャワー水吐水部72,101と直流水吐水部116とが形成され、本体10の収容室16に装着された流路切替機構11,30により湯水の流路を切替え、シャワー水又は直流水の何れかが吐水されるようにしたシャワーヘッドAにおいて、前記吐水口11の中心に小径シャワー水吐水部72が形成され、この小径シャワー水吐水部72の外側に直流水吐水部116が形成され、さらに直流水吐水部116の外側に大径シャワー水吐水部101が形成され、湯水が両シャワー水吐水部72,116から同時に吐水されるようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は、流し台、洗面台、浴室等で使用され、湯水の吐水流を複数の吐水形態の何れかから選択できるようにしたシャワーヘッドに関する。
従来、この種のシャワーヘッドにおいては、ハンドルの操作により湯水の吐水流を複数の吐水形態から何れか1つに選択できるようにしたものが公知であり、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されているような構成のものが知られている。
すなわち、特許文献1のシャワーヘッドにおいては、本体の内部に湯水の吐水流をシャワー水又は直流水の何れかに切替える切替弁体が収容され、混合水栓のレバーを操作すると、湯水は散水板の小孔からシャワー水が吐水され、この状態から吐水形態切替用のハンドルを回転させると、スピンドルと切替弁体とが上昇して湯水の流路が切替わり、湯水は直流流路を通過して直流水が吐水されるものである。
このような特許文献1のシャワーヘッドにおいては、散水板の中央に直流水を吐水するための流路が形成されており、シャワー水の吐水時にはこの直流水吐水用の流路の周囲に形成された小孔からシャワー水が吐水されるのみであり、流路中央付近からは湯水が吐水されず空間ができてしまい、快適に使用することができなかった。
そこで特許文献2は、蛇口に通じる縦吐水部に外側への膨大部を周接し、この膨大部内に昇降手段により下降して下側の吐水口を塞ぎ、上昇して前記膨大部との間に直流流路を形成する弁板を配置し、この弁板に多数の散水孔を設けたことを特徴とする節水型の吐水切替器であり、シャワー吐水時は、弁板全体に多数の散水孔が設けられているため、弁板の全体からシャワー水が吐水されるようにしている。
実公昭61−19816号公報 実公平5−19415号公報
特許文献2の吐水切替器においては、シャワー水が吐水される散水孔が直流流路の内側に形成されているため、シャワー水の吐水面積が狭く、狭い範囲での吐水となり、例えば流し台で食器等の洗浄作業を行なう場合には広い範囲でシャワー水を吐水させれば素早く洗浄を行なうことができるが、吐水面積が狭いと食器等を何度も移動させながら洗浄を行なう必要があり、効率の悪いものであった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的はシャワー水の吐水時に中抜け感がなく、シャワー水及び直流水の何れも快適に使用することのできるシャワーヘッドを提供することである。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明によるシャワーヘッドは、湯水が吐水される吐水口にシャワー水吐水部と直流水吐水部とが形成され、本体の収容室に装着された流路切替機構により湯水の流路を切替え、シャワー水又は直流水の何れかが吐水されるようにしたシャワーヘッドにおいて、前記吐水口の中心に小径シャワー水吐水部が形成され、この小径シャワー水吐水部の外側に直流水吐水部が形成され、さらに直流水吐水部の外側に大径シャワー水吐水部が形成され、湯水が両シャワー水吐水部から同時に吐水されるようにしたものである。
請求項2では請求項1記載の発明によるシャワーヘッドにおいて、前記流路切替機構は、湯水の流路を大径シャワー水吐水部と小径シャワー水吐水部との両方からの同時吐水、又は小径シャワー水吐水部のみからの吐水の何れかに切替えられるものである。
請求項3では、請求項1又は請求項2記載のシャワーヘッドにおいて、前記流路切替機構は、直流水吐水部からの吐水時に小径シャワー水吐水部から同時に吐水されるようにしたものである。
請求項1に記載の発明によれば、シャワー水と直流水との何れも吐水されるうえ、直流水吐水部を挟んでその内側と外側にシャワー水吐水部が形成されており、大径シャワー水吐水部からのシャワー水の吐水時に、直流水吐水部の内側に形成された小径シャワー水吐水部からも同時にシャワー水が吐水され、中抜け感のないシャワー水を吐水口の底面全体から広い範囲で吐水させることができ、例えば流し台での食器の洗浄作業を素早く快適に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、使用者の用途に応じて吐水範囲が広く中抜け感の無いシャワー水と、吐水範囲が狭く流速の速いシャワー水とを吐水させることができ、作業性が向上する。
請求項3に記載の発明によれば、直流水の吐水時に、その内側に形成された小径シャワー水吐水部からもシャワー水が吐水されるので、直流水吐水部の内側に小径シャワー水吐水部が形成されていても、密度の高い正常の直流水を吐水させることができる。
以下、本発明を具体化した実施例を図に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明のシャワーヘッドAが取付けられる水栓2は例えば流し台のカウンター1の上面に装着され、その胴体部3の上端には操作レバー4が取付けられている。そして、この操作レバー4を垂直軸線の周りで左右方向に回動操作することにより、シャワーヘッドAから吐水される湯水の混合比が変更されて温度が調節される。また、操作レバー4を水平軸線の周りで上下方向に回動操作することにより、シャワーヘッドAから吐水される湯水の流路開閉及び流量調節が行なわれるようになっている。
シャワーヘッドAはその本体10の先端下部に湯水を吐水する吐水口11が突設されるとともに、先端前面にはプッシュ操作が可能な操作ボタン12が設けられている。そして、この操作ボタン12のプッシュ操作と吐水口11の回動操作とにより、図2に示す吐水口11の底面から吐水される湯水の吐水形態が大径シャワー水と小径シャワー水と直流水との何れかひとつに切替えられるようになっている。
次に、シャワーヘッドAの構成について詳細に説明する。
図3に示すように、シャワーヘッドAはその本体10が横長の略円筒状で、その背面には背面側開口部13、正面には正面側開口部14、底面には底面側開口部15、内部には収容室16が形成されている。前記背面側開口部13と正面側開口部14とは互いに向かい合うように開口し、底面側開口部15は背面側開口部13と正面側開口部14との間で、本体10の底面から収容室16に向けて垂直方向に開口している。
前記本体10の背面側開口部13内周面には、収容室16に向けて支持部材17が装着されている。支持部材17は略円筒形状で、その内部に形成された通路18には結合部材19を介してホース20が結合されている。ホース20の他端部は前記水栓2内の図示しない湯水混合機構に接続されている。そして、水栓2の湯水混合機構にて調節された所定温度の湯水が、このホース20を介して支持部材17の通路18に供給されるようになっている。また、シャワーヘッドAはホース20と共に水栓2から引き出すことができるようになっている。
シャワーヘッドAの収容室16には、前記正面側開口部14から第1流路切替機構30が装着されている。この第1流路切替機構30は前記操作ボタン12と切替部材31とを備え、切替部材31はアダプター33を介して前記支持部材17と結合している。
前記切替部材31は一対の仕切材36,37とロッド38とを備え、第1仕切材36と第2仕切材37とは収容室16の内周面に沿って嵌合させることで、互いの仕切材36,37の間に湯水の流路を分岐させるための分岐室39が形成されている。分岐室39は前記支持部材17の通路18とアダプター33に形成された通路34を介して連通する第1流路39aと、後述するロッド38の外周面に装着された弁体38aが何れの位置にあっても第1流路39aと常時連通する第2流路39bと、弁体38aの移動により第1流路39aと区画される第3流路39c及び第4流路39dとを備えている。また、第2流路39bと第3流路39cとは第2仕切材37に形成された第1隔壁37aにより仕切られ、第2流路39bと第4流路39dとは第2隔壁37bにより仕切られている。
前記第1仕切材36と第2仕切材37とは互いに向かい合うようにして第1弁座36aと第2弁座37cとがそれぞれ形成されており、この第1弁座36aと第2弁座37cとの間には前記ロッド38の外周面に装着された弁体38aが配置され、弁体38aは第1弁座36a又は第2弁座37cの何れか一方に対して接離自在である。前記ロッド38はその一端が第1スプリング40により付勢された状態で分岐室39に挿入されている。ロッド38の先端には前記操作ボタン12が取付けられ、操作ボタン12のプッシュ操作でロッド38が分岐室39を移動し、ロッド38の外周面に装着された弁体38aが第1弁座36a又は第2弁座37cの何れか一方に着座することにより、分岐室39の第1流路39aは第2流路39bと常時連通した状態のままで、第3流路39c又は第4流路39dの何れか一方と連通するように湯水の流路が切り替わる。
前記操作ボタン12とロッド38との間には保持機構41が配設されている。保持機構41は操作ボタン12のプッシュ操作により、操作ボタン12及びロッド38を前後の2位置の何れかに保持する従来から公知のものであり、操作ボタン12は前記切替部材31との間に配置された第2スプリング42により、常時切替部材31から離れる方向に押圧された状態にあり、操作ボタン12をプッシュ操作すると、保持機構41は第2スプリング42の付勢力に抗して移動する。
前記第2仕切材37の底面には本体10の底面側開口部15から吐水口11が装着され、この吐水口11は本体10の収容室16に装着される第2流路切替機構を構成している。
図4及び図5に示すように、吐水口11は、第2仕切材37の底面に固定される固定板50と、この固定板50に対して回転自在に重なり合う可動板60と、可動板60が内部上側に収容される円筒体80と、円筒体80が内部上側に収容されるカバー90と、カバー90の内部下側に収容され円筒体80と結合される散水板100とを備えている。
前記固定板50は略円盤形に形成され、前記切替部材31に形成された分岐室39の第2流路39bと連通する第5流路51と、第3流路39cと連通する第6流路51aと、第3流路39cと連通する第7流路51bとが同一軸線上に穿設されている。固定板50の下部外周面には雄ねじ部52が形成されている。また、固定板50の下部内周面には一対の回転止め53,53が形成され、この回転止め53,53は略円弧状で互いに向かい合うように配置されている。固定板50は第5流路51を挟んでその両側にねじ孔54,54がそれぞれ穿設されており、固定板50の下側から互いのねじ孔54,54にビス55,55をそれぞれ挿通し、第2仕切材37の底部に形成されているねじ孔(図示省略)に螺着することで、固定板50は第2仕切材37の底部に固定される。
前記可動板60は固定板50の底部に装着され、固定板50に対して回転自在に重なり合う。可動板60は固定板50より小径の略円盤形に形成され、上面には前記第5流路51と連通する略円形の第8流路61と、第6流路51aと連通する上面が略円弧形の第9流路61aと、第7流路51bと連通する第10流路61bとが形成され、上面に形成された仕切溝62にシール部材63を装着することにより、互いの流路61,61a,61bは上面でシール部材63により区画されている。可動板60の上部外周面の側部にはストッパー64が突出して形成されており、このストッパー64は可動板60の回転時に前記固定板50に形成された一対の回転止め53,53の間のみを移動することにより、可動板60の固定板50に対する回転角度が規制される。
可動板60の底部外周面には4個の溝65が互いに同一間隔で形成されている。可動板60の中央には下方に向けて円筒部66が形成されており、この円筒部66により前記第8流路61と第9流路61aとが可動板60の内部で仕切られ、円筒部66の内側が第8流路61であり、円筒部66の外側では環状である前記第9流路61aが形成されている。可動板60の外周面で前記ストッパー64と各溝65との間には環状の段部67が形成されている。可動板60の円筒部66には、上下に貫通する流路70aが内部に形成された通水部材70と、この通水部材70の外周面に嵌合される整流部材71とが装着される。また、可動板60の下部内周面には雌ねじ部69が形成されている。整流部材71には底部全体に多数の小孔73が穿設された小径シャワー水吐水部72が形成されている。また、可動板60の内周面に形成されたフランジ部68と整流部材71の上端面との間にはシール用のパッキン74が装着され、前記可動板60の円筒部66とパッキン74との間で整流部材71には凹凸部75が環状に形成され、各凹凸部75の間に環状の直流流路76が形成され、この直流流路76を湯水が上下に通過する。この直流流路76は前記可動板60の第9流路61aと連通する。
前記円筒体80は可動板60より大径に形成された略円筒形で、底部内周面の全周には軸中心方向に向けて多数個の突起81が互いに等間隔で形成されている。円筒体80の突起81には上部からワッシャー82を介して可動板60が装着され、可動板60の段部67が突起81の内周側先端に当接することで、可動板60は円筒体80の内部に上部から支持される。可動板60の外周面と円筒体80の内周面との間には環状流路83が形成され、この環状流路83は可動板60の上面に形成された第10流路61bと連通し、環状流路83は各突起81の間に形成される第11流路84と連通している。円筒体80の下部外周面に環状溝85が形成され、この環状溝85にはパッキン86が装着されている。円筒体80の上部内周面には雌ねじ部87が形成され、この雌ねじ部87が前記固定板50の雄ねじ部52に螺合されることで、円筒体80は固定板50に固定される。
前記カバー90は円筒体80より大径で、環状に形成されている。カバー90の内周面には3個の突起91が互いに等間隔でそれぞれ形成されている。前記円筒体80はカバー90の上部内周面に装着され、円筒体80の環状溝85に各突起91が嵌合する。
前記散水板100は円筒体80と同一外径の略リング状に形成されている。散水板100の底面には、多数の小孔102が環状に穿設された大径シャワー水吐水部101が形成され、この大径シャワー水吐水部101は前記円筒体80の第11流路84と連通している。大径シャワー水吐水部101の上面には湯水の流速を弱めるための網部材103が複数個装着されている。散水板100の上端外周面には凹部104が互いに等間隔で3個形成され、この凹部104は前記カバー90の突起91と上下に嵌合することで、散水板100はカバー90に装着される。また、散水板100の内周面には環状のフランジ部105が形成され、このフランジ部105の上面には突起106が互いに等間隔で4個形成されており、この突起106は前記可動板60の溝65と嵌合する。
固定部材110は略円筒形に形成され、環状に形成された隔壁111の上部外周面に雄ねじ部112が形成されている。固定部材110の中央には開口孔113が形成され、底面でこの開口孔113の外側には、この固定部材110を可動板60に締結する際に指を引掛ける指掛部114が一対形成されている。前記開口孔113の内側には、開口孔113の内周面と整流部材71の外周面との間に形成される環状の直流水吐水部116を通過する湯水の方向が内側に向かうように傾斜面115が形成されている。固定部材110の雄ねじ部112は前記可動板60の雌ねじ部69に螺合されるものであり、パッキン117を介して固定部材110が可動板60に装着されると、前記蓋部材69の小径シャワー吐水部72は開口孔113と向かい合い、小径シャワー吐水部72を通過するする湯水はこの開口孔113から外部へ吐水される。
吐水口11は上記の構成により、カバー90の内部で散水板100の各突起106と可動板60の各溝65とが嵌合する。また、散水板100の各凹部104とカバー90の各突起91とが嵌合する。従って、カバー90を回動させると散水板10と可動板60とはカバー90と一体に回動する。また、可動板60はその外周面にストッパー64が形成されており、ストッパー64が固定板50に形成された両回転止め53,53の間を移動する範囲で、可動板60は固定板50に対して回動する。
次に、このように構成されたシャワーヘッドAの動作を説明する。
図3に示すシャワーヘッドAは、操作ボタン12が本体10から前方位置に配置されて、保持機構41によりその位置に保持されている。この状態では第1流路切替機構30により湯水の吐水流路が直流水吐水部116からの吐水に切替えられている。よって、この状態にて図1に示す水栓2の操作レバー4を吐水方向に操作すれば、所定温度及び所定流量に調節された湯水がホース20を介して第1流路切替機構30に供給され、切替部材31の第1流路39a、第2流路39b、図6(a)に示す固定板50の第5流路51、図6(b)に示す可動板60の第8流路61を通過して、整流部材71の小径シャワー水吐水部72の各小孔73から吐水される。さらに、切替部材31の第1流路39a、第3流路39c、固定板50の第6流路51a、可動板60の第9流路61aを通過して、通水部材70と固定部材110との間の直流水吐水部116から吐水される。この場合、直流吐水部116から吐水される直流水は、固定部材110に形成された環状の傾斜面115により、内側に向かうように方向を変え、小径シャワー水吐水部72の各小孔73から垂直方向に吐水されるシャワー水と吐水口11の下部で合流し、密度の高い直流水が吐水される。このように、直流水の吐水時に、その内側に形成された小径シャワー水吐水部72の小孔73からもシャワー水が吐水されるので、直流水吐水部116の内側に小径シャワー水吐水部72が形成されていても、密度の高い正常の直流水を吐水させることができる。
次に、シャワーヘッドAの吐水口11から吐水される湯水の吐水形態を大径シャワー水へ切替えるには、操作ボタン12をプッシュ操作すると、図7に示すように操作ボタン12と共にロッド38が移動し、弁体38aが第1仕切材36の第1弁座36aに着座する。この場合、第1流路39aと第3流路39cとは弁体38aによりその連通が遮断され、第1流路39aと第4流路39dとが連通する。従って、湯水は切替部材31の第1流路39a、第4流路39d、図8(a)に示す固定板50の第7流路51b、図8(b)に示す可動板60の第10流路61bを通過して散水板100の大径シャワー水吐水部101の各小孔102から吐水される。さらに、切替部材31の第1流路39a、第2流路39b、固定板50の第5流路51、可動板60の第8流路61を通過して、整流部材71の小径シャワー水吐水部72の各小孔73から吐水される。このように、大径シャワー水の吐水時に散水板100の大径シャワー水吐水部101の小孔102と、整流部材70の小径シャワー水吐水部71の小孔73とから湯水が吐水されるため、互いのシャワー水が合流し、中抜け感のないシャワー水を吐水口11の底面全体から広い範囲で吐水させることができ、例えば流し台での食器の洗浄作業を素早く快適に行うことができる。
次に、シャワー水の吐水形態を小径シャワー水へ変更するには、吐水口11のカバー90を指で握って回動させる。図9に示すように、吐水口11は散水板100の各突起106と可動板60の各溝65とがそれぞれ嵌合している。また、散水板100の各凹部104とカバー90の各突起91とが嵌合している。従って、カバー90の外周面を指で握って回動させると、散水板10と可動板60とはカバー90と一体に回動する。そして吐水口11はカバー90の回動により湯水の流路が切替わり、切替部材31の第1流路39aから固定板50の第10流路61bへ湯水は供給されず、大径シャワー水吐水部101から湯水は吐水されない。また、切替部材31の第1流路39aの湯水は、第2流路39b、図10(a)に示す固定板50の第5流路51、図10(b)に示す可動板60の第8流路61を通過して、整流部材71の小径シャワー水吐水部72の小孔73のみから吐水される。この場合、小径シャワー水吐水部72から吐水範囲が狭く流速の速いシャワー水を吐水させることができる。
本発明のシャワーヘッドは水栓に着脱自在に支持されているが、水栓に直接固定してもよく、また、浴室においては露出したホースの先端に取付けてもよい。
以上のように実施例のシャワーヘッドによると、シャワー水と直流水との何れも吐水を行えるうえ、直流水吐水部を挟んでその内側と外側にシャワー吐水部が形成されており、大径シャワー水吐水部からのシャワー水の吐水時に、直流水吐水部の内側に形成された小径シャワー吐水部からも同時にシャワー水が吐水され、中抜け感のないシャワー水を吐水口の底面全体から広い範囲で吐水させることができ、例えば流し台での食器の洗浄作業を素早く快適に行うことができる。
本発明のシャワーヘッドが取付けられた水栓を示す側面図である。 シャワーヘッドの底面図である。 シャワーヘッドの直流水吐水状態を示す縦断面図である。 吐水口の分解斜視図である。 図4とは異なる角度から見た場合の吐水口の分解斜視図である。 図3に於ける固定板と可動板との説明図である。 シャワーヘッドの大径シャワー水吐水状態を示す縦断面図である。 図7に於ける固定板と可動板との説明図である。 シャワーヘッドの小径シャワー水吐水状態を示す縦断面図である。 図9に於ける固定板と可動板との説明図である。
符号の説明
10 :本体
11 :第2流路切替機構を構成する吐水口
16 :収容室
30 :第1流路切替機構
72 :小径シャワー水吐水部
101 :大径シャワー水吐水部
116 :直流水吐水部
A :シャワーヘッド

Claims (3)

  1. 湯水が吐水される吐水口にシャワー水吐水部と直流水吐水部とが形成され、本体の収容室に装着された流路切替機構により湯水の流路を切替え、シャワー水又は直流水の何れかが吐水されるようにしたシャワーヘッドにおいて、前記吐水口の中心に小径シャワー水吐水部が形成され、この小径シャワー水吐水部の外側に直流水吐水部が形成され、さらに直流水吐水部の外側に大径シャワー水吐水部が形成され、湯水が両シャワー水吐水部から同時に吐水されるようにしたことを特徴とするシャワーヘッド。
  2. 前記流路切替機構は、湯水の流路を大径シャワー水吐水部と小径シャワー水吐水部との両方からの同時吐水、又は小径シャワー水吐水部のみからの吐水の何れかに切替えられることを特徴とする請求項1記載のシャワーヘッド。
  3. 前記流路切替機構は、直流水吐水部からの吐水時に小径シャワー水吐水部から同時に吐水されるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシャワーヘッド。
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