JP2004188244A - シャワーヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】吐水切替を行えるシャワーヘッドにおいて、容易に組み立てられるとともにメンテナンス性の優れたシャワーヘッドを提供することを目的とする。
【解決手段】吐水形態を切り替えて吐水形態の異なる吐水を行うシャワーヘッドであって、このシャワーヘッド本体の通水路中に弁座を位置決めして配置し、さらに略円筒形の流路切替筒の上面をその弁座の下面に当接して、かつ、回転自在に配置し、流路切替筒の外側に通水孔を有する散水ノズルと散水孔を有する散水板を配置し、流路切替筒と散水ノズルと散水板とが一体的に回転可能とするように吐水口部を流路切替筒に取り付け、流路切替筒の外側に通水したときに、通水ノズルに形成した通水孔を経由して散水孔からシャワー吐水を行い、流路切替筒の内側に通水したときに、吐水口部に形成した吐水口から吐水されることを特徴とするシャワーヘッドとした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吐水形態を切り替えて吐水形態の異なる吐水を行うシャワーヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
台所用の水栓においては、吐水口からシンク底面までの距離があるため、吐水したときに湯水がシンク底面に当たって、シンク周辺に湯水が飛散してしまうおそれがあった。(このような現象を水はね現象という。)
そのため、湯水に気泡を混入して、泡沫状の吐水とすることで、水はね現象を発生させないように対策がなされている。
一方、食器を洗う行為のときには、一本の吐水ではなくて、複数本の吐水として吐水領域を広くし、食器にまんべんなく吐水が当たるようにすると、洗浄行為がしやすくなる。
そのため、浴室や洗面化粧台で用いられるようなシャワー吐水を採用し、大きな形状の食器を洗浄するときも一度に広範囲に吐水されるようにしたシャワーヘッドやそのシャワーヘッドを備えた水栓が提案されている。
【0003】
しかしながら、シャワー吐水の場合、水量を多くすると水の勢が増し、水はね現象が発生してしまうおそれが生じてしまう。
特に台所においては、操作性を考慮して、シングルレバーで湯水の温度調整ならびに吐水量の調整を行うシングルレバー湯水混合栓が多く採用されている。このシングルレバーにおいては、一本のシングルレバーで全ての操作ができるため、非常に操作性に優れている反面、微調整をするのが困難であり、水量が必要以上に多くなってしまい、水はねが生じるおそれがある。
そのため、シャワー吐水を泡沫状にすることが望まれるが、浴室や洗面化粧台のシャワーのように細い吐水に対して泡沫状にすることは、今まで提案されておらず、その代替として、従来は、図14、図15に示すような泡沫状の一本太い吐水よりもやや細い散水孔を複数採用することで、泡沫状のシャワー風の吐水を得て、広範囲の吐水ができるようにして水はねを防止している。
【0004】
具体的な構成を図14、15に基づき説明する。
このシャワーヘッドBXにおいては、ヘッド本体2Xに切替ハンドル122Xが設けられており、この切替ハンドル122Xを操作することで、吐水形態を通常吐水もしくは泡沫状の複数の吐水に切り替える。
具体的には、切替ハンドル122Xに連動してヘッド本体2X内のボール6Xの位置が変わり、いずれか1方の通水穴53X(図中は一方を表わしている)を塞ぎ、他方の塞がれていない通水穴からの吐水が行われるのである。
そして、通常吐水は、散水板10Xの中央に設けた吐水口131Xから行われる。
また、泡沫状の複数の吐水は、散水板10Xの周方向に配置した散水孔101Xから吐水される。
図15に示すように、この複数の泡沫状の吐水を行う散水孔101Xは、直径6.5として、その散水孔101Xの数を8個としている。またその散水孔101X間に空気吸込口134Xを設けている。
この散水孔101Xの上流には、通水孔81Xが設けられている。この通水孔81Xは、直径1.2として、散水孔101X1個に対して、通水孔81Xの数を3個としている。
また、この通水孔81Xと散水孔101Xとの間に空気混入室106Xと網11Xとを備えている。そして、散水板10Xから網11Xを貫通して空気混入室106Xの中央まで空気吸込口134Xを延設している。
そして、泡沫状の吐水とするために、通水孔81Xから空気混入室106Xに流れ込んだときに空気吸込口134Xから空気を吸込んで、通水中に空気を混入して、泡沫状にして、散水孔101Xから吐水するのである。
(たとえば、非特許文献1を参照のこと)
【0005】
【非特許文献1】
TOTO 総合カタログ 2002−2003 P720〜723
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来提案されている複数の泡沫状の吐水機能を有する水栓においては、下記のメリット・デメリットを有していた。
(メリット)
泡沫吐水とすることで、水はねを低減できる。
複数の吐水とすることで、広範囲に吐水させて食器にまんべんなく吐水が当たり、洗浄行為がしやすい。
(デメリット)
切替ハンドル122Xに連動してヘッド本体2X内のボール6Xの位置が変わり、いずれか1方の通水穴53Xを塞ぐことで吐水形態を切り替える構造になっている。そのため、仮にシャワーヘッドBX内に通水中の異物が堆積したときにシャワーヘッドBXを分解して異物を除去しようとすると、切替用のボールBXも外れてしまうため、ボール6Xが転がって紛失してしまったり、また、再度組み立てることは通常の使用者には困難となってしまい、メンテナンス性が優れているとは言えなかった。そのため、異物除去をシャワーヘッド外で行う必要があった。
また、泡沫状の吐水とするために、散水孔101X間に空気吸込口134Xを設けており、散水板10Xから網11Xを貫通して空気混入室106Xの中央まで空気吸込口134Xを延設しているので、散水孔101X間の間隔が大きくなるため、十分なシャワー感が得られる吐水とは言い難かった。また、シャワーヘッドの形状が大きくなってしまっていた。
【0007】
そこで、本発明では上記の問題点を解決するため、吐水切替を行えるシャワーヘッドにおいて、容易に組み立てられるとともにメンテナンス性の優れたシャワーヘッドを提供することを目的とする。
また、泡沫状のシャワーでありながら、十分にシャワー感のあるシャワー吐水を行えるコンパクトなシャワーヘッドを提供することを目的とする。
また、通水中に混入した異物を除去するフィルターの清掃ができるように、メンテナンス性を向上させたシャワーヘッドを提供することを目的とする。
また、選択した吐水形態の吐水だけでなく、選択していない吐水形態の吐水口から湯水が意に反して漏れることのない快適で見栄えのよい吐水を得ることができるシャワーヘッドを提供することを目的とする。
また、吐水形態を選択しやすく、切替途中のままの状態を保持することのないシャワーヘッドを提供することを目的とする。
また、吐水切替によって、湯水の温度が変化しないシャワーヘッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の請求項1では、吐水形態を切り替えて吐水形態の異なる吐水を行うシャワーヘッドであって、このシャワーヘッド本体の通水路中に弁座を位置決めして配置し、さらに略円筒形の流路切替筒の上面をその弁座の下面に当接して、かつ、流路切替筒を回転自在に配置し、流路切替筒の外側に通水孔を有する散水ノズルと散水孔を有する散水板を配置し、流路切替筒と散水ノズルと散水板とが一体的に回転可能とするように吐水口部を流路切替筒に取り付けてなり、流路切替筒を回転させることで弁座に形成した通水穴からの通水を流路切替筒の外側と内側とに切替えて、流路切替筒の外側に通水したときに、通水ノズルに形成した通水孔を経由して散水孔からシャワー吐水を行い、流路切替筒の内側に通水したときに、吐水口部に形成した吐水口から吐水されることを特徴とするシャワーヘッドとした。
【0009】
これにより、吐水切替を行えるシャワーヘッドにおいて、容易に組み立てられるとともに使用者にとってもメンテナンス性の優れたシャワーヘッドを提供することができる。
つまり、吐水口部を取り外すことにより、通水中の異物によって目詰まりを起こしやすい通水孔、散水孔の清掃をすることが簡単にできる。
そして、流路切替筒の内側、外側を利用して吐水形態の流路を切り替えるので、従来に比べて構造を簡素化できコンパクト化が図れる。
なお、シャワーヘッド本体の通水路中に弁座を位置決めして配置しているとは、シャワーヘッド本体とは別体の弁座を回転しないように配置しても、シャワーヘッド本体と弁座とを一体成形してもよく、弁座が流路切替筒の回転に伴って共回りしない構造であればよい。
【0010】
本発明の請求項2では、前記散水ノズルの通水孔の上流内側には、フィルターを配置しており、かつ、吐水口部が着脱自在に流路切替筒に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッドとした。
【0011】
これにより、吐水口部を取り外すことにより、散水板、散水ノズルを取り外すことができる。そのため散水ノズルの上流内側に配置したフィルターを清掃することができる。そのため、通水中に混入した異物を取り除くことができる。
特に、本願にて提案するシャワー感のある複数の孔径の小さい散水孔から吐水される泡沫状のシャワーにおいては、散水ノズルの通水孔の孔径を小さくする必要がある。そのため、通水中の異物がこの通水孔を塞がないようにして、常にシャワー感のある泡沫状のシャワーが得られるようにしなければならない。そこで、通水孔径よりも目の細かいフィルターを通水孔の上流側に配置することで、異物を除去し、異物によって通水孔を塞がないようにすることができるのである。
さらに、本発明のように吐水口部を取り外すことにより、簡単にフィルターを清掃することができ、また、吐水切替のための機構本体である流路切替筒はシャワーヘッド本体側に保持されているため、外れることもなく再度組み立てることも容易であり、使用者にとってもメンテナンスしやすい。
【0012】
本発明の請求項3では、前記流路切替筒の爪部を、略円筒形状のプレートを用いてシャワーヘッド本体と挟み込んで保持するように、プレートとシャワーヘッド本体とは係止接続されていることを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッドとした。
【0013】
本発明のようにプレートをシャワーヘッド本体に係止接続することで、吐水形態を切り替えるときの回転動作に伴い、共回りして徐々にプレートが緩むようなことがなく、確実に流路切替筒を保持し続けることができる。
また、プレートの緩むことがないので、弁座と流路切替筒との水密性を十分に維持することができる。そのため、選択していない吐水口または散水孔から湯水が漏れ出ることがない。
【0014】
本発明の請求項4では、前記流路切替筒の爪部を、略円筒形状のプレートを用いてシャワーヘッド本体と挟み込むように保持し、かつ、プレートの内周面に複数の通水溝を形成し、この通水溝を経由して散水ノズルへ湯水を供給することを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッドとした。
【0015】
これにより、通水溝を形成することで通水面積を確保することができ、通水に対する圧力損失を低減することができる。特に、シャワー吐水と吐水口部からの通常の1本吐水とで圧力損失を生じやすいが、本発明のように通水面積を確保することで圧力損失の差を低減することができる。そのため、吐水切替による湯水の温度変化を低減することができる。
【0016】
本発明の請求項5では、シャワーヘッド本体と弁座との間には、付勢手段が配置されており、この付勢手段の付勢力によって弁座を流路切替筒に当接していることを特徴とする請求項1または3に記載のシャワーヘッドとした。
【0017】
これにより、弁座と流路切替筒が十分に当接することができるので、弁座と流路切替筒の隙間から選択していない別の吐水形態の通水路を経由して吐水が漏れることがない。
したがって、使用者が選択した吐水形態からのみ吐水を行うことができ、使用時の快適性を向上することができる。
【0018】
本発明の請求項6では、流路切替筒の上方に爪部が形成されており、かつ、シャワーヘッド本体の内部に溝に連動した複数の凹部が設けられており、流路切替筒を回転して吐水形態を切替るときに、爪部が凹部から凹部へ溝を経由して移動することを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッドとした。
【0019】
これにより、凹部に爪部が嵌り込んだときに吐水形態が切り替わるため、使用者に吐水の切り替わりを認識させることができる。そのため、吐水切替途中の状態となることがなく、使用者が選択した吐水形態からのみ吐水を行うことができ、使用時の快適性を向上することができる。
【0020】
本発明の請求項7では、前記散水板と散水ノズルとは、相互に位置決めされ、かつ、流路切替筒と吐水口部とに挟み込むことで保持されていることを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッドとした。
【0021】
これにより、流路切替筒に吐水口部を固定することで散水板と散水ノズルは保持されるため、簡単に散水板と散水ノズルを組み立てることができる。また、吐水口部を流路切替筒から取り外すだけで、簡単に散水板と散水ノズルを取り外すことができる。
また、通水孔と散水孔との位置関係は、散水ノズルと散水板との相互関係だけで決まり吐水口に左右されることない。そのため、組立によって、通水孔と散水孔との位置がずれることがない。
このことは、特に、泡沫状でかつシャワー感のあるシャワー吐水をすることができるシャワーヘッドに適用した場合、より効果を奏する。特に、泡沫状のシャワーとするためには、通水孔から散水孔までの間に空気を混入して泡沫化して、さらに、その状態を維持して散水孔から吐水しなければならない。そして、シャワー感のある小径の散水孔の場合は、通水孔からの湯水の供給量よりも散水孔からの吐水量が少なくなってしまうと、通水孔と散水孔との泡沫化させる空間に湯水が充満してしまい泡沫化することができなくなってしまうのである。そのため、通水孔と散水孔の位置関係が組立によって左右されないため、通水孔からの湯水を確実に散水孔から効率的に吐水することができ、泡沫状のシャワー感のある吐水を得られやすくなる。
【0022】
本発明の請求項8では、前記散水板は、切替ハンドルを形成したカバーを位置決めして保持し、さらに、その散水板を流路切替筒に固定する吐水口部にて保持したことを特徴とする請求項1または7に記載のシャワーヘッドとした。
【0023】
これにより、切替ハンドルを回転させることで、散水板、散水ノズル、流路切替筒を一体的に回転させることができる。
また、散水板とカバーとは嵌め合わせ、吐水口部のみを流路切替筒に固定するだけでよく、組み立て性を向上することができる。特に、カバーに装飾性のめっき処理などを施した場合には、カバー自体をネジ固定や係止接続等する必要がなく、散水板に保持されるだけなので、表面を組立時に傷つけるおそれもない。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1に水栓全体の断面図を示す。
この水栓Aは、特に台所で使用するシングルレバー湯水混合栓である。
湯水の混合および吐水量の調整は、シングルレバー19を操作することで水栓Aに内蔵したシングルレバー湯水混合カートリッジ19によって行われる。具体的には、このシングルレバー湯水混合カートリッジ19内に配置した可動ディスク18aと固定ディスク18bとの通水穴の重なり具合を調整することで行われる。
そして、このシングルレバー湯水混合カートリッジ19内で湯水の混合が行われ、適温の湯水がフレキシブルホース16を経由してシャワーヘッドBに供給され、一本の整流吐水(通常吐水)を行うための吐水口131または泡沫状でかつシャワー状の吐水を行うための散水孔101のいずれかから吐水する。
図3に示すように、吐水口131は、シャワーヘッドBの下面中央に配置されており、この吐水口131の周囲に2重に複数の散水孔101を配置している。
なお、これらの吐水形態は、シャワーヘッドBに設けた切替ハンドル122を操作することで選択できるようになっている。
図4(A)は、散水孔101から吐水する場合を示しており、図4(B)は、吐水口131から吐水する場合を示している。
【0025】
次に、シャワーヘッドBの内部構造について、以下で、より具体的に説明する。
図2にシャワーヘッドBの断面図を示す。
シャワーヘッドBの外観は、メッキ処理が施されたヘッドカバー1で構成され、カバー1の内部には、シャワーヘッド本体2をOリング付ビス3にて固定している。このとき、ヘッドカバー1の内面に設けられたリブとシャワーヘッド本体2の上面に設けられたリブが係合することによってシャワーヘッド本体2を特定の配置方向に固定できるようにしている。
シャワーヘッド本体2の通水路21には、ヘッドカバー1の握り手側から挿入される通水部材15の先端部がOリングを介して挿入される。
なお、ここではシャワーヘッドBとして、外観のヘッドカバー1内に別体のシャワーヘッド本体2を組み込んで構成した例を挙げて説明したが、ヘッドカバー1を設けずにシャワーヘッド本体2が外観を形成してもよい。
【0026】
そして、図2に示すようにシャワーヘッド本体2の内部には付勢手段であるバネ4と、XリングもしくはOリングなどのパッキンを装着した弁座5とを順に設置している。なお、付勢手段としては、弁座5を流路切替筒6の上面61に密接できるものであればよく、たとえば弾性のあるパッキンでもよく、特にバネ4に限定されるものではない。ただし、スプリング形状のバネ4を適用とすることが、安価で長期使用する上では最も適していると言える。
そして、この弁座5は、シャワーヘッド本体2に対して回転しないように取り付けられる。この回転防止手段としては、図7に示すように、弁座5に設けられた突起51と、図6に示すようなシャワーヘッド本体2の内面に設けられた溝22の係合によって回転しないようにしている。
この弁座5には、図7に示すように、通水穴53が等間隔で3つ形成されている。そして、側面にはパッキン凹部52が形成されており、このパッキン凹部52にXリングもしくはOリングなどのパッキンをはめ込んで、弁座5とシャワーヘッド本体2との水密性を保持している。
また、この弁座5の下面55は、フラット状に形成されており、そのフラット面に通水穴53が配置されている。
また、56は、成形上のため樹脂の肉抜きして凹形状としている。
なお、シャワーヘッド本体とは別体の弁座を回転しないように配置した場合を例に挙げて説明したが、シャワーヘッド本体と弁座とを一体成形してもよく、弁座が流路切替筒の回転に伴って共回りしない構造であればよい。
【0027】
そして、この弁座5の下面55には、図8に示す流路切替筒6の上面61が当接するように設置されている。さらに、流路切替筒6の上面側に設けられた3つの爪部62が、シャワーヘッド本体2の内部に設けられた溝23もしくは凹部24に嵌合するように配置されている。
【0028】
なお、この流路切替筒6がシャワーヘッド本体2から外れないように、抜け止め手段として、図9に示すプレート7を用いている。
このプレート7の中央に設けられた中央開口73に流路切替筒6の下側を貫通させた状態で、さらに、流路切替筒6の上面側に設けられた爪部62をプレート7とシャワーヘッド本体2とで挟み込むようにして、プレート7をシャワーヘッド本体2に固定する。
このとき、図6に示すようなシャワーヘッド本体2に空けられた2箇所の四角孔25にプレート7の2箇所の爪部71が嵌ることで固定するようにした。
なお、プレート7の内周面には図9に示すような通水溝72を複数設け、この通水溝72を経由して泡沫状のシャワー吐水する散水孔101まで通水される。このように通水溝72を設けることで通水時の圧力損失を低減することができる。
【0029】
上述ようにシャワーヘッドを組み立てた状態において、弁座5は、バネ4による押力を常に受けて流路切替筒6に当接しており、そのため流路切替筒6の上面61に設けられた通水穴63の外周のパッキン凹部66に設置されるOリングと弁座5の下面55とのシール性が確実なものとなっている。そのため、流路切替筒6の回転によって通水路を切り替えて吐水口131または散水孔101からの吐水を行うときに、選択していない吐水口131または散水孔101から湯水が漏れるといった不具合を低減することができる。
【0030】
次に、シャワーヘッド本体2に図10に示す散水ノズル8を取り付けるが、このとき図2に示すようにシャワーヘッド本体2と流路切替筒6に接する箇所をそれぞれパッキンにてシールする。そして、そのとき配置位置を固定するために、図10に示す散水ノズル8の突起83を図8に示す流路切替筒6の溝部64に係合した状態で配置する。
なお、この散水ノズル8には、散水板10に設けられた散水孔101よりも小さい通水孔81がちょうど散水孔101の同じ軸上に配置するように複数設けられている。
そして、図2に示すように、この通水孔81の上流側にフィルター9を配置して通水中の異物を通水から除去するようにしている。また、このフィルター9は、通水孔81の目詰まり防止としても機能させるため、通水孔81よりも小さい孔が複数開けられたフィルター9を設置している。
【0031】
次に、散水ノズル8の下方には図12に示す散水板10を設置する。
このとき、上述したように通水孔81が散水板10の散水孔101の真上に位置するように設置する。このための位置決め手段として、散水ノズル8の突起部82と散水板10の切り欠き溝102が係合した状態で配置されるようにした。
また、散水孔101の内部側には、間隔を空けて網11を2枚設置している。また、この散水孔101は、散水板10に2重の円周上に配置されており、内周側の散水孔101の孔径を外周側の散水孔101の孔径よりも小さくしている。そのため、内周側の散水孔101からは水勢のある吐水を確保し、外周側の散水孔101からの吐水によって、ボリューム感のある吐水を実現するとともに内周側の散水孔101の吐水が飛散することを阻止することができる。
【0032】
なお、散水板10を取り付ける際に、散水板10にはカバー12を取り付けておく。そしてカバー10が外れることがないように確実に取り付ける手段として、カバー12の突起121を散水板10の切り欠き溝102に嵌め込み、その状態で散水ノズル8に接続させて散水ノズル8と散水板10の間にカバー12を挟み込むようにする。
また、散水板10の中心には流路切替筒6を通すための中央開口105が空けられており、散水板10の取り付け時には散水板10の切り欠き溝103に流路切替筒6の突起部65が嵌合する仕様としている。このため流路切替筒6の回転と同時に散水板10と散水ノズル8が同時に回転する。
【0033】
そして、散水ノズル8や散水板10などの抜け止め手段として、吐水口部13を流路切替筒6に螺合接続させ、吐水口部13に形成されているツバ132が散水板10の中央開口105に形成した凹面104を支えるようにした。
流路切替筒6の内部には、整流性を上げるために整流網14を設置しており、吐水口部13により、この整流網14が抜け落ちないようにしている。
また、吐水口部13を確実に取り付けるために、吐水口部13のツバ側132には、工具差込溝133を形成している。この工具差込溝133に平板などを差し込んで回転させることで容易に吐水口部13を流路切替筒6に螺合させることができる。そして、この工具差込溝133を用いて吐水口部13を取り外し可能としているので、散水板10と散水ノズル8とを取り外して、フィルター9を清掃することができる。
また、この吐水口部13のツバ132には、空気吸込口134が形成されており、散水板10の中央開口105に形成した切り欠き溝103を経由して、散水板10内の空気混入室106へ空気を吸込むことができる。
このように、ツバ132で散水板10を保持するように吐水口部13を流路切替筒に螺合接続して取り付けることで、本発明のように組み立てたときの隙間を利用して空気を散水板内に供給することができるので、従来のシャワーヘッドのように空気を供給するための空気吸込口134Xを散水孔101X間に設ける必要がない。そのため、部材を増やすことなく、また空気を供給する部分を別途形成する必要がないので、シャワーヘッド自体をコンパクトに構成することができる。さらに、別途形成する必要がないため、外観性を向上することができる。また、散水板の散水孔間を密にすることができるので、泡沫吐水でありながらシャワー感のある吐水を実現することができる。
【0034】
次に、吐水形態の切替え構造について説明する。
カバー12に設けた切替ハンドル122を60度往復回動させることで吐水形態を切り替えられる。このとき、流路切替筒6も同時に回動する。
そして、流路切替筒6に形成した爪部62は、まずシャワーヘッド本体の凹部24から脱出し、内側方向に押され撓んだ状態で溝23に沿って移動し、別の凹部24に嵌り込む。
爪部62が凹部24に嵌っているときはシャワー吐水か、一本の整流吐水のいずれかの吐水形態となっており、流路切替筒6の爪部62が溝23に位置しているときは、吐水形態の切替途中の状態である。つまり、この凹部24の配置間隔(切替ハンドル122の操作角度60度と同じ角度)は、通水穴53や通水穴63の配置間隔(120度)の2分の1となっている。そのため、爪部62が凹部24から隣接している次の凹部24に移動したときに吐水形態が切り替わるようになっている。
【0035】
なお、この吐水切替について、上述するように回転規制をかけ、決められた角度間の移動により吐水を切替える仕様の場合は、図6(B)のように爪部62が係合する2つの凹部24間を溝23で連結する構成をとればよい。
また、別の吐水切替の例としては、散水板10を回転しながら繰り返し吐水形態を切り替える仕様が挙げられる。この場合、爪部62の回転規制がないように、溝23は図6(C)に示すように360度連結した構成とする。そして、凹部24を、一定角度(60度)を保って、対象配置すればよい。
そして、この回転規制を設けない場合には、図2,3のように、切替ハンドル122を突起形状とせずに、外周上に滑り止めを付けたカバー12自身を切替ハンドルとして形成してもよい。
【0036】
次に散水孔101から吐水する泡沫状のシャワーの形成について説明する。
シャワー感を向上させるために、従来の図14、図15に示すシャワーヘッドBXに比べ、できるだけ散水板の散水孔101を小さくし、散水孔数もできるだけ増やすことを試み、散水孔101の径を直径1.0から2.5の範囲で泡沫状の吐水を得ることに成功した。
浴室や洗面化粧台などのシャワーと同じようなシャワー感を得て、さらに泡沫状のシャワー吐水とするためには、以下の事項が重要となる。そのため、よりよい泡沫状のシャワー吐水でかつシャワー感を得るためには、各寸法や配置の相互関係を適切に行う必要がある。
(1)散水孔101の径を小さくし、孔数も増やすこと
(2)通水孔81からの流速を確保すること
(3)空気混入室106内で十分に空気を混入すること
(4)泡沫状になった状態のまま径の小さい散水孔101から吐水させること
(5)通水孔81から出た通水が泡沫状になって散水孔101から吐水される前に、空気混入室106に水が充満しないようにすること
【0037】
さらに、図1、2、4に示すような吐水切替機構を備えたシャワーヘッドBにおいては、以下の事項を注意する必要がある。
(1)通水孔81の径を小さくすることでシャワー吐水するときにシャワーヘッドB内での圧力損失が大きくなる傾向があるが、吐水口131からの通常吐水と散水孔101からのシャワー吐水との圧力損失の差が大きくならないようにすること。
以下にその理由を説明する。
通水経路における圧力損失が大きいと、通水し難くなる。
給水側の水圧は、0.2MPa程度であるのに対して、給湯側の水圧は、0.05MPa程度しかない。このような違いが生じるのは、給湯機を経由してくるためであり、さらに電気温水器などを経由するとさらに水圧は低くなる。
そのため、特に、給湯側の水圧が給水側の水圧に比べて小さいため、通水経路における圧力損失の影響を受けやすく、湯が通水し難くなるのである。
一方、吐水切替機構を備えたシャワーヘッドBにおいては、シャワー吐水の通水路が複雑となるため、通常吐水の通水路よりも圧力損失が大きくなりがちである。
そのため、シャワー吐水の通水路における圧力損失と通常吐水の通水路における圧力損失との差が大きいシャワーヘッドにおいては、適温に湯水が混合されてシャワー吐水として使用しているときに、通常の吐水に吐水形態を切り替えると、圧力損失の影響をより受けていた湯の量が相対的に増えるため、吐水する湯水の温度が上昇してしまうのである。
また、通常吐水で使用しているときにシャワー吐水に切り替えると、圧力損失の影響をより受けやすい湯の量が相対的に減るため、吐水する湯水の温度が低下してしまうのである。
このような吐水切替に伴う湯水の温度変化を低減するためにできる限り圧力損失の差を生じないようにする必要がある。
【0038】
そこで、以上のことを鑑み、泡沫状のシャワー感のある吐水とするためには、各構成要素の寸法設定を以下のように設定することが好ましい。
まず、散水孔101(外部側の径)は、直径1.0から直径2.5の範囲で設定することが好ましい。
特に、散水孔101を外周と内周で孔径を変え、外周の孔径を内周の孔径より大きくすることで、外周では比較的太く柔らかい吐水として、内周では細く比較的勢いのある吐水とすることが好ましい。このひょうにすることで、外周孔からの吐水は水ハネを低減し、かつ内周孔の勢いのある吐水の水ハネを防止する役割を果たし、内周孔からの吐水は勢いのある吐水で洗浄性を高める役割をしている。
具体的には、散水孔101は、2周に24個ずつ配置して、外周は直径2.1mm、内周は直径1.5mmとしている。なお、外周孔の径を直径2.0とせず、直径2.1としたのは、よりボリューム感のある吐水とするためである。また、散水孔101の孔数は、合計48個としたが、孔径に応じて変更することが好ましく、泡沫状のシャワー感ならびに流量調整を行って吐水の勢いを調整することができるように、20〜100個とすることが好ましく、さらには、30〜60個とすることがより好ましい。特に、散水孔101の孔数を30〜60個とすることで、よりシャワー感をえられるとともに、シャワーヘッドB(散水板10)をコンパクトにすることができ、また、吐水切替手段を有する場合には吐水切替時に圧力損失の差が大きく生じることもないので湯温の変化もより低減できる。
【0039】
また、散水ノズル8の通水孔81の総面積が、小さいほど流速は上がるが、圧力損失が大きくなると通常吐水のときとの圧力損失の差が大きくなってしまうため、以下で示す適切な値を見出した。
つまり、通水孔81を、直径0.5から直径1.0の範囲で設定することが好ましい。
通水孔81に関しては、直径0.5未満では水の勢いがあるものになるが散水孔径に比べ吐水径が細く、ボリューム感に欠けるシャワーとなってしまう。そのため、快適性を欠いてしまう。
また、直径1.0を超えてしまうと、通水孔81からの吐水量が多くなってしまうため、上述した孔径の散水孔101では、散水孔101から吐水される前に、空気混入室106に水が停滞してしまい泡沫化しないといった不具合が発生する。
さらに、通水孔81は、水勢ならびに泡沫化の観点から、直径0.7とすることが最も好ましく、さらに、シャワー感ならびに圧力損失を考慮して、し、散水孔101と同数の48個配置することが好ましい。
【0040】
また、散水ノズル8の通水孔81から散水板10の散水孔101までの距離Lの変化によっても吐水状態は変化する。散水ノズル8の通水孔81から散水板10の散水孔101までの距離Lが小さくなればなるほど流速は上がるが吐水は乱れた状態となり、逆に大きくなればなるほど流速が落ち、空気混入量が減るようになる。そのため、4〜6mmの範囲とすることが好ましい。
そして、上記の散水孔101の孔径直径1.5〜2.1の範囲では、距離Lが5mm付近で最適な泡沫状態で最も安定した吐水となる。
【0041】
散水板10の散水孔101は、散水ノズル8からの吐水が網11で撹乱され、その過程で空気を混入しながら泡沫状吐水となったものを通す必要があるため、通水孔81よりも大きくすることが好ましい。
ただし、大きくしすぎると散水孔101からの吐水が太くなり流速も下がるため、シャワー感や洗浄力が低下してしまう。
つまり、図7(b)に示すように散水孔101の内部側の径を大きくすることで、通水孔81からの通水を十分に散水孔101に受けてその孔内に通すことができ、外部側の径を小さくすることでシャワー感のある吐水径で十分な流速の吐水を得ることができる。そのため、たとえば、具体的な形状としては、円錐形状の散水孔101とするとよい。なお、このように散水孔101の内部側の径と外部側の径を変えた場合には、散水孔101の孔径とは、外部側の径を示す。そして、外部側の径を直径1.5と直径2.1の場合には、内部側の径を直径2.6とした。
【0042】
また、散水ノズル及び散水板の孔径に対して最適な泡沫状の吐水となるような網を選定し設置することが好ましい。そこで、泡沫を形成するために、散水板10の内部には、網11を間隔を空けて2枚設置する。
なお、この網11の枚数であるが、1枚とすると、吐水の勢いが強くなってしまいボリューム感に欠ける細い吐水となり、3枚とすると吐水の勢いが弱まり泡沫にもなりにくくなってしまうので、2枚とするとよい。
本実施例では、網11は40〜80メッシュとし、図5に示す間隔Sを空けて2枚配置してなり、その間隔Sを0.5〜2.5mmの範囲で設定することが好ましい。特に網11の線径0.12〜0.18mmの範囲で設定し、より細い線径とすることが好ましい。
80メッシュの場合は、間隔Sを0.5mmと狭くとり、40メッシュの場合は、間隔Sを2.5mmと広くとるようにする。つまり、メッシュ数が多くなればなるほど、間隔Sを狭くするようにすると、安定した泡沫状の吐水を形成することができる。
なお、メッシュ数が80を超えると圧力損失が大きくなり、間隔を小さくしても満足のいく泡沫にならなくなってしまう。そして、給水圧が低水圧の場合ではより泡沫になり難くなる。また、メッシュ数が50未満の場合は吐水が不安定となり乱れてしまう。
この隙間Sは吐水を安定させる役割を持つが、この隙間Sの距離が0.5mmより小さくなると、吐水径が小さくなり、吐水は乱れ、吐水状態の見栄えが悪くなってしまう。また、本実施例の条件において隙間S2.5mmでは多少泡沫状態にはなるが、それ以上になると泡沫化がさらに低減して、流速も落ち、満足いく吐水とはいえなくなってしまう。
図5に示すように、上記の散水孔101の孔径、通水孔81の孔径、散水ノズル8の通水孔81から散水板10の散水孔101までの距離Lとした場合、隙間Sは、2mm程度が最適な距離である。なぜならば、2mmよりも小さくなればなるほど吐水が乱れやすくなり、逆に大きくなればなるほど泡沫にならないといった傾向が見られるからである。
【0043】
また、距離Lや隙間Sのように吐水に影響する要素としては、散水板10の板厚Tが挙げられる。
この板厚Tは、散水孔101の深さに相当するものであり、吐水状態に影響を及ぼすものである。
この板厚Tの最適値も散水孔径により変化するが、上記の散水孔径に対しては、板厚Tは、1.5〜6mmとすることが好ましい。より好ましくは、1.5〜3mmとすることが好ましい。
本実施例の条件では、板厚Tが1.5mmより小さくなると板厚が極端に薄くなり、強度的に弱くなってしまい好ましくない。また、板厚Tが大きくなるほど散水孔101の孔深さは深くなり、圧力損失が大きくなるので泡沫状態になりにくくなり板厚T6mmを超える場合では完全に泡沫にならない状態となる。特に、散水孔101の径がより小さい場合には、3mmを超えないように設定することが好ましい。
そこで、特に、板厚Tを2mmとすることが好ましく、この板厚とすることで、厚みの影響を得ずに、十分な泡沫状の吐水を確保するとともに、強度的にも問題がない。
【0044】
以上のように必要とする散水孔径101で、最適な泡沫吐水とするには、散水ノズル8の通水孔81、距離L、網と網の隙間Sの最適値をとることが好ましい。
【0045】
上述する実施例においては、泡沫状のシャワー吐水を行うシャワーヘッドについて説明したが、本発明の請求項1においては、泡沫としないシャワー吐水にも適用することができる。
また、泡沫状のシャワー吐水とした上述した実施例のシャワーヘッドにおいては、吐水量に応じて水の勢いを調整して洗浄力の向上や節水効果の向上を図り、さらに散水孔の径が小さい散水孔であっても泡沫状のシャワー吐水を得てシャワー感の向上を図れ、コンパクト化が可能である。つまり、従来の泡沫シャワーよりも、細く勢いのあるシャワー吐水とすることができる。さらに空気混入された泡沫吐水のため、勢いあるシャワーであるが、感触はやわらかで水ハネ低減効果と節水効果も兼ね備えたシャワー吐水とすることができる。本発明によって、泡沫吐水によるソフトな感触と水ハネ低減、勢いのある吐水としたことによる節水効果、細い吐水によるシャワー感の向上を達成することができる。
また、本発明のシャワーヘッドBは、台所の水栓に適用することにより、最も効果を奏すると言えるが、洗面化粧台などの水栓にも適用可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明では、上記のような構造とすることによって、吐水切替を行えるシャワーヘッドにおいて、容易に組み立てられるとともにメンテナンス性の優れたコンパクト化の可能なシャワーヘッドを提供することができる。
また、通水中に混入した異物を除去するフィルターの清掃ができるように、メンテナンス性を向上させたシャワーヘッドを提供することができる。
また、選択した吐水形態の吐水だけでなく、選択していない吐水形態の吐水口から湯水が意に反して漏れることのない快適で見栄えのよい吐水を得ることができるシャワーヘッドを提供することができる。
また、吐水切替によって、湯水の温度が変化しないシャワーヘッドを提供することができる。
また、吐水形態を選択しやすく、切替途中のままの状態を保持することのないシャワーヘッドを提供することができる。
また、泡沫状のシャワーでありながら、十分にシャワー感のあるシャワー吐水を行えるコンパクトなシャワーヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャワーヘッドを適用したシングルレバー湯水混合栓の断面図である。
【図2】図1のシャワーヘッドの断面図である。
【図3】図2のシャワーヘッドの散水孔側から見た図である。
【図4】図2のシャワーヘッドにおける吐水形態の切替状態の図である。
【図5】図2のシャワーヘッドにおける通水孔と散水孔との位置関係を示す部分断面図である。
【図6】図2のシャワーヘッドを構成するシャワーヘッド本体である。
【図7】図2のシャワーヘッドを構成する弁座である。
【図8】図2のシャワーヘッドを構成する流路切替筒である。
【図9】図2のシャワーヘッドを構成するプレートである。
【図10】図2のシャワーヘッドを構成する散水ノズルである。
【図11】図2のシャワーヘッドを構成するカバーである。
【図12】図2のシャワーヘッドを構成する散水板である。
【図13】図2のシャワーヘッドを構成する吐水口部である。
【図14】従来のシャワーヘッドである。
【図15】従来のシャワーヘッド(図14)の散水孔側から見た図である。
【符号の説明】
A 水栓(シングルレバー湯水混合栓)
B シャワーヘッド
1 ヘッドカバー
2 シャワーヘッド本体
21 通水路
22 溝
23 溝
24 凹部
25 四角孔
26 ビス穴
27 パッキン凹部
3 Oリング付ビス
4 バネ
5 弁座
51 突起
52 パッキン凹部
53 通水穴
54 上面
55 下面
56
6 流路切替筒
61 上面
62 爪部
63 通水穴
64 溝部
65 突起部
66 パッキン凹部
67 通水凹部
68 パッキン凹部
7 プレート
71 爪部
72 通水溝
73 中央開口
8 散水ノズル
81 通水孔
82 突起部
83 突起
84 中央開口
9 フィルター
10 散水板
101 散水孔
102 切り欠き溝
103 切り欠き溝
104 凹面
105 中央開口
106 空気混入室
11 網
11a 噛まし材
12 カバー
121 突起
122 切替ハンドル
123 中央開口
13 吐水口部
131 吐水口
132 ツバ
133 工具差込溝
134 空気吸込口
14 整流網
15 通水部材
16 フレキシブルホース
17 給水管、給湯管
18 シングルレバー湯水混合カートリッジ
18a 可動ディスク
18b 固定ディスク
19 シングルレバー

Claims (8)

  1. 吐水形態を切り替えて吐水形態の異なる吐水を行うシャワーヘッドであって、
    このシャワーヘッド本体の通水路中に弁座を位置決めして配置し、
    さらに略円筒形の流路切替筒の上面をその弁座の下面に当接して、かつ、流路切替筒を回転自在に配置し、
    流路切替筒の外側に通水孔を有する散水ノズルと散水孔を有する散水板を配置し、
    流路切替筒と散水ノズルと散水板とが一体的に回転可能とするように吐水口部を流路切替筒に取り付けてなり、
    流路切替筒を回転させることで弁座に形成した通水穴からの通水を流路切替筒の外側と内側とに切替えて、
    流路切替筒の外側に通水したときに、通水ノズルに形成した通水孔を経由して散水孔からシャワー吐水を行い、
    流路切替筒の内側に通水したときに、吐水口部に形成した吐水口から吐水されることを特徴とするシャワーヘッド。
  2. 前記散水ノズルの通水孔の上流内側には、フィルターを配置しており、かつ、吐水口部が着脱自在に流路切替筒に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッド。
  3. 前記流路切替筒の爪部を、略円筒形状のプレートを用いてシャワーヘッド本体と挟み込んで保持するようにプレートとシャワーヘッド本体とは係止接続されていることを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッド。
  4. 前記流路切替筒の爪部を、略円筒形状のプレートを用いてシャワーヘッド本体と挟み込むように保持し、かつ、プレートの内周面に複数の通水溝を形成し、この通水溝を経由して散水ノズルへ湯水を供給することを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッド。
  5. シャワーヘッド本体と弁座との間には、付勢手段が配置されており、この付勢手段の付勢力によって弁座を流路切替筒に当接していることを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッド。
  6. 流路切替筒の上方に爪部が形成されており、かつ、シャワーヘッド本体の内部に溝に連動した複数の凹部が設けられており、流路切替筒を回転して吐水形態を切替るときに、爪部が凹部から凹部へ溝を経由して移動することを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッド。
  7. 前記散水板と散水ノズルとは、相互に位置決めされ、かつ、流路切替筒と吐水口部とに挟み込むことで保持されていることを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッド。
  8. 前記散水板は、切替ハンドルを形成したカバーを位置決めして保持し、さらに、その散水板を流路切替筒に固定する吐水口部にて保持したことを特徴とする請求項1または7に記載のシャワーヘッド。
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