JP2009121000A - 脇用汗取りパッド - Google Patents

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Abstract

【課題】衣服への貼着状態の保持性に優れた脇用汗取りパッドを提供する
【解決手段】汗を吸収するためのシート本体10と衣服への粘着層30とを備えた脇用汗取りパッドであって、折れ曲がりを容易にするための屈曲用ラインが、該シート本体の中央部を通る直線である基準線Gの両側に位置する第1領域Caと第2領域Cbで各々基準線Gから離れる側に凸形状をなす弧状の第1屈曲用ライン13A及び第2屈曲用ライン13Bとして形成されていることを特徴とする脇用汗取りパッド。
【選択図】図1

Description

本発明は、脇の下の汗を吸収させるために衣服の内側に貼り付けて使用する脇用汗取りパッドに関する。
脇用汗取りパッドは、汗吸収のためのシート本体を表側としてバックシートを積層し、バックシートの裏側に粘着層を設けたものである。この脇用汗取りパッドは、粘着層で衣服の袖ぐり線に沿うように折り曲げ、身頃側と袖側と跨るようにして、粘着層で貼り付けて使用され、脇の下からの汗を吸収する。このような脇用汗取りパッドは、例えば、特許文献1及び2に記載されている。
しかしながら、文献1に記載の脇用汗取りパッドは、肌触りの目的として改良されたもので、衣服への貼着状態の保持については配慮されていない。脇用汗取りパッドは、衣服に貼り付けた状態を長時間保持する必要があるが、腕の動きに伴って貼り付け箇所で衣服は様々な変形をするので、貼着状態が十分に保持できず、ずれ、よじれ、剥がれ等を生じることがある。文献2に記載の脇用汗取りパッドは、粘着層を間隔をあけて配置することによりずれやよじれを防止しようとするものであるが、衣服への貼着状態の保持は十分とは言えない。
特開平8−226001号公報 特開2007−63717号公報
本発明は、このような従来技術の問題を解決し、衣服への貼着状態の保持性に優れた脇用汗取りパッドを提供することを目的とする。
本発明の前記目的は、汗を吸収するためのシート本体と衣服への付着のための粘着層とを備えた脇用汗取りパッドであって、折れ曲がりを容易にするための屈曲用ラインが、該シート本体の中央部を通る直線である基準線から離れる側に凸形状をなす弧状に形成されていることを特徴とする脇用汗取りパッドにより達成される。
作用及び効果
本発明に係る脇用汗取りパッドは、シート本体と粘着層とを備え、折れ曲がりを容易にするための屈曲用ラインが、該シート本体の中央部を通る直線である基準線から離れる側に凸形状をなす弧状に形成されているので、シート本体を外側にして中央部(通常は基準線付近)を折り曲げて衣服の袖ぐり線沿う位置に置き、身頃側及び袖側に跨るようにして貼り付けることができる。この衣服を着用した場合、腕等の身体の動作に伴う衣服の変形は袖ぐり線付近に集中するが、その変形が屈曲用ラインに誘導され、該屈曲用ラインの屈曲容易性によって吸収される。その結果、衣服への脇用汗取りパッドの貼着が安定したものとなり、貼着状態の優れた保持性が得られる。
前記屈曲用ラインは、前記基準線の中央で該基準線に直交する直交線上の点を中心とする大小2つの円弧で囲まれた弧状域内に設けられており、前記基準線からの最大離反距離が18mmとなるように前記直交線上の点を中心として半径115mmで描かれた外円弧と、前記基準線からの最大離反距離が4mmとなるように前記直交線上の点を中心として描かれた半径280mmの内円弧とに囲まれた弧状域内に設けられたものとすることができる。この弧状域内に各屈曲用ラインを設けることにより、屈曲用ラインを袖ぐり線付近での衣服の変形集中域に対してより確実に合わせることができ、衣服への貼着がより安定したものとなり、貼着状態のより優れた保持性が得られる。
前記屈曲用ラインは、前記基準線の両側に位置する第1領域と第2領域で第1屈曲用ライン及び第2屈曲用ラインとして形成することができ、この場合は、シート本体を外側にして折り曲げ、身頃側及び袖側に跨るようにして貼り付けたときに、2本の屈曲用ラインの間に袖ぐり線を位置させることができる。この衣服を着用した場合は、腕等の身体の動作に伴う衣服の変形が袖ぐり線両側の屈曲用ラインに誘導され、該屈曲用ラインの屈曲容易性によってよりよく吸収され、衣服への貼着がさらに安定したものになる。また、脇用汗取りパッドを付けた衣服を着た状態で腕を動かしたときにパッドに作用する力が2本の屈曲用ラインに分散され、しかも2本の屈曲用ラインが離れているので屈曲用ライン同士が相対的に移動して変形を吸収することができる。これらにより、衣服への貼着状態のさらに優れた保持性が得られる。
前記脇用汗取りパッドは、前記第1屈曲用ライン及び第2屈曲用ラインの各々が、前記基準線の中央で該基準線に直交する直交線上の点を中心とする大小2つの円弧で囲まれた弧状域内に設けられており、前記第1屈曲用ラインは、前記基準線からの最大離反距離が18mmとなるように前記第2領域内における前記直交線上の点を中心として半径115mmで描かれた第1外円弧と、前記基準線からの最大離反距離が4mmとなるように前記第2領域内における前記直交線上の点を中心として描かれた半径280mmの第1内円弧とに囲まれた第1弧状域内に設けられ、前記第2屈曲用ラインは、前記基準線からの最大離反距離が14mmとなるように前記第1領域内における前記直交線上の点を中心とする半径115mmの第2外円弧と、前記基準線からの最大離反距離が4mmとなるように前記第1領域内における前記直交線上の点を中心とする半径280mmの第2内円弧とに囲まれた第2弧状域内に設けられたものとすることができる。これらの弧状域内に各屈曲用ラインを設けることにより、2本の屈曲用ラインの間に袖ぐり線をより確実に位置させやすくなる。また、屈曲用ラインを袖ぐり線付近での衣服の変形集中域に対してより確実に合わせることができ、袖ぐり線へのなじみがより良好となる。さらに、装着状態で腕を動かしたときの力の分散、及び、屈曲用ライン同士の相対移動による変形の吸収が十分に行なわれ、衣服への貼着状態のより優れた保持性が得られる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。図面中の同一又は同種の部分については、同じ番号を付して説明を省略することがある。
図1は、本発明に係る脇用汗取りパッド1の一実施形態の平面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図(説明のため厚さ方向に拡大して示す)である。この汗取りパッド1は、体液を吸収するためのシート本体10をバックシート20の表側に積層し、裏側に衣服への付着のための粘着層30が設けられ、該粘着層を剥離シート40が覆っている。シート本体10は、表面層101とその内側の吸収層102とからなっている。シート本体10の表面には多数のエンボス凹部11が形成されている。
汗取りパッド1は、図の中央よりやや上方で左右にくびれ部111が設けられ、両方のくびれ部を結ぶ直線が基準線Gとなっており、基準線Gの両側に屈曲用ライン13A,13Bが形成されている。基準線Gは、以下に説明する屈曲用ライン13A,13Bの配置の基準として想定される線である。屈曲用ライン13A,13Bは、折り曲げを容易にするために設けられており、この例では、図2に断面を示すエンボス加工による凹入部として形成されている。屈曲用ラインは、この他、シート本体10の厚さ方向の一部を切断することによって形成することもでき、連続線又は断続線とすることができる。断続線とする場合は、シート本体10の厚さ全体を貫通してミシン目のように形成することもできる。
以下、屈曲用ライン13A,13Bの設定位置について説明する。シート本体10における基準線の両側を、第1領域RAと第2領域RBとする。第1領域RAは、装着時に衣服の身ごろ側に位置する部分、第2領域RBは袖側に位置する部分であり、発汗位置によく対応するように第1領域RAは第2領域RBより大きくされている。
屈曲用ライン13A,13Bは、各々基準線Gから離れる側に凸形状をなす弧状に形成され、第1屈曲用ライン13Aと基準線Gとの離反距離は、第2屈曲用ライン13Bと基準線Gとの離反距離よりも大きくされる。具体的には、第1屈曲用ライン13A及び第2屈曲用ライン13Bは、各々、基準線Gの中央で該基準線Gに直交する直交線T上の点を中心とする大小2つの円弧で囲まれた弧状域内に設けられている。すなわち、第1屈曲用ライン13Aは、基準線Gからの最大離反距離DOaが18mmとなるように第2領域RB内における直交線T上の点を中心として半径115mmで描かれた第1外円弧Oaと、基準線Gからの最大離反距離DIaが4mmとなるように第2領域RB内における直交線T上の点を中心として描かれた半径280mmの第1内円弧Iaとに囲まれた第1弧状域Ca内に設けられる。そして、第2屈曲用ライン13Bは、基準線Gからの最大離反距離DObが14mmとなるように第1領域RA内における直交線T上の点を中心とする半径115mmの第2外円弧Obと、基準線Gからの最大離反距離DIbが4mmとなるように第1領域RA内における直交線T上の点を中心とする半径280mmの第2内円弧Ibとに囲まれた第2弧状域Cb内に設けられる。
図示の実施形態では、屈曲用ライン13A,13Bは、以下の寸法で形成されることにより第1弧状域Ca及び第2弧状域Cb内に位置している。
第1屈曲用ライン13A
・基準線Gからの最大離反距離Da:15mm
・円弧の半径:109mm
第2屈曲用ライン13B
・基準線Gからの最大離反距離Db:8mm
・円弧の半径:166mm
この結果、第1屈曲用ライン13A及び第2屈曲用ライン13Bの各々は、基準線Gの中央で該基準線Gに直交する直交線T上において、第1屈曲用ライン13Aと基準線Gとの離反距離が、第2屈曲用ライン13Bと基準線Gとの離反距離より、7mm大きくなっている。
汗取りパッドの面積は衣服の脇部に装着できれば、特に限定されないが、40〜270cmが好ましく、55〜190cmがより好ましく、70〜170cmがさらに好ましい。第2領域RBの面積は、10cm2〜120cm2が好ましく、15cm2〜90cm2がより好ましく、20cm2〜80cm2がさらに好ましい。第1領域RAの面積は30cm2〜150cm2が好ましく、40cm2〜100cm2がより好ましく、50cm2〜90cm2がさらに好ましい。
脇用汗取りパッドは、種々の層構成とすることができ、図示のもの以外に、バックシートを設けずシート本体の裏面に直接粘着層を設けたもの、図示の層の間に他の層を加えたもの等とすることもでき、例えば、吸収層と表面層との間、及び、吸収層とバックシートとの間における一方又は双方に、消臭剤や香料を含む層を介在させてもよい。また、シート本体を表面層と吸収層とで構成する以外に、吸収層のみで構成することもできる。シート本体に用いる吸収層は、吸水性を有するものであれば特に制限はなく、一般に生理用ナプキン、おしめ、汗取りパットおよびおりものシートなどに用いられている、たとえば吸水性パルプ、吸水性ポリマーなどの公知の吸収材や、織物、編物、不織布またはパルプ製品などから構成される繊維構造物を用いることができる。なかでも、風合い(肌触り)がよく、吸収性に優れ、かつ吸収層からの素材の脱落が少ない点から、天然繊維および合成繊維からなる集積体(例えば不織布)を用いることが好ましい。天然繊維としては、コットン、シルク、パルプ、羊毛、麻などがあげられる。このような天然繊維のなかでも、アレルギーなどの接触性皮膚炎が起こりにくく、かぶれにくく、かつ吸収性に優れる点から、(タンパク質系成分でない)コットンやパルプなどのセルロース系繊維が好ましい。また、合成繊維としては、ナイロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、エチレン酢酸ビニル繊維、ウレタン繊維、アクリル繊維などがあげられる。また、レーヨン繊維、アセテート繊維、キュプラ等の半合成繊維、および各種繊維の混紡品、混繊品を使用することもできる。なかでも、ドライ感、風合いおよびヒートシール性の点から、エチレン酢酸ビニル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維などの合成繊維またはそれらの複合繊維が好ましい。複合繊維としては、ポリエチレン/ポリエステル(ポリエチレンテレフタレートを含む)複合繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、エチレン酢酸ビニル/ポリプロピレン複合繊維などがあげられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。2種以上の組み合わせの例としては、セルロース系繊維と複合繊維の組み合わせなどがあげられ、その配合割合は、例えば4:6〜8:2とすることができる。
吸収層を構成する前記集積体の目付けは、保水量と皮膚への違和感とのバランスの点から、20〜150g/mに設定するのが好ましく、より好ましくは40〜120g/m、さらに好ましくは50〜100g/mである。吸収層の厚みとしては、上記機能を奏するよう0.5〜40mmとされるのが望ましい。
また、表面層は、肌にやわらかく接触し、かつ柔軟な吸収層を保護する役割を果たす。このような表面層としては、織物、編物、不織布またはパルプ製品などから構成されるシート状またはフィルム状の繊維構造物をあげることができる。なかでも、風合い(肌触り)や皮膚への刺激性、吸収性の点から不織布が好ましい。かかる繊維構造物を構成する繊維としては、天然繊維および合成繊維があげられ、これらを単独で、または組み合わせて所望の性質を有する繊維構造物として使用することができる。天然繊維および合成繊維としては、前記吸収層の原料として用いるものと同一の繊維があげられる。
不織布は、湿式抄紙法、乾式抄紙法、スパンボンド法、メルトブロー法、ラテックス樹脂ボンド法、溶剤ボンド法、スティッチボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法、サーマルボンド法、エアースルー法、エアレイド法などの方法により製造することができる。なかでもスパンレース法、サーマルボンド法、エアースルー法、エアレイド法、ニードルパンチ法、スパンボンド法などの方法が好ましく、これらの方法では風合いがよくかつ、接着剤、溶剤を用いないため、肌への安全性を高くすることができる。
また、表面層に用いられる前記繊維構造物の目付けは、体液透過性と皮膚への違和感の軽減とのバランスの点から、10〜60g/mに設定することが好ましく、より好ましくは10〜50g/m、さらに好ましくは10〜30g/mである。表面層の厚みとしては、上記機能を奏するよう0.1〜20mmとされるのが望ましい。
表面層と吸収層とを貼り合わせる方法は特に限定されないが、水溶性の接着剤(たとえば、アクリル系水溶性接着剤)や非水溶性接着剤(たとえば、ゴム系ホットメルト、オレフィン系ホットメルト)などの接着剤により接着することができる。
また、バックシートは、吸収層に吸収された汗の外部への流出を防止するものである。バックシートの材質は、ポリエチレンを用いることが好ましいが、必要に応じて適当な材質、たとえば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、ナイロン、セロファン、ビニロン、塩化ビニルなどを用いることもできる。また、これらの材質に炭酸カルシウム粉末などの無機物を混練した後に2軸延伸すると、汗などの体液は透過させずに水蒸気(空気)は透過させることができるので、ムレなどによる不快感を軽減させることができ、また、炭酸カルシウムなどの無機物を用いない場合において1軸延伸すると、多量の汗をかいた場合でも衣類への汗じみを確実に防ぐことができるので、それぞれ、使用状況に応じて使い分けることが好ましい。
また、バックシートの目付けは、吸収層に吸収された汗の外部への流出を防止すること、及び、脇用汗取りパッド全体の柔軟性を損なわないことのバランスの点から、2〜10g/mに設定することが好まく、より好ましくは4〜10g/m、さらに好ましくは5〜10g/mである。
さらに、バックシートの厚みとしては、吸収した体液を透過させず、かつ装着時に違和感を覚えにくいという点から、10〜70μmに設定することが好ましい。
粘着層の材質は、衣服などに貼ることができるものであれば特に限定されないが、たとえば、水溶性の接着剤(例えばアクリル系水溶性接着剤)や非水溶性接着剤(例えばゴム系ホットメルト、オレフィン系ホットメルト)などの接着剤があげられる。なかでも、その他の粘着剤に比べて衣服に対する接着力に優れる点から非水溶性接着剤が好ましく、ゴム系ホットメルトがより好ましい。ゴム系ホットメルトを使用すると、接着部位になじみやすいので、衣服の伸びを拘束することがない(突っ張り感を軽減できる)。
剥離シートは、粘着層に対し剥離可能に付着するものとされ、プラスチックフィルム、繊維製シート、紙等に剥離剤と塗布したものとされ、剥離剤側を粘着層に貼着される。
図1及び図2に示した汗取りパッド1は、主として袖付き衣服に貼り付けて使用される。使用する際は、汗取りパッド1から剥離シート40を剥離し、中央部(通常は基準線付近)で折り曲げ、図3に示すように、屈曲用ライン13A,13Bを衣服の裏側の袖ぐり線T1に沿わせて、粘着層30により衣服の脇部に貼り付ける。このとき、第1領域RAを身頃T2側、第2領域RBを袖T3側に位置させる。第1領域RAは、第2領域RBよりも寸法が大きくなっているので、このように位置決めすることにより発汗位置に適切に接近させることができる。この衣服を着用した場合、腕等の身体の動作に伴う衣服の変形は袖ぐり線T1付近に集中するが、その変形が屈曲用ライン13A,13Bに誘導され、該屈曲用ラインの屈曲容易性によって吸収され、衣服への貼着状態が安定する。また、脇用汗取りパッドを付けた衣服を着た状態で腕を動かしたときにパッドに作用する力が2本の屈曲用ライン13A,13Bに分散され、しかも2本の屈曲用ラインが離れているので屈曲用ライン同士が相対的に移動して変形を吸収することができる。したがって、衣服への貼着状態の優れた保持性が得られる。
屈曲用ライン13A,13Bは、上記効果が得られる種々の形態とすることができる。図4は、屈曲用ライン13A,13Bの形態を例示するものであり、(a)は1本の屈曲用ラインの位置で曲率が異なるもの(端部寄りで曲率半径が小さくなっている)、(b)は折れ曲がった直線により形成されているものである。また、(c), (d)のように全体として基準線Gから離れる側に凸形状をなす弧状であれば小さな凹凸や蛇行を含むものであってもよい。さらに、(e)のように断続的に延びる線としてもよいし、(f)のように点を並べることによって形成してもよい。
また、屈曲用ライン13A,13Bに他の屈曲用ラインを加えてもよく、例えば、図1の例において、基準線Gの位置にも屈曲用ラインを設けてもよい。
図5及び図6は、図1に示したのと同様のシート本体10における片方の領域にのみ屈曲用ラインを設けた実施形態を示しており、図5の例では第1領域RAに屈曲用ライン13Aを設けており、図6の例では第2領域RBに屈曲用ライン13Bを設けている。図示の例のように、身頃側に装着する第1領域10A、袖側に装着する第2領域10Bが相互に区別された形状の場合は、図1の例について述べた第1弧状域Ca及び第2弧状域Cbの範囲に、各々屈曲用ライン13A,13Bが形成されるのが望ましい。
一方、汗取りパッドは、第1領域RA及び第2領域RBを同じ形状とするなど、身頃側と袖側の区別のない形状とすることもできる。この場合は、屈曲用ラインを第1弧状域として示した範囲に設けるのが望ましい。
本発明は、上記実施形態及び図示例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。エンボス凹部11は、種々の形状とすることができ、省略することも可能である。脇用汗取りパッドの層構成は図示のもの以外に、前述の層の間に他の層を加えたもの、シート本体の裏面に直接粘着層を設けたもの等とすることもできる。各図示例についての説明及び変更態様は、他の図示例に対しても適用することができる。
[性能試験]
脇用汗取りパッドに設けた屈曲用ラインと、衣服への貼着状態の保持性との関係を試験した。
(1) 試験に使用した脇用汗取りパッドの仕様は以下の通りである。
(i) 外形:図1に示した形状であり、基準線Tの方向の寸法が120mm、これに垂直な方向の寸法が115mmである。
(ii) 層構成
・シート本体の表面層:ポリオレフィン、ポリエステル系繊維不織布; 厚さ0.5mm
・シート本体の吸収層:パルプ、ポリオレフィン、ポリエステル系繊維不織布; 厚さ0.8mm
・バックシート:ポリエチレン製シート; 厚さ0.05mm
・シート本体には、図1に示した形状及び配置で熱圧によりエンボス凹部を設けた。
なお、上記各層の厚さは、株式会社尾崎製作所製PEACOCKダイヤルゲージ「DG-205」を用いて7g/cm2荷重下において測定した。
(iii) 屈曲用ライン
・屈曲用ライン付き脇用汗取りパッド(実施例)
図1に示した実施形態における屈曲用ライン13A,13Bと同じ位置及び形状で屈曲用ラインを熱圧によるエンボス加工で形成した。
・屈曲用ラインなしの脇用汗取りパッド(比較例)
屈曲用ラインを形成せず、他の仕様は上記屈曲用ライン付き脇用汗取りパッドと同じとした。
(2) 試験方法
朝(午前9時)に袖付きブラウスを着用の際、左右脇部に上記実施例及び比較例の脇用汗取りパッドを各々貼り、日中通常の活動を行った後、夕刻(午後5時)に、上記実施例及び比較例の脇用汗取りパッドのブラウスへの貼着状態、ならびにパッドの折れまたはよれ具合を評価した。評価は不織布の風合い評価に熟練した4人の被験者で行なった。
(3) 試験結果
上記試験の結果、比較例の脇用汗取りパッドはブラウスへの貼着状態が保持されず、一部ブラウスからの剥がれが認められた。また、比較例の脇用汗取りパッドの第1領域第2領域には折れやよれが認められた。一方で、実施例の脇用汗取りパッドは、全ての被験者においてブラウスへの貼着状態が保持され、ブラウスからの剥がれは認められなかった。また、実施例の脇用汗取りパッドの第1領域第2領域には目立った折れやよれは認められなかった。
この試験結果は、実施例の脇用汗取りパッドが腕等の身体の動作に伴う衣服の変形を屈曲用ラインに吸収し、その結果、実施例の脇用汗取パッドが衣服への貼着状態の保持性において優位であることを明らかにしている。
本発明に係る脇用汗取りパッドの一実施形態を示す平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図であり、説明のため厚さ方向に拡大している。 図1に示した脇用汗取りパッドの使用状態の説明図である。 屈曲用ラインの種々の形態を例示する平面図である。 本発明に係る脇用汗取りパッドの他の実施形態を示す平面図である。 本発明に係る脇用汗取りパッドのさらに他の実施形態を示す平面図である。
符号の説明
1 脇用汗取りパッド
10 シート本体
30 粘着層
13A 第1屈曲用ライン
13B 第2屈曲用ライン
RA 第1領域
RB 第2領域
G 基準線
T 直交線
Ca 第1弧状域
Cb 第2弧状域

Claims (4)

  1. 汗を吸収するためのシート本体と衣服への付着のための粘着層とを備えた脇用汗取りパッドであって、折れ曲がりを容易にするための屈曲用ラインが、該シート本体の中央部を通る直線である基準線から離れる側に凸形状をなす弧状に形成されていることを特徴とする脇用汗取りパッド。
  2. 前記屈曲用ラインが、前記基準線の中央で該基準線に直交する直交線上の点を中心とする大小2つの円弧で囲まれた弧状域内に設けられており、前記基準線からの最大離反距離が18mmとなるように前記直交線上の点を中心として半径115mmで描かれた外円弧と、前記基準線からの最大離反距離が4mmとなるように前記直交線上の点を中心として描かれた半径280mmの内円弧とに囲まれた弧状域内に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の脇用汗取りパッド。
  3. 前記屈曲用ラインが、前記基準線の両側に位置する第1領域と第2領域で各々前記基準線から離れる側に凸形状をなす第1屈曲用ライン及び第2屈曲用ラインとして形成されていることを特徴とする請求項1に記載の脇用汗取りパッド。
  4. 前記第1屈曲用ライン及び第2屈曲用ラインの各々が、前記基準線の中央で該基準線に直交する直交線上の点を中心とする大小2つの円弧で囲まれた弧状域内に設けられており、前記第1屈曲用ラインは、前記基準線からの最大離反距離が18mmとなるように前記第2領域内における前記直交線上の点を中心として半径115mmで描かれた第1外円弧と、前記基準線からの最大離反距離が4mmとなるように前記第2領域内における前記直交線上の点を中心として描かれた半径280mmの第1内円弧とに囲まれた第1弧状域内に設けられ、前記第2屈曲用ラインは、前記基準線からの最大離反距離が14mmとなるように前記第1領域内における前記直交線上の点を中心とする半径115mmの第2外円弧と、前記基準線からの最大離反距離が4mmとなるように前記第1領域内における前記直交線上の点を中心とする半径280mmの第2内円弧とに囲まれた第2弧状域内に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の脇用汗取りパッド。
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