JP2009120151A - 車両の室内ミラー配設構造 - Google Patents

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安成 広谷
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Abstract

【課題】天井内装部材のデッドスペースであるフロントヘッダ下方から前方の部位に室内ミラーを配設して、室内ミラーと他の装備との干渉が少なく、格納時に邪魔にならず、また、室内ミラーをフロントウインドに近く、かつルーフの前端部に配置して、小柄な乗員の視線移動を低減でき、安全性を向上する車両の室内ミラー配設構造を提供する。
【解決手段】内装部材Xは、フロントヘッダ24の後端よりも前方の前部に室内ミラー34を備え、室内ミラー34は反射面34aを有し、室内ミラー34を内装部材Xから下方へ展開し、反射面34aに後席周囲の像を前席に向けて映す展開位置と、展開位置よりも内装部材X側の格納位置と、に支持する格納手段35,36を備えたことを特徴とする。
【選択図】図5

Description

この発明は、後席や荷室などの室内確認用および車外死角確認用として用いられる室内ミラーを備えた車両の室内ミラー配設構造に関する。
従来、上述例の車両の室内ミラー配設構造としては、特許文献1、2、3に開示されたものがある。
特許文献1に開示されたものは、オーバヘッドコンソール本体の前部に凹部を形成し、この凹部の開口下部を開閉可能に覆うリッドを設けると共に、このリッドには円弧状の受け皿壁に沿って出し入れ可能な後席確認ミラーを設け、上記リッドを下方に展開させた後に、受け皿壁から後席確認ミラーを上方にスライド操作させた時、この後席確認ミラーにより後席を確認すべく構成したものである。
この特許文献1に開示された従来構造においては、上述の凹部を小物入れとして使用することができると共に、後席確認ミラーの取出し時には、後席の状況を確認することができる。
しかし、この従来構造においては、後席確認ミラーの下部にミラー収納部としての受け皿壁が存在するので、ルームミラー視界への干渉が懸念され、また、上述の後席確認ミラーよりも後席に位置するオーバヘッドコンソール本体に対してマップライト(map−light)が設けられることになり、使用状態下の後席確認ミラーに対するマップライトの映り込みが懸念される問題点があった。
また、特許文献2に開示されたものは、前部にランプ室を、後部に収納部をそれぞれ一体形成したオーバヘッドコンソールを設け、収納部の開口下部を開閉可能に覆う蓋部材を設け、この蓋部材の後端部には上方に立上がる後壁を一体形成し、この後壁の後面に、後部席確認用の鏡を取付け、支軸を中心として蓋部材を下方に半開き状態に成すと、上述の鏡が収納部の下方に露出して、ドライバは、この鏡を利用して後部席の全体を見渡すことができ、また、上述の蓋部材をさらに下方に開いて全開状態と成すと、蓋部材の空間に対して収納物を出し入れすることができるものである。
しかしながら、上記鏡を備えた蓋部材の位置、換言すれば、オーバヘッドコンソールの収納部の位置は、その左右のサンバイザと車両前後方向の同位置にある(鏡の位置がフロントウインドより後方の天井部に位置する)から、身長が低い小柄なドライバの場合には、その視線移動量が大きくなる問題点があった。
さらに特許文献3に開示されたものは、オーバヘッドコンソールの収納部の前方に格納式の室内ミラー(補助バックミラー参照)を設けると共に、この室内ミラーの前方に室内灯を設けて、室内灯を使用している場合に、その光が室内ミラーに反射することがなく、室内ミラーの良好な使用を確保したものである。
しかしながら、上述の室内ミラーは、フロントウインド上端よりもさらに後方の天井部に位置するものであるから、特に、身長が低い小柄はドライバの場合には、その視線移動が大きく、前方が見難くなり、加えて、オーバヘッドコンソールの中で操作が容易な位置のベストスペースを上記室内ミラーが常時占有する構造であるから、室内ミラーを使用しないドライバにとっては不都合となる問題点があった。
特開2007−99067号公報 特許第3952474号公報 特開2005−313699号公報
そこで、この発明は、フロントヘッダの後端よりも前方の前部に室内ミラーを備え、反射面をもつ室内ミラーを内装部材から下方へ展開し、反射面に後席周囲の像を前席に向けて映す展開位置と、この展開位置よりも内装部材側の格納位置と、に支持する格納手段を設けることで、天井内装部材のデッドスペースであるフロントヘッダ下方から前方の部位に室内ミラーを配設して、この室内ミラーと他の装備との干渉が少なく、ミラー格納時に邪魔にならず、また、室内ミラーがフロントウインドに近く、かつルーフの前端部に配置されることで、特に、身長が低い小柄なドライバにあっても、その視線移動を低減でき、安全性の向上を図ることができる車両の室内ミラー配設構造の提供を目的とする。
この発明による車両の室内ミラー配設構造は、車体に車室が設けられ、上記車室に前席が設けられると共に、上記車室を上方から覆うルーフと、該ルーフ前端部に接合され、これを補強するフロントヘッダと、上記ルーフ前端部に支持されて車室を前方から覆うフロントウインドと、該フロントウインド上端部、フロントヘッダおよび上記ルーフを車室側から覆う内装部材と、が設けられた車両において、上記内装部材は、フロントヘッダの後端よりも前方の前部に室内ミラーを備え、該室内ミラーは反射面を有し、該室内ミラーを上記内装部材から下方へ展開し、上記反射面に後席周囲の像を上記前席に向けて映す展開位置と、該展開位置よりも上記内装部材側の格納位置と、に支持する格納手段を備えたものである。
上述の内装部材は、ルーフトリム、オーバヘッドコンソールなどルーフを覆う内装部材全体を意味する。また、室内ミラーは、後席や荷室などの室内確認用および車外死角確認用の双方を含むミラーである。
上記構成によれば、天井内装部材のデッドスペースであるフロントヘッダの後端よりも前方の前部に室内ミラーを配設したので、この室内ミラーと他の装備との干渉が少なく、ミラー格納時に邪魔にならない。
また、室内ミラーがフロントウインドに近く、かつルーフの前端部に配置されるので、特に、身長が低い小柄な乗員(ドライバ)であっても、その視線移動を低減することができ、安全性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記内装部材の前部は、上記ルーフに略沿って上記前席に面するよう形成された下面から前上側の上記フロントウインドに向けて延設された前面として構成され、上記室内ミラーは、上記フロントウインドの視野のうち、上記下面の前側下端よりも前上方向の視野の少なくとも一部を遮蔽する位置に展開支持され、格納時には上記視野を開放する位置に支持されるものである。
上記構成によれば、室内ミラーはその展開時にフロントウインドの視野のうち、上記下面の前側下端よりも前上方向の視野の少なくとも一部を遮蔽する位置に支持されるので、大柄な人の前方視界を極力狭めず、小柄な乗員の上方防眩など上方視界を調整することができる。
また、室内ミラーはその格納時に上記視野を開放する位置に支持されるので、格納時には目立つことがない。
この発明の一実施態様においては、上記前席は運転席であり、上記フロントウインドの上端から下方に所定距離離間した位置に、上記運転席へ向けて車両後方視界を映すルームミラーが設けられ、上記室内ミラーは、該ルームミラーの車両後方視界領域よりも上方で展開されるものである。
上記構成によれば、室内ミラーはルームミラーの車両後方視界領域よりも上方で展開されるので、室内ミラーの展開時においても車両後方視界を妨げることがない。また、格納時には上方視界が広く、ルームミラーよりも上の道路標識や信号機などを容易に確認することができる。
この発明の一実施態様においては、上記室内ミラーは、その格納時に適正姿勢状態の上記前席シートバック上部乃至ヘッドレストに向かうラインに対して、その車室内面が略並行乃至前上に傾斜する角度に形成されたものである。
上述の適正姿勢は、シートバックのリクライニング角度がシートベルトを安全に使用できる範囲内を意味する。
上記構成によれば、室内ミラーはその格納時に車室内面が上記ラインに対して略並行乃至前上に傾斜する角度となるから、実寸よりもスリムに見え、目立たない。
この発明の一実施態様においては、上記格納手段は、上記室内ミラーを、その反射面が上記後席周囲の車室内を映す展開位置と、上記反射面が略下方に向き、フロントウインドを透過して車室外を映す格納位置とに支持するものである。
上記構成によれば、1つの室内ミラーを、座席後方の車室内を確認するミラーと、車両周囲の死角を高い位置から俯瞰的に確認するミラーと、に選択的に使用することができる。
この発明の一実施態様においては、上記内装部材前部の上記室内ミラーよりも後方、かつ左右両側にバイザが格納され、上記室内ミラーは、その展開時に展開状態の上記左右のバイザ間のフロントウインドの上方視界を遮蔽するものである。
上記構成によれば、バイザよりも前方のデッドスペースを利用して室内ミラーを配置することができ、室内ミラーとバイザとの動きが互に干渉しないので、室内ミラーの反射面やバイザを幅広に形成することができる。
また、室内ミラーがバイザよりも前方に位置するので、該室内ミラーの上下幅が短くても、特に、小柄な人に対して前方視界をさほど狭めずに、上方視界を広く遮蔽して、防眩性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記フロントヘッダは、上記ルーフから上記車室側に突出し、上記内装部材は車幅方向中央にオーバヘッドコンソールを備え、該オーバヘッドコンソールは上記フロントヘッダの最下端よりも後方に所定の収納空間のある収納部を備え、該収納部の前方に上記室内ミラーの格納部が設けられたものである。
上記構成によれば、収納部と室内ミラーの配置スペースを、車内側への突出量を抑えつつ効率よく確保することができる。
この発明によれば、フロントヘッダの後端よりも前方の前部に室内ミラーを備え、反射面をもつ室内ミラーを内装部材から下方へ展開し、反射面に後席周囲の像を前席に向けて映す展開位置と、この展開位置よりも内装部材側の格納位置と、に支持する格納手段を設けたので、天井内装部材のデッドスペースであるフロントヘッダ下方から前方の部位に室内ミラーを配設して、この室内ミラーと他の装備との干渉が少なく、ミラー格納時に邪魔にならず、また、室内ミラーがフロントウインドに近く、かつルーフの前端部に配置されることで、特に、身長が低い小柄なドライバにあっても、その視線移動を低減でき、安全性の向上を図ることができる効果がある。
室内ミラーと他装備との干渉が少なく、ミラー格納時に邪魔にならず、かつ小柄な乗員でもその視線移動を低減できて、安全性向上を図るという目的を、車体に車室が設けられ、上記車室に前席が設けられると共に、上記車室を上方から覆うルーフと、該ルーフ前端部に接合され、これを補強するフロントヘッダと、上記ルーフ前端部に支持されて車室を前方から覆うフロントウインドと、該フロントウインド上端部、フロントヘッダおよび上記ルーフを車室側から覆う内装部材と、が設けられた車両において、上記内装部材は、フロントヘッダの後端よりも前方の前部に室内ミラーを備え、該室内ミラーは反射面を有し、該室内ミラーを上記内装部材から下方へ展開し、上記反射面に後席周囲の像を上記前席に向けて映す展開位置と、該展開位置よりも上記内装部材側の格納位置と、に支持する格納手段を備えるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の室内ミラー配設構造を示すが、ます、図1、図2、図3を参照して、車体構造およびシート配設構造について説明する。ここで、図1は本発明の車両の室内ミラー配設構造を備えた車両の正面図であり、図2は同車両の平面図であり、図3は同車両の室内ミラー配設構造を示す図2のiii−iii断面ライン矢視概略側面図である。
図1において、車体に設けられた車室1の底面を形成するフロアパネル2を設け、このフロアパネル2の車幅方向中央部には上記車室1側へ突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部3を一体形成している。
また、フロアパネル2の左右両サイドには、車両の前後方向に延びるサイドシル4を接合固定している。このサイドシル4は、サイドシルインナ5とサイドシルアウタ6とを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面7を備えた車体剛性部材である。
上述のフロアパネル2の車室内前部には、図1、図2に示すように、前席としての運転席シート8と、助手席シート9とを車幅方向に並設している。
これらの各シート8,9は、それぞれシートクッション8c,9cと、シートバック8b,9bと、ヘッドレスト8h,9hとを有するバケットシートである。
また、図2に示すように、前席の後方には2列目シート10と、3列目シート11とを配設している。2列目シート10は車幅方向に並設した左シート12、中央席シート13、右シート14とを備え、3列目シート11は車幅方向に並設した左右のリヤシート15,16とを備えている。
これらの各シート12〜16は、それぞれシートクッション12c,13c,14c,15c,16cと、シートバック12b,13b,14b,15b,16bと、ヘッドレスト12h,13h,14h,15h,16hとを有する後席シートである。
そして、例えば、2列目シート10のうち左シート12には、図2、図3に示すように、チャイルドシート17を着脱可能に取付けている。このチャイルドシート17はベース部18とシート本体19とを備え、ベース部18の下部を、フック20を用いて図示しないアンカに係止固定すると共に、ベース部18の上部を、取付けベルトとしてのテザーベルト21を用いて、シートバック12bの背部のフック22に取付けている。なお、上述のテザーベルト21はシートバック12bの上部とヘッドレスト12hの下部との間を通して取付けるものである。
一方、図3に示すように、車室1を上方から覆うルーフ23(詳しくはルーフパネル)と、該ルーフ23の前端部に接合されて、ルーフ23を補強するフロントヘッダ24と、ルーフ23前端部に支持されて車室1を前方から覆うフロントウインド25とを備えている。ここで、上述のフロントヘッダ24はルーフ23の前端部下部において車幅方向に延びる車体剛性部材である。
図1、図2、図3に示すように、上述のフロントウインド25の上端から下方に所定距離離間した位置には、前席としての運転席シート8に向けて車両後方視界を映すルームミラー26を設けている。
なお、図1〜図3において、27はステアリングホイール、28は後述する内装部材前部の室内ミラーよりも後方で、かつ左右両側に設けられたサンバイザ、29はフロントピラー、30はリヤウインドである。
次に、車両の室内ミラー配設構造について詳述する。ここで、図5は図3の要部拡大側面図であり、後述する図4のV−V断面ラインに対応し、図6は室内ミラー格納時の側面図である。
図5、図6に示すように、フロントウインド25の上端部、フロントヘッダ24およびルーフ23を車室1側から覆う内装部材Xを設けている。
上述の内装部材Xは、前部オーバヘッドコンソール31と、この前部オーバヘッドコンソール31とは別部材にて形成された後部オーバヘッドコンソール32と、トップシーリング33とを備えている。
上述のフロントヘッダ24は、ルーフ23から車室1側に突出する。また、内装部材Xを形成する前後のオーバヘッドコンソール31,32は図1に示すように、車幅方向中央部に設けられている。
図5に示すように、前部オーバヘッドコンソール31は、フロントヘッダ24の後端24aよりも前方の前部に室内ミラー34(いわゆるチャイルドミラー)を備えている。すなわち、この前部オーバヘッドコンソール31には上方に窪むミラー格納部35を設け、このミラー格納部35に支軸36を介して室内ミラー34を取付けている。
この室内ミラー34は凸面状の曲面に形成された広角の反射面34a(いわゆる鏡)を有し、図5、図2に示すように、該室内ミラー34を前部オーバヘッドコンソール31から下方へ展開し、上記反射面34aに後席周囲の像(チャイルドシート17に拘束した乗員や車外死角の像など)を前席としての運転席シート8に向けて映す展開位置と、この展開位置(図5参照)よりも内装部材X側、つまり、前部オーバヘッドコンソール31側のミラー格納部35に格納した格納位置(図6参照)と、に支持する格納手段(ミラー格納部35、支軸36参照)を備えている。
ここで、上述の室内ミラー34は、図5に示すように、前方下方に傾斜したフロントウインド25に対して真下までしか回動せず、この展開位置の室内ミラー34の前方空間に対してアンテナや後付けドライブレコーダ(カメラ)の配置が可能となるように構成している。
さらに詳しくは、上述の内装部材Xの前部は、室内ミラー配設構造を車室内から目視した状態で示す概略斜視図である図4に示すように、ルーフ23に略沿って上述の前席(運転席シート8、助手席シート9参照)に面するように形成された下面αから、前方上方側いわゆる前上側のフロントウインド25に向けて延設された前面βとして構成されている。
そして、上述の室内ミラー34は、図3に乗員の視線との関係を示すように、フロントウインド25の視野のうち、上記下面αの前側下端γよりも前上方向の視野の少なくとも一部を遮蔽する位置に展開支持(図3においては室内ミラー34の展開状態を仮想線で示す)され、格納時には上記視野を開放する位置に支持されるものであって、特に、その展開時には、身長が低い小柄な乗員の防眩性確保を図るように構成している。
また、図3に示すように、上述の室内ミラー34は、ルームミラー26の車両後方視界領域(図3では、この領域の上限ラインをL1として示す)よりも上方で展開されるように構成している。
さらに、図3に示すように、上述の室内ミラー34は、その格納時に適正姿勢状態(リクライニング角度がシートベルトを安全に使用できる範囲内)の運転席シート8のシートバック8b上部乃至ヘッドレスト8hに向かうラインL2に対して、その車室1内面が略並行乃至前上に傾斜する角度に形成されている。
図1、図4に示すように、内装部材X前部としての前部オーバヘッドコンソール31の室内ミラー34よりも後方で、かつ、左右両側にはサンバイザ28,28が格納されており、上述の室内ミラー34は、その展開時に、展開状態の左右のサンバイザ28,28間のフロントウインド25の上方視界を遮蔽するように構成している。
また、図5、図6に示すように、後部オーバヘッドコンソール32は、上述のフロントヘッダ24の最下端24bよりも後方に、サングラス等の物品が収納できる所定の収納空間37のある収納部38を備え、この収納部38には支軸39を介して開閉リッド40を取付けている。
ここで、上述のミラー格納部35は該収納部38の前方に設けられたものである。
上述の後部オーバヘッドコンソール32における収納部38よりも後方には、ランプ41を取付けている。このランプ41は、ランプハウジング42と、該ランプハウジング42の前部に設けられたランプスイッチ43と、車室1内からランプスイッチ43を操作するスイッチ操作部44と、バルブ45を取付けたリフレクタ46と、バネ47を用いてランプハウジング42に取付けられたレンズ部材48とを備え、これら各要素43〜48をランプハウジング42にアセンブリしてランプ41を構成し、このランプ41を後部オーバヘッドコンソール32のリヤ側に取付けたものである。
また、上述の後部オーバヘッドコンソール32はクリップ49を用いて、トップシーリング33に取付けたものであり、図中、33aはクリップ49の前部をその車室内側から覆うトップシーリング33の前端部である。
さらに、フロントヘッダ24の下部にはブラケット51を溶接固定し、このブラケット51に対してクリップ52,52を用いて前後のオーバヘッドコンソール31,32を取付けたものである。
なお、図中50はフロントウインド25の端部に設けたモールであり、矢印Fは車両前方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように構成した車両の室内ミラー配設構造において、室内ミラー34を図5に示すように展開させると、乗員は、室内ミラー34を用いて、後席(荷室が存在する車両の場合には荷室も含む)や車外死角の双方を視確認することができる。
上述の室内ミラー34の使用時、図3に示すように、大柄のドライバMのアイポイントに対して、身長が低い小柄のドライバWのアイポイントは車両前方かつ下方に位置するが、該室内ミラー34を天井内装部材のデッドスペースとしてのフロントヘッダ24の下方から前方の部位に配設したので、該ドライバWの視線移動を低減することができると共に、この展開位置の室内ミラー34により太陽光を遮蔽することができるので、室内ミラー34使用時の防眩性が確保され、安全性の向上を図ることができる。
また、室内ミラー34をミラー格納部35に格納(図6参照)すると、該室内ミラー34位置に向くドライバMの目線の延長線上(図3のラインL2参照)の視野が開放されるので大柄なドライバMの前方視界を狭めない。
このように、図1〜図6で示した実施例の車両の室内ミラー配設構造は、車体に車室1が設けられ、上記車室1に前席(運転席シート8、助手席シート9参照)が設けられると共に、上記車室1を上方から覆うルーフ23と、該ルーフ23前端部に接合され、これを補強するフロントヘッダ24と、上記ルーフ23前端部に支持されて車室1を前方から覆うフロントウインド25と、該フロントウインド25上端部、フロントヘッダ24および上記ルーフ23を車室1側から覆う内装部材Xと、が設けられた車両において、上記内装部材Xは、フロントヘッダ24の後端24aよりも前方の前部に室内ミラー34を備え、該室内ミラー34は反射面34aを有し、該室内ミラー34を上記内装部材Xから下方へ展開し、上記反射面34aに後席周囲の像(サイドウインドから見える車外風景も含む)を上記前席に向けて映す展開位置と、該展開位置よりも上記内装部材X側の格納位置と、に支持する格納手段(ミラー格納部35、支軸36参照)を備えたものである(図3、図5、図6参照)。
この構成によれば、天井内装部材Xのデッドスペースであるフロントヘッダ24の後端24aよりも前方の前部に室内ミラー34を配設したので、この室内ミラー34と他の装備との干渉が少なく、ミラー格納時に邪魔にならない。
また、室内ミラー34がフロントウインド25に近く、かつルーフ23の前端部に配置されるので、特に、身長が低い小柄な乗員(ドライバW)であっても、その視線移動を低減することができ、安全性の向上を図ることができる。
さらに、上記内装部材Xの前部は、上記ルーフ23に略沿って上記前席に面するよう形成された下面αから前上側の上記フロントウインド25に向けて延設された前面βとして構成され、上記室内ミラー34は、上記フロントウインド25の視野のうち、上記下面αの前側下端γよりも前上方向の視野の少なくとも一部を遮蔽する位置に展開支持され、格納時には上記視野を開放する位置に支持されるものである(図3、図4参照)。
この構成によれば、室内ミラー34はその展開時にフロントウインド25の視野のうち、上記下面αの前側下端γよりも前上方向の視野の少なくとも一部を遮蔽する位置に支持されるので、大柄な人(ドライバM参照)の前方視界を極力狭めず、小柄な乗員(ドライバW参照)の上方防眩など上方視界を調整することができる。
また、室内ミラーは34その格納時に上記視野を開放する位置に支持されるので、格納時には目立つことがない。
加えて、上記前席は運転席シート8であり、上記フロントウインド25の上端から下方に所定距離離間した位置に、上記運転席シート8へ向けて車両後方視界を映すルームミラー26が設けられ、上記室内ミラー34は、該ルームミラー26の車両後方視界領域(ラインL1参照)よりも上方で展開されるものである(図3参照)。
この構成によれば、室内ミラー34はルームミラー26の車両後方視界領域(ラインL1参照)よりも上方で展開されるので、室内ミラー34の展開時においても車両後方視界を妨げることがない。また、格納時には上方視界が広く、道路標識や信号機などを容易に確認することができる。
また、上記室内ミラー34は、その格納時に適正姿勢状態の上記前席シートバック8b上部乃至ヘッドレスト8hに向かうラインL2(換言すれば、室内ミラー34位置に向く乗員目線の延長線上)に対して、その車室1内面が略並行乃至前上に傾斜する角度に形成されたものである(図3参照)。
上述の適正姿勢は、シートバック8bのリクライニング角度がシートベルトを安全に使用できる範囲内を意味する。
この構成によれば、室内ミラー34はその格納時に車室1内面が上記ラインL2に対して略並行乃至前上に傾斜する角度となるから、実寸よりもスリムに見え、目立たない。
さらに、上記内装部材X前部の上記室内ミラー34よりも後方、かつ左右両側にサンバイザ28,28が格納され、上記室内ミラー34は、その展開時に展開状態の上記左右のサンバイザ28,28間のフロントウインド25の上方視界を遮蔽するものである(図1、図3、図4参照)。
この構成によれば、サンバイザ28よりも前方のデッドスペースを利用して室内ミラー34を配置することができ、室内ミラー34とサンバイザ28との動きが互に干渉しないので、室内ミラー34の反射面34aやバイザ28を幅広に形成することができる。
また、室内ミラー34がサンバイザ28よりも前方に位置するので、該室内ミラー34の上下幅が短くても、特に、小柄な人(ドライバW参照)に対して前方視界をさほど狭めずに、上方視界を広く遮蔽して、防眩性を確保することができる。
加えて、上記フロントヘッダ24は、上記ルーフ23から上記車室1側に突出し、上記内装部材Xは車幅方向中央にオーバヘッドコンソール31,32を備え、該オーバヘッドコンソール31,32は上記フロントヘッダ24の最下端24bよりも後方に所定の収納空間37(サングラスが収納できる高さの空間)のある収納部38を備え、該収納部38の前方に上記室内ミラー34の格納部35が設けられたものである(図5、図6参照)。
この構成によれば、収納部38と室内ミラー34の配置スペースを、車内側への突出量を抑えつつ効率よく確保することができる。
図7、図8は車両の室内ミラー配設構造の他の実施例を示す。
図7は、図8に示す実施例においては格納手段としてのミラー格納部35および支軸36が、室内ミラー34を、その反射面34aが後席周囲の車室1内を映す展開位置(図7参照)と、上述の反射面34aが略下方に向き、フロントウインド25を透過して車室外を映す格納位置(図8参照)とに支持するものである。
図8に示すように、室内ミラー34を格納した時、その下面となる側に、反射面34aを形成したものである。この場合、室内ミラー34のミラー本体いわゆるミラーハウジングを合成樹脂で形成すると共に、上述の反射面34aはミラーハウジングに対して化学メッキを施したメッキ膜にて形成することができる。この場合、ガラス製のミラーを用いるものに比して視野の広い曲面反射面を形成容易であり、また割れ難いのでより薄くでき、格納時にさらにコンパクトとなり、かつ目立たない。
このように、図7、図8で示した実施例においては、上記格納手段(ミラー格納部35、支軸36参照)は、上記室内ミラー34を、その反射面34aが上記後席周囲の車室1内を映す展開位置(図7参照)と、上記反射面34aが略下方に向き、フロントウインド25を透過して車室外を映す格納位置(図8参照)とに支持するものである。
この構成によれば、1つの室内ミラー34を、座席後方の車室内を確認するミラーと、車両周囲の死角(例えば、車両の前方下部や車両の前側コーナ下部など)を高い位置から俯瞰的に確認するミラーと、に選択的に使用することができる。
なお、この実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図7、図8において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図9は車両の室内ミラー配設構造のさらに他の実施例を示す。
図9に示すこの実施例においては、前部オーバヘッドコンソール31と、後部オーバヘッドコンソール32とを一体形成したものである。
このように構成すると、部品点数および組付け工数の低減を図ることができる。なお、図9で示したこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については実施例2とほぼ同様であるから、図9において、前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の内装部材Xは、実施例の前部オーバヘッドコンソール31、後部オーバヘッドコンソール32、トップシーリング33に対応し、
以下同様に、
前席は、少なくとも運転席シート8に対応し、
格納手段は、ミラー格納部35、支軸36に対応し、
バイザは、サンバイザ28に対応し、
室内ミラーの格納部は、ミラー格納部35に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の車両の室内ミラー配設構造を備えた車両の正面図 車両の平面図 車両の室内ミラー配設構造を示す図2のiii−iii断面ライン矢視概略側面図 室内ミラー配設構造を車室内から目視した状態で示す概略斜視図 図3の要部拡大側面図(図4のV−V断面に相当) 室内ミラー格納時の側面図 車両の室内ミラー配設構造の他の実施例を示す側面図 室内ミラー格納時の側面図 車両の室内ミラー配設構造のさらに他の実施例を示す側面図
符号の説明
1…車室
8…運転席シート(前席)
8b…シートバック
8h…ヘッドレスト
23…ルーフ
24…フロントヘッダ
25…フロントウインド
26…ルームミラー
28…サンバイザ(バイザ)
31,32…オーバヘッドコンソール(内装部材)
34…室内ミラー
34a…反射面
35…ミラー格納部(格納手段)
36…支軸(格納手段)
37…収納空間
38…収納部
α…下面
β…前面
γ…前側下端
X…内装部材

Claims (7)

  1. 車体に車室が設けられ、
    上記車室に前席が設けられると共に、上記車室を上方から覆うルーフと、
    該ルーフ前端部に接合され、これを補強するフロントヘッダと、
    上記ルーフ前端部に支持されて車室を前方から覆うフロントウインドと、
    該フロントウインド上端部、フロントヘッダおよび上記ルーフを車室側から覆う内装部材と、が設けられた車両において、
    上記内装部材は、フロントヘッダの後端よりも前方の前部に室内ミラーを備え、
    該室内ミラーは反射面を有し、該室内ミラーを上記内装部材から下方へ展開し、上記反射面に後席周囲の像を上記前席に向けて映す展開位置と、該展開位置よりも上記内装部材側の格納位置と、に支持する格納手段を備えたことを特徴とする
    車両の室内ミラー配設構造。
  2. 上記内装部材の前部は、上記ルーフに略沿って上記前席に面するよう形成された下面から前上側の上記フロントウインドに向けて延設された前面として構成され、
    上記室内ミラーは、上記フロントウインドの視野のうち、上記下面の前側下端よりも前上方向の視野の少なくとも一部を遮蔽する位置に展開支持され、格納時には上記視野を開放する位置に支持されることを特徴とする
    請求項1記載の車両の室内ミラー配設構造。
  3. 上記前席は運転席であり、上記フロントウインドの上端から下方に所定距離離間した位置に、
    上記運転席へ向けて車両後方視界を映すルームミラーが設けられ、
    上記室内ミラーは、該ルームミラーの車両後方視界領域よりも上方で展開されることを特徴とする
    請求項1または2記載の車両の室内ミラー配設構造。
  4. 上記室内ミラーは、その格納時に適正姿勢状態の上記前席シートバック上部乃至ヘッドレストに向かうラインに対して、その車室内面が略並行乃至前上に傾斜する角度に形成されたことを特徴とする
    請求項1〜3の何れか1に記載の車両の室内ミラー配設構造。
  5. 上記格納手段は、上記室内ミラーを、その反射面が上記後席周囲の車室内を映す展開位置と、上記反射面が略下方に向き、フロントウインドを透過して車室外を映す格納位置とに支持することを特徴とする
    請求項1記載の車両の室内ミラー配設構造。
  6. 上記内装部材前部の上記室内ミラーよりも後方、かつ左右両側にバイザが格納され、
    上記室内ミラーは、その展開時に展開状態の上記左右のバイザ間のフロントウインドの上方視界を遮蔽することを特徴とする
    請求項1〜5の何れか1に記載の車両の室内ミラー配設構造。
  7. 上記フロントヘッダは、上記ルーフから上記車室側に突出し、
    上記内装部材は車幅方向中央にオーバヘッドコンソールを備え、
    該オーバヘッドコンソールは上記フロントヘッダの最下端よりも後方に所定の収納空間のある収納部を備え、
    該収納部の前方に上記室内ミラーの格納部が設けられた
    請求項1〜6の何れか1に記載の車両の室内ミラー配設構造。
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