JP2009119605A - ファイル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明にかかるファイルは、表紙の内側に被綴じ物を移動させて開閉することができる綴じる綴じ具9010を備えたファイルであって、綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接し、一方の表紙1016が閉じられるときに、一方の表紙1016が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙1018側に向けて被綴じ物Sを押圧する押圧作用手段1030を、表紙の内側に起伏自在に形成され、前記押圧作用手段1030は、ファイル表紙を閉じたときに起きて、閉じられる表紙1016又はその近傍の表紙の内面に位置する被綴じ物Sの綴じ具9010の近傍の領域を、綴じ具9010の形状に沿って押圧するように形成されている。
【選択図】図1
Description
それゆえに、この発明の主たる目的は、表紙を閉じるときに開いた状態から閉じた状態に円滑に被綴じ物を移動させることができるファイルを提供することである。
この発明の請求項2にかかるファイルにおいては、押圧作用手段は、表紙の背表紙と綴じ具との間に位置し、表紙を開いたときに表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧するように構成された、請求項1に記載のファイルである。
この発明の請求項3にかかるファイルにおいては、押圧作用手段は、綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して対向する表紙又は綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して交差する表紙からのびる支持部と、綴じ具を固定された表紙又は綴じ具を固定された表紙にヒンジ部を介して交差する表紙からのびる押圧保持部とを有し、表紙を開いたとき綴じ具を固定された表紙と交差する表紙に近い位置に位置し、表紙を閉じたときに綴じ具を固定された表紙と交差する表紙と離れた位置に位置するように、支持部と押圧保持部とがその境で屈曲自在に表紙の内側に連設された、請求項1又は2に記載のファイルである。
この発明の請求項4にかかるファイルは、綴じ具を、背表紙を挟んでヒンジ部を介して対面する表紙のうち、一方の表紙の内側であって背表紙に近い面に固定され、押圧作用手段は、綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して対向する表紙又は綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して交差する表紙からのびる支持部と、綴じ具を固定された表紙又は綴じ具を固定された表紙に交差する表紙であって支持部を連設していない表紙からのびる押圧保持部とを有し、前記支持部と押圧保持部とは、連結され且つ背表紙と綴じ具の背表紙側の綴環との間において、架け渡され、表紙の背表紙と綴じ具との間に位置し、表紙を開いたときに表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧するように構成された、請求項1ないし3のいずれかに記載のファイルである。
請求項2の発明によれば、押圧作用手段は、表紙の背表紙と綴じ具との間に位置し、表紙を開いたときに表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧するように構成されているので、表紙を閉じるときに開いた状態から閉じた状態に円滑に被綴じ物を移動させることができる。
請求項3の発明によれば、押圧作用手段は、綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して対向する表紙又は綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して交差する表紙からのびる支持部と、綴じ具を固定された表紙又は綴じ具を固定された表紙にヒンジ部を介して交差する表紙からのびる押圧保持部とを有し、表紙を開いたとき綴じ具を固定された表紙と交差する表紙に近い位置に位置し、表紙を閉じたときに綴じ具を固定された表紙と交差する表紙と離れた位置に位置するように、支持部と押圧保持部とがその境で屈曲自在に表紙の内側に連設されているので、支持部と押圧保持部によって表紙を閉じるときに開いた状態から閉じた状態に円滑に被綴じ物を移動させることができる。
請求項4の発明によれば、綴じ具を、背表紙を挟んでヒンジ部を介して対面する表紙のうち、一方の表紙の内側であって背表紙に近い面に固定され、押圧作用手段は、綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して対向する表紙又は綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して交差する表紙からのびる支持部と、綴じ具を固定された表紙又は綴じ具を固定された表紙に交差する表紙であって支持部を連設していない表紙からのびる押圧保持部とを有し、前記支持部と押圧保持部とは、連結され且つ背表紙と綴じ具の背表紙側の綴環との間において、架け渡され、表紙の背表紙と綴じ具との間に位置し、表紙を開いたときに表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧するように構成されているので、表紙の閉じる動作に応じて押圧作用手段も作動して、表紙を閉じるときに開いた状態から閉じた状態に円滑に被綴じ物を移動させることができる。
一般的には、ファイルとはおおむね記録済みの文書(伝票・カタログ・書類など)をとじ、又は、はさみ入れて整理・保管することのできる表紙をいい、バインダーとはおおむね未記録のとじ穴のある用紙(ルーズリーフ、帳票など)を挿入し、記録できる、とじ具付き表紙をいうが、この発明の特許請求の範囲及び明細書においては、綴具の付いたファイルとバインダーとを総称して、ファイルという。
そして、表表紙1016及び裏表紙1018は、背表紙1014寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙1014側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1012の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部22と直交し表紙1012の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1030として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1030は、表紙1012の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1030Aと下の垂れ防止押圧作用体1030Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1030は、ファイル表紙1012の表表紙1016を表側薄肉ヒンジ部1020において折り曲げて閉じたときに、表表紙1016と背表紙1014とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1012の表側薄肉ヒンジ部1020に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
一方の立ち上がり部が表表紙1016、裏表紙1018及び背表紙1014のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1016、裏表紙1018及び背表紙1014のうち一つに連結されている。
第1折れ曲がり部1040と第2折れ曲がり部1042と第3折れ曲がり部1044とは、平行に形成され、表紙1012の内側からみて、第1折れ曲がり部1040は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1042と第3折れ曲がり部1044とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1032と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1034との間に、第1折れ曲がり部1040が形成されている。
また、押圧保持部1032は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙1012の外側に向けて押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、押圧保持部1032は、第1折れ曲がり部1040とは反対側端縁に裏表紙1018との連結し折曲自在とするための第3折れ曲がり部1044を形成され、第3折れ曲がり部1044は表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022と平行に形成されている。
而して、垂れ防止手段1030の第1折れ曲がり部1040と第2折れ曲がり部1042と第3折れ曲がり部1044とは、表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022と直交するとともに第1の綴環9012と第2の綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
したがって、垂れ防止押圧作用体1030を立ち上げたときに、押圧保持部1032は、裏表紙1018に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1042は、表表紙1016を閉じるときに垂れ防止押圧作用体1030を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1022より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1022を枢軸として閉じられる背表紙1014及び表表紙1016の動作に対応して、第1折れ曲がり部1040を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止押圧作用体1030の第2折れ曲がり部1042は、表側薄肉ヒンジ部1020の近傍に位置している。
押圧保持部1032は、表紙1012を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1034は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
そして、表紙1012を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1018と対向する表表紙1016に近い位置に位置し、表紙1012を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1016と交差する背表紙1014と離れた位置に位置するように、支持部1034及び押圧保持部1032は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1012の内側に連設されている。
そして、表表紙1116及び裏表紙1118は、背表紙1114寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122が設けられ、表側薄肉ヒンジ部820と裏側薄肉ヒンジ部822とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは半円弧状であり、背表紙1114側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1112の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122と直交し表紙1112の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1130として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1130は、表紙1112の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1130Aと下の垂れ防止押圧作用体1130Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1130は、ファイル表紙1112の表表紙1116を表側薄肉ヒンジ部1120において折り曲げて閉じたときに、表表紙1116と背表紙1114とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1112の表側薄肉ヒンジ部1120に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て形成される。
一方の立ち上がり部が表表紙1116、裏表紙1118及び背表紙1114のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1116、裏表紙1118及び背表紙1114のうち一つに連結されている。
第1折れ曲がり部1140と第2折れ曲がり部1142と第3折れ曲がり部1144とは、平行に形成され、表紙1112の内側からみて、第1折れ曲がり部1140は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1142と第3折れ曲がり部1144とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1132と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1134との間に、第1折れ曲がり部1140が形成されている。
また、押圧保持部1132は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙1112の外側に向けて押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、押圧保持部1132は、第1折れ曲がり部1140とは反対側端縁に裏表紙1118と連結し折曲自在とするための第3折れ曲がり部1144を形成され、第3折れ曲がり部1144は表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122と平行に形成されている。
而して、垂れ防止手段1130の第1折れ曲がり部1140と第2折れ曲がり部1142と第3折れ曲がり部1144とは、表側薄肉ヒンジ部11020及び裏側薄肉ヒンジ部1122と直交するとともに第1の綴環9012と第2の綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
したがって、垂れ防止押圧作用体1130を立ち上げたときに、押圧保持部1132は、裏表紙1118に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1142は、表表紙1116を閉じるときに垂れ防止押圧作用体1130を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1122より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1122を枢軸として閉じられる背表紙1114及び表表紙1116の動作に対応して、第1折れ曲がり部1140を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止押圧作用体1130の第2折れ曲がり部1142は、表側薄肉ヒンジ部1120の近傍に位置している。
押圧保持部1132は、表紙1112を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1134は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
表紙1112を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1118と対向する表表紙1116に近い位置に位置し、表紙1112を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1116と交差する背表紙1114と離れた位置に位置するように、支持部1134及び押圧保持部1132は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1112の内側に連設されている。
そして、表表紙1216及び裏表紙1218は、背表紙1214寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1220と裏側薄肉ヒンジ部1222とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙1214側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1212の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222と直交し表紙1212の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1230として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1230は、表紙1212の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1230Aと下の垂れ防止押圧作用体1230Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1230は、ファイル表紙1212の表表紙1216を表側薄肉ヒンジ部1220において折り曲げて閉じたときに、表表紙1216と背表紙1214とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1212の表側薄肉ヒンジ部1220に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
一方の立ち上がり部が表表紙1216、裏表紙1218及び背表紙1214のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1216、裏表紙1218及び背表紙1214のうち一つに連結されている。
第1折れ曲がり部1240と第2折れ曲がり部1242と第3折れ曲がり部1244とは、平行に形成され、表紙1212の内側からみて、第1折れ曲がり部1240は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1242と第3折れ曲がり部1244とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1232と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1234との間に、第1折れ曲がり部1240が形成されている。
また、押圧保持部1232は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙1212の外側に向けて押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、押圧保持部1232は、第1折れ曲がり部1240とは反対側端縁に裏表紙1218の連結し折曲自在とするための第3折れ曲がり部1244を形成され、第3折れ曲がり部1244は表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222と平行に形成されている。
この実施の形態においては、第1折れ曲がり部1240から押圧保持部1232にのびるU字状のスリット1236Aによって、押圧保持部1232から分離され、第1折れ曲がり部1240において押圧保持部1232と支持部1234とを折り曲げたときに、保持突片1236は、押圧保持部1232より平板状に延長するように構成されている。
而して、垂れ防止手段1230の第1折れ曲がり部1240と第2折れ曲がり部1242と第3折れ曲がり部1244とは、表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222と直交するとともに第1の綴環9012と第2の綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
したがって、垂れ防止押圧作用体1230を立ち上げたときに、押圧保持部1232は、裏表紙1218に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1242は、表表紙1216を閉じるときに垂れ防止押圧作用体1230を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1222より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1222を枢軸として閉じられる背表紙1214及び表表紙1216の動作に対応して、第1折れ曲がり部1240を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止押圧作用体1230の第2折れ曲がり部1242は、表側薄肉ヒンジ部1220の近傍に位置している。
押圧保持部1232は、表紙1212を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1234は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
表紙1212を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1218と対向する表表紙1216に近い位置に位置し、表紙1212を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1216と交差する背表紙1214と離れた位置に位置するように、支持部1234及び押圧保持部1232は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1212の内側に連設されている。
そして、表表紙1316及び裏表紙1318は、背表紙1314寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1320及び裏側薄肉ヒンジ部1322が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1320と裏側薄肉ヒンジ部1322とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙1314側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1312の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1320及び裏側薄肉ヒンジ部1322と直交し表紙1312の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1330として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1330は、表紙1312の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1330Aと下の垂れ防止押圧作用体1330Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1330は、ファイル表紙1312の表表紙1316を表側薄肉ヒンジ部1320において折り曲げて閉じたときに、表表紙1316と背表紙1314とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1312の表側薄肉ヒンジ部1320に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
一方の立ち上がり部が表表紙1316、裏表紙1318及び背表紙1314のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1316、裏表紙1318及び背表紙1314のうち一つに連結されている。
第1折れ曲がり部1340と第2折れ曲がり部1342と第3折れ曲がり部1344とは、平行に形成され、表紙1312の内側からみて、第1折れ曲がり部1340は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1342と第3折れ曲がり部1344とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1332と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1334との間に、第1折れ曲がり部1340が形成されている。
また、押圧保持部1332は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙1312の外側に向けて押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、押圧保持部1332は、第1折れ曲がり部1340とは反対側端縁に裏表紙1318との連結のための第2連結部1352を有し、第2連結部1352の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部1344を形成されている。
而して、垂れ防止手段1330の第1折れ曲がり部1340と第2折れ曲がり部1342と第3折れ曲がり部1344とは、表側薄肉ヒンジ部1320及び裏側薄肉ヒンジ部1322と直交するとともに第1の綴環9012と第2の綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
したがって、垂れ防止押圧作用体1330を立ち上げたときに、押圧保持部1332は、裏表紙1318に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1342は、表表紙1316を閉じるときに垂れ防止押圧作用体1330を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1322より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1322を枢軸として閉じられる背表紙1314及び表表紙1316の動作に対応して、第1折れ曲がり部1340を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止押圧作用体1330の第2折れ曲がり部1342は、表側薄肉ヒンジ部1320の近傍に位置している。
押圧保持部1332は、表紙1312を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1334は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
表紙1312を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1318と対向する表表紙1316に近い位置に位置し、表紙1312を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1316と交差する背表紙1314と離れた位置に位置するように、支持部1334及び押圧保持部1332は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1312の内側に連設されている。
そして、表表紙1416及び裏表紙1418は、背表紙1414寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1420及び裏側薄肉ヒンジ部1422が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1420と裏側薄肉ヒンジ部1422とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙1414側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1412の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1420及び裏側薄肉ヒンジ部1422と直交し表紙1412の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1430として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1430は、表紙1412の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1430Aと下の垂れ防止押圧作用体1430Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1430は、ファイル表紙1412の表表紙1416を表側薄肉ヒンジ部1420において折り曲げて閉じたときに、表表紙1416と背表紙1414とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1412の表側薄肉ヒンジ部1420に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
一方の立ち上がり部材が表表紙1416、裏表紙1418及び背表紙1414のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1416、裏表紙1418及び背表紙1414のうち一つに連結されている。
第1折れ曲がり部1440と第2折れ曲がり部1442と第3折れ曲がり部1444とは、平行に形成され、表紙1412の内側からみて、第1折れ曲がり部1440は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1442と第3折れ曲がり部1444とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1432と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1434との間に第1折れ曲がり部1440が形成されている。
また、押圧保持部1432は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙1412の外側に向けて押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、押圧保持部1432は、第1折れ曲がり部1440とは反対側端縁に裏表紙1418との連結のための第2連結部1452を有し、第2連結部1452の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部1444を形成されている。
而して、垂れ防止手段1430の第1折れ曲がり部1440と第2折れ曲がり部1442と第3折れ曲がり部1444とは、表側薄肉ヒンジ部1420及び裏側薄肉ヒンジ部1422と直交するとともに第1の綴環9012と第2の綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
したがって、垂れ防止押圧作用体1430を立ち上げたときに、押圧保持部1432は、裏表紙1518に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1442は、表表紙1416を閉じるときに垂れ防止押圧作用体1430を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1422より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1422を枢軸として閉じられる背表紙1414及び表表紙1416の動作に対応して、第1折れ曲がり部1440を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止押圧作用体1430の第2折れ曲がり部1442は、表側薄肉ヒンジ部1420の近傍に位置している。
押圧保持部1432は、表紙1412を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1434は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
表紙1412を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1418と交差する表表紙1416に近い位置に位置し、表紙1412を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1416と交差する背表紙1414と離れた位置に位置するように、支持部1434及び押圧保持部1432は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1412の内側に連設されている。
そして、表表紙1516及び裏表紙1518は、背表紙1514寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1520及び裏側薄肉ヒンジ部1522が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1520と裏側薄肉ヒンジ部1522とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙1514側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1512の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1520及び裏側薄肉ヒンジ部522と直交し表紙1512の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1530として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1530は、表紙1512の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1530Aと下の垂れ防止押圧作用体1530Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1530は、ファイル表紙1512の表表紙1516を表側薄肉ヒンジ部1520において折り曲げて閉じたときに、表表紙1516と背表紙1514とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1512の表側薄肉ヒンジ部1520に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
一方の立ち上がり部が表表紙1516、裏表紙1518及び背表紙1514のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1516、裏表紙1518及び背表紙1514のうち一つに連結されている。
第1折れ曲がり部1540と第2折れ曲がり部1542と第3折れ曲がり部1544とは、平行に形成され、表紙1512の内側からみて、第1折れ曲がり部1540は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1542と第3折れ曲がり部1544とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1532と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1534との間に第1折れ曲がり部1540が形成されている。
また、押圧保持部1532は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙1512の外側に向けて押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、押圧保持部1532は、第1折れ曲がり部1540とは反対側端縁に裏表紙1518との連結のための第2連結部1552を有し、第2連結部1552の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部1544を形成されている。
而して、垂れ防止手段1530の第1折れ曲がり部1540と第2折れ曲がり部1542と第3折れ曲がり部1544とは、表側薄肉ヒンジ部1520及び裏側薄肉ヒンジ部1522と直交するとともに第1の綴環9012と第2の綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
この実施の形態においては、第1折れ曲がり部1540から押圧保持部1532にのびるU字状のスリット1536Aによって、押圧保持部1532から分離され、第1折れ曲がり部1540において押圧保持部1532と支持部1534とを折り曲げたときに、保持突片1536は、押圧保持部1532より平板状に延長するように構成されている。
したがって、垂れ防止押圧作用体1530を立ち上げたときに、押圧保持部1532は、裏表紙1018に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1542は、表表紙1516を閉じるときに垂れ防止押圧作用体1530を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1522より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1522を枢軸として閉じられる背表紙1514及び表表紙1516の動作に対応して、第1折れ曲がり部1540を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止押圧作用体1530の第2折れ曲がり部1542は、表側薄肉ヒンジ部1520の近傍に位置している。
押圧保持部1532は、表紙1512を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1534は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
表紙1512を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1518と交差する表表紙1516に近い位置に位置し、表紙1512を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1516と交差する背表紙1514と離れた位置に位置するように、支持部1534及び押圧保持部1532は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1512の内側に連設されている。
そして、表表紙1616及び裏表紙1618は、背表紙1614寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1620及び裏側薄肉ヒンジ部1622が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1620と裏側薄肉ヒンジ部1622とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙1614側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1612の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1620及び裏側薄肉ヒンジ部1622と直交し表紙1612の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
この実施の形態においては、垂れ防止体1630と押圧作用体1730とは、一体化された垂れ防止押圧作用体として構成されている。
押圧防止作用体は、上端縁と下端縁とを有し、上端縁と下端縁とが平行な方形状に形成されている。
垂れ防止押圧作用体は、表紙1612の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1630Aと下の垂れ防止押圧作用体1630Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体は、ファイル表紙1612の表表紙1616を表側薄肉ヒンジ部1620において折り曲げて閉じたときに、表表紙1616と背表紙1614とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1612の表側薄肉ヒンジ部1620に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成される。
一方の立ち上がり部が表表紙1616、裏表紙1618及び背表紙1614のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1616、裏表紙1618及び背表紙1614のうち一つに連結されている。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1632と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1634との間に第1折れ曲がり部1640が形成されている。
また、押圧保持部1632は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙1612の外側に向けて押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、押圧保持部1632は、第1折れ曲がり部1640とは反対側端縁に裏表紙1618との連結のための第2連結部1652を有し、第2連結部1652の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部1644を形成されている。
而して、垂れ防止手段1630の第1折れ曲がり部1640と第2折れ曲がり部1642と第3折れ曲がり部1644とは、表側薄肉ヒンジ部1620及び裏側薄肉ヒンジ部1622と直交するとともに第1の綴環9012と第2の綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
したがって、垂れ防止体1630を立ち上げたときに、押圧保持部1632は、裏表紙1618に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1642は、表表紙1616を閉じるときに垂れ防止体1630を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1622より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1622を枢軸として閉じられる背表紙1614及び表表紙1616の動作に対応して、第1折れ曲がり部1640を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止体1630の第2折れ曲がり部1642は、表側薄肉ヒンジ部1620の近傍に位置している。
押圧作用体1730は、表紙1612の内側に取り付けられた押圧作用手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙1616、裏表紙1618及び背表紙1614のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙1616、裏表紙1618及び背表紙1614のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1616、裏表紙1618及び背表紙1614のうち一つに連結されている。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1732と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1634との間に第1折れ曲がり部1740が形成されている。
表紙1612を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1618と対向する表表紙1616に近い位置に位置し、表紙1612を閉じたときに、綴じ具9010を固定された裏表紙1618と交差する背表紙1614と離れた位置に位置するように、支持部1734及び押圧保持部1732は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1612の内側に連設されている。
更に、支持部1734は、第1折れ曲がり部1740とは反側端縁に表表紙1616との連結のための第1連結部1750を有し、第1連結部1750近傍に第2折れ曲がり部1742を形成されている。
又、押圧保持部1732は、第1折れ曲がり部1740とは反側端縁に裏表紙1618との連結のための第2連結部1752を有し、第2連結部1752近傍に第3折れ曲がり部1744を形成されている。
そして、垂れ防止体1630の押圧保持部1632及び支持部1634と押圧作用体1730の押圧保持部1732及び支持部1734とは、それらの境に穿設された分離スリット1690によって分離されている。
又、垂れ防止体1630の第2連結部1652は、第3折れ曲がり部1644が裏表紙1618の綴じ具9010の綴環9012及び綴環9014の環の中央に位置するように接続され、又、垂れ防止体1630の第1連結部1650は、第2折れ曲がり部1642が背表紙1614の表側薄肉ヒンジ部1620に位置するように接続されている。
そして、押圧作用体1730の第2連結部1752は、第2折れ曲がり部1742が背表紙1614の裏側薄肉ヒンジ部1622に位置するように接続され,又押圧作用体1730の第1連結部1750は、表表紙1616の綴じ具9010の頂部より少し高い位置までのびるように、第3折れ曲がり部1744が表側薄肉ヒンジ部1620より離れた位置に位置するように接続されている。
第2折れ曲がり部1742は、表表紙1616を閉じるとき、押圧作用体1730を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1622より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1622を枢軸として閉じられる背表紙1614及び表表紙1616の動作に対応して、第1折れ曲がり部1740を頂点として山型に折れ曲がり、立ち上がって押圧作用体1730の上部に載っている被綴じ物Sを持ち上げ易くするために、押圧作用体1730の第2折れ曲がり部1742は、表側薄肉ヒンジ部1620よりも更に外側である表表紙1616の内面に位置している。
押圧作用体1730の押圧保持部1732の幅(W5)は、垂れ防止体1630の支持部1634の幅(W6)よりも僅かに狭く形成されている。而して、表表紙1616を開いた状態から閉じる状態にするときに、押圧保持部1732は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接せず、表表紙1616の閉じる動作の妨げにならないように形成されている。
図39ないし43図示ファイルは、図21ないし25図示実施の形態の変形例であって、その他の構成は同一であるので、同一の構成については同一の符号で示し、説明は省略する。
このファイル1810は、表紙1812と、表紙1812に固定された綴じ具9010とを含む。
そして、表表紙1816及び裏表紙1818は、背表紙1814寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1820及び裏側薄肉ヒンジ部1822が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1820と裏側薄肉ヒンジ部1822とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは半円弧状であり、背表紙1814側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1812の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1820及び裏側薄肉ヒンジ部1822と直交し表紙1812の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1830として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1830は、表紙1812の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1830Aと下の垂れ防止押圧作用体1830Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧体1830は、ファイル表紙1812の表表紙1816を表側薄肉ヒンジ部1820において折り曲げて閉じたときに、表表紙1816と背表紙1814とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1812の表側薄肉ヒンジ部1820に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
一方の立ち上がり部が表表紙1816、裏表紙1818及び背表紙1814のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1816、裏表紙1818及び背表紙1814のうち一つに連結されている。
第1折れ曲がり部1840と第2折れ曲がり部1842と第3折れ曲がり部1844とは、平行に形成され、表紙1812の内側からみて、第1折れ曲がり部1840は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1842と第3折れ曲がり部1844とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1832と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1834との間に第1折れ曲がり部1840が形成されている。
また、押圧保持部1832は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙1812の外側に向けて押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、押圧保持部1832は、第1折れ曲がり部1840とは反対側端縁に裏表紙1818との連結のための第2連結部1852を有し、第2連結部1852の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部1844を形成されている。
一方、第2連結部1852は、上の垂れ防止押圧作用体1830Aと下の垂れ防止押圧作用体1830Bとに分離され、別々に形成されている。
而して、垂れ防止手段1830の第1折れ曲がり部1840と第2折れ曲がり部1842と第3折れ曲がり部1844とは、表側薄肉ヒンジ部1820及び裏側薄肉ヒンジ部1822と直交するとともに第1の綴環9012と第2の綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
この実施の形態においては、第1折れ曲がり部1840から押圧保持部1832にのびるU字状のスリット1836Aによって、押圧保持部1832から分離され、第1折れ曲がり部1840において押圧保持部1832と支持部1834とを折り曲げたときに、保持突片1836は、押圧保持部1832より平板状に延長するように構成されている。
押圧保持部1832は、表紙1812を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1834は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
表紙1812を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1818と対向する表表紙1816に近い位置に位置し、表紙1812を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1816と交差する背表紙1814と離れた位置に位置するように、支持部1834及び押圧保持部1832は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1812の内側に連設されている。
1012,1112,1212,1312,1412,1512,1612,1812 表紙
1014,1114,1214,1314,1414,1514,1614,1814 背表紙
1016,1116,1216,1316,1416,1516,1616,1816 表表紙
1016a,1116a,1216a,1316a,1416a,1516a,1616a,1816a 綴じ具嵌挿孔
1018,1118,1218,1318,1418,1518,1618,1818 裏表紙
1020,1120,1220,1320,1420,1520,1620,1820 表側薄肉ヒンジ部
1022,1122,1222,1322,1422,1522,1622,1822 裏側薄肉ヒンジ部
1028,1128,1228 指かけ孔
1030,1130,1230,1330,1430,1530,1830 垂れ防止押圧作用体
1030A,1130A,1230A,1330A,1430A,1530A,1630A,1830A 垂れ防止押圧作用体
1030B,1130B,1230B,1330B,1430B,1530B,1630B,1830A 垂れ防止押圧作用体
1630 垂れ防止体
1730 押圧作用体
1032,1132,1232,1332,1432,1532,1632,1732,1832 押圧保持部
1034,1134,1234,1334,1434,1534,1634,1734,1834 支持部
1040,1140,1240,1340,1440,1540,1640,1740,1840 第1折れ曲がり部
1042,1142,1242,1342,1442,1542,1642,1742,1842 第2折れ曲がり部
1044,1144,1244,1344,1444,1544,1644,1744,1844 第3折れ曲がり部
1090,1190,1290,1690 分離スリット
1090a,1190a,1290a 第1分離スリット
1090b,1190b,1290b 第2分離スリット
1236,1536,1836 保持突片
1236A,1536A,1836A U字状のスリット
1350,1450,1550,1650,1750,1850 第1連結部
1352,1452,1552,1652,1752,1852 第2連結部
1216b,1516b,1816b 穴
9010 綴じ具
9012 第1の綴環
9012a 第1の綴環の半割杆
9012b 第1の綴環の半割杆
9014 第2の綴環
9014a 第2の綴環の半割杆
9014b 第2の綴環の半割杆
S 被綴じ物
S1 綴じ代側端縁
Claims (4)
- 表紙の内側に被綴じ物を移動させて開閉することができる綴じる綴じ具を備えたファイルであって、
綴じ具に綴じられた被綴じ物の綴じ代側端縁に当接し、一方の表紙が閉じられるときに、一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧する押圧作用手段を、表紙の内側に起伏自在に形成され、
前記押圧作用手段は、ファイル表紙を閉じたときに起きて、閉じられる表紙又はその近傍の表紙の内面に位置する被綴じ物の綴じ具の近傍の領域を、綴じ具の形状に沿って押圧するように形成された、ファイル。 - 押圧作用手段は、表紙の背表紙と綴じ具との間に位置し、表紙を開いたときに表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧するように構成された、請求項1に記載のファイル。
- 押圧作用手段は、綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して対向する表紙又は綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して交差する表紙からのびる支持部と、綴じ具を固定された表紙又は綴じ具を固定された表紙にヒンジ部を介して交差する表紙からのびる押圧保持部とを有し、
表紙を開いたとき綴じ具を固定された表紙と交差する表紙に近い位置に位置し、表紙を閉じたときに綴じ具を固定された表紙と交差する表紙と離れた位置に位置するように、支持部と押圧保持部とがその境で屈曲自在に表紙の内側に連設された、請求項1又は2に記載のファイル。 - 綴じ具を、背表紙を挟んでヒンジ部を介して対面する表紙のうち、一方の表紙の内側であって背表紙に近い面に固定され、
押圧作用手段は、綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して対向する表紙又は綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して交差する表紙からのびる支持部と、綴じ具を固定された表紙又は綴じ具を固定された表紙に交差する表紙であって支持部を連設していない表紙からのびる押圧保持部とを有し、前記支持部と押圧保持部とは、連結され且つ背表紙と綴じ具の背表紙側の綴環との間において、架け渡され、
表紙の背表紙と綴じ具との間に位置し、表紙を開いたときに表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧するように構成された、請求項1ないし3のいずれかに記載のファイル。
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