JP2004122627A - 筆記具保持構造を有するフォルダー及びフォルダー用筆記具保持具 - Google Patents

筆記具保持構造を有するフォルダー及びフォルダー用筆記具保持具 Download PDF

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Abstract

【課題】一般的な構造のフォルダーにおいて、汎用の筆記具を空間利用効率よく収納でき、かつ、脱落することを防止することができるフォルダー及び筆記具保持具を提供する。
【解決手段】一端部25をフォルダーの背3に回動可能に接続し、他端部24をフォルダーの表厚表紙2に回動可能に接続し、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背3と表裏両厚表紙2,4と紙留め具の間に形成される空間に峰部25がほぼ等しい高さで突出する筆記具挿通部21と、
一端部29をフォルダーの背3に回動可能に接続し、他端部28をフォルダーの表厚表紙2に回動可能に接続し、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背3と表裏両厚表紙2,4と紙留め具の間に形成される空間に峰部30が傾斜した高さで突出する筆記具受け部22と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆記具を保持する構造を有するフォルダー及びその筆記具保持構造体、着脱可能な筆記具保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から紙留め具によって複数の紙片を着脱自在に保持することができるようにしたフォルダーは広く使用されている。
【0003】
図10に一般的な2穴の紙フォルダーを示してその構造を説明する。
【0004】
図10に示すように、2穴の紙フォルダー1は、表厚表紙2と、背3と、裏厚表紙4とを有している。背3と裏厚表紙4との間には紙留め用の台座5が設けられている。表厚表紙2と背3と裏厚表紙4と紙留め用台座5は、同一の紙を折って形成されている。表厚表紙2と背3の接続部は、表厚表紙2を開閉するためのヒンジ6になっている。背3と裏厚表紙4の接続部(背3と紙留め用台座5の接続部ということもできる)も回動可能なヒンジ7になっている。
【0005】
紙留め用台座5には、図示しない2つの穴が穿たれている。この2つの穴からは可撓性の弾性条片8,9がそれぞれの基端が紙留め用台座5の穴に係止する状態で延出している。一方、紙を綴じて留めるための押さえ板10が備えられている。押さえ板10は、紙留め用台座5の2穴に整合する2つの穴が設けられている。また、押さえ板10にはその上面にスライダー11,12が備えられている。スライダー11,12は、押さえ板10の両側縁部に設けられた溝に係合し、前記溝に案内されて押さえ板10の長手方向に摺動する。スライダー11,12の押さえ板10に面する一部には、窪みが形成されている。
【0006】
押さえ板10の2穴に弾性条片8,9が通され、スライダー11,12をスライドさせて弾性条片8,9をその弾力に抗して折るようにして係合させると、弾性条片8,9とスライダー11,12の窪みが係合し、弾性条片8,9に設けられた溝や摩擦抵抗で弾性条片8,9と押さえ板10を固定することができる。
【0007】
紙を留める場合、紙にも紙留め用台座5および押さえ板10の2穴に整合する2つの穴を穿つ。次に、押さえ板10を取り外し、弾性条片8,9を紙の2穴に通し、さらに押さえ板10の2穴に通し、押さえ板10を押さえつけてスライダー11,12をスライドさせて弾性条片8,9を固定する。これにより、紙は紙留め用台座5と押さえ板10の間に圧縮を受けた状態で固定され、保持される。
【0008】
紙留め用台座5と弾性条片8,9と押さえ板10は全体として紙留め具を構成する。
【0009】
かかる構成の紙フォルダー1は筆記具を保持する構造を有していない。
【0010】
ところで、一部の手帳には筆記具を保持できる構造を有している。
【0011】
たとえば、小型の手帳には、手帳の背と紙の間に予め空間を設け、その空間に特製の細い鉛筆を挿入することができるものがあった。
【0012】
また、たとえば一部のシステム手帳には、システム手帳の小口の部分に筆記具を保持するための環状の条片を設けているものがあった。
【0013】
【特許文献1】
特開2001−180150号公報 (図1、図2)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
フォルダーを使用する時は、筆記具を使用する必要があることが多い。
【0015】
しかし、従来のフォルダーは、筆記具を保持する構造を有していなかった。このため、従来は筆記具のクリップをフォルダーの表厚表紙あるいは裏厚表紙の縁に掛けるようにすることが多かった。
【0016】
その場合、表厚表紙あるいは裏厚表紙の縁に掛けた筆記具のキャップから筆記具の本体が脱落することが多かった。
【0017】
また、表厚表紙あるいは裏厚表紙の内側に筆記具を保持するようにした場合、表厚表紙あるいは裏厚表紙が筆記具のために膨らんで隆起し、不都合であった。
【0018】
一方、システム手帳の場合、確かに小口部分に設けられた環状の条片に筆記具を挿着すれば、システム手帳の厚表紙が膨らんで隆起することがない。しかし、小口部分に筆記具を保持するのはいかにも空間利用効率が悪く、せっかくシステム手帳の紙片が細い幅に形成されているのにも拘わらず、筆記具を保持するためのスペースをとるために全体として幅が広いものになっていた。
【0019】
一方、小型の手帳の場合、手帳の背に筆記具を収納するため、空間利用効率は高いが、特製の筆記具しか保持することができなかった。
【0020】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、一般的な構造のフォルダーにおいて、汎用の筆記具を空間利用効率よく収納でき、かつ、筆記具の本体がキャップから脱落することを防止することができる筆記具保持構造を有するフォルダー及びフォルダー用筆記具保持構造体、フォルダー用筆記具保持具を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に係る筆記具保持構造を有するフォルダーは、
一端部をフォルダーの背に回動可能に接続し、他端部をフォルダーの表厚表紙あるいは裏厚表紙に回動可能に接続し、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間に峰部がほぼ等しい高さで突出する筆記具挿通部と、一端部をフォルダーの背に回動可能に接続し、他端部をフォルダーの表厚表紙あるいは裏厚表紙に回動可能に接続し、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間に峰部が傾斜した高さで突出する筆記具受け部と、を有することを特徴とするものである。
【0022】
本発明によれば、筆記具挿通部と筆記具受け部が、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間内において筆記具を保持することができる。したがって、通常は使用されない上記空間を利用でき、空間の利用効率が高く、フォルダーをいたずらに大型にすることがない。
【0023】
また、本発明によれば、筆記具挿通部は峰部が高さがほぼ同一であるので筆記具を挿通させることができる。一方、筆記具受け部は峰部が高さが傾斜していて端部が先細り形状になっているために、筆記具の下端部を受けることができる。上記筆記具挿通部と筆記具受け部の協働によって筆記具が脱落することを防止することができる。
【0024】
前記筆記具挿通部および前記筆記具受け部の少なくとも一方は、フォルダーの背と表厚表紙のヒンジ部あるいはフォルダーの背と裏厚表紙のヒンジ部に切り込みを入れてフォルダーの内側に折り込んで形成されたものとすることができる。
【0025】
本発明によれば、筆記具挿通部と筆記具受け部がフォルダーの一部によって形成されるので好都合である。さらに、本発明によれば筆記具挿通部と筆記具受け部のための切欠部は筆記具の有無を確認する窓になるのでさらに好都合である。
【0026】
本願請求項3に係るフォルダー用筆記具保持具は、
フォルダーの紙留め具に着脱可能であり、前記紙留め具に留められた状態でフォルダーの厚表紙に沿って延在する近位部とフォルダーの背に沿って延在する遠位部とを有するフォルダー用筆記具保持具であって、
一端部を前記近位部に回動可能に接続し、他端部を前記遠位部に回動可能に接続し、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間に峰部がほぼ等しい高さで突出する筆記具挿通部と、一端部を前記近位部に回動可能に接続し、他端部を前記遠位部に回動可能に接続し、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間に峰部が傾斜した高さで突出する筆記具受け部と、を有することを特徴とするものである。
【0027】
本発明のフォルダー用筆記具保持具は、既存の一般的な構造のフォルダーに取り付けることができる。また、空間の利用効率が高い点、および、筆記具の脱落を防止することができる点は上述した筆記具保持構造を有するフォルダーと同様である。
【0028】
本願請求項4に係る筆記具保持構造を有するフォルダーは、
フォルダーの紙留め具の押さえ板に弾発的に筆記具を係合可能な弾性片を設けたことを特徴とするものである。
【0029】
本発明によれば、弾性片によって、筆記具をフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間内において保持することができる。空間の利用効率が高い点、および、筆記具の脱落を防止することができる点は上述した筆記具保持構造を有するフォルダーと同様である。
【0030】
本願請求項5に係る筆記具保持構造を有するフォルダーは、
フォルダーの背からフォルダー内方に向かって立設され、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間の上端部及び下端部、あるいは下端部を閉鎖する突出片を有することを特徴とするものである。
【0031】
本発明によれば、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間は、突出片によって上下端部を閉鎖され、内部に筆記具を収納保持することができる空間が形成され、そこに筆記具を入れることができる。空間の利用効率が高い点、および、筆記具の脱落を防止することができる点は上述した筆記具保持構造を有するフォルダーと同様である。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による「筆記具保持構造を有するフォルダー及びフォルダー用筆記具保持具」の実施形態について以下に説明する。なお、理解を容易にするために以下の説明においては、図10に示したフォルダーと同一の部分については図10と同一の符号を用いて示し、必要がない場合は説明を省略する。
【0033】
図1は、本発明の第一の実施形態によるフォルダーを示している。
【0034】
図1に示すように、本実施形態による筆記具保持構造を有するフォルダー20は、表厚表紙2と背3と裏厚表紙4とを有している。背3と裏厚表紙4の間には紙留め用台座5が設けられている。表厚表紙2と背3と裏厚表紙4と紙留め用台座5は同一の紙を折って形成されている。表厚表紙2と背3の接続部は、表厚表紙2を開閉するためのヒンジ6になっている。背3と裏厚表紙4の接続部(背3と紙留め用台座5の接続部ということもできる)も回動可能なヒンジ7になっている。
【0035】
フォルダー20は、紙留め用台座5と弾性条片8,9と押さえ板10とからなる紙留め具を有している。
【0036】
図1の状態は、2つの穴を開けた複数の紙13に弾性条片8,9を通し、さらに弾性条片8,9を押さえ板10の2つの穴に通し、押さえ板10を押さえつけてスライダー11,12をスライドさせて弾性条片8,9を固定し、これによって紙13を紙留め用台座5と押さえ板10の間に固定、保持した状態を示している。
【0037】
本実施形態のフォルダー20は、筆記具挿通部21と筆記具受け部22とを有している。
【0038】
筆記具挿通部21は、フォルダー20の背3と表厚表紙2のヒンジ6の部分に切り込みを入れてフォルダー20の内側に折り込んで形成されたものである。筆記具挿通部21は、一端部23をフォルダーの背3に回動可能に接続し、他端部24をフォルダーの表厚表紙2に回動可能に接続し、フォルダー20を閉じたときにフォルダーの背3と表裏両厚表紙2,4と紙留め具(紙13と押さえ板10等)の間に形成される空間に峰部25がほぼ等しい高さで突出している。
【0039】
ここで、「フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間」の概念について図2を用いて説明する。
【0040】
図2は、図1のフォルダーを閉じて筆記具挿通部21の部分を下方から見たところを示している。
【0041】
図2に示すように、フォルダー20を閉じると、表厚表紙2と背3と裏厚表紙4が断面コの字状になって、一方向(小口方向)が開放された内部空間を形成する。一方、上記開放された方向の所定位置、すなわち背3と対向する位置に、紙留め用台座5と弾性条片8,9と押さえ板10(紙留め具)があり、それらはある程度の高さを有し、表厚表紙2と背3と裏厚表紙4とともにその間に細長い空間26を形成する。この空間26が本明細書にいう「フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間」に該当する。
【0042】
図2の例に示すように、紙留め具と紙13は高さが実際には表厚表紙2に達していないので、表厚表紙2と背3と裏厚表紙4に囲まれた空間の開放された面を完全には囲んでいないが、それでも紙留め具と表厚表紙2と背3と裏厚表紙4によって囲まれた空間を観念することができるので、このような空間を「フォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間」というものとする。同様に、紙13を挟んでいない場合でも、紙留め具がある程度の高さを有しているので、紙留め具と表厚表紙2と背3と裏厚表紙4によって概略囲まれた空間を「フォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間」というものとする。さらに、図2の例に示すように、空間26は実際には裏厚表紙4は紙留め用台座5を介して背3と表厚表紙2と紙留め具の間に空間を形成するが、紙留め用台座5を介在する場合と介在しまい場合とを含めて「フォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間」というものとする。
【0043】
再び図1に戻って、筆記具挿通部21と筆記具受け部22の説明を続ける。
【0044】
筆記具挿通部21は、空間26内に峰部25がほぼ等しい高さで突出している。峰部25がほぼ等しい高さで突出することにより、図1に示すように筆記具挿通部21は表厚表紙2と背3との間に筆記具27を挿通させることができるトンネル状の空間を形成する。また、図1に示すように、筆記具27のクリップ27aを筆記具挿通部21に掛けることもできる。
【0045】
筆記具受け部22は、フォルダー20の背3と表厚表紙2のヒンジ6の部分に切り込みを入れてフォルダー20の内側に折り込んで形成されたものである。筆記具受け部22は、一端部28をフォルダーの背3に回動可能に接続し、他端部29をフォルダーの表厚表紙2に回動可能に接続し、フォルダー20を閉じたときにフォルダーの背3と表裏両厚表紙2,4と紙留め具(紙13と押さえ板10等)の間に形成される空間26に峰部30が傾斜した高さで突出している。
【0046】
筆記具受け部22は、空間26内に峰部30が傾斜した高さで突出していることにより、図1に示すように、一端部が先細り形状になっているために、筆記具27の下端部を受けることができる。なお、図1の例では、先細りになっている筆記具受け部22の端部は閉じているが、先端は完全に閉じていなくてもよい。
【0047】
以上の構成のフォルダー20によれば、フォルダー20を閉じたときに、筆記具挿通部21と筆記具受け部22が空間26内に突出し、筆記具挿通部21に筆記具27を挿通させ、筆記具27の下端を筆記具受け部22によって受けることができる。
【0048】
本実施形態のフォルダー20によれば、通常はデッドスペースになる紙留め具と背3の間の空間26に筆記具27を収納、保持することができ、空間利用効率が高く、筆記具を保持するためにフォルダーをいたずらに大型化させることがない。
【0049】
また、本実施形態のフォルダー20によれば、筆記具27はフォルダー20の内側に保持され、外部のものに接触することがなく、かつ、筆記具受け部22によって下端部を受けているので、脱落することがない。
【0050】
さらに、本実施形態のフォルダー20によれば、筆記具挿通部21と筆記具受け部22は、フォルダー20のヒンジ6部分に切り込みを入れてフォルダー20の内側に折り込んで形成しているので、フォルダー20の切欠部は筆記具27の有無を確認する窓になっており、この窓を通して筆記具27の有無を一目で確認することができる。なお、上記窓は開放された状態でもよいが、透明な部材によって覆われている場合には、好ましい美観を得ることができる。また、フォルダー20のヒンジ6部分に切り込みを入れて筆記具挿通部21と筆記具受け部22を形成する場合は、筆記具挿通部21と筆記具受け部22をフォルダーと同一部材によって形成でき、経済的なフォルダーを得ることができる。
【0051】
ここで、第一実施形態の筆記具挿通部21と筆記具受け部22は、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間内にそれぞれの峰部が突出するようにすればよく、その範囲内で種々の変形があり得る。
【0052】
図3は、筆記具挿通部21を背3と裏厚表紙4のヒンジ7の角部に形成した場合を示している。図3に示す例は、ヒンジ7部分に切り込みを入れてフォルダーの内側に折り込んで筆記具挿通部21を形成している。
【0053】
図4は、図3と同様に筆記具挿通部21を背3と裏厚表紙4のヒンジ7の角部に形成した場合を示しているが、ヒンジ7部分に切り込みを入れる代わりに、追加の部材を貼着して筆記具挿通部21を形成している。
【0054】
図5は、筆記具受け部22を背3と裏厚表紙4のヒンジ7の角部に形成した場合を示している。図5に示す例は、ヒンジ7部分に切り込みを入れてフォルダーの内側に折り込んで筆記具受け部22を形成している。
【0055】
図6は、図5と同様に筆記具受け部22を背3と裏厚表紙4のヒンジ7の角部に形成した場合を示しているが、ヒンジ7部分に切り込みを入れる代わりに、追加の部材を貼着して筆記具受け部22を形成している。
【0056】
次に本発明の第二実施形態について説明する。
【0057】
図7は本発明の第二実施形態によるフォルダー用筆記具保持具を示している。
【0058】
本実施形態のフォルダー用筆記具保持具31は、フォルダーの紙留め具(押さえ板10,弾性条片8,9等)に着脱可能であり、ある程度剛性を有する薄い部材からなるのが好ましい。フォルダー用筆記具保持具31は、前記紙留め具(押さえ板10,弾性条片8,9等)に留められた状態で、フォルダーの裏厚表紙4に沿って延在する近位部32とフォルダーの背3に沿って延在する遠位部33とを有している。近位部32と遠位部33は、ヒンジ7に沿って形成された回動するヒンジ34によって接続されている。
【0059】
フォルダー用筆記具保持具31は、筆記具挿通部35と筆記具受け部36を有している。
【0060】
筆記具挿通部35は、一端部37を近位部32に回動可能に接続し、他端部38を遠位部33に回動可能に接続し、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背3と表裏両厚表紙2,4と紙留め具(紙留め用台座5,弾性条片8,9,押さえ板10等)の間に形成される空間に峰部39がほぼ等しい高さで突出するように形成されている。
【0061】
筆記具受け部36は、一端部40を近位部32に回動可能に接続し、他端部41を遠位部33に回動可能に接続し、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背3と表裏両厚表紙2,4と紙留め具(紙留め用台座5,弾性条片8,9,押さえ板10等)の間に形成される空間に峰部42が傾斜した高さで突出するように形成されている。
【0062】
本実施形態のフォルダー用筆記具保持具31によれば、既存の一般的な構造のフォルダーに取り付けて、筆記具保持構造を備えさせることができる。なお、本フォルダー用筆記具保持具31によれば、本発明の第一実施形態のフォルダー20と同様に、従来はデッドスペースになっていた背3と紙留め具の間の空間を活用し、その空間内に筆記具を保持することができる。しかも、保持した筆記具は外部のものと接触することなく、筆記具挿通部35と筆記具受け部36の協働によって脱落することもない。また、表厚表紙2や裏厚表紙4が筆記具によって膨出することもない。
【0063】
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
【0064】
図8は本発明の第三実施形態による筆記具保持構造を有するフォルダーを示している。
【0065】
本実施形態のフォルダー43は、紙留め具の押さえ板10に弾発的に筆記具を係合可能な弾性片44を設けたものである。本実施形態においても、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背3と表裏両厚表紙2,4と紙留め具(弾性条片8,9、押さえ板10等の)の間に形成される空間に筆記具を保持する思想は共通である。弾性片44は弾発的に筆記具を係合可能である限り、当業者が任意になしえる形状、構造とすることができる。図8に示した例では、弾性片44の先端を湾曲させ、その湾曲部内に筆記具を保持するようにしたものである。弾性片44を備えた押さえ板10を汎用的なものとして既存の一般的な構造のフォルダーに取り付け可能としてもよい。
【0066】
本実施形態のフォルダー43によっても、本発明の第一実施形態のフォルダー20と同様に、従来はデッドスペースになっていた背3と紙留め具の間の空間を活用し、その空間内に筆記具を保持することができる。この場合に表厚表紙2や裏厚表紙4が筆記具の存在によって膨出することもない。しかも、保持した筆記具は外部のものと接触することなく、筆記具の本体を弾性片44によって保持することにより筆記具が脱落することもない。
【0067】
次に、本発明の第四実施形態について説明する。
【0068】
図9は本発明の第四実施形態による筆記具保持構造を有するフォルダーを示している。
【0069】
本実施形態のフォルダー45は、フォルダーの背3からフォルダー内方に向かって立設された突出片46,47を備えている。突出片46,47は、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背3と表裏両厚表紙2,4と紙留め具(弾性条片8,9,押さえ板10等)の間に形成される空間の上端部及び下端部を閉鎖するように形成されている。
【0070】
さらに、図9に例示したフォルダー45は、押さえ板10にほぼ平行に、筆記具が紙留め具(弾性条片8,9,押さえ板10等)を越えて転がり出るのを防止する突起48を設けている。さらにまた、図9に例示したフォルダー45は、突出片46,47の先端部両側に係合突起49を設け、フォルダーを閉じたときにこれに対応する位置に係合受け50を設けている。
【0071】
本実施形態のフォルダー45によれば、フォルダー45を閉じたときに、突出片46,47がフォルダーの背3と表裏両厚表紙2,4と紙留め具あるいは突起48の間に形成される空間の上端部及び下端部を閉鎖する。
【0072】
また、フォルダー45を閉じたときに、係合突起49を係合受け50に係合させれば、係合突起49と係合受け50の係合により上記閉じられた空間が容易に誤って開放されることを防止することができる。
【0073】
上記閉じられた空間には筆記具を収納することができる。
【0074】
本実施形態のフォルダー45によっても、本発明の第一実施形態のフォルダー20と同様に、従来はデッドスペースになっていた背3と紙留め具の間の空間を活用し、その空間内に筆記具を保持することができる。この場合に、表厚表紙2や裏厚表紙4が筆記具の存在によって膨出することもない。しかも、フォルダーの背3と表裏両厚表紙2,4と突起48と突出片46,47によって囲まれた空間内に筆記具が収納保持され、外部のものと接触することなく、脱落することがない。
【0075】
なお、上記実施形態では、突出片46,47はフォルダーの背3に立設しているが、突出片46,47を紙留め用台座5あるいは両表厚表紙2,4のいずれかに立設してもよい。また、突出片47のみを設けるようにしてもよい。さらに、必要がない場合には突起48、係合突起49、係合受け50を省略することができる。
【0076】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の筆記具保持構造を有するフォルダー及びフォルダー用筆記具保持具は、従来デッドスペースになっていたフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具によって囲まれた空間内に筆記具を保持することにより、筆記具が外部のものと接触して脱落することを防止し、フォルダーの厚表紙が筆記具を挟んで膨出することを防止し、空間利用効率が高いフォルダーを得ることができる。
【0077】
さらに、本発明の筆記具保持構造を有するフォルダー及びフォルダー用筆記具保持具によれば、筆記具を受ける構造を有していることにより、筆記具が脱落することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態による筆記具保持構造を有するフォルダーを示した斜視図。
【図2】本発明の第一実施形態のフォルダーを閉じて筆記具挿通部の部分を下方から見たところを示した横断面図。
【図3】筆記具挿通部の変形例を示した斜視図。
【図4】筆記具挿通部の変形例を示した斜視図。
【図5】筆記具受け部の変形例を示した斜視図。
【図6】筆記具受け部の変形例を示した斜視図。
【図7】本発明の第二実施形態によるフォルダー用筆記具保持具を示した斜視図。
【図8】本発明の第三実施形態による筆記具保持構造を有するフォルダーを示した斜視図。
【図9】本発明の第三実施形態による筆記具保持構造を有するフォルダーを示した斜視図。
【図10】従来の一般的な構造の2穴の紙フォルダーを示した斜視図。
【符号の説明】
1 紙フォルダー
2 表厚表紙
3 背
4 裏厚表紙
5 紙留め用台座
6 ヒンジ
7 ヒンジ
8 弾性条片
9 弾性条片
10 押さえ板
11 スライダー
12 スライダー
13 紙
20 フォルダー
21 筆記具挿通部
22 筆記具受け部
23 筆記具挿通部の一端部
24 筆記具挿通部の他端部
25 筆記具挿通部の峰部
26 空間
27 筆記具
27a 筆記具27のクリップ
28 筆記具受け部の一端部
29 筆記具受け部の他端部
30 筆記具受け部の峰部
31 フォルダー用筆記具保持具
32 近位部
33 遠位部
34 ヒンジ
35 筆記具挿通部
36 筆記具受け部
37 筆記具挿通部の一端部
38 筆記具挿通部の他端部
39 筆記具挿通部の峰部
40 筆記具受け部の一端部
41 筆記具受け部の他端部
42 筆記具受け部の峰部
43 フォルダー
44 弾性片
45 フォルダー
46 突出片
47 突出片
48 突起
49 係合突起
50 係合受け

Claims (5)

  1. 一端部をフォルダーの背に回動可能に接続し、他端部をフォルダーの表厚表紙あるいは裏厚表紙に回動可能に接続し、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間に峰部がほぼ等しい高さで突出する筆記具挿通部と、
    一端部をフォルダーの背に回動可能に接続し、他端部をフォルダーの表厚表紙あるいは裏厚表紙に回動可能に接続し、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間に峰部が傾斜した高さで突出する筆記具受け部と、を有することを特徴とする筆記具保持構造を有するフォルダー。
  2. 前記筆記具挿通部および前記筆記具受け部の少なくとも一方は、フォルダーの背と表厚表紙のヒンジ部あるいはフォルダーの背と裏厚表紙のヒンジ部に切り込みを入れてフォルダーの内側に折り込んで形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の筆記具保持構造を有するフォルダー。
  3. フォルダーの紙留め具に着脱可能であり、前記紙留め具に留められた状態でフォルダーの厚表紙に沿って延在する近位部とフォルダーの背に沿って延在する遠位部とを有するフォルダー用筆記具保持具であって、
    一端部を前記近位部に回動可能に接続し、他端部を前記遠位部に回動可能に接続し、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間に峰部がほぼ等しい高さで突出する筆記具挿通部と、
    一端部を前記近位部に回動可能に接続し、他端部を前記遠位部に回動可能に接続し、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間に峰部が傾斜した高さで突出する筆記具受け部と、を有することを特徴とするフォルダー用筆記具保持具。
  4. フォルダーの紙留め具の押さえ板に弾発的に筆記具を係合可能な弾性片を設けたことを特徴とする筆記具保持構造を有するフォルダー。
  5. フォルダーの背からフォルダー内方に向かって立設され、フォルダーを閉じたときにフォルダーの背と表裏両厚表紙と紙留め具の間に形成される空間の上端部及び下端部、あるいは下端部を閉鎖する突出片を有することを特徴とする筆記具保持構造を有するフォルダー。
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