JP2009119402A - 回転霧化頭 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転霧化頭の回転バランスの崩れに起因する塗装不良を防止する。
【解決手段】回転霧化頭10は、正面の中心部に配された凹部18を有する本体11と、本体11に対し、凹部18の開口部を塞ぐように組み付けられることで塗料を流入させるための塗料流入室34を構成するカバー25とを備えている。本体11とカバー25には、カバー25を本体11に対して組み付け状態に保持する磁力を発生する永久磁石23,33が設けられている。永久磁石23,33の磁力は、ゴムや合成樹脂に比べると経年劣化が生じ難く、遠心力の影響を受けないので、長期間に亘って良好な回転バランスを保つことができる。よって、回転バランスの狂いに起因する塗装不良を防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転霧化頭に関するものである。
塗装ガンにおいて、塗料を微粒化した状態で噴出する手段の1つとして、回転霧化頭が用いられている。回転霧化頭の内部には塗料流入室が形成され、回転霧化頭の正面には拡散面が円環状に形成され、塗料流入室内から流出孔を通して拡散面に供給された塗料は、遠心力により、拡散面上を流れる間に微粒化されて放出されるようになっている。
回転霧化頭としては、塗料流入室を形成する手段として、塗料流入室を構成する凹部が形成された本体と、本体に対して凹部を塞ぐように組み付けられることで塗料流入室を構成するカバーとの2部品によって構成したものがある。この場合、塗料流入室内の洗浄性を考慮して、本体とカバーを容易に着脱できるようにすることが望ましい。カバーを本体に対して着脱可能にした回転霧化頭としては、特許文献1及び特許文献2に記載されているものがある。
特許文献1に記載された回転霧化頭は、凹部の内周の溝とカバーの外周の溝にゴム製のOリングを嵌合させることで、カバーを本体に対して組付け状態に保持するようになっている。カバーの着脱の際には、Oリングを弾性変形させるだけで済む。
一方、特許文献2に記載された回転霧化頭は、カバーを合成樹脂製にするとともに、カバーの外周に形成した脚部を、凹部の内周の溝に嵌合させることで、カバーを本体に対して組み付け状態に保持するようになっている。カバーの着脱の際には、脚部を弾性撓みさせるだけで済む。
特開平9−234393号公報 特開平−号公報
特許文献1の回転霧化頭では、ゴム製のOリングが、比較的早期のうちに経年劣化により変形したり、経年劣化する前においても遠心力によって変形する虞がある。また、特許文献2の回転霧化頭では、合成樹脂製のカバーが、比較的早期のうちに経年劣化して変形したり、経年劣化する前においても遠心力によってカバー全体が体積膨張したり、遠心力によって脚部が弾性変形する虞がある。
Oリングが変形すると、Oリングと溝との係止代が低下して、カバーが本体に対して位置ずれし、その結果、回転霧化頭全体の回転バランスに狂いが生じる虞がある。また、カバーの変形と体積膨張は、回転霧化頭全体の回転バランスが狂う原因となり、さらに、脚部が弾性変形すると、脚部と溝との係止代が低下して、カバーが本体に対して位置ずれする虞があるため、この場合も、回転霧化頭全体の回転バランスが狂うことになる。このような回転バランスの狂いが発生すると、回転霧化頭が軸ブレし、塗料流入室から拡散面への塗料の供給量が周方向において不均一になるため、塗装不良を来すことが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、回転霧化頭の回転バランスの崩れに起因する塗装不良を防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、塗装ガンの前端部に回転可能に設けられ、正面の中心に形成された凹部と、正面に前記凹部を包囲するように形成された円環状の拡散面とを有する本体と、前記本体に対し、前記凹部の開口部を塞ぐように組み付けられることで塗料を流入させるための塗料流入室を構成するカバーとを備えており、前記塗料流入室から前記拡散面に供給した塗料を、遠心力により微粒化して前記拡散面の外周縁から放出させる回転霧化頭において、前記本体と前記カバーには、前記カバーを前記本体に対して組み付け状態に保持する磁力を発生する永久磁石を備えた磁気保持手段が設けられているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記本体と前記カバーが非磁性材料からなり、前記磁気保持手段が、前記本体に取り付けた永久磁石と前記カバーに取り付けた永久磁石とによって構成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記本体における前記カバーの取付部と、前記カバーは円形に形成され、前記本体側の前記永久磁石と前記カバー側の前記永久磁石とは、前記カバーが前記本体に対して周方向における唯一の正規位置に組み付けられている状態でのみN極とS極とが対向するように配置されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記塗料流入室から前記拡散面に連通する流出孔が、前記カバーを貫通する形態で形成され、前記永久磁石が、前記カバーにおける前記流出孔よりも外周側の位置に配置されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
カバーを本体に対して組み付け状態に保持する手段として、永久磁石の磁力を利用しているので、この磁力を上回る力を加えることによって簡単にカバーを本体から外すことができる。永久磁石の磁力は、ゴムや合成樹脂に比べると経年劣化が生じ難く、また、遠心力の影響を受けることもないので、長期間に亘って良好な回転バランスを保つことができる。したがって、回転バランスの狂いに起因する塗装不良を防止することができる。
<請求項2の発明>
本体側の永久磁石とカバー側の永久磁石との磁力を利用しているので、本体とカバーのうちの一方のみに永久磁石を設け、他方を保磁力の小さい強磁性体とした場合に比べると、強い磁力が得られる。
<請求項3の発明>
本体におけるカバーの取付部とカバーとは円形に形成されているので、周方向においてカバーが本体に対して任意の位置に嵌合させることが可能であるが、この場合、周方向における組付け位置が変化することが原因となって回転霧化頭全体の回転バランスに狂いが生じる虞がある。その点、本発明では、周方向におけるカバーの本体に対する組付け位置は1箇所のみに規定されているので、本体に対してカバーの着脱を行っても、回転霧化頭全体としての回転バランスに狂いが生じる虞がない。
<請求項4の発明>
流出孔と永久磁石の位置が径方向に離間しているので、塗料に磁性金属からなる顔料が含まれている場合であっても、その顔料が永久磁石の磁気吸引力によって流出孔内に留まる虞がない。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。尚、塗装ガン40をあらわす図1では、回転霧化頭10を回転駆動するためのタービン機構44を簡略化しているとともに、永久磁石23の図示を省略している。まず、塗装ガン40の概要を説明する。塗装ガン40は、銃身部41の前端部に回転霧化頭10を取り付けて構成され、銃身部41内には、前後方向に延びる塗料供給管42が設けられている。同じく銃身部41の内部には、塗料供給管42を同心状に包囲する形態の円筒形をなす回転軸43が設けられている。回転軸43は、周知のタービン機構44によって一方向へ例えば6,000rpm程度の高速で回転するようになっている。回転軸43における銃身部41から前方へ突出した前端部の外周には、回転霧化頭10を取り付けるための雄ネジ部45が形成されている。また、塗料供給管42の前端部は、回転軸43の前端よりも更に前方へ突出している。
回転霧化頭10は、非磁性の金属(例えば、アルミニウム等)からなる本体11と、同じく非磁性の金属(例えば、アルミニウム等)からなるカバー25とを組み付けて構成されている。
本体11は全体として円筒形をなし、本体11の略前半部分は大径部12となっており、略後半部分は大径部12と同心の小径部13となっている。小径部13には、前後方向に貫通する円形断面の中心孔14が同心状に形成されており、この中心孔14の前端部は、同心状に径が小さくなった小径孔15となっている。同じく小径部13なは、中心孔14を同心状に包囲するような円環状をなし、小径部13の後端面に開口する取付け溝16が形成されており、取付け溝16の外周には雌ネジ部17が形成されている。
大径部12には、その正面(前面)を同心状に凹ませた形態の円形の凹部18が形成されている。凹部18は、前方に向かって次第に内径が大きくなるような椀状なしている。この凹部18の中心(奥端)には小径孔15が開口している。同じく大径部12には、その正面を凹部18の開口縁部に沿って同心の円環状に凹ませた形態の嵌合溝19が形成されている。嵌合溝19の内向きの周面と外向きの周面のうち内向きの周面の奥端部(後端部)には、後方(奥方)に向かって次第に径が小さくなるテーパ状の受け面20が、全周に亘って連続して形成されている。
また、嵌合溝19における内向きの周面のうち受け面20よりも前方の領域は、回転霧化頭10の回転の中心となる軸線方向において径寸法が一定であり、また、嵌合溝19における外向きの周面も、回転霧化頭10の軸線方向において径寸法が一定となっている。さらに、嵌合溝19における内周縁に沿った円環状の領域は、回転霧化頭10の軸線と直角な前止まり面21となっている。この前止まり面21は、嵌合溝19の外向きの周面に対して直角に連なり、前止まり面21の内周縁は、凹部18の前端開口縁に対して鈍角をなして連なっている。
嵌合溝19の奥端面には、その奥端面を方形に開口するように凹ませた形態の一対の嵌合部22が形成されている。この嵌合部22は、本体11の前後方向の軸線を挟んで対称に位置している。そして、この一対の嵌合部22には、夫々、ネオジムからなる永久磁石23(本発明の構成要件である磁気保持手段)が嵌入され、接着などの図示しない固着手段によって本体11からの離脱を規制された状態に保持されている。この一対の永久磁石23は、その形状が直方体又は立方体であって、本体11と同心の円周上において180°のピッチで配置されている。また、一対の永久磁石23は、夫々の前面側に臨む磁極が互いに異なっている。即ち、一方の永久磁石23は、N極が前面側に位置する向きに固着され、他方の永久磁石23は、S極が前面側に位置する向きに固着されている。
さらに、本体11の正面のうち嵌合溝19よりも外周側の円環状の領域は、本体11と同心の拡散面24となっている。拡散面24は、前方に向かって次第に拡径するようなテーパ状をなしており、回転霧化頭10が回転している状態で拡散面24に供給された液体の塗料は、遠心力により、拡散面24上を外周側へ移動しながら微粒化され、拡散面24(本体11)の外周縁から霧化塗料となって放射状に放出されるようになっている。
カバー25は、全体として円形の板状をなし、円形の閉塞部26と、閉塞部26の外周縁に沿って形成した同心円環状の取付部27とを一体形成したものである。閉塞部26には、複数の円形断面の流出孔28が、閉塞部26の外周縁に沿って同心円周上に一定ピッチで配置されるように形成されている。各流出孔28は、閉塞部26を前後方向に貫通しており、閉塞部26の前面における流出孔28の開口位置は、閉塞部26の後面における流出孔28の開口位置よりも外周側に位置している。つまり、各流出孔28は、カバー25の軸線に対して傾斜し、その傾斜角度は、本体11にカバー25を組み付けた状態において凹部18の内周面と同じ角度をなしている。
取付部27は、閉塞部26よりも前後方向(軸線方向)の寸法が大きく、取付部27の前端部は閉塞部26の前面よりも前方へ突出し、取付部27の後端部は、環状突出部29として閉塞部26の後面よりも後方へ突出している。環状突出部29の外周面における後端部には、後方に向かって径が次第に小さくなる形態のテーパ状のガイド面30が全周に亘って連続して形成されている。また、取付部27の外周面におけるガイド面30よりも前方の領域、及び取付部27の内周面は、いずれも回転霧化頭10の軸線方向において径寸法が一定となっている。さらに、取付部27の後面における環状突出部29よりも内側の円環状領域は、回転霧化頭10の軸線と直角な当接面31となっている。この当接面31は、閉塞部26の後面に対して面一状に連なっている。
環状突出部29には、その後面を方形に開口するように凹ませた形態の一対の収容部32が形成されている。この収容部32は、カバー25の前後方向の軸線を挟んで対称に位置している。そして、この一対の収容部32には、夫々、ネオジムからなる永久磁石33(本発明の構成要件である磁気保持手段)が嵌入され、接着などの図示しない固着手段によって本体11からの離脱を規制された状態に保持されている。この一対の永久磁石33は、前後方向に細長い直方体からなり、カバー25と同心の円周上において180°のピッチで配置されている。また、一対の永久磁石33は、夫々の後面側に臨む磁極が互いに異なっている。即ち、一方の永久磁石33は、N極が後面側に位置する向きに固着され、他方の永久磁石33は、S極が後面側に位置する向きに固着されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
カバー25は、本体11に対して前方から凹部18の開口を塞ぐようにして組み付ける。このとき、カバー25の外周のテーパ状をなすガイド面30により、カバー25が本体11に対して径方向に位置決めされる。これにより、取付部27が嵌合溝19に嵌合されるとともに、凹部18の開口が閉塞部26によって閉塞される。カバー25を組み付けた状態では、取付部27が、嵌合溝19に対して隙間なく、且つ径方向へのガタ付きなく嵌合される。そして、閉塞部26によって凹部18の前面の開口が塞がれることにより、回転霧化頭10の内部に塗料流入室34が構成される。また、複数の流出孔28が、凹部18の開口縁(塗料流入室34の外周縁)に沿って配置され、取付部27の前面が拡散面24に対して面一状に連なる。
カバー25を組み付ける際には、本体11側の永久磁石23とカバー25側の永久磁石33との間で発生する前後方向の磁気吸引力により、カバー25が本体11に対して周方向に位置決めされる。同じく永久磁石23,33の磁気吸引力により、カバー25が本体11から前方へ離脱することが規制される。また、本体11側における一対の永久磁石23は、そのカバー25側の永久磁石33との対向面におけるNSの磁極が互いに逆となっており、カバー25側の一対の永久磁石33についても、本体11側と同様に、その本体11側の永久磁石23との対向面におけるNSの磁極が互いに逆となっている。したがって、周方向において本体11に対するカバー25の位置は、1箇所のみに規定される。また、カバー25を本体11に組み付けた状態では、本体11側の永久磁石23の前面はカバー25側の永久磁石33の後面に対して当接する。
このようにして組み付けられた回転霧化頭10は、その取付け溝16を回転軸43の前端部に嵌合して雌ネジ部17と雄ネジ部45とを螺合させることにより、回転軸43に対して一体に回転するように組み付けられる。回転軸43に回転霧化頭10を組み付けた状態では、塗料供給管42の前端部が中心孔14内に同心状に位置し、塗料供給管42の先端の開口部が、小径孔15内に位置して塗料流入室34に臨んだ状態となる。
本実施形態においては、本体11とカバー25に永久磁石23,33からなる磁気保持手段を設け、カバー25を本体11に対して組み付け状態に保持する手段として、永久磁石23,33の磁力を利用している。したがって、この永久磁石23,33の磁力を上回る力を加えることによって、簡単にカバー25を本体11から外すことができる。また、カバー25を本体11に組み付ける際にも、永久磁石23,33の磁気吸引力によって簡単に組み付け状態に保持される。
この永久磁石23,33の磁力は、ゴムや合成樹脂に比べると経年劣化が生じ難く、また遠心力の影響を受けないので、回転霧化頭10は、長期間に亘って良好な回転バランスを保つことができる。したがって、回転霧化頭10の回転バランスの狂いに起因する塗装不良を防止することができる。
また、本体11とカバー25を非磁性材料とした上で、磁気保持手段を、本体11に取り付けた永久磁石23とカバー25に取り付けた永久磁石33とによって構成し、対向する2つの永久磁石23,33の間に生じる磁力を利用してカバー25を組み付け状態に保持しているので、本体とカバーのうちの一方のみに永久磁石を設け、他方を保磁力の小さい強磁性体とした場合に比べると、強い磁力が得られる。
また、本実施形態では、本体11におけるカバー25の取付部27とカバー25とは円形に形成されているので、周方向においてカバー25が本体11に対して任意の位置に嵌合させることが可能であるが、この場合、周方向における組付け位置が変化することが原因となって回転霧化頭10全体の回転バランスに狂いが生じる虞がある。この点に鑑み、本実施形態では、本体11側の永久磁石23とカバー25側の永久磁石33とは、カバー25が本体11に対して周方向における唯一の正規位置に組み付けられている状態でのみN極とS極とが対向するように配置している。このように、周方向におけるカバー25の本体11に対する組付け位置は1箇所のみに規定されているので、本体11に対してカバー25の着脱を行っても、回転霧化頭10全体としての回転バランスに狂いが生じる虞がない。
また、塗料供給管42から塗料流入室34に流入した塗料は、流出孔28を通って拡散面24に供給されるのであるが、本実施形態では、この流出孔28がカバー25を貫通する形態とした上で、永久磁石23,33を、カバー25における流出孔28よりも外周側の位置に配置している。このように、流出孔28と永久磁石23,33の位置が径方向に離間しているので、塗料に磁性金属からなる顔料が含まれている場合であっても、その顔料が永久磁石23,33の磁気吸引力によって流出孔28内に留まる虞がない。
<実施形態2〜6>
次に、本発明を具体化した実施形態2〜6を、夫々、図8〜12を参照して説明する。本実施形態2〜6は、いずれも、永久磁石23,33の配置を上記実施形態1とは異なる形態としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
実施形態2では、図8に示すように、本体11B側に1つの永久磁石23を設けるとともに、カバーにも1つの永久磁石(図8では、図示を省略する)を設けている。本体11B側の永久磁石23とカバー側の永久磁石とは、その対向面における磁極が互いに逆となっており、これにより、本体11A側の永久磁石23とカバー側の永久磁石との間に磁気吸引力が生じ、カバーが本体11Bに対して組み付け状態に保持される。
実施形態3では、図9に示すように、本体11C側に120°の等角度間隔を空けて3つの永久磁石23を設けるとともに、カバーにも3つの永久磁石(図9では、図示を省略する)を設けている。本体11C側の永久磁石23とカバー側の永久磁石とは、その対向面における磁極が互いに逆となっており、これにより、本体11C側の永久磁石23とカバー側の永久磁石との間に磁気吸引力が生じ、カバーが本体11Cに対して組み付け状態に保持される。
本体11C側の3つの永久磁石23におけるカバー側の永久磁石と対向する面の磁極については、(1)3つの磁極を全てが同じN極(またはS極)である形態、(2)3つのうち2つがN極(またはS極)であり、残りの1つがS極(またはN極)である形態のいずれとしてもよい。(1)の形態の場合には、カバーを周方向において120°の間隔を空けた3つの向きのいずれでも取り付けることができる。また、(2)の形態の場合には、周方向におけるカバーの組み付け位置が、1箇所のみに規定される。
実施形態4では、図10に示すように、本体11D側に90°の等角度間隔を空けて4つの永久磁石23を設けるとともに、カバーにも4つの永久磁石(図10では、図示を省略する)を設けている。本体11D側の永久磁石23とカバー側の永久磁石とは、その対向面における磁極が互いに逆となっており、これにより、本体11D側の永久磁石23とカバー側の永久磁石との間に磁気吸引力が生じ、カバーが本体11Dに対して組み付け状態に保持される。
本体11D側の4つの永久磁石23におけるカバー側の永久磁石と対向する面の磁極については、(1)4つの磁極を全てが同じN極(またはS極)である形態、(2)4つのうち本体11Dの軸心を挟んで対向配置されている2つがN極(またはS極)であり、残りの2つがS極(またはN極)である形態、(3)4つのうち周方向に隣り合う2つがN極(またはS極)であり、残りの2つがS極(またはN極)である形態、(4)4つのうち3つがN極(またはS極)であり、残りの1つがS極(またはN極)である形態のいずれとしてもよい。(1)の形態の場合は、カバーを周方向において90°の間隔を空けた4つの向きのいずれでも取り付けることができる。(2)の形態の場合は、カバーを周方向において180°の間隔を空けた2つの向きのいずれでも取り付けることができる。(3)及び(4)の形態の場合は、周方向におけるカバーの組み付け位置が、1箇所のみに規定される。
実施形態5では、図11に示すように、本体11E側に2つの永久磁石23Eを設けるとともに、カバーにも2つの永久磁石(図11では、図示を省略する)を設けている。本体側11Eの永久磁石23とカバー側の永久磁石は、いずれも細長い半円弧形をなしていて、本体11E側の一対の永久磁石23Eは円形をなし、カバー側の一対の永久磁石も、本体11Eと同様に円形をなす。
実施形態6では、図12に示すように、本体11F側に4つの永久磁石23Fを設けるとともに、カバーにも2つの永久磁石(図12では、図示を省略する)を設けている。本体側11Fの永久磁石23とカバー側の永久磁石は、いずれも細長い四半円弧形をなしていて、本体11F側の4つの永久磁石23Fは円形をなし、カバー側の4つの永久磁石も、本体11Fと同様に円形をなす。
本体11F側の4つの永久磁石23Fにおけるカバー側の永久磁石と対向する面の磁極については、(1)4つの磁極を全てが同じN極(またはS極)である形態、(2)4つのうち本体11Fの軸心を挟んで対向配置されている2つがN極(またはS極)であり、残りの2つがS極(またはN極)である形態、(3)4つのうち周方向に隣り合う2つがN極(またはS極)であり、残りの2つがS極(またはN極)である形態、(4)4つのうち3つがN極(またはS極)であり、残りの1つがS極(またはN極)である形態のいずれとしてもよい。(1)の形態の場合は、カバーを周方向において90°の間隔を空けた4つの向きのいずれでも取り付けることができる。(2)の形態の場合は、カバーを周方向において180°の間隔を空けた2つの向きのいずれでも取り付けることができる。(3)及び(4)の形態の場合は、周方向におけるカバーの組み付け位置が、1箇所のみに規定される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では本体とカバーの両方に永久磁石を設けたが、本発明によれば、永久磁石は本体とカバーのうちいずれか一方のみに設け、他方を強磁性体としてもよい。
(2)上記実施形態では本体側の永久磁石とカバー側の永久磁石とを、カバーが本体に対して周方向における唯一の正規位置に組み付けられている状態でのみN極とS極とが対向するように配置したが、本発明によれば、本体に体するカバーの周方向における正規の組付け位置が、複数設定されていてもよい。
(3)上記実施形態では流出孔がカバーを貫通するように形成したが、本発明によれば、流出孔が、カバーの外周縁や凹部の内周を切欠した形態としてもよい。
(4)上記実施形態では凹部とカバーを円形としたが、本発明によれば、凹部とカバーは非円形であってもよい。
(5)上記実施形態では永久磁石を周方向に等角度ピッチで配置したが、本発明によれば、永久磁石を周方向において不等ピッチで配置してもよい。
(6)上記実施形態では本体側の永久磁石とカバー側の永久磁石を同じ数としたが、本発明によれば、本体側の永久磁石の数とカバー側の永久磁石の数とが異なっていてもよい。
(7)上記実施形態では本体側の永久磁石とカバー側の永久磁石とを、回転霧化頭の回転中心軸と平行な向きに当接するように対向配置したが、本発明によれば、本体側の永久磁石とカバー側の永久磁石とを、回転霧化頭の回転中心軸と直角な径方向に当接するように対向配置してもよい。
(8)上記実施形態では本体側の永久磁石とカバー側の永久磁石とを、直接、当接させるようにしたが、本発明によれば、本体側の永久磁石とカバー側の永久磁石とが、クリアランスを空けて対向するようにしてもよい。
(9)上記実施形態ではカバーを非磁性の金属製としたが、本発明によれば、カバーを合成樹脂(例えば、ポリアセタール)製としてもよい。
実施形態1の回転霧化頭を塗装ガンに取り付けた状態をあらわす断面図 回転霧化頭の断面図 回転霧化頭の正面図 カバーの正面図 カバーの背面図 本体における永久磁石の配置をあらわす正面図 図2における本体とカバーとの組み付け部分をあらわす部分拡大図 実施形態2の本体における永久磁石の配置をあらわす正面図 実施形態3の本体における永久磁石の配置をあらわす正面図 実施形態4の本体における永久磁石の配置をあらわす正面図 実施形態5の本体における永久磁石の配置をあらわす正面図 実施形態6の本体における永久磁石の配置をあらわす正面図
符号の説明
10…回転霧化頭
11…本体
18…凹部
23…永久磁石(磁気保持手段)
24…拡散面
25…カバー
28…流出孔
33…永久磁石(磁気保持手段)
34…塗料流入室
40…塗装ガン

Claims (4)

  1. 塗装ガンの前端部に回転可能に設けられ、正面の中心に形成された凹部と、正面に前記凹部を包囲するように形成された円環状の拡散面とを有する本体と、
    前記本体に対し、前記凹部の開口部を塞ぐように組み付けられることで塗料を流入させるための塗料流入室を構成するカバーとを備えており、
    前記塗料流入室から前記拡散面に供給した塗料を、遠心力により微粒化して前記拡散面の外周縁から放出させる回転霧化頭において、
    前記本体と前記カバーには、前記カバーを前記本体に対して組み付け状態に保持する磁力を発生する永久磁石を備えた磁気保持手段が設けられていることを特徴とする回転霧化頭。
  2. 前記本体と前記カバーが非磁性材料からなり、
    前記磁気保持手段が、前記本体に取り付けた永久磁石と前記カバーに取り付けた永久磁石とによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の回転霧化頭。
  3. 前記本体における前記カバーの取付部と、前記カバーは円形に形成され、
    前記本体側の前記永久磁石と前記カバー側の前記永久磁石とは、前記カバーが前記本体に対して周方向における唯一の正規位置に組み付けられている状態でのみN極とS極とが対向するように配置されていることを特徴とする請求項2記載の回転霧化頭。
  4. 前記塗料流入室から前記拡散面に連通する流出孔が、前記カバーを貫通する形態で形成され、
    前記永久磁石が、前記カバーにおける前記流出孔よりも外周側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の回転霧化頭。
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