JP2009118171A - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複写装置用の画像処理装置であって、複数種類の原稿について、1次色で表現される画像が正確に1次色で再現でき、見栄えの良い出力を得ることのできる画像処理装置、等を提供する。
【解決手段】読取装置で取得された原稿の画像データを、出力装置用のデータに変換する処理を実行する画像処理装置が、画像の色彩値を表す色空間における所定領域内にある色が、前記出力装置の記録剤の1色で出力されるように前記画像データを変更する補正手段を有し、前記所定領域は、それぞれ濃度が異なる前記1色の複数のパッチが印刷された標本サンプルであって、複数種類の条件で印刷された複数の標本サンプルを、前記読取装置で読み取って得られる前記各パッチの色彩値から定められる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複写装置用の画像処理装置等に関し、特に、複数種類の原稿について、1次色で表現される画像が正確に1次色で再現でき、見栄えの良い出力を得ることのできる画像処理装置等に関する。
複写装置では、原稿の画像を読み取って、当該画像を他の印刷媒体に再現する処理を実行するが、通常、当該処理の中で以下のようなデータ変換処理がなされている。まず、スキャナで取得され、スキャナの色表現形式(例えば、RGB形式)で表された原稿の画像データを、Lab形式などの絶対的な色彩値を示す表現に変換する処理を行う。その後、当該変換後のデータを、出力装置であるプリンタで使用される記録剤(色材)の色表現形式(例えば、CMYK形式)に変換する処理を実行し、当該データに従って印刷が実行される。そして、上記2回の色変換においては、それぞれ、その装置の特性が反映された当該装置依存の変換テーブルが使用され、正確な色再現を実現しようとしている。
下記特許文献1では、利用者にとってより好ましい色を再現することが可能なカラー印刷用色変換装置について記載され、印刷インクの混合時に濁りが目立つ範囲であって人間の記憶色とのずれの許容範囲内で濁りの少ない側に色相をシフトすること等が開示されている。
特開平10−200769号公報
しかしながら、上述した従来装置では、上記色変換の際に多少の誤差が発生し得る上、装置の経年劣化により色変換特性が変わる可能性もあるため、出力時に原稿の色からずれてしまう可能性がある。すると、原稿において1次色(1色の記録剤)で表現されていた部分に他の色が混ざって出力されることになり、当該部分の色が濁り見栄えを損なうことになってしまう。さらに、読み取る原稿にも、その媒体の種類、印刷方法など様々な条件で印刷がなされたものがあるため、同じ1次色であっても、上記色変換の結果に出力される色はそれぞれ異なったものになる可能性がある。従って、やはり、出力時には1次色が1次色で出力されず、他の色が混ざってしまう場合がある。特に、1次色が黒色や黄色である場合には、その影響が顕著である。
また、上記特許文献1では、色変換技術として濁りの少ない側に色相をシフトすることが示されているが、上記原稿の印刷条件が異なることによる誤差の課題等については具体的に示されておらず、上記の課題解決には十分ではない。
そこで、本発明の目的は、複写装置用の画像処理装置であって、複数種類の原稿について、1次色で表現される画像が正確に1次色で再現でき、見栄えの良い出力を得ることのできる画像処理装置、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、読取装置で取得された原稿の画像データを、出力装置用のデータに変換する処理を実行する画像処理装置が、画像の色彩値を表す色空間における所定領域内にある色が、前記出力装置の記録剤の1色で出力されるように前記画像データを変更する補正手段を有し、前記所定領域は、それぞれ濃度が異なる前記1色の複数のパッチが印刷された標本サンプルであって、複数種類の条件で印刷された複数の標本サンプルを、前記読取装置で読み取って得られる前記各パッチの色彩値から定められる、ことである。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記所定領域は、前記複数の標本サンプルにおける各パッチの色彩値が含まれるように定められる、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、一つの態様は、前記所定領域は、前記複数の標本サンプルにおける各パッチの色彩値から求められる、中心線と当該中心線からの幅によって定義される、ことを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、好ましい態様は、前記所定領域は、前記色空間における白色の位置の周辺を含まない、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記標本サンプルが印刷される複数種類の条件には、前記標本サンプルの媒体の種類が含まれる、ことを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、好ましい態様は、前記補正手段は、前記所定領域外の前記所定領域の周辺に位置する色が、前記1色に近づいた色で出力されるように前記画像データを変更する、ことを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、読取装置で取得された原稿の画像データを、出力装置用のデータに変換する処理を画像処理装置に実行させる画像処理プログラムが、画像の色彩値を表す色空間における所定領域内にある色が、前記出力装置の記録剤の1色で出力されるように前記画像データを変更する補正工程を前記画像処理装置に実行させ、前記所定領域は、それぞれ濃度が異なる前記1色の複数のパッチが印刷された標本サンプルであって、複数種類の条件で印刷された複数の標本サンプルを、前記読取装置で読み取って得られる前記各パッチの色彩値から定められる、ことである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した画像処理装置を備える複写装置の実施の形態例に係る構成図である。図1に示す画像処理部20が本発明を適用した画像処理装置であり、スキャナ部10で取得された原稿の画像データをプリンタ部30用のデータに変換する処理を司るが、各種媒体の標本を読み取ったデータに基づいて、色彩値の色空間における1次色領域を予め定めておき、色変換時において、当該領域に入る色については全て1次色で出力がなされるように補正処理を実行して、原稿で1次色で表されている部分を出力においても正確に1次色で表現し、見栄えの良い複写を実現しようとするものである。
図1に示す本実施の形態例に係る複写装置1は、原稿の読取装置としてのスキャナ部10、上記画像処理装置としての画像処理部20、及び出力装置としてのプリンタ部30を有している。
スキャナ部10は、図示していないが、原稿の画像を読み取るための機構部と当該機構部を制御すると共に読み取られた画像の画像データを生成する制御部を備えている。制御部で生成される画像データは、画像を構成する各画素が、RGB(レッド、グリーン、ブルー)各色の濃度階調値を有しているデータであり、当該データが画像処理部20にスキャナ入力データとして引き渡される。
次に、画像処理部20は、前述のように、スキャナ部10からのスキャナ入力データをプリンタ部30用のプリンタ出力データに変換する部分であり、図1に示すように、CPU21、ROM22、及びRAM23を備えている。CPU21は、上記データ変換の処理を実行する部分であり、具体的には、上記RGBで表現されたスキャナ入力データを色彩値(Lab表色系)のデータとし、その後に、プリンタ部30で用いられる各記録剤の色であるCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のデータに変換する。そして、本画像処理部20では、このCMYKのデータ、すなわち、プリンタ出力データに対して補正処理を実行した後にプリンタ部30に出力する。本画像処理部20では、この補正処理に特徴を有し、当該処理を含むこれらの色変換処理の具体的な内容については後述する。なお、CPU21が行なうこれらの処理は、ROM22に格納された各種プログラムに従って実行される。
ROM22には、上記プログラムのほかに、上記色変換用の2つの色変換テーブル、及び、上記補正処理用のデータを格納する。色変換テーブルの1つ(色変換テーブル(1))は、上記RGBで表現されたスキャナ入力データをLab表色系のデータに変換するためのものであり、RGB3次元空間の各グリッド点(RGBの座標値)に対して対応する色彩値のLab値が収められている。当該テーブルは、本複写装置1のスキャナ部10の装置特性に合わせて、原稿の色が正確な色彩値(Lab値)として取得されるように作られている。
また、もう一つの色変換テーブル(色変換テーブル(2))は、上記Lab値とされた画像データを、CMYK表現の上記プリンタ出力データに変換するためのものであり、Lab3次元空間の各グリッド点(Lab値)に対して対応するCMYK値が収められている。当該テーブルは、本複写装置1のプリンタ部30の装置特性に合わせて、Lab値で表される各色彩がそのまま正確に出力されるように作られている。
また、上記補正処理用のデータは、前述した色彩値の色空間(Lab3次元空間)における1次色領域を表す(定義する)データと、補正処理によって変換させる1次色の階調値を示すデータである。当該補正処理用のデータが予め複写装置1に登録され、複写処理時に利用されることが本複写装置1の特徴であり、当該データの生成及び登録の詳細については後述する。
次に、RAM23は、スキャナ部10から入力されるスキャナ入力データ、上記色変換処理の過程で生成される各データ、上記補正処理後のプリンタ出力データ等を一時的に格納する記憶手段である。
次に、プリンタ部30は、画像処理部20から出力される上記補正処理後のプリンタ出力データに基づいて、印刷媒体に対して印刷を実行する部分である。図1には図示していないが、プリンタ部30には、制御部と機構部が備えられる。制御部は、前記プリンタ出力データを受け取って、当該データによる印刷を機構部へ指示すると共に機構部の各所の動作を制御する。また、機構部には、感光体、帯電ユニット、露光ユニット、現像ユニット、転写ユニット等が設けられ、用紙などの印刷媒体に対して、上記プリンタ出力データに基づく印刷処理を実行する。当該プリンタ部30からの印刷出力により、前記スキャナ部10で読み取られた原稿の画像が複写されることになる。
以上説明したような構成を有する本複写装置1では、前述のように、プリンタ出力データについての補正処理に特徴があるが、まず、その補正処理に用いられる前記補正処理用データの内容について説明する。当該複写装置1に対しては、使用前(出荷前)に以下のような作業を行なって上記補正処理用データを用意して、前記ROM22に登録しておく。
まず、上記補正処理を行なう1次色(例えば、黒色や黄色)について、濃度(階調)の異なる当該1次色の複数のパッチ3が印刷されたチャート2を、前記スキャナ部10でスキャニングする。すなわち、複数のパッチ画像を読み取る。そして、このチャート2は、媒体(用紙)の種類や印刷方法などの印刷条件毎に複数用意され、これら複数のチャート2について上記スキャニングを行なう。例えば、再生紙に印刷されたチャート、一般的な印刷物と同じ条件のチャートなどがスキャニングされる。
図2は、上記チャート2を例示した図である。図2に示すチャート2には、1次色であって、それぞれ、濃度の異なる複数のパッチ3が図に示すように印刷されている。例えば、最も淡い色から最も濃い色までを十数段階に分けて、各段階に対応する濃さのパッチ3が印刷される。このようなチャート2が上述の通り複数用意される。
上記スキャニングの後、スキャナ部10により、チャート2毎に各パッチ3の前記RGBデータが生成される。その後、前述した色変換テーブル(1)により、当該RGBデータがLabのデータに変換される。
その後、当該Labデータを取り出して、チャート2毎に各パッチ3のLab値をLabの3次元色空間にプロットする。なお、各パッチ3のLab値は、パッチ内の画素が有するLab値の平均を取るなどの方法により代表値を決定しておく。
図3は、上記補正処理用データを説明するための図である。図3には、上記Labの3次元色空間が示され、黒丸、白丸、及び×で示される各点が上述したプロット点である。ここに示す例では、3種類のチャート2について上記スキャニングがなされ、同じしるしで示されるプロット点が同じチャート2のパッチ3によるものである。
次に、チャート2毎に上記プロット点に基づく近似曲線を求める。図3に示す例では、T1、T2、及びT3がそれに相当する。
また、上記チャート2毎のプロット点から、定めようとしている前記1次色領域Sの中心線CLと当該中心線上の各点における当該1次色の階調値を決定する。この決定手法の一例としては、複数のチャート2の(図3の例では3つのチャート2の)、同じ濃度のパッチ3に対する上記プロット点の座標を平均化した座標の点を順次プロットしていき、それらのプロット点を通る近似曲線を取ることによって中止線CLを求める。そして、この中止線CL上の各プロット点に対して、対応するパッチ3の濃度に相当する階調値を割り付ける。
次に、前述した近似曲線T1、T2、及びT3について、これら曲線上の距離lとLabの各成分の関係を示すグラフを作成する。すなわち、距離lとL、距離lとa、及び距離lとbの関係を示す3つのグラフを作成する。図4は、距離lとaの関係を示すグラフを例示した図である。なお、距離lは、上記Labの3次元色空間における原点(図3に示すWP(White Point))からの距離を示すものである。
その後、各グラフにおいて、各距離l(l1、l2、l3、・・・ln)における、Labの各成分値の、最大値と最小値の差の半分の値を取得して各距離lに対応付ける。図4に示す例では、近似曲線T3が上記最大値を与え、近似曲線T1が上記最小値を与えるので、図に示すように、各距離l(l1、l2、l3、・・・ln)において、これらの曲線上のa値の差が取られ、その半分の値がa1、a2、a3、・・・anが、それぞれ、l1、l2、l3、・・・lnに対応付けられる。同様のことを、距離lとL及び距離lとbの関係を示すグラフにおいても実行する。
各距離(l1、l2、l3、・・・ln)をliで、上記対応付けられる各成分の値をLi、ai、biで表すと、上記処理の結果、各liにLi、ai、biが対応付けられることになる。そして、各liについて、対応付けられるLi、ai、biから下記式により、Wi(1次色領域の幅)を求める。
Wi=(Li+ai+bi1/2
そして、この求められたliとWiの関係を前述した中心線CLに対応付ける。すなわち、中心線CL上におけるWPからの距離がliである点における1次色領域Sの幅をWiとする。図3には、1点についてその様子が例示されている(図中のlとW)。そして、このWiは、距離がliにおける中心線CLの法線方向に向かう距離であり、距離がliである中心線CL上の点から上記法線方向Wi内の範囲(上記法線方向をなす平面における、距離がliである中心線CL上の点を中心とした半径Wiの円の範囲)を上記1次色領域Sの領域とする。この範囲を中心線CL上に順次連ねることにより、1次色領域Sが定義される。図3の例では、中心線CLを中心として太さの変化するチューブ状の領域Sが定義されたことになる。
このようにして求めた、1次色領域Sを定義する情報(中心線CLと当該線上の各点における幅W)と中心線CL上に割り付けられた前記階調値の情報を、前記補正処理用データとしてROM22に格納する。
なお、上記定義した1次色領域Sは、WPの周辺領域を含めないようにしてもよい。図3に示す例では、xで示す領域に含まれる部分は1次色領域Sから除くようにしている。
また、上記補正処理用データの生成と格納(登録)は、補正処理を必要とする各色について行なわれる。プリンタ部30では、CMYKの記録剤(トナー)が用いられるので、例えば、YとKについて当該補正処理用データの生成と格納(登録)を行なっておく。
次に、本複写装置1の画像処理部20で行なわれる、複写処理時の処理内容について、上記補正処理を中心に説明する。図5は、当該複写処理時の処理手順を例示したフローチャートである。
まず、原稿の画像データ(スキャナ入力データ)がスキャナ部10から入力される(ステップS1)。次に、入力されるデータは、前述したように、各画素がRGBの各階調値を有する形式をしているので、このRGBでの色表現を色彩値(Lab)での表現に変換する(ステップS2)。かかる変換処理には、前述した色変換テーブル(1)が用いられ、変換処理の結果、画像データは、各画素がLabの各値を有する形式となる。
その後、画像処理部20は、当該画像データをプリンタ部30用のデータ(プリンタ出力データ)に変換する(ステップS3)。すなわち、Labでの色表現をCMYKでの色表現に変更する。当該処理には、前述した色変換テーブル(2)が用いられ、変換処理の結果、画像データは、各画素がCMYKの各階調値を有する形式となる。
次に、本複写装置1での特徴であるプリンタ出力データの補正処理を実行する。当該処理では、まず、前記Lab形式の画像データを用いて、各画素の色がLab3次元色空間のどこに位置するかをチェックする。具体的には、前記定義した1次色領域Sの内部に位置するか否かをチェックする。前述したように、1次色領域SがYとKについて登録されているなど複数ある場合には、各領域Sについてチェックする。
当該チェックは、対象としている画素の位置から前述した1次色領域Sの中心線CLへの垂線の長さと、当該垂線の下ろされた中心線CL上の点における前記幅Wとを比較し、垂線の長さの方が短ければ、当該画素の位置が1次色領域Sの内部であると判断する。
図6は、プリンタ出力データの補正処理を説明するための図である。図6には、図3に示した1次色領域Sの一部分を示している。図6に示す例において、上記画素の色の位置が、p1で示す位置であった場合には、上記垂線の長さがw1であり、上記幅WがW1であるので、当該画素は1次色領域S内に位置すると判断される。なお、図中において、yは1次色領域Sの外面を示している。
このように、画素の位置が1次色領域Sの内部に位置すると判断された場合には、当該画素の位置を、前記垂線の先である中心線CL上の点の位置へ移動させる。図6の例では、p1からp10へ移動させる。そして、この画素の、前記生成されたプリンタ出力データにおけるCMYKの階調値を、当該移動後の中心線CL上の点に割り付けられている当該1次色の階調値に変更する。当該1次色がKの場合には、例えば、(10、0、5、98)のプリンタ出力データが、(0、0、0、100)に変更される。
すなわち、画素の色が1次色領域Sの内部に位置する場合には、当該画素の色が出力時にその1次色のみで表現されるように画像データが補正される。なお、上記判断と階調値の補正には、前記生成して登録しておいた補正処理用データが用いられるが、前記垂線を下ろした先の中心線CL上の点について、幅W、階調値が割り付けられていない場合には、その点の前後の点の値から補間して値を求める。
このようにして、登録されている1次色領域Sのいずれかに入る画素については、その1次色で表現されるように補正が行なわれる。
一方、前記判断において、前記垂線の長さの方が前記幅Wよりも長い場合には、画素の位置が1次色領域Sの外部に位置すると判断する。そして、この場合には、更に、1次色領域Sの周辺領域に位置するか否かを判断する。図6に示す例において、zで示す線がこの周辺領域の外面を示しており、当該領域についてもその情報が予めROM22に登録されている。当該領域についても、1次色領域Sと同様に、中心線CL上の各点とそれらの点における幅の形式で情報が格納されている。なお、当該周辺領域は、1次色領域S内の色を1次色にしてしまうことによる色の不連続性を緩和するために設けられるものであり、その大きさは、1次色領域Sに基づいて適宜決定される。
上記周辺領域に位置するか否かの判断は、前述した画素の位置からの中心線CLへの垂線の長さと、上記周辺領域を定義する幅の比較により行なわれる。比較の結果、当該垂線の長さの方が長い場合には、周辺領域の外部に位置すると判断して、当該画素については補正処理を行なわない。すなわち、前記生成されたプリンタ出力データを変更しない。
一方、前記垂線の長さの方が短い場合には、周辺領域の内部に位置すると判断して、当該画素の位置を、前記垂線上に、中心線CLに近づける方向へ移動させる。図6に示す例では、p2で示す位置にある画素が周辺領域の内部に位置しており、この場合には、当該画素の位置をp20まで移動させるようにしている。
周辺領域の内部に位置している場合の移動量は、様々な方法で決定することが可能であるが、前記垂線の長さをw、1次色領域Sの幅をW、周辺領域の幅をW0とすると、例えば、下記の式によって決定することができる。
移動量=(1−(w−W)/(W0−W))×w
図6の例では、p2とp20の距離は、(1−(w2−W2)/(W20−W2))×w2となる。
このように移動が終了すると、次に、移動後の位置に対応するLabの各座標値を取得し、当該Lab値を前記色変換テーブル(2)でCMYK形式に変換する。そして、当該CMYKの各階調値を、当該画素のプリンタ出力データとする。すなわち、生成されていたプリンタ出力データを、位置の移動後に得られたCMYKの各階調値に置き換える補正を行なう。
このような周辺領域における補正処理は、1次色領域Sが用意される各1次色について実行される。
以上のようにしてプリンタ出力データの補正が実行されると、画像処理部20は、補正処理後のプリンタ出力データをプリンタ部30へ出力する(ステップS5)。補正後のデータを受け取ったプリンタ部30は、当該データに従って所定の印刷媒体へ印刷処理を実行するが、前記1次色領域S内に位置した画素については、前記補正により、その1次色の記録剤(トナー)のみで印刷がなされることになる。
以上説明したように、本実施の形態例に係る複写装置1では、複数種類の条件で印刷された1次色の標本サンプル(チャート2)の画像を読み取り、これらの色彩値に基づいて当該1次色の1次色領域Sを定義しておき、複写処理時には、この1次色領域S内の色について1次色のみで出力がなされるように画像データを補正する。そして、当該1次色領域Sは、その領域の中心線CLと中心線からの幅Wを用いて、前記複数の標本サンプルの色彩値が含まれるように定義される。従って、同じ1次色の原稿について、その印刷媒体等の印刷条件が様々であっても、常に、出力時にはその1次色での複写が可能であり、他の色が混ざることによる濁りがなく、見栄えの良い複写を実行することができる。
特に、濁りの目立つ黒色や黄色について上記1次色領域Sを定義した補正処理を行なうことにより、大きな効果を得ることができる。
また、上記1次色領域Sの周辺領域にある色については、その1次色へ近づける変更を行っているので、上記1次色領域S内の色を1次色にしてしまう処理による色の不連続性を緩和させることができる。
また、前述のように、1次色領域SからWPの周辺を除くようにすることにより、WP周辺の色の補正を行なわないようにすることができる。WP周辺の淡い色では、補正を行なうことにより色調が変動する恐れがあるが、1次色領域SからWPの周辺を除くことにより、そのデメリットを防ぐことができる。
なお、本実施の形態例では、画像処理部20での処理をプログラムに従ったCPU21の動作で実行したが、これらの処理をASIC等で実行するようにしても良い。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
本発明を適用した画像処理装置を備える複写装置の実施の形態例に係る構成図である。 チャート2を例示した図である。 補正処理用データを説明するための図である。 距離lとaの関係を示すグラフを例示した図である。 複写処理時の処理手順を例示したフローチャートである。 プリンタ出力データの補正処理を説明するための図である。
符号の説明
1 複写装置、 2 チャート、 3 パッチ、 10 スキャナ部、 20 画像処理部、21 CPU、 22 ROM、 23 RAM、 30 プリンタ部

Claims (7)

  1. 読取装置で取得された原稿の画像データを、出力装置用のデータに変換する処理を実行する画像処理装置であって、
    画像の色彩値を表す色空間における所定領域内にある色が、前記出力装置の記録剤の1色で出力されるように前記画像データを変更する補正手段を有し、
    前記所定領域は、それぞれ濃度が異なる前記1色の複数のパッチが印刷された標本サンプルであって、複数種類の条件で印刷された複数の標本サンプルを、前記読取装置で読み取って得られる前記各パッチの色彩値から定められる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記所定領域は、前記複数の標本サンプルにおける各パッチの色彩値が含まれるように定められる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1あるいは請求項2において、
    前記所定領域は、前記複数の標本サンプルにおける各パッチの色彩値から求められる、中心線と当該中心線からの幅によって定義される
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、
    前記所定領域は、前記色空間における白色の位置の周辺を含まない
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、
    前記標本サンプルが印刷される複数種類の条件には、前記標本サンプルの媒体の種類が含まれる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、
    前記補正手段は、前記所定領域外の前記所定領域の周辺に位置する色が、前記1色に近づいた色で出力されるように前記画像データを変更する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 読取装置で取得された原稿の画像データを、出力装置用のデータに変換する処理を画像処理装置に実行させる画像処理プログラムであって、
    画像の色彩値を表す色空間における所定領域内にある色が、前記出力装置の記録剤の1色で出力されるように前記画像データを変更する補正工程を前記画像処理装置に実行させ、
    前記所定領域は、それぞれ濃度が異なる前記1色の複数のパッチが印刷された標本サンプルであって、複数種類の条件で印刷された複数の標本サンプルを、前記読取装置で読み取って得られる前記各パッチの色彩値から定められる
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
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JPH0746416A (ja) * 1993-07-28 1995-02-14 Ricoh Co Ltd 色画像処理装置
JP2002330303A (ja) * 2001-05-07 2002-11-15 Konica Corp 色調整方法、色調整方法の実行のためのプログラム及びプログラムを格納した記録媒体

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