JP2009117008A - 録音装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部30は、受信部が受信中の楽曲をHDDへ保存する旨の保存指示を操作部が受け付けた場合には(S180:YES)、操作部が保存指示を受け付けた楽曲における音質の評価値がHDDに記憶されている閾値データに示される閾値よりも大きいか否かを判断する(S186)。そして、制御部30は、保存指示を受け付けた楽曲における音質の評価値が閾値よりも大きいと判断した場合には(S186:YES)、保存指示を受け付けた楽曲に関する楽曲データをメモリ40の放送関連データのメモリ領域410から読み出し(S188)、その読み出した楽曲データと保存指示を受け付けた楽曲における音質の評価値を示す音質評価値データとを関連付けた楽曲関連データをHDD50に記憶させる(S190)。
【選択図】図4
Description
(イ)まず、請求項3に記載のように、録音装置は、さらに、電界強度検出手段と、音質評価値算出手段を備えることが考えられる。一時保存手段は、電界強度検出手段によって検出された電界強度の値を同時に保存する。そして、受付手段が前記指示を受け付けた場合には、音質評価値算出手段が、受付手段が前記指示を受け付けた楽曲における電界強度の値を一時保存手段から読み出し、その読み出した電界強度の値に基づいて、受付手段が前記指示を受け付けた楽曲における音質の評価値を算出する。
(ハ)まず、請求項5に記載のように、一時保存手段によって保存されている電界強度の値を読み出し、その読み出した電界強度の値に基づいて、閾値を算出する閾値算出手段を備えることが考えられる。
このように構成された録音装置によれば、使用者から閾値を受け付けるので、閾値が固定値として予め設定されている場合と比較して、例えば使用者の意向に沿って楽曲ごとに閾値を変更することができる。一例を挙げると、受信中の楽曲が、使用者が後で聞きたいと思った楽曲を保存する楽曲保存手段に保存されていない場合には、使用者から小さい閾値を受け付けることによって、悪い音質で録音した楽曲であっても保存する可能性が大きくなる。一方、受信中の楽曲が楽曲保存手段に保存されている場合には、使用者から大きい閾値を受け付けることによって、悪い音質で録音した楽曲を保存する可能性が小さくなり、良い音質で録音した楽曲を保存する可能性が大きくなるといった具合である。したがって、使用者から小さい閾値を受け付けることによって、受信中の楽曲を保存する旨の指示を受け付けたときに悪い音質で録音した楽曲であっても保存する可能性が大きくなるので、使用者に満足感を与えることができる。
[1.録音装置の構成の説明]
図1(a)は録音装置1の全体構成を示すブロック図であり、図1(b)はメモリ40に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、図1(c)は放送関連データのメモリ領域410を示す説明図である。
受信部10は、例えばデジタルラジオ受信機などの受信装置から構成されており、アンテナ10aを介してデジタルラジオ放送を受信してその受信信号を制御部30、及び音声制御部へ送信する。なお、このデジタルラジオ放送については後述する。
表示部70は、例えば液晶ディスプレイなどの画像表示装置から構成されており、使用者から各種情報を受け付ける旨を案内するための案内情報などを表示する。
図3(a)はデジタルラジオ放送におけるデータ構造を示す説明図である。
デジタルラジオ放送では、図3(a)に示すように、複数のチャンネルの放送データが多重化されて所定のフレーム単位で送信されている。例えばチャンネル1放送データが楽曲に関するデータの場合には、その放送データは楽曲データと番組付加データとから構成されている。この楽曲データは音声出力部20によって楽曲を音声により出力するのに用いられる。また、この番組付加データは放送番組を特定するための番組名データ、曲名データ、エンドビットデータなどから構成されている。この番組名データは番組名を示し、曲名データは楽曲を特定するのに用いられ、エンドビットデータは楽曲の終了を通知するのに用いられる。
メモリ40には、図1(b)に示すように、放送関連データを記憶する放送関連データのメモリ領域410などが設けられている。以下、放送関連データを説明する。
放送関連データは、デジタルラジオ放送された放送データなどに関するデータであり、使用者が後で聞きたいと思った楽曲をHDD50に保存する際に用いられる。この放送関連データは、図1(c)に示すように、楽曲、ニュース、コマーシャル(CMとも称する。)などに関する放送データと、デジタルラジオ放送を受信中に検出された電界強度の値を示す電界強度データとを関連付けている。また、放送データが楽曲に関する放送データの場合には、その放送関連データは、楽曲データと曲名データと電界強度データとを関連付けている。
図2(a)はHDD50に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、図2(b)は楽曲関連データのメモリ領域510を示す説明図であり、図2(c)は番組データのメモリ領域530を示す説明図である。
楽曲関連データは、デジタルラジオ放送された放送データのうち楽曲データなどに関するデータであり、使用者が保存しておきたいと所望する楽曲のうち良い音質で録音した楽曲だけを保存するのに用いられる。この楽曲関連データは、図2(b)に示すように、楽曲データと曲名データと音質評価値データとを関連付けている。この音質評価値データは楽曲における音質の評価値を示すデータであり、その音質の評価値は上述した放送関連データにおける楽曲データと曲名データとに関連付けられた電界強度データに示される電界強度の値に基づいて制御部30によって算出される。
閾値データは、楽曲における音質の閾値を示すデータであり、使用者が後で聞きたいと思った楽曲をHDD50に保存するか否かを判断するのに用いられる。この閾値は、予め実験等によって設定される値であり、例えばHDD50の楽曲関連データのメモリ領域510に記憶されている楽曲データに基づいて音声出力部20によって楽曲を音声により出力した際に、使用者の聴取に耐えられる音質の評価値よりも大きく設定されている。
番組データは、デジタルラジオ放送される放送番組に関するデータであり、所定値以下の音質の評価値を示す音質評価値データと関連付けられてHDD50の楽曲関連データのメモリ領域510に記憶されている曲名データと同一の曲名データを有する楽曲を受信するのに用いられる。なお、この所定値とは、予め実験等によって設定される値であり、例えばHDD50の楽曲関連データのメモリ領域510に記憶されている楽曲データに基づいて音声出力部20によって楽曲を音声により出力した際に、聴取する使用者に満足感を与えられる音質の評価値よりも大きく設定されている。この番組データは、図2(c)に示すように、曲名データと放送局名データと日時データとを関連付けている。この放送局名データはデジタルラジオ放送するチャンネル(図3(a)参照)を示すデータであり、チャンネルを選択するのに用いられる。また、日時データはデジタルラジオ放送される日時を示すデータであり、チャンネルを選択するための日時を得るのに用いられる。
以上、録音装置1の構成について説明したが、本実施形態における録音装置1の構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応は次のとおりである。本実施形態の受信部10が、特許請求の範囲における受信手段に相当する。また、メモリ40が、一時保存手段に相当する。さらに、HDD50が、楽曲保存手段、及び番組情報記憶手段に相当する。また、操作部60が、受付手段、音質評価値受付手段、閾値受付手段、及び起動受付手段に相当する。また、制御部30が、音質評価値判断手段、保存制御手段、電界強度検出手段、音質評価値算出手段、閾値算出手段、受付判断手段、楽曲更新手段、特定情報読出手段、存在判断手段、放送局・日時情報読出手段、選局手段、現在時刻取得手段、選局制御手段、及び低評価楽曲更新手段に相当する。また、曲名データが特定情報に相当し、チャンネルが放送局に相当する。
次に、録音装置1の制御部30が実行する楽曲保存処理の手順を図4〜図6のフローチャート、及び図3(b)に基づいて説明する。なお、図3(b)は電界強度の検出値を示す説明図である。本処理は、録音装置1の制御部30、及び操作部60に電力が供給され、制御部30が起動されている場合に実行される(図1(a)参照)。
(1)本実施形態の録音装置1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、楽曲保存処理において、制御部30は、受信部10が受信中の楽曲をHDD50へ保存する旨の保存指示を操作部60が受け付けた場合には(S180:YES)、操作部60が保存指示を受け付けた楽曲における音質の評価値がHDD50に記憶されている閾値データに示される閾値よりも大きいか否かを判断する(S186)。そして、制御部30は、保存指示を受け付けた楽曲における音質の評価値が閾値よりも大きいと判断した場合には(S186:YES)、保存指示を受け付けた楽曲に関する楽曲データをメモリ40の放送関連データのメモリ領域410から読み出し(S188)、その読み出した楽曲データと保存指示を受け付けた楽曲における音質の評価値を示す音質評価値データとを関連付けた楽曲関連データをHDD50に記憶させる(S190)。したがって、使用者が保存しておきたいと所望する楽曲のうち良い音質で録音した楽曲だけを保存することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することができる。
Claims (8)
- 楽曲を含む放送を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された放送を所定時間保存する一時保存手段と、
使用者が前記所定時間以上保存しておきたいと所望する楽曲を保存しておくための楽曲保存手段と、
前記受信手段が受信中の楽曲を前記楽曲保存手段へ保存する旨の指示を受け付け可能な受付手段と、
前記受付手段が前記指示を受け付けた場合には、前記受付手段が前記指示を受け付けた楽曲における音質の評価値が閾値よりも大きいか否かを判断する音質評価値判断手段と、
前記音質評価値判断手段によって前記評価値が前記閾値よりも大きいと判断された場合には、前記受付手段が前記指示を受け付けた楽曲を前記一時保存手段から読み出し、その読み出した楽曲と前記評価値とを関連付けて前記楽曲保存手段に保存させる保存制御手段と、
を備えることを特徴とする録音装置。 - 請求項1に記載の録音装置において、
前記保存制御手段が、前記音質評価値判断手段によって前記評価値が前記閾値以下であると判断された場合には、前記受付手段が前記指示を受け付けた楽曲と前記評価値とを前記楽曲保存手段に保存させないことを特徴とする録音装置。 - 請求項1または請求項2に記載の録音装置において、
さらに、前記受信手段が放送を受信中に電界強度を検出する電界強度検出手段を備え、
前記一時保存手段は、前記電界強度検出手段によって検出された電界強度の値を同時に保存し、
さらに、前記受付手段が前記指示を受け付けた場合には、前記受付手段が前記指示を受け付けた楽曲における電界強度の値を前記一時保存手段から読み出し、その読み出した電界強度の値に基づいて、前記受付手段が前記指示を受け付けた楽曲における音質の評価値を算出する音質評価値算出手段を備えることを特徴とする録音装置。 - 請求項1または請求項2に記載の録音装置において、
さらに、前記受付手段が前記指示を受け付けた楽曲における音質の評価値を使用者から受け付ける音質評価値受付手段を備えることを特徴とする録音装置。 - 請求項3に記載の録音装置において、
さらに、前記一時保存手段によって保存されている電界強度の値を読み出し、その読み出した電界強度の値に基づいて、前記閾値を算出する閾値算出手段を備えることを特徴とする録音装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の録音装置において、
さらに、前記閾値を使用者から受け付ける閾値受付手段を備えることを特徴とする録音装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の録音装置において、
楽曲には、その楽曲を特定するための特定情報が含まれており、
さらに、
前記受信手段が楽曲を受信中に、前記受付手段が前記指示を受け付けたか否かを判断する受付判断手段と、
前記受付判断手段によって前記指示を受け付けていないと判断された場合には、前記指示を受け付けていない楽曲の特定情報を前記一時保存手段から読み出し、その読み出した楽曲の特定情報と同一の特定情報を有する楽曲である同一楽曲が前記楽曲保存手段に保存されており、且つ前記指示を受け付けていない楽曲における音質の評価値が、前記同一楽曲と関連付けられて前記楽曲保存手段に保存されている同一楽曲の評価値よりも大きいときには、前記楽曲保存手段に保存されている前記同一楽曲を前記指示を受け付けていない楽曲に更新させるとともに、前記楽曲保存手段に前記同一楽曲の評価値を前記指示を受け付けていない楽曲における音質の評価値に更新させる楽曲更新手段と、
を備えることを特徴とする録音装置。 - 請求項7に記載の録音装置において、
さらに、
使用者による当該録音装置を起動する旨の起動指示を受け付け可能な起動受付手段と、
前記起動受付手段によって前記起動指示を受け付けていない場合には、所定値以下の評価値と関連付けられて前記楽曲保存手段に保存されている楽曲である低評価楽曲の特定情報を読み出す特定情報読出手段と、
前記特定情報とその特定情報を有する楽曲を放送する放送局を示す放送局情報とその放送する日時を示す日時情報とを関連付けた番組情報を記憶する番組情報記憶手段と、
前記特定情報読出手段によって読み出された低評価楽曲の特定情報と同一の特定情報が、前記番組情報記憶手段によって記憶されている番組情報に存在しているか否かを判断する存在判断手段と、
前記存在判断手段によって前記同一の特定情報が前記番組情報に存在していると判断された場合には、前記番組情報における放送局情報と日時情報とを読み出す放送局・日時情報読出手段と、
前記受信手段が受信する放送局を選局可能な選局手段と、
現在時刻を示す現在時刻情報を取得する現在時刻取得手段と、
前記放送局・日時情報読出手段によって読み出された放送局情報と日時情報とに基づいて、現在時刻取得手段によって取得された現在時刻情報に示される現在時刻が、前記日時情報が示す日時に達した際に、前記選局手段を制御して前記放送局情報が示す放送局を選局させる選局制御手段と、
前記受信手段によって受信された前記同一の特定情報を有する楽曲である受信楽曲における音質の評価値が、前記低評価楽曲と関連付けられて前記楽曲保存手段に保存されている低評価楽曲の評価値よりも大きいときには、前記楽曲保存手段に保存されている前記低評価楽曲を前記受信楽曲に更新させるとともに、前記楽曲保存手段に保存されている前記低評価楽曲の評価値を前記受信楽曲における音質の評価値に更新させる低評価楽曲更新手段と、
を備えることを特徴とする録音装置。
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