JP2009116761A - 収納箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納した複数の包装硬貨12を容易に整列でき、各包装硬貨12を取り出しやすくできる収納箱11を提供する。
【解決手段】2列の収納溝部列28の各収納溝部29は、2列の収納溝部列28の間の中央部側より反対の端部側が低くなるように下降傾斜する。収納溝部29に載せて収納する包装硬貨12を、収納溝部29の下降傾斜する方向に寄せ、ストッパ部32に当接する状態に整列させる。包装硬貨12の高い位置にある側の端部に指を引っ掛け、包装硬貨12の低い位置にある側の端部をストッパ部32に当てながら引き上げ、包装硬貨12を取り出せる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数枚の円板状媒体、或いは複数枚の円板状媒体を包装した棒状の包装体を収納する収納箱に関する。
従来、複数枚の円板状媒体を包装した棒状の包装体としては、例えば硬貨や遊技用に用いられる遊技コインなどを複数枚集積して包装した包装硬貨や包装遊技コインなどがあり、これら複数本の包装硬貨や包装遊技コインを一括して運搬、保管するための収納箱がある。
この収納箱には、収納箱本体の上面に複数本の例えば包装硬貨を横向きに載せて収納する複数の収納溝部が並設されている。各収納溝部の底面は、長手方向に水平で、長手方向に対して交差する方向の断面形状が包装硬貨の下部側の周面を嵌合可能な略半円形に形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−65952号公報(第3頁、図1)
しかしながら、従来の収納箱では、収納溝部の底面が長手方向に水平であるため、長手方向における包装硬貨の位置は載せたときの位置に依存し、収納箱に振動を与えたとしても包装硬貨の長手方向の位置が整列されるわけでもなく、長手方向における包装硬貨の位置にばらつきが生じる。
包装硬貨を取り出す場合、指を包装硬貨の端面に引っ掛けて引き上げるのが一般的であるが、収納溝部内における包装硬貨の長手方向の位置のばらつきにより、指を包装硬貨の端面に引っ掛けにくかったり、指を包装硬貨の端面に引っ掛けてもその包装硬貨を収納溝部内で長手方向に沿って移動させて側壁などに当接させてからでないと引き上げることができないなど、包装硬貨を取り出しにくい問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、収納した複数枚の円板状媒体、或いは包装体を容易に整列させることができ、複数枚の円板状媒体、或いは包装体を取り出しやすくできる収納箱を提供することを目的とする。
請求項1記載の収納箱は、収納箱本体と、この収納箱本体の上面に2列の収納溝部列が並設され、これら各収納溝部列には複数枚の円板状媒体、或いは複数枚の円板状媒体を包装した棒状の包装体を2列の収納溝部列が並ぶ方向を長手方向として横向きに載せて収納する収納溝部が各収納溝部列に沿って複数並設され、これら各収納溝部が2列の収納溝部列の間の中央部側より反対の端部側が低くなるように下降傾斜されている収納部と、この収納部の収納溝部が下降傾斜する方向の端部に設けられ、前記複数枚の円板状媒体、或いは包装体の端部と当接するストッパ部とを具備しているものである。
請求項2記載の収納箱は、請求項1記載の収納箱において、前記収納溝部は、前記複数枚の円板状媒体、或いは包装体の周面の2箇所が接触する両側の溝側面を有しているものである。
請求項3記載の収納箱は、請求項1または2記載の収納箱において、前記収納溝部には、少なくとも前記複数枚の円板状媒体、或いは包装体と接する箇所に前記収納箱本体の表面の摩擦係数より低い低摩擦部材が設けられているものである。
請求項4記載の収納箱は、請求項1ないし3いずれか記載の収納箱において、前記収納箱本体には、他の収納箱との積み重ね時に互いに係合する積重ね用係合部が設けられているものである。
請求項5記載の収納箱は、請求項4記載の収納箱において、前記積重ね用係合部は、前記収納溝部列に沿って複数の収納溝部が並設される方向に対応した前記収納箱本体の両端部に設けられているものである。
請求項6記載の収納箱は、請求項5記載の収納箱において、前記積重ね用係合部は、前記各収納溝部列毎に対応してそれぞれ設けられているものである。
請求項7記載の収納箱は、請求項1ないし6いずれか記載の収納箱において、前記収納箱本体の外側面に、他の収納箱の収納箱本体との並列配置による組み合わせ時に互いに係合する並列配置用係合部が設けられているものである。
請求項8記載の収納箱は、請求項1ないし7いずれか記載の収納箱において、前記収納箱本体には、前記収納溝部列に沿って複数の収納溝部が並設される方向に対応した両端に、上面が開口されるとともに下面が閉塞された把手部が設けられているものである。
請求項9記載の収納箱は、請求項1ないし8いずれか記載の収納箱において、前記ストッパ部には、前記収納溝部に収納された前記複数枚の円板状媒体、或いは包装体が露出する切欠部が設けられているものである。
請求項10記載の収納箱は、請求項9記載の収納箱において、前記切欠部は、他の収納箱が積み重ねられた状態でも外方に開口されるものである。
請求項1記載の収納箱によれば、2列の収納溝部列の各収納溝部が、2列の収納溝部列の間の中央部側より反対の端部側が低くなるように下降傾斜しているため、収納溝部に載せて収納する複数枚の円板状媒体、或いは包装体を収納溝部の下降傾斜する方向に寄せてストッパ部に当接する状態に容易に整列させることができ、この整列された複数枚の円板状媒体、或いは包装体の高い位置にある側の端部に指を容易に引っ掛けることができて複数枚の円板状媒体、或いは包装体の低い位置にある側の端部をストッパ部に当てながら容易に引き上げることができ、複数枚の円板状媒体、或いは包装体を取り出しやすくできる。また、収納箱を振ることで、ストッパ部側に複数枚の円板状媒体、或いは包装体を寄せることができ、取り出しを容易にできる。
請求項2記載の収納箱によれば、請求項1記載の収納箱の効果に加えて、収納溝部の両側の溝側面に、複数枚の円板状媒体、或いは包装体の周面の2箇所のみが接触するため、収納溝部に収納した複数枚の円板状媒体、或いは包装体が長手方向に移動しやすく、収納溝部の傾斜によって複数枚の円板状媒体、或いは包装体をストッパ部側に寄せやすくできる。
請求項3記載の収納箱によれば、請求項1または2記載の収納箱の効果に加えて、収納溝部の少なくとも複数枚の円板状媒体、或いは包装体と接する箇所に、収納箱本体の表面の摩擦係数より低い低摩擦部材を設けたため、収納溝部に収納した複数枚の円板状媒体、或いは包装体が長手方向に移動しやすく、収納溝部の傾斜によって複数枚の円板状媒体、或いは包装体をストッパ部側に寄せやすくできる。
請求項4記載の収納箱によれば、請求項1ないし3いずれか記載の収納箱の効果に加えて、収納箱本体には、他の収納箱との積み重ね時に互いに係合する積重ね用係合部を設けたため、複数の収納箱を積み重ねた際に位置決め保持できる。
請求項5記載の収納箱によれば、請求項4記載の収納箱の効果に加えて、積重ね用係合部を収納溝部列に沿って複数の収納溝部が並設される方向に対応した収納箱本体の両端部に設けたため、複数枚の円板状媒体、或いは包装体の取り出しに邪魔になるのを防止できる。
請求項6記載の収納箱によれば、請求項5記載の収納箱の効果に加えて、積重ね用係合部を各収納溝部列毎に対応してそれぞれ設けたため、収納箱本体の各収納溝部列上に例えば1列の収納溝部列のみを備えた1列型の収納箱をそれぞれ積み重ねる場合に、積重ね用係合部を利用して位置決め保持できる。
請求項7記載の収納箱によれば、請求項1ないし6いずれか記載の収納箱の効果に加えて、収納箱本体の外側面には、他の収納箱の収納箱本体との並列配置による組み合わせ時に互いに係合する並列配置用係合部を設けたため、複数の収納箱を並列配置して組み合わせた際に位置決め保持できる。
請求項8記載の収納箱によれば、請求項1ないし7いずれか記載の収納箱の効果に加えて、収納箱本体の収納溝部列に沿って複数の収納溝部が並設される方向に対応した両端に、上面が開口するとともに下面が閉塞した把手部を設けたため、把手部を下から支える手には把手部が面接触し、下面が開口面の場合のように開口の縁が把手部を下から支える手に食い込むことがなく、持ち運びやすくできる。
請求項9記載の収納箱によれば、請求項1ないし8いずれか記載の収納箱の効果に加えて、ストッパ部には収納溝部に収納された複数枚の円板状媒体、或いは包装体が露出する切欠部を設けたため、収納溝部の傾斜によってストッパ部側に寄せられた複数枚の円板状媒体、或いは包装体の収納状態を確認できる。
請求項10記載の収納箱によれば、請求項9記載の収納箱の効果に加えて、他の収納箱を積み重ねられた状態でも外方に開口する切欠部から複数枚の円板状媒体、或いは包装体の収納状態を確認できる。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、複数枚の円板状媒体を包装した棒状の包装体としては、例えば硬貨や遊技用に用いられる遊技コインなどを複数枚集積して包装した包装硬貨や包装遊技コインなどがあり、これら複数本の包装硬貨や包装遊技コインを一括して運搬、保管するために収納箱11が用いられる。なお、以下、包装体としての包装硬貨12を例にとって説明する。
収納箱11は、上面に複数本の包装硬貨12を2列に配列して収納する2列型であり、例えばABSなどの樹脂製で一体成形された収納箱本体13を有している。この収納箱本体13は、平面視で略矩形状とし、包装硬貨12を収納する各列方向に沿った方向の長さが長く、その長手方向の両端から突出して収納箱11を持ち運ぶための把手14が形成されている。
収納箱本体13は、短手方向の両側の側面部21、および長手方向の両端の端面部22を有する枠部23が形成され、この枠部23内に包装硬貨12を支持するための底面部24が形成され、この底面部24の下側に空間部25が形成されている。
収納箱本体13の底面部24上に、複数本の包装硬貨12を収納する収納部27が形成されている。この収納部27は、収納箱本体13の短手方向に2列並んで設けられる2列の収納溝部列28を備え、これら各収納溝部列28には包装硬貨12の長手方向を2列の収納溝部列28が並ぶ方向として横向きに載せて収納する収納溝部29が各収納溝部列28に沿って複数並設されている。
収納溝部29は、上方に開口した凹溝状で、上方から包装硬貨12を出し入れ可能とし、2列の収納溝部列28の間の中央部側の高さ位置より反対の端部側の高さ位置が低くなるように下降傾斜されている。すなわち、図2に示すように、2列の収納溝部列28が並ぶ方向の断面が、2列の収納溝部列28の間の中央部の高さ位置が最も高く、両側の側面部21側の高さ位置が低くなるように、略ハの字形に形成されている。
2列の収納溝部列28の間の最も高い位置には、2列の収納溝部29間を仕切るダボ状の列仕切部30が突出形成されている。収納溝部29が下降傾斜する方向の端部には、側面部21の内壁面が位置し、この側面部21の内壁面から縦方向の複数のリブ31が突出形成され、これら側面部21およびリブ31によって収納溝部29に収納した包装硬貨12の端面と当接するストッパ部32が形成されている。各収納溝部列28に沿って隣り合う収納溝部29の間には、収納溝部間仕切部33が突出形成されている。
図3に示すように、収納溝部29の底面形状は、いずれの金種の径の包装硬貨12でもその周面の2箇所のみが包装硬貨12の長手方向に沿って線接触するように、上側より下側の間隔が互いに狭まる両側の溝側面34を有する断面略V字形に形成されている。この収納溝部29の少なくとも包装硬貨12と接する箇所である溝側面34の表面には、収納箱本体13の材質の摩擦係数より低い図示しない低摩擦部材が設けられている。この低摩擦部材は、例えば、シリコン樹脂およびフッ素樹脂などの潤滑性樹脂が用いられ、溝側面34の表面にコーティングを施したり、粘着テープによって貼り付けて設けられている。
両側面部21であって、各収納溝部29のストッパ部32には収納溝部29に収納された包装硬貨12の端面が露出する切欠部35が略Uの字形に切り欠き形成されている。この切欠部35は、図7に示すように、他の収納箱11を積み重ねた状態でも外方に露出して収納溝部29内の包装硬貨12の収納状態を確認できるように構成されている。
図1に示すように、収納箱本体13の枠部23の上端部には、他の収納箱11を積み重ねる際に他の収納箱11の枠部23の下端部が載置される載置部37が形成されている。この収納箱本体13の枠部23の上端部および下端部には、2つの収納箱11を積み重ねた際に互いに係合する積重ね用係合部38が設けられている。図1、図4および図5に示すように、積重ね用係合部38は、収納溝部列28に沿って複数の収納溝部29が並設される方向に対応した収納箱本体13の枠部23の長手方向の両端部であって、各収納溝部列28毎に対応した位置の計4箇所にそれぞれ設けられているものであり、枠部23の上端部から突出する凸部39と枠部23の下端部の凹部40とを備え、2つの収納箱11を積み重ねた際にこれら凸部39と凹部40とが係合して水平方向の位置決め保持がなされる。さらに、枠部23の上端部および凸部39より外側に、積み重ねた収納箱11の端面部22の外面が係合する段部41が上方に突出形成されている。したがって、2つの収納箱11を積み重ねた際に、各凸部39と各凹部40とが係合するとともに、両端の段部41と上側の収納箱11の両端面部22とが係合する積重ね用係合部38により、水平方向の位置決め保持がなされる。
図1および図6に示すように、収納箱本体13の両側の側面部21には、他の収納箱11の収納箱本体13との並列配置による組み合わせ時に、互いに係合する並列配置用係合部43が設けられている。この並列配置用係合部43は、一側の側面部21の一端寄り位置に四角形状の凸部44が突出形成されているとともに他端寄りに四角形状の凹部45が形成され、他側の側面部21の一端寄り位置に四角形状の凹部45が形成されているとともに他端寄りに四角形状の凸部44が突出形成されており、2つの収納箱11を並列配置して組み合わせる際にこれら凸部44と凹部45とが係合して組み合わせる方向に対して交差する方向の位置決め保持がなされる。
また、図1および図4に示すように、各把手14は、収納箱本体13の端面部22の上部側より外方へ突出形成されており、各把手14の内側には指を差し込むことが可能な把手溝51が形成され、この把手溝51の外側に手で把手可能とする把手部52が形成されている。この把手部52には、肉盗みが施されるが、把手部52の上面には窪みが形成されている。すなわち、把手部52の下面は、肉盗みによる縁が位置することなく、略平坦面に形成されており、さらに、滑り防止のためにわずかに突出する複数のダボ53が形成されている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
図1ないし図3に示すように、包装硬貨12を収納箱11に収納する場合には、包装硬貨12を横向きとして収納箱11の収納溝部29に上方から挿入して載せ、包装硬貨12を収納溝部29に収納する。
このとき、収納溝部29は、2列の収納溝部列28の間の中央部側より反対の端部側が低くなるように下降傾斜しているため、収納溝部29に載せて収納する包装硬貨12を収納溝部29の下降傾斜する方向に寄せることができ、特に、収納箱11を揺らして振動を与えたり、収納箱11を持ち運ぶ際に振動を与えることにより、包装硬貨12を収納溝部29の下降傾斜する方向に容易に寄せることができ、包装硬貨12の端面がストッパ部32に当接する状態に容易に整列させることができる。
さらに、収納溝部29の両側の溝側面34に、包装硬貨12の周面の2箇所のみが接触するため、収納溝部29に収納した包装硬貨12が長手方向に移動しやすく、収納溝部29の傾斜によって包装硬貨12をストッパ部32側に寄せやすくできる。
さらに、収納溝部29の少なくとも包装硬貨12と接する箇所に、収納箱本体13の表面の摩擦係数より低い低摩擦部材を設けた場合には、収納溝部29に収納した包装硬貨12が長手方向により移動しやすく、収納溝部29の傾斜によって包装硬貨12をストッパ部32側により寄せやすくできる。
また、ストッパ部32には収納溝部29に収納された包装硬貨12が露出する切欠部35を設けたため、収納箱11の側方からでも、収納溝部29の傾斜によってストッパ部32側に寄せられた包装硬貨12の収納状態を確認できる。
また、包装硬貨12を収納した収納箱11を持ち運ぶ場合には、収納箱11の両端の把手部52の下面に両手を当てて把手溝51を通じて把手部52を握ることにより、収納箱11を安定性よく持ち運ぶことができる。
このとき、把手部52には、肉盗みが施されているが、上面が開口するとともに下面が閉塞しているため、把手部52を下から支える手には把手部52が面接触し、下面が開口面の場合のように開口の縁が把手部52を下から支える手に食い込むことがなく、持ち運びやすくできる。
また、包装硬貨12を収納箱11から取り出す場合には、上述のように収納溝部29に収納された包装硬貨12はその包装硬貨12の端面がストッパ部32に当接する状態に整列されているため、例えば、包装硬貨12の高い位置にある側の端部に指を容易に引っ掛けることができて、包装硬貨12の低い位置にある側の端部をストッパ部32に当てながら引き上げることができ、あるいは、包装硬貨12の高い位置にある側の端部に指を引っ掛けるとともに包装硬貨12の低い位置にある側の端部に切欠部35を通じて他の指を引っ掛けて引き上げることができ、包装硬貨12を収納溝部29から容易に取り出すことができる。
このとき、収納溝部29は、2列の収納溝部列28の間の中央部側より反対の端部側が低くなるように下降傾斜しているため、2列の収納溝部列28で隣り合う収納溝部29に収納された包装硬貨12の端面間は、下側の間隔よりも上側の間隔が開くため、それら包装硬貨12の端面間に指を入れやすく、包装硬貨12の端部に指を容易に引っ掛けることができる。
また、図8に示すように、複数の収納箱11を積み重ねることができる。このとき、収納箱11の収納箱本体13には、他の収納箱11との積み重ね時に互いに係合する積重ね用係合部38を設けたため、複数の収納箱11を積み重ねた際に位置決め保持でき、積み重ねた状態で崩れにくくできる。
すなわち、図5に示すように、複数の収納箱11を積み重ねた際に、下側の収納箱11の各凸部39と上側の収納箱11の各凹部40とが係合するとともに、下側の収納箱11の両端の段部41と上側の収納箱11の両端面部22とが係合し、上下に積み重ねた収納箱11の水平方向の位置決め保持がなされる。
この積重ね用係合部38は収納溝部列28に沿って複数の収納溝部29が並設される方向に対応した収納箱本体13の両端部に設けられているため、包装硬貨12の取り出しに邪魔になるのを防止できる。
図7に示すように、複数の収納箱11を積み重ねた状態では、下側の収納箱11に収納されている包装硬貨12の上部側が上側の収納箱11の枠部23内の空間部25に入り込み、収納箱11の積み重ねを可能としている。さらに、複数の収納箱11を積み重ねた状態でも、下側の収納箱11の切欠部35は開口露出しており、この切欠部35から下側の収納箱11における包装硬貨12の収納状態を確認できる。
また、図9に示すように、複数の収納箱11を並列配置して組み合わせることができる。このとき、収納箱本体13の外側面には、複数の収納箱11を並列配置して組み合わせるときに互いに係合する並列配置用係合部43を設けたため、並列配置して組み合わせた複数の収納箱11を位置決め保持できる。
すなわち、図6に示すように、隣り合う2つの収納箱11を並列配置して組み合わせる際に、一方の収納箱11の側面部21に設けられている凸部44および凹部45と、他方の収納箱11の側面部21に設けられている凹部45および凸部44とが互いに係合し、隣り合う2つの収納箱11を並列配置して組み合わせる方向に対して交差する方向の位置決め保持がなされる。
また、図10には、2列型の収納箱11と組み合わせて使用可能な1列型の収納箱61を示す(なお、収納箱11と同一の構成については同一符号を用いてその説明を省略する)。この収納箱61は、1列の収納溝部列28のみを備え、2列型の収納箱11の略半分の横幅に形成され、収納溝部29は水平で、この収納溝部29の両側の両側面に切欠部35が形成されている。なお、2列型の収納箱11の1列の収納溝部列28をそのまま利用し、収納溝部29が傾斜していてもよい。
そして、図11および図12に示すように、2列型の収納箱11上に1列型の収納箱61を1つまたは2つ積み重ねることができる。このとき、2列型の収納箱11には、積重ね用係合部38を各収納溝部列28毎に対応してそれぞれ設けているため、それら積重ね用係合部38を利用して、2列型の収納箱11の各収納溝部列28上にそれぞれ積み重ねられる1列型の収納箱61を位置決め保持できる。
また、図13に示すように、2つの1列型の収納箱61を並列配置して組み合わせ、これら2つの1列型の収納箱61上に2列型の収納箱11を積み重ねることができる。このときにも、2列型の収納箱11には、積重ね用係合部38を各収納溝部列28毎に対応してそれぞれ設けているため、それら積重ね用係合部38を利用して、2つの1列型の収納箱61上に積み重ねられる2列型の収納箱11を位置決め保持できる。
また、図14および図15には、2列型の収納箱11と1列型の収納箱61とを複数段に積み重ねた状態を示す。この例では、下から、2列型の収納箱11、2列型の収納箱11、2つの1列型の収納箱61、2つの1列型の収納箱61、2列型の収納箱11の順に積み重ねられている。このような積み重ねは、2列型の収納箱11の各収納溝部列28毎に対応して積重ね用係合部38をそれぞれ設けているために可能となっており、積重ね用係合部38によって積み重ねた状態で位置決め保持でき、崩れにくくできる。
なお、本実施の形態では、収納箱11に包装硬貨12を収納する運用する例を示したが、包装していないばら硬貨を配置して収納する運用にも利用できる。
本発明の一実施の形態を示す収納箱の斜視図である。 同上収納箱の図1のA−A矢視の断面図である。 同上収納箱の図1のB−B矢視の断面図である。 同上収納箱の底面図である。 同上2つの収納箱を積み重ねる場合の積重ね用係合部を示す一部の斜視図である。 同上2つの収納箱を並列配置する場合の並列配置用係合部を示す一部の斜視図である。 同上2つの収納箱を積み重ねた場合の切欠部を示す一部の斜視図である。 同上2つの収納箱を積み重ねた状態の斜視図である。 同上2つの収納箱を並列配置した状態の斜視図である。 同上収納箱と組み合わせ可能な1列型の収納箱の斜視図である。 同上収納箱に1つの1列型の収納箱を積み重ねた斜視図である。 同上収納箱の2つの1列型の収納箱を積み重ねた斜視図である。 同上収納箱を2つの1列型の収納箱に積み重ねた斜視図である。 同上収納箱と1列型の収納箱とを複数段に積み重ねた図1のA−A矢視に対応した断面図である。 同上収納箱と1列型の収納箱とを複数段に積み重ねた図14のC−C矢視の断面図である。
符号の説明
11 収納箱
12 包装体としての包装硬貨
13 収納箱本体
27 収納部
28 収納溝部列
29 収納溝部
32 ストッパ部
34 溝側面
35 切欠部
38 積重ね用係合部
43 並列配置用係合部
52 把手部

Claims (10)

  1. 収納箱本体と、
    この収納箱本体の上面に2列の収納溝部列が並設され、これら各収納溝部列には複数枚の円板状媒体、或いは複数枚の円板状媒体を包装した棒状の包装体を2列の収納溝部列が並ぶ方向を長手方向として横向きに載せて収納する収納溝部が各収納溝部列に沿って複数並設され、これら各収納溝部が2列の収納溝部列の間の中央部側より反対の端部側が低くなるように下降傾斜されている収納部と、
    この収納部の収納溝部が下降傾斜する方向の端部に設けられ、前記複数枚の円板状媒体、或いは包装体の端部と当接するストッパ部と
    を具備していることを特徴とする収納箱。
  2. 前記収納溝部は、前記複数枚の円板状媒体、或いは包装体の周面の2箇所が接触する両側の溝側面を有している
    ことを特徴とする請求項1記載の収納箱。
  3. 前記収納溝部には、少なくとも前記複数枚の円板状媒体、或いは包装体と接する箇所に前記収納箱本体の表面の摩擦係数より低い低摩擦部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の収納箱。
  4. 前記収納箱本体には、他の収納箱との積み重ね時に互いに係合する積重ね用係合部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の収納箱。
  5. 前記積重ね用係合部は、前記収納溝部列に沿って複数の収納溝部が並設される方向に対応した前記収納箱本体の両端部に設けられている
    ことを特徴とする請求項4記載の収納箱。
  6. 前記積重ね用係合部は、前記各収納溝部列毎に対応してそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする請求項5記載の収納箱。
  7. 前記収納箱本体の外側面に、他の収納箱の収納箱本体との並列配置による組み合わせ時に互いに係合する並列配置用係合部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載の収納箱。
  8. 前記収納箱本体には、前記収納溝部列に沿って複数の収納溝部が並設される方向に対応した両端に、上面が開口されるとともに下面が閉塞された把手部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載の収納箱。
  9. 前記ストッパ部には、前記収納溝部に収納された前記複数枚の円板状媒体、或いは包装体が露出する切欠部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし8いずれか記載の収納箱。
  10. 前記切欠部は、他の収納箱が積み重ねられた状態でも外方に開口される
    ことを特徴とする請求項9記載の収納箱。
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