JP2006240709A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、プリザーブドフラワー、ドライフラワー、生花等の花、ガラス製品といった各種製品(収容物)を収容して、保管、輸送、展示、販売等が可能な容器に関するものである。
従来、花、特に、プリザーブドフラワーのように生花を加工した花の収容、保管、輸送、展示等には図9に示すような収容箱Aが用いられている。図9の収容箱Aは一つの大きな箱を仕切り壁Bによって仕切って複数の収容空間に区画したものであり、各収容空間に花Cを収容できるようにしてある。各収容空間内の花Cの周囲には花を保護するための紙片等の緩衝材Dが収容されている。
図9の収容箱に花を収容する場合、次のような課題があった。
(1)花が収容空間内で固定されず、自由に動くため、輸送中に箱内で動いて花が損傷し易い。場合によっては箱が逆さになると花が収容空間から飛び出して損傷することもある。いずれの場合も輸送時の歩留まりが悪く、花がコスト高になる。
(2)収容空間内から花を取り出す際に、花を指で摘んで引き出すか、収容空間内の花の横の隙間に指を差込んで花を持ち上げたりしなければならないため、花が壊れることがあり、歩留まりが悪く、コスト高になる。
(3)花を一輪ずつ収容したり包装したりする容器が無いため、花を一輪ずつバラ売りしにくく、箱単位で纏め売りせざるを得なかった。そのため、購入者側にとっては必要量よりも多くの花を買わざるを得ず、無駄になり、価格も高くなる。このため、消費者は欲しくても纏め買いを控える傾向にあり、販売が伸び悩み傾向にある。
(1)花が収容空間内で固定されず、自由に動くため、輸送中に箱内で動いて花が損傷し易い。場合によっては箱が逆さになると花が収容空間から飛び出して損傷することもある。いずれの場合も輸送時の歩留まりが悪く、花がコスト高になる。
(2)収容空間内から花を取り出す際に、花を指で摘んで引き出すか、収容空間内の花の横の隙間に指を差込んで花を持ち上げたりしなければならないため、花が壊れることがあり、歩留まりが悪く、コスト高になる。
(3)花を一輪ずつ収容したり包装したりする容器が無いため、花を一輪ずつバラ売りしにくく、箱単位で纏め売りせざるを得なかった。そのため、購入者側にとっては必要量よりも多くの花を買わざるを得ず、無駄になり、価格も高くなる。このため、消費者は欲しくても纏め買いを控える傾向にあり、販売が伸び悩み傾向にある。
本発明は、各種収容物を一個ずつ個別に収容でき、そのまま保管、輸送、展示、販売等を行うのに適する容器であり、特に、出し入れ時に損傷し易いプリザーブドフラワー、生花のような花の収容に適し、収容物の取出しが容易であり、輸送時や取り出し時に収容物が損傷しにくいものである。
本件出願のセット台は、収容物を所定向きに支持可能な底板と、底板の側方に設けられた側板を備え、側板は底板にセットされる収容物を外部から区画できるように底板の上方に立ち上げ、側板の上部は収容物を出し入れ可能に開口され、底板に収容物を差込み可能な差込み部が形成されたものである。
本件出願のセット台は、収容物を所定向きに支持可能な底板と、底板の側方に設けられた側板と、止め具収容空間を備え、側板上部は底板にセットされる収容物を外部から区画可能に底板の上方に立ち上げられ、下部が底板の下方まで突設されて側板下部が形成され、側板上部は収容物を出し入れ可能に開口され、止め具収容空間は底板と前記側板下部の内側に形成され、止め具収容空間は底板に支持される収容物を底板に保持する止め具を収容可能な広さにしたものである。この場合、底板に収容物を差込み可能な差込み部が形成され、止め具収容空間は差込み部に差し込まれて底板の裏側に突出する収容物の突出部をも収容可能な広さとすることができる。
本件出願のセット台は、板材を折り曲げて底板と側板と止め具収容空間を形成し、板材は底板の外側が底板の裏面より下方まで突出するように折り曲げて側板下部を形成することにより底板と側板下部の内側との間に止め具収容空間を形成し、前記側板下部を上方に折り返して底板の側方上方へ突出させて側板上部を形成したものであってもよい。セット台の底板は二以上の収容物を支持可能な大きさにし、その底板に収容物を差込み可能な差込み部を二以上形成したものとすることもできる。
本件出願のケースは、収容物がセットされたセット台を出し入れ可能な箱状のケースであり、ケースの周壁上部は前記セット台を出し入れ可能に開口され、ケースの周壁内下部に底が形成され、底は周壁下端より上に設けられた上げ底であり、その上げ底と周壁下部の内側に止め具収容空間があり、上げ底に差込み部が形成され、差込み部はケース内に収容されたセット台の底板底面から裏側に突出する突出部を差込み可能としてある。本件出願のケースは、上げ底ではなく通常の底であってもよい。ケースの底又は底から側面までケース内のセット台を押出し可能な押出し口を開口することもできる。ケースの周壁は他のケースを重ねることのできる形状とすることもできる。ケースの周壁の開口縁部に摘み口を開口することもできる。
本件出願のケースは、セット台の下部を収容可能な下ケースとセット台の上部に被せることのできる上ケースで構成され、下ケースはセット台の下側を出し入れ可能な開口部とセット台を支持する底を備え、上ケースは天井が開口しているものとすることもできる。
本件出願の容器は、収容物をセット可能なセット台と、セット台を収容物ごと出し入れ可能なケースで構成され、セット台が前記構成のセット台であり、ケースが前記構成のケースであり、セット台はケースの開口部から収容物ごとケース内に出し入れ可能であり、セット台の底板がケースの上げ底に突き当たるまでケース内に収容すると底板の差込み部に差し込まれてその裏面に突出する収容物の突出部がケースの止め具収容空間内に突出可能としたものである。この場合、底の下に止め具収容空間のあるセット台をその側板底面がケースの底面に突き当たるまでケース内に収容するとその止め具収容空間がケースの底面との間に確保されるようにすることもできる。ケースは二以上のセット台を収容できるサイズのケースとすることもできる。
本発明は次のような効果がある。
(1)収容物を差込んでセットしたセット台を収容物ごとケース内に収容すれば、収容物がケース内で不用意に動かず損傷しにくい。
(2)ケースの開口部は収容物をセットしたセット台を出し入れ可能であるため、セット台をスライドさせるだけで収容物を手軽にケースに入れたりケースから引き出したりすることができる。
(3)ケースの底にセット台を押出す押出し口が開口されているため、セット台を押出し口から指で押して収容物に指や手を触れずに収容物をケースから取り出すことができ、収容物が損傷しない。
(4)セット台に差込んだ収容物をセット台の裏側から挟着固定する止め具を備えるので、止め具で収容物をセット台に固定して輸送中に容器が動いても内部の収容物が破損せず、容器が逆さになっても花がセット台から脱落しないので、花が毀損せず、歩留まりが良い。
(5)ケースの周壁に摘み口を開口し、摘み口からケース内の側板を摘んでセット台を引出し可能としたので収容物をケースから取出し易くなる。また、収容物に手を触れることもないので取出しの際に収容物が壊れることもない。
(6)一つの容器に収容物を一つずつ収容できるので、収容物を一つずつ販売することができる。従って、購入者側にとっては収容物を必要な量だけ購入することができ、無駄が無い。販売者はバラ売りができるので販売効率も良い。
(7)ケースが横積みできるため、多数のケースを重ねて開口部を横向きにして、ケース内の収容物を横から見えるようにすることができ、上向きの開口部から覗く場合よりも収容物が見易くなる。
(8)ケース内にセット台ごと収容物を収容するので、ケースがセット台で支持(補強)されて変形しにくくなる。
(1)収容物を差込んでセットしたセット台を収容物ごとケース内に収容すれば、収容物がケース内で不用意に動かず損傷しにくい。
(2)ケースの開口部は収容物をセットしたセット台を出し入れ可能であるため、セット台をスライドさせるだけで収容物を手軽にケースに入れたりケースから引き出したりすることができる。
(3)ケースの底にセット台を押出す押出し口が開口されているため、セット台を押出し口から指で押して収容物に指や手を触れずに収容物をケースから取り出すことができ、収容物が損傷しない。
(4)セット台に差込んだ収容物をセット台の裏側から挟着固定する止め具を備えるので、止め具で収容物をセット台に固定して輸送中に容器が動いても内部の収容物が破損せず、容器が逆さになっても花がセット台から脱落しないので、花が毀損せず、歩留まりが良い。
(5)ケースの周壁に摘み口を開口し、摘み口からケース内の側板を摘んでセット台を引出し可能としたので収容物をケースから取出し易くなる。また、収容物に手を触れることもないので取出しの際に収容物が壊れることもない。
(6)一つの容器に収容物を一つずつ収容できるので、収容物を一つずつ販売することができる。従って、購入者側にとっては収容物を必要な量だけ購入することができ、無駄が無い。販売者はバラ売りができるので販売効率も良い。
(7)ケースが横積みできるため、多数のケースを重ねて開口部を横向きにして、ケース内の収容物を横から見えるようにすることができ、上向きの開口部から覗く場合よりも収容物が見易くなる。
(8)ケース内にセット台ごと収容物を収容するので、ケースがセット台で支持(補強)されて変形しにくくなる。
(実施形態1)
本発明の容器の実施形態を収容物がプリザーブドフラワー、ドライフラワー、生花、造花といった花の場合を一例として図1〜図4に基づいて説明する。図1、図2に示す容器1は花2をセット可能なセット台3と、そのセット台3を収容可能な上方開口のケース4を備えている。
本発明の容器の実施形態を収容物がプリザーブドフラワー、ドライフラワー、生花、造花といった花の場合を一例として図1〜図4に基づいて説明する。図1、図2に示す容器1は花2をセット可能なセット台3と、そのセット台3を収容可能な上方開口のケース4を備えている。
セット台3は図2、図3に示すように、一枚の板材を折り曲げて二枚の側板5を対向させ、底板6の両側から二枚の側板5を立ち上げてある。底板6の中央には花2の茎部8を差込み可能な差込み孔9が開口されている。二枚の側板5は花2の背丈よりも長くして差込み孔9に差し込まれた花2が両側板5の上方に突出しないようにしてある。また、図3に示すようにセット台3をケース4に収容した際にケース4の開口部7から突出しない高さとしてある。セット台3の底板6は図3に示すように二枚の側板5の下端に支持突起5aを形成し、その間の底板6を支持突起5aよりも一段上げて底上げ状態にしてある。底上げ状態にすることにより、セット台3をケース4内に収容したときセット台3の底板6とケース4の底板6との間に止め具収容空間10が形成されるようにしてある。前記差込み孔9は、孔には限られず、花2の茎部8を差込み可能であれば、底板6に切り込みを形成した形としたり、二分割したものを組合わせる形とする等、任意の構造とすることができる。
ケース4は四角形の箱であり、軸方向一端に開口部7が形成され、それと反対側に底13が形成されている。底13には押出し口14が開口されている。また、対向する二つの周壁に摘み口12が開口されている。摘み口12は指が入る程度の幅であり、上端が開口部7に開通して、ケース4内に収容されているセット台3の側板5の上端部を指で摘んでケース4から引き出し可能としてある。摘み口12は周壁の一箇所にだけ形成したり、一つも形成しなかったりすることもできる。
セット台3もケース4も紙、樹脂といった材質製とすることができる。紙の場合はそれを折り曲げてセット台3、ケース4を作ることができ、樹脂の場合は成型により作ることができる。セット台3もケース4も透明、半透明、不透明とすることができる。透明、半透明とした場合は、ケース4内に収容されている収容物をケース4の側面からも見ることができる。また、ケース4、セット台3に覗き窓を形成することもできる。セット台3の形状もケース4の形状も図示した以外の形状とすることができる。ケース4の場合は横向きにして積み重ねることのできる形状、例えば、三角、五角、六角、八角といった有底筒状とすることができる。この場合はセット台の形状もケースの形状に合せた形状とする。
本発明の容器に花を収容するには例えば次のようにする。
(1)図2に示すようにセット台3の底板6の差込み孔9に花2の茎部8を差込んで、茎部8を底板裏面に突出させ、突出した茎部8をクリップで挟むとか、茎部8に虫ピンを貫通するなどして茎部8が底板6から抜けないようにする。クリップや虫ピンは茎部8が底板6から抜けないようにするための止め具11であり、それら以外の適宜の止め具11を使用することができる。
(2)前記のように花2をセットしたセット台3をケース4の開口部7から、ケース4内に押し込む。この場合、止め具11は図3、図4に示すようにセット台3の底板6とケース4の底板6の間の止め具収容空間10内に収容されて、ケース4の底13より外に突出せず、ケース4が安定する。
(3)前記(1)において花2の茎部8に止め具11を取り付けずに、前記(2)のように、セット台3を収容してから、ケース4の押出し口14から止め具11を差し込んでその止め具11を茎部8に取付けることもできる。いずれにしても、止め具11を茎部8に取付けることにより、ケース4を逆さにしても花2がセット台3から脱落しなくなる。
(4)図2、図3に示すようにセット台3にセットされた花2の周囲には緩衝材15を入れて花2を保護できるようにしてある。緩衝材15には紙片、スポンジ、発泡スチロール等の花2の保護に適するものを使用することができる。
(1)図2に示すようにセット台3の底板6の差込み孔9に花2の茎部8を差込んで、茎部8を底板裏面に突出させ、突出した茎部8をクリップで挟むとか、茎部8に虫ピンを貫通するなどして茎部8が底板6から抜けないようにする。クリップや虫ピンは茎部8が底板6から抜けないようにするための止め具11であり、それら以外の適宜の止め具11を使用することができる。
(2)前記のように花2をセットしたセット台3をケース4の開口部7から、ケース4内に押し込む。この場合、止め具11は図3、図4に示すようにセット台3の底板6とケース4の底板6の間の止め具収容空間10内に収容されて、ケース4の底13より外に突出せず、ケース4が安定する。
(3)前記(1)において花2の茎部8に止め具11を取り付けずに、前記(2)のように、セット台3を収容してから、ケース4の押出し口14から止め具11を差し込んでその止め具11を茎部8に取付けることもできる。いずれにしても、止め具11を茎部8に取付けることにより、ケース4を逆さにしても花2がセット台3から脱落しなくなる。
(4)図2、図3に示すようにセット台3にセットされた花2の周囲には緩衝材15を入れて花2を保護できるようにしてある。緩衝材15には紙片、スポンジ、発泡スチロール等の花2の保護に適するものを使用することができる。
本発明の容器に収容されている花をケースから取り出すには例えば次のようにする。
(1)花2の茎部8に係止してある止め具11を外してから、又は外さずにそのままで、ケース4の押出し口14からケース4内のセット台3の底板6を押して、花2がセットされているセット台3の上部をケース4の開口部7から押し出すか、摘み口12からセット台3の側板5の上部を指で摘んでセット台3をケース4から引出す。
(2)セット台3の二枚の側板5間の空間から花を手で取り出す。
(1)花2の茎部8に係止してある止め具11を外してから、又は外さずにそのままで、ケース4の押出し口14からケース4内のセット台3の底板6を押して、花2がセットされているセット台3の上部をケース4の開口部7から押し出すか、摘み口12からセット台3の側板5の上部を指で摘んでセット台3をケース4から引出す。
(2)セット台3の二枚の側板5間の空間から花を手で取り出す。
(容器の実施形態2)
本発明の容器の他の実施形態を図5に基づいて説明する。図5に示す容器1もセット台3と、セット台3を収容可能なケース4を備えていることにおいて実施形態1と同じであるが、セット台3、ケース4の構造が異なる。図5のものは、セット台3の底板6は底上げせずに平板状にし、ケース4の下端を上方に折り返して底面13を上げ底にして、その底面13の下方に止め具収容空間10が形成されている。また、ケース4の底面13に押出し口14が開口され、対向する二枚の周壁に摘み口12が形成されている。
本発明の容器の他の実施形態を図5に基づいて説明する。図5に示す容器1もセット台3と、セット台3を収容可能なケース4を備えていることにおいて実施形態1と同じであるが、セット台3、ケース4の構造が異なる。図5のものは、セット台3の底板6は底上げせずに平板状にし、ケース4の下端を上方に折り返して底面13を上げ底にして、その底面13の下方に止め具収容空間10が形成されている。また、ケース4の底面13に押出し口14が開口され、対向する二枚の周壁に摘み口12が形成されている。
図5に示すようにセット台3をケース4内に収容すると、セット台3の底板6がケース4の上げ底の底面13の上に押しつけられる。ケース4内に収容されている花2を取り出すには、ケース4の底面13の押出し口14からセット台3の底板6の裏側を押して、セット台3をケース4から押出すか、摘み口12からセット台3の側板5を摘んでセット台3をケース4から引出すことができる。押し出され或は引き出されたセット台3の二枚の側板5間から指を差し込んで、花2を取り出すことができる。
(容器の実施形態3)
ケース4の押出し口14は、例えば、図6に示すようにケースの側面から底面にかけてL字状に形成して、押出し口14の下から指でケース内のセット台3を押出しできるようにすることもできる。この場合の押出し口14は幅を広くしたり、狭くしたりすることができ、また、開口高さを高くしたり低くしたりすることもできる。
ケース4の押出し口14は、例えば、図6に示すようにケースの側面から底面にかけてL字状に形成して、押出し口14の下から指でケース内のセット台3を押出しできるようにすることもできる。この場合の押出し口14は幅を広くしたり、狭くしたりすることができ、また、開口高さを高くしたり低くしたりすることもできる。
(容器のその他の実施形態)
本発明の容器のケース4の押出し口14は四角形以外の形状であってもよく、円形とか他の任意形状とすることができる。ケース4の摘み口12の形状も半円形とか他の任意形状とすることができる。押出し口14や摘み口12の大きさも任意に選択することが出来る。
本発明の容器のケース4の押出し口14は四角形以外の形状であってもよく、円形とか他の任意形状とすることができる。ケース4の摘み口12の形状も半円形とか他の任意形状とすることができる。押出し口14や摘み口12の大きさも任意に選択することが出来る。
本発明の容器は図7に示すように、花2を収容した容器1をその開口部7を横向きにして積み重ねて、ケース4内の花2を横から見えるようにすることもできる。このためには、ケース4を硬質材製にして、積み重ねた容器の荷重で変形しないようにするのが望ましい。
本発明の容器は花を数輪収容できる大きさにして、一つの容器に色の異なる数個の花をセットで収容することができるようにすることもできる。この場合はケースに収容するセット台を大きくして、それに数個の差し込み孔を間隔を設けてあけておき、それら差し込み孔に花を差し込み、花の茎部に止め具を取り付けて容器を逆さにしても花がセット台から脱落しないようにする。ケースの開口部にはフィルムや蓋を被せて、容器に収容されている花が汚れにくく、損傷しにくくなるようにすることもできる。
ケースは図8のように、セット台3の底側(4a)とそれと反対側の両側(4b)から被せる2つのケース4a、4bにすることもできる。この場合はセット台3の底側のケース4aを有底にしてセット台3が抜け落ちないようにし、セット台3の上方に被せるケース4bは貫通する筒状にして、その天井の開口部16から容器内の花2を見ることができるようにする。
セット台の二枚の側板は必ずしも同じ高さである必要はなく、一方を高く、他方を低くすることも可能である。また、二枚の側板は必ずしも対向する必要はなく、隣接する二面に形成することもできる。
本発明の容器は、花の収容に限らず、紙細工やガラス細工等の破損し易いものの収容に利用することもできる。
1 容器
2 花
3 セット台
4 ケース
5 側板
6 底板
7 開口部
8 茎部
9 差込み孔
10 止め具収容空間
11 止め具
12 摘み口
13 底
14 押出し口
15 緩衝材
2 花
3 セット台
4 ケース
5 側板
6 底板
7 開口部
8 茎部
9 差込み孔
10 止め具収容空間
11 止め具
12 摘み口
13 底
14 押出し口
15 緩衝材
Claims (14)
- 収容物を支持可能なセット台において、収容物を所定向きに支持可能な底板と、底板の側方に設けられた側板を備え、側板は底板にセットされる収容物を外部から区画できるように底板の上方に立ち上げられ、側板の上部は収容物を出し入れできるように開口され、底板に収容物を差込み可能な差込み部が形成されたことを特徴とするセット台。
- 収容物を支持可能なセット台において、収容物を所定向きに支持可能な底板と、底板の側方に設けられた側板と、止め具収容空間を備え、側板はその上部が底板にセットされる収容物を外部から区画できるように底板の上方に立ち上げられ、下部が底板の下方まで突設されて側板下部が形成され、側板上部は収容物を出し入れできるように開口され、止め具収容空間は底板と前記側板下部の内側に形成され、止め具収容空間は底板に支持される収容物を底板に保持する止め具を収容可能な広さであることを特徴とするセット台。
- 請求項2記載のセット台において、底板に収容物を差込む差込み部が形成され、止め具収容空間は差込み部に差し込まれて底板の裏側に突出する収容物の突出部をも収容可能な広さであることを特徴とするセット台。
- 請求項2又は請求項3記載のセット台において、底板と側板と止め具収容空間が板材を折り曲げて形成され、板材に底板が設定され、その底板の外側が底板の裏面より下方まで突出するように折り曲げられて側板下部が形成され、前記底板と側板下部の内側との間に止め具収容空間が形成され、前記側板下部を上方に折り返して底板の側方上方へ突出させて側板上部が形成されたことを特徴とするセット台。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のセット台において、底板が二以上の収容物を支持可能な大きさであり、その底板に収容物を差込み可能な差込み部が二以上形成されたことを特徴とするセット台。
- 収容物がセットされたセット台を出し入れ可能な箱状のケースにおいて、ケースの周壁上部は請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のセット台を出し入れ可能に開口され、ケースの周壁内下部に底が形成され、底は周壁下端より上部に設けられた上げ底であり、その上げ底と周壁下部の内側に止め具収容空間があり、上げ底に差込み部が形成され、差込み部はケース内に収容されたセット台の底板底面から裏側に突出する突出部を差込み可能であることを特徴とするケース。
- 収容物がセットされたセット台を出し入れ可能な箱状のケースにおいて、ケースの周壁上部は請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のセット台を出し入れ可能に開口され、ケースの底は上げ底で無い形状に形成されたことを特徴とするケース。
- 請求項6又は請求項7記載のケースにおいて、ケースの底に又は底から側面にかけて、ケース内のセット台を押出し可能な押出し口が開口されたことを特徴とするケース。
- 請求項6乃至請求項8のいずれかに記載のケースにおいて、ケースの周壁が他のケースを重ねることのできる形状であることを特徴とするケース。
- 請求項6乃至請求項9のいずれかに記載のケースにおいて、ケースの周壁の開口縁部に摘み口が形成されたことを特徴とするケース。
- 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のセット台を収容物ごと出し入れ可能なケースであり、ケースはセット台の下部を収容可能な箱状の下ケースと、セット台の上部に被せることのできる箱状の上ケースで構成され、下ケースはセット台の下側を出し入れ可能な開口部とセット台を支持する底を備え、上ケースは天井が開口していることを特徴とするケース。
- 収容物をセット可能なセット台と、セット台を収容物ごと出し入れ可能なケースを備えた容器において、セット台が請求項1記載のセット台であり、ケースが請求項6記載のケースであり、セット台はケースの開口部から収容物ごとケース内に出し入れ可能であり、セット台をその底板がケースの上げ底に突き当たるまでケース内に収容すると、底板の差込み部に差し込まれて底板の裏面に突出する収容物の突出部がケースの止め具収容空間内に突出可能であることを特徴とする容器。
- 収容物をセット可能なセット台と、セット台を収容物ごと出し入れ可能なケースを備えた容器において、セット台が請求項2乃至請求項5のいずれかに記載のセット台であり、ケースが請求項7乃至請求項11のいずれかに記載のケースであり、セット台はケースの開口部から収容物ごとケース内に出し入れ可能であり、セット台をその側板底面がケースの底面に突き当たるまでケース内に収容すると、セット台の底の下の止め具収容空間がケースの底面との間に確保されることを特徴とする容器。
- 収容物をセット可能なセット台と、セット台を収容物ごと出し入れ可能なケースを備えた容器において、セット台は請求項1乃至請求項5記載のセット台であり、ケースは二以上のセット台を収容できるケースであることを特徴とする容器。
Priority Applications (1)
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