JP2009116378A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マスタコンポーネント(102)とスレーブコンポーネント(103)との間において転送の要求と応答を中継するルータ(104)に、マスタコンポーネントからの要求を転送するスレーブコンポーネントを判定すると共に一つのスレーブコンポーネントに対する要求の競合を調停する複数のリクエスト制御回路(304)を設け、複数のリクエスト制御回路に接続する複数のスレーブコンポーネントを複数のリクエスト制御回路に可変に振り分けるスレーブコンポーネント割り付け制御回路(305)を採用する。一のリクエスト制御回路に接続するスレーブコンポーネントが全くアクセスされないとき当該一のリクエスト制御回路に接続するスレーブコンポーネントの割り当てを変更することによって、当該一のリクエスト制御回路というリソースを利用することが可能になる。
【選択図】図1
Description
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
実施の形態について更に詳述する。以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、発明を実施するための最良の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図3には本発明に係る半導体装置の一例としてマイクロコンピュータ101が例示される。このマイクロコンピュータ101は例えばSoCとして1個の半導体基板に相補型MOS集積回路技術等により形成される。これに形成されるMOSトランジスタは、SOI(シリコン・オン・インシュレート)構造、あるいはトランジスタの分離をその導電型等に応じてウェル分離で行うバルク構造等を採用することができる。
図1にはリクエスト処理回路104aの一例が示される。ここでは説明を容易化するために、4個のマスタコンポーネント(MST0〜MST3)102a〜102dと3個のスレーブコンポーネント(SLV0〜SVL2)103a〜103cを代表的に示す。リクエスト処理回路104aは、複数のリクエスト制御回路(REQCNT0、REQCNT1)304a、304bと、スレーブコンポーネント割り付け制御回路(SLVALCT)305とを有する。リクエスト制御回路(REQCNT0、REQCNT1)304a、304bは、マスタコンポーネントからの要求を転送するスレーブコンポーネントをアドレスデコードによって判定すると共に一つのスレーブコンポーネントに対する要求の競合を早遅若しくは所定の優先順位等によって調停する。スレーブコンポーネント割り付け制御回路(SLVALCT)305は前記リクエスト制御回路304a,304bによる制御結果を渡すことが可能なスレーブコンポーネントを前記リクエスト制御回路毎に可変に決定する。概念的に示されたスイッチ(SW)306aはリクエスト制御回路304から出力される一つの転送要求の供給先となるスレーブコンポーネント103a〜103cの一つを選択する回路である。他のスイッチ(SW)306b,306cも同様である。図ではスイッチ306a〜306cからの経路として直下のスレーブコンポーネントへ至る経路が代表的に示されている。
図6及び図7にはリクエスト処理回路104aの第2の例が示される。ここではマスタコンポーネント102a〜102fとスレーブコンポーネント103a〜103fは図3と同じとされる。ここで示す例はカーナビゲーション向けSoCにおいて、USB等のインタフェースを持つ取り外し可能なUSBメモリの未装着時のリクエスト系信号の接続状態が図6に示される、USBメモリの装着時のリクエスト系信号の接続状態が図7に示される。
図10にはスレーブ割り付け制御回路の第3の例が示される。図4の構成ではクロック停止信号110によるクロック停止の指示に応答してリクエスト制御回路304a、304bに対応する所属コンポーネントIDを書き換え制御するものとした。図10の構成は、スレーブコンポーネント毎に転送の要求のない期間が所定期間継続したことに応答してリクエスト制御回路304a、304bに対応する所属コンポーネントIDを書き換え制御するものとした点が、図4と相違される。ここではその相違点について詳細に説明する。カウンタ(COUNT0〜COUNT2)514〜516はスレーブコンポーネント103a,103b,103c毎に転送の要求のない期間を計数する。即ち、夫々の信号210〜212に含まれるスレーブコンポーネントの選択イネーブル信号がイネーブルレベルにされる毎に初期値から計数動作を行う。計数値はスイッチ制御回路509に与えられる。スイッチ制御回路509は夫々の計数値に対応して閾値レジスタ(NTHR0〜NTHR2)511〜513を有し、入力した計数値が対応する閾値レジスタの値に到達したことを検出すると、図4にけるクロック停止信号110によってクロック停止が指示されたときと同等の制御を開始する。その制御フローは図11に例示される。図11によれば、入力した計数値が対応する閾値レジスタの値に到達したことを検出されたとき(S11)、比較回路311による比較動作によって(S12)、リクエスト制御回路304a、304bの所属コンポーネント数の差が2以上であることが検出されると(S13)、レジスタ回路31はその差を2よりも小さくなるようにレジスタ320,321のコンポーネントIDを入換える(S14)。例えば初期状態を図1の状態(クロック停止信号110はないものとする)とすると、制御レジスタ320はSLV0とSLV1のコンポーネントIDを有し、レジスタ321はSLV2のコンポーネントIDを有している。スイッチ制御回路509は入力した計数値が対応する閾値レジスタの値に到達したことを検出すると、制御レジスタ321が保有していたSLV2のコンポーネントIDをクリアする。比較回路311はこの状態の制御レジスタ320,321の値を比較してその結果を信号314でスイッチ制御回路509に返す。これを受けてスイッチ制御回路509は、ステップS14の処理で、制御レジスタ320をはSLV0のコンポーネントIDに書換え、制御レジスタ321をSLV1のコンポーネントIDに書換える。これによって図2の状態(クロック停止信号110はないものとする)が達成される。その後、スレーブコンポーネント(SLV2)103cに要求信号が供給されると、スイッチ制御回路509は、対応するスレーブコンポーネントのイネーブル信号によってそれを検出し(S15)、制御レジスタ320,321に制御レジスタ322,323の初期値を内部転送して、制御回路505による制御形態が初期状態に戻される。
図12にはレスポンス処理回路104bの一例が示される。ここでは説明を容易化するために、3個のマスタコンポーネント(MST0〜MST2)102a〜102cと4個のスレーブコンポーネント(SLV0〜SVL3)103a〜103dを代表的に示す。スレーブ処理回路104bは、複数のレスポンス制御回路(RESCNT0、RESCNT1)604a、604bと、マスタコンポーネント割り付け制御回路(MSTALCT)605とを有する。レスポンス制御回路(RESCNT0、RESCNT1)604a、604bは、スレーブコンポーネントからの応答を返すマスタコンポーネントをアドレスデコードによって判定すると共に一つのマスタコンポーネントに対する応答の競合を早遅若しくは所定の優先順位等によって調停する。マスタコンポーネント割り付け制御回路(MSTALCT)605は前記レスポンス制御回路604a,604bによる制御結果を渡すことが可能なマスタコンポーネントを前記レスポンス制御回路毎に可変に決定する。概念的に示されたスイッチ(SW)606aはレスポンス制御回路604から出力される一つの応答の供給先となるマスタコンポーネント102a〜102cの一つを選択する回路である。他のスイッチ(SW)406b〜406cも同様である。図ではスイッチ606a〜606cからの経路として直下のマスタコンポーネントへ至る経路が代表的に示されている。
102a〜102d 中央処理装置(CPU0〜CPU3)
102e デバッグ支援ユニット(DBGS)
102f ATAインタフェース回路(ATA_I/F)
103a メモリインタフェース回路(MEM_I/F)
103b 画像処理ユニット(GRFC)
103d PCIインタフェース回路(PCI_I/F)
103f USBインタフェース回路(USB_I/F)
103c その他の周辺回路(PRH)
104 ルータ(ROOT)
105a リクエスト(req)
105b ソースデータ(src)
105c 転送要求先アドレス(add)
105d レスポンスグラント信号(r_gnt)
105f グラント信号(gnt)
105e レスポンス(res)
105g レスポンスソース(r_src)
106a リクエスト(req)
106b ソースデータ(src)
106c 転送要求先アドレス(add)
106e レスポンス(res)
106d レスポンスグラント信号(r_gnt)
106e レスポンス(res)
106f グラント信号(gnt)
106g レスポンスソース(r_src)
リクエスト処理回路104a
304a、304b リクエスト制御回路(REQCNT0、REQCNT1)
305 スレーブコンポーネント割り付け制御回路(SLVALCT)
110 クロック停止信号
309 スイッチ制御回路(SWCNT)
310 レジスタ回路(REGCIR)
311 比較回路(CMP)
312 切換えスイッチ回路(CHGSW)
320,321 第1制御レジスタ(CREG0,CREG1)
322,323 データレジスタ(IDR0、IDR1)
404a〜404c リクエスト制御回路(REQCNT0〜REQCNT2)
405 スレーブコンポーネント割り付け制御回路(SLVALCT)
409 スイッチ制御回路(SWCNT)
410レジスタ回路(REGCIR)
411 比較回路(CMP)
412 切換えスイッチ回路(CHGSW)
420〜422 第1制御レジスタ(CREG0,CREG1、CREG2)
423〜425 第1データレジスタ(IDR0〜IDR2)
426〜428 第2データレジスタ(CHDR0〜CHDR2)
429 第2制御レジスタ428
514〜515 カウンタ(COUNT0〜COUNT2)
511〜513 閾値レジスタ(NTHR0〜NTHR2)
509 スイッチ制御回路
505 スレーブ割り付け制御回路
604a、604b レスポンス制御回路(RESCNT0、RESCNT1)
605 マスタコンポーネント割り付け制御回路(MSTALCT)
606a〜606d スイッチ(SW)
Claims (13)
- 転送を要求することが可能な複数のマスタコンポーネントと、前記転送の要求に応答することが可能な複数のスレーブコンポーネントと、前記マスタコンポーネントとスレーブコンポーネントとの間において転送の要求と応答を中継するルータと、を有する半導体装置であって、
前記ルータは、マスタコンポーネントからの要求を転送するスレーブコンポーネントを判定すると共に一つのスレーブコンポーネントに対する要求の競合を調停する複数のリクエスト制御回路と、前記リクエスト制御回路による制御結果を渡すことが可能なスレーブコンポーネントを前記リクエスト制御回路毎に可変に決定するスレーブコンポーネント割り付け制御回路とを有する、半導体装置。 - 前記スレーブコンポーネント割り付け制御回路は、夫々のリクエスト制御回路による制御結果を渡すことが可能なスレーブコンポーネントの識別情報が設定される第1制御レジスタを有し、所定の事象が発生することに応答して前記スレーブコンポーネントの識別情報を変更する、請求項1記載の半導体装置。
- 前記スレーブコンポーネント割り付け制御回路は、前記スレーブコンポーネントの識別情報の初期値が設定される初期値データレジスタを有し、前記所定の事象の解消に応答して前記第1制御レジスタに前記初期値データレジスタの初期値を転送する、請求項2記載の半導体装置。
- 前記第1制御レジスタ及び初期値データレジスタはシステムリセットに応答して初期設定される、請求項3記載の半導体装置。
- 前記スレーブコンポーネント割り付け制御回路は、動作休止状態のスレーブコンポーネントが発生したとき、夫々のリクエスト制御回路による制御結果を渡すことが可能であって動作休止状態ではないスレーブコンポーネントの数の差がリクエスト制御回路間で所定範囲から外れたことを条件に、その差を所定範囲に収まるように、前記第1レジスタにおけるスレーブコンポーネントの識別情報を変更する、請求項2記載の半導体装置。
- 前記スレーブコンポーネントの動作休止状態は、同期クロック信号の供給停止により生ずる、請求項5記載の半導体装置。
- 前記スレーブコンポーネント割り付け制御回路は、夫々のリクエスト制御回路による制御結果を渡すことが可能なスレーブコンポーネントの識別情報を特定する第1データを格納する第1データレジスタと、所定の事象が発生することに応答して前記第1データに代えて利用される第2データを格納する第2データレジスタと有する、請求項1記載の半導体装置。
- 前記スレーブコンポーネント割り付け制御回路は、前記所定事象の解消に応答して第2データに代えて第1データを利用する、請求項7記載の半導体装置。
- 前記スレーブコンポーネント割り付け制御回路は、前記所定事象が発生したとき、識別情報の変更を行う対象か否かを前記スレーブコンポーネントに対応して指示する第2制御レジスタを有する、請求項7記載の半導体装置。
- 前記スレーブコンポーネント割り付け制御回路は、スレーブコンポーネント毎に転送の要求のない期間が所定期間継続したとき、当該前記スレーブコンポーネントを休止状態とし、夫々のリクエスト制御回路による制御結果を渡すことが可能であって動作休止状態ではないスレーブコンポーネントの数の差がリクエスト制御回路間で所定範囲から外れたことを条件に、その差を所定範囲に収まるように、前記第1制御レジスタにおけるスレーブコンポーネントの識別情報を変更する、請求項2記載の半導体装置。
- 前記スレーブコンポーネント割り付け制御回路は、前記所定期間を定義する第3制御レジスタを有する、請求項10記載の半導体装置。
- 転送を要求することが可能な複数のマスタコンポーネントと、前記転送の要求に応答することが可能な複数のスレーブコンポーネントと、前記マスタコンポーネントとスレーブコンポーネントとの間において転送の要求と応答を中継するルータと、を有する半導体装置であって、
前記ルータは、スレーブコンポーネントからの応答を返すマスタコンポーネントを判定すると共に一つのマスタコンポーネントに対する応答の競合を調停する複数のレスポンス制御回路と、前記レスポンス制御回路による制御結果を渡すことが可能なマスタコンポーネントを前記レスポンス制御回路毎に可変に決定するマスタコンポーネント割り付け制御回路とを有する、半導体装置。 - 転送を要求することが可能な複数のマスタコンポーネントと、前記転送の要求に応答することが可能な複数のスレーブコンポーネントと、前記マスタコンポーネントとスレーブコンポーネントとの間において転送の要求と応答を中継するルータと、を有する半導体装置であって、
前記ルータは、マスタコンポーネントからの要求を転送するスレーブコンポーネントを判定すると共に一つのスレーブコンポーネントに対する要求の競合を調停する複数のリクエスト制御回路と、前記リクエスト制御回路による制御結果を渡すことが可能なスレーブコンポーネントを前記リクエスト制御回路毎に可変に決定するスレーブコンポーネント割り付け制御回路と、スレーブコンポーネントからの応答を返すマスタコンポーネントを判定すると共に一つのマスタコンポーネントに対する応答の競合を調停する複数のレスポンス制御回路と、前記レスポンス制御回路による制御結果を渡すことが可能なマスタコンポーネントを前記レスポンス制御回路毎に可変に決定するマスタコンポーネント割り付け制御回路とを有する、半導体装置。
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