JP2009115062A - 内燃機関の排気浄化装置およびその方法 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置およびその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低負荷かつ低回転の運転状態において、PMトラップの異常の有無を正確かつ高い信頼性にて判定することが従来では困難であった。
【解決手段】本発明による内燃機関の排気浄化装置は、排気通路13の途中に設けられたPMトラップ24の上流側の排気通路13に配されてこの排気通路13を開閉し得る排気絞り弁26と、この排気絞り弁26の開閉を行うアクチュエータ25と、このアクチュエータ25の作動を制御するアクチュエータ駆動制御部31と、排気絞り弁26とPMトラップ24との間の排気通路13内の圧力を検出する第1の圧力センサ28と、PMトラップ24よりも下流側の排気通路13内の圧力を検出する第2の圧力センサ29と、第1および第2の圧力センサ29の少なくとも一方からの検出信号に基づいてPMトラップ24の異常の有無を判定する異常判定部44とを具える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、PMトラップの溶損などの異常を判定し得る内燃機関の排気浄化装置および方法に関する。
内燃機関から排出される排気に対する環境への影響をできるだけ少なくするため、排気中に含まれる有害成分を捕捉または吸着したり、あるいは無害化する触媒装置を内燃機関の排気通路中に組み込んだりした排気浄化装置が知られている。
例えば、圧縮点火式内燃機関においては、排気中にPM(Paticulate Matter)と呼称される炭素質や炭化水素成分を含む粒子状物質が排気中に含まれているため、PMトラップを排気通路の途中に組み込んでこれを捕捉するようにしている。しかしながら、PMを捕捉し続けていると、PMトラップが目詰まりを起こしてしまうため、PMトラップに捕捉されたPMを定期的に燃焼させてPMトラップの再生を行う必要がある。PMトラップにPMを燃焼させるための燃料を供給してPMトラップの再生を行う場合、PMトラップ内は非常に高温となるため、経時的にPMトラップを構成するセラミックス製メンブレンが劣化し、最悪の場合にはメンブレンが溶損する可能性がある。このような溶損や、車両の走行に伴う振動などにより劣化部分の欠損がメンブレンに生ずると、この部分からPMがPMトラップを通り抜けて大気中に排出される可能性が生ずる。
特許文献1には、PMトラップの溶損や欠損などの異常を判定し得るパティキュレートフィルタの異常検知装置が開示されている。これによると、PMトラップの上流側の排気通路内の圧力と、PMトラップの下流側の排気通路内の圧力との差圧を検出し、差圧が異常に小さくなった場合にはPMトラップに溶損や欠損などの異常があると判断するようにしている。
特開2003−155920号公報
特許文献1に開示された差圧によりPMトラップの異常を判定する場合、アイドリング時などのような低負荷かつ低回転の運転状態ではPMトラップが正常な場合に得られる差圧と異常な場合に得られる差圧とに相違が少なく、正確な判定を行うことが困難である。また、車両の加速時や減速時などの過渡状態においては、得られる差圧が不安定となりやすく、信頼性の高い判定を行うことが困難である。
本発明の目的は、車両がアイドリング時などであっても、従来よりも高い信頼性を以てPMトラップの異常の有無の判定を行い得る内燃機関の排気浄化装置およびその方法を提供することにある。
本発明の第1の形態は、排気通路の途中に設けられたPMトラップの上流側の排気通路に配されてこの排気通路を開閉し得る開閉弁と、この開閉弁の開閉を行うアクチュエータと、このアクチュエータの作動を制御する制御手段と、前記開閉弁と前記PMトラップとの間の排気通路内の圧力か、または前記PMトラップよりも下流側の排気通路内の圧力を検出する圧力センサと、この圧力センサからの検出信号に基づいて前記PMトラップの異常の有無を判定する異常判定手段とを具えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置にある。
本発明においては、制御手段によりアクチュエータを介して開閉弁を一時的に閉じ、その上流側の排気通路内の圧力を一時的に高めた後、制御手段によりアクチュエータを介して開閉弁を元の状態に開く。これに伴う圧力センサからの検出信号に基づき、異常判定手段がPMトラップの異常の有無を判定する。例えば、PMトラップよりも上流側の排気通路内の最大圧力が予め設定した値よりも小さい場合や、PMトラップよりも下流側の排気通路内の圧力変化の時間が予め設定した所定期間よりも短い場合、異常判定手段はPMトラップに異常があると判定する。
本発明の第2の形態は、排気通路の途中に設けられたPMトラップの上流側の排気通路に配されてこの排気通路を開閉し得る開閉弁と、この開閉弁の開閉を行うアクチュエータと、このアクチュエータの作動を制御する制御手段と、前記開閉弁と前記PMトラップとの間の排気通路内の圧力を検出する第1の圧力センサと、前記PMトラップよりも下流側の排気通路内の圧力を検出する第2の圧力センサと、前記第1および第2の圧力センサの少なくとも一方からの検出信号に基づいて前記PMトラップの異常の有無を判定する異常判定手段とを具えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置にある。
本発明においても、制御手段によりアクチュエータを介して開閉弁を一時的に閉じ、その上流側の排気通路内の圧力を一時的に高めた後、制御手段によりアクチュエータを介して開閉弁を元の状態に開く。これに伴う第1および第2の圧力センサからの検出信号の少なくとも一方に基づき、異常判定手段がPMトラップの異常の有無を判定する。
本発明の第1または第2の形態による内燃機関の排気浄化装置において、開閉弁より上流側の排気通路内の圧力を検出する圧力センサをさらに具え、制御手段は、この圧力センサからの検出信号に基づいてアクチュエータにより開閉弁の開弁時期を制御するものであってよい。
車両が所定の運転状態にあるか否かを判定する運転状態判定手段をさらに具え、車両が所定の運転状態にあると運転状態判定部が判断した場合にのみ、制御手段がアクチュエータを介して開閉弁の開閉を制御すると共に異常判定手段がPMトラップの異常の有無を判定するものであってよい。この場合、運転状態判定手段は、少なくとも車速センサと、アクセル開度センサと、水温センサとからの検出情報に基づき、車両が所定の運転状態にあるか否かを判定することができる。
本発明の第3の形態は、PMトラップよりも上流側の排気通路内の圧力を一時的に高めるステップと、PMトラップよりも上流側の排気通路内の圧力を一時的に高めた直後における排気通路内の圧力変化を検出するステップと、検出された圧力変化に基づいてPMトラップの異常の有無を判定するステップとを具えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化方法にある。
本発明の第3の形態による内燃機関の排気浄化方法において、車両が所定の運転状態にあるか否かを判定するステップをさらに具え、これにより車両が所定の運転状態にあると判断した場合、PMトラップよりも上流側の排気通路内の圧力を一時的に高めるステップが実行されるものであってよい。
PMトラップの異常の有無を判定するステップが、PMトラップよりも上流側の排気通路内の最大圧力に基づいてPMトラップの異常の有無を判定するものであってよい。あるいは、PMトラップよりも下流側の排気通路内の圧力変化の時間に基づいてPMトラップの異常の有無を判定するものであってよい。
本発明の内燃機関の排気浄化装置によると、排気通路の途中に設けられたPMトラップの上流側の排気通路に配されてこの排気通路を開閉し得る開閉弁と、この開閉弁とPMトラップとの間の排気通路内の圧力および/またはPMトラップよりも下流側の排気通路内の圧力を検出する圧力センサと、当該圧力センサからの検出信号に基づいてPMトラップの異常の有無を判定する異常判定手段とを具えているので、異常判定の際にPMトラップよりも上流側の排気通路内の圧力を強制的に高め、低負荷かつ低回転の運転状態であっても、PMトラップの異常判定を従来よりも高い信頼性を以て行うことができる。
開閉弁より上流側の排気通路内の圧力を検出する圧力センサをさらに具え、この圧力センサからの検出信号に基づいて制御手段がアクチュエータにより開閉弁の開弁時期を制御する場合、異常判定の際の排気通路内の圧力を所定圧に設定することが可能となる。この結果、車両の運転状態に拘らず、異常判定に関する信頼性を高めることができる。
車両が所定の運転状態にあるか否かを判定する運転状態判定手段をさらに具え、車両が所定の運転状態にあると運転状態判定部が判断した場合にのみ、制御手段がアクチュエータを介して開閉弁の開閉を制御すると共に異常判定手段がPMトラップの異常の有無を判定する場合、車両の運転に関する違和感を生じさせることなく、異常の有無を判定することができる。
本発明の内燃機関の排気浄化方法によると、PMトラップよりも上流側の排気通路内の圧力を一時的に高め、その直後における排気通路内の圧力変化を検出し、検出された圧力変化に基づいてPMトラップの異常の有無を判定するようにしたので、異常判定の際にPMトラップよりも上流側の排気通路内の圧力を強制的に高め、低負荷かつ低回転の運転状態などであっても、PMトラップの異常判定を従来よりも高い信頼性を以て行うことができる。
車両が所定の運転状態にあるか否かを判定するステップをさらに具え、これにより車両が所定の運転状態にあると判断した場合、PMトラップよりも上流側の排気通路内の圧力を一時的に高めるステップを実行するようにした場合、車両の運転に関する違和感を生じさせることなく、異常の有無を判定することができる。
本発明による内燃機関の排気浄化装置を圧縮点火式内燃機関が搭載された車両に応用した実施形態について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態のみに限らず、本発明の精神に帰属する他の任意の技術にも応用することが可能である。
本実施形態におけるエンジンシステムの概念を図1に示し、このエンジンシステムにおける制御ブロックを図2に示す。本実施形態におけるエンジン10は、燃料である軽油を燃料噴射弁11から圧縮状態にある燃焼室12内に直接噴射することにより、自然着火させる圧縮点火式の多気筒内燃機関であるが、本発明の特性上、単気筒の内燃機関であってもよい。このエンジン10には、排気通路13内を流れる排気の一部を吸気通路14内に導く図示しない排気還流(EGR)装置と、排気通路13内を流れる排気の運動エネルギーを利用して燃焼室12への過給を行う図示しないターボ過給機とが組み込まれている。
燃焼室12にそれぞれ臨む吸気ポート15および排気ポート16が形成されたシリンダヘッド17には、吸気ポート15を開閉する吸気弁18および排気ポート16を開閉する排気弁19を含む図示しない動弁機構が組み込まれている。また、このシリンダヘッド17にはこれら吸気弁18および排気弁19に挟まれるように燃焼室12の上端中央に臨む先の燃料噴射弁11が取り付けられている。本実施形態における動弁機構は、エンジン10の運転状態に応じて吸気弁18および排気弁19の開閉タイミングを変更し得るものであるが、これらの開閉タイミングが固定されたものであってもよい。
吸気ポート15に連通するようにシリンダヘッド17に連結されて吸気ポート15と共に吸気通路14を画成する吸気管20の上流端側には、大気中に含まれる塵埃などを除去して吸気通路14に導くためのエアフィルタ21が設けられている。また、この吸気管20の途中には、サージタンク22が形成されている。
排気ポート16に連通するようにシリンダヘッド17に連結されて排気ポート16と共に排気通路13を画成する排気管23の途中には、排気中に含まれる粒子を捕捉して無害化させるためのDPF(Diesel Particulate Filter)、つまり本発明におけるPMトラップ24が組み込まれている。このPMトラップ24の他に、ディーゼルエンジンなどにおいて一般的な図示しない酸化触媒なども排気管23の途中に連結されている。PMトラップ24よりも上流側の排気通路13には、エアシリンダやモータなどのアクチュエータ25を介して排気通路13を開閉し得る排気絞り弁26が本発明における開閉弁として配されている。この排気絞り弁26とPMトラップ24との間の排気通路13には、この排気通路13内の圧力を検出してこれをECU27に出力する第1の圧力センサ28が設けられている。また、PMトラップ24よりも下流側の排気通路13には、この排気通路13内の圧力を検出してこれをECU27に出力する第2の圧力センサ29が設けられている。さらに、排気絞り弁26よりも上流側の排気通路13には、この排気通路13内の圧力を検出してこれをECU27に出力する第3の圧力センサ30が設けられている。
本実施形態における排気絞り弁26は、排気通路13を一時的に塞ぐまたは絞ることにより、その上流側の排気通路13内の圧力を一時的に高めるようにしたものである。つまり、PMトラップ24の異常の有無を検出する際にPMトラップ24よりも上流側の排気通路13内の圧力を所定圧PR1以上に高めることにより、エンジン10が低負荷および低回転運転状態であっても、信頼性の高い判定結果を得られるように意図している。この排気絞り弁26として、排気ブレーキ装置の構成部材をそのまま使用したり、あるいは排気ブレーキ装置として組み込まれたものを兼用させることも可能である。排気絞り弁26は、ECU27のアクチュエータ駆動制御部31からの指令に基づき、アクチュエータ25によってその開閉が切り換えられる。
このように、本実施形態ではPMトラップ24よりも上流側の排気通路13内の圧力を一時的に高める手段として、本実施形態では排気ブレーキ装置として兼用できる排気絞り弁26を用いたが、図示しない蓄圧タンク内に蓄圧された所定圧の圧縮空気を所定量だけ排気通路13内に吹き込むような構成を採用することも可能である。
従って、エアフィルタ21を通って吸気管20から燃焼室12内に供給される吸気は、燃料噴射弁11から燃焼室12内に噴射される燃料と混合気を形成する。そして、一般的にはピストン32の圧縮上死点直前にて自然着火して燃焼し、これによって生成する排気がPMトラップ24を通って排気管23から大気中に排出される。この場合、排気中に含まれるPMがPMトラップ24に捕捉され、排気の浄化が行われることとなる。
本実施形態では、エンジン10およびこのエンジン10が搭載される車両の運転状態を把握してECU27の噴射弁駆動制御部48が燃料噴射弁11からの燃料の噴射量および噴射時期などを制御するため、以下に記すような各種センサ類、すなわちアクセル開度センサ33と、エアフローメータ34と、水温センサ35と、車速センサ36と、クランク角センサ37とを具えている。アクセル開度センサ33は、運転者によって操作されるアクセルペダル38の踏み込み量を検出してこれをECU27の運転状態判定部39に出力する。エアフローメータ34は、エアフィルタ21とサージタンク22との間の吸気通路14の途中に設けられて吸気通路14内を流れる吸入空気量を検出してこれをECU27の運転状態判定部39に出力する。なお、吸気管20に対するエアフローメータ34の取り付け位置は、エアフィルタ21の取り付け位置よりも下流側であればよく、図1の如き位置に限定されるものではない。水温センサ35は、ピストン32が往復動するエンジンブロック40に形成されたウォータージャケット41内の冷却水の温度を検出してこれをECU27の運転状態判定部39に出力する。車速センサ36もまた、車両の走行速度を検出してこれをECU27の運転状態判定部39に出力するものであるが、クランク角センサ37による検出信号と、図示しない変速機の変速段位置とに基づいて演算処理により算出するものであってもよい。シリンダブロック40に取り付けられるクランク角センサ37は、連接棒42を介してピストン32が連結されるクランク軸43の回転位相を検出してこれをECU27の運転状態判定部39に出力する。
ECU27は、図示しないCPU,ROM,RAM,A/D変換器および入出力インタフェースなどを含むマイクロコンピュータを含む。このECU27は、円滑なエンジン10の運転がなされるように、上述したセンサ30,33,35〜37およびエアフローメータ34などからの検出信号に基づいて所定の演算処理を行う。そして、予め設定されたプログラムに従って燃料噴射弁11やアクチュエータ25などの作動を制御する。また、本実施形態におけるECU27は、PMトラップ24の異常の有無を判定するため、先の運転状態判定部39と、異常判定部44と、警告表示器駆動制御部45とをさらに具えている。
運転状態判定部39は、前述のセンサ33,25,36などからの検出情報に基づき、車両が所定の運転状態にあるか否かを判定する。本実施形態における所定の運転状態とは、アクセル開度および車速が0のアイドリング運転中または暖機運転中の場合であり、PMトラップ24の異常の有無を判定する際に排気絞り弁26により排気通路13を一時的に閉じることにより、乗員に違和感を持たせないような運転状態であることに配慮している。
なお、先のアクチュエータ駆動制御部31は、車両が所定の運転状態にあると運転状態判定部39が判断した場合にのみ、アクチュエータ25を介して排気絞り弁26の閉弁動作と開弁動作とを制御する。閉弁後の開弁動作は、第3の圧力センサ30からの検出信号に基づき、これが所定圧PR1以上になった場合に行われる。この第3の圧力センサ30の出力特性を模式的に図3に示す。
異常判定部44は、車両が所定の運転状態にあると運転状態判定部39が判断した場合にのみ、第1および第2の圧力センサ28,29の少なくとも一方からの検出信号に基づいてPMトラップ24の異常の有無を判定する。この異常の有無の判定は、イグニッションキースイッチ46をオンにしてエンジン10を始動させた後、イグニッションキースイッチ46をオフにしてエンジン10を停止するまでの間に1回だけ行うようにしている。しかしながら、エンジン10の始動後に継続的に異常判定を行うようにしてもよい。
ここで、第1の圧力センサ28の出力特性を模式的に図4に示す。排気通路13を排気絞り弁26によって一時的に塞いだ直後に第1の圧力センサ28によって検出される最大圧は、PMトラップ24が溶損や欠損などにより損傷していない限り、実線で示すP2maxまで上昇する。しかしながら、PMトラップ24が溶損や欠損などにより損傷した場合には、これが低下して破線で示すような状態に変化する。従って、本実施形態では第1の圧力センサ28によって検出される最大圧がPR2以下の場合、PMトラップ24が溶損や欠損などによる異常があると判定する。
また、第2の圧力センサ29の出力特性を模式的に図5に示す。排気通路13を排気絞り弁26によって一時的に塞いだ直後に第2の圧力センサ29によって検出される圧力変化の期間、つまり規定圧PL以上となっている期間は、PMトラップ24が溶損や欠損などにより損傷していない限り、実線で示すように比較的ゆっくりとT3の期間に亙る。しかしながら、PMトラップ24が溶損や欠損などにより損傷した場合には、この期間が短くなって破線で示すような状態に変化する。従って、本実施形態では第2の圧力センサ29によって検出される圧力変化の期間がTR3以下の場合、PMトラップ24が溶損や欠損などによる異常があると判定する。
本実施形態では、安全性の観点から第1および第2の圧力センサ28,29の検出情報の何れか一方のみ異常と判断した場合であっても、PMトラップ24が異常であると判定するようにしている。しかしながら、第1および第2の圧力センサ28,29の検出情報が両方とも異常の場合にのみ、PMトラップ24が異常であると判定するようにしてもよい。
警告表示器駆動制御部45は、異常判定部44の判定結果に基づき、PMトラップ24に溶損や欠損などの異常があることを運転者に知らせるためのものであり、そのための警告表示器47が図示しない車室内に設けられている。この警告表示器47は、聴覚や視覚などを利用して車両の運転者に対する注意を喚起し得るものであればよい。
このような本実施形態におけるPMトラップ24の異常の有無の判定手順について図6を参照しつつ説明すると、まずS11のステップにて異常検出フラグがセットされているか否かを判定する。最初は異常検出フラグがセットされていないので、S12のステップに移行して車両が所定の運転状態にあるか否かを判定する。ここで、車両が所定の運転状態にない、つまり異常判定可能な運転状態にないと判断した場合には、再度S11のステップ以降の処理を継続する。
S12のステップにて車両が所定の運転状態にある、つまり異常判定可能な運転状態にあると判断した場合には、S13のステップに移行して排気絞り弁26を開弁状態から閉弁状態に切り替える。そして、S14のステップにて第3の圧力センサ30によって検出される圧力P1が異常検出用設定圧力PR1以上であるか否かを判定し、排気絞り弁26よりも上流側の排気通路13内の圧力が異常検出用設定圧力PR1以上に達するまで、排気絞り弁26を閉弁状態に保持する。
このようにして、排気絞り弁26よりも上流側の排気通路13内の圧力が異常検出用設定圧力PR1以上に達した時点T0でS15のステップに移行し、排気絞り弁26を再び開弁状態に切り替える。そして、S16のステップにて第2の圧力センサ29によって検出される最大圧P2maxが予め設定した異常判定用閾値PR2以上であるか否かを判定する。
ここで、最大圧P2maxが異常判定用閾値PR2以上である、つまりPMトラップ24に溶損などの異常がないと判断した場合には、S17のステップに移行して今度は第3の圧力センサ30によって検出される圧力変動時間T3が予め設定した異常判定用閾値TR3以上であるか否かを判定する。
ここで、圧力変動期間T3が異常判定用閾時間TR3以上である、つまりPMトラップ24に溶損などの異常がないと判断した場合には、S18のステップに移行して異常判定フラグをセットした後、再度S11のステップ以降の処理を継続する。
先のS16のステップにて最大圧P2maxが異常判定用閾値PR2よりも小さいと判断したり、S17のステップにて圧力変動期間T3が異常判定用閾時間TR3よりも小さいと判断した場合には、PMトラップ24に溶損などの異常が発生していることが考えられるので、S19のステップに移行して警告表示器47を駆動し、乗員にPMトラップ24に異常があることを告知する。乗員は、警告表示器47の表示情報に基づき、PMトラップ24の交換などのために整備工場に車両を搬入し、必要に応じてPMトラップ24の交換などを行う。
一方、S11のステップにて異常判定フラグがセットされていると判断した場合には、S20のステップに移行してイグニッションキースイッチ46がオフとなっているか否かを判定する。イグニッションキースイッチ46がオフではない、つまりエンジン10が停止していないと判断した場合には、何もせずに再度S11のステップ以降の処理を継続する。
S20のステップにてイグニッションキースイッチ46がオフとなっていると判断した場合には、S21のステップに移行し、異常検出フラグをリセットしてこのフローを終了する。つまり、イグニッションキースイッチ46をオンにしてからS17およびS19の判断ルーチンを一度でも行った場合には、イグニッションキースイッチ46がオフとなるまで、S17およびS19の判断ルーチンを繰り返して行わないようにしている。
なお、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
本発明による内燃機関の排気浄化装置を圧縮点火式内燃機関が搭載された車両に適用した一実施形態の概念図である。 図1に示した車両における主要部の制御ブロック図である。 図1に示した車両における第3圧力センサの出力値の変化を模式的に示すグラフである。 図1に示した車両における第1圧力センサの出力値の変化を模式的に示すグラフである。 図1に示した車両における第2圧力センサの出力値の変化を模式的に示すグラフである。 図1に示した車両において、PMトラップの異常判定を行う場合の手順を表すフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン
11 燃料噴射弁
12 燃焼室
13 排気通路
14 吸気通路
15 吸気ポート
16 排気ポート
17 シリンダヘッド
18 吸気弁
19 排気弁
20 吸気管
21 エアフィルタ
22 サージタンク
23 排気管
24 PMトラップ
25 アクチュエータ
26 排気絞り弁
27 ECU
28 第1の圧力センサ
29 第2の圧力センサ
30 第3の圧力センサ
31 アクチュエータ駆動制御部
32 ピストン
33 アクセル開度センサ
34 エアフローメータ
35 水温センサ
36 車速センサ
37 クランク角センサ
38 アクセルペダル
39 運転状態判定部
40 エンジンブロック
41 ウォータージャケット
42 連接棒
43 クランク軸
44 異常判定部
45 警告表示器駆動制御部
46 イグニッションキースイッチ
47 警告表示器
48 噴射弁駆動制御部

Claims (6)

  1. 排気通路の途中に設けられたPMトラップの上流側の排気通路に配されてこの排気通路を開閉し得る開閉弁と、
    この開閉弁の開閉を行うアクチュエータと、
    このアクチュエータの作動を制御する制御手段と、
    前記開閉弁と前記PMトラップとの間の排気通路内の圧力か、または前記PMトラップよりも下流側の排気通路内の圧力を検出する圧力センサと、
    この圧力センサからの検出信号に基づいて前記PMトラップの異常の有無を判定する異常判定手段と
    を具えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 排気通路の途中に設けられたPMトラップの上流側の排気通路に配されてこの排気通路を開閉し得る開閉弁と、
    この開閉弁の開閉を行うアクチュエータと、
    このアクチュエータの作動を制御する制御手段と、
    前記開閉弁と前記PMトラップとの間の排気通路内の圧力を検出する第1の圧力センサと、
    前記PMトラップよりも下流側の排気通路内の圧力を検出する第2の圧力センサと、
    前記第1および第2の圧力センサの少なくとも一方からの検出信号に基づいて前記PMトラップの異常の有無を判定する異常判定手段と
    を具えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記開閉弁より上流側の排気通路内の圧力を検出する圧力センサをさらに具え、前記制御手段は、この圧力センサからの検出信号に基づいて前記アクチュエータにより前記開閉弁の開弁時期を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 車両が所定の運転状態にあるか否かを判定する運転状態判定手段をさらに具え、車両が所定の運転状態にあると運転状態判定部が判断した場合にのみ、前記制御手段が前記アクチュエータを介して前記開閉弁の開閉を制御すると共に前記異常判定手段が前記PMトラップの異常の有無を判定することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. PMトラップよりも上流側の排気通路内の圧力を一時的に高めるステップと、
    PMトラップよりも上流側の排気通路内の圧力を一時的に高めた直後における排気通路内の圧力変化を検出するステップと、
    検出された圧力変化に基づいてPMトラップの異常の有無を判定するステップと
    を具えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化方法。
  6. 車両が所定の運転状態にあるか否かを判定するステップをさらに具え、これにより車両が所定の運転状態にあると判断した場合、PMトラップよりも上流側の排気通路内の圧力を一時的に高める前記ステップが実行されることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の排気浄化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012112285A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Ud Trucks Corp 排気浄化フィルタの欠陥検出装置

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