JP2009114999A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で機関始動性を保証すると共に、機関運転に適したバルブタイミングを逐次実現するバルブタイミング調整装置の提供。
【解決手段】 ハウジング11に対し中間ブッシュ100が進角側へ相対回転するほど弾性変形して、ハウジング11に対し中間ブッシュ100を遅角側へ付勢する第一弾性部材110と、ハウジング11において中間ブッシュ100を係止して、ハウジング11に対する中間ブッシュ100の遅角側への相対回転を規制する第一ストッパ122aと、中間ブッシュ100に対しベーンロータ14が遅角側へ相対回転するほど弾性変形して、中間ブッシュ100に対しベーンロータ14を進角側へ付勢する第二弾性部材112と、中間ブッシュ100においてベーンロータ14を係止して、中間ブッシュ100に対するベーンロータ14の進角側への相対回転を規制する第二ストッパ104aとを設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に関する。
従来、クランク軸と連動して回転する駆動回転体としてのハウジング並びにカム軸と連動して回転する従動回転体としてのベーンロータを備えた流体駆動式のバルブタイミング調整装置が、広く用いられている。一般に、この種のバルブタイミング調整装置では、ハウジングのシューとベーンロータのベーンとの間において回転方向に形成した進角室又は遅角室へ作動流体を供給することにより、ベーンロータをハウジングに対する進角側又は遅角側へ相対回転させる。その結果、バルブタイミングを決める位相として、クランク軸に対するカム軸の位相(以下、「機関位相」という)が調整されることになる。
ここで、上記種のバルブタイミング調整装置に関して特許文献1には、内燃機関の停止時及び始動時にベーンロータをハウジングに対してロックすることによって、機関位相を最進角位相及び最遅角位相の間の中間位相に保持する技術が開示されている。この技術によれば、ベーンロータをハウジングに対する進角側及び遅角側へと交互に付勢する変動トルクがカム軸から作用する状態にあっても、作動流体の圧力が低い内燃機関の停止時及び始動時の機関位相を、中間位相に機械的に保持することができる。したがって、内燃機関の始動に適した中間位相を、内燃機関の停止から始動までの間は継続的に確保して、始動性を保証することが可能となるのである。
特開2002−357105号公報
さて、特許文献1の技術では、内燃機関の停止時に確実に中間位相を実現し且つ内燃機関の運転に適した機関位相(即ち、バルブタイミング)へ自由に調整し得るよう、ハウジングに対するベーンロータの進角側への相対回転及び遅角側への相対回転を、それぞれ個別の制限機構によって制限している。ここで各制限機構は、流体駆動式の制御ピンをベーンロータに組み込むことによって構成されるため、それら各制限機構の制御ピンを独立して駆動するための流路構造が複雑になってしまうのである。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡素な構成により内燃機関の始動性を保証すると共に、内燃機関の運転に適したバルブタイミングを逐次実現するバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、クランク軸と連動して回転する駆動回転体と、カム軸と連動して回転し、駆動回転体との間において進角室及び遅角室を回転方向に形成し、内燃機関の運転と共に作動する流体供給源からの作動流体が進角室又は遅角室へ供給されることにより駆動回転体に対する進角側又は遅角側へ相対回転する従動回転体と、駆動回転体及び従動回転体と同軸回転する中間回転体と、駆動回転体及び中間回転体の間に介装され、駆動回転体に対して中間回転体が進角側及び遅角側の一方である第一側へ相対回転するほど弾性変形することにより、駆動回転体に対して中間回転体を進角側及び遅角側の他方である第二側へ付勢する第一復原力を発生する第一弾性部材と、駆動回転体に設けられ、中間回転体を係止することにより、駆動回転体に対する中間回転体の第二側への相対回転を規制する第一ストッパと、従動回転体及び中間回転体の間に介装され、中間回転体に対して従動回転体が第二側へ相対回転するほど弾性変形することにより、中間回転体に対して従動回転体を第一側へ付勢する第二復原力を発生する第二弾性部材と、中間回転体に設けられ、従動回転体を係止することにより、中間回転体に対する従動回転体の第一側への相対回転を規制する第二ストッパとを備えることを特徴とする。
このような請求項1に記載の発明によると、内燃機関の運転と共に作動する流体供給源から進角室又は遅角室へ供給される作動流体の圧力は、内燃機関の停止時及び始動時には、当該運転中と比べて低い状態となる。かかる状態下、第二弾性部材の第二復原力によって中間回転体に対する第一側へ付勢される従動回転体は、第二側の最端位置よりも当該第一側へ相対回転しようとし、また第一弾性部材の第一復原力によって駆動回転体に対する第二側へ付勢される中間回転体は、第一側の最端位置よりも当該第二側へ相対回転しようとする。しかし、中間回転体に対する第一側への従動回転体の相対回転は中間回転体の第二ストッパによって規制され、また駆動回転体に対する第二側への中間回転体の相対回転は駆動回転体の第一ストッパによって規制される。その結果、中間回転体の第二ストッパに対して従動回転体が第一側へ押付けられると共に、当該中間回転体が駆動回転体の第一ストッパに対して第二側へ押付けられるので、駆動回転体に対する従動回転体の相対回転位置は、第一側に対応する進角側又は遅角側の最端位置と第二側に対応する遅角側又は進角側の最端位置との間に保持される。
これによれば、内燃機関の停止時及び始動時には、駆動回転体に対して従動回転体を進角側及び遅角側の各最端位置の間に継続的に保持して、内燃機関の始動に適した機関位相である中間位相を確保することができる。したがって、各弾性部材に駆動回転体及び中間回転体の各ストッパを組み合わせてなる比較的簡素な構成にもかかわらず、内燃機関の始動性を保証することが可能になる。
また、請求項1に記載の発明によると、内燃機関の運転中に流体供給源からの作動流体が進角室又は遅角室へ供給されることで、中間回転体に対して従動回転体が第一側へ相対回転しようとすると、中間回転体の第二ストッパによって当該相対回転が規制される。その結果、従動回転体は、中間回転体の第二ストッパを第一弾性部材の第二側の第一復原力に抗して第一側へ押圧しながら、駆動回転体に対して当該第一側へと相対回転する。即ち、駆動回転体に対する従動回転体の相対回転位置は、第一側に対応する進角側又は遅角側へ変化することになる。
一方、内燃機関の運転中に作動流体が遅角室又は進角室へ供給されることにより、中間回転体に対して従動回転体が第二側へ相対回転しようとすると、従動回転体により第二弾性部材を介して引張られることになる中間回転体は、駆動回転体に対する第二側への相対回転を駆動回転体の第一ストッパにより規制される。その結果、従動回転体は、駆動回転体の第一ストッパに対して中間回転体を第二側へ押付けつつ、第二弾性部材の第一側の第二復原力に抗して駆動回転体に対する第二側へと相対回転する。即ち、駆動回転体に対する従動回転体の相対回転位置は、第二側に対応する遅角側又は遅角側へ変化することになる。
以上によれば、駆動回転体に対する従動回転体の相対回転に応じて、機関位相を自由に調整することができる。したがって、内燃機関の運転に適したバルブタイミングを逐次実現することが可能になる。
請求項2に記載の発明によると、駆動回転体及び従動回転体の双方に嵌合することにより、駆動回転体に対して従動回転体をロックし、流体供給源から供給される作動流体の圧力により、駆動回転体及び従動回転体の一方から離脱して当該ロックを解除するロック部材を備える。これによれば、流体供給源から供給される作動流体の圧力が低い内燃機関の停止時には、各弾性部材と各ストッパとの相互作用によって中間位相に保持させた従動回転体を、駆動回転体に対して容易にロック可能となる。さらに、作動流体の圧力が低い内燃機関の始動時にも、中間位相に保持の従動回転体を駆動回転体に対して継続的にロック可能となる。これらのことから、機関始動性の保証度を高めることができるのである。またこれに対し、作動流体の圧力が高い内燃機関の運転中は、駆動回転体に対する従動回転体のロックを当該流体圧力により解除して、内燃機関の運転に適したバルブタイミングの逐次実現を阻害しないようにすることが可能となるのである。
請求項3に記載の発明によると、第一弾性部材はねじりばねから形成され、駆動回転体に係止される端部に対して中間回転体に係止される端部が第一側へねじられることにより、第一復原力を発生する。このようなねじりばねから形成される第一弾性部材は、駆動回転体に対して中間回転体が第一側へ相対回転するほど、駆動回転体に係止の端部に対して中間回転体に係止の端部が第一側へねじられるように弾性変形する。したがって、かかる弾性変形によれば、駆動回転体に対して中間回転体を第二側へ付勢する第一復原力を、正しく発生することができる。
また、請求項3に記載の発明によると、第二弾性部材はねじりばねから形成され、中間回転体に係止される端部に対して従動回転体に係止される端部が第二側へねじられることにより、第二復原力を発生する。このようなねじりばねから形成される第二弾性部材は、中間回転体に対して従動回転体が第二側へ相対回転するほど、中間回転体に係止の端部に対して従動回転体に係止の端部が第二側へねじられるように弾性変形する。したがって、かかる弾性変形によれば、中間回転体に対して従動回転体を第一側へ付勢する第二復原力を、正しく発生することができる。
以上によれば、簡素な構成により機関始動性を保証すると共に、機関運転に適したバルブタイミングを逐次実現するという効果を、確実に享受することができるのである。
請求項4に記載の発明によると、第一弾性部材と第二弾性部材とは、巻方向が同一且つ同軸異径のねじりコイルばねから形成され、互いの端部同士を連結してなる連結部が中間回転体に係止される。これによれば、第一及び第二弾性部材を形成する各ねじりコイルばねが同軸異径とされるので、それら弾性部材の軸方向の配置スペースを可及的に小さくすることができる。しかも、巻方向が同一であるコイルばねの端部同士が連結されるので、中間回転体に係止の端部の第一側へのねじりによって復原力を発生する第一弾性部材と従動回転体に係止の端部の第二側へのねじりによって復原力を発生する第二弾性部材の各機能を損なわずに、それら弾性部材を一体化して組付性を向上することもできるのである。
請求項5に記載の発明によると、駆動回転体及び中間回転体の一方は、径方向に突出する第一突部を有し、駆動回転体及び中間回転体の他方は、径方向に開口し第一突部が回転方向に隙間をあけて挿入される第一窓部を有し、駆動回転体が有する第一突部又は第一窓部に第一ストッパが設けられる。これによれば、駆動回転体の第一突部又は第一窓部に設けられた第一ストッパにより、中間回転体の第一窓部又は第一突部を確実に係止して、駆動回転体に対する中間回転体の相対回転の規制作用を発揮させることができる。
また、請求項5に記載の発明によると、従動回転体及び中間回転体の一方は、径方向に突出する第二突部を有し、従動回転体及び中間回転体の他方は、径方向に開口し第二突部が回転方向に隙間をあけて挿入される第二窓部を有し、中間回転体が有する第二突部又は第二窓部に第二ストッパが設けられる。これによれば、中間回転体の第二突部又は第二窓部に設けられた第二ストッパにより、従動回転体の第二窓部又は第二突部を確実に係止して、中間回転体に対する従動回転体の相対回転の規制作用を発揮させることができる。
以上によれば、簡素な構成を損なうことなく、機関始動性の保証と機関運転に適したバルブタイミングの逐次実現とを確固たるものにすることができるのである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置1を車両の内燃機関に適用した例を示している。バルブタイミング調整装置1は、「作動流体」として作動油を用いる流体駆動式であり、「動弁」としての吸気弁のバルブタイミングを調整する。
(基本的構成)
以下、バルブタイミング調整装置1の基本的構成を説明する。バルブタイミング調整装置1は、内燃機関のクランク軸(図示しない)の駆動力を内燃機関のカム軸2に伝達する駆動力伝達系に設置されて作動油により駆動される駆動部10と、駆動部10への作動油供給を制御する制御部30とを備えている。
(駆動部)
図1,2に示すように駆動部10において、「駆動回転体」としてのハウジング11は、シューハウジング12及びスプロケット13から構成されている。
金属製のシューハウジング12は、有底円筒状の筒部12aと、仕切部としての複数のシュー12b,12c,12d,12eとを有している。
各シュー12b〜12eは、筒部12aにおいて回転方向に略等間隔となる箇所から径方向内側に突出している。各シュー12b〜12eの突出側端面は、図2の紙面垂直方向から見て円弧形の凹面状であり、ベーンロータ14のボス部14aの外周壁面に摺接する。回転方向において隣り合うシュー12b〜12eの間には、それぞれ収容室50が形成される。
金属製のスプロケット13は円環板状を呈しており、筒部12aの開口側に同軸上にボルト固定されている。スプロケット13は、タイミングチェーン(図示しない)を介してクランク軸と連繋している。これにより内燃機関の運転中は、クランク軸からスプロケット13へ駆動力が伝達されることで、ハウジング11がクランク軸と連動して図2の反時計方向に回転する。
「従動回転体」としてのベーンロータ14はハウジング11内に同軸上に収容されており、軸方向の両端面がそれぞれ筒部12aの底壁面とスプロケット13の内壁面とに摺接する形となっている。金属製のベーンロータ14は、円柱状のボス部14aと、複数のベーン14b,14c,14d,14eとを有している。
ボス部14aは、カム軸2に対して同軸上にボルト固定される。これによりベーンロータ14は、カム軸2と連動して図2の反時計方向に回転すると共に、ハウジング11に対して相対回転可能となっている。
各ベーン14b〜14eは、ボス部14aにおいて回転方向に略等間隔となる箇所から径方向外側に突出し、それぞれ対応する収容室50内に揺動可能に収容されている。各ベーン14b〜14eの突出側端面は、図2の紙面垂直方向から見て円弧形の凸面状に形成され、筒部12aの内周壁面に摺接する。
各ベーン14b〜14eは、それぞれ対応する収容室50を回転方向に二分することによって、進角室及び遅角室をハウジング11との間に形成している。具体的には、シュー12bとベーン14bの間に進角室52、シュー12cとベーン14cの間に進角室53、シュー12dとベーン14dの間に進角室54、シュー12eとベーン14eの間に進角室55がそれぞれ形成されている。また、シュー12eとベーン14bの間に遅角室56、シュー12bとベーン14cの間に遅角室57、シュー12cとベーン14dの間に遅角室58、シュー12dとベーン14eの間に遅角室59がそれぞれ形成されている。
このような構成の駆動部10では、各進角室52〜55への作動油供給によりベーンロータ14がハウジング11に対して進角側へ相対回転し、クランク軸に対するカム軸2の位相、即ちバルブタイミングを決める機関位相が進角側へ変化する。そして、図3に示すようにベーン14bが進角側のシュー12eに当接することで、ハウジング11に対するベーンロータ14の相対回転位置が最進角位置となるときには、機関位相として最進角位相が実現されることになる。
一方、駆動部10では、各遅角室56〜59への作動油供給によりベーンロータ14がハウジング11に対して遅角側に相対回転し、機関位相が遅角側へ変化する。そして、図4に示すように各ベーン14b〜14eが遅角側のシュー12b〜12eに当接することで、ハウジング11に対するベーンロータ14の相対回転位置が最遅角位置となるときには、機関位相として最遅角位相が実現されることになる。
尚、ハウジング11に対するベーンロータ14の相対回転位置が図1,2に示す中間位置となるときには、内燃機関の始動を許容し且つ燃費を向上する上において適切な中間位相が、機関位相として実現されるようになっている。そこで、以下では、図1,2に示す回転要素11,14間の相対回転位置を「始動中間位置」といい、当該相対回転位置によって実現される機関位相を「始動中間位相」というものとする。
さて、図1,2に示すように駆動部10には、さらに、「ロック部材」としてのロックピン20並びに付勢部材22が設けられている。
金属製のロックピン20は円柱状を呈しており、ベーン14bのスプロケット側端面に開口する有底の収容孔部24に常時嵌合する。かかる嵌合状態においてロックピン20は、ベーンロータ14の回転軸線に沿う軸方向に往復直線移動可能となっている。
付勢部材22は圧縮コイルばねから形成され、収容孔部24内においてベーン14bとロックピン20との間に介装されている。付勢部材22は圧縮側に弾性変形して、ロックピン20をスプロケット13側へ付勢する復原力を発生する。
このように復原力を受けるロックピン20は、始動中間位相(始動中間位置)において収容孔部24に嵌合したままスプロケット13側へと移動することにより、スプロケット13の内壁面に開口する嵌合孔部26に嵌合可能となっている。ここで、ロックピン20が嵌合孔部26に嵌合することによれば、ハウジング11に対しベーンロータ14をロックして、それら回転要素11,14間の相対回転を禁止することができる。
嵌合孔部26には、進角流路28を介して進角室52が連通している。これにより、嵌合孔部26に嵌合した状態のロックピン20は、進角室52及び進角流路28を順次経由して嵌合孔部26まで供給される作動油の圧力を受けることで、付勢部材22側へと押圧される。また、収容孔部24には、遅角流路29を介して遅角室56が連通している。これにより、嵌合孔部26に嵌合した状態のロックピン20は、遅角室56及び遅角流路29を順次経由して収容孔部24まで供給される作動油の圧力を受けることで、付勢部材22側へと押圧される。
以上によりロックピン20は、嵌合孔部26への嵌合状態から、各孔部26,24への供給油の圧力の少なくとも一方を受けて移動することによって、嵌合孔部26から離脱可能となっている。ここで、ロックピン20が嵌合孔部26から離脱することによれば、ハウジング11に対するベーンロータ14のロックを解除して、それら回転要素11,14間の相対回転を許容することができるのである。
(制御部)
図1に示す制御部30において、カム軸2及びその軸受(図示しない)を通して設けられる進角流路60は、進角室52〜55と連通している。また、カム軸2及びその軸受を通して設けられる遅角流路62は、遅角室56〜59と連通している。
供給流路64は、「流体供給源」としてのポンプ4の吐出口と連通しており、また排出流路66は、ポンプ4の吸入口側のオイルパン5へ作動油を排出可能に設けられている。これによりポンプ4は、オイルパン5から汲み上げた作動油を加圧して供給流路64へと供給可能となっている。ここで本実施形態のポンプ4は、クランク軸によって駆動されることで内燃機関の運転と共に作動する、所謂メカポンプである。即ち、ポンプ4からの作動油供給は、内燃機関の始動に伴い開始され、内燃機関の運転中は継続されて、内燃機関の停止に伴いカットされることになる。したがって、内燃機関の始動時及び停止時にポンプ4から供給される作動油の油圧は、内燃機関の運転中に比べて低下することとなる。
制御弁70は、ソレノイド72の発生する電磁駆動力及びリターンばね74の発生する復原力を利用してスプール駆動するスプール弁である。ここで制御弁70には、進角流路60と連通する進角ポート80、遅角流路62と連通する遅角ポート82、供給流路64と連通してポンプ4からの作動油供給を受ける供給ポート84、並びに作動油排出のために排出流路66と連通する排出ポート86が設けられている。制御弁70は、ソレノイド72への通電に応じて作動することにより、供給ポート84及び排出ポート86に対する進角ポート80及び遅角ポート82の接続状態を制御する。
制御回路90は、例えばマイクロコンピュータ等からなり、制御弁70のソレノイド72と電気的に接続されている。制御回路90は、ソレノイド72への通電を制御する機能と共に、内燃機関の運転を制御する機能を備えている。
このような構成の制御部30では、制御回路90によって制御されたソレノイド72への通電に従って制御弁70が作動し、ポート84,86に対するポート80,82の接続状態が制御される。具体的には、供給ポート84及び排出ポート86にそれぞれ進角ポート80及び遅角ポート82が接続されるときには、ポンプ4からの供給作動油が流路64,60を経由して各進角室52〜55へ供給されると共に、各遅角室56〜59の作動油が流路62,66を経由してオイルパン5へ排出される。一方、供給ポート84及び排出ポート86にそれぞれ遅角ポート82及び進角ポート80が接続されるときには、ポンプ4からの供給作動油が流路64,62を経由して各遅角室56〜59へ供給されると共に、各進角室52〜55の作動油が流路60,66を経由してオイルパン5へ排出される。
(特徴的構成)
以下、バルブタイミング調整装置1の特徴的構成を説明する。図1,5に示すように本実施形態では、「中間回転体」としての中間ブッシュ100と、弾性部材110,112とが駆動部10に設けられている。
金属製の中間ブッシュ100は円筒状を呈しており、筒部12aの底壁部中央を貫通する貫通孔部120と、貫通孔部120側においてボス部14aの端面中央に開口する凹部140とに嵌合している。これにより中間ブッシュ100は、ハウジング11及びベーンロータ14と同軸上に回転可能且つそれら回転要素11,14に対して相対回転可能となっている。中間ブッシュ100は、第一窓部102及び第二窓部104を有している。
図1,6に示すように第一窓部102は、中間ブッシュ100の径方向の両側及び軸方向のボス部14aとは反対側に開口している。第一窓部102には、筒部12aの底壁部の貫通孔部120から径方向内側へ突出する第一突部122が挿入されている。第一窓部102内において第一突部122は、回転方向に隙間をあけることによって揺動可能となっている。
したがって、第一窓部102の回転方向の内側面102a,102bが共に第一突部122の回転方向の外側面122a,122bから離間するときには、ハウジング11に対する中間ブッシュ100の相対回転が許容される。また特に本実施形態では、図6に示す始動中間位置において第一窓部102の内側面102aが、それよりも遅角側にある第一突部122の外側面122aによって係止されることで、ハウジング11に対する遅角側への中間ブッシュ100の相対回転が規制される。そこで、以下では、第一突部122の外側面122aを特に「第一ストッパ122a」というものとする。
図1,2に示すように、第二窓部104は、中間ブッシュ100の径方向の両側及び軸方向のボス部14a側に開口している。中間ブッシュ100の回転方向において、第二窓部104の配設位置(図2,5参照)は第一窓部102の配設位置(図5,6参照)に対して略180度ずれており、それによって中間ブッシュ100の強度低下が抑制されているが、それら配設位置の関係は適宜に設定可能である。第二窓部104には、ボス部14aに設けられて凹部140から径方向内側へ突出する第二突部144が挿入されている。第二窓部104内において第一突部144は、回転方向に隙間をあけることによって揺動可能となっている。
したがって、第二突部144の回転方向の外側面144a,144bが共に第二窓部104の回転方向の内側面104a,104bから離間するときには、中間ブッシュ100に対するベーンロータ14の相対回転が許容される。また特に本実施形態では、図2に示す始動中間位置において第二突部144の外側面144aが、それよりも進角側にある第二窓部104の内側面104aによって係止されることで、中間ブッシュ100に対する進角側へのベーンロータ14の相対回転が規制されることとなる。そこで、以下では、第二窓部104の内側面104aを特に「第二ストッパ104a」というものとする。
尚、第二窓部104及び第二突部144の回転方向幅の差分と、第一窓部102及び第一突部122の回転方向幅の差分との総和は、ハウジング11に対するベーンロータ14の相対回転範囲よりも大きく設定されている。ここで相対回転範囲とは、図3,7に示す最進角位置と図4,8に示す最遅角位置との間の角度範囲であるので、上記総和の設定により、ハウジング11に対するベーンロータ14の相対回転が最進角位置及び最遅角位置間の全域で許容されるようになっている。
さて、図1,5に示すように第一弾性部材110は、右巻のねじりコイルばねから形成され、中間ブッシュ100の外周側に同軸上に配置されている。第一弾性部材110の一端部110aは、筒部12aの底壁部に立設された係止ピン126によって係止されている。第一弾性部材110の他端部110bは、中間ブッシュ100の径方向の両側及び軸方向のボス部14aと反対側に開口する係止溝部106へ嵌入されて係止されている。
このようにしてハウジング11及び中間ブッシュ100の間に介装された第一弾性部材110は、ハウジング11に対して中間ブッシュ100が進角側へ相対回転するほど、一端部110aに対して他端部110bが進角側へねじられるように弾性変形する。これにより第一弾性部材110は、ハウジング11に対して中間ブッシュ100を遅角側へ付勢する復原力を発生するのである。
第二弾性部材112は、第一弾性部材110を形成するねじりコイルばねよりも小径且つ右巻のねじりコイルばねから形成され、中間ブッシュ100の内周側に同軸上に配置されている。即ち、第二弾性部材112と第一弾性部材110とは、巻方向が同一且つ同軸異径のねじりコイルばねから形成されて、軸方向の配置スペースが小さなものとなっている。第二弾性部材112の一端部112aは第一弾性部材110の端部110bとU字形の屈曲状に連結されることで、中間ブッシュ100の係止溝部106に係止される連結部116を当該端部110bと共に構成している。第二弾性部材112の他端部112bは、凹部140の底面に開口するボス部14aの係止孔部146へ嵌入されて係止されている。
このようにして中間ブッシュ100及びベーンロータ14の間に介装された第二弾性部材112は、中間ブッシュ100に対してベーンロータ14が遅角側へ相対回転するほど、一端部112aに対して他端部112bが遅角側へねじられるように弾性変形する。これにより第二弾性部材112は、中間ブッシュ100に対してベーンロータ14を進角側へ付勢する復原力を発生するのである。
尚、本実施形態において各弾性部材110,112のセット荷重は、ベーンロータ14をハウジング11に対する進角側及び遅角側へと交互に付勢するようにカム軸2から作用する変動トルクの平均トルクに打ち勝つ大きさに、設定される。
(特徴的作動)
以下、バルブタイミング調整装置1の特徴的作動について、図2〜4,6〜8を参照しつつ説明する。尚、説明を判りやすくするため、図7,8では、第一弾性部材110を二点鎖線にて模式的に示しており、また図3,4では、第二弾性部材112を二点鎖線にて模式的に示している。
(停止時・始動時)
内燃機関の停止前の運転中は、内燃機関の回転数が所定のアイドル回転数R以上となることにより、ポンプ4から供給される作動油の圧力が所定の閾圧P以上となる。これに対し、イグニッションスイッチのオフ等の停止指令によって内燃機関が停止するときには、内燃機関の回転数がアイドル回転数Rよりも低下し、クランク軸によって駆動されるポンプ4からの供給油の圧力が閾圧Pを下回る。これにより駆動部10では、進角室52〜55又は遅角室56〜59への供給油の圧力によってベーンロータ14に作用する力と、ベーンロータ14を付勢する第二弾性部材112の復原力とのうち、後者が支配的となる。
その結果、第二弾性部材112により付勢されるベーンロータ14は、中間ブッシュ100に対して最遅角位置よりも進角側へ相対回転しようとし、またそれに応じて、第一弾性部材110により付勢される中間ブッシュ100は、ハウジング11に対して最進角位置よりも遅角側へ相対回転しようとする。しかし、中間ブッシュ100に対する進角側へのベーンロータ14の相対回転は、図2に示す始動中間位置にて第二突部144の外側面144aが第二窓部104の第二ストッパ104aに係止されることによって、規制される。また、ハウジング11に対する遅角側への中間ブッシュ100の相対回転は、図6に示す始動中間位置にて第一窓部102の内側面102aが第一突部122の第一ストッパ122aに係止されることによって、規制される。
このような規制作用によると、中間ブッシュ100に対してベーンロータ14が進角側へ押付けられると共に、当該ブッシュ100がハウジング11に対して遅角側へ押付けられた状態となるので、ハウジング11に対するベーンロータ14の相対回転位置は始動中間位置に保持される。尚、このときには、ポンプ4からの供給油の圧力が閾圧Pを下回るのに応じてロックピン20がスプロケット13側へ移動するようになっており、始動中間位置に保持されたベーンロータ14は、ロックピン20の嵌合孔部26への嵌合によってハウジング11に容易にロックされ得ることとなる。したがって、内燃機関の停止後においては、機関位相を始動中間位相に保ったまま、内燃機関の次の始動に備えることができるのである。
この後、イグニッションスイッチのオン等の始動指令により内燃機関が始動するときには、内燃機関が完爆してスタータの補助なく継続回転可能となるまでは、ポンプ4から供給される作動油の圧力が閾圧Pを下回る。そのため、上述した停止時と同様の原理によって、ハウジング11に対するベーンロータ14の相対回転位置が始動中間位置に保持且つロックされるので、カム軸2からの変動トルクの作用下にあっても、機関位相を始動中間位相に保つことができる。
以上によれば、各弾性部材112,110に回転要素100,11の各ストッパ104a,122aを組み合わせた比較的簡素な構成にもかかわらず、内燃機関の停止時及び始動時には始動中間位相を確保して、機関始動性を保証することができるのである。
(運転中)
内燃機関の始動完了後の運転中は、上述したようにポンプ4から供給される作動油の圧力が閾圧P以上となる。これにより、駆動部10では、進角室52〜55又は遅角室56〜59への供給油の圧力によってベーンロータ14に作用する力と、ベーンロータ14を付勢する第二弾性部材112の復原力とのうち、前者が支配的となる。そのため、まず、進角室52〜55及び遅角室56〜59のうち少なくとも一方へ作動油を供給するように制御回路90が制御弁70を制御することで、ロックピン20が付勢部材22側へ移動してハウジング11に対するベーンロータ14のロックが解除されることになる。
そして、ロックの解除後、制御回路90が制御弁70を制御して作動油を進角室52〜55へ供給する場合には、中間ブッシュ100に対してベーンロータ14が進角側へ相対回転しようとする。このときには、図2に示すように第二突部144の外側面144aが第二窓部104の第二ストッパ104aに係止されることによって、中間ブッシュ100に対するベーンロータ14の相対回転が規制される。その結果、供給油の圧力によるベーンロータ14への作用力が第一弾性部材110のセット荷重を上回ると、図3,7に示すようにベーンロータ14は、中間ブッシュ100を第一弾性部材110の復原力に抗して進角側へと押圧しつつ、ハウジング11に対して相対回転する。したがって、機関位相が進角側へ変化して、バルブタイミングが進角することとなる。
一方、ロック解除後、制御回路90が制御弁70を制御して作動油を遅角室56〜59へ供給する場合には、中間ブッシュ100に対してベーンロータ14が遅角側へ相対回転しようとする。このとき、ベーンロータ14により第二弾性部材112を介して遅角側へ引張られることになる中間ブッシュ100は、図6に示すように第一窓部102の内側面102aが第一突部122の第一ストッパ122aに係止されることによって、ハウジング11に対する遅角側への相対回転を規制される。その結果、供給油の圧力によるベーンロータ14への作用力が第二弾性部材112のセット荷重を上回ると、図4,8に示すようにベーンロータ14は、ハウジング11に対して中間ブッシュ100を遅角側へ押付けつつ、第二弾性部材112の復原力に抗してハウジング11に対する遅角側へと相対回転する。したがって、機関位相が遅角側へ変化して、バルブタイミングが遅角することとなる。
以上によれば、内燃機関の運転中は機関位相を自由に調整して、内燃機関の運転に適したバルブタイミングを逐次実現することができるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的には、上述した実施形態において「進角」及び「遅角」の関係を、説明のものとは逆にしてもよい。
また、第一及び第二弾性部材110,112を互いに連結しないで、それら弾性部材110,112の端部110b,112aをそれぞれ個別に中間ブッシュ100に係止させてもよい。この場合、各弾性部材110,112を形成するねじりコイルばねの巻方向、径及び配置関係については、適宜設定することができる。
さらに、第一及び第二弾性部材110,112については、ねじりコイルばね以外のねじりばね(例えば渦巻きばね等)や、その他の弾性体から形成するようにしてもよい。
またさらに、駆動部10においては、ロックピン20及び付勢部材22並びにそれらに関連する要素24,26,28,29を設けないようにしてもよい。
加えて、ポンプ4としては、内燃機関の運転と共に作動するものであれば、例えば内燃機関の運転に伴う通電によって作動する電動ポンプ等を用いてもよい。
そして、本発明は、吸気弁のバルブタイミングを調整する装置以外にも、「動弁」としての排気弁のバルブタイミングを調製する装置や、吸気弁及び排気弁の双方のバルブタイミングを調整する装置にも、適用することもできる。
本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す構成図である。 図1のII−II線断面図である。 図2とは異なる作動状態を示す断面図である。 図2,3とは異なる作動状態を示す断面図である。 図1のV−V線矢視図である。 図1のVI−VI線断面図である。 図6とは異なる作動状態を示す断面図である。 図6,7とは異なる作動状態を示す断面図である。
符号の説明
1 バルブタイミング調整装置、2 カム軸、4 ポンプ(流体供給源)、10 駆動部、11 ハウジング(駆動回転体)、12a 筒部、12b,12c,12d,12e シュー、13 スプロケット、14 ベーンロータ(従動回転体)、14a ボス部、14b,14c,14d,14e ベーン、20 ロックピン(ロック部材)、22 付勢部材、24 収容孔部、26 嵌合孔部、28 進角流路、29 遅角流路、30 制御部、50 収容室、52,53,54,55 進角室、56,57,58,59 遅角室、60 進角流路、62 遅角流路、64 供給流路、70 制御弁、90 制御回路、100 中間ブッシュ(中間回転体)、102 第一窓部、104a 内側面・第二ストッパ、106 係止溝部、110 第一弾性部材、110a,110b 端部、112 第二弾性部材、112a,112b 端部、116 連結部、120 貫通孔部、122 第一突部、122a 外側面・第一ストッパ、126 係止ピン、140 凹部、144 第二突部、146 係止孔部

Claims (5)

  1. 内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、
    前記クランク軸と連動して回転する駆動回転体と、
    前記カム軸と連動して回転し、前記駆動回転体との間において進角室及び遅角室を回転方向に形成し、前記内燃機関の運転と共に作動する流体供給源からの作動流体が前記進角室又は前記遅角室へ供給されることにより前記駆動回転体に対する進角側又は遅角側へ相対回転する従動回転体と、
    前記駆動回転体及び前記従動回転体と同軸回転する中間回転体と、
    前記駆動回転体及び前記中間回転体の間に介装され、前記駆動回転体に対して前記中間回転体が進角側及び遅角側の一方である第一側へ相対回転するほど弾性変形することにより、前記駆動回転体に対して前記中間回転体を進角側及び遅角側の他方である第二側へ付勢する第一復原力を発生する第一弾性部材と、
    前記駆動回転体に設けられ、前記中間回転体を係止することにより、前記駆動回転体に対する前記中間回転体の前記第二側への相対回転を規制する第一ストッパと、
    前記従動回転体及び前記中間回転体の間に介装され、前記中間回転体に対して前記従動回転体が前記第二側へ相対回転するほど弾性変形することにより、前記中間回転体に対して前記従動回転体を前記第一側へ付勢する第二復原力を発生する第二弾性部材と、
    前記中間回転体に設けられ、前記従動回転体を係止することにより、前記中間回転体に対する前記従動回転体の前記第一側への相対回転を規制する第二ストッパと
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記駆動回転体及び前記従動回転体の双方に嵌合することにより、前記駆動回転体に対して前記従動回転体をロックし、前記流体供給源から供給される作動流体の圧力により、前記駆動回転体及び前記従動回転体の一方から離脱して当該ロックを解除するロック部材
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記第一弾性部材はねじりばねから形成され、前記駆動回転体に係止される端部に対して前記中間回転体に係止される端部が前記第一側へねじられることにより、前記第一復原力を発生し、
    前記第二弾性部材はねじりばねから形成され、前記中間回転体に係止される端部に対して前記従動回転体に係止される端部が前記第二側へねじられることにより、前記第二復原力を発生することを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記第一弾性部材と前記第二弾性部材とは、巻方向が同一且つ同軸異径のねじりコイルばねから形成され、互いの端部同士を連結してなる連結部が前記中間回転体に係止されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記駆動回転体及び前記中間回転体の一方は、径方向に突出する第一突部を有し、前記駆動回転体及び前記中間回転体の他方は、径方向に開口し前記第一突部が回転方向に隙間をあけて挿入される第一窓部を有し、前記駆動回転体が有する前記第一突部又は前記第一窓部に前記第一ストッパが設けられ、
    前記従動回転体及び前記中間回転体の一方は、径方向に突出する第二突部を有し、前記従動回転体及び前記中間回転体の他方は、径方向に開口し前記第二突部が回転方向に隙間をあけて挿入される第二窓部を有し、前記中間回転体が有する前記第二突部又は前記第二窓部に前記第二ストッパが設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
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