JP2009113912A - シート分離搬送機構及びそれを備えたシート搬送装置並びに画像形成装置 - Google Patents

シート分離搬送機構及びそれを備えたシート搬送装置並びに画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シートの重送や給送ミスを抑制するとともに、安定した給紙動作が可能なシート分離搬送機構及びそれを備えたシート搬送装置並びに画像形成装置を提供する。
【解決手段】印刷信号が受信されると、ピックアップローラ29及び給紙ローラ30aが回転を開始するとともにリフト板33が所定量回動してシート積載板28は待機位置から給紙位置まで上昇する。これに伴い、前捌き部材45も上昇して前捌きパッド45bが給紙ローラ30aに圧接され、ピックアップローラ29により送り出された複数枚のシートは給紙ローラ30aと前捌きパッド45bとのニップ部で予備的に捌かれる。シートの先端が前捌き部材45を通過し、給紙ローラ対30(主分離部)に概ね到達したタイミングでシート積載板28を給紙位置から待機位置まで下降させ、前捌き部材45を給紙ローラ30aから離間する。
【選択図】図4

Description

本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置の給紙カセットや原稿搬送装置に用いられる、シート束から一枚ずつシートを分離して給紙するシート分離搬送機構に関するものである。
従来の給紙カセットの構成について説明する。図7は、給紙カセット10の側面断面図である。カセットベース25内には、支点28aを中心に回動可能に支持されたシート積載板28が配置されており、この用シート積載板28上にシート26が載置される。31はシート26の後端を揃える後端カーソルであり、シート搬送方向(図7の左から右方向)と平行に移動可能に設けられている。シート積載板28の下方には扇形ギヤ32と共に回動するリフト板33が配置されており、扇形ギヤ32にはカセット側ギヤ34が連結されている。
給紙カセット10が装置本体内に挿入され、カセット側ギヤ34がモータ(図示せず)に連結された装置本体側のギヤ(以下、装置本体側ギヤという)36に噛み合うことにより、扇形ギヤ32及びリフト板33を介してシート積載板28に駆動力が伝達される。また、画像形成装置100にはシート26の上面が所定の給紙位置にあるか否かを検知するセンサ(図示せず)が設けられており、センサの検知結果に応じてモータを所定量回転させ、リフト板33の先端を徐々に上昇させることにより、シート積載板28上にセットされたシート26は、所定の圧力で装置本体側に設けられたピックアップローラ29に押しつけられる。ここで画像形成装置のコピー開始ボタンがONされると、ピックアップローラ29及び給紙ローラ対30の給紙ローラ30aが図中矢印方向に回転駆動される。
シート26は、ピックアップローラ29によって通常上段の1枚又は複数枚が給紙ローラ対30に送られる。給紙ローラ対30に送られた複数枚のシートは、トルクリミッタ(図示せず)により回転制御され、停止または給紙ローラ30aと同方向に従動回転する分離ローラ30bにより、最上の1枚のみが分離されてシート搬送路12に向けて搬送される。35はカセットカバーであり、その表面側が外部に露出して画像形成装置100本体の外装面の一部を構成する。
上述したように、従来の給紙機構においてはピックアップローラ29を積載されたシート26の上面に接触させ、給紙方向に回転させることによりシートを下流側の給紙ローラ対30に送る方法が一般的である。しかし、給紙ローラ31と分離ローラ32とのニップ部(主分離部)に複数枚のシートが一度に給紙された場合、分離ローラ32が給紙ローラ31から離れてしまい、シートの重送やシートが供給されない等の給送ミスが発生する。
そこで、主分離部の上流側において予めシート束を捌いておく方法が種々提案されており、例えば特許文献1には、主分離部の上流側にシートガイド部材(前捌き部材)を設けることにより、シート束の先端をシートガイド部材の傾斜面に押し当てて斜めに捌き、給紙ローラと分離ローラのニップ部への複数枚のシートの進入を防止するシート給送装置が開示されている。
特開2001−163472号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、単にシート束の先端をガイド部材の傾斜面に当てるだけなので、摩擦係数が高いシートや密着した状態のシートが束で進入した場合は効果が不十分となり給送不良が発生するおそれがあった。また、捌き性能を向上させるために、前捌き部材のシートが当接する部分にゴム等の摩擦係数の高い材質を用いて給紙ローラに圧接させた場合、この接触圧により重送されたシートが上流側に戻らず主分離部まで搬送され、主分離部でのシート分離性能に支障をきたすという問題があった。
なお、ここでは画像形成装置に搭載されてシートの供給源として用いられる給紙カセットについて問題点を説明したが、シート束の上面に接するピックアップローラを有しない手差しトレイや、シート状の原稿を自動搬送する原稿搬送装置(ADF)、或いは合紙の供給源として用いられるインサート装置についても事情は同じである。
本発明は、上記問題点に鑑み、シートの重送や給送ミスの発生を抑制するとともに、安定した給紙動作が可能なシート分離搬送機構及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、搬送方向上流側端部を支軸として給紙位置と待機位置との間を昇降可能なシート積載板と、該シート積載板の搬送方向下流側に配置されシートを搬送方向に送り出す給紙ローラと、該給紙ローラに対向配置される分離部材とから成り、前記シート積載板上に積載されたシートの最上の1枚のみを分離して搬送する主分離部と、該主分離部と前記シート積載板との間に配置され、前記給紙ローラに圧接される前捌き部材と、を備えたシート分離搬送機構において、前記前捌き部材は、シートの先端が前記前捌き部材から前記主分離部までの間に到達した時点で前記給紙ローラから離間することを特徴としている。
また本発明は、上記構成のシート分離搬送機構において、前記前捌き部材を揺動可能に支持する回転軸及び該回転軸を前記シート積載板の駆動ギヤに連結する連結ギヤから成る駆動伝達機構と、該駆動伝達機構に付設されるトルクリミッタとを有し、前記前捌き部材は、前記シート積載板が前記待機位置から前記給紙位置に上昇するタイミングで前記給紙ローラに圧接され、前記シート積載板が前記給紙位置から前記待機位置に下降するタイミングで前記給紙ローラから離間することを特徴としている。
また本発明は、上記構成のシート分離搬送機構において、前記主分離部の下流側直近におけるシートの通過を検知する検知手段が設けられており、前記検知手段がシートの後端を検知したタイミングで前記シート積載板を前記給紙位置まで上昇させることを特徴としている。
また本発明は、上記構成のシート分離搬送機構が搭載されたシート搬送装置である。
また本発明は、上記構成のシート搬送装置が搭載された画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、シートの先端が給紙ローラと前捌き部材とのニップ部で捌かれた後、前捌き部材が給紙ローラから即座に離間するため、前捌き部材の圧接力を強くしてシートの捌き力を高めた場合でも2枚目以降のシートが上流側に円滑に戻され、主分離部に進入するおそれがなくなる。また、前捌き部材での分離性能も向上するため、複数枚のシートを主分離部と前捌き部材の2段階で確実に分離可能となる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成のシート分離搬送機構において、前捌き部材はシート積載板の昇降に連動して給紙ローラに対し圧接または離間することにより、簡単な構成で前捌き部材を給紙ローラに対し圧接または離間させることができ、前捌き部材の昇降機構を別途設ける必要がなくなる。また、駆動伝達機構にトルクリミッタを設けることにより、シート積載板の上昇量に関係なく前捌き部材を給紙ローラに対し常に一定の圧力で圧接させることができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成のシート分離搬送機構において、シート積載板を給紙位置から待機位置まで下降させた後、検知手段がシートの後端を検知したタイミングでシート積載板を給紙位置まで上昇させることにより、シートの搬送を連続して行う場合において、シート積載板の上昇タイミング、及び給紙ローラと前捌き部材の圧接タイミングをシートの搬送タイミングに同期させることができる。
また、本発明の第4及び第5の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成のシート分離搬送機構を搭載することにより、シートの重送や給送ミス等の不具合を効果的に抑制可能なシート搬送装置及び画像形成装置となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明のシート分離搬送機構を備えた画像形成装置の概略構成図である。画像形成装置(ここではカラープリンタ)100では、コピー動作を行う場合、装置本体内において、図中の反時計回りに回転する感光体ドラム1が帯電ユニット2により一様に帯電される。そして、パーソナルコンピュータ等から画像入力部(図示せず)に入力された原稿画像データに基づいて露光ユニット3から感光体ドラム1上にレーザビームが照射され、感光体ドラム1上に静電潜像が形成される。
感光体ドラム1は、例えばアルミドラムに感光層が積層されたものであり、帯電ユニット2により表面を帯電させるようになっている。そして、露光ユニット3からのレーザビームを受けた表面に帯電を減衰させた静電潜像を形成する。感光層を形成する感光材料としては、アモルファスシリコン感光体や正帯電有機感光体(正OPC感光体)が用いられる。感光層として正OPCを用いた場合、オゾン等の発生が少なく帯電が安定しており、特に単層構造の正OPCは長期間使用して膜厚が変化した場合においても感光特性に変化が少なく、画質も安定するため長寿命のシステムには好適に用いられる。
トナーを感光体ドラム1上に供給するロータリー式の現像ユニット4は、現像装置とトナー容器が一体化されたカートリッジ式のイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色の現像装置4a、4b、4c及び4dを備えており、現像装置4a〜4dを感光体ドラム1に対向する位置に順次回転移動させることにより、感光体ドラム1上の静電潜像に正極性トナーが付着されて各色のトナー像が形成される。
トナー像が転写される中間転写ベルト5は、中間転写ローラ6a、6b、ベルト駆動ローラ8及び従動ローラ9に掛け渡され、感光体ドラム1に当接しながら図示しない駆動手段により図中の時計回りに回転する。中間転写ベルト5には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。
ユーザにより画像形成開始が入力されると、所定のタイミングにより感光体ドラム1上にイエローのトナー像の形成を行う。そして、負極性の転写バイアスが印加された中間転写ローラ6a、6bにより感光体ドラム1上のイエローのトナー像が中間転写ベルト5上に転写される(一次転写)。その後、感光体ドラム1の表面に残留したトナーがクリーニングローラ7a及びクリーニングブレード7bにより除去され、現像ユニット4は所定量(ここでは90°)回転して、上記と同様に今度はマゼンタのトナー像が感光体ドラム1上に形成され、中間転写ベルト5上に転写される。
以下、上述と同様の方法により、感光体ドラム1からシアン及びブラックのトナー像が中間転写ベルト5上に転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。15は中間転写ベルト5の下部に位置する転写ローラであり、16は中間転写ベルト5表面の残留トナーを除去するベルトクリーニングブレードである。
上記のようにトナー像が形成された中間転写ベルト5に向けて、シート26が給紙カセット10からピックアップローラ29、給紙ローラ対30、搬送ローラ11、13及びレジストローラ対14を経由して搬送され、中間転写ベルト5の表面に順次形成されたフルカラーのトナー像が負極性の転写バイアスが印加された転写ローラ15によりシート26上に一度に転写される(二次転写)。そして、トナー像が転写されたシート26は加熱ローラ17a及び加圧ローラ17bを備えた定着装置17に搬送されてトナー像が定着される。定着装置17を通過したシート26は、シート搬送路18及び排出ローラ対19を介して排出トレイ20に排出される。
図2は本発明のシート分離搬送機構の側面図、図3はシート分離搬送機構の斜視図である。図1及び従来例の図7と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、図2及び図3ではシート分離搬送機構を図1の紙面裏側から見た状態を示しており、シート搬送方向は図1及び図7と逆方向(右から左方向)となっている。また、図2では、シート積載板28が最下位にある状態(水平状態)と、最上の位置まで上昇した状態の両方を記載している。
本発明のシート分離搬送機構40は、シート積載板28、ピックアップローラ29、給紙ローラ対30、リフト板33、扇形ギヤ32、カセット側ギヤ34、前捌き部材45、シート検知センサ50等を含む構成であり、給紙カセット10(図1参照)を画像形成装置100(図1参照)内に挿入したときピックアップローラ29がシート積載板28上に積載されたシート26(図1参照)の搬送方向下流側の上面端部に接触するように配置されている。
シート積載板28は、支軸28aにおいて回動可能に支持されており、幅方向両端部にはシートの幅合わせを行う一対の幅合わせカーソル37が付設されている。リフト板33は、駆動入力軸41の一端に固定されるとともに先端がシート積載板28の裏面に当接しており、駆動入力軸41の他端には扇形ギヤ32が固定されている。リフト板駆動モータ55(図5参照)からの駆動力が装置本体側ギヤ36(図7参照)、カセット側ギヤ34、扇形ギヤ32を介して駆動入力軸41に伝達され、駆動入力軸41と共にリフト板33が所定方向に揺動することによりシート積載板28も矢印A方向に昇降する。
ピックアップローラ29及び給紙ローラ30aは枠体43にユニット化されており、枠体43は給紙ローラ30aの回転軸を中心として上下に回動自在に支持されている。枠体43の上面には圧縮バネ(図示せず)の一端が連結されており、圧縮バネの他端は本体フレーム(図示せず)に固定されている。これにより、枠体43はシート積載板28方向に付勢されている。
また、分離ローラ30bは圧縮バネ(図示せず)により給紙ローラ30aに所定の圧力で圧接されている。分離ローラ30bには、給紙ローラ30a及び分離ローラ30bのニップ部に複数枚のシートが送られた場合に分離ローラ30bの回転を制御するトルクリミッタ(図示せず)が内蔵されている。
前捌き部材45は、給紙ローラ30aの回転方向に対し分離ローラ30bのニップ部よりも上流側(図2の右側)において給紙ローラ30aに圧接されており、ピックアップローラ29により給送された複数枚のシートを給紙ローラ対30の上流側で予備的に捌く前捌き部を構成する。
前捌き部材45は、一端に連結ギヤ47が固定された回転軸48により支点46において揺動可能に支持されており、回転軸48にはトルクリミッタ49(図3では図示省略)が付設されている。連結ギヤ47はカセット側ギヤ34に連結されており、前捌き部材45は、装置本体側ギヤ36、カセット側ギヤ34、連結ギヤ47、回転軸48を介して伝達されるリフト板駆動モータ55からの駆動力により給紙ローラ30aに対し圧接または離間する。即ち、連結ギヤ47及び回転軸48は、シート積載板28の駆動ギヤ(ここではカセット側ギヤ34)からの駆動力を前捌き部材45に伝達する駆動伝達機構を構成している。なお、複数の連結ギヤ47を介して回転軸48とカセット側ギヤ34とを連結しても良い。また、連結ギヤ47をリフト板駆動モータ55とリフト板33との間に配置される他のギヤ(例えば扇形ギヤ32)に連結しても良い。
シート検知センサ50は、シート積載板28上から送り出されたシート26の通過を検知するものであり、給紙ローラ対30の搬送方向下流側近傍に配置されている。シート検知センサ50による検知結果は制御部57(図5参照)に送信され、検知結果に基づいてシート26が給紙ローラ対30を通過したか否かが検知される。シート検知センサ50としては、シートの通過の有無を検知可能な種々のセンサを用いることができ、この例では直接シートを突き当てて検知を行うアーム型センサ(アクチュエータ)を用いている。アーム型センサに代えて、例えば発光部よりシートに光を射出し、シート表面からの反射光を受光部で検知する反射型センサ等を用いることもできる。
図4はシート分離搬送機構に用いられる前捌き部材45付近の側面拡大図である。前捌き部材45は、支点46において矢印B方向に揺動可能に支持されるパッドホルダ45aと、パッドホルダ45a上に固定され給紙ローラ30aに対し圧接または離間する前捌きパッド45bから構成されている。パッドホルダ45aの下流側部分45aaは、給紙ローラ対30を通過したシートを案内するシートガイドとして機能する。また、回転軸48にはトルクリミッタ49が設けられており、連結ギヤ47(図3参照)及び回転軸48を介してパッドホルダ45aに伝達される駆動力が所定以上になるとトルクリミッタ49が滑ることにより、給紙ローラ30aに対する前捌きパッド45bの圧接力を一定に保持可能となっている。なお、トルクリミッタ49を設ける代わりにトルクリミッタを内蔵した連結ギヤ47を用いても良い。
パッドホルダ45aの材質としては樹脂や金属等が用いられ、前捌きパッド45bの材質としては、シートを捌くのに必要な所定の摩擦係数を有するゴムやコルク等が用いられる。なお、ここではパッドホルダ45aと前捌きパッド45bから構成される前捌き部材45を用いたが、前捌き部材45に代えて給紙ローラ30aに対し圧接または離間可能な前捌きローラを設け、主分離部と前捌き部とを二対のローラで構成することもできる。
図5は本発明のシート分離搬送機構の制御経路を示すブロック図であり、図6はシート分離搬送機構の制御手順を示すフローチャートである。図2〜図5を参照しながら、図6のステップに従いシート積載板28及び前捌き部材45の昇降制御について説明する。先ず、印刷開始命令等により制御部57において印刷信号が受信されると(ステップS1)、制御部57からローラ駆動モータ53及びリフト板駆動モータ55に制御信号が送信され、ローラ駆動モータ53が回転駆動し、ピックアップローラ29及び給紙ローラ30aが図2の時計回りに回転を開始する(ステップS2)。
このときリフト板駆動モータ55の回転駆動によりカセット側ギヤ34及び扇形ギヤ32も所定量回転し、リフト板33が図2の反時計回りに所定量回動してシート積載板28はシートの上面がピックアップローラ29から離間した位置(待機位置)からシートの上面がピックアップローラ29に圧接される位置(給紙位置)まで上昇する。これに伴い、連結ギヤ47を介してカセット側ギヤ34に連結された前捌き部材45も上昇して前捌きパッド45bが給紙ローラ30aに圧接される(ステップS3)。そして、ピックアップローラ29により搬送方向下流側に送り出された複数枚のシートは給紙ローラ30aと前捌きパッド45bとのニップ部で予備的に捌かれる。
なお、シート積載板28はシートの上面が所定の給紙位置に来るまで上昇するため、シート積載板28の上昇量はシート積載板28上に積載されるシートの枚数によって変化する。そのため、シート積載板28上のシート枚数の変動に伴いリフト板駆動モータ55の回転量、即ちカセット側ギヤ34や連結ギヤ47の回転量も変化する。しかし、前捌き部材45と連結ギヤ47との間にはトルクリミッタ49が介在するため、前捌き部材45(前捌きパッド45b)は、カセット側ギヤ34及び連結ギヤ47の回転量に関係なく常に一定の圧接力で給紙ローラ30aへ圧接される。
次に、シートの先端が前捌き部材45を通過し、給紙ローラ対30のニップ部(主分離部)に概ね到達したタイミングでリフト板駆動モータ55を所定量逆回転させることにより、シート積載板28を給紙位置から待機位置まで所定量下降させる。これに伴い、連結ギヤ47を介してカセット側ギヤ34に連結された前捌き部材45も下降して前捌きパッド45bが給紙ローラ30aから離間される(ステップS4)。シートの先端が主分離部に到達するタイミングは、例えばステップS2において制御部57からリフト板駆動モータ55に制御信号が送信された後の経過時間(msec)によって判定される。
その後、最上位のシートが所定量搬送され、給紙ローラ30を通過したシート先端がシート検知センサ50をONする(ステップS5)。さらに所定時間が経過すると、シート後端がシート検知センサ50を通過し、シート検知センサ50がOFFとなる(ステップS6)。シート検知センサ50から制御部57にOFF信号が送信されたときは、シートの後端が給紙ローラ対30を通過しているため、次に給紙が終了したか否かが判断され(ステップS7)、給紙が終了している場合はピックアップローラ29及び給紙ローラ30aの回転を停止して(ステップS8)処理を終了する。一方、連続印刷が入力され給紙が継続している場合はステップS3に戻り、以下同様の手順を繰り返す(ステップS3〜S7)。
上記の手順に従い前捌き部材45の昇降を制御することにより、ピックアップローラ29により送り出されたシートが給紙ローラ30aと前捌きパッド45bとのニップ部で捌かれた後、前捌きパッド45bが給紙ローラ30aから即座に離間する。そして、最上位のシートのみが主分離部へ導かれ、2枚目以降のシートは主分離部へ進入することなく上流側に円滑に戻される。従って、前捌きパッド45bの圧接力を強くして最上位のシートの捌き力を高めた場合でも主分離部における分離性能に影響を及ぼすおそれがなくなる。また、仮に密着した複数枚のシートが前捌き部材45で分離されなかったとしても、下流側の主分離部において再び分離されるため、ピックアップローラ29により給送されるシートの重送を2段階で効果的に防止できる。
前捌き部材45(シート積載板28)を下降させるタイミングは、シートの先端が前捌き部材45を通過してから給紙ローラ対30のニップ部(主分離部)に到達するまでの間であれば良く、シートの搬送速度、或いは前捌きパッド45bと分離ローラ30bとの間隔等、シート分離搬送機構の仕様に応じて適宜設定すれば良い。なお、前捌き部材45を下降させたときシート先端が主分離部に近い位置にあるほど主分離部へのシートの受け渡しが円滑となるため、シート先端が主分離部に極力近づくか、或いは主分離部に到達したタイミングで前捌き部材45を下降させることが好ましい。
なお、上記実施形態では、前捌き部材45の回転軸48をカセット側ギヤ34と連結しておき、シート積載板28の昇降に連動して前捌き部材45を昇降させているが、前捌き部材45の昇降機構をシート積載板28とは別個に設けておき、シート積載板28の昇降タイミングと前捌き部材45の昇降タイミングとが異なるようにしても良い。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態においては、ピックアップローラ29と給紙ローラ30aとを枠体43にユニット化したものを用いているが、ピックアップローラ29を給紙ローラ30aと別個に設けても良い。或いは、ピックアップローラ29を省略してシート積載板28上のシート束を前捌き部へ直接導く構成であっても良い。また、分離ローラ30bに代えて分離パッドを配置する構成も可能である。
さらに上記実施形態では、本発明のシート分離搬送機構を画像形成装置に搭載されてシートの供給源として用いられる給紙機構に適用した例について説明したが、画像形成装置とシート後処理装置の間に合紙の供給源として配置される給紙装置や、複数枚のシート原稿を順次搬送する自動原稿搬送装置にも適用できる。また、ここでは画像形成装置としてプリンタを例に挙げて説明したが、本発明のシート分離搬送機構は複写機やファクシミリ等の他の画像形成装置にも適用できるのはもちろんである。
本発明は、搬送方向上流側端部を支軸として給紙位置と待機位置との間を昇降可能なシート積載板と、該シート積載板の搬送方向下流側に配置されシートを搬送方向に送り出す給紙ローラと、該給紙ローラに対向配置される分離部材とから成り、シート積載板上に積載されたシートの最上の1枚のみを分離して搬送する主分離部と、該主分離部とシート積載板との間に配置され、給紙ローラに圧接される前捌き部材とを備え、シートの先端が前捌き部材から主分離部までの間に到達した時点で前捌き部材が給紙ローラから離間するようにしたシート分離搬送機構である。
これにより、前捌き部材での分離性能が向上するとともに主分離部での分離性能も安定化されるため、近年需要の多いコート紙等の紙間密着力の高いシートに対しても安定した分離搬送機能を発揮する、簡易な構成のシート分離搬送機構を提供することができる。
また、本発明のシート分離搬送機構を搭載すれば、画像形成効率を低下させることなくシート搬送時におけるシートの重送や給送ミスの発生を低減することができる、優れたシート搬送装置及び画像形成装置を実現可能となる。
は、本発明のシート分離搬送機構が搭載された画像形成装置の全体構成を示す側面断面図である。 は、本発明のシート分離搬送機構の側面図である。 は、本発明のシート分離搬送機構の斜視図である。 は、本発明のシート分離搬送機構における前捌き部材付近の側面拡大図である。 は、本発明のシート分離搬送機構の制御経路を示すブロック図である。 は、本発明のシート分離搬送機構の制御手順を示すフローチャートである。 は、従来の給紙カセット及びシート分離搬送機構の構成を示す側面図である。
符号の説明
10 給紙カセット(シート搬送装置)
28 シート積載板
29 ピックアップローラ
30 給紙ローラ対(主分離部)
30a 給紙ローラ
30b 分離ローラ(分離部材)
32 扇形ギヤ
33 リフト板
34 カセット側ギヤ
40 シート分離搬送機構
41 駆動入力軸
43 枠体
45 前捌き部材
45a パッドホルダ
45b 前捌きパッド
47 連結ギヤ(駆動伝達機構)
48 回転軸(駆動伝達機構)
49 トルクリミッタ
50 シート検知センサ(検知手段)
53 ローラ駆動モータ
55 リフト板駆動モータ
57 制御部
100 画像形成装置

Claims (5)

  1. 搬送方向上流側端部を支軸として給紙位置と待機位置との間を昇降可能なシート積載板と、
    該シート積載板の搬送方向下流側に配置されシートを搬送方向に送り出す給紙ローラと、該給紙ローラに対向配置される分離部材とから成り、前記シート積載板上に積載されたシートの最上の1枚のみを分離して搬送する主分離部と、
    該主分離部と前記シート積載板との間に配置され、前記給紙ローラに圧接される前捌き部材と、を備えたシート分離搬送機構において、
    前記前捌き部材は、シートの先端が前記前捌き部材から前記主分離部までの間に到達した時点で前記給紙ローラから離間することを特徴とするシート分離搬送機構。
  2. 前記前捌き部材を揺動可能に支持する回転軸及び該回転軸を前記シート積載板の駆動ギヤに連結する連結ギヤから成る駆動伝達機構と、該駆動伝達機構に付設されるトルクリミッタとを有し、前記前捌き部材は、前記シート積載板が前記待機位置から前記給紙位置に上昇するタイミングで前記給紙ローラに圧接され、前記シート積載板が前記給紙位置から前記待機位置に下降するタイミングで前記給紙ローラから離間することを特徴とする請求項1に記載のシート分離搬送機構。
  3. 前記主分離部の下流側直近におけるシートの通過を検知する検知手段が設けられており、前記検知手段がシートの後端を検知したタイミングで前記シート積載板を前記給紙位置まで上昇させることを特徴とする請求項2に記載のシート分離搬送機構。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシート分離搬送機構を備えたシート搬送装置。
  5. 請求項4に記載のシート搬送装置を備えた画像形成装置。
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