JP2009113106A - レーザー加工装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チャックテーブルと、チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、チャックテーブル加工送りする加工送り手段とを具備し、レーザー光線照射手段がレーザー光線発振手段と、レーザー光線発振手段から発振されたレーザー光線を集光する加工ヘッドと、加工ヘッドに液体を供給する液体供給手段とを具備しているレーザー加工装置であって、加工ヘッドは、液体供給手段から供給された液体をレーザー光線の光軸に沿って噴出する噴射ノズルと、噴射ノズルの下側に配設されノズルから噴射される液柱を通過させる通路を形成し下端に噴出口を有する筒体を備えた気体流通筒とを具備しており、気体流通筒の通路に気体を供給する気体供給手段を備えている。
【選択図】図2
Description
該加工ヘッドは、該液体供給手段から供給された液体を該レーザー光線の光軸に沿って噴出する噴射ノズルと、該噴射ノズルの下側に配設され該噴射ノズルから噴射される液柱を通過させる通路を形成し下端に噴出口を有する筒体を備えた気体流通筒と、を具備しており、
該気体流通筒の該通路に気体を供給する気体供給手段を備えている、
ことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
また、上記気体流通筒は、上記噴射ノズルから噴出される液柱が通過する通路を備えた内筒体と、該内筒体を囲繞して配設され内筒体の外周面との間に気体通路を形成し下端に噴出口を有する外筒体とを具備し、気体通路に上記気体供給手段から気体が供給されるように構成されている。
なお、上記気体流通筒の筒体は、下端部に内筒体の下端に向けて径が漸次縮小する縮径部を備えており、気体通路に供給され噴出口から噴出される気体が噴射ノズルから噴射される液柱に向けて流出するように構成されている。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射手段52は、ユニットホルダ51に固定され実質上水平に延出する円筒形状のケーシング521と、該ケーシング521内に配設されたパルスレーザー光線発振手段6と、ケーシング521の先端に装着されパルスレーザー光線発振手段6から発振されたレーザー光線を集光する加工ヘッド7を具備している。パルスレーザー光線発振手段6は、YAGレーザー発振器或いはYVO4レーザー発振器からなるパルスレーザー光線発振器61と、これに付設された繰り返し周波数設定手段62とから構成されている。
液体供給手段75の電磁開閉弁753を附勢(ON)すると、液体供給源751から配管752を介して加工ヘッド7の液体室710に高圧液体が供給される。液体室710に供給された高圧液体は、噴射ノズル712の噴射口712aから液柱70となってチャックテーブル36に保持されるウエーハWに向けて噴射される。一方、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線LBは、方向変換ミラー72を介し集光レンズ73によって集光され、透明板74を通して液柱70に沿って照射される。従って、パルスレーザー光線LBのスポットは液柱70の直径となる。
上述したように噴射ノズル712の噴射口712aから噴射される液柱70は、チャックテーブル36に保持されるウエーハWの表面に衝突して乱流となる。このようにウエーハWの表面に液体の乱流が発生すると、液柱70に沿って照射されるパルスレーザー光線LBが屈折して所定位置に照射されず、加工精度が悪化する。このとき、気体流通筒8の噴出口812から噴出される気体が液柱70を囲繞してウエーハWの表面に向けて噴出されるので、ウエーハWの表面に衝突して乱流になろうとする液体は噴出口812から噴出される気体によって押圧され層流となってウエーハWの表面上を流れる。従って、液柱70に沿って照射されるパルスレーザー光線LBは屈折されないので、所定位置に正確に照射される。
図1に示すように被加工物としての半導体ウエーハWは、環状のフレームFに装着されたダイシングテープTの表面に貼着された状態でチャックテーブル36の吸着チャック361上に搬送され、該吸着チャック361に吸引保持される。なお、半導体ウエーハWは、表面に複数のストリートが格子状に形成されており、格子状に形成された複数のストリートによって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイスが形成されている。このようにして半導体ウエーハWを吸引保持したチャックテーブル36は、加工送り手段37の作動により案内レール31、31に沿って移動せしめられ撮像手段11の直下に位置付けられる。
図3に示す気体流通筒8aは、上記図2に示す気体流通筒8と同様に筒体81aと、該筒体81aの上端に形成された取り付けフランジ82aを備えており、筒体81aの側面に通路80aに連通する気体導入口811aが形成されているとともに、下端には噴出口812aが設けられている。そして、気体流通筒8a形成する筒体81aの下端部には、内周面が下方に向けて径が漸次拡大する拡径部813aが形成されている。このように気体流通筒8aを形成する筒体81aの下端部に拡径部813aを設けることにより、噴出口812aから噴出される気体が放射状に流れるので、ノズル712の噴出口712aから噴出される液柱70がウエーハWの表面に衝突して乱流になろうとする液体をより効果的に層流にすることができる。
図4に示す気体流通筒8bは、上記噴射ノズル712の噴射口712aから噴射される液柱70が通過する通路80bを備えた内筒体81bと、該内筒体81bを囲繞して配設され内筒体81bの外周面との間に気体通路801bを形成する外筒体82bと、内筒体81bと外筒体82bの上端を連結して形成された取り付けフランジ83bを備えており、外筒体82bの側面に気体通路801bに連通する気体導入口821bが形成されているとともに、下端には噴出口822bが設けられている。図4に示す気体流通筒8bは、内筒体81bと外筒体82bを備え、内筒体81bの外周面と外筒体82bとの間に形成される気体通路801bに気体を供給するようにしたので、気体通路801bに気体を導入する際に噴射ノズル712の噴射口712aから噴射される液柱70に気体が直接作用しないため、液柱70が変位することがない。
図5に示す気体流通筒8cは、上記図4に示す気体流通筒8bにおける外筒体82bの下端部に内筒体81bの下端に向けて径が漸次縮小する縮径部823cを形成し、気体通路801bに供給され噴出口822cから噴出される気体が噴射ノズル712の噴射口712aから噴射される液柱70に向けて流出するように構成したものである。このように構成することにより、液柱70が被加工物に照射される直前の位置で下方に押圧されるので、液柱70が被加工物に衝突した際に乱流が発生し難くなる。
3:チャックテーブル機構
31:案内レール
32:第一の滑動ブロック
33:第2の滑動ブロック
36:チャックテーブル
37:加工送り手段
38:第1の割り出し送り手段
4:レーザー光線照射ユニット支持機構
41:案内レール
42:可動支持基台
43:第2の割り出し送り手段
5:レーザー光線照射ユニット
51:ユニットホルダ
52:レーザー光線照射手段
6:パルスレーザー光線発振手段
7:加工ヘッド
71:ヘッドハウジング
712:噴射ノズル
701:液体室
72:方向変換ミラー
73:集光レンズ
74:透明板
75:液体供給手段
751:液体供給源
753:電磁開閉弁
8:気体流通筒
8a:気体流通筒
8b:気体流通筒
8c:気体流通筒
81:筒体
811:気体導入口
812:噴出口
85:気体供給手段
851:気体供給源
853:電磁開閉弁
Claims (4)
- 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段とを具備し、該レーザー光線照射手段がレーザー光線発振手段と、該レーザー光線発振手段から発振されたレーザー光線を集光する加工ヘッドと、該加工ヘッドに液体を供給する液体供給手段とを具備している、レーザー加工装置において、
該加工ヘッドは、該液体供給手段から供給された液体を該レーザー光線の光軸に沿って噴出する噴射ノズルと、該噴射ノズルの下側に配設され該噴射ノズルから噴射される液柱を通過させる通路を形成し下端に噴出口を有する筒体を備えた気体流通筒と、を具備しており、
該気体流通筒の該通路に気体を供給する気体供給手段を備えている、
ことを特徴とするレーザー加工装置。 - 該気体流通筒の筒体は、下端部に内周面が下方に向けて径が漸次拡大する拡径部を備えている、請求項1記載のレーザー加工装置。
- 該気体流通筒が、該噴射ノズルから噴射される液柱が通過する通路を備えた内筒体と、該内筒体を囲繞して配設され該内筒体の外周面との間に気体通路を形成し下端に噴出口を有する外筒体とを具備し、該気体通路に該気体供給手段から気体が供給される、請求項1記載のレーザー加工装置。
- 該気体流通筒の筒体は、下端部に該内筒体の下端に向けて径が漸次縮小する縮径部を備えており、気体通路に供給され該噴出口から噴出される気体が該噴射ノズルから噴射される液柱に向けて流出するように構成されている、請求項3記載のレーザー加工装置。
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