JP2009113106A - レーザー加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルから噴出される液体ビームに沿って照射されるレーザー光線が屈折することを防止したレーザー加工装置を提供する。
【解決手段】チャックテーブルと、チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、チャックテーブル加工送りする加工送り手段とを具備し、レーザー光線照射手段がレーザー光線発振手段と、レーザー光線発振手段から発振されたレーザー光線を集光する加工ヘッドと、加工ヘッドに液体を供給する液体供給手段とを具備しているレーザー加工装置であって、加工ヘッドは、液体供給手段から供給された液体をレーザー光線の光軸に沿って噴出する噴射ノズルと、噴射ノズルの下側に配設されノズルから噴射される液柱を通過させる通路を形成し下端に噴出口を有する筒体を備えた気体流通筒とを具備しており、気体流通筒の通路に気体を供給する気体供給手段を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、噴射ノズルから噴射された液柱に沿ってレーザー光線を照射して被加工物にレーザー加工を施すレーザー加工装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体デバイスを製造している。
近年半導体ウエーハ等の板状の被加工物を分割する方法として、被加工物に形成されたストリートに沿ってパルスレーザー光線を照射することによりレーザー加工溝を形成し、このレーザー加工溝に沿ってメカニカルブレーキング装置によって割断する方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開平10−305421号公報
レーザー加工装置を用いて半導体ウエーハのストリートに沿ってパルスレーザー光線を照射することによりレーザー加工溝を形成すると、半導体ウエーハへのレーザー光線の照射によりデブリが発生し、このデブリがデバイスの表面に付着してデバイスの品質を低下させるという問題がある。従って、半導体ウエーハのストリートに沿ってレーザー加工溝を形成する際には、予め半導体ウエーハの表面に保護被膜を被覆し、この保護被膜を通してレーザー光線を照射するようにしているが、半導体ウエーハの表面に保護被膜を被覆する工程を追加しなければならず、生産性が悪い。また、半導体ウエーハにレーザー光線を照射するとデバイスが加熱されるため、デバイスの品質を低下させるという問題もある。
レーザー光線を照射することにより発生するデブリの影響を解消するとともに、被加工物の加熱を防ぐレーザー加工方法として、噴射ノズルから液柱を噴射し、この液柱に沿ってレーザー光線を照射するようにしたレーザー加工方法が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
特開2006−255769号公報
而して、噴射ノズルから噴射される液柱は被加工物の上面で衝突して乱流となり、レーザー光線を屈折させて加工精度を低下させるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、噴射ノズルから噴射される液柱に沿って照射されるレーザー光線が屈折することを防止したレーザー加工装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段とを具備し、該レーザー光線照射手段がレーザー光線発振手段と、該レーザー光線発振手段から発振されたレーザー光線を集光する加工ヘッドと、該加工ヘッドに液体を供給する液体供給手段とを具備している、レーザー加工装置において、
該加工ヘッドは、該液体供給手段から供給された液体を該レーザー光線の光軸に沿って噴出する噴射ノズルと、該噴射ノズルの下側に配設され該噴射ノズルから噴射される液柱を通過させる通路を形成し下端に噴出口を有する筒体を備えた気体流通筒と、を具備しており、
該気体流通筒の該通路に気体を供給する気体供給手段を備えている、
ことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
上記気体流通筒の筒体は、下端部に内周面が下方に向けて径が漸次拡大する拡径部を備えている。
また、上記気体流通筒は、上記噴射ノズルから噴出される液柱が通過する通路を備えた内筒体と、該内筒体を囲繞して配設され内筒体の外周面との間に気体通路を形成し下端に噴出口を有する外筒体とを具備し、気体通路に上記気体供給手段から気体が供給されるように構成されている。
なお、上記気体流通筒の筒体は、下端部に内筒体の下端に向けて径が漸次縮小する縮径部を備えており、気体通路に供給され噴出口から噴出される気体が噴射ノズルから噴射される液柱に向けて流出するように構成されている。
本発明によるレーザー加工装置においては、加工ヘッドの噴射ノズルの下側に気体流通筒を配設したので、噴射ノズルから噴射される液柱がチャックテーブルに保持された被加工物の表面に衝突して乱流となろうとするが、気体流通筒の噴出口から噴出される気体が乱流になろうとする液体を押圧して被加工物の表面上を流れるようにする。従って、液柱に沿って照射されるパルスレーザー光線は屈折されないので、所定位置に正確に照射される。
以下、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工装置は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、静止基台2に上記矢印Xで示す方向と直角な矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット支持機構4と、該レーザー光線照射ユニット支持機構4に矢印Zで示す方向に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット5とを具備している。
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上に矢印Xで示す加工送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上に矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に配設された第一の滑動ブロック32と、該第1の滑動ブロック32上に矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に配設された第2の滑動ブロック33と、該第2の滑動ブロック33上に円筒部材34によって支持されたカバーテーブル35と、被加工物保持手段としてのチャックテーブル36を具備している。このチャックテーブル36は多孔性材料から形成された吸着チャック361を具備しており、吸着チャック361上に被加工物である例えば円盤状のウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。このように構成されたチャックテーブル36は、円筒部材34内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられる。なお、チャックテーブル36には、後述するように保護テープを介してウエーハを支持する環状のフレームを固定するためのクランプ362が配設されている。
上記第1の滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられているとともに、その上面に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に形成された一対の案内レール322、322が設けられている。このように構成された第1の滑動ブロック32は、被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第1の滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動させるための加工送り手段37を具備している。加工送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第1の滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第一の滑動ブロック32は案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられる。
上記第2の滑動ブロック33は、その下面に上記第1の滑動ブロック32の上面に設けられた一対の案内レール322、322と嵌合する一対の被案内溝331、331が設けられており、この被案内溝331、331を一対の案内レール322、322に嵌合することにより、矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第2の滑動ブロック33を第1の滑動ブロック32に設けられた一対の案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための第1の割り出し送り手段38を具備している。第1の割り出し送り手段38は、上記一対の案内レール322と322の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記第1の滑動ブロック32の上面に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、第2の滑動ブロック33の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、第2の滑動ブロック33は案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。
上記レーザー光線照射ユニット支持機構4は、静止基台2上に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、該案内レール41、41上に矢印Yで示す方向に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、案内レール41、41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。装着部422は、一側面に矢印Zで示す方向に延びる一対の案内レール423、423が平行に設けられている。図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット支持機構4は、可動支持基台42を一対の案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための第2の割り出し送り手段43を具備している。第2の割り出し送り手段43は、上記一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド431と、該雄ねじロッド431を回転駆動するためのパルスモータ432等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド431は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ432の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド431は、可動支持基台42を構成する移動支持部421の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ432によって雄ネジロッド431を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台42は案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態のおけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたレーザー光線照射手段52を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動可能に支持される。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51を一対の案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動させるための移動手段53を具備している。移動手段53は、一対の案内レール423、423の間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ532等の駆動源を含んでおり、パルスモータ532によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51およびレーザー光線照射手段52を案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動せしめる。なお、図示の実施形態においてはパルスモータ532を正転駆動することによりレーザー光線照射手段52を上方に移動し、パルスモータ532を逆転駆動することによりレーザー光線照射手段52を下方に移動するようになっている。
上記レーザー光線照射手段52について、図1および図2を参照して説明する。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射手段52は、ユニットホルダ51に固定され実質上水平に延出する円筒形状のケーシング521と、該ケーシング521内に配設されたパルスレーザー光線発振手段6と、ケーシング521の先端に装着されパルスレーザー光線発振手段6から発振されたレーザー光線を集光する加工ヘッド7を具備している。パルスレーザー光線発振手段6は、YAGレーザー発振器或いはYVO4レーザー発振器からなるパルスレーザー光線発振器61と、これに付設された繰り返し周波数設定手段62とから構成されている。
上記加工ヘッド7は、図2に示すようにヘッドハウジング71と、該ヘッドハウジング71内に配設されパルスレーザー光線発振手段6から発振されたレーザー光線を下方に向けて方向変換する方向変換ミラー72と、該方向変換ミラー72によって方向変換されたレーザー光線を集光する集光レンズ73を具備している。ヘッドハウジング71の下部には液体室710が形成されており、この液体室710を形成する下壁711aには噴射ノズル712が形成されている。なお、噴射ノズル712の噴射口712aは、集光レンズ73によって集光される集交点が位置付けられるとともにレーザー光線の光軸上に形成されている。また、液体室710を形成する上壁711bには、透明板74が配設されている。このように構成された加工ヘッド7の液体室710には、液体供給手段75によって液体が供給される。この液体供給手段75は、水等の液体供給源751と、液体供給源751と液体室710を接続する配管752中に配設された電磁開閉弁753とからなっている。電磁開閉弁753は、除勢(OFF)されている状態では液体供給源751と液体室710との連通を遮断し、附勢(ON)されると液体供給源751と液体室710とを連通するように構成されている。なお、このように構成された液体供給手段75は、例えば40MPaの圧力を有する液体を上記液体室710に供給する。液体供給手段75によって液体室710に供給された液体は、噴射ノズル712の噴射口712aから液柱70となって噴射される。なお、液柱70の直径は、図示の実施形態においてはφ0.05mmに設定されている。
上記ヘッドハウジング71の下部に設けられた噴射ノズル712の下側には、噴射ノズル712の噴射口712aから噴射される液柱を通過させる通路80を形成する気体流通筒8が配設されている。気体流通筒8は、上記液体室710を形成する下壁711aの下面に噴射ノズル712の噴射口712aを囲繞して装着されている。図2に示す第1の実施形態における気体流通筒8は、図示の実施形態においては合成樹脂によって形成され、筒体81と、該筒体81の上端に形成された取り付けフランジ82を備えており、該取り付けフランジ82が上記液体室710を形成する下壁711aの下面に装着される。このように形成された気体流通筒8の筒体81は、内径が図示の実施形態においてはφ5mmに設定されており、その側面には通路80に連通する気体導入口811が形成されているとともに、下端には噴出口812が設けられている。なお、気体流通筒8の下端は、チャックテーブル36に保持されるウエーハWの表面から1〜10mm上側が適当である。このように構成された気体流通筒8の気体導入口811には、気体供給手段85によって気体が供給される。この気体供給手段85は、空気等の気体供給源851と、気体供給源851と気体導入口811を接続する配管852中に配設された電磁開閉弁853とからなっている。電磁開閉弁853は、除勢(OFF)されている状態では気体供給源851と気体導入口811との連通を遮断し、附勢(ON)されると気体供給源851と気体導入口811とを連通するように構成されている。なお、このように構成された気体供給手段85は、例えば1分間に5リットルの気体を気体流通筒8に供給する。従って、気体導入口811を通して気体流通筒8の通路80に導入された気体は、図示の実施形態においては噴出口812から3〜5m/秒の速度で噴出される。
図1に戻って説明を続けると、図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、ケーシング521の前端部に配設され上記レーザー光線照射手段52によってレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段11を備えている。この撮像手段11は、顕微鏡やCCDカメラ等の光学手段からなっており、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射手段52は以上のように構成されており、以下その作用について図2を参照して説明する。
液体供給手段75の電磁開閉弁753を附勢(ON)すると、液体供給源751から配管752を介して加工ヘッド7の液体室710に高圧液体が供給される。液体室710に供給された高圧液体は、噴射ノズル712の噴射口712aから液柱70となってチャックテーブル36に保持されるウエーハWに向けて噴射される。一方、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線LBは、方向変換ミラー72を介し集光レンズ73によって集光され、透明板74を通して液柱70に沿って照射される。従って、パルスレーザー光線LBのスポットは液柱70の直径となる。
上述したレーザー光線照射時には、気体供給手段85の電磁開閉弁853が附勢(ON)され開路される。この結果、気体供給源851から配管852を介して気体流通筒8の気体導入口81に気体が供給され、この気体が気体流通筒8の通路80を通って噴出口812からチャックテーブル36に保持されるウエーハWに向けて噴出される。
ここで、気体流通筒8の噴出口812から噴出される気体の作用について説明する。
上述したように噴射ノズル712の噴射口712aから噴射される液柱70は、チャックテーブル36に保持されるウエーハWの表面に衝突して乱流となる。このようにウエーハWの表面に液体の乱流が発生すると、液柱70に沿って照射されるパルスレーザー光線LBが屈折して所定位置に照射されず、加工精度が悪化する。このとき、気体流通筒8の噴出口812から噴出される気体が液柱70を囲繞してウエーハWの表面に向けて噴出されるので、ウエーハWの表面に衝突して乱流になろうとする液体は噴出口812から噴出される気体によって押圧され層流となってウエーハWの表面上を流れる。従って、液柱70に沿って照射されるパルスレーザー光線LBは屈折されないので、所定位置に正確に照射される。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
図1に示すように被加工物としての半導体ウエーハWは、環状のフレームFに装着されたダイシングテープTの表面に貼着された状態でチャックテーブル36の吸着チャック361上に搬送され、該吸着チャック361に吸引保持される。なお、半導体ウエーハWは、表面に複数のストリートが格子状に形成されており、格子状に形成された複数のストリートによって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイスが形成されている。このようにして半導体ウエーハWを吸引保持したチャックテーブル36は、加工送り手段37の作動により案内レール31、31に沿って移動せしめられ撮像手段11の直下に位置付けられる。
上述したようにチャックテーブル36が撮像手段11の直下に位置付けられると、撮像手段11および図示しない制御手段によって半導体ウエーハWの所定方向に形成されているストリートと、上記加工ヘッド7との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、切削領域およびレーザー光線照射領域のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、半導体ウエーハWに形成されている上記所定方向に対して直角に延びるストリートに対しても、同様に切削領域のアライメントが遂行される。
以上のようにしてチャックテーブル36上に保持されている半導体ウエーハWに形成されているストリートを検出し、切削領域およびレーザー光線照射領域のアライメントが行われたならば、半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル36をレーザー光線照射手段52の加工領域に移動する。そして、半導体ウエーハWに形成された所定のストリートを加工ヘッド7の直下に位置付ける。そして、上述したようにレーザー光線照射手段52を構成する液体供給手段75とパルスレーザー光線発振手段6および気体供給手段85を作動するとともに、加工送り手段37を作動してチャックテーブル36を加工送りする(レーザー加工工程)。この結果、上述したように図2に示すように噴射ノズル712の噴射口712aから液柱70となってチャックテーブル36に保持されたウエーハWに向けて噴出され、パルスレーザー光線発振手段6から発振されたパルスレーザー光線LBが液柱70に沿って照射されるとともに、気体流通筒8の噴出口812からチャックテーブル36に保持されたウエーハWに向けて気体が噴出される。このようにレーザー加工工程を実施することにより、上述したように液柱70に沿って照射されるパルスレーザー光線LBは屈折されないので、チャックテーブル36に保持された半導体ウエーハWは所定のストリートに沿って正確にレーザー加工される。
次に、上記気体流通筒の第2の実施形態について、図3を参照して説明する。
図3に示す気体流通筒8aは、上記図2に示す気体流通筒8と同様に筒体81aと、該筒体81aの上端に形成された取り付けフランジ82aを備えており、筒体81aの側面に通路80aに連通する気体導入口811aが形成されているとともに、下端には噴出口812aが設けられている。そして、気体流通筒8a形成する筒体81aの下端部には、内周面が下方に向けて径が漸次拡大する拡径部813aが形成されている。このように気体流通筒8aを形成する筒体81aの下端部に拡径部813aを設けることにより、噴出口812aから噴出される気体が放射状に流れるので、ノズル712の噴出口712aから噴出される液柱70がウエーハWの表面に衝突して乱流になろうとする液体をより効果的に層流にすることができる。
次に、上記気体流通筒の第3の実施形態について、図4を参照して説明する。
図4に示す気体流通筒8bは、上記噴射ノズル712の噴射口712aから噴射される液柱70が通過する通路80bを備えた内筒体81bと、該内筒体81bを囲繞して配設され内筒体81bの外周面との間に気体通路801bを形成する外筒体82bと、内筒体81bと外筒体82bの上端を連結して形成された取り付けフランジ83bを備えており、外筒体82bの側面に気体通路801bに連通する気体導入口821bが形成されているとともに、下端には噴出口822bが設けられている。図4に示す気体流通筒8bは、内筒体81bと外筒体82bを備え、内筒体81bの外周面と外筒体82bとの間に形成される気体通路801bに気体を供給するようにしたので、気体通路801bに気体を導入する際に噴射ノズル712の噴射口712aから噴射される液柱70に気体が直接作用しないため、液柱70が変位することがない。
次に、上記気体流通筒の第4の実施形態について、図5を参照して説明する。
図5に示す気体流通筒8cは、上記図4に示す気体流通筒8bにおける外筒体82bの下端部に内筒体81bの下端に向けて径が漸次縮小する縮径部823cを形成し、気体通路801bに供給され噴出口822cから噴出される気体が噴射ノズル712の噴射口712aから噴射される液柱70に向けて流出するように構成したものである。このように構成することにより、液柱70が被加工物に照射される直前の位置で下方に押圧されるので、液柱70が被加工物に衝突した際に乱流が発生し難くなる。
本発明によって構成されたレーザー加工装置の斜視図。 図1に示すレーザー加工装置に装備されるパルスレーザー光線照射手段の構成ブロック図。 図2に示すパルスレーザー光線照射手段を構成する加工ヘッドの第2の実施形態を示す断面図。 図2に示すパルスレーザー光線照射手段を構成する加工ヘッドの第3の実施形態を示す断面図。 図2に示すパルスレーザー光線照射手段を構成する加工ヘッドの第4の実施形態を示す断面図。
符号の説明
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
31:案内レール
32:第一の滑動ブロック
33:第2の滑動ブロック
36:チャックテーブル
37:加工送り手段
38:第1の割り出し送り手段
4:レーザー光線照射ユニット支持機構
41:案内レール
42:可動支持基台
43:第2の割り出し送り手段
5:レーザー光線照射ユニット
51:ユニットホルダ
52:レーザー光線照射手段
6:パルスレーザー光線発振手段
7:加工ヘッド
71:ヘッドハウジング
712:噴射ノズル
701:液体室
72:方向変換ミラー
73:集光レンズ
74:透明板
75:液体供給手段
751:液体供給源
753:電磁開閉弁
8:気体流通筒
8a:気体流通筒
8b:気体流通筒
8c:気体流通筒
81:筒体
811:気体導入口
812:噴出口
85:気体供給手段
851:気体供給源
853:電磁開閉弁

Claims (4)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段とを具備し、該レーザー光線照射手段がレーザー光線発振手段と、該レーザー光線発振手段から発振されたレーザー光線を集光する加工ヘッドと、該加工ヘッドに液体を供給する液体供給手段とを具備している、レーザー加工装置において、
    該加工ヘッドは、該液体供給手段から供給された液体を該レーザー光線の光軸に沿って噴出する噴射ノズルと、該噴射ノズルの下側に配設され該噴射ノズルから噴射される液柱を通過させる通路を形成し下端に噴出口を有する筒体を備えた気体流通筒と、を具備しており、
    該気体流通筒の該通路に気体を供給する気体供給手段を備えている、
    ことを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 該気体流通筒の筒体は、下端部に内周面が下方に向けて径が漸次拡大する拡径部を備えている、請求項1記載のレーザー加工装置。
  3. 該気体流通筒が、該噴射ノズルから噴射される液柱が通過する通路を備えた内筒体と、該内筒体を囲繞して配設され該内筒体の外周面との間に気体通路を形成し下端に噴出口を有する外筒体とを具備し、該気体通路に該気体供給手段から気体が供給される、請求項1記載のレーザー加工装置。
  4. 該気体流通筒の筒体は、下端部に該内筒体の下端に向けて径が漸次縮小する縮径部を備えており、気体通路に供給され該噴出口から噴出される気体が該噴射ノズルから噴射される液柱に向けて流出するように構成されている、請求項3記載のレーザー加工装置。
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