JP2009112621A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、遊技機の筐体内に温風を発生させるための新たな熱源を配設することなく、冷え過ぎを嫌う遊技者に対して、冷え過ぎを防止するための温風を身体等に向かって送風することができ、しかも、寒い季節などにおいては悴んでいる遊技者の手などを温める温風としても利用することのできる遊技機を提供する。
【解決手段】
レシーバータンク113から取り出された冷媒液を、膨張弁114により急激に減圧し、蒸発器115において低温低圧の冷媒ガスへと変化させる。このときの蒸発潜熱により蒸発器115に送風した空気を冷やして、遊技機1内の熱発生源を冷却する冷風とする。そして、空冷ファン23によって凝縮器112を冷やして放熱させた廃熱を、ダクト24内に流入させる。遊技機1の前面ドアに形成したダクト排出口24aから流出する前記廃熱よりなる温風は、ダクト排出口24aに設けた風向調整器のフィンを調整することで、遊技者の所望する身体の部位に送風できる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、スロットマシン、パチスロ機、パチンコ機、その他の遊技機に関するものであり、特に、遊技者に温風を供給できる温風供給構造を備えた遊技機に関するものである。
パチンコホールやパチスロホールなどの遊技施設においては、遊技施設内において多くの遊技者が長時間にわたって遊技を行うことになる。このため、遊技施設内において遊技者が快適に過ごせるように、遊技を行う上での遊技環境を良好なものとしておくことが要求されている。
従来から遊技施設においては、天井に複数の冷暖房装置や排気装置を設置しておくことによって、遊技施設内での冷暖房を行っている。そして、例えばパチンコホールやパチスロホールなどでは、一般に両側にそれぞれ10台から20台のパチンコ台やパチスロ台を設置した島が、フロアー内において所定間隔で多数列に配列されている。また、遊技者は、隣接する島と島との間に構成された通路において遊技を行えるように、フロアーの設計が行われている。
しかしながら、島と島との間に構成されている通路は、限られたフロアスペース内に数多くのパチンコ台やパチスロ台を設置できるように設計されているため、できるだけ狭く構成されている。そのため、島と島との間における通路では、空気の滞留が起こり易くなり、通路に滞留した空気は、天井の冷暖房装置から通路への冷気や暖気の流入を妨げてしまうことになる。
寒い季節などにおいては、空気の滞留の影響を受けて天井の暖房装置からの暖気が、通路の隅ずみまで暖気が行き渡らなくても、滞留している空気は温まっているので、遊技者の周囲を暖かく維持しておくことはできる。しかし、特に、暑い季節においては、空気の滞留の影響を大きく受けてしまうので、天井に設けた冷房装置から、島と島との間における通路に対しても十分な冷気を送っておくことが必要となる。このため、勢い遊技施設内を、冷房の効き過ぎた状態にしてしまう。
遊技者のなかには、例えば年配の遊技者や女性の遊技者のように、冷え過ぎを嫌う遊技者もいる。このため、天井に設置した冷暖房装置によって、遊技施設内全体を冷房するだけでは、全ての遊技者に対して快適な遊技環境を提供するのは難しいことになる。
また、寒い季節などにおいて外からホール内に入ってきた遊技者が、直ぐに遊技を行おうとしても、手が悴んでいてスムーズに遊技に入っていくことができない場合がある。これを解決するものとして、寒い季節にパチスロで遊技する遊技者が、メダル遊技を開始する際にメダルの投入がスムーズに行えるようにした遊技機(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。
特許文献1に記載された遊技機では、空気を筐体内に取り入れる空気取り込み手段と、取り入れた空気を加熱して温風にする空気加熱手段と、を備えた加温装置が、筐体内に設けられている。そして、加温装置で発生させた温風を、メダル払出口から吹き出させる構成となっている。
この遊技機では、メダル払出口から吹き出てきた温風によって、寒さで悴んだ手を温めることができるようになるので、メダル投入をスムーズに行うことができて、快適な遊技を行うことができるようになるとしている。
特開2005−261490号公報
特許文献1に記載された遊技機を、冷房の効き過ぎた遊技施設内で使用したとしても、温風はメダル払出口から吹き出てくるだけの構成となってしまう。このため、冷え過ぎを嫌う遊技者に対して、冷え過ぎを防止するための温風を、遊技者の身体等に向かって送風させることはできなかった。また、遊技機の筐体内には冷却を要する熱源として、制御装置や液晶表示装置などが配設されている。このため、遊技機においては、制御装置や液晶表示装置などを冷却し、冷却に要した廃熱を筐体の外部に排出する放熱構成が各種提案されている。
このように、制御装置や液晶表示装置などを冷却している遊技機の筐体内において、更に熱源である、温風を発生させる加温装置を筐体内に設けておくことは、エネルギー効率の上からも問題となってしまう。
本発明は、遊技機の筐体内に温風を発生させるための新たな熱源を配設することなく、冷え過ぎを嫌う遊技者に対して、冷え過ぎを防止するための温風を身体等に向かって送風させることができ、しかも、寒い季節などにおいては悴んでいる遊技者の手などを温める温風としても利用することのできる遊技機を提供することを目的としている。
本発明の遊技機は、キャビネットと、前記キャビネットの前面を開閉する前面ドアと、を有する筐体内に、遊技に必要な識別情報を変動表示する変動表示手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、遊技者による前記操作手段の操作に基づいて、前記変動表示手段を制御する主制御手段と、を備えてなる遊技機であって、
前記キャビネット内部における熱発生源を冷却する冷却手段と、前記冷却手段を冷却させるための風を供給するファンと、前記ファンから送風された風により放熱した前記冷却手段の廃熱を、前記前面ドアに導くダクトと、を備え、
前記ファンからの風により、前記廃熱が前記ダクト内で送風され、閉状態の前記前面ドアにおける前記ダクトの排出口が、遊技者と対向する位置に設けられてなることを最も主要な特徴となしている。
本発明の遊技機によって、遊技機の筐体内に温風を発生させる新たな熱源を配設しなくても、キャビネット内部における熱発生源を冷却する冷却手段から放熱した廃熱を有効に利用して、温風を作ることができる。そして、廃熱から得た温風を、冷え過ぎを嫌う遊技者に対しては、冷え過ぎを防止するための温風として、遊技者の身体等に向かって送風することができる。また、寒い季節などにおいては、廃熱から得た温風を、悴んでいる遊技者の手や身体などを温める温風として利用することもできる。
このように、冷却手段によって、制御装置や液晶表示装置などの熱発生源を冷却することができ、冷却手段はファンから供給される風によって空冷することができる。そして、ファンからの送風を利用して、冷却手段からの廃熱を温風としてダクト内で流すことができる。また、前面ドアを閉状態としたときには、ダクトの排出口を、遊技者と対向する位置に配しておくことができるので、遊技者の身体等に向かって温風を送風することができ、冷房の効き過ぎで困っている遊技者を救済することができる。
本願発明によって、従来の遊技機においては、筐体の外部に無駄に捨てていた廃熱を有効利用することができ、無駄に捨てていた廃熱を、遊技者を直接温める温風として利用することができる。これによって、エネルギー効率の向上を図ることができ、資源の消費を抑えることができる。
また、本発明では、筐体内における熱発生源が、筐体内に配した主制御手段であることを主要な特徴となしている。
この構成によって、主制御手段を冷却手段によって冷却することができるので、主制御手段の誤動作等の発生を防止することができる。しかも、主制御手段における基板等において生じる熱を、冷却手段によって効率的に放熱することができる。そして、放熱した熱は、廃熱から作った温風として遊技者を直接温めるのに利用することができる。
更に、本発明では、前記ダクトの排出口に、風向調整を可能とした風向調整手段が設けられてなることを主要な特徴となしている。
この風向調整手段を設けることにより、遊技者自身の選択によって、ダクトの排出口から出てくる温風を、遊技者の欲する身体の部位に向けて送風させることができる。あるいは、ダクトの排出口から出てくる温風が、遊技者の身体に送風されないように風向きを調整することもできる。
更にまた、本発明では、冷却手段の種類を特定したことを主要な特徴となしている。そして、冷却手段の種類としては、熱発生源を筐体の外部に配設したヒートポンプ、ヒートシンク、ペルチェ素子、またはヒートパイプであることを特定している。
これらの各冷却手段を用いることによって、キャビネット内部における熱発生源を各冷却手段によって冷却することができる。そして、温風を発生させる新たな熱源を遊技機の筐体内に配設しておかなくても、冷却手段からの廃熱を温風として有効利用することができ、ダクトを通った温風は、遊技者に供給する温風として使用することができる。
また、冷却手段として、ヒートポンプを使用した場合には、ヒートポンプにおいては圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器等を必要とすることになる。そして、圧縮機及び凝縮器において冷媒は、高温状態となっているが、ヒートポンプにおける熱発生源である圧縮機及び凝縮器を、筐体の外部に配設しておくことによって、筐体内に新たな熱の発生源を持たせなくてすむ。しかも、ヒートポンプにおいて熱の発生源から放熱した廃熱は、ダクトを介して遊技機の前面ドアから遊技者に向かった温風として送風することができる。
冷却手段として、ヒートシンク、ペルチェ素子、またはヒートパイプを用いた場合には、キャビネット内部における熱発生源を、キャビネット内部に収納したこれらの各冷却手段によって、直接冷却することができる。そして、これらの各冷却手段から放熱した廃熱は温風となって、各冷却手段を冷却するファンの送風を利用してダクト内を流れ、ダクトの排出口から遊技者に向けて供給させることができる。
本発明の遊技機によって、遊技機の筐体内に温風を発生させる新たな熱源を配設しなくても、キャビネット内部における熱発生源を冷却する冷却手段からの廃熱を有効利用して温風を作ることができる。そして、廃熱から得た温風を、冷え過ぎを嫌う遊技者に対しては、冷え過ぎを防止するための温風として、遊技者の身体等に向かって送風することができる。また、寒い季節などにおいては、廃熱から得た温風を、悴んでいる遊技者の手などを温める温風としても利用することができる。
このように、冷却手段によって、制御装置や液晶表示装置などの熱発生源を冷却することができ、冷却手段はファンから供給される風によって冷却しておくことができる。そして、ファンからの送風を利用して、冷却手段からの廃熱を温風としてダクト内で流すことができる。また、前面ドアを閉状態としたときには、ダクトの排出口を、遊技者と対向する位置に配しておくことができるので、遊技者の身体等に向かって温風を送風することができ、冷房の効き過ぎで困っている遊技者を救済することができる。
このように、従来の遊技機においては、筐体の外部に無駄に捨てていた廃熱を有効利用して、遊技者を直接温める温風として利用することができるので、エネルギー効率の向上を図ることができ、資源の消費を抑えることができる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本発明に係わる遊技機の実施形態として、パチスロ機を例にとって以下で説明する。以下で説明する遊技機の構成以外にも、第1種遊技機であるパチンコ遊技機等に対しても本発明を好適に適用することができる。このため、本発明は、以下で説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1は、本発明の実施の一形態に係る遊技機の外観を示す斜視図である。この遊技機としては、所謂「パチスロ機」を示している。パチスロ機1は、コイン、メダル、遊技球またはトークンなどの他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技する遊技機である。以下ではメダルを用いた場合を例にして説明を行う。
[パチスロ機における筐体の構成]
パチスロ機1の全体を構成している筐体25は、箱状のキャビネット60と、キャビネット60を開閉する前面ドア2(図2参照。)と、を備えた構成となっている。前面ドア2における正面の略中央部には、縦長矩形形状の表示窓4L,4C,4Rが設けられている。
表示窓4L,4C,4Rには、有効ライン8が設けられている。有効ライン8としては、水平方向中央にはセンターライン8cが設けられ、センターライン8cを挟んだ水平方向の上にはトップライン8bと水平方向の下にはボトムライン8dとが設けられている。また、斜め方向には、斜め右下がりのクロスダウンライン8eと、斜め右上がりのクロスアップライン8aとが設けられている。
これらの有効ライン8は、1BETボタン11、2BETボタン12、又はMAXBETボタン13の操作でクレジット手段からクレジットを引き出すことによって、あるいはメダル投入口22にメダルを投入することによって、有効となるライン数を設定することができる。有効ライン8a〜8eは、表示窓4L,4C,4Rを通して表示される役の成否に関わるものである。
具体的には、所定の役(例えば、「チェリーの小役」)に対応する1つの図柄(例えば、「チェリー」)が、有効化されているいずれかの有効ライン8上の位置(例えば、左の表示窓4L内における中段の位置)に停止表示された場合、または所定の役に対応する図柄組合せを構成する図柄が、有効化されているいずれかの有効ライン8上の位置に並んで停止表示された場合には、所定の役が成立することとなる。
どの有効ラインが有効化されたのかは、後で説明するBETランプ9a,9b,9cの点灯によって表示される。また、1BETボタン11、2BETボタン12、MAXBETボタン13は、後述する台座部10の左側に設けられている。
前面ドア2の裏面には、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rと、これらの各リール3L,3C,3Rを回転駆動する図示せぬステッピングモータと、を収容するリールユニット73(図2参照。)が、ミドルドア40(図2参照。)を介して設けられている。
尚、前面ドア2の裏面側における構成については、図2を参照しながら後述する。
各リール3L,3C,3Rの外周面には、遊技に必要な識別情報としての図柄列が描かれており、図柄列としては、複数種類の図柄によって構成されている。また、各リール3L,3C,3Rは、リールユニット73に回転自在に横一列に設けられている。各リール3L,3C,3Rに描かれている図柄は、表示窓4L.4C,4Rを通して、遊技機1の外部から視認することができる。また、各リール3L,3C,3Rは、遊技者による変動表示開始の指示、即ち、後述するスタートレバー6の操作により回転を開始し、定速(例えば80回転/分)で回転するように構成されている。
表示窓4L,4C,4Rの上方には、画像表示手段としての液晶表示部5a、情報表示部18、及びスピーカ9L,9Rが設けられている。液晶表示部5aは、表示窓4L,4C,4Rよりも大きな表示面を備えた構成となっており、画像表示による演出を行うことができる。また、スピーカ9L,9Rは、効果音や音声等の音による演出を行うことができる。
情報表示部18は、それぞれ7セグメントのLEDで数字が表現されるように構成されており、払出枚数表示、ボーナス遊技情報表示及びクレジット表示を行うことができる。払出枚数表示によって、入賞成立時におけるメダルの払出枚数を表示することができ、ボーナス遊技情報表示によって、「レギュラーボーナス」において行える単位遊技の回数を表示することができる。また、クレジット表示によって、貯留(クレジット)されているメダルの枚数を表示することができる。
クレジットされているメダル数は、遊技者が、ゲームで獲得した払出されるべきメダルについて払出しを行わずに、後述するC/Pスイッチ14の操作によって、遊技機内に貯留させているメダル数である。クレジットされているメダルの枚数は、所定の記憶領域に記憶されている。
表示窓4L,4C,4Rの左側には、1BETランプ9a、2BETランプ9b、MAXBETランプ9cが設けられる。また、表示窓4L,4C,4Rの下方には、略水平な面部を備えた台座部10が形成されている。この台座部10の水平面内には、右側にメダル投入口22が設けられており、左側には、1BETボタン11、2BETボタン12、及びMAXBETボタン13が設けられている。MAXBETボタン13は、1BETボタン11及び2BETボタン12よりも大きな操作ボタンとして形成されている。
1BETボタン11を1回押し操作することにより、クレジットされているメダルのうちから1枚を単位遊技に賭けることができる。従って、1BETボタン11が操作されると、あるいはメダル投入口22にメダルが1枚投入されると、センターライン8cを有効化することができる。このとき、センターライン8cが有効化されたことを示すため、1BETランプ9aが点灯する。
2BETボタン12を1回押し操作することにより、クレジットされているメダルのうちから2枚を単位遊技に賭けることができる。従って、2BETボタン12が操作されると、あるいはメダル投入口22にメダルが2枚投入されると、センターライン8cの他に一対のトップライン8b及びボトムライン8dを有効化することができる。このとき、センターライン8cの他に一対のトップライン8b及びボトムライン8dが有効化されたことを示すため、2BETランプ9bが点灯する。
また、MAXBETボタン13を1回押し操作することにより、単位遊技において賭けることが可能な最大枚数である3枚のメダルを賭けることができる。従って、MAXBETボタン13が操作されると、あるいはメダル投入口22にメダルが3枚投入されると、センターライン8c及び一対のトップライン8b並びにボトムライン8dに加えて、一対のクロスダウンライン8e並びにクロスアップライン8aを有効化することができる。即ち、このときには、有効ライン8a〜8eの全てのラインを有効化することができる。
このとき、全ての有効ライン8a〜8eが有効化されたことを示すため、MAXBETランプ9cが点灯する。BETランプ9a〜9cは、1回のゲーム(以下、単位遊技という。)を行うために賭けられたメダルの数(以下「BET数」という)に応じて点灯する。従って、どの有効ライン8が有効化されたかは、点灯されているBETランプ9a〜9cによって認識することができる。
尚、2BETランプ9bが点灯するとき、同時に1BETランプ9aを点灯させておくこともできる。また、MAXBETランプ9cが点灯するとき、同時に1BETランプ9a及び2BETランプ9bを点灯させておくこともできる。
台座部10の前面部における左寄り側には、遊技者が単位遊技で獲得したメダルをクレジット(Credit)として蓄えるか、払出し(Pay)を行うかの切り換えを行うC/Pスイッチ14が設けられている。C/P におけるCは、Credit のCを示し、PはPay のPを示している。C/Pスイッチ14を操作することにより、クレジットモードまたは払出モードへの切り換えを行うことができる。
クレジットモードでは、メダルの払出が行われる所定の当籤役の入賞が成立すると、入賞に対応する払出枚数分のメダルが、クレジットされる。また、払出モードでは、メダルの払出が行われる所定の当籤役の入賞が成立すると、入賞に対応する払出枚数分のメダルが、正面下部のメダル払出口15から払出され、メダル受け皿16に溜められることになる。
C/Pスイッチ14の右側には、遊技者の操作により上記各リール3L,3C,3Rを回転させ、表示窓4L,4C,4R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー6が、所定の角度範囲で回動自在に取付けられている。
台座部10の前面部中央には、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rの回転を停止させるための、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C及び右停止ボタン7Rが設けられている。
また、前面ドア2下部の正面には、メダルが払出されるメダル払出口15と、この払出されたメダルを貯留するメダル受け皿16とが設けられている。また、前面ドア2下部の正面のうち、停止ボタン7L,7C,7Rとメダル受け皿16とによって上下が挟まれた面には、機械名称やキャラクタの図柄を表示する腰部パネル20が設けられている。
腰部パネル20の側方部には、後述する冷却手段から放熱した廃熱を利用した温風の出口となるダクト排出口24aが形成されている。ダクト排出口24aは、前面ドア2及びキャビネット60を備えた筐体25内に配設された図示せぬダクト24に接続している。また、ダクト排出口24aが形成されている腰部パネル20の側方部側には、前面ドア2をキャビネット60に対して開閉自在に支持しているヒンジが設けられている。
そして、前面ドア2を開放させるときに、ダクト24によって前面ドア2の開放が阻害されないように構成されている。また、前面ドア2を閉じた状態にしたときには、ダクト排出口24aが、遊技者と対向する位置となるように構成されている。
本実施の形態では、単位遊技は、基本的にスタートレバー6が操作されることにより開始し、全てのリール3L,3C,3Rが停止したときに終了することになる。
また、本実施の形態では、全てのリール3L,3C,3Rが回転しているときに、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C及び右停止ボタン7Rのいずれかを操作することにより行われる最初のリールの停止操作を「第1停止操作」といい、「第1停止操作」の次に行われる停止操作を「第2停止操作」という。また、「第2停止操作」の次に行われる最後の停止操作を「第3停止操作」という。
[前面ドア本体とキャビネットの構成]
次に、図2を参照して、前面ドア本体2bの裏面とキャビネット60の内部構成について説明する。
前面ドア2は、前面ドア2の本体を形成する前面ドア本体2bと、この前面ドア本体2bの裏面側に開閉自在に設けられたミドルドア40と、前面ドア本体2bに取付けられたサブベース42と、を備えた構成となっている。
ミドルドア40には、主制御手段としての主制御ユニット71及び変動表示手段としてのリールユニット73とが設けられる。前面ドア本体2bの裏面には、サブベース42を介して支持される副制御手段としての副制御ユニット72、ミドルドア40を開閉可能に支持する支持部43が設けられている。支持部43は、前面ドア本体2b裏面における図2の右側端縁側に取付けられており、ミドルドア40を回動自在に支承している。
サブベース42は、板状の部材として構成されており、前面ドア2の前面に設けられた液晶表示部5a(図1参照。)を覆うようにして配設されている。サブベース42は、前面ドア本体2bの裏面に対し略平行な配置関係となるように、図示せぬ複数のねじを介して前面ドア本体2bの裏面に取付けられている。特に、サブベース42の表面側における領域のうちで、液晶表示部5a(図1参照。)を覆う領域は、略平らに形成されている。
副制御ユニット72は、副制御回路収容ケース722と、ROMカバー724と、I/O基板ケース725aと、を備えている。副制御回路収容ケース722は、大小2つの略立方体形状を重ね合わせた箱形に構成されており、サブベース42の略平らに形成された領域に取付けられている。また、副制御回路収容ケース722内には、液晶表示部5a(図1参照。)を制御する副制御回路721等(図5参照。)が収容されている。
ROMカバー724は、収容ケースとして構成されており、ROMカバー724内には、記憶素子ケースとしてのROMカートリッジ723(図5参照。)が収容されている。ROMカートリッジ723には、画像制御マイコン81で実行される制御プログラム等が格納されているプログラムROM83、液晶表示部5a(図1参照。)の画像表示に必要な画像データが格納されている画像ROM88、及びスピーカ9L,9R(図1参照。)から出力させる音声データが格納されている音源ROM97が、収納されている。
また、I/O基板ケース725a内には、副制御回路721(図5参照。)と他の周辺装置とを接続するI/O基板725が配設されている。
副制御回路収容ケース722内の副制御回路721(図5参照。)と前面ドア2の前面に設けられた液晶表示部5a(図1参照。)とは、サブベース42を間に挟んで配置されている。主制御回路収容ケース712内の主制御回路711(図5参照。)と副制御回路収容ケース722内の副制御回路721(図5参照。)との間の接続、副制御回路721(図5参照。)と液晶表示部5a(図1参照。)等の周辺装置との間の接続は、それぞれ複数の配線によって接続されている。
図4、図5に示すように、副制御回路721は、後述の主制御回路711から送信される信号に基づいて液晶表示部5aを制御する画像制御回路721aと、LED類101、ランプ類102、スピーカ9L,9Rを制御する音・ランプ制御回路721bと、を備えた構成となっている。
また、同じく図5で示すように、ROMカートリッジ723は、副制御回路721に接続される画像ROM88及び音源ROM97、プログラムROM83を備えた構成となっており、これらのROM83,88,97,93を、副制御回路721に対して着脱自在に取付けられるように、略立方体形状のカートリッジとして構成されている。
図2に示すように、ミドルドア40は、略矩形状の部材として構成されており、ミドルドア40の上部は、主制御ユニット71を支持する主制御ユニットベース401として構成されている。また、ミドルドア40の下部は、リールユニット73を支持するリールユニットベース402として構成されている。
主制御ユニットベース401は、略板状に構成されており、主制御ユニット71を水平に支持する主制御ユニット支持部408と、主制御ユニット支持部408の上端に形成されてROMカバー724を覆うプレート404と、を備えた構成となっている。主制御ユニット支持部408の上端は、ミドルドア40が閉じた状態では、副制御ユニット72の副制御回路収容ケース722の下端に隣接する。
プレート404は、板を屈折させた樋状の部材として構成されており、主制御ユニットベース401の上端から、略鉛直方向に延出した状態に配設されている。また、プレート404の水平方向の幅は、ROMカバー724の幅よりも広く形成されている。これにより、ミドルドア40を閉じたときに、プレート404でROMカバー724を覆っておくことができる。
主制御ユニット71は、主制御ユニット支持部408に支持される主制御回路収容ケース712と、主制御コネクタカバー714とを備えた構成となっている。主制御回路収容ケース712内には、副制御回路721やリールユニット73等を制御する主制御回路711と、主制御回路711とリールユニット73及び図示せぬ電源ユニット等とを電気的に接続するコネクタ等が収容されている。
図2に示しているように、キャビネット60の内部には、リールユニット73、主制御ユニット71、及び副制御ユニット72等の遊技機1を構成する部材に電力を供船する電源ユニット66と、メダルの収容、払出しを行うホッパー67と、外部集中端子板59(図3参照。)と、が設けられている。また、前面ドア本体2bには、ドア中継基板54(図3参照。)が設けられている。
キャビネット60は箱状の収容容器として形成されており、前面は開放面601として構成されている。開放面601を形成する周縁の一端縁側には、前面ドア本体2bがヒンジを介して取り付けられている。これにより、前面ドア2はキャビネット60に対して、開閉可能に取り付けられている。
キャビネット60の背面側には、主制御回路711におけるCPU31や副制御回路321における画像制御マイコン81や液晶表示部5aの液晶装置等を冷却する冷風を発生させる蒸発器115、蒸発器115に対して風を送る送風ファン26(図6参照。)などが配設されている。尚、蒸発器115、送風ファン26等の構成については、以下の冷却手段の構成として設けた欄において後述する。
また、キャビネット60の背面側から前面ドア2の間には、冷却手段の構成において後述するダクト24が配設されている。
電源ユニット66及びホッパー67は、キャビネット60の下部にそれぞれ設けられており、ホッパー67の正面にはメダル排出部を構成する第1排出口671が設けられている。ホッパー67内に収容されたメダルは、第1排出口671から排出される。また、前面ドア本体2bの裏側には、第1排出口671から排出されたメダルを受け入れる図示せぬ第2排出口が設けられている。
第1排出口671から排出されたメダルは、第2排出口を介して前面ドア2側に設けたシュート47Bに供給され、前面ドア2の正面側に設けたメダル払出口15より払出されて、メダル受け皿16に溜められる。
電源ユニット66には、電源をオン/オフするスイッチと、主制御回路711、副制御回路721、及びホッパー67などにおける電力が供給される部材に対して配線を介して接続するコネクタと、が設けられている。
また、キャビネット60内部には、外部集中端子板59(図3参照。)やドア中継基板54(図3参照。)が設けられている。外部集中端子板59は、主制御回路711から送信された現在の遊技状態等に関する情報を、遊技店内に設置されているホール・コンピュータに送信することのできる装置である。そして、ドア中継基板54は、主制御回路711と、メダルセレクタ47A、1BETボタン11、2BETボタン12、MAXBETボタン13、スタートレバー6、及び停止ボタン7L,7C,7Rと、をそれぞれ電気的に接続する配線が集約される基板である。
特に、前面ドア本体2bの裏面側には図3で示すように、ドア監視ユニット58、不正なメダルを検出するメダルセレクタ47A及びメダルが通過するシュート47Bが配設されている。ドア監視ユニット58は、ミドルドア40が開いた状態を検知する検知手段としてのミドルドア用電源スイッチ55と、前面ドア2の開閉を監視する前面ドア開閉監視センサ56と、ミドルドア40の開閉を監視するミドルドア開閉監視センサ57と、にそれぞれ接続している。また、メダルセレクタ47Aは、正常なメダルと不正常なメダルとを振り分けることができる構成となっている。
ミドルドア用電源スイッチ55は、前面ドア本体2bとミドルドア40との間に配設されており、ミドルドア40の開閉により作動するスイッチを備えた構成となっている。このスイッチは、ミドルドア40が閉じた状態ではミドルドア40によって押圧されてオフ状態となり、ミドルドア40が開いた状態では、ミドルドア40からの押圧力が解除されてオン状態となる。ミドルドア用電源スイッチ55がオン状態となると、ミドルドア40が開いた状態であることを示す信号を、電力供給制御部663に対して送信することができる。
尚、ミドルドア用電源スイッチ55は、ミドルドア40が開いた状態ではオフ状態となり、ミドルドア40が閉じた状態ではオン状態となるように構成しておくこともできる。この場合、ミドルドア40が開いたことを、ミドルドア用電源スイッチ55からの信号が停止した状態として検出することができる。
前面ドア開閉監視センサ56は、前面ドア2の開閉により作動するスイッチを備えた構成となっている。このスイッチは、前面ドア2が閉じた状態ではキャビネット60によって押圧されてオフ状態となり、前面ドア2が開いた状態では、キャビネット60からの押圧力が解除されてオン状態となる。前面ドア開閉監視センサ56がオン状態となると、前面ドア2が開いた状態であることを示す信号を、ドア監視ユニット58に対して送信することができる。
尚、前面ドア開閉監視センサ56もミドルドア用電源スイッチ55と同様に、前面ドア2が開いた状態ではオフ状態となり、前面ドア2が閉じた状態ではオン状態となるように構成しておくこともできる。
ミドルドア開閉監視センサ57は、前面ドア本体2bとミドルドア40との間に設けられており、上述したミドルドア用電源スイッチ55と同様に動作するスイッチを備えた構成となっている。このため、ミドルドア40が開いた状態では、ミドルドア開閉監視センサ57からも、ミドルドア40が開いた状態であることを示す信号を、ドア監視ユニット58に対して出力することになる。
ドア監視ユニット58は、前面ドア本体2bとミドルドア40との間における主制御ユニット71が位置する部位に設けられている。そして、ドア監視ユニット58は、前面ドア2及びミドルドア40の開閉状態を監視する装置として配設されており、前面ドア開閉監視センサ56及びミドルドア開閉監視センサ57から出力された信号に基づいて動作する制御部と記憶部とを備えた構成となっている。
制御部と記憶部との構成は図示していないが、具体的な作動として制御部は、前面ドア開閉監視センサ56及びミドルドア開閉監視センサ57から出力された信号に基づいて、これら各センサから信号が出力された時刻や、開かれたドアの種類等のドア監視履歴情報を記憶部に記憶させる制御を行う。
また、この制御部は、記憶部からドア監視履歴情報を読み出し、読み出したドア監視履歴情報に対応する信号を、副制御回路721に送信する制御も行う。更に、制御部は、定期的に、記憶部からドア監視履歴情報を読み出して、読み出したドア監視履歴情報に対応する信号を、副制御回路721に送信する制御を行う。この制御部からの信号に基づいて、副制御回路721は、ドア監視履歴情報を所定の記憶部に記憶させたり、液晶表示部5aに表示させたりすることになる。
[遊技状態の構成]
本発明に係る遊技機1では、複数の遊技状態が準備されており、所定の条件が成立したことを契機に、それぞれの遊技状態に遷移するように構成されている。例えば、本実施例では、基本の遊技状態となる「一般遊技状態」と、遊技者にとって有利となる所謂レギュラーボーナスの遊技状態(以降、「RB遊技状態」と記載する。)と、「RB遊技状態」が所定回数繰り返し作動する「特別遊技状態」(所謂「ビッグボーナスの遊技状態」と称されるものであり、以下においては「BB遊技状態」と記載する。)と、が設定されている。
例えば「一般遊技状態」において、遊技者が3枚のメダルをメダル投入口22に投入し、MAXBETボタン13を操作して有効ライン8の全てを有効化する。そして、遊技者がスタートレバー6を操作すると、左リール3L、中リール3C、及び右リール3Rが回転を開始する。遊技者が、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、及び右停止ボタン7Rを操作することにより停止操作を行うと、左リール3L、中リール3C、及び右リール3Rが停止表示される。
このとき、有効ライン8に沿って、”ベル”、”スイカ”、”赤チェリー”及び”青チェリー”等の小役の図柄組合せが停止表示されると、その小役に応じた枚数のメダルが払出される。また、有効ライン8に沿って、”リプレイ”の図柄組合せが停止表示されると、自動で次の単位遊技を行うメダルがクレジットされる。そして遊技者は、メダルを消費することなく再度単位遊技を実行することができる。
また、有効ライン8に沿って、”赤7”、又は”青7”の図柄組合せが停止表示された場合には、それぞれ”BB1”又は”BB2”の「BB遊技状態」が作動し、第1回目の「RB遊技状態」に移行する。また、上述の”赤チェリー”、”青チェリー”、”ベル”、”スイカ”の小役の図柄組合わせ、”リプレイ”、”BB1”及び”BB2”に係る図柄の組合せ以外の図柄の組合せが停止表示されたときには、”ハズレ”が成立する。
「一般遊技状態」とは、遊技者に有利となる特典が無い基本的な遊技状態を言う。具体的には、図示せぬ一般遊技状態用内部抽籤テーブルを使用して内部抽籤処理が行われる遊技状態である。なお、”BB1”又は”BB2”に内部当籤したものの、設定された有効ライン8上には”BB1”又は”BB2”の図柄組合せを停止表示することができなかった場合には、内部当籤した”BB1”又は”BB2”を次回以降の単位遊技まで「持越役」として記憶しておく。
”BB1”又は”BB2”が「持越役」として記憶されている間は、「持越状態」が継続する。この”BB1”又は”BB2”が「持越役」として持越されている状態を、「BB内部当籤状態」(即ち、BB持越状態。)と呼ぶ。この「BB内部当籤状態」が成立すると、「持越役」のフラグをデータとして格納する図示せぬ持越役格納領域にその状態を記憶しておく。
「BB遊技状態」にあるときは、「RB遊技状態」が繰り返し作動する。この「BB遊技状態」は、例えば遊技者がメダルを「300」枚獲得するまで継続する。
「RB遊技状態」とは、遊技者が遊技価値を獲得し易い遊技状態でいう。具体的には、メダルを獲得できる小役が決定されやすい図示せぬRB遊技状態用内部抽籤テーブルを使用して内部抽籤処理が行われる遊技状態である。例えば、1回の「RB遊技状態」を行うことが可能な最大の単位遊技数(これを「RB遊技可能回数」という。)は、12回である。
この「RB遊技状態」において、メダルの払出しが行われる小役の入賞回数が8回に達するまでである。即ち、「RB遊技状態」での単位遊技数が12回に達するか、または小役の入賞回数が8回に達した場合のうち何れか一方の条件を満たした場合に「RB遊技状態」が終了する。
一般に「BB遊技状態」においては、メダルの払出しが行われる小役の当籤確率を向上させてある。また、遊技者は、この「BB遊技状態」が作動している間は遊技を続けるのが一般的であるので、この、「BB遊技状態」が作動している間において、遊技者の目押しの技量を計測することが好ましい。そこで本実施例では、「BB遊技状態」作動中において、内部抽籤処理により決定された「特定の内部当籤役」(本実施例では”スイカ”の小役。)に限って、図柄を揃えることができなかった入賞の取りこぼし回数を計数し、「BB遊技状態」が終了した後に、その計数された取りこぼし回数を遊技者に通知するようにしている。
本実施例では、入賞の取りこぼし回数を遊技者に通知する時期を、「BB遊技状態」が終了した直後としているが、この通知時期は任意であり、例えば「BB遊技状態」が終了して次回の遊技に入ってから適当な時期に通知するようにしてもよい。
[主制御回路の構成]
次に、図4を参照して、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路711について説明する。図4は、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路711と、主制御回路711と電気的に接続している周辺装置と、主制御回路711から送信される制御指令に基づいて液晶表示部5a、スピーカ9L,9R、LED類101及びランプ類102を制御する副制御回路721とを含む回路構成のブロック図を示している。
主制御回路711は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素として構成されており、これに乱数サンプリング用の回路を加えた構成となっている。マイクロコンピュータ30は、予めROM32に記憶されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を含んだ構成となっている。
CPU31は、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37と、それぞれ接続している。
尚、乱数サンプリング用の手段として、マイクロコンピュータ30内で、乱数サンプリングを実行するように構成することもできる。即ち、CPU31の動作プログラム上において、乱数サンプリングを実行するように構成しておくこともできる。その場合には、乱数発生器36及びサンプリング回路37を配設しない構成としておくことができる。乱数発生器36及びサンプリング回路37を残した構成として、乱数サンプリング動作のバックアップ用として使用することも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、次のようなデータが格納されている。ROM32に格納されているデータとしては、スタートレバー6でスタート操作する度毎に行われる乱数サンプリングにおいて、サンプリングされた乱数値の判定に用いられる内部抽籤テーブルを構成するデータ、停止ボタン7L,7C,7Rの操作に応じて各リール3L,3C,3Rの停止態様を決定するために用いられる停止テーブル群を構成するデータ、副制御回路721へ送信するための各種制御指令(コマンド信号)等のデータがある。
主制御コネクタ713は、主制御回路711に接続した配線と、副制御回路721、ドア中継基板(不図示)、及び電源ユニット(不図示)等に接続した配線と、を接続するコネクタである。例えば、不図示のドア中継基板を介して接続された停止ボタン7L,7C,7Rや、副制御回路721等の交換作業を行うときや、主制御回路711と電源ユニット(不図示)との電気的な接続を行うときには、この主制御コネクタ713を抜いて作業を行う必要がある。
副制御回路721と主制御回路711との通信関係は、主制御回路711から副制御回路721に対して一方通行で通信が行われる構成となっている。即ち、副制御回路721から主制御回路711に対してコマンド信号、情報等を出力できるようには構成されていない。RAM33には、種々の情報が格納されることになる。例えば、フラグ、内部当籤役、持越役、現在の遊技状態の情報等が格納されることになる。
図4の回路において、マイクロコンピュータ30によって制御される主要な周辺装置としては、BETランプ(1BETランプ9a,2BETランプ9b,MAXBETランブ9c)と、情報表示部18と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41からの命令により所定枚数のメダルを払い出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)67と、各リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ49L,49C,49Rなど、がある。
また、ステッピングモータ49L,49C,49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー67を駆動制御するホッパー駆動回路41、BETランプ9a,9b,9cを駆動制御するランプ駆動回路45、及び情報表示部18を駆動制御する表示部駆動回路61は、CPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される制御信号を受けて、各周辺装置の動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ30が制御指令を発生するのに必要な信号を、マイクロコンピュータ30に対して出力する主な信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、各BETボタン11〜13、C/Pスイッチ14、メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51などがある。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出し、遊技開始指令信号を出力する。メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L,7C,7Rの操作に応じた停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、各リール3L,3C,3Rの回転位置をそれぞれ検出しているリール回転センサからのパルス信号を受けて、各リール3L,3C,3Rの回転位置に関する信号をCPU31に出力する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sにおける計数値(ホッパ−67から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データの値に達した時、メダル払出完了を検知する信号を発生する。
図4の回路において、乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングにおいて1個の乱数値をサンプリングする。このようにしてサンプリングされた乱数値を用いることによって、例えば、ROM32に格納されている内部抽籤テーブル等に基づいて内部当籤役等が決定される。
スタートレバー6が操作されて各リール3L,3C,3Rの回転が開始されると、ステッピングモータ49L,49C、49Rを駆動するために供給されている駆動パルス数が計数され、それぞれ計数された駆動パルス数はRAM33の所定エリアに書き込まれる。また、各リール3L,3C,3Rには、それぞれの一回転毎にリセットパルスを出力する図示せぬフォトインタラプタが配設されており、フォトインタラプタから出力されたリセットパルスは、リール位置検出回路50を介してCPU31に入力される。
このようにして得られたリセットパルスが入力される毎に、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。このようにして、RAM33には、各リール3L,3C,3Rがそれぞれ一回転する間での回転位置が、駆動パルスの計数値という形でそれぞれ格納されることになる。
また、ROM32には、各リール3L,3C,3Rの回転位置と、各リール3L,3C,3Rの外周面上に描かれた図柄と、を対応づける図柄テーブル(図示せず)が格納されている。図柄テーブルには、リセットパルスが発生した回転位置を基準位置として、各リール3L,3C,3Rにおける一定の回転ピッチ毎にコードナンバーが順次付与されており、それぞれのコードナンバー毎に対応させて図柄を示す図柄コードが対応づけられている。そして、図柄テーブルは、各リール3L,3C,3Rが全て停止した後において、表示役を確認する場合や、入賞役が成立し、メダルを払い出す場合に参照される。
ROM32には、図柄組合せテーブルも格納されている。図柄組合せテーブルでは、役に対応した図柄の組合せと、図柄の組合せに対応したメダル配当枚数と、役の判定コードとが対応づけられている。また、図柄組合せテーブルは、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rがそれぞれ停止制御した時と、全てのリール3L,3C,3Rが停止した後において、表示役の確認を行うときに参照される。表示役とは、有効ライン8a〜8eに沿って並ぶ図柄の組合せに対応した役(成立役)である。
このように、図柄組合せテーブルには、入賞に係わる図柄の組合せと、これに対応する表示役及び払出し枚数とが規定されている。そして、表示窓3L,3C,3Rにより表示される図柄の組合せと、図柄組合せテーブルに規定されている図柄とが一致した場合には、当該図柄の組合せに応じた表示役及び払出し枚数が決定される。また、表示窓3L,3C,3Rにより表示される図柄の組合せと、図柄組合せテーブルに規定されている図柄の組合せとが一致しない場合には、非入賞「ハズレ」が決定される。
乱数サンプリングに基づく抽籤処理(内部抽籤処理等)に従って、CPU31は、停止ポタン7L,7C,7Rが操作されたタイミングに基づいて、リール停止信号回路46から送られてくる操作信号をモータ駆動回路39に対して出力する。また、CPU31は、選択された停止テーブルに基づいて、各リール3L,3C,3Rを停止させる信号をモータ駆動回路39に対して出力する。
有効ライン8a〜8e(図1参照)に沿って並んだ図柄の組合せが、当籤した役を示す停止態様となったときには、CPU31は、払出指令信号をホッパー駆動回路41に対して出力し、ホッパー67から所定個数のメダルの払出を行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー67から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された枚数値に達した時には、メダル払出完了信号をCPU31に出力する。メダル払出完了信号を受信したCPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー67の駆動を停止させ、メダル払出処理を終了する。
[副制御回路の構成]
次に、図5を参照して、副制御回路721について説明する。
図5は、副制御回路721のブロック図を示しており、副制御回路721は、画像制御回路(gSub)721aと、音・ランプ制御回路(mSub)721bとから構成されている。画像制御回路(gSub)721aと音・ランプ制御回路(mSub)721bとは、それぞれ主制御回路711を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成されている。
主制御回路711と画像制御回路(gSub)721aとの通信関係は、主制御回路711から画像制御回路(gSub)721aに対して一方通行で通信が行われる構成となっている。即ち、画像制御回路(gSub)721aから主制御回路711に対してコマンド信号、情報等を出力できるようには構成されていない。
また、画像制御回路(gSub)721aと音・ランプ制御回路(mSub)721bとの通信関係は、画像制御回路(gSub〉721aから音・ランプ制御回路(mSub)721bに対して一方通行で通信が行われる構成となっている。即ち、音・ランプ制御回路(mSub)721bから画像制御回路(gSub)721aに対してコマンド信号、情報等を出力できるようには構成されていない。
画像制御回路(gSub)721aは、ROMカートリッジ723、画像制御マイコン81、シリアルポート82、ワークRAM84、カレンダIC85、画像制御IC86、制御RAM87、及びビデオRAM89から構成されている。
ROMカートリッジ723は、プログラムROM83と、画像ROM88とを備えた構成となっており、副制御回路721に対して着脱自在に取付けることができる。プログラムROM83には、画像制御マイコン81で実行される制御プログラム等が格納されている。画像ROM88には、画像を生成するための画像データ、ドットデータ等を格納している。
図5に示すように、ROMカートリッジ723が、副制御回路721に接続されている状態では、プログラムROM83は、画像制御マイコン81に接続され、画像ROM88は画像制御IC86に接続されている。
画像制御マイコン81は、CPU、割込コントローラ、入出力ポート(シリアルポートは図示)を備えている。画像制御マイコン81に備えられたCPUは、主制御回路711から送信されたコマンド信号に基づいて、プログラムROM83に格納されている制御プログラムに従って各種の制御処理を行う。
尚、画像制御回路(gSub)721aには、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、画像制御マイコン81の動作プログラム上において乱数サンプリングを実行できるように構成されている。
シリアルポート82は、主制御回路711から送信されたコマンド信号等を受信することができる。ワークRAM84は、画像制御マイコン81がプログラムROM83に格納されている制御プログラムを実行する場合における、作業用の一時記憶手段として構成されている。ワークRAM84には、種々の情報が格納される。
カレンダIC85は、日付データを記憶する。画像制御マイコン81には、操作部17が接続されている。実施例では、操作部17が操作されることによって、日付の設定等を行うことができるように構成されている。画像制御マイコン81は、操作部17によって設定された日付データを、カレンダIC85に記憶する。カレンダIC85に記憶された日付データは、バックアップされることとなる。
また、ワークRAM84とカレンダIC85とは、バックアップ対象となっている。つまり、画像制御マイコン81に供給されている電源が遮断された場合であっても、バックアップ用の電源が供給され続けることになり、記憶されているデータ等が消去してしまうのを防止できる構成となっている。
画像制御IC86は、画像制御マイコン81によって決定された演出内容に応じて、画像を生成し、生成した画像を液晶表示部5aに出力することができる。
制御RAM87は、画像制御IC86の中に構成されている。画像制御マイコン81は、制御RAM87に対してデータ等の書き込みや読み出しを行うことができる。また、制御RAM87には、画像制御IC86のレジスタと、スプライト属性テーブルと、カラーパレットテーブルと、を格納する領域が展開されている。画像制御マイコン81は、画像制御IC86のレジスタと、スプライト属性テーブルとを所定のタイミング毎に更新する。
画像制御IC86には、液晶表示部5aと、画像ROM88と、ビデオRAM89とが接続されている。尚、画像ROM88は、画像制御マイコン81に接続された構成としておくこともできる。このように画像ROM88を画像制御マイコン81に接続させた構成にすると、3次元画像データ等の大量の画像データを処理する場合には、有効な構成となる。ビデオRAM89は、画像制御IC86によって画像を生成する場合における一時記憶手段として構成される。また、画像制御IC86は、ビデオRAM89のデータを液晶表示部5aへの転送が終了する度毎に、画像制御マイコン81に信号を送信する。
上述したように、画像ROM88及び音源ROM97を画像制御マイコン81に接続させた構成にすると、3次元画像データ、音源データ等の大量の音声付画像データを処理する場合には、有効な構成となる。ビデオRAM89は、画像・音源制御IC86によって画像、音源を生成する場合における一時記憶手段として構成される。また、画像・音源制御IC86は、ビデオRAM89のデータを液晶表示部5aへの転送が終了する度毎に、画像制御マイコン81に信号を送信する。
画像制御回路(gSub)721aでは、画像制御マイコン81によって、音・ランプの演出の制御も行うこととなっている。画像制御マイコン81は、決定された演出に基づいて、出力させる音、点灯あるいは点滅させるランプの種類、及びそれぞれの出力タイミングを決定する。
そして、画像制御マイコン81は、所定のタイミング毎に、シリアルポート82を介して音・ランプ制御回路(mSub)721bに対してコマンド信号を送信する。音・ランプ制御回路(mSub)721bにおける音・ランプ制御マイコン91は、主として画像制御回路(gSub)721bからのコマンド信号に応じて、スピーカ9L,9R、LED類101及びランプ類102に対する出力のみを行うことになる。
尚、スピーカ9L,9Rから出力される音量の調節は、音量調節部103を手動等で操作することによって、調整することができる。
音・ランプ制御回路(mSub)721bは、音・ランプ制御マイコン91、シリアルポート92、プログラムROM93、ワークRAM94、音源IC95、パワーアンプ96、音源ROM97から構成されている。
音・ランプ制御マイコン91は、CPU、割込コントローラ、入出力ポート(シリアルポートは図示)を備えている。音・ランプ制御マイコン91に備えられたCPUは、画像制御回路(gSub)721aからの制御コマンド信号に基づいて、プログラムROM93に格納されている制御プログラムに従って音・ランプの出力処理を行う。
また、音・ランプ制御マイコン91には、LED類101及びランプ類102が接続されている。音・ランプ制御マイコン91は、画像制御回路(gSub)721aから所定のタイミングで送信されてくるコマンド信号に応じて、LED類101及びランプ類102に対して出力信号を送信する。これにより、LED類101及びランプ類102に対して、演出に応じた所定の態様で点灯・点滅させることができる。
シリアルポート92は、画像制御回路(gSub)721aからのコマンド信号等を受信する。プログラムROM93は、音・ランプ制御マイコン91において実行する制御プログラム等が格納されている。ワークRAM94は、音・ランプ制御マイコン91において制御プログラムを実行する場合における、作業用の一時記憶手段として構成されている。
音源IC95は、画像制御回路(gSub)721aからのコマンド信号に基づいて音源を生成し、パワーアンプ96に対して出力する。パワーアンプ96は増幅器であり、パワーアンプ96にはスピーカ9L,9Rが接続されている。パワーアンプ96は、音源IC95から出力された音源を増幅し、増幅した音源をスビーカ9L,9Rから出力させる。音源ROM97には、音源を生成するための音源デ一タ(曲目等)等が格納されている。
音・ランプ制御マイコン91には、音量調節部103が接続されており、外部操作により音量調節部103を操作することで、スピーカ9L,9Rから出力される音を調節することができる。
[冷却手段の構成、実施例1]
筐体25内の熱発生源を冷却する冷却手段として、ヒートポンプ110を用いた冷却手段の模式的な構成を図6に示している。ヒートポンプ110の主要部の構成としては、圧縮機111、凝縮器112、レシーバータンク113、膨張弁114、蒸発器115が、配管116a〜116c及び断熱配管117a、117bによって閉回路に接続された構成となっている。そして、圧縮機111、凝縮器112、レシーバータンク113、膨張弁114は、屋外器118として遊技機1の外部に構成されている。また、蒸発器115は、遊技機1内に配されており、図2で示すようにキャビネット60の背面側に蒸発器115を配設しておくことができる。
ヒートポンプ110の基本的な作動としては、熱を奪われた冷媒ガスは、配管117bを通って圧縮機111に戻されることになる。圧縮機111に戻された冷媒ガスは、圧縮機111によって圧縮されて、高温高圧の冷媒ガスとなり、配管116aを通って凝縮器112に導入されることになる。凝縮器112は、モータ23aによって駆動される空冷ファン23からの送風によって空冷状態となっており、凝縮器112に導入された高温高圧の冷媒ガスは、空冷状態となっている凝縮器112によって熱交換されることになる。そして、凝縮器112における熱交換によって、温度が下げられて高圧の冷媒液となり、配管116bを通ってレシーバータンク113内に注入される。
レシーバータンク113は、高圧の冷媒液を、冷房負荷に応じて膨張弁114に供給できるように、一時的に貯えておくタンクとして構成されている。レシーバータンク113の上部側は、冷媒ガスの状態となっており、底部側は冷媒液の状態となっている。配管116を介してレシーバータンク113の底部側に貯えられている冷媒液を取り出し、取り出された冷媒液は、膨張弁114により急激に減圧されることになる。
膨張弁114により急激に減圧された冷媒液は、断熱配管117aを通って蒸発器115へと導かれ、蒸発器115において低圧の冷媒ガスへと変化することになる。そして、冷媒液が蒸発して低圧の冷媒ガスへと変化する際に、蒸発潜熱により周りから大量の熱を奪い取ることになる。
モータ26aによって駆動される送風ファン26で、筐体25内の空気を蒸発器115に送風すると、送風ファン26によって送風された空気は、蒸発器115内を通過することで熱が奪われて、冷風となる。そして、図2で示す主制御ユニット71、副制御ユニット72、液晶表示部5a等の熱発生源を冷却する冷風となって、これらの部材に対して降り注がれることになる。
蒸発器115において熱を奪われた冷媒ガスは、断熱配管117bを通って圧縮機111に戻されることになる。そして、上述したように一連の工程を連続して行っていくことになる。空冷ファン23によって凝縮器112を冷やすために放熱した廃熱は、空冷ファン23からの送風に乗り温風となって、排気室119に排出される。排気室119は、切換ダンパ28を切換えることによって、外気とダクト24とに選択的に接続することができる構成となっている。
実線で示した切換ダンパ28の切換位置が、排気室119をダクト24に接続する位置であり、点線で示した切換ダンパ28の切換位置が、排気室119を外気に接続する位置である。
ダクト24は、遊技機1内にまで延設して配設されており、ダクト24のダクト排出口24aは、図1、図2に示すように前面ドア2に設けられている。ダクト排出口24aには、図1に示すように、風向調整器27が設けられており、ダクト排出口24aの下方に配した操作ダイヤル27bを回動させることにより、フィン27aの向きを変更することができる。これにより、ダクト24内を流れてきた温風は、遊技者による操作ダイヤル27bの操作によって、遊技者に向けて温風を供給することができる。
図6(a)で示しているフィン27aの傾き状態は、ダクト24からの温風が、遊技者側に送風される状態を示しており、図6(b)で示しているフィン27aの傾き状態は、ダクト24からの温風を遮蔽している状態を示している。
フィン27aの向きを変更する構成としては、操作ダイヤル27bを設ける代わりに、直線摺動させる操作レバーで行わせることも、直接手動でフィン27aを操作できるように構成しておくこともできる。
また、電気的な制御構成あるいは機械的な制御構成により、操作ダイヤル27bの操作に連動して、切換ダンパ28の切換位置が切換えられるように構成しておくことができる。切換ダンパ28を切換えることによって、操作ダイヤル27bを操作してダクト排出口24aを遮蔽状態としたときには、ダクト排出口24aの遮蔽に連動して、排気室119をダクト24との接続状態から、外気との接続状態に切換えることができ、凝縮器112から放熱した廃熱を、外気に放出することができる。これにより、廃熱による温風が、ダクト24内に過供給されてしまうことを防止できる。
図2に示すように、蒸発器115の前面には風向調整用のフィンが設けられており、同フィンの向きを調整することによって、冷風を筐体25内の所望の領域に向かって吹き付けることができる。
ダクト24としては、ダクト内を流れる温風の温度が筐体25内に熱伝達されないように、断熱性の部材によってダクトの周囲を覆っておくことが必要である。ダクト排出口24aは、開閉自在の前面ドア2に配されているので、少なくともダクト排出口24a側において、ダクト24が前面ドア2の開閉を妨げないように、長めに構成しておく対策や、可撓性を持たせた状態に構成しておくなどといった対策を施しておくことが必要である。
また、ダクト排出口24aの形成位置としては、図1に示すように、前面ドア2のヒンジ側に形成しておくことで、前面ドア2の開閉が少しでも妨げないように構成しておくことができる。更に、ダクト排出口24a側におけるダクト24を、二又またはそれ以上に分岐した流路構成としておくことによって、ダクト排出口24aを前面ドア2のヒンジ側以外にも構成しておくことができる。この場合においても、各ダクト排出口には、風向調整器27を配設しておくことができる。
[冷却手段の構成、実施例2]
筐体25内の熱発生源を冷却する冷却手段として、ヒートシンク120を用いた冷却手段の模式的な構成を図7に示している。ヒートシンク12は、電子機器から発生した熱を外部に放熱するために用いられている従来から公知のデバイスであり、放熱器とも言われている。ヒートシンクには、多数のフィンを形成して表面積を大きくした金属ブロックが使われており、熱伝導性の良好なアルミ等を用いて金属ブロックを構成しておくことができる。
上述した実施例1で用いた部材と同じように機能する部材に付いては、同じ部材符号を用いることでその説明を省略している。
図7に示すように、制御回路収容ケース125内には、マイクロコンピュータ等のCPU127を配設した基板126が、収納されている。また、制御回路収容ケース125内には、CPU127の表面に当接したシートシンク120と、シートシンク120の放熱フィン121を、強制的に空冷するための空冷ファン23及び同空冷ファン23を駆動するモータ23aと、を覆うダクト24が設けられている。シートシンク120を直接CPU127の表面に当接させた構成としておくことも、シートシンク120とCPU127の表面との間に熱伝導性の良い部材を介在させておくこともできる。
ダクト24は、制御回路収容ケース125内を貫通する形で配設されている。そして、ダクト24の一端側は、制御回路収容ケース125の一端面に形成した開口として構成されており、他端側は、ダクト排出口24aとなって前面ドア2に配されている。
ダクト24は、前面ドア2側に配設しておくことができるので、ダクト排出口24aの構成部位としては、図1で示した部位以外にも前面ドア2の前面側における他の部位に構成しておくことができる。
前面ドア2の裏面側におけるダクト24の配置構成としては、図10に示すような配置構成としておくことができる。そして、主制御回路収容ケース712及び副制御回路収容ケース722内に挿入したダクト24は、途中で合流してダクト排出口24aに連通している。
また、ダクト排出口24a側におけるダクト24を、二又またはそれ以上に分岐した流路構成としておくことによって、前面ドア2の複数の部位にダクト排出口24aを構成しておくことができる。この場合においても、各ダクト排出口には、風向調整器27を配設しておくことができる。
[冷却手段の構成、実施例3]
筐体25内の熱発生源を冷却する冷却手段として、ペルチェ素子122とヒートシンク120とを用いた冷却手段の模式的な構成を図8に示している。ヒートシンク120の構成及びヒートシンク120から放熱させた廃熱を、温風としてダクト24内に送風させる構成は、図7で示したシートシンク120における構成と同様の構成を備えている。このため、上述した実施例1、実施例2において用いた部材と同じ機能を奏する部材については、同じ部材符号を用いることでその説明を省略している。
ペルチェ素子は、2種類の金属の接合部に電流を流すことによって、一方の金属から他方の金属に熱が移動するというペルチェ効果を利用した冷却手段である。図8に示すように、ペルチェ素子122としては、CPU127側とヒートシンク120側との間を、離間して配したP型とN型との2種類の素子でπの字型に交互に連結した構成になっている。図8で示すように、直流電流を与えることで、熱をCPU127側からヒートシンク120側に輸送することができる。
ヒートシンク120側に輸送された熱は、モータ23aによって駆動される空冷ファン23からの風によって放熱される。放熱された廃熱は、空冷ファン23からの風に乗ってダクト24内を流れ、図1で示すダクト排出口24aから温風となって流れ出ていくことになる。その際、ダクト排出口24aに構成した風向調整器27によって、温風は遊技者の希望する方向に向けて送風されることになる。
図示例では、ペルチェ素子122とCPU127との間、及びペルチェ素子122とヒートシンク120との間には、熱伝達性の高い銅板等の熱伝導部材128を介在した例を示しているが、熱伝導部材128を介在させない構成としておくこともできる。また、熱伝導部材128を介在させるとともに、熱伝導部材128とCPU127との間、及び熱伝導部材128とヒートシンク120との間に、セラミックを介在させておくこともできる。
また、ダクト排出口24a側におけるダクト24を、二又またはそれ以上に分岐した流路構成として構成しておくことによって、前面ドア2の複数の部位にダクト排出口24aを構成しておくことができる。この場合においても、各ダクト排出口には、風向調整器27を配設しておくことができる。
ペルチェ素子122を用いた冷却手段では、ヒートポンプを用いた冷却手段に比べて冷却効率は劣るが、冷却手段としての大きさとしてはヒートポンプを用いた場合に比べて小さくすることができ、しかも、騒音・振動を発生させないので場所を取らずに、遊技機1内に内蔵させておくことができる。また、ヒートポンプを用いた場合に比べて、冷却に際して湿度の変化が少なくてすむ。
前面ドア2の裏面側におけるダクト24の配置構成としては、実施例2と同様に図10に示すような配置構成としておくことができる。そして、主制御回路収容ケース712及び副制御回路収容ケース722内に挿入したダクト24は、途中で合流してダクト排出口24aに連通させておくことができる。
[冷却手段の構成その4、実施例4]
筐体25内の熱発生源を冷却する冷却手段として、ヒートパイプ123を用いた冷却手段の模式的な構成を図9に示している。実施例2、実施例3で示した冷却手段と同様に、ヒートパイプ123の冷却手段も遊技機1内に内蔵させておくことができる。また、上述した実施例1〜実施例3で用いた部材と同じ機能を奏する部材については、同じ部材符号を用いることでその説明を省略している。
ヒートパイプは、密閉されたパイプ状の容器内に、少量の冷媒液を真空封入し、パイプ状の容器の内壁には毛細管構造が形成されている。毛細管構造は、パイプ状の容器内に真空封入した冷媒液が染み込んでいる芯として機能している。ヒートパイプの一部が加熱されると、加熱部において冷媒液が蒸発して冷媒ガスとなる。このとき、蒸発潜熱によって周囲から熱を奪い取ることになり、加熱部における温度を低下させることができる。
加熱部において蒸発した冷媒ガスは、ヒートパイプ内を通って、ヒートパイプの低温部側に移動する。ヒートパイプの低温部側において冷媒ガスは、蒸発潜熱を放出して凝縮し、液体状態の冷媒液に戻る。液体液に戻った冷媒は、毛細管構造を伝わって加熱部に還流することになる。これを繰り返すことにより、加熱部から低温部に熱の移動を素早く行わせることができる。
このようにヒートパイプ123が構成されているので、図9に示すように、ヒートパイプ123の一端部をCPU127に当接させておくと、CPU127で発生した熱は、冷媒液を蒸発させて冷媒ガスにする熱として吸収されることになる。冷媒ガスは、ヒートパイプ123内を移動して、ダクト排出口24aが構成されている前面ドア2の裏面側に導かれる。ダクト排出口24a側に配してあるモータ23a駆動の空冷ファン23からの送風によって、ヒートパイプ123の他端部側は、低温部として作用することになる。そして、冷媒ガスから蒸発潜熱を放熱させ、放熱した廃熱を空冷ファン23からの送風に乗せて、温風としてダクト排出口24aから流出させることができる。
ヒートパイプは、液体の蒸発に伴う熱の吸収と凝縮に伴う熱の放出とを利用した、閉ループで構成された冷却手段であり、小さな温度差で大量の熱輸送が可能となっている。このため、遊技機においては、制御部におけるCPU等の冷却を効率よく行うことができる。しかも、ヒートパイプ123を屈折させた形状としても、冷却手段として有効に作用させることができるので、前面ドア2の裏面側における隙間を縫うように配管しておくことができる。
また、ヒートパイプ123において一端部側を加熱部、他端部側を低温部として構成しておくため、加熱部と低温部堵の間におけるピートパイプ123の部位は、断熱材等で被覆しておくことが望ましい構成となる。
実施例2〜実施例4では、制御回路収容ケース125内に収納したマイクロコンピュータ等のCPU127を冷却する構成について、説明を行ったが、本発明における冷却手段は、マイクロコンピュータ等のCPU127を冷却するもの限定されるものではなく、遊技機1の筐体25内に配設した部材が熱の発生源である場合には、これらの部材に対する冷却手段として好適に適用することができる。
本実施の形態では、本発明を適用する遊技機の一例としてパチスロ機1を例に挙げて説明を行ったが、この構成に限定されず、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも本発明を好適に適用することができる。
遊技機の外観を示す斜視図である。(実施例) 前面ドアの裏面及びキャビネットの内部の構成を示す斜視図である。(実施例) 前面ドア及びキャビネットの構成を示すブロック図である。(実施例) 主制御回路の回路構成を示すブロック図である。(実施例) 副制御回路の回路構成を示すブロック図である。(実施例) ヒートポンプの構成を示す模式図である。(実施例1) 冷却手段としてヒートシンクを用いた構成を示す模式図である。(実施例2) 冷却手段としてペルチェ素子を用いた構成を示す模式図である。(実施例3) 冷却手段としてヒートパイプを用いた構成を示す模式図である。(実施例4) ダクトの配置構成を示す筐体内部の斜視図である。(実施例2、3)
符号の説明
1・・・遊技機、
2・・・前面ドア、
8・・・有効ライン、
10・・・台座部、
22・・・メダル投入口、
23・・・空冷ファン、
24・・・ダクト、
24a・・・ダクト排出口、
25・・・筐体、
26・・・送風ファン、
27・・・風向調整器、
401・・・主制御ユニットベース、
402・・・リールユニットベース、
404・・・プレート、
408・・・主制御ユニット支持部、
42・・・サブベース、
60・・・キャビネット、
66・・・電源ユニット、
71・・・主制御ユニット、
712・・・主制御回路収容ケース、
72・・・副制御ユニット、
722・・・副制御回路収容ケース、
73・・・リールユニット、
110・・・ヒートポンプ、
111・・・圧縮機、
112・・・凝縮器、
113・・・レシーバータンク、
114・・・膨張弁、
115・・・蒸発器、
120・・・ヒートシンク、
122・・・ペルチェ素子、
123・・・ヒートパイプ、
125・・・制御回路収納ケース、
126・・・基板、
127・・・CPU、
128・・・熱伝導部材。

Claims (7)

  1. キャビネットと、前記キャビネットの前面を開閉する前面ドアと、を有する筐体内に、
    遊技に必要な識別情報を変動表示する変動表示手段と、
    遊技者が操作可能な操作手段と、
    遊技者による前記操作手段の操作に基づいて、前記変動表示手段を制御する主制御手段と、
    を備えてなる遊技機であって、
    前記キャビネット内部における熱発生源を冷却する冷却手段と、
    前記冷却手段を冷却させるための風を供給するファンと、
    前記ファンから送風された風により放熱した前記冷却手段の廃熱を、前記前面ドアに導くダクトと、
    を備え、
    前記ファンからの風により、前記廃熱が前記ダクト内で送風され、
    閉状態の前記前面ドアにおける前記ダクトの排出口が、遊技者と対向する位置に設けられてなることを特徴とする遊技機。
  2. 前記熱発生源が、前記主制御手段であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記ダクトの排出口に、風向調整を可能とした風向調整手段が設けられてなることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記冷却手段が、熱発生源を筐体の外部に配設したヒートポンプであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記冷却手段が、ヒートシンクであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記冷却手段が、ペルチェ素子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記冷却手段が、ヒートパイプであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
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