JP2006167357A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筐体内の温度管理を効率良く行うことで、筐体内の過熱状態を効率的に且つ可及的に解消する遊技機を提供する。
【解決手段】 例えば筐体内の空気を外部に排気する送風機(110)等の冷却手段を備える回胴式遊技機であって、温度管理手段(140)は内気温度検知手段(120)により検知した筐体内温度が設定された閾値より高いとき送風機を駆動し、筐体内温度が閾値よりも低いとき停止させる。これにより、筐体内の温度管理を効率良く行う。
【選択図】 図5

Description

本発明は、スロットマシン等の遊技機に関し、詳細には筐体内の過熱状態を低減する手段が講じられた遊技機に関する。
従来、回胴式遊技機としてスロットマシンが知られている。スロットマシンは、操作スイッチ類が配設されたフロントマスクを形成する前扉が矩形状の筐体に開閉可能に取り付けられ、周面に図柄が描かれた回転リールを有する図柄表示装置としてのリール装置と、回転リールの回転制御を行う制御基板と、リール装置及び制御基板に所要の電力を供給する電源装置等の内部機器が筐体内に収容されている。スロットマシンの筐体には、筐体の内部と外部とを連通する通気孔が複数カ所に形成され、外気を筐体内に取り入れることで、内部機器の損失熱等による温度上昇を防ぐ構造となっている。
しかし、従来のスロットマシン等の遊技機にあっては、通気孔を通る空気の自然吸排を利用して外気冷却するのみであり、内部機器を熱源とする筐体内の過熱状態を積極的に解消するものではなかった。
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、筐体内の温度管理を効率良く行うことで、筐体内の過熱状態を効果的に且つ可及的に解消する等の遊技機を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、箱状の筐体内に、少なくとも、図柄表示装置と、前記図柄表示装置の動作制御を行う制御装置と、前記図柄表示装置及び前記制御装置に所要の電力を供給する電源装置とを収容する遊技機であって、前記筐体の天板に形成された通風部に取り付けられ筐体内の空気を外部に排気する排気手段と、前記筐体内の気温を検知する内気温度検知手段と、前記筐体内の気温を管理する温度管理制御手段とを備え、前記温度管理制御手段は、前記内気温度検知手段により検知した内気温度が設定された閾値より高い場合、前記排気手段を駆動状態に制御し、前記検知した内気温度が前記閾値よりも低い場合、前記排気手段を停止状態に制御することを特徴とする。
請求項1に記載の遊技機によれば、筐体内の温度が閾値よりも低い場合には排気手段を停止状態に制御するので、無駄な冷却動作をなくし、筐体内の温度管理を効率良く行う。また、図柄表示装置等の内部機器を熱源とする筐体内の過熱状態を効果的に且つ可及的に解消する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記内気温度検知手段の温度センサは、前記排気手段の吸気口に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の遊技機によれば、1つの温度センサで筐体内の平均的な温度を検知することができ、内気温度検知手段の構成を簡易にする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機であって、前記内気温度検知手段の温度センサは、サーミスタであることを特徴とする。
請求項3に記載の遊技機によれば、サーミスタの電気抵抗の変化に基づき温度を検知するので、内気温度検知手段の構成を簡易にする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の遊技機であって、前記筐体外の外気温度を検知する外気温度検知手段を更に備え、前記温度管理制御手段は、前記外気温度検知手段により検知した外気温度が予め定められた基準値温度以下であれば前記閾値を当該基準値温度に設定し、前記検知した外気温度が前記基準値温度より高い場合には前記閾値を当該外気温度に連動して設定する、非線形な閾値設定特性を有していることを特徴とする。
請求項4に記載の遊技機によれば、特に高温環境の稼動条件下において閾値を外気温度に連動して設定することで、熱収支のバランスが得られた時に排気手段を停止状態に制御するようにしたので、無駄な冷却動作をなくすことができる。これにより、筐体内の温度管理を効率良く行い、過熱状態を効果的に且つ可及的に解消する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の遊技機であって、前記外気温度検知手段の温度センサは、サーミスタであることを特徴とする。
請求項5に記載の遊技機によれば、サーミスタの電気抵抗の変化に基づき温度を検知するので、外気温度検知手段の構成を簡易にする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の遊技機であって、前記温度管理制御手段は、前記排気手段が停止状態において、前記閾値よりも一定以上の内気温度を前記内気温度検知手段により検知した時に前記排気手段を駆動状態に制御し、前記排気手段が駆動状態において、前記閾値よりも一定以下の内気温度を前記内気温度検知手段により検知した時に前記排気手段を停止状態に制御する、ヒステリシスを有したオンオフ制御をすることを特徴とする。
請求項6に記載の遊技機によれば、閾値付近での内気温度の変動に伴う排気手段の頻繁なオンオフ動作を抑制し、制御を安定化させる。また、排気手段の経時的な性能劣化を抑制する。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載の遊技機であって、前記排気手段は、回転ファンを備える送風機であることを特徴とする。
請求項7に記載の遊技機によれば、送風機の回転ファンを回転させることで筐体内に滞留する空気を強制的に機外へ排出し、冷却効果を高める。
請求項8に記載の発明は、箱状の筐体内に、少なくとも、図柄表示装置と、前記図柄表示装置の動作制御を行う制御装置と、前記図柄表示装置及び前記制御装置に所要の電力を供給する電源装置とを収容する遊技機であって、前記筐体外の外気と熱交換可能な熱交換装置と、前記熱交換装置が介在し、前記筐体内において前記電源装置と前記図柄表示装置及び前記制御装置とに近接しながら連絡する循環経路を形成する管部材と、前記循環経路に充填され流動性を有する冷却媒体と、前記冷却媒体を前記循環経路で循環させるポンプ装置と、前記筐体内の気温を検知する内気温度検知手段と、前記筐体内の気温を管理する温度管理制御手段とを備え、前記温度管理制御手段は、前記内気温度検知手段により検知した内気温度が設定される閾値より高い場合、前記ポンプ装置を駆動して前記冷却媒体を循環させ、前記検知した内気温度が前記閾値よりも低い場合、前記ポンプ装置を停止状態に制御することを特徴とする。
請求項8に記載の遊技機によれば、筐体内の温度が閾値よりも低い場合には排気手段を停止状態に制御するので、無駄な冷却動作をなくし、筐体内の温度管理を効率良く行う。また、図柄表示装置等の内部機器を熱源とする筐体内の過熱状態を効果的に且つ可及的に解消する。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の遊技機であって、前記内気温度検知手段の温度センサは、サーミスタであることを特徴とする。
請求項9に記載の遊技機によれば、サーミスタの電気抵抗の変化に基づき温度を検知するので、内気温度検知手段の構成を簡易にする。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の遊技機であって、前記筐体外の外気温度を検知する外気温度検知手段を更に備え、前記温度管理制御手段は、前記外気温度検知手段により検知した外気温度が予め定めた基準値温度以下であれば前記閾値を当該基準値温度に設定し、前記検知した外気温度が前記基準値温度より高い場合には前記閾値を当該外気温度に連動して設定する、非線形な閾値設定特性を有していることを特徴とする。
請求項10に記載の遊技機によれば、特に高温環境の稼動条件下において閾値を外気温度に連動して設定することで、熱収支のバランスが得られた時にポンプ装置を停止状態に制御するようにしたので、無駄な冷却動作をなくすことができる。これにより、筐体内の温度管理を効率良く行い、過熱状態を効果的に且つ可及的に解消する。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の遊技機であって、前記外気温度検知手段の温度センサは、サーミスタであることを特徴とする。
請求項11に記載の遊技機によれば、サーミスタの電気抵抗の変化に基づき温度を検知するので、外気温度検知手段の構成を簡易にする。
請求項12に記載の発明は、請求項8〜11の何れか1項に記載の遊技機であって、前記温度管理制御手段は、前記ポンプ装置が停止状態において、前記閾値よりも一定以上の内気温度を前記内気温度検知手段により検知した時に前記ポンプ装置を駆動状態に制御し、前記ポンプ装置が駆動状態において、前記閾値よりも一定以下の内気温度を前記内気温度検知手段により検知した時に前記ポンプ装置を停止状態に制御する、ヒステリシスを有したオンオフ制御をすることを特徴とする。
請求項12に記載の遊技機によれば、閾値付近での内気温度の変動に伴うポンプ装置の頻繁なオンオフ動作を抑制し、制御を安定化させる。また、ポンプ装置の経時的な性能劣化を抑制する。
請求項13に記載の発明は、請求項8〜12の何れか1項に記載の遊技機であって、前記熱交換装置は、ラジエターであることを特徴とする。
請求項13に記載の遊技機によれば、ラジエターが冷却媒体と外気との間の熱交換を仲介することで外気温度に冷却した冷却媒体を筐体内に循環させることができ、効果的な冷却を可能にする。
請求項14に記載の発明は、請求項8〜13の何れか1項に記載の遊技機であって、前記冷却媒体は、水、油、又は水と油を混濁したエマルジョンの何れかであることを特徴とする。
請求項14に記載の遊技機によれば、水、油等は、比熱が比較的大きく、また流動性を有しているので、筐体内を循環させて効果的な冷却を可能にする。
請求項15に記載の発明は、請求項8〜15の何れか1項に記載の遊技機であって、前記冷却媒体には、潤滑剤が添加されていることを特徴とする。
請求項15に記載の遊技機によれば、ポンプ装置、熱交換装置等を含む循環系の摩擦負荷を低減し、冷却媒体を循環させる際の効率を向上させる。また、ポンプ装置等の経時的な性能劣化を抑制し長期使用を可能とする。
上述したように本発明の遊技機によれば、筐体内の温度が閾値よりも低い場合には冷却動作を停止するので、筐体内の温度管理を効率良く行うことができ、筐体内の過熱状態を効果的に且つ可及的に解消することができる。
以下、本発明に係る遊技機の好適な実施形態をスロットマシンを例に、その概略構成を説明する。なお、ここでは、スロットマシンである回胴式遊技機について実施形態を説明しているが、本発明はこれに限定するものではない。本発明が適用される遊技機としては、箱状の筐体内に遊技結果を表示する図柄表示装置等の各種機器ユニットを収容する遊技機を対象としており、また、枠(木枠)で構成されるパチンコ機、及びじゃん球遊技機等であっても、枠の背面側を板材で覆う等して本発明に係る温度管理手段を適用することができる。
図1は、スロットマシンSMの外観構造を表す斜視図である。スロットマシンSMは、いわゆるフロントマスクを形成する前扉FDが略矩形状の箱体である筐体MBの開口側に対し開閉可能に取り付けられている。前扉FDは、上部パネル部と下部パネル部に概ね分けられ、これらは視覚効果を高めてデザインされた硬質プラスチックにより、一体的に形成されている。また、前扉FDの下部には、メダルを貯留するための受皿部を形成する受皿ユニットTUが設けられている。
前扉FDの上部パネル部には、高輝度発光ダイオードを内蔵する上部ランプUL及びサイドランプSL、SLが配置されている。また、スピーカを内蔵し遊技に係る効果音を発生させる演出用放音部SAL、SARが上部パネル部の左右にそれぞれ配置されている。更に、演出用放音部SAL、SARの間には、液晶表示ユニットFPDが配置されている。なお、液晶表示ユニットFPDは、遊技の演出に係る映像を主に表示するための演出用表示装置として機能する。
上部パネル部の中央には、略長方形の透明な表示窓FWが形成されたパネルユニットPUが取り付けられている。そして、表示窓FWを通して筐体MB内に設けられている3個のリールR1、R2、R3が目視されるようになっている。各リールR1、R2、R3は、それぞれの回転軸に沿って横方向に配置され、これにより図柄表示装置としてのリールユニットRUが形成されている。また、各リールR1、R2、R3の外周面には複数種類の図柄がほぼ等間隔で配置され、リールの外周面に表示する縦3個、横3列の図柄が表示窓FWを通して目視される。
前扉FDの中段には、遊技操作を行うためのスイッチ類が配置された操作卓OPが一体的に形成されている。操作卓OPには、メダルを投入するための投入口を有するメダル投入部MDと、ベットボタンBETと、スタートレバーSTLと、3個のストップボタンSTP1、STP2、STP3がそれぞれ配設されている。
ベットボタンBETは、スロットマシンSMの1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。スロットマシンSMは、ベットボタンBETが押圧操作されることによりメダルが賭けられ、スタートレバーSTLが傾倒操作されると、リールR1、R2、R3を一斉に回転させる。このときスロットマシンSMは、入賞の抽選を内部的な処理(内部抽選)で行う。そして、各ストップボタンSTP1、STP2、STP3が押圧操作されることで、対応するリールR1、R2、R3をそれぞれ停止させる。表示窓FWに設定される有効ライン上に表示されるリール図柄の組合せが、上述の内部抽選に当選した入賞に係る組合せと一致した場合、当該入賞が確定する。
前扉FDの下部パネル部には、スロットマシンSMのモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの絵などを表示する表示パネルLPが設けられている。受皿ユニットTUには、入賞時等においてメダルを受皿部に排出するメダル払出口MEXと、スピーカを内蔵し演出効果音を発生させる演出用放音部SABがそれぞれ配置されている。
次に、図2を参照して、スロットマシンSMの内部構造を説明する。図2は、前扉FDを筐体MBから開放した状態におけるスロットマシンSMの内部構造を表した正面図である。
まず、筐体MBにおいて、その内側上部には、スロットマシンSMの全体動作を統括制御する主制御基板MCBが取り付けられている。なお、主制御基板MCBは、MPU(Micro Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、その他周辺機器と通信する制御信号の整合機能を有するインタフェース回路等の電子部品を実装する制御回路基板であり、透明な基板ケースに収容されて筐体MB内にカシメ固定されている。
筐体MBの内側中央には、リールR1、R2、R3が回転軸方向に並べられたリールユニットRUが設けられている。リールユニットRUは、前扉FDが筐体MB側に閉じられると上述の表示窓FWにリールR1、R2、R3が対向するように、筐体MB内の所定の高さに固定されたフレームに位置決めされて取り付けられている。各リールR1、R2、R3は、それぞれの中心軸に連結するステッピングモータによって回転駆動される。リールユニットRUの上部には、各ステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を送出する図示しない回胴装置基板が取り付けられており、主制御基板MCBが回胴装置基板に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、各リールの回転と制動及び停止の制御を行っている。
リールユニットRUの下方には、メダル投入部MDから投入されたメダルを貯留し、入賞の配当の際に排出口からメダルを排出するホッパ装置HPUと、ホッパ装置HPUから溢れたメダルを収容するための補助貯留部MSTと、スロットマシンSMに内蔵される各機器へ電力を配電する主電源装置PWUが設けられている。
次に、前扉FDの内側構造を説明する。前扉FDの内側上部には、上述の演出用放音部SAL、SARに対向してスピーカSPL、SPRが取り付けられている。また、スピーカSPL、SPRの間に配置されている図示しない液晶表示ユニットFPDの裏面に、当該液晶表示ユニット、スピーカSPL、SPR等を制御駆動するサブ制御基板SCBが取り付けられている。サブ制御基板SCBは、液晶表示ユニットFPDによる演出映像の表示制御、上部ランプUL及びサイドランプSL等を使った照明制御、及び演出用放音部SAL、SAR、SABを使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行うための制御回路基板である。
サブ制御基板SCBの下方には、前面にリールR1、R2、R3を目視させるための透明な表示窓FWを有するパネルユニットPUが取り付けられる。パネルユニットPUは、リールR1、R2、R3の外周面を照射して図柄を明るく表示させるための冷陰極蛍光ランプCFLと、スタートレバーSTL及びストップボタンSTP1、STP2、STP3等の操作スイッチ類の出力信号を主制御基板MCBへ転送する中継基板である中央表示基板CBAとを備え、これらがユニット化されて形成されている。
パネルユニットPUの下方には、メダル選別装置MSUが取り付けられている。メダル選別装置MSUは、メダル投入部MDに投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。また、メダル選別装置MSUに内蔵されるメダルセンサはメダル投入部MDに投入された正規のメダルを検出し、その検出信号を主制御基板MCBへ送出する。
メダル選別装置MSUの下方には、メダル選別装置MSUによって振り分けられた正規のメダルを筐体MB内に設けられているホッパ装置HPUへ案内するガイド部材G1と、メダル選別装置MSUにより排除されたメダル(または異物)をメダル排出口MEXへ案内するガイド部材G2が設けられている。また、前扉FDの裏面側下部には、ホッパ装置HPUの排出口から排出されたメダルをメダル排出口MEXへ案内するガイド部材G3が設けられている。更に、メダル排出口MEXに隣接して、上述した演出用放音部SABに対向するスピーカSPBが取り付けられている。
なお、図2には示していないが、主制御基板MCBは、両端にコネクタが設けられた所定長さのハーネスを介して、上述のサブ制御基板SCBや回胴装置基板等の制御回路基板、中央表示基板CBA等の中継基板、ホッパ装置HPU等の電子機器ユニット、更に主電源装置PWU等に対し、制御信号及び操作信号等の通信を可能に、また所要の電力が供給できるように電気的に接続されている。
かかる構成のスロットマシンSMは、次のように概略動作する。すなわち、スロットマシンSMは、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しが完了した時、又は先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この待機状態において、遊技者がメダル投入部MDにメダルを投入し、またベットボタンBETを押圧操作して内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームに規定枚数のメダルを賭けると、ゲーム開始の状態になる。
主制御基板MCBは、ゲーム開始の状態で遊技者によるスタートレバーSTLの傾倒操作を検知すると、3個のリールR1、R2、R3を一斉に回転させ始める。同時に入賞役を内部抽選し、その結果をフラグ(内部抽選フラグ)に記憶する。
次に、リールR1、R2、3が回転動作中にストップボタンSTP1、STP2、STP3の押圧操作を検知すると、それに応じて順次、各リールを停止させる制御を行う。そして、全てのリールR1、R2、R3の停止を検知することにより、各リールが表示する図柄と上述のフラグに対応する入賞役に係る図柄の組合せとが一致しているか否か判定する。
当選した入賞役に係る図柄が表示窓FWに設定される有効ラインに揃い入賞が確定すると、当該入賞役の種類に応じて予め決められた配当数のメダルをクレジット数に加算するか、又はホッパ装置HPUを駆動して配当数のメダルを受皿ユニットTUの受皿部へ払い出す。
以上、本発明に係る回胴式遊技機の例としてスロットマシンSMの概要を説明したが、次に、本発明の特徴的な部分でもあるスロットマシンSMの温度管理装置の実施例を説明する。
第1の実施例によるスロットマシンSMは、図1に示したように、筐体MBの天板MBaの略中央に矩形状の開口部101が形成され、この開口部101を塞ぐようにして、多数の通風孔が形成された金属製の多孔板102が取り付けられている。なお、筐体MBの内部と外部の空気が連通する多数のこれら通風孔により、筐体MBの天板に通風部が形成されている。
図3は、後方から見たスロットマシンSMの筐体MBの背面図である。図3によれば、筐体MBの背板MBbには、主制御基板(MCB)及びリールユニット(RU)の背後に面して複数の長孔からなる通風孔103、104が形成されている。また、主電源装置(PWU)の背後に面する領域には、主電源装置の投影像とほぼ同形で同寸法の開口部105が形成され、この開口部105を塞ぐように、多数の通風孔106が形成された金属製の多孔板が取り付けられている。
図4は、スロットマシンSMの筐体MBを破断し、側方から見た内部構造を表す図である。図4を参照し、筐体MBの天板に形成されている開口部101には、筐体MB内の空気を外部へ強制的に排気するための排気手段として、例えば、回転ファンを備える送風機110が取り付けられている。
送風機110は、例えばサブ制御基板SCBに、またはこれに隣接して設けられている制御回路である後述の温度管理制御手段(140)により駆動制御される。また、送風機110の吸気口付近には、例えばサーミスタである温度センサ111が配置されている。更に、筐体MBの外部にも同様の温度センサ112が設けられ、これら温度センサは、上記温度管理制御手段(140)に接続されている。
上記温度管理制御手段により送風機110を駆動すると、筐体MBの背板に形成されている通風孔103、104、106等を通して筐体外部の空気(外部空気)が筐体MB内に取り入れられ、天板の開口部101(通風孔)を通して上方へ排出される空気の流れが生じる。これにより、稼動状態にあるリールユニットRU、主電源装置PWU、ホッパ装置(HPU)、主制御基板MCB等の内部機器の損失熱を奪って筐体MB外部へ排出し、同時に筐体MB内の過熱温度を冷却するようになっている。
なお、上述の温度センサ111を送風機110の吸気口付近に設けたのは、筐体MB内の各機器を複数の熱源とする筐体内空気の平均的な温度を検知するためである。つまり、上述したように筐体MB内の空気は送風機110によって1つの通風部に集められて排気されるので、ここを通る空気の温度は、各機器の消費電力及び効率に起因する損失熱量の違いによる局所的な温度差を平均した温度とみなすことができ、筐体MB内の平均に近い気温を1つの温度センサで検知し得るようにするためである。
次に、上述の送風機110を使って筐体MB内の温度を管理調整する制御手段について、図5のブロック図に基づき説明する。
筐体MB内の気温(内気温度)を検知するための内気温度検知手段120は、上述の温度センサ111と、当該温度センサ111の出力を較正・増幅し所定の温度信号に変換する較正増幅部121とを有して構成される。また、筐体MB外の気温(外気温度)を検知するための外気温度検知手段130は、上述の温度センサ112と、同じく当該温度センサ112の出力を所定の温度信号に変換する較正増幅部131とを有して構成される。
これら温度検知手段の温度センサ111、112がサーミスタである場合、較正増幅部121、131は、定電流源と高入力インピーダンスの電圧増幅部とから構成することができる。すなわち、サーミスタは、温度に応じて電気抵抗が変化する特性を有しているので、サーミスタに一定の電流を供給することで、温度変化に応じた電圧出力が得られる。なお、サーミスタの温度−抵抗特性は、非線形ではあるが、本発明に適用する場合には、線形な特性に較正する手段を要しない。本発明においては、後述するように、検知温度と閾値温度等との比較で送風機110の駆動状態を切換制御すること、また温度管理制御のために検知する温度範囲も狭くサーミスタの非線形特性による検知誤差によっては制御上の精度に影響を与えない等の理由からである。このように温度センサとしてサーミスタを用いて簡素化した構成の温度検知手段を実現することができる。
内気温度及び外気温度の各温度検出手段120、130により検知した温度値を示す出力が、温度管理制御手段140へ供給される。温度管理制御手段140は、図5に示されるように、閾値設定部141、判定部143、駆動部144等の機能ブロックと、閾値判定部141が参照する閾値設定マップ142等の記憶データとを有して構成されている。
なお、温度管理制御手段140は、ハードウェアとしては、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、IO(Input Output Unit)、ADC(Analog to Digital Converter)、DAC(Digital to Analog Converter)等を備えるマイコンをベースに形成される制御回路、及びパワーMOSトランジスタ等を含む送風機110を駆動するための駆動回路を有している。上述の閾値設定部141、判定部143、及び駆動部144は、ROMに予め記憶されたプログラムに従ってCPUが演算処理を行うことで実動し、上述の内気温度検出手段120、外気温度検出手段130、及びROMに記憶された閾値設定マップ142を参照しながら上記駆動回路を制御して送風機110の動作制御を行っている。
かかる構成の温度管理制御手段140による制御動作について以下詳細に説明する。
閾値設定部141は、送風機110をオンオフ制御する際にその動作状態を切り換える温度である閾値Tthを常時設定している。すなわち、閾値設定部141は、外気温度検出手段130により検出した外気温度Toに基づいて、例えば図6に示される閾値設定マップ142を参照し、閾値Tthを設定する。
図6の実施例によれば、温度センサ112を有する外気温度検出手段130により検知した外気温度Toが、予め実験的に定めた基準値Ts(例えばTs=25°C)以下であれば、上記閾値Tthをこの基準値Tsに一律に設定する。外気温度Toが基準値Tsより高ければ、検知した外気温度Toに連動して閾値Tthを設定する。すなわち、閾値設定部141は、基準値Ts温度以下の外気温度To1が検知されると、閾値Tthを基準値Tsに設定し、基準値Tsより高い温度の外気温度To2が検知されると、閾値Tthを当該検知した外気温度To2に設定する。なお、この例の場合、図6から明らかなように、基準値Tsが閾値温度として設定される外気温度の臨界値(最大値)は、基準値Tsの温度と一致する。
判定部143は、温度センサ111により内気温度検出手段120が検知した筐体内の内気温度Tiを入力し、閾値設定部141が設定した閾値Tthと比較する。すなわち、判定部143は、検知された内気温度Tiが、設定された閾値Tthより高い場合には、駆動部144により送風機110を駆動状態に制御し、検知された内気温度Tiが、閾値Tthよりも低い場合には、送風機110を停止状態に制御する。
実際には、判定部143は、閾値Tthにヒステリシスを持たせて送風機110の状態をオンオフ制御する。すなわち、送風機110が停止状態において、閾値Tthよりも一定以上(例えばTth+1°C)の内気温度Tiを検知した時に、送風機110を駆動状態に制御し、送風機110が駆動状態において、閾値Tthよりも一定以下(例えばTth−1°C)の内気温度Tiを検知した時に、送風機110を停止状態に制御する。これにより、閾値温度Tth付近での筐体内の温度Tiの変動に伴う送風機110の頻繁な切り換え動作を抑制して制御を安定化させるとともに、送風機110の切り換え動作によるエネルギー損失を減らし性能劣化を防止する。
なお、閾値設定部141は、図7に示される特性の閾値設定マップ142を参照して、上述の閾値Tthを設定してもよい。図7の実施例によれば、外気温度検出手段130が検知した外気温度Toが、臨界値(一律に閾値温度Tthを基準値Tsに設定する外気温度の最大値、本実施例ではTs−オフセット値)を超えた場合、外気温度To2に実験的に求めた所定のオフセット値を加えた値が閾値Tthとして設定される。
このように、高温の稼動条件下でオフセットを持たせて閾値Tthを設定することにより、筐体MB内の機器のエネルギー損失による温度上昇状態を効果的に、かつ可及的に低減させることができる。すなわち、筐体MB内の温度Tiは、内部機器(送風機110も含めて)を熱源とする発生熱量と、外気を筐体内に導入することで回収される回収熱量との熱収支バランスで決まり、その定常的な筐体内の温度Tiは、実際上そのときの外気温度Toより上記機器等から発生させる熱量分だけ高くなる。よって、内部機器の損失熱に起因する定常的な温度上昇分を実験的に求め、これを上述のオフセット値とすれば、高温環境の稼動条件下において上述の熱収支のバランスが得られた時に送風機110を停止状態に制御することができる。これにより、特に高温環境下での無駄な冷却動作をなくすとともに、効率良く筐体MB内の温度管理ができるようになる。
本温度管理装置を搭載する実施形態のスロットマシンSMによれば、以下に示す進歩的で有利な効果が期待できる。
本スロットマシンSMに、筐体MB内の空気を強制的に外部へ排気する送風機110を設けたので、従来の通気孔による自然吸排のみに任せていた冷却手法に比較して、効果的に筐体MB内の過熱状態を解消することができる。
また、設定した閾値温度よりも筐体MB内の温度が上昇した場合にのみ、送風機110を駆動して積極冷却するので、無駄な冷却動作をなくすとともに、効率良く筐体MB内の温度管理ができるようになる。また、送風機110を常時駆動するのに比して長期に使用することができる。
また、筐体MB外の外気温度が予め定めた臨界値より高い場合、上記閾値温度を当該外気温度に連動して設定することで、内部機器による発生熱量と熱交換装置による回収熱量の熱収支バランスが得られた時に送風機110を停止状態に制御することができる。これにより、特に高温環境の稼動条件下であっても、筐体MB内の過熱状態を効果的に、かつ可及的に低減することができる。
次に、本発明に係る温度管理装置の第2の実施例によるスロットマシンSMを説明する。図8に示す本実施例によるスロットマシンSMは、筐体MBの天板、及び側板により内部を密封した形態を有している。本実施例によるスロットマシンSMは、筐体MB内部への針金等の不正器具の侵入や、針金等を侵入させて遊技機を誤作動させる等の不正なアクセスを防止するために、かかる密封構造を採用することが可能となっている。しかし、より効果的な冷却を優先する場合には、第1の実施例(図1参照)と同様に、通気孔からなる通風部を筐体MBの天板に形成してもよい。
図9は、スロットマシンSMの筐体MBを破断し、側方から見た内部構造を表す図、図10は、前扉(FD)と、リールユニット(RU)等の機器類を取り外した状態の筐体MBの内部構造を表した正面図である。これらの図を参照し、筐体MB内には、金属等の管部材により循環経路213が設けられている。
この循環経路213にあっては、少なくとも主制御基板MCB、リールユニットRU、及び主電源装置PWUの背後側に近接し筐体MBの背板に挟まれた領域213a、213b、213cにおいて管部材が蛇行して配設され、これらが連絡して一巡することで当該循環経路213が形成されている。
循環経路213には、流動性を有する(液状の)冷却媒体が充填されている。冷却媒体は、例えば水または油が望ましく、若しくは水と油とを混濁(乳化)させたエマルジョンであってもよい。これらは、比熱(質量当たりの熱容量)が比較的大きいので、筐体内を循環させることで効果的な冷却を可能にする。また、取り扱いが容易で経済的でもある。
循環経路213には、冷却媒体を循環させるポンプ装置210と、ポンプ装置210に接続しユニット化された熱交換装置としてのラジエター214が介在して設けられている。ラジエター214は、循環経路213の蛇行する領域213bの背後側に設けられ、筐体MBの背板に複数形成されている孔204を通して筐体外の空気と冷却媒体との熱交換が可能となっている。
ラジエター214とユニット化されて設けられているポンプ装置210は、例えばサブ制御基板SCBに、またはこれに隣接して設けられている制御回路である後述の温度管理制御手段(240)により駆動制御される。
筐体MBの上部には、例えばサーミスタである温度センサ211が配置されている。更に、筐体MBの外部にも同様の温度センサ212が設けられ、これら温度センサは、上記温度管理制御手段(240)に接続されている。
温度管理制御手段(240)によりポンプ装置210を駆動すると、冷却媒体がラジエター214内に突出され、筐体MB外の空気と熱交換することで外気温度とほぼ同温の冷却媒体が循環経路213内に吐き出される。循環経路213を形成している管部材は、稼動状態にあるリールユニットRU、主電源装置PWU、ホッパ装置(HPU)、主制御基板MCB等に隣接し蛇行して配置されているので、吐き出された冷却媒体は、これらの内部機器の損失熱を効率良く回収しながら循環経路213内を移動しポンプ装置210へ戻る。熱を回収して温められた冷却媒体は、ラジエター214によって熱を外部へ放熱して外気と熱交換するとともに、冷却されて再び内部機器側の循環経路213へ吐き出される。このように、ポンプ装置210を駆動して冷却媒体を循環経路213に循環させることで、稼動状態にあるリールユニットRU、主電源装置PWU、ホッパ装置(HPU)、主制御基板MCB等の内部機器の損失熱を奪い、同時に筐体MB内の過熱温度を冷却するようになっている。
なお、循環経路213を循環する冷却媒体には、潤滑剤が添加されることが望ましい。これによれば、循環経路213を形成する管部材との摩擦が少なくなり循環する際の負荷が低減するため効率が向上する。また、ポンプ装置210の経時的な性能劣化を抑制することができる。
また、ラジエターである熱交換装置を筐体MB内に設置した実施例を説明したが、熱交換装置を筐体MB外部に設けてもよい。
次に、上述の循環経路213を使って筐体MB内の温度を管理調整する制御手段について、図11のブロック図に基づき説明する。
筐体MB内の気温(内気温度)を検知するための内気温度検知手段220は、上述の温度センサ211と、当該温度センサ211の出力を較正・増幅し所定の温度信号に変換する較正増幅部221とを有して構成される。また、筐体MB外の気温(外気温度)を検知するための外気温度検知手段230は、上述の温度センサ212と、同じく当該温度センサ212の出力を所定の温度信号に変換する較正増幅部231とを有して構成される。
これら温度検知手段の温度センサ211、212がサーミスタである場合、較正増幅部221、231は、定電流源と高入力インピーダンスの電圧増幅部とから構成することができる。すなわち、サーミスタは、温度に応じて電気抵抗が変化する特性を有しているので、サーミスタに一定の電流を供給することで、温度変化に応じた電圧出力が得られる。なお、サーミスタの温度−抵抗特性は、非線形ではあるが、本発明に適用する場合には、線形な特性に較正する手段を要しない。本発明においては、後述するように、検知温度と閾値温度等との比較でポンプ装置210の駆動状態を切換制御すること、また温度管理制御のために検知する温度範囲も狭くサーミスタの非線形特性による検知誤差によっては制御上の精度に影響を与えない等の理由からである。このように温度センサとしてサーミスタを用いて簡素化した構成の温度検知手段を実現することができる。
内気温度及び外気温度の各温度検出手段220、230により検知した温度値を示す出力が、温度管理制御手段240へ供給される。温度管理制御手段240は、図11に示されるように、閾値設定部241、判定部243、駆動部244等の機能ブロックと、閾値判定部241が参照する閾値設定マップ242等の記憶データとを有して構成されている。
なお、温度管理制御手段240は、ハードウェアとしては、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、IO(Input Output Unit)、ADC(Analog to Digital Converter)、DAC(Digital to Analog Converter)等を備えるマイコンをベースに形成される制御回路、及びパワーMOSトランジスタ等を含むポンプ装置210を駆動するための駆動回路を有している。上述の閾値設定部241、判定部243、及び駆動部244は、ROMに予め記憶されたプログラムに従ってCPUが演算処理を行うことで実動し、上述の内気温度検出手段220、外気温度検出手段230、及びROMに記憶された閾値設定マップ242を参照しながら上記駆動回路を制御してポンプ装置210の動作制御を行っている。
かかる構成の温度管理制御手段240による制御動作について以下詳細に説明する。
閾値設定部241は、ポンプ装置210をオンオフ制御する際にその動作状態を切り換える温度である閾値Tthを常時設定している。すなわち、閾値設定部241は、外気温度検出手段230により検出した外気温度Toに基づいて、例えば図12に示される閾値設定マップ242を参照し、閾値Tthを設定する。
図12の実施例によれば、温度センサ212を有する外気温度検出手段230により検知した外気温度Toが、予め実験的に定めた基準値Ts(例えばTs=25°C)以下であれば、上記閾値Tthをこの基準値Tsに一律に設定する。外気温度Toが基準値Tsより高ければ、検知した外気温度Toに連動して閾値Tthを設定する。すなわち、閾値設定部241は、基準値Ts温度以下の外気温度To1が検知されると、閾値Tthを基準値Tsに設定し、基準値Tsより高い温度の外気温度To2が検知されると、閾値Tthを当該検知した外気温度To2に設定する。なお、この例の場合、図12から明らかなように、基準値Tsが閾値温度として設定される外気温度の臨界値(最大値)は、基準値Tsの温度と一致する。
判定部243は、温度センサ211により内気温度検出手段220が検知した筐体内の内気温度Tiを入力し、閾値設定部241が設定した閾値Tthと比較する。すなわち、判定部243は、検知された内気温度Tiが、設定された閾値Tthより高い場合には、駆動部244によりポンプ装置210を駆動状態に制御し、検知された内気温度Tiが、閾値Tthよりも低い場合には、ポンプ装置210を停止状態に制御する。
実際には、判定部243は、閾値Tthにヒステリシスを持たせてポンプ装置210の状態をオンオフ制御する。すなわち、ポンプ装置210が停止状態において、閾値Tthよりも一定以上(例えばTth+1°C)の内気温度Tiを検知した時に、ポンプ装置210を駆動状態に制御し、ポンプ装置210が駆動状態において、閾値Tthよりも一定以下(例えばTth−1°C)の内気温度Tiを検知した時に、ポンプ装置210を停止状態に制御する。これにより、閾値温度Tth付近での筐体内の温度Tiの変動に伴うポンプ装置210の頻繁な切り換え動作を抑制して制御を安定化させるとともに、ポンプ装置210の切り換え動作によるエネルギー損失を減らし性能劣化を防止する。
なお、閾値設定部241は、図13に示される特性の閾値設定マップ242を参照して、上述の閾値Tthを設定してもよい。図13の実施例によれば、外気温度検出手段230が検知した外気温度Toが、臨界値(一律に閾値温度Tthを基準値Tsに設定する外気温度の最大値、本実施例ではTs−オフセット値)を超えた場合、外気温度To2に実験的に求めた所定のオフセット値を加えた値が閾値Tthとして設定される。
このように、高温の稼動条件下でオフセットを持たせて閾値Tthを設定することにより、筐体MB内の機器のエネルギー損失による温度上昇状態を効果的に、かつ可及的に低減させることができる。すなわち、筐体MB内の温度Tiは、内部機器(ポンプ装置210も含めて)を熱源とする発生熱量と、外気温度により変動するラジエター210の熱交換量との熱収支バランスで決まり、その定常的な筐体内の温度Tiは、実際上そのときの外気温度Toより上記機器等から発生させる熱量分だけ高くなる。よって、内部機器の損失熱に起因する定常的な温度上昇分を実験的に求め、これを上述のオフセット値とすれば、高温環境の稼動条件下において上述の熱収支のバランスが得られた時にポンプ装置210を停止状態に制御することができる。これにより、特に高温環境下での無駄な冷却動作をなくすとともに、効率良く筐体MB内の温度管理ができるようになる。
本温度管理装置を搭載する実施形態のスロットマシンSMによれば、以下に示す進歩的で有利な効果が期待できる。
本スロットマシンSMの筐体MB内に、外気と熱交換可能な液冷式の循環経路213を設けポンプ装置210により冷却媒体を循環させるので、従来の通気孔による自然吸排のみに任せていた冷却手法に比較して、効果的に筐体MB内の過熱状態を解消することができる。
また、設定した閾値温度よりも筐体MB内の温度が上昇した場合にのみ、ポンプ装置210を駆動して積極冷却するので、ポンプ装置210等を含む冷却媒体循環系の経時劣化を抑制し長期使用が可能となる。また、無駄な冷却動作をなくすとともに、効率良く筐体MB内の温度管理ができるようになる。
また、筐体MB外の外気温度が予め定めた臨界値より高い場合、上記閾値温度を当該外気温度に連動して設定することで、内部機器による発生熱量と熱交換装置による回収熱量の熱収支バランスが得られた時にポンプ装置210を停止状態に制御することができる。これにより、特に高温環境の稼動条件下であっても、筐体MB内の過熱状態を効果的に、かつ可及的に低減することができる。
図1は、実施形態によるスロットマシンの外観構造を表した斜視図である。 図2は、前扉を開放した状態におけるスロットマシンの内部構造を表した図である。 図3は、実施例1によるスロットマシンの背面図である。 図4は、実施例1によるスロットマシンの側方から見た内部構造を表す図である。 図5は、実施例1による温度管理装置の制御ブロック図である。 図6は、実施例1による温度管理装置が参照する閾値設定マップの一例である。 図7は、実施例1による温度管理装置が参照する閾値設定マップの他の例である。 図8は、実施例2によるスロットマシンの外観構造を表した斜視図である。 図9は、実施例2によるスロットマシンの側方から見た内部構造を表す図である。 図10は、実施例2によるスロットマシンにおいて、前扉と内部機器類を取り外した状態の筐体内部の構造を表した正面図である。 図11は、実施例2による温度管理装置の制御ブロック図である。 図12は、実施例2による温度管理装置が参照する閾値設定マップの一例である。 図13は、実施例2による温度管理装置が参照する閾値設定マップの他の例である。
符号の説明
SM…スロットマシン、
FD…前扉、 MB…筐体、 MBa…天板、 MBb…背板、
TU…受皿ユニット、 UL…上部ランプ、 SL…サイドランプ、
SAL、SAR、SAB…演出用放音部、 FPD…液晶表示ユニット、
PU…パネルユニット、 FW…表示窓、
RU…リールユニット、 R1、R2、R3…リール、
OP…操作卓、 MD…メダル投入部、 BET…ベットボタン、
STL…スタートレバー、 STP1、STP2、STP3…ストップボタン、
MEX…メダル払出口、 LP…表示パネル、
MCB…主制御基板、 HPU…ホッパ装置、 MST…補助貯留部、
PWU…主電源装置、
SPL、SPR…スピーカ、 SCB…サブ制御基板、
CBA…中央表示基板、 CFL…冷陰極蛍光ランプ、
G1、G2、G3…ガイド部材、MSU…メダル選別装置、
Tth…閾値、 Ts…基準値、 Ti…内気温度、 To…外気温度、
101…開口部、 102…多孔板、 103、104…通風孔、
105…開口部、 106…通風孔、
110…送風機、 111、112…温度センサ、
120…内気温度検知手段、 121…較正増幅部、
130…外気温度検知手段、 131…較正増幅部、
140…温度管理制御手段、 141…閾値設定部、
142…閾値設定マップ、 143…判定部、 144…駆動部、
204…孔、 210…ポンプ装置、 211、212…温度センサ、
213…循環経路、 214…ラジエター、
220…内気温度検知手段、 221…較正増幅部、
230…外気温度検知手段、 231…較正増幅部、
240…温度管理制御手段、 241…閾値設定部、
242…閾値設定マップ、 243…判定部、 244…駆動部

Claims (15)

  1. 箱状の筐体内に、少なくとも、図柄表示装置と、前記図柄表示装置の動作制御を行う制御装置と、前記図柄表示装置及び前記制御装置に所要の電力を供給する電源装置とを収容する遊技機であって、
    前記筐体の天板に形成された通風部に取り付けられ筐体内の空気を外部に排気する排気手段と、
    前記筐体内の気温を検知する内気温度検知手段と、
    前記筐体内の気温を管理する温度管理制御手段とを備え、
    前記温度管理制御手段は、前記内気温度検知手段により検知した内気温度が設定された閾値より高い場合、前記排気手段を駆動状態に制御し、前記検知した内気温度が前記閾値よりも低い場合、前記排気手段を停止状態に制御することを特徴とする遊技機。
  2. 前記内気温度検知手段の温度センサは、前記排気手段の吸気口に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記内気温度検知手段の温度センサは、サーミスタであることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記筐体外の外気温度を検知する外気温度検知手段を更に備え、
    前記温度管理制御手段は、前記外気温度検知手段により検知した外気温度が予め定められた基準値温度以下であれば前記閾値を当該基準値温度に設定し、前記検知した外気温度が前記基準値温度より高い場合には前記閾値を当該外気温度に連動して設定する、非線形な閾値設定特性を有していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の遊技機。
  5. 前記外気温度検知手段の温度センサは、サーミスタであることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記温度管理制御手段は、前記排気手段が停止状態において、前記閾値よりも一定以上の内気温度を前記内気温度検知手段により検知した時に前記排気手段を駆動状態に制御し、前記排気手段が駆動状態において、前記閾値よりも一定以下の内気温度を前記内気温度検知手段により検知した時に前記排気手段を停止状態に制御する、ヒステリシスを有したオンオフ制御をすることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の遊技機。
  7. 前記排気手段は、回転ファンを備える送風機であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の遊技機。
  8. 箱状の筐体内に、少なくとも、図柄表示装置と、前記図柄表示装置の動作制御を行う制御装置と、前記図柄表示装置及び前記制御装置に所要の電力を供給する電源装置とを収容する遊技機であって、
    前記筐体外の外気と熱交換可能な熱交換装置と、
    前記熱交換装置が介在し、前記筐体内において前記電源装置と前記図柄表示装置及び前記制御装置とに近接しながら連絡する循環経路を形成する管部材と、
    前記循環経路に充填され流動性を有する冷却媒体と、
    前記冷却媒体を前記循環経路で循環させるポンプ装置と、
    前記筐体内の気温を検知する内気温度検知手段と、
    前記筐体内の気温を管理する温度管理制御手段とを備え、
    前記温度管理制御手段は、前記内気温度検知手段により検知した内気温度が設定される閾値より高い場合、前記ポンプ装置を駆動して前記冷却媒体を循環させ、前記検知した内気温度が前記閾値よりも低い場合、前記ポンプ装置を停止状態に制御することを特徴とする遊技機。
  9. 前記内気温度検知手段の温度センサは、サーミスタであることを特徴とする請求項8に記載の遊技機。
  10. 前記筐体外の外気温度を検知する外気温度検知手段を更に備え、
    前記温度管理制御手段は、前記外気温度検知手段により検知した外気温度が予め定めた基準値温度以下であれば前記閾値を当該基準値温度に設定し、前記検知した外気温度が前記基準値温度より高い場合には前記閾値を当該外気温度に連動して設定する、非線形な閾値設定特性を有していることを特徴とする請求項8又は9に記載の遊技機。
  11. 前記外気温度検知手段の温度センサは、サーミスタであることを特徴とする請求項10に記載の遊技機。
  12. 前記温度管理制御手段は、前記ポンプ装置が停止状態において、前記閾値よりも一定以上の内気温度を前記内気温度検知手段により検知した時に前記ポンプ装置を駆動状態に制御し、前記ポンプ装置が駆動状態において、前記閾値よりも一定以下の内気温度を前記内気温度検知手段により検知した時に前記ポンプ装置を停止状態に制御する、ヒステリシスを有したオンオフ制御をすることを特徴とする請求項8〜11の何れか1項に記載の遊技機。
  13. 前記熱交換装置は、ラジエターであることを特徴とする請求項8〜12の何れか1項に記載の遊技機。
  14. 前記冷却媒体は、水、油、又は水と油を混濁したエマルジョンの何れかであることを特徴とする請求項8〜13の何れか1項に記載の遊技機。
  15. 前記冷却媒体には、潤滑剤が添加されていることを特徴とする請求項8〜15の何れか1項に記載の遊技機。
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