JP2009112451A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 サポートモード中に大当たりした場合には、大当たり遊技終了後、サポート回数100回の天国モードへ移行させる。一方、非サポートモード中に3R/6Rの大当たりを引き当てた場合には、確変リミッタ機能が作動する否かを判断し、作動する場合には、大当たり遊技終了後サポート回数20回のチャンスモード、作動しない場合には、サポート回数5/10回のチャンスモードへ移行させる。確変リミッタ機能が作動した場合、確変状態から通常状態へ転落するものの、3R/6Rの大当たり遊技終了後のチャンスモード中に、大当たりを引き当てて天国モードへ移行する期待値は高くなる。
【選択図】 図15
Description
この問題を解決する方法として、確変リミッタ機能作動時に、遊技継続の動機となるような特典を遊技者に付与する方法が考えられるが、そもそも確変リミッタ機能搭載の目的は、射幸性が高くなり過ぎることの防止にあるため、この特典は、遊技者が遊技を継続する動機には成り得るが、遊技者が有利になりすぎない程度のものに設定する必要がある。
始動入賞促進機能の具体的構成としては、前記始動口を電動チューリップ(以下、電チューという)等で構成すると共に、遊技球が特定のゲートを通過することに応じて電チュー開放抽選を行い、該電チュー開放抽選当選時の電チューの開放時間を通常時よりも長くしたり、電チュー開放抽選の当選確率を通常時よりも高めたりすることにより、始動口への入賞頻度、即ち大当たり抽選の実行頻度を向上させる。これにより、大当たり当選までの期間の短縮を図ると共に、頻繁に発生する電チュー入賞によって得られる多くの賞球によって、大当たり当選までの期間における持ち球の減少を抑制することが出来る。
そこで、本発明の目的は、射幸性が過度に高くなることを未然に防止するという確変リミッタ機能搭載の目的に反することなく、確変リミッタ機能作動時には、遊技継続の動機となるような特典を全ての遊技者に対して与えることが出来るパチンコ機を提供することである。
これにより、確変リミッタ機能作動時にも、遊技継続の動機となるような特典を全ての遊技者に対して与えることが出来る。又、第2の終了回数設定手段によって、確変リミッタ作動時にセットされる終了回数を適宜調整することにより、遊技継続の動機とはなるが、射幸性が過度に高くなることはない、バランスの良いパチンコ機の提供が可能となる。
本発明を適用したパチンコ遊技機1は、図1に示す如く、本体11と該本体11を開扉可能に支持する遊技枠10とから構成されている。本体11の前面上部には、遊技盤2と、該遊技盤2の前方を開扉可能に覆うフロント扉14とが配設され、本体11の前面下部には、貸球及び賞球が払い出される上皿31と、該上皿31が満杯となったときに内方で溢れた球が払い出される下皿32と、遊技盤2に球を打出す発射ハンドル4と、効果音等を出音する左右スピーカ51、52とが配設されている。
フロント扉14は、中央の丸窓12にガラス13を嵌め込んで構成され、丸窓12の周囲には、装飾や各種状態表示に用いるランプ類61〜69が配設されている。
又、上皿31の前面には、遊技者の意思を遊技に反映させるための左・中・右ボタン3L、3C、3Rからなる操作スイッチ30が配設されると共に、上皿31の上面には、パチンコ遊技機1に隣接して設置された台間機と接続して使用する場合に、該台間機に挿入されたカードを排出するためのカード排出スイッチ33と、前記カードに記憶された残金額の範囲内で単位金額に相当する貸球をパチンコ遊技機1に払い出すための払出スイッチ34と、前記残金額を表示する残金表示器(図示省略)とが配設されている。
1)センターユニット7
センターユニット7は、飾り枠700内に、カラー液晶表示器からなる演出表示装置70を配設して構成される。演出表示装置70は、遊技盤2の右下側に設けられた7セグメントLEDからなる特別図柄表示装置(以下、特図表示装置という)SDでの特別図柄(以下、特図という)の変動表示及び停止表示と整合した特図ゲームの演出を担うものであって、前記特図の変動表示に同期して上段図柄DA、中段図柄DB及び下段図柄DCの変動を伴う所定の動画演出を実行すると共に、前記特図の停止表示に同期して該特図の停止態様と整合する上段図柄DA、中段図柄DB及び下段図柄DCを導出する。
大当たりである場合には、演出表示装置70上の縦に沿う左ラインw1、同中ラインw2、同右ラインw3、斜めに沿う右下がりラインw4、同右上がりラインw5の何れかの仮想的な有効ライン上に、1〜8の何れかの主図柄の3つ揃いが確定表示される。一方、外れた場合には、何れの有効ラインw1〜w5上にも、主図柄の3つ揃いが成立しない図柄組合せが確定表示される。
上始動口81及び下始動口82は、前記特図ゲームを起動するものであって、下始動口82は、常時は上始動口81により入球不可の状態にあり、電動チューリップ(以下、電チューという)80の花弁8a、8bが開かれることにより入球可能となる。
上始動口81への入球による始動入賞1個につき例えば3個の賞球を、下始動口82への入球による始動入賞1個につき例えば4個の賞球をそれぞれ払い出すと共に、例えば4個の保留数の上限内で何れかの始動入賞1個につき、大当たり抽選用乱数R1、大当たり種別抽選乱数R2、特図変動時間抽選用乱数R3、及び外れリーチ実行抽選用乱数R4をそれぞれ1つづつ取得し、後述する主制御部MCのRAMに記憶する。
一方、大当たり種別抽選乱数R2、特図変動時間抽選用乱数R3、及び外れリーチ実行抽選用乱数R4はそれぞれ、遊技プログラムPg内で適宜更新されるカウンタ更新型のソフト乱数である。
大当たり種別抽選乱数R2は、前記大当たり抽選に当選した場合に、予め定められた複数種類の大当たり遊技の内、何れの大当たり遊技を実行するかを決定する大当たり種別抽選に用いる。
特図変動時間抽選用乱数R3は、特図の変動時間を決定する特図変動時間抽選に用いる。
外れリーチ実行抽選用乱数R4は、前記大当たり抽選に外れた場合に、演出表示装置70で実行すべき動画演出として、各図柄DA、DB、DCの変動開始後、中段図柄DBの変動させたまま、同じ主図柄が何れかの有効ラインw1〜w5に並んだ状態で上段図柄DA及び下段図柄DCを停止させるリーチ状態を導出し、大当たりに対する期待感を持たせる外れリーチ動画演出を実行するか否かを決定する外れリーチ演出実行抽選に用いる。
尚、大当たり種別抽選乱数R2の変動範囲は0〜99、特図変動時間抽選用乱数R3の変動範囲は0〜2556、外れリーチ実行抽選用乱数R4の変動範囲は0〜99である。
確変遊技状態は、以降15回の大当たり遊技実行まで継続し、15回目の大当たり遊技の後、確変リミッタ機能が作動して通常遊技状態へ転落する。従って、確変リミッタ回数は15回である。
通常、大入賞口9は、球受部材90に閉塞されており入球不可であるが、大当たり遊技中には、球受部材90を手前に倒すことにより開放され入球可能となる。大当たり遊技中の大入賞口9の開放動作は、例えば2秒のインターバルを挟んで、大当たり種別抽選の結果によって一義に定まる所定のラウンド数だけ繰り返される。1ラウンド毎に最大限開き得る大入賞口開放時間は30秒、1ラウンド毎に最大限許容される入賞数は8個である。大入賞口9への入賞1個につき15個の賞球を払い出す。
ゲートGTは、7セグメントLEDからなる普通図柄表示装置(以下、普図表示装置という)NDでの普通図柄(以下、普図という)の変動に始まる普図ゲームを起動するものであって、該ゲートGTへの球通過により、例えば4個の保留数の上限内で普図抽選用乱数R5を取得し、主制御部MCのRAMに記憶する。
普図抽選用乱数R5は、カウンタ型のソフト乱数であって、下始動口82、即ち電チュー80を開放する普通遊技を実行するか否かを決定する普図抽選に用いる。
尚、普図抽選用乱数R5の変動範囲は0〜251、当選確率は250/252である。
又、大当たり遊技終了後には、普通遊技中の電チュー80の開放時間が通常よりも長くなり、下始動口82への入賞が容易となる始動入賞促進モード(以下、サポートモードという)へ移行する。
初期化後等、サポートモード中でない(以下、非サポートモード中という)場合、普図変動時間は30秒、普図抽選に当選した場合には、下始動口82の0.5秒間の開放動作を1回だけ実行するのに対し、サポートモード中には、普図変動時間が3秒に短縮されると共に、普図抽選に当選した場合には、下始動口82の1.5秒間の開放を0.5秒のインターバルを挟んで3回繰り返す。
尚、本実施例では、サポートモード中か否かに関わらず、普図抽選に当選する確率を一定としたが、サポートモード中には、非サポートモード中よりも普図抽選に当選する確率を向上させてもよい。
入賞1個につき所定数例えば13個の賞球を払い出す一般入賞口23〜26、風車27a、27b、球止め28、略円形の遊技領域20を区画し且つ発射ハンドル4により打出す球を導くレール21、球戻り防止片22、入賞を逸した球を排出するアウト口29、当否結果未導出の大当たり抽選用乱数R1の数(以下、特図保留数という)に応じて点灯させる特図用保留数表示器H1〜H4、当否結果未導出の普図抽選用乱数R5の数(以下、普図保留数という)に応じて点灯させる普図用保留数表示器h1〜h4、7セグメントLEDからなり特別遊技のラウンド規定数を表示するラウンド数表示器RD、確変状態時及びサポートモード中に各点灯させる遊技状態ランプEP、ETを備える。図示は省略したが遊技領域20には独特のゲージに従い、多数の遊技釘が打たれている。
主制御部MCは、遊技プログラムPgに従って、上記各センサ81s、82s、9s、GTs、23s〜26sの状態検知、特図表示装置SD、普図表示装置ND、特図用保留数表示器H1〜H4、普図用保留数表示器h1〜h4、ラウンド数表示器RD及び遊技状態ランプEP、ETの表示制御、大入賞口開閉用ソレノイドD1及び下始動口開閉ソレノイドD2の駆動制御、遊技制御部SC1、賞球制御部SC2及び外部端子板OUTへのデータ送信を行う。
演出制御部SC1は、演出プログラムOgに従って、主制御部MCから送信されるデータ及び各ボタン3L、3C、3Rの操作に基づき、演出表示装置70の表示制御、スピーカ51、52の出音制御及びランプ類61〜69の点灯制御を行う。
賞球制御部SC2は、主制御部MC及び台間機から送信されたデータ、カード排出スイッチ33及び払出スイッチ34の操作、及び払出センサから出力信号に基づき、賞球払出装置WSの駆動して賞球及び貸球の払出制御を行うと共に、外部端子板OUT及び台間機へのデータ送信を行う。
又、各制御部MC、SC1、SC2のCPUには、各CPUに対して動作クロック及びタイマ割込信号を出力する発振回路、電源投入時、遊技盤2の裏面に設けられたリセットスイッチが押下された場合、及び主制御部MCのCPUの暴走を監視するウオッチドックタイマがアップした場合等に、各CPUに対してリセット信号を出力するリセット回路(図示省略)が、それぞれ接続されている。
始動口処理(図3)
図3は、上始動口81及び下始動口82入賞時に、主制御部MCの遊技プログラムPgで実行される始動口処理の処理手続きを示している。
先ずステップS1にて、上始動口81の入賞センサ81s、及び下始動口82の入賞センサ82sが入賞を検知したか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS1にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS1にてイエスと判断した場合にはステップS2へ移行して、特図保留数が4か否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS6へ移行する一方、ノーと判断した場合には、次のステップS3にて、特図保留数に1加算する。更にステップS4にて、主制御部MCのCPU内蔵の乱数発生器から大当たり抽選乱数R1を取得して、RAMの特図保留記憶領域に記録すると共に、ステップS5にて大当たり種別抽選乱数R2、特図変動時間抽選用乱数R3、及び外れリーチ実行抽選用乱数R4の現在値をRAMの特図保留記憶領域に記録する。
そして、最後のステップS6にて賞球払出処理を実行して、ステップS1へ戻る。
図4は、遊技球がゲートGTを通過した際に、主制御部MCの遊技プログラムPgで実行されるゲート処理の処理手続きを示している。
先ずステップS11にて、ゲートGTの球通過センサGTsが球通過を検知したか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS11にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS11にてイエスと判断した場合にはステップS12へ移行して、普図保留数が4か否かを判断し、ノーと判断した場合には次のステップS13にて普図保留数に1加算すると共に、次のステップS14にて普図抽選用乱数R5の現在値をRAMの普図保留記憶領域に記録して、ステップS11へ戻る。一方、ステップS12にてイエスと判断した場合にも、ステップS11へ戻る。
図5は、上始動口81及び下始動口82への入賞を契機として、主制御部MCの遊技プログラムPgで実行される特図ゲーム処理の処理手続きを示している。
先ずステップS20にて、特図保留数が0か否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS20にて同じ判断を繰り返す。一方、ノーと判断した場合にはステップS21に移行して特図保留数を1減算すると共に、ステップS22にて抽選対象となる最先取得に係る各乱数R1〜R4の退避処理、並びに該退避処理によって空きのできた特図保留記憶領域の前詰処理を行う。
次のステップS23では、大当たり抽選を行う。具体的には、通常状態では11個の当選判定値が格納された第1の大当たり抽選テーブル、確変状態では14個の当選判定値が格納された第2の大当たり抽選テーブルを参照し、各大当たり抽選テーブルに格納された当選判定値の何れかと、抽選対象となる大当たり抽選用乱数R1とが一致した場合には大当たり当選、一致しない場合には外れと判定する。
後述する特図変動に同期して、演出表示装置70では、上/中/下段図柄DA、DB、DCの変動を伴う動画演出が実行される。具体的には、上/中/下段図柄DA、DB、DCの変動を一斉に開始した後、上段図柄DA、下段図柄DC、中段図柄DBの順で停止、或いは上段図柄DA及び下段図柄DCを同時停止させた後、中段図柄DBを停止させ、この結果、何れかの有効ラインw1〜w5上に、1〜8の何れかの主図柄の3つ揃い(以下、大当たり図柄組み合わせという)が成立した場合には大当たり、主図柄の3つ揃い以外(以下、外れ図柄組み合わせという)が成立した場合には外れとなる。
一方、外れリーチ実行抽選に外れた場合には、上段図柄DA及び下段図柄DCの図柄変動停止時に、何れの有効ラインw1〜w5上にも前記リーチ状態を成立させず、その後、中段図柄DBを停止させる、所謂通常外れ演出を実行する。
ステップS28の通常外れ時の特図変動時間決定処理では、特図保留数とサポートモード中か否かとに応じて、特図変動パターン番号を決定する。具体的に特図変動パターン番号は、図7に示す通常外れ時の特図変動パターン決定テーブルに基づいて、0〜3の何れかに決定される。
一方、ステップS27の外れリーチ時の特図変動時間抽選処理では、特図変動時間抽選用乱数R3と、図8に示す外れリーチ時の特図変動パターン抽選テーブルとに基づいて、特図変動パターン番号を決定する。この結果、特図変動パターン番号は4〜15の何れかに決定される。尚、特図変動パターン番号と特図変動時間の関係については後述する。
上述の如く、ステップS27、S28及びS30の実行後は、特図変動パターン番号には0〜21の何れかの値、大当たり種別番号には0〜3の何れかの値がセットされることになる。又、特図変動時間は、特図変動パターン番号と、図11に示す変換テーブルとに基づいて決定される。
ステップS40では、大当たり当選か否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS20へ戻る一方、イエスと判断した場合には、ステップS41の大当たり遊技処理へ移行し、該大当たり遊技処理の終了後、ステップS20へ戻る。
図13に示す如く、大当たり遊技処理では、先ずステップS50にて、確変中か否かを判断し、イエスと判断した場合にはステップS51にて連続回数に1加算する一方、ノーと判断した場合にはステップS52にて連続回数に0をセットして、ステップS53へ移行する。
ステップS53では、図14に示す如く、大当たり種別番号に応じて、最大ラウンド数、大入賞口9の最大開放時間、及び各ラウンドで許容される大入賞口9への入賞の最大カウント数を設定すると共に、次のステップS54にてラウンド数に1、ステップS55にてカウント数に0をそれぞれセットした後、ステップS56にて大入賞口開閉用ソレノイドD1を駆動して大入賞口9を開放すると共に、開放時間の計測を開始する。
一方、ステップS57及びステップS59にてノーと判断した場合には、ステップS60へ移行して、大入賞口9開放後、最大開放時間、即ち30秒経過したか否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS61にて大入賞口開閉用ソレノイドD1を駆動して大入賞口9を閉塞する一方、ノーと判断した場合には、ステップS57へ戻る。
この結果、大当たり種別番号が1、即ち3Rの大当たり遊技に当選した場合には約360個、大当たり種別番号が2、即ち6Rの大当たり遊技に当選した場合には約720個、大当たり種別番号が3、即ち16Rの大当たり遊技に当選した場合には約1920個の出玉を獲得できる。
図15に示す如く、大当たり遊技後の遊技状態設定処理では、先ずステップ70にて連続回数がリミッタ回数、即ち15回に達したか否かを判断し、イエスと判断した場合には、確変リミッタ機能作動となり、ステップS71にて通常状態をセットして確変状態を終了させる。そして、次のステップS72にて、特図表示装置SDに大当たり図柄、即ち図12に示す如く「3」、「6」又は「F」が停止表示されたときサポートモード中であったか否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS76へ移行して、大当たり種別番号に拘らずサポート回数に100をセットする一方、ノーと判断した場合には、ステップS73にて大当たり種別番号に応じたサポート回数をセットする。
ステップS73、S76、S78及びS79の終了後にはステップS80へ移行し、サポートモードを開始してリターンする。
図16は、遊技球がゲートGTを通過したことを契機として、主制御部MCの遊技プログラムPgで実行される普図ゲーム処理の処理手続きを示している。
先ず、ステップS90にて、普図保留数が0か否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS90にて同じ判断を繰り返す。一方、ノーと判断した場合にはステップS91に移行して、普図保留数を1減算すると共に、ステップS92にて、抽選対象となる最先取得に係る普図抽選用乱数R5の退避処理、並びに該退避処理によって空きのできた普図保留記憶領域の前詰処理を行う。
次のステップS93では、普図抽選を行う。具体的には、普図抽選用乱数R5の値が1〜250である場合には普図抽選に当選、0又は251である場合には外れと判定する。
普図変動中には、ステップS98にて変動時間が経過したか否かを判断し、イエスと判断されるまで、同じ判断を繰り返す。ステップS98にてイエスと判断された場合には、ステップS99にて普図変動を終了し、普図抽選結果に応じた停止図柄を普図表示装置SDに表示する。具体的に普図表示装置SDには、普図抽選に当選した場合には「7」、外れた場合には「−」がそれぞれ停止表示される。
普通遊技処理では、先ずステップS110にてサポートモード中か否かを判断し、イエスと判断した場合にはステップS111にて、開放時間に1.5秒、最大開放回数に3をセットする一方、ノーと判断した場合にはステップS112にて、開放時間に0.5秒、最大開放回数に1をセットする。
続くステップS113にて最大カウント数に9、ステップS114にて開放回数に1をそれぞれセットすると共に、ステップS115にてカウント数に0をセットし、ステップS116にて、下始動口開閉ソレノイドD2を駆動して電チュー80、即ち下始動口82の開放、及び開放時間の計測を開始する。
次のステップS123では、開放回数が最大開放回数に等しいか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS124にて開放回数に1加算すると共に計時を開始する。次のステップS125では、インターバル時間が経過したか否かを判断し、イエスと判断した場合にはステップS116へ戻る一方、ノーと判断された場合は、同じ判断を繰り返す。一方、ステップS123にてイエスと判断した場合には、普通遊技処理を終了してリターンする。
しかしながら、本発明のパチンコ機では、通常状態下での大当たり当選確率(1/99.55)と確変状態下での大当たり当選確率(1/78.21)とに大差が無いため、例えば確変状態下での大当たり確率が通常状態下の10倍となり、確変状態下では著しく遊技者が有利となった従来のパチンコ機と比較すると、確変状態下でも遊技者がそれ程有利とはならない仕様となっている。
具体的にサポート回数は、図15に示す如く、サポートモード中に大当たりとなったとき(ステップS76参照)には、確変リミッタが作動するか否かに拘らず100回、非サポートモード中且つ通常状態下での大当たり時(ステップS78参照)には、大当たり種別に応じて15/100回の何れか、確変状態下での非サポートモード中に大当たりとなり、確変リミッタ機能が作動せず確変状態が継続される場合(ステップS79参照)には、大当たり種別に応じて5/10/100回の何れか、確変状態下での非サポートモード中に大当たりとなり、確変リミッタ機能が作動して通常状態へ降格する場合(ステップS73参照)には、大当たり種別に応じて20/100回の何れかに設定される。
一方、非サポートモード中に大当たり種別番号1或いは2の大当たりを引き当てて、確変リミッタが作動した場合、サポート回数15回のチャンスモードへ移行する(図15のステップS73参照)。
従って、非サポートモード中の大当たりによって確変リミッタ機能が作動した場合、大当たり確率は低下するものの、図9に示す如く大当たり遊技終了後97%の確率で突入するチャンスモード中に、大当たりを引き当てる期待値、即ち天国モードへ移行する期待値は、確変リミッタ作動後は18.28%、確変リミッタ非作動後では9.24%となり、確変リミッタ作動後の方が高くなる。即ち、確変リミッタ作動後には、大当たり確率は低下するものの、非作動時よりも大当たりを引き当てる期待値の高いチャンスモードへ移行させることにより、確変リミッタ作動時にも、遊技者に遊技継続の動機を与えている。
従って、確変状態の方が通常状態に比べて一方的に有利である場合には、他方の遊技状態の空き台が長期間放置され、稼動率の低下を招く虞がある。
同様に、確変状態であっても、確変リミッタ作動までの残り回数が1回の空き台と、複数回の空き台とがあった場合、遊技者が前記1回の空き台で遊技することを敬遠する虞がある。
80:電動チューリップ(電チュー)
81:上始動口
82:下始動口
9:大入賞口
GT:ゲート
SD:特図表示装置
ND:普図表示装置
CN:制御装置
MC:主制御部
PG:遊技プログラム
Claims (1)
- 遊技球が入賞不能或いは入賞が困難な通常の閉状態と、該閉状態よりも入賞が容易となる開状態とに動作可能な可変入賞装置からなる始動口及び大入賞口と、
前記始動口への入賞を契機として、前記大入賞口を複数回連続して開放する大当たり遊技を実行するか否か、及び大当たり遊技を実行する場合にはその種別を乱数抽選により決定する大当たり抽選手段と、
該大当たり抽選手段による抽選の後に変動を開始すると共に、所定時間経過後変動を停止して、前記大当たり抽選手段によって大当たり遊技を実行しないと決定された場合には外れ図柄、実行すると決定された場合には、予め定めた複数種類の大当たり図柄の内、決定した種別に応じた何れかの大当たり図柄を停止表示する特別図柄表示装置と、
前記特別図柄表示装置に前記何れかの大当たり図柄が停止表示された後、該大当たり図柄に応じた種別の大当たり遊技を実行する大当たり遊技実行手段と、
前記特別図柄表示装置に停止表示された大当たり図柄が予め定めた確変図柄であるとき、該確変図柄以外の大当たり図柄が停止表示されることなく連続して確変図柄が停止表示された回数をカウントし、該カウント結果が所定回数に達したか否かを判断する判断手段と、
該判断手段によって否定判断された場合に、大当たり遊技終了後、前記大当たり抽選手段によって大当たり遊技を実行すると決定される当選確率が初期化時よりも高くなる確変状態へ移行させる確変状態移行手段と、
前記判断手段によって肯定判断された場合に、前記当選確率が初期化時の確率となる通常状態へ強制的に降格させる確変リミッタ機能を作動させる確変リミッタ機能作動手段と、
前記大当たり遊技終了後、前記始動口が開状態となる頻度を初期化時よりも高める始動入賞促進機能を作動させる始動入賞促進機能開始手段と、
該始動入賞促進機能の作動中に、前記特別図柄表示装置に外れ図柄が停止表示された回数をカウントし、該カウント結果が予め定めた終了回数に達した場合には、始動入賞促進機能の作動を終了し、前記始動口が前記開状態となる頻度を初期化時の頻度に戻す始動入賞促進機能終了手段と、を備えたパチンコ機において、
前記特別図柄表示装置に停止表示された大当たり図柄が予め定めた特定図柄であった場合、及び前記特別図柄表示装置に大当たり図柄が停止表示されたときに前記始動入賞促進機能が作動中であった場合に、前記終了回数として第1の回数を設定する第1の終了回数設定手段と、
前記始動入賞促進機能の非作動中に、前記特別図柄表示装置に前記特定図柄以外の大当たり図柄が停止表示されたときに、前記確変リミッタ機能が作動するか否かに応じて、前記終了回数として前記第1の回数よりも少ない回数を設定する第2の終了回数設定手段とを備え、
該第2の終了回数設定手段は、確変リミッタ機能が作動する場合、作動しない場合よりも多い回数を前記終了回数として設定することを特徴とするパチンコ機。
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