JP2009112110A - 可変界磁モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 有効磁束が微小な状態でモータに駆動電流が流れることを防止することができる可変界磁モータ駆動装置を提供する。
【解決手段】 マグネット5及びコア6aの一方が配設されたロータ4と、マグネット5及びコア6aの他方が配設され、かつロータ4の回転軸の軸線方向に変位自在に設けられたステータ6と、ステータ6を変位させるステータ移動手段11・12とを有する可変界磁モータMと、モータMを駆動制御する制御手段ECUとを備えた可変界磁モータ駆動装置であって、ステータ位置情報取得手段35を更に有し、制御手段ECUは、ステータ6のロータ4と正対する位置からの変位量が所定量以上となってモータMに過大な電流が流れるのを防ぐべく、ステータ位置情報取得手段35からのステータ位置情報をもとに、変位量が所定量以上となった場合に、モータMへと流す駆動電流を停止するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、可変界磁モータ駆動装置に関するものであって、モータにおける無駄な電力消費を防止し、かつモータの焼損を防止する技術に関する。
従来、電動モータにおいて、ステータとロータとの有効磁束を通す部分となる対向面積を増減させることで出力を調整可能にしたものがあり、例えばロータ側の磁気部材を軸線方向に移動させてロータとステータとの両磁気部材間の互いに重なり合う面積を増減させるようにしたモータがある(例えば特許文献1・2参照)。
特開平5−300712号 特開平6−141401号
上記したような界磁を可変制御するモータ駆動装置にあっては、ステータ及びロータの対向面積を減少させていくことで、ステータ及びロータの間に作用する有効磁束をおおよそ0とすることができる。モータがこの状態にある時には、モータ回転に抵抗する磁力が働かないためモータは自由に回転できる。当該モータを自動車に適用した場合には、クラッチがニュートラルになっている状態を界磁制御によって作り出すことができ、例えば下り坂等で磁力の抵抗を受けることなく走行でき、また回生電力を発生させることもないため、バッテリを過充電による破損から保護できる。
しかしながら、ステータ及びロータの間に作用する有効磁束がほとんどない状態でモータに駆動電流が流れた場合には、モータはトルクを発生することができず、更にモータ回転による逆起電力が発生しないことから、ロック電流に相当する大電流がモータに流れることになる。このような状態が発生すると、無駄な電力消費が著しいだけでなく、最悪の場合にはモータが焼損するという問題がある。
本発明は上記のような問題を鑑みなされたものであって、無駄な電力消費及びモータの焼損を防止することができる可変界磁モータ駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、複数のマグネット及び電機子コイルが巻回された複数のコアの一方が周方向に配設されたロータと、前記ロータに対して同軸をなし、前記マグネット及び前記コアの他方が周方向に配設され、かつ前記ロータの回転軸の軸線方向に変位自在に設けられたステータと、前記ステータを前記軸線方向に変位させるステータ移動手段とを有する可変界磁モータと、前記モータを駆動制御する制御手段とを備えた可変界磁モータ駆動装置であって、ステータ位置情報を取得するステータ位置情報取得手段を更に有し、前記制御手段は、前記ステータの前記ロータに対して正対する位置からの偏倚量が所定量以上となることによって前記ステータ及び前記ロータ間に作用する磁束が低減し、前記磁束の低減により前記モータに過大に電流が流れることを防止するべく、前記ステータ位置情報取得手段からのステータ位置情報をもとに、前記ロータに対する前記ステータの偏倚量が所定量以上となった場合に、前記モータへと流す駆動電流を停止することを特徴とする。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、ステータを任意の位置に移動させる指令値を設定するためのステータ移動操作入力手段を更に有し、前記ステータ位置情報取得手段は、前記指令値をステータ位置情報とすることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明であって、前記ステータの偏倚量における前記所定量は、前記ステータが前記ロータと正対する位置から移動して、前記ステータ及び前記ロータの互いに対向する面積が0となるときの前記ステータの偏倚量であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ステータがロータに対して正対する位置からの偏倚量が所定量以上となる場合にはモータに流れる駆動電流は停止される。偏倚量が大きくなって、ステータ及びロータ間に作用する有効磁束は微小となり、モータに過大な電流が流れるようになるが、電流を停止することで電流が過大に流れることを防止すると共に無駄な電力消費をなくし、またモータの焼損を防止することができる。請求項2の発明により、モータに別個の機械的なステータ位置検出装置を付加的に設けることなく、制御において使用される信号からステータ位置を取得することができ、部品点数を削減することができる。請求項3の発明により、有効磁束の可変範囲を最大に確保した制御を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、電動自動車の駆動輪Wに適用された第1実施形態を示す模式的断面図である。図2は、第1実施形態の制御要領を示す回路ブロック図である。図3は、第2実施形態の制御要領を示す回路ブロック図である。図4は、電動自動車の駆動輪Wに適用された第3実施形態を示す模式的断面図である。図5は、第3実施形態の制御要領を示す回路ブロック図である。図6は、変形実施形態の制御要領を示す回路ブロック図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は電気自動車の駆動輪Wに適用された例を示す模式的断面図である。図において、車体1に固定支持軸2が側方に突出するように固定されており、その固定支持軸2には一対の軸受3a・3bを介してモータのアウタロータとなるロータ4が回転自在に支持されている。ロータ4の外周部にはホイールを介して駆動輪Wが取り付けられている。
ロータ4は、有底円筒形状をなしかつその中心部に同軸にボス部を有する形状であり、ボス部を形成する小径周壁部4aと、その小径周壁部を同軸に外囲する大径周壁部4bとを有する。図に示されるように、ロータ4の両周壁部4a・4b間の空間が車体1側に開放されている。大径周壁部4bの内周面には周方向にN・S極を並べた永久磁石としての複数のマグネット5が配設されている。また、両周壁部4a・4bによる空間に受容されるようにステータ6が設けられている。
固定支持軸2の車体1に固設された部分には外向フランジが形成されており、その外向フランジには小径周壁部4aを外囲するガイド部材7が固設されている。ガイド部材7には例えばセレーションにより固定支持軸2の軸線方向に移動自在にされたスライド部材8が支持されている。スライド部材8の外周面には半径方向外向きの鍔が突設されており、その鍔に例えばビス止めされたブラケットを介してステータ6が支持されている。
ステータ6は、積層鋼板により形成された環状部分及びその環状部分から半径方向外向きに突出する複数のティースからなるコア6aと、それらティースに巻回されたコイル巻線としてのコイル9とを有し、上記したようにスライド部材8と一体のブラケットにコア6aの環状部分が適所でねじ止めされている。このようにして構成されたステータ6と上記ロータ4とにより本発明が適用される回転電機としてのモータMが構成されている。
スライド部材8は、ステータ移動手段としてのモータ回転型の電動アクチュエータ11により上記固定支持軸2の軸線方向に往復駆動されるようになっており、スライド部材8と一体のステータ6も同様に往復移動する。図示例では、固定支持軸2の外向フランジにブラケットを介してアクチュエータ11が固定されていると共に、アクチュエータ11の回転軸に設けられた大ギヤと噛み合う小ギヤを同軸に有する駆動軸12が、スライド部材8の移動方向に延在するように固定支持軸2の外向フランジ及び上記ブラケットにより軸支されている。その駆動軸12のスライド部材8側には例えば台形ねじ部12aが設けられており、その台形ねじ部12aに螺合するナット部材13がスライド部材8の鍔に固着されている。
このアクチュエータ11により、モータMの有効磁束の大きさを調整することができる。すなわち、アクチュエータ11を回転駆動することにより駆動軸12が回転し、そのねじ部12aに螺合しているナット部材13が駆動軸12の軸線方向に移動するため、スライド部材8と一体のコア6aが駆動軸12と平行になる固定支持軸2の軸線方向に移動し得る。これにより、コア6aのティース突出端面がマグネット5の磁極面と重なる量が変化し、マグネット5とコア6aとの間の磁束が増減する。このようにして、可変界磁型のモータが構成されている。
次に、第1実施形態に基づく制御手段としての制御回路ECUによる制御要領について、図2の回路ブロック図を参照して示す。なお、図示例のモータMの基本形にあっては3相のブラシレスモータと同様のものであって良い。
図示例では、電源としての車載バッテリBTに、FETを用いたブリッジ回路が構成されたパワー素子回路としてのインバータ21を介してモータMの各相コイル9が接続されている。なお、バッテリBTとインバータ21とを接続する電源線には電流検出センサ22が設けられており、それにより検出された電流検出信号が制御回路ECU内の電流検出回路23に入力する。モータMには、ステータ6に対するロータ4の回転角度を検出する回転角度センサ24が設けられており、その回転角度信号が回転角度検出回路25に入力している。回転角度検出回路25ではロータ4の回転位置及び回転数(回転速度)を算出する。このようにして回転角度検出手段が構成されている。
制御回路ECUの外部には運転者が操作し易い位置に例えばロータリボリュームからなるアクセル26が設けられている。アクセル26は、ロータリボリュームに内蔵された例えば可変抵抗器によるアクセル位置検出手段としてのアクセル操作センサが設けられており、アクセル26の回転に応じたアクセル操作センサのセンサ信号をアクセル操作信号として制御回路ECU内の出力電流指令回路に入力する。なお、アクセルとしては、ボリュームに限られず、エンジンカーに用いられているアクセルペダルであって良く、その場合にはペダルの踏み込み変位を検出する変位センサをアクセル操作センサとして用いる。
また、アクセル26と同様に運転者が操作し易い位置に界磁変更入力装置27が設けられている。界磁変更入力装置27は、例えばステータ6をロータ4に重ねる向きである入り方向に操作するための入スイッチ27aと、逆向きすなわち出る方向に操作するための出スイッチとの押ボタンスイッチ27bとを備えており、それらの入または出スイッチ27a・27bを1回押す毎に、ステータ6を軸線に沿ってそれぞれの向きに所定量変位させる信号を界磁変更操作信号としてステータ位置制御回路30に入力する装置である。なお、界磁変更入力装置としては、前記したステータ位置の変化を入力する押ボタンスイッチに限られず、例えばステータ6の位置を入力するボリュームスイッチや複数の予め設定されたステータ位置を選択する押しボタンスイッチであっても良い。
出力電流指令回路29は、アクセル26からのアクセル操作信号に応じてモータMのコイル9に流す目標電流値としての出力電流指令信号を電流比較回路31に出力する。この時、出力電流指令回路29は、後述するようにステータ6位置によってステータ位置判定回路35により制限を受ける。電流比較回路31には電流検出回路23からの電流検出信号も入力しており、出力電流指令信号と電流検出信号とを比較し、その比較結果としての例えば偏差信号を出力Duty決定回路32に入力する。出力Duty決定回路32にあっては、電流偏差値に基づいてPWM制御におけるデューティ比となる出力Duty決定値信号をPWM信号生成回路33に入力する。出力Duty決定回路32より信号を受けたPWM信号生成回路33は、デューティ比に応じてPWM信号を生成し、インバータ21をスイッチング制御する。ここでのPWM制御は、例えば矩形波駆動のPWM制御や正弦波駆動のPWM制御等の公知技術であって良い。
ステータ位置制御回路30は、界磁変更入力装置27からの信号を受けて、例えばステータ6の目標位置または移動量を決定し、目標位置または移動量を含む信号をステータ位置駆動回路34及びステータ位置判定回路35に出力する。ステータ位置駆動回路34は、ステータ位置制御回路30からの信号を受けてアクチュエータ11を駆動制御し、ステータ6が移動される。
ステータ位置判定回路35は、ステータ位置情報取得手段として働き、ステータ位置制御回路30からステータ位置に関する情報を含む信号を受け取り、その情報に含まれるステータ6のステータ目標位置と、本発明に基づく電流停止の判定値となる所定値とを比較してステータ6のロータ4との正対位置からの偏倚量が所定量以下であるかを判定する。ステータ6の偏倚量が所定値以下であれば、出力電流指令回路29に対して出力電流指令信号の生成を許可する出力電流指令許可信号を出力し、所定値以上であればコイル9の目標出力電流を0Aとするべく出力電流0信号を出力する。
出力電流指令回路29は、出力電流指令許可信号を受けた場合には、上述のようにアクセル操作信号に応じてコイル9に流す目標電流値としての出力電流指令信号を電流比較回路31に入力する。出力電流0信号を受けた場合には、出力電流指令回路29はコイル9に流す目標電流値を0Aとするべく出力電流0指令信号を電流比較回路31に入力する。目標電流が0Aである出力電流指令信号を受けた電流比較回路31は、目標電流を0Aとする偏差信号を出力Duty決定回路32に入力する。出力Duty決定回路32は、偏差信号を基に目標電流値を0Aとするデューティ比を決定し、PWM信号生成回路33に入力する。PWM信号生成回路33はデューティ比を基にPWM信号を生成し、コイル9に流れる電流を0Aとする。
ステータ位置判定回路35は、ステータ位置制御回路30から受ける位置情報がステータ6の目標位置の場合はそのままの値で判定に使用し、ステータ6の移動量の場合は、例えばステータ位置判定回路35内でステータ6がロータ4に相対している初期位置からの移動量を積算して現在の目標位置を算出して使用する。判定に使用される所定値は、ステータ6とロータ4との間に作用する有効磁束が小さいためにモータMに流れる駆動電流が大きくなることを防ぐべく、所定量の有効磁束を確保できるステータ6の位置に設定されている。所定値は、例えばステータ6がロータ4と正対する初期値から移動して、ロータ4に配設されたマグネット5とステータ6のマグネットと相対するコア6aのモータの回転軸半径方向においての重なり合う面積が0となる位置に設定される。
以上のように構成することで、ステータ6のロータ4に対する偏倚量が大きく、両者間に作用する有効磁束が小さいときに、モータMのコイル9へと流れる駆動電流を遮断して、電力の消費量の低減及びモータMの焼損を防止することができる。
また、ステータ6のロータ4に対する偏倚量を把握するために、ステータ6の位置制御のために使用されるステータ6の目標位置情報を使用することにより、新たにモータMにステータ位置検出装置を設ける必要がなく部品点数の削減及び製造コストの低減が図れる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態を、図面を参照しながら説明する。第2実施形態は、モータの構成において図1に示す第1実施形態と同一であり、回路構成においても大部分が同様である。同一構成については同一の符号を付し説明を省略する。図3に示すように第2実施形態は、ステータ位置判定回路35が出力電流指令回路29の代わりに出力Duty決定回路32に接続している点で第1実施形態と異なる。
ステータ位置判定回路35は、第1実施形態と同様に、ステータ位置情報取得手段として働き、ステータ位置制御回路30からステータ位置に関する情報を含む信号を受け取り、その情報に含まれるステータ6のステータ目標位置と、本発明に基づく電流停止の判定値となる所定値とを比較してステータ6のロータ4との正対位置からの偏倚量が所定量以下であるかを判定する。ステータ6の偏倚量が所定値以下であれば、出力Duty決定回路32に対してデューティ出力許可信号を出力し、所定値以上であればデューティ出力禁止信号を出力する。出力Duty決定回路32は、デューティ出力許可信号を受けた場合には、上述のように電流偏差値に基づいて出力Duty決定値信号をPWM信号生成回路33に出力し、デューティ出力禁止信号を受けた場合には、デューティ比が0である出力Duty決定値信号をPWM信号生成回路33に出力してインバータ21においてモータMへの駆動電流を遮断する。
以上のように構成することで、ステータ6のロータ4に対する偏倚量が大きいときにコイル9への電流を遮断することができる。矩形波駆動のPWM制御を用いているの場合には、コイル9に流れる電流を0Aとするためにはデューティ比が0であることを要するため、コイル9に流れる電流を遮断するための信号をステータ位置判定回路35から直接的に出力Duty決定回路に入力し、デューティ比を決定することができる。
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態を、図面を参照しながら説明する。第3実施形態は、大部分において第1実施形態と同様であり、同一構成については同一の符号を付し説明を省略する。図4に示すように、第3実施形態は、ロータ4及びステータ6の構成においては第1実施形態と同様であり、ステータ移動手段の構成が異なる。
ステータ移動手段としてワイヤ式牽引装置40が備えられており、ワイヤ式牽引装置40は、一端がステータ6のスライド部材8に連結されたワイヤと、ワイヤの他端を牽引するためにモータMから離間して車体本体に設けられた牽引装置41とにより構成されている。牽引装置41は、ケーシング42と、ケーシング42内に回転可能に支持されている巻き取り部材としてのドラム43と、ドラム43に固定された操作レバー44とから構成されている。牽引装置41は、例えば車両の運転席に設けられ、運転者によって手動操作される。
ワイヤは、インナーケーブル45と、インナーケーブル45を外装し、保護及び支持するアウターケース46とによって構成されている。インナーケーブル45は、アウターケース46内をアウターケース46の軸線方向に沿って移動することができる。インナーケーブル45は、一端がスライド部材8に連結され、他端が牽引装置41の変位部であるドラム43に固定されている。インナーケーブル45及びアウターケース46は、例えば自動二輪車や自転車のブレーキ用ケーブルとして一般的に使用されているものであって良い。ドラム43は、円形状をなし、円周部の1点にインナーケーブル45の一方端が固定され、ドラム43が回転されることによって円周部にインナーケーブル45を巻き取る。
以上のようにステータ移動手段としてのワイヤ式牽引装置40を構成することによって、手動操作による操作レバー44の傾動によって、ドラム43が回転され、インナーケーブル45が巻き取られ、ステータ6を牽引して移動させることができる。
次に、第3実施形態に基づく制御手段としての制御回路ECUによる制御要領について、図5の回路ブロック図を参照して示す。
出力電流指令回路29は、アクセル26からのアクセル操作信号に応じてインバータ21に流す電流値としての出力電流指令信号を電流比較回路31に出力する。この時、出力電流指令回路29は、後述するようにステータ6位置によってステータ位置判定回路35により制限を受ける。この電流比較回路31には電流検出回路23からの電流検出信号も入力しており、出力電流指令信号と電流検出信号とを比較し、その比較結果としての例えば偏差信号を出力Duty決定回路32に出力する。出力Duty決定回路32にあっては、電流偏差値に基づいてPWM制御におけるデューティ比となる出力Duty決定値信号をPWM信号生成回路33に出力する。出力Duty決定回路32より信号を受けたPWM信号生成回路33は、デューティ比に応じてPWM信号を生成し、インバータ21をスイッチング制御する。
また、モータMはステータ6の位置に対して反応するステータ位置情報取得手段としてのリミットスイッチ47を備え、ステータ6が所定の位置に位置する場合に検出信号を発し、ステータ位置判定回路35へと入力する。所定値は、ステータ6とロータ4との間に作用する有効磁束が小さいためにモータMに流れる駆動電流が大きくなることを防ぐべく、所定量の有効磁束を確保できるステータ6の位置に設定されている。所定値は、例えばステータ6がロータ4と相対する初期値から移動して、ロータ4とのモータの回転軸半径方向においての重なり合う面積が0となる位置に設定される。
ステータ位置判定回路35は、リミットスイッチ47より検出信号を受けた場合には、出力電流指令回路29にコイル9の目標出力電流を0Aとするべく出力電流0信号を入力する。出力電流指令回路29は、出力電流0信号を受けて、コイル9に流す目標電流値を0Aとするべく出力電流0指令信号を電流比較回路31に入力する。目標電流が0Aである出力電流指令信号を受けた電流比較回路31は、目標電流を0Aとする偏差信号を出力Duty決定回路32に入力する。出力Duty決定回路32は、偏差信号を基に目標電流値を0Aとするデューティ比を決定し、PWM信号生成回路33に入力する。PWM信号生成回路33はデューティ比を基にPWM信号を生成し、コイル9に流れる電流を0Aとする。
なお、ステータ位置判定回路35を省略し、リミットスイッチ47からの検出信号を出力電流指令回路29に直接入力するようにしても良い。また、リミットスイッチ47の代わりに例えば変位センサであって良いステータ6の位置検出装置を設けて、得られるステータ位置と所定値とをステータ位置判定回路35で判定した後に、出力電流0信号を送るようにしても良い。
以上のように構成することで、ステータ6の実際の位置よりステータ位置情報を取得し、モータMの駆動電流の制御に用いることができる。本実施形態は、特にステータ6の移動が自動制御されておらず、ステータ目標位置の情報を得ることができない場合に特に有効である。なお、ステータ6の移動がステータ位置制御回路によって制御されており、ステータ目標位置の情報を得ることができる場合にも適用することができる。
なお、図6に示すように、ステータ位置判定回路35からの信号を出力電流指令回路29の代わりに出力Duty決定回路32に入力するようにしても良い。この場合には、ステータ位置判定回路35はリミットスイッチ47より検出信号を受けた場合に、出力Duty決定回路32にデューティ出力禁止信号を入力する。出力Duty決定回路32は、デューティ出力禁止信号を受けた場合に、デューティ比が0である出力Duty決定値信号をPWM信号生成回路33に入力してインバータ21においてモータMのコイル9へと流れる駆動電流を遮断する。
以上のように構成することで、ステータ6の偏倚量が所定量以上となったときに、コイル9への電流を遮断することができる。第2実施形態と同様に、特に矩形波駆動のPWM制御を用いている場合に用いられる。
以上で具体的な実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態ではステータ位置をアクセルの操作量と関係なく設定できる装置を示したが、ステータ位置がアクセル量によって決定される場合にも同様に適用することができる。また、モータの界磁変更のために更に進角制御を組み合わせて用いている場合にも同様に本発明を適用することができる。その他ステータ位置の検出方法等、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
本発明の可変界磁モータ駆動装置は、可変界磁モータのコア抜き時における無駄な電力消費及びモータの焼損を防止することができるため、車両用の駆動部として使用される可変界磁モータ駆動装置として有用である。
電動自動車の駆動輪Wに適用された第1実施形態を示す模式的断面図である。 第1実施形態の制御要領を示す回路ブロック図である。 第2実施形態の制御要領を示す回路ブロック図である。 電動自動車の駆動輪Wに適用された第3実施形態を示す模式的断面図である。 第3実施形態の制御要領を示す回路ブロック図である。 変形実施形態の制御要領を示す回路ブロック図である。
符号の説明
1 車体
2 固定支持軸
4 ロータ
5 マグネット
6 ステータ
6a コア
8 スライド部材
11 アクチュエータ
21 インバータ
26 アクセル
27 界磁変更入力装置
29 出力電流指令回路
30 ステータ位置制御回路
32 出力Duty決定回路
33 PWM信号生成回路
35 ステータ位置判定回路
40 ワイヤ式牽引装置
41 牽引装置
45 インナーケーブル
47 リミットスイッチ
BT バッテリ
ECU 制御回路
M モータ
W 駆動輪

Claims (3)

  1. 複数のマグネット及び電機子コイルが巻回された複数のコアの一方が周方向に配設されたロータと、前記ロータに対して同軸をなし、前記マグネット及び前記コアの他方が周方向に配設され、かつ前記ロータの回転軸の軸線方向に変位自在に設けられたステータと、前記ステータを前記軸線方向に変位させるステータ移動手段とを有する可変界磁モータと、
    前記モータを駆動制御する制御手段とを備えた可変界磁モータ駆動装置であって、
    ステータ位置情報を取得するステータ位置情報取得手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記ステータの前記ロータに対して正対する位置からの偏倚量が所定量以上となることによって前記ステータ及び前記ロータ間に作用する磁束が低減し、前記磁束の低減により前記モータに過大に電流が流れることを防止するべく、前記ステータ位置情報取得手段からのステータ位置情報をもとに、前記ロータに対する前記ステータの偏倚量が所定量以上となった場合に、前記モータへと流す駆動電流を停止することを特徴とする可変界磁モータ駆動装置。
  2. ステータを任意の位置に移動させる指令値を設定するためのステータ移動操作入力手段を更に有し、
    前記ステータ位置情報取得手段は、前記指令値をステータ位置情報とすることを特徴とする請求項1に記載の可変界磁モータ駆動装置。
  3. 前記ステータの偏倚量における前記所定量は、前記ステータが前記ロータと正対する位置から移動して、前記ステータ及び前記ロータの互いに対向する面積が0となるときの前記ステータの偏倚量であることを特徴とする請求項1または2に記載の可変界磁モータ駆動装置。
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