JP5164415B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロータ及びステータ間に通る磁束を増減可能なモータ駆動装置に関するものである。
従来、電動モータにおいて、ステータとロータとの有効磁束を通す部分となる対向面積を増減させることで出力を調整可能にしたものがあり、例えばロータ側の磁気部材を軸線方向に移動させてロータとステータとの両磁気部材間の互いに重なり合う面積を増減させるようにしたもの(例えば特許文献1・2参照)や、ロータとステータとの対向面間のギャップ(間隙)を調整するようにしたものがあった(例えば特許文献3参照)。
特開平5−300712号公報 特開平6−141401号公報 特開2004−80847号公報
上記したような可変界磁型のモータにおいて、例えば電動モータカーのモータ駆動装置として用いる場合には、ブラシレスモータと同様にFETのブリッジ回路などによるパワー素子回路を用いると共にPWM制御することが考えられる。しかしながら、走行状況によってはモータの回転数が無負荷回転数以上になる場合があり、そのような場合に回生制御を行うとモータからパワー素子回路を介して電源へ回生電流が流れるが、この回生電流に対しては制御することができない。そのため、例えば電源にバッテリを用いている場合には過充電となったり、回生エネルギの分によりモータのフリクションが増大したりするという問題が生じる。
このような課題を解決して、モータの回転数が無負荷回転数以上になった場合の回生電流を制御可能にすることを実現するために本発明に於いては、複数の磁石及び複数の電機子コイルの一方を周方向に配設された回転子と、前記複数の磁石及び複数の電機子コイルの他方を周方向に配設された固定子とを備えるモータと、前記回転子と前記固定子との相対距離を前記回転子の回転軸の軸線方向に可変可能にするアクチュエータと、前記回転子の前記固定子に対する回転角度を検出する回転センサと、電源と前記モータとの間で駆動電流及び回生電流を流すように設けられたパワー素子回路と、前記電源と前記パワー素子回路との間に流れる電流値を検出する電流検出センサと、前記パワー素子回路と前記アクチュエータとを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記モータを運転する指令信号を発生する出力指令信号発生手段と、加速側の前記指令信号に応じて前記駆動電流の基準となる出力デューティ決定信号を発生する出力デューティ決定手段と、減速側の前記指令信号に応じて前記回生電流の基準となる回生電流指令信号を発生する回生電流指令手段と、前記回生電流指令信号と前記電流検出センサによる電流検出値との偏差に基づいて回生デューティ決定信号を発生する回生デューティ決定手段と、前記出力デューティ決定信号に応じてパルス幅変調した駆動信号または前記回生デューティ決定信号に応じてパルス幅変調した回生信号を前記回転角度信号に基づいて出力して前記パワー素子回路を制御するPWM信号発生手段と、前記PWM信号発生手段から出力される前記各信号の位相を進角させる進角信号を発生する進角制御手段と、前記回生デューティ決定手段に接続されかつ前記回生デューティ決定信号のデューティ比が予め定められた第1の判定値以下と判定した場合には第1の回生デューティ判定信号を発生し、予め定められかつ前記第1の判定値より大きい第2の判定値より大きいと判定した場合には第2の回生デューティ判定信号を発生する回生デューティ判定手段と、前記進角制御手段および前記回生デューティ判定手段に接続されると共に回生時に、前記第1の回生デューティ判定信号が発生した場合には前記回転子と前記固定子との間の前記相対距離を増大させる移動信号を、また前記第2の回生デューティ判定信号が発生した場合には前記回転子と前記固定子との間の前記相対距離を減少させる移動信号を前記アクチュエータに出力するアクチュエータ位置制御手段とを備え、前記回生デューティ決定信号のデューティ比が前記第1の判定値以下であり、かつ前記回生電流指令信号が前記電流検出値以下である場合には前記進角制御手段により前記進角信号の進角量を増やし、前記回生電流指令信号が前記電流検出値を超えている場合には前記進角制御手段により前記進角信号の進角量を減らすものとした。
特に、前記制御装置は、前記回生電流指令手段と前記電流検出センサとに接続され、かつ前記回生電流指令信号の値と前記回生電流の値とを比較し、両値の差に基づく差信号を発生する回生電流比較手段を有し、前記進角制御手段は、前記回生電流比較手段が発生する前記差信号に基づいて前記進角信号の進角値を決定すると良い。
このように本発明によれば、モータを運転する指令信号に応じて出力デューティ決定信号または回生デューティ決定信号を発生して駆動電流または回生電流を流すべく、各デューティ決定信号と回転角度信号とに応じてパルス幅変調した駆動信号または回生信号によりパワー素子回路を制御し、回生時に、第1の回生デューティ判定信号が発生している場合には回転子と固定子との相対距離を増大させることにより有効磁束を低減し、第2の回生デューティ判定信号が発生している場合には回転子と固定子との相対距離を減少させることにより、高速回転に対応して進角制御が過剰な状態となった場合に、有効磁束を減らすことにより高速回転における鉄損を低減して、高速回転時の高効率化を可能にして、より高速回転させた状態における回生処理を行うことができ、過回転による過充電を防止することができる。また、回生時のデューティ比が大きくなって第2の回生デューティ判定信号が発生した場合には電流偏差が大きくなったことになり、回転子と固定子との相対距離を減少させることにより有効磁束を増大させる(両者の相対する位置を互いに一致する方に戻す)ことができ、モータ特性を最大限に生かした高効率の回生制御が可能になる。
特に、回生信号デューティ決定信号のデューティ比の最大値を回転数毎に制限することにより、回生時のチョッパ制御をデューティ比の上げ過ぎによる効率低下を防止することができる。また、回生信号デューティ決定信号のデューティ比の増大を回生電圧により制限することにより、または回転子と固定子の相対距離の減少を回生電圧により制限することにより、過電圧による素子の損傷を防止し得る。また、回生時の電流指令値(目標回生電流)と電流検出値(その時の回生電流)との差に応じて進角値を決定することにより、指令値と検出値との差が大きい場合には大きく進角することにより高速回転可能にし、差が小さい場合には小さな進角にて効率を高めるという回生時の好適な進角制御を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は電動自動車の駆動輪Wに適用された例を示す模式的断面図である。図において、車体1に固定支持軸2が側方に突出するように固定されており、その固定支持軸2には一対の軸受3a・3bを介してモータのアウタロータとなるロータ4が回転自在に支持されている。ロータ4の外周部にはホイールを介して駆動輪Wが取り付けられている。
ロータ4は、有底円筒形状をなしかつその中心部にボス部を有する形状であり、ボス部を形成する小径周壁部4aと、その小径周壁部を同軸に外囲する大径周壁部4bとを有する。図に示されるように、ロータ4の両周壁部4a・4b間の空間が車体1側に開放されている。大径周壁部4bの内周面には周方向にN・S極を並べた永久磁石としての複数のマグネット5が配設されている。また、両周壁部4a・4bによる空間に受容されるようにステータ6が設けられている。
固定支持軸2の車体1に固設された部分には外向フランジが形成されており、その外向フランジには小径周壁部4aを外囲するガイド部材7が固設されている。ガイド部材7には例えばセレーションにより固定支持軸2の軸線方向に移動自在にされたスライド部材8が支持されている。スライド部材8の外周面には半径方向外向きの鍔が突設されており、その鍔に例えばビス止めされたブラケットを介してステータ6が支持されている。
ステータ6は、積層鋼板により形成された環状部分及びその環状部分から半径方向外向きに突出する複数のティースからなるコア6aと、それらティースに巻回されたコイル巻線としてのコイル9とを有し、上記したようにスライド部材8と一体のブラケットにコア6aの環状部分が適所でねじ止めされている。このようにして構成されたステータ6と上記ロータ4とにより本発明が適用される回転電機としてのモータMが構成されている。
スライド部材8は、モータ回転型の電動アクチュエータ11により上記固定支持軸2の軸線方向に往復駆動されるようになっており、一体のステータ6も同様に往復移動する。図示例では、固定支持軸2の外向フランジにブラケットを介してアクチュエータ11が固定されていると共に、アクチュエータ11の回転軸に設けられた大ギアと噛み合う小ギアを同軸に有する駆動軸12が、スライド部材8の移動方向に延在するように固定支持軸2の外向フランジ及び上記ブラケットにより軸支されている。その駆動軸12のスライド部材8側には例えば台形ねじ部12aが設けられており、その台形ねじ部12aに螺合するナット部材13がスライド部材8の鍔に固着されている。
このアクチュエータ11により、モータMの有効磁束の大きさを調整することができる。すなわち、アクチュエータ11を回転駆動することにより駆動軸12が回転し、そのねじ部12aに螺合しているナット部材13が駆動軸12の軸線方向に移動するため、スライド部材8と一体のコア6aが駆動軸12と平行になる固定支持軸2の軸線方向に移動し得る。これにより、コア6aのティース突出端面がマグネット5の磁極面と重なる量が変化し、マグネット5とコア6aとの間の磁束が増減するため、可変界磁型のモータが構成される。
次に、本発明に基づく制御要領について、図2のブロック回路図を参照して示す。なお、図示例のモータMの基本形にあっては3相のブラシレスモータと同様のものであって良い。
図示例では、電源としての車載バッテリBTに、FETを用いたブリッジ回路が構成されたパワー素子回路としてのインバータ21を介してモータMの各相コイル9が接続されている。なお、バッテリBTとインバータ21とを接続する電源線には電流検出センサ22と電圧検出センサ23とが設けられており、それぞれにより検出された電流検出信号と電圧検出信号とが、制御装置を構成する制御回路ECUの電流検出回路25と電圧検出回路26とに入力するようになっている。モータMにはロータ4の回転角度を検出する回転センサ24が設けられており、その回転角度信号が回転角度検出回路27と回転速度検出回路41とに入力し、回転角度検出回路27ではロータ4のステータ6に対する回転(角度)位置を算出し、回転速度検出回路41ではロータ4のステータ6に対する回転速度を算出する。
また、制御回路ECU内には、外部の例えばアクセル開度センサ(図示せず)からの信号であって良い運転操作信号が入力される運転操作入力回路28と、運転操作入力回路28からの出力信号がそれぞれ入力される出力指令信号発生手段としての出力電流指令回路29および回生電流指令手段としての回生電流指令回路30と、出力電流指令回路29及び電流検出回路25からの各出力信号が入力される出力電流比較回路31と、回生電流指令回路30及び電流検出回路25からの各出力信号が入力される回生電流比較回路32と、出力電流比較回路31及び回生電流比較回路32からの各出力信号が入力される出力デューティ決定手段としての出力Duty決定回路33と、回生電流比較回路32・電圧検出回路26・回転速度検出回路41からの各出力信号が入力される回生デューティ決定手段としての回生Duty決定回路34と、回生Duty決定回路34によりアクセス可能なマップデータを記憶しているメモリ35と、出力Duty決定回路33からの出力信号が入力される出力Duty判定回路36と、出力Duty判定回路36からの出力信号が入力される進角制御回路37と、出力Duty決定回路33・回生信号Duty決定回路34・回転角度検出回路27・進角制御回路37からの各出力信号が入力されると共にそれら入力値に応じてインバータにPWM信号を出力するPWM信号生成回路38と、出力Duty判定回路36及び進角制御回路37からの各出力信号が入力されるアクチュエータ位置制御手段としてのステータ位置制御回路39と、ステータ位置制御回路39からの出力信号及び外部のステータ位置操作手段(図示せず)からのステータ位置信号が入力されると共に各信号に応じてアクチュエータ11に移動信号を出力する位置駆動回路40とが設けられている。さらに、回生Duty決定回路34からの回生デューティ決定信号が入力される回生デューティ判定手段としての回生デューティ判定回路42が設けられており、その回生デューティ判定回路42から出力される第1の回生デューティ判定信号(DUTY=0%)と第2の回生デューティ判定信号(DUTY=5%)がステータ位置制御回路39に入力するようになっている。なお、各回路はICを用いて構成されるものと、CPUのプログラム制御により構成されるものとを含むものであって良い。また、図示された回路名称及び信号線により理解される部分についてはその詳しい説明を省略する。
上記ステータ位置制御回路39にてステータ6(コア6a)の設定位置(目標位置)を算出し、それに応じた位置制御信号が位置駆動回路40からアクチュエータ11に出力され、アクチュエータ11によりステータ6(コア6a)を駆動しかつ上記目標位置で停止状態にする。これにより、上記したようにマグネット5の磁極面とコア6aのティース突出端面との重なり量(互いに対向する部分の面積;以下、対向面積と称する)が増減し、対向面積を通ることになる磁束が増減するため、モータMの特性を、対向面積を大きくした場合には低回転・高トルク型とし、対向面積を小さくした場合には高回転・低トルク型とすることができる。
次に、本発明に基づく回生制御要領を図3のフロー図を参照して以下に示す。なお、アクセル量の変化に応じて運転操作入力回路で加速か減速かを判別し、加速制御である場合にその加速量に応じた加速信号を出力電流指令回路29に出力し、減速制御である場合にはその減速量に応じた減速信号を回生電流指令回路30に出力し、それぞれに応じたデューティ比(以後DUTYと記す)による加減速制御を行う点については、公知のPWM制御と同じであって良く、その詳しい説明を省略する。なお、進角制御にあっては、公知のブラシレスモータにおける進角制御と同様に各相(U・V・W相)の電流波形の立ち上がりを電気角において進角させ、それに応じてPWM信号生成回路38によりインバータ21を制御する等であって良く、その詳細な説明は省略する(進角制御にあっては以後同様とする)。
上記運転操作入力回路28において回生制御を行うとした場合には、図3のステップST1で電圧及び電流値を読み込み、次のステップST2では、予め定められた第1の判定値(DUTY=0%)以下を判定するべく回生デューティ比が0%であるか否かを判別する。
ステップST2で回生デューティ比が0%ではないと判定された場合にはステップST3に進む。ステップST3では、回生電流比較回路32により回生電流指令回路30の出力値である目標回生電流が、電流検出回路25から出力される現在の電流検出値である現在回生電流を超えているか否かを判別する。ステップST3で目標回生電流が現在回生電流を超えていると判定された場合にはステップST4に進み、越えていないと判定された場合にはステップST5に進む。
ステップST4では回生Duty決定回路34によりDUTYを増やす処理として、その増加されたDUTYによるPWM信号をPWM信号生成回路38からインバータ21に出力して回生制御におけるDUTYを増やしたデューティ制御を行う。これにより、回生電流がより多く流れるようになり、目標回生電流に至るまで現在回生電流を増大し得る。ステップST5では逆に回生制御におけるDUTYを減らしたデューティ制御を行い、回生電流がより少なく流れるようにして、目標回生電流に至るまで現在回生電流を減少し得る。
上記ステップST2で回生デューティ比が0%であると判定された場合にはステップST6に進み、そこではステップST3と同様に目標回生電流が現在回生電流を超えているか否かを判別する。ステップST6で目標回生電流が現在回生電流を超えていると判定された場合にはステップST7に進み、越えていないと判定された場合にはステップST8に進む。ステップST7では、進角制御回路37により進角量を減らす処理として、その減少された進角量によるPWM信号をPWM信号生成回路38からインバータ21に出力して回生制御における進角量を減らした進角制御を行う。これにより、回生電流がより多く流れるようになり、目標回生電流に至るまで現在回生電流を増大し得る。ステップST8では逆に回生制御における進角量を増やした進角制御を行い、回生電流がより少なく流れるようにして、目標回生電流に至るまで現在回生電流を減少し得る。
上記ステップST4〜8を経た後にはステップST9に進み、そこでは回生デューティ比が0%であるか否かを判別し、回生デューティ比が0%であると判定された場合にはステップST10に進む。ステップST10では、コア6aを抜く方向に移動させる指令をステータ位置制御回路39から位置駆動回路40に出力し、位置駆動回路40ではその指令に応じてアクチュエータ11を駆動制御する。そして、ステップST1に戻る。
なお、コア6aが図1の実線で示されるように位置する方向にコア6aが入ると表現し、二点鎖線で示されるように位置する方向に対してはコア6aを抜くと表現するものとする。界磁弱め制御を行わない場合には最大に入れて有効磁束が最大になるようにする(図1の実線)。コア6aを入れる(回転子と固定子との間の相対距離を減少させる)ことにより磁束が増えるため、コイル9に流せる電流を増大させることができ、コア6aを抜く(回転子と固定子との間の相対距離を増大させる)ことにより磁束が減るため、コイル9に流せる電流を減少させることができる。
上記ステップST9で回生デューティ比が0%でないと判定された場合にはステップST11に進む。ステップST11では回生デューティ比が予め定められた第2の判定値(例えば5%)より大きいか否かを判別する。回生デューティ比が第2の判定値より大きいと判定された場合にはステップST12に進む。ステップST12では、コア6aを入れる方向に移動させる指令をステータ位置制御回路39から位置駆動回路40に出力し、位置駆動回路40ではその指令に応じてアクチュエータ11を駆動制御する。ステップST11で回生デューティ比が第2の判定値以下であると判定された場合およびステップST12を経た場合にはステップST1に戻る。
モータMの低速回転にあっては進角すると効率が低下してしまうが、高速回転にあっては進角することにより磁束と電流角度の適正な位相で電流を流すことができ好適である。そのような進角制御中にあって、より高速回転させるためには磁束を減らすと良く、本発明のように可変界磁型モータの場合にはコア6aを抜くことにより可能である(ステップST10)。進角制御は高速回転において有効であり、ステップST9で進角制御中であると判定された場合には高速回転における回生処理を行う場合となり、高速回転における回生処理を効果的に行うためにステップST10で示したようにコア6aを抜く。
次に、本発明における回生処理の例を示す。目標回生電流が現在回生電流より大きい場合には回生電流を増やすべく、上記したように進角中であれば進角量を減らすことにより、進角が有効な高速領域から低速になるに連れて進角を戻して効率向上により回生電流を増大させることができる。また、進角を戻し切って進角中でなくなった場合には回生DUTYを増やすことにより通電量が増大して回生電流を増大させることができる。
目標回生電流が現在回生電流以下である場合には、発生している電流が大きくなっているので、モータ特性をより高回転型にすると良い。そこで、上記したように進角量を増やして磁束と電流角度との位相差を大きくして、磁束を減らしたモータ特性とする。それにより、より高回転型となり、モータの最高回転数が高まり、現在回生電流が目標回生電流より大きくなった場合に対応できる。
上記処理を行った後に進角制御中であれば、高速回転中の場合になり、高速回転に対応し得るようにコア6aを抜く(ST10)。コア6aを抜いていくことにより結果的に進角量は減少し、進角制御中でない状態になる。そのようにして進角制御中でなくなった場合には、高速回転状態から低速回転側に減速した場合となり、低速回転側での回生電流増減制御において有効となる回生DUTYの大きさを見て、デューティ制御に有効な最小値より小さくなった場合にはコア6aを入れて有効磁束を増大して効果的なデューティ制御ができる状態にする。
なお、低速回転側でモータMの発電電圧を上昇させる方法としては、図示例のインバータ21のように上下段にFETを並べた回路の場合、下段FETをオフし、上段FETをオンオフさせるスイッチング制御を行うようにしても良い。
本発明にかかる可変界磁型回転電機の制御回路は、回生処理においてより高速回転が可能な効果を有し、可変界磁型回転電機の回生処理として有用である。
電動自動車の駆動輪Wに適用された例を示す模式的断面図である。 制御要領を示す回路ブロック図である。 本発明に基づく制御要領を示すフロー図である。
符号の説明
4 ロータ
5 マグネット
6 ステータ
7 ガイド部材
8 スライド部材
11 アクチュエータ
21 インバータ
24 回転センサ
BT バッテリ
ECU 制御回路
M モータ

Claims (2)

  1. 複数の磁石及び複数の電機子コイルの一方を周方向に配設された回転子と、前記複数の磁石及び複数の電機子コイルの他方を周方向に配設された固定子とを備えるモータと、前記回転子と前記固定子との相対距離を前記回転子の回転軸の軸線方向に可変可能にするアクチュエータと、前記回転子の前記固定子に対する回転角度を検出する回転センサと、電源と前記モータとの間で駆動電流及び回生電流を流すように設けられたパワー素子回路と、前記電源と前記パワー素子回路との間に流れる電流値を検出する電流検出センサと、前記パワー素子回路と前記アクチュエータとを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記モータを運転する指令信号を発生する出力指令信号発生手段と、加速側の前記指令信号に応じて前記駆動電流の基準となる出力デューティ決定信号を発生する出力デューティ決定手段と、
    減速側の前記指令信号に応じて前記回生電流の基準となる回生電流指令信号を発生する回生電流指令手段と、
    前記回生電流指令信号と前記電流検出センサによる電流検出値との偏差に基づいて回生デューティ決定信号を発生する回生デューティ決定手段と、
    前記出力デューティ決定信号に応じてパルス幅変調した駆動信号または前記回生デューティ決定信号に応じてパルス幅変調した回生信号を前記回転角度信号に基づいて出力して前記パワー素子回路を制御するPWM信号発生手段と、
    前記PWM信号発生手段から出力される前記各信号の位相を進角させる進角信号を発生する進角制御手段と、
    前記回生デューティ決定手段に接続されかつ前記回生デューティ決定信号のデューティ比が予め定められた第1の判定値以下と判定した場合には第1の回生デューティ判定信号を発生し、予め定められかつ前記第1の判定値より大きい第2の判定値より大きいと判定した場合には第2の回生デューティ判定信号を発生する回生デューティ判定手段と、
    前記進角制御手段および前記回生デューティ判定手段に接続されると共に回生時に、前記第1の回生デューティ判定信号が発生した場合には前記回転子と前記固定子との間の前記相対距離を増大させる移動信号を、また前記第2の回生デューティ判定信号が発生した場合には前記回転子と前記固定子との間の前記相対距離を減少させる移動信号を前記アクチュエータに出力するアクチュエータ位置制御手段とを備え
    前記回生デューティ決定信号のデューティ比が前記第1の判定値以下であり、かつ前記回生電流指令信号が前記電流検出値以下である場合には前記進角制御手段により前記進角信号の進角量を増やし、前記回生電流指令信号が前記電流検出値を超えている場合には前記進角制御手段により前記進角信号の進角量を減らすことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記制御装置は、前記回生電流指令手段と前記電流検出センサとに接続され、かつ前記回生電流指令信号の値と前記回生電流の値とを比較し、両値の差に基づく差信号を発生する回生電流比較手段を有し、
    前記進角制御手段は、前記回生電流比較手段が発生する前記差信号に基づいて前記進角信号の進角値を決定することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
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