JP5125055B2 - ステアリング制御装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電動パワーステアリング制御装置および電動チルト・テレスコピック制御装置を一体化したステアリング制御装置および方法に関する。
近年になり、自動車の電装化が進み、ドライバの体型に合わせてステアリングコラムのチルト位置およびテレスコピック位置を電動モータによって調整可能な電動チルト・テレスコピック装置が採用されつつある。この電動チルト・テレスコピック装置は、ドライバによって操作されるスイッチと、スイッチに接続された制御装置と、制御装置からの駆動信号に応じてステアリングコラムのチルト機構およびテレスコピック機構を駆動する電動モータと、チルト位置およびテレスコピック位置を検出するセンサとを備えて構成されている。ドライバがスイッチを操作すると、制御装置から電動モータに駆動電流が供給され、ステアリングコラムの角度(チルト位置)および軸方向位置(テレスコピック位置)を調整することが可能となる。
一方、電動パワーステアリング装置は、電動モータを用いて補助操舵トルクを発生させる装置であっって、ドライバによるハンドルの操作および車の動きを検出するトルクセンサと、トルクセンサからの検出信号に基づき電流指令値を演算し、この電流指令値に応じた電流を出力する電動パワーステアリング制御装置(ECU)と、電動パワーステアリング制御装置からの出力信号に基づき回転トルクを発生する電動モータと、回転トルクをステアリング機構に伝える減速ギア等を備えて構成されている。
このように構成されたパワーステアリング装置において、ドライバがステアリングを操舵すると、トルクセンサにトルクが印加され、トルクの強さに応じたトルク信号が電動パワーステアリング制御装置内のA/Dコンバータに出力される。電動パワーステアリング制御装置はA/D変換されたトルク信号に基づき電流指令値を演算し、この電流指令値に基づくパルス信号が電流駆動回路に供給される。そして、電流駆動回路からモータに三相電流を与えることにより、操舵補助トルクがステアリングに印加される。このようにして、電動パワーステアリング装置のアシスト制御が実行される。
しかしながら、従来は、電動チルト・テレスコピック装置および電動パワーステアリング装置のそれぞれの制御装置は別個に構成されており、両者の制御も独立して行われていた。また、2つの制御装置が必要になることから、装置の小型化、コストダウンが必ずしも十分ではなかった。
従来技術として特開平8−295247号公報に記載されたステアリング機構が案出されている。このステアリング機構は多重ノードで作動する複数のモータを用いてチルトおよびテレスコピック作動を実現することにより部品点数の削減を目的としたものである。しかしながら、電動チルト・テレスコピック装置および電動パワーステアリング装置のそれぞれの制御装置を共通に構成したものではない。
また、特開2000−238647号公報、特開平05−229375号公報にはモータの回転数に基づきチルト位置およびテレスコピック位置を検出する構成が開示されている。特開平5−39043号公報、特開2001−199350号公報には1つのモータを用いてチルトおよびテレスコピック位置を調整する構成が開示されている。しかしながら、これらの公報に記載の従来技術は、電動チルト・テレスコピック装置および電動パワーステアリング装置のそれぞれの制御装置を共通に構成したものではない。
さらに、特開2004−322841号公報には、演算部と駆動制御部が一体となった操舵制御装置が開示されている。特開2004−330841号公報に示されたように、電動パワーステアリング制御装置と舵角変換比可変機構制御装置とを1つのECUに含む装置が案出されている。しかしながら、これらの従来技術も電動チルト・テレスコピック装置および電動パワーステアリング装置のそれぞれの制御装置を共通に構成したものではない。
特開平8−295247号公報 特開2000−238647号公報 特開平05−229375号公報 特開平5−39043号公報 特開2001−199350号公報 特開2004−322841号公報 特開2004−330841号公報 特開昭60−157962号公報
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を共通の制御装置によって実行可能なステアリング制御装置を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明は、ステアリングに印加されたトルクを検出するトルクセンサからのトルク信号を少なくとも入力する入力手段と、入力されたトルク信号に基づき操舵補助トルク発生用のモータを駆動するための電動パワーステアリング制御を実行する制御手段とを備えたステアリング制御装置において、前記制御手段は、ステアリングコラムのチルトおよび/またはテレスコピック調整用のモータを駆動するための電動チルト・テレスコピック制御を実行可能であり、イグニッションキーが挿入されると電動チルト・テレスコピック制御を実行し、前記イグニッションキーがオンになると電動パワーステアリング制御を実行し、前記イグニッションキーがオフになると電動パワーステアリング制御を終了し、前記イグニッションキーが抜き出されると電動チルト・テレスコピック制御を禁止することを特徴とする。
前記制御手段は、電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を同時に実行可能である。
前記制御手段は、電動パワーステアリング制御を実行中は電動チルト・テレスコピック制御を禁止する。
前記制御手段は、前記トルク信号が所定値以下の場合には電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を同時に実行可能であって、前記トルク信号が所定値を越えた場合には電動チルト・テレスコピック制御を禁止する。
前記制御手段は、車速が所定値以下の場合には電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を同時に実行可能であって、車速が所定値を越えた場合には電動チルト・テレスコピック制御を禁止する。
前記制御手段は、シフトポジションがパーキングレンジまたはニュートラルポジション以外の場合には電動チルト・テレスコピック制御を禁止する。
前記制御手段は、パーキングブレーキが解除中は電動チルト・テレスコピック制御を禁止する。
前記モータは直流ブラシレスモータであって、駆動制御回路を内蔵する。
さらに、本発明の他の態様によれば、ステアリングに印加されたトルクを検出するトルクセンサからのトルク信号をA/D変換するA/Dコンバータと、車速を表す車速信号、およびA/D変換されたトルク信号に基づき操舵補助トルク発生用のモータを制御するための電動パワーステアリング制御ユニットと、操作子の操作に応じてステアリングコラムのチルトおよび/またはテレスコピック調整用のモータを制御するための電動チルト・テレスコピック制御ユニットとを備え、前記電動パワーステアリング制御ユニットの動作状態に応じて、前記電動チルト・テレスコピック制御ユニットの制御の許否が決定される。
前記電動チルト・テレスコピック制御ユニットの制御が禁止された場合には、ステアリング制御装置はチルトおよび/またはテレスコピック調整用のモータの駆動電流を遮断する。
本発明によれば、入力手段はステアリングに印加されたトルクを検出するトルクセンサからのトルク信号を入力し、制御手段は、入力されたトルク信号に基づき操舵補助トルク発生用のモータを駆動するための電動パワーステアリング制御を実行する。さらに、この制御手段は、ステアリングコラムのチルトおよび/またはテレスコピック調整用のモータを駆動するための電動チルト・テレスコピック制御を実行可能である。
すなわち、制御手段は電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を実行可能であるため、各々の制御装置を別々に構成する必要がなくなる。このため、装置の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。また、共通のステアリング制御装置によって、電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を実行可能であるため、電動パワーステアリング制御の状態に応じて、最適な電動チルト・テレスコピック制御を実行することができる。
制御手段は、電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を同時に実行することもでき、また、電動パワーステアリング制御を実行中は電動チルト・テレスコピック制御を禁止しても良い。このように、電動パワーステアリング制御の状態に応じて、電動チルト・テレスコピック制御を許可したり、禁止したりすることができる。
例えば、制御手段は、トルク信号が所定値以下の場合には電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を同時に実行可能であってし、トルク信号が所定値を越えた場合には電動チルト・テレスコピック制御を禁止する。すなわち、トルク信号が大きい場合には操舵補助トルク発生用のモータに大電流が流れることから、電動チルト・テレスコピック制御を禁止することにより過電流が流れるのを防止することができる。
また、制御手段は、車速が所定値以下の場合には電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を同時に実行可能であって、車速が所定値を越えた場合には電動チルト・テレスコピック制御を禁止する。車両が高速で走行している場合には、安全性の観点から電動チルト・テレスコピック制御を禁止することができる。
制御手段は、シフトポジションがパーキングレンジまたはニュートラルポジション以外の場合には電動チルト・テレスコピック制御を禁止する。これにより、車両走行時における電動チルト・テレスコピック制御を禁止し、安全性を高めることができる。
さらに、制御手段は、パーキングブレーキが解除中は電動チルト・テレスコピック制御を禁止する。かかる構成によっても、車両走行時における電動チルト・テレスコピック制御を禁止し、安全性を高めることができる。
また、駆動制御回路を内蔵した直流ブラシレスモータを用いることにより、装置の小型化、信頼性向上等の技術的利点を享受することが可能となる。
さらに、本発明の他の態様において、A/Dコンバータは、ステアリングに印加されたトルクを検出するトルクセンサからのトルク信号をA/D変換し、電動パワーステアリング制御ユニットは車速信号、およびA/D変換されたトルク信号に基づき操舵補助トルク発生用のモータを制御する。電動チルト・テレスコピック制御ユニットは操作子の操作に応じてステアリングコラムのチルトおよび/またはテレスコピック調整用のモータを制御する。そして、ステアリング制御装置は、電動パワーステアリング制御ユニットの動作状態に応じて、電動チルト・テレスコピック制御ユニットの制御の許否を決定する。そして、前記電動チルト・テレスコピック制御ユニットは、イグニッションキーが挿入されると電動チルト・テレスコピック制御を実行し、前記イグニッションキーが抜き出されると電動チルト・テレスコピック制御を禁止し、前記電動パワーステアリング制御ユニットは、前記イグニッションキーがオンになると電動パワーステアリング制御を実行し、前記イグニッションキーがオフになると電動パワーステアリング制御を終了する。これにより、安全性、電流負荷等を考慮しながら、最適な制御を実行することができる。

以下に、図面を参照しながら本発明の最良の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略図である。この図において、符号6はステアリング機構を示し、このステアリング機構6はステアリングホイール6a、ステアリングアッパーコラム6b、チルト機構6c、ステアリングロワーコラム6d、シャフト6e、ユニバーサルジョイント6f、6g、ラック&ピニオン6h、タイロッド6iを備えて構成されている。
チルト機構6cはステアリングロワーコラム6dに対してステアリングアッパーコラム6bを回動自在に軸支し、モータ91の駆動力を受けてステアリングコラム6dのチルト角を変化させることが可能である。テレスコピック機構6dは円筒状のチューブと、このチューブ内を軸方向に摺動可能なロッドとを備えている。また、テレスコピック機構6dはモータ92の回転トルクをテレスコピックチューブの軸方向の運動に変換するためのスクリューロッド、およびナット等を備えている。このような構成によって、ステアリングホイール6aのテレスコピック位置を調整することが可能となる。
シャフト6eの一端はテレスコピック機構6dに連結されており、他端はユニバーサルジョイント6f、6gを介してラック&ピニオン6hに連結されている。このような構成により、ステアリングホイール6aの回転トルクがラック&ピニオン6hに伝わり、操舵トルクとしてタイロッド6iの軸方向の運動に変換される。
シャフト6eにはトルクセンサ4が設けられており、トルクセンサ4はステアリング6aに印加された操舵トルクを検出し、トルク信号を出力可能である。さらに、シャフト6eには減速ギア31、モータ3が取り付けられており、モータ3の回転トルクが減速ギア31を介してシャフト6eに伝達される構成となっている。
ステアリング制御装置(ECU)1は電動パワーステアリング制御ユニットおよび電動チルト・テレスコピック制御ユニットの2つの機能を有している。電動パワーステアリング制御ユニットの機能として、ステアリング制御装置1はトルクセンサ4からのトルク信号、車速センサ2からの車速信号に基づき補助操舵トルクを算出し、この算出結果に基づく駆動電流をモータ3に送出することができる。また、電動チルト・テレスコピック制御ユニットの機能として、ステアリング制御装置1はチルト用のモータ91およびテレスコピック装置用のモータ92を制御する機能を有している。さらに、ステアリング制御装置1は、電動パワーステアリング制御の状況に応じて電動チルト・テレスコピック制御の許否を決定することができる。
電動パワーステアリング制御装置1には電源5が接続されており、イグニッションキー5aをオンにすることにより電動パワーステアリング制御装置1内部のリレーがオンとなり電源が供給される構成となっている。
図2はチルト機構6cおよびテレスコピック機構6dを説明するための図である。チルト用のモータ91はギヤ等からなるチルト機構6cに連結され、アッパーコラム6bのチルト位置を調整可能である。また、テレスコピック用のモータ92はテレスコピック機構6dに連結され、アッパーコラム6bを軸方向に移動させることによりテレスコピック位置を変更可能である。
図3(A)はモータ91,92の断面図、図3(B)はモータ91,92を底面側から見た断面図である。モータ91,92は操舵トルク発生用のモータ3と同様に、整流子、ブラシを有さないいわゆる直流ブラシレスモータである。円筒形のハウジング900内周にはステータ904が配設されており、ステータ904にはコイル903が巻回されている。出力軸906は軸受けに回動自在に軸支されており、出力軸の外周にはロータ905が設けられている。ロータ905にはN極、S極のマグネットが交互に配設されており、コイル903に駆動電流を流すことにより、誘導磁界が発生し、ロータ905が回転する。なお、マグネットの素材としては一般的なフェライト磁石の他、希土類のマグネットを用いることにより、大きなトルクを得ることができる。
また、基板901は円形をなし、ハウジング901の内径開口部を閉止するようにハウジング901に固着されている。このように、基板901の外径をハウジング900の内径と略同一にすることにより、基板901をハウジング900に内蔵することが容易となる。
この基板901には駆動回路が搭載されており、外部に駆動回路を設けることなく、モータ91,92を駆動することが可能である。駆動回路はFET等のスイッチング素子からなり、コイル903に駆動電流を与える。駆動回路をモータに内蔵することにより、駆動回路からモータのコイルまでの電圧降下を低減できる。また、電気的な接続箇所が少なくなることから、ワイヤハーネスを減少でき、コスト削減も可能となる。
基板901にはさらに複数(例えば3個)のホール素子等のセンサ902が設けられており、出力軸906の位相を検出することが可能である。各々のセンサ902によって検出されたロータの位相に応じて、コイル903の各々に流す電流を選択的に切り替えることにより、ロータ905が回転する。センサ902を基板901上に搭載することにより、位置検出装置をモータとは別に構成する必要がなくなり、装置の小型化、コストダウンが可能となる。さらに、センサ902の出力に基づき、ステアリングアッパーコラムのチルト位置およびテレスコピック位置を検出することも可能である。
このように、本実施形態においては、チルト用のモータ91、テレスコピック用のモータ92に、操舵トルク発生用のモータ3と同様に直流ブラシレスモータを用いたことにより、制御回路を共通化することが容易となる。さらに、直流ブラシレスモータには数々の利点があり、本実施形態によればこれらの利点を享受することが可能となる。
すなわち、整流子、ブラシがないため、ステアリング機構の小型化、軽量化を図ることが可能となり、また、整流子およびブラシの摺動部分がないので、作動音を軽減でき、耐久性、信頼性を向上させることができる。さらに、ロータにはコイルがないため、回転部分の重量を軽減でき、モータイナーシャを低減することによって回転応答性を高めることも可能となる。また、ロータの重量バランスを均一にし易くなることから、異音、性能の不均一等の問題を回避できる。
図4は本実施形態に係るステアリング制御装置1のハードウェアブロック図である。電動パワーステアリング制御装置1は、マイクロプロセッサ、メモリを含むメインMCU(Micro Controller Unit)10、PWM信号を増幅するプリドライバ回路115、スイッチング素子より構成されたモータ駆動回路119、駆動電流を検出するモータ電流検出回路120、121、チルトおよびテレスコピックの制御用のサブMCU15、温度検出用の温度センサ(未図示)等を備えて構成されている。
メインMCU10は、A/Dコンバータ101、カウンタ102、CPU103、ROM104、RAM105、フラッシュメモリ106、PWMコントローラ107、インタフェースI/F108、バス109を備えて構成されている。
バス109はA/Dコンバータ101、カウンタ102、CPU103、ROM104、RAM105、フラッシュメモリ106、PWMコントローラ107,インタフェースI/F108等の間でデータの受け渡しを行うためのものである。A/Dコンバータ101は、コンパレータ、マルチプレクサ等により構成され、入力されたアナログ信号をディジタル信号に変換可能である。このA/Dコンバータ101には、トルクセンサ4から出力されたメイントルク信号およびサブトルク信号、モータ電流検出回路120、121からの検出電流、モータ3の端子電圧、定電圧回路(未図示)の出力電圧、温度センサ(未図示)からの信号が入力されている。
上述のトルクセンサ4は、メイントルク信号、サブトルク信号の2つの出力信号を備え、これらの信号の合計電圧は一定電圧(例えば5V)であるクロス特性となるように設定されている。すなわち、ステアリングにトルクが印加されない場合には、メイントルク信号およびサブトルク信号はそれぞれトルク中立電圧2.5Vとなり、ステアリングに何らかのトルクが印加された場合には、メイントルク信号およびサブトルク信号は中立電圧2.5Vを基準として互いに逆方向に変動する。
カウンタ102は車速センサ2からの車速パルスをカウントしディジタル信号に変換するものである。ROM104はモータ3の制御プログラム、PWMの演算プログラム、フェールセーフプログラム等を記憶するためのメモリとして使用され、RAM105は当該プログラムを動作させるためのワークメモリとして使用される。フラッシュメモリ106は電源遮断後においても記憶内容を保持可能な不揮発性メモリであって、書き換える必要のある制御プログラム、トルクセンサ4,電流検出回路120,121等の補正値、制御による学習結果等をバックアップするためのものである。
PWMコントローラ107は三相の電圧を制御するためのデューティ値に基づきパルス幅変調を行い、パルス信号W、V、U、Wb、Vb、Ubを生成するためのものである。ここで、パルス信号W、V、Uは正相の三相信号を表し、パルス信号Wb、Vb、Ubは逆相の三相信号を表している。プリドライバ回路115はPWM回路においてコントローラ107からのパルス信号を増幅し、スイッチング素子を駆動するためのバッファ回路である。
モータ駆動回路119は、WVUの各相毎に相補接続された一対のスイッチング素子より構成され、各々の一対のスイッチング素子は電源電圧側(上段)のスイッチングトランジスタと接地電位側(下段)のスイッチングトランジスタを有している。上段のスイッチングトランジスタのゲートには、正相のパルス信号W、V、Uが入力され、下段のスイッチングトランジスタには逆相のパルス信号Wb、Vb、Ubが入力されている。すなわち、上段、下段のスイッチングトランジスタは相補接続されており、交互にオン、オフ動作を繰り返すことにより、所望の駆動電流Iu、Iv、Iwを生成する。
なお、上段のスイッチングトランジスタと下段のスイッチングトランジスタとが同時にオンにならないように、両者がオフになる時間(デッドタイム)が正相のパルス信号W、V、Uと逆相のパルス信号Wb、Vb、Ubのオンの時間の前後に設けられている。このように、デッドタイムを設けることにより、上段、下段のスイッチングトランジスタの短絡を回避することができる。
モータ電流検出回路120、121は抵抗等の電流−電圧変換素子から構成され、モータ3への駆動電流Iu、Iwを検出し、電流に応じた電圧をA/Dコンバータ101に出力可能である。定電圧回路(未図示)はレギュレータ回路により構成され、トルクセンサ4の電源電圧(例えば5V)を生成するためのものである。これにより、トルクセンサ4は正確なトルク信号を出力することができる。また、この電圧はA/Dコンバータ101に入力されており、トルク信号と比較することにより、定電圧回路130における電圧変動の影響を最小限に抑えている。
温度センサ(未図示)はサーミスタ等の温度特性変化を検出することにより、周囲温度に応じた電圧を出力可能である。例えば、モータ3、ステアリング制御装置1の各部に温度センサが取り付けられ、温度センサからの出力電圧はA/Dコンバータ101に入力されている。
サブMCU15はROM、RAM、CPU、I/F等を備え、ROMにはチルト、テレスコピック用のモータ91、92を制御するプログラムが格納されている。また、サブMCU15はメインMCU10とI/Fを介して接続されており、メインMCU10からの指示を受けてチルト、テレスコピック用のモータ91、92を制御している。これにより、パワーステアリング制御状態に応じて、チルト、テレスコピック用のモータの最適な制御を行うことができる。
操作子7はドライバによって操作可能なスイッチ、ボリュームコントローラ等から構成され、サブMCU15に接続されている。サブMCU15は操作子7の操作に応じて、モータ91,92の制御プログラムを実行する。なお、チルトおよびテレスコピックの制御を禁止する場合には、操作子7の操作によらずモータ91,92への駆動電流がゼロとなるように、サブMCU15の出力電圧を0Vとすることが望ましい。これにより、誤作動を回避することができる。
コントローラ910、920はFET等のスイッチング素子からなり、直流ブラシレスモータ91,92の駆動電流を生成するための駆動制御回路である。なお、上述したように駆動制御回路をモータ91、92に内蔵しても良い。
上述したように、モータ91、92にはセンサ902が内蔵されており、センサ902からの信号はサブMCU15に入力されている。これにより、サブMCU15によってモータ91,92の回転数に基づきステアリングコラムのチルト位置およびテレスコピック位置を算出することが可能である。また、チルト機構6c、テレスコピック機構6dにセンサを設け、センサの出力信号に基づきチルト位置およびテレスコピック位置を検出しても良い。サブMCU15はこれらの信号に基づき、ステアリングコラムを所望のチルト位置およびテレスコピック位置まで移動させることができる。
図5に、ステアリング制御装置1の機能ブロック図を示す。上述したように、ステアリング制御装置1はメインMCU10、サブMCU15を有している。メインMCU10は、電流指令値演算部1030、加算器1035,電流制御部1032、故障診断部1033の機能を有し、これらはMCU10内のCPU103によって実現されるものである。
電流指令値演算部1030は、トルク信号T、車速信号、モータの検出電流i、操舵角信号(未図示)、および検出電圧(未図示)に基づき電流指令値Iを演算する機能を有している。この電流指令値Iはモータ3に供給する駆動電流値を表しており、電流指令値Iに等しい駆動電流がモータ3に供給されるような制御が行われる。また、電流指令値演算部1030には車速センサ2からの車速パルスが入力されており、車速に応じた操舵補助力を決定することが可能である。
また、電流指令値演算部1030は、ハンドル戻り補償、モータ最大電流制御を有している。例えば、ハンドル戻り補償は、ステアリング9を中立位置に復元させるための制御を行うものである。一般に、電動パワーステアリング装置においては、減速ギア8等の影響によりセルフアライニングトルクが弱くなり易く、このためにハンドルが中立位置に戻り難くなってしまう。そこで、セルフアライニングトルクの作用によってモータ3が回転させられる際のモータの端子電圧eおよびモータ電流iを検出することによりモータ角速度を検出し、ハンドルを中立位置に復元させるための補償電流値を算出している。
モータ電流検出回路120、121はモータ3に供給された電流を検出し、検出電流iの信号を出力する。この検出電流iは加算器1035にフィードバックされるとともに、電流指令値演算部1030に入力される。加算器1035は検出電流iと電流指令値Iとの偏差Δiを算出し、電流制御演算部1032に出力する。
電流制御演算部1032は、微分演算器、比例演算器、積分演算器から構成され、偏差Δiがゼロとなるような制御を行う機能を有している。微分補償器は制御の応答速度を改善するために設けられており、比例演算器は偏差Δiと所定の比例係数との乗算を行うためのものである。さらに、積分演算器は偏差Δiの時間軸で積分値を算出し、偏差Δiの定常値がゼロとなるような制御を行うためのものである。
故障診断部1033は、電動パワーステアリング制御装置1、モータ3、トルクセンサ4等の故障を診断し、所定のフェールセーフ処理を実行する機能を有している。故障診断は、例えば、モータ電流検出値、モータ端子電圧、ECU温度、モータ温度を監視することにより行われる。また、故障診断処理には、イグニッションキーをオンにした直後の初期診断と、モータを駆動するアシスト制御における定常診断とがある。故障発生時には、故障診断部1033は電流指令値演算部1030および電流制御演算部1032に指示を与えることにより、操舵補助トルクの漸減処理等を行った後、図示しないリレーをオフにして給電を停止する。
さらに、サブMCU15は、変換部151、加算機152、電流指令値演算部153の機能を有している。なお、図中では、1つの制御ブロックのみが記載されているが、チルトおよびテレスコピック用のモータ91,92のそれぞれに独立した2つの制御ブロックがサブMCU15に用意されている。
変換部15は、操作子7からの信号をモータ91,92の相対位置θに変換するためのものである。操作子7の操作に応じたモータ91,92の相対位置θの値をテーブルとして予め記憶し、このテーブルに基づいて相対位置θを決定しても良い。
加算器152は決定された相対位置θとセンサ902によって検出されたモータ91,92の相対位置θとの差分Δθを算出し、この差分Δθを電流指令値演算部153に与える。電流指令値演算部153は差分Δθの微分値ωを算出し、コントローラ910,920に与える。なお、上述したようにコントローラ910,920はモータ91,92に内蔵しても良くサブCPU15内、またはECU1内に設けても良い。
コントローラ910,920は、与えられた電流指令値ωに基づく駆動電流をモータ91,92に供給することによってモータ91,92を駆動する。モータ91,92の相対位置(回転数)θはセンサ902によって検出され、加算器152に入力される。このようにして、モータ91,92が所定の回転数だけ回転し、ステアリングコラムを所望のチルト位置およびテレスコピック位置に移動させることが可能となる。
続いて、本実施形態に係るステアリング制御装置の動作を説明する。図6は本実施形態に係るステアリング制御装置の動作を表すメインフローチャートである。先ず、ドライバによってイグニッションキーが挿入されると(ステップS101でYES)、メインMCU10はサブMCU15に対してチルトおよびテレスコピックの制御を許可する指示を与える。これにより、サブMCU15はチルトおよびテレスコピックの制御を開始し、ステアリングコラムのチルトおよびテレスコピック位置を調整することが可能となる(ステップS101)。すなわち、イグニッションキーの挿入がなされない限り、ステアリングコラムのチルト、テレスコピック位置を変更することはできない。このとき、例えば特開昭60−157962号公報に開示されたチルトリターン技術により、予め記憶されているチルト・テレスコピック位置にステアリングコラムを復元する動作を応用しても良い。
さらに、イグニッションキーがオンになると(ステップS102でYES)、メインMCU10は電動パワーステアリングの制御を開始する(ステップS103)。これにより、ステアリング6aの操舵に従い、操舵補助トルクがステアリングに印加される。
さらに、メインMCU10はステアリングコラムのチルト、テレスコピックの制御の許否を判断する(ステップS104)。かかる制御の許否は後述するように、電動パワーステアリングの制御、車速、シフトレバー、パーキングブレーキ等の状態に応じて判断される。イグニッションスイッチがオンになっている間(ステップS105でNO)、メインMCU10はステップS103〜S104の処理を繰り返し実行する。
イグニッションキーがオフになると(ステップS105でYES)、メインMCU10は電動パワーステアリングの制御を終了し、操舵補助トルクがステアリングに印加されなくなる(ステップS106)。イグニッションキーがオフになった後であっても、キーが抜き出されない限り(ステップS106でNO)、ステアリングコラムのチルトおよびテレスコピック制御は禁止されず、チルトおよびテレスコピック位置の調整が可能である。
その後、キーが抜き出されると(ステップS107でYES)、メインMCU10はチルトおよびテレスコピックの制御を禁止する(ステップS107)。すなわち、メインMCU10はキーが抜かれたことを検知し、サブMCU15に対してチルト及びテレスコピックの制御を禁止するように指示を与える。このとき、例えば特開昭60−157962号公報に開示されているチルトアウェイ技術により、チルトを跳ね上げ、テレスコを収納し、搭乗者が乗降し易いチルト・テレスコピック位置にステアリングコラムを移動させた後に、チルト及びテレスコピック制御を禁止しても良い。
図7はステップS104で示されたチルトおよびテレスコ制御の詳細を表すフローチャートである。ステップS201において、メインMCU10はトルクセンサ4によって検出されたトルクが予め定められた閾値以下であるか否かを判断する(ステップS201)。トルクが閾値を超えていた場合には(ステップS201でNO)、メインMCU10はチルトおよびテレスコピックの制御を禁止するよう、サブMCU15に指示を与える(ステップS206)。すなわち、操舵補助トルク発生用のモータ3に大電流を流す必要がある場合には、チルト・テレスコピック制御によるモータ91,92の駆動を禁止し、過電流が流れるのを防止している。また、ステアリングコラムのチルトおよびテレスコピック位置が動かないようにし、モータ3に余分な負荷がかかるのを防止することができる。
トルクが閾値以下である場合には(ステップS201でYES)、続いてメインMCU10は車速センサ2によって検出された車速が予め定められた閾値以下であるか否かを判断する(ステップS202)。車速が閾値を超えている場合には(ステップS202でNO)、メインMCU10はチルトおよびテレスコピックの制御を禁止するよう、サブMCU15に指示を与える(ステップS206)。車両が走行している場合には、ステアリングコラムを調整するのは危険を伴う。このため、かかる場合にはチルトおよびテレスコピックの制御を禁止することが望ましい。
車速が閾値以下である場合には(ステップS202でYES)、さらにメインMCU10はシフトレバーがパーキング、ニュートラル位置であるか否かを判断する(ステップS203)。シフトレバーがパーキング、ニュートラル以外の場合(ステップS203でNO)には、車両が走行可能な状態にあることから、安全性を考慮してチルトおよびテレスコピックの制御を禁止することが望ましい。従って、かかる場合には、メインMCU10はチルトおよびテレスコピックの制御を禁止するよう、サブMCU15に指示を与える(ステップS206)。
さらに、シフトレバーがパーキング、ニュートラルである場合(ステップS203でYES)、メインMCU10はパーキングブレーキが作動しているか否かを判断する(ステップS204)。パーキングブレーキが作動していない場合には(ステップS204でNO)、車両が走行可能な状態にあることから、安全性を考慮してチルトおよびテレスコピックの制御が禁止される(ステップS206)。そして、パーキングブレーキが作動している場合には(ステップS205でYES)、メインMCU10はサブMCU15に対してチルトおよびテレスコピックの制御を許可する(ステップS205)。
上述のフローチャートでは、入力トルク、車速、シフトレバー、パーキングブレーキのすべての条件が成立した場合にチルトおよびテレスコピックの制御を許可している。なお、これらのうちのいずれかの条件が成立した場合に制御を許可するように、本実施形態を構成しても良い。
図8はステップ103(図6)で示された電動パワーステアリング制御を表すフローチャートである。ステップS301において、メインMCU10はA/Dコンバータ101によってトルク信号、モータ駆動電流、モータ端子電圧等の信号をA/D変換する。さらに、メインMCU10は車速センサ2からの信号等を入力し(ステップS302)、これらの信号に基づき操舵補助トルクを表す電流指令値を演算する(ステップS303)。
演算された電流指令値は、図5に示されるように、モータ電流検出回路120,121からのモータ電流検出値とともに加算器1035に入力される。そして、加算器1035からの偏差Δiがゼロとなるように、電流制御演算部1032による制御が行われる。
続いて、メインMCU10は、タイマカウンタに基づき診断周期毎に故障診断処理を実行する。すなわち、タイマカウンタの値が診断周期に対応する値に達すると(ステップS304でYES)、メインMCU10の故障診断部1033は、ECU1,モータ3、トルクセンサ4等の故障を診断し、所定のフェールセーフ処理を実行する(ステップS305)。なお、故障診断処理は、電動パワーステアリング装置のみならず、チルトおよびテレスコピックの制御を行うサブMCU15,モータ91,92について併せて実行しても良い。
以上、本実施形態を説明したが、本発明は上述の構成に拘泥されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば、本実施形態に係るステアリング制御装置はコラムタイプ、ラックタイプを問わない。また、プログラムの形態は上述のフローチャートに限定されず、同様の機能を実現できるものであれば変更可能である。さらに、メインMCU、サブMCUを分けることなく、1つのMCUによって電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を実現しても良い。
本発明の実施形態に係るステアリング装置の概略図である。 本発明の実施形態に係るステアリング機構の外観図である。 本発明の実施形態に係る直流ブラシレスモータの断面図である。 本発明の実施形態に係るステアリング制御装置のハードウェアブロック図である。 本発明の実施形態に係るステアリング制御装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係るステアリング制御装置の動作を表すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るチルトおよびテレスコピック制御許可判断処理を表すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング制御処理を表すフローチャートである。
符号の説明
1 ECU(制御手段)
3 モータ
4 トルクセンサ
6 ステアリング機構
6c チルト機構
6d テレスコピック機構
10 メインMCU
15 サブMCU
91 モータ
92 モータ

Claims (10)

  1. ステアリングに印加されたトルクを検出するトルクセンサからのトルク信号を少なくとも入力する入力手段と、
    入力されたトルク信号に基づき操舵補助トルク発生用のモータを駆動するための電動パワーステアリング制御を実行する制御手段とを備えたステアリング制御装置において、
    前記制御手段は、ステアリングコラムのチルトおよび/またはテレスコピック調整用のモータを駆動するための電動チルト・テレスコピック制御を実行可能であり、イグニッションキーが挿入されると電動チルト・テレスコピック制御を実行し、前記イグニッションキーがオンになると電動パワーステアリング制御を実行し、前記イグニッションキーがオフになると電動パワーステアリング制御を終了し、前記イグニッションキーが抜き出されると電動チルト・テレスコピック制御を禁止することを特徴とするステアリング制御装置。
  2. 前記制御手段は、電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を同時に実行可能であることを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。
  3. 前記制御手段は、電動パワーステアリング制御を実行中は電動チルト・テレスコピック制御を禁止することを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記トルク信号が所定値以下の場合には電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を同時に実行可能であって、前記トルク信号が所定値を越えた場合には電動チルト・テレスコピック制御を禁止することを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。
  5. 前記制御手段は、車速が所定値以下の場合には電動パワーステアリング制御および電動チルト・テレスコピック制御を同時に実行可能であって、車速が所定値を越えた場合には電動チルト・テレスコピック制御を禁止することを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。
  6. 前記制御手段は、シフトポジションがパーキングレンジまたはニュートラルポジション以外の場合には電動チルト・テレスコピック制御を禁止することを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。
  7. 前記制御手段は、パーキングブレーキが解除された場合は電動チルト・テレスコピック制御を禁止することを特徴とする請求項1に記載のステアリング制御装置。
  8. 前記モータは直流ブラシレスモータであって、駆動制御回路を内蔵したことを特徴とする請求項7に記載のステアリング制御装置。
  9. ステアリングに印加されたトルクを検出するトルクセンサからのトルク信号をA/D変換するA/Dコンバータと、
    車速を表す車速信号、およびA/D変換されたトルク信号に基づき操舵補助トルク発生用のモータを制御するための電動パワーステアリング制御ユニットと、
    操作子の操作に応じてステアリングコラムのチルトおよび/またはテレスコピック調整用のモータを制御するための電動チルト・テレスコピック制御ユニットとを備え、
    前記電動パワーステアリング制御ユニットの動作状態に応じて、前記電動チルト・テレスコピック制御ユニットの制御の許否が決定され、
    前記電動チルト・テレスコピック制御ユニットは、イグニッションキーが挿入されると電動チルト・テレスコピック制御を実行し、前記イグニッションキーが抜き出されると電動チルト・テレスコピック制御を禁止し、
    前記電動パワーステアリング制御ユニットは、前記イグニッションキーがオンになると電動パワーステアリング制御を実行し、前記イグニッションキーがオフになると電動パワーステアリング制御を終了するステアリング制御装置。
  10. 前記電動チルト・テレスコピック制御ユニットの制御が禁止された場合には、チルトおよび/またはテレスコピック調整用のモータの駆動電流を遮断することを特徴とする請求項9に記載のステアリング制御装置。
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