JP2009110814A - 除電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用環境に変化が生じても適切なメンテナンス時期を検知することのできる除電装置を提供する。
【解決手段】対向電極21とグランド24との間に流れる電流のイオン電流値と基準レベルである基準電流値との比較を行う判定部40と、放電針20の先端側にある対向電極に21に直接且つ着脱可能に設けられたノズル22の装着の有無によって基準電流値を調整する制御部30とを備え、判定部40にて基準電流値とイオン電流値とを比較することによってノズル22の装着の装着時と非装着時といった使用環境の変更があった場合でも適切なメンテナンス時期を検知している。
【選択図】図1
【解決手段】対向電極21とグランド24との間に流れる電流のイオン電流値と基準レベルである基準電流値との比較を行う判定部40と、放電針20の先端側にある対向電極に21に直接且つ着脱可能に設けられたノズル22の装着の有無によって基準電流値を調整する制御部30とを備え、判定部40にて基準電流値とイオン電流値とを比較することによってノズル22の装着の装着時と非装着時といった使用環境の変更があった場合でも適切なメンテナンス時期を検知している。
【選択図】図1
Description
本発明は、高電圧を放電針に印加することでイオンを生成し、生成されたイオンを除電対象物に供給することにより除電を行うようにした除電装置に関する。
従来、物体に働く摩擦力、機械的力、電気的力等で物体に帯電した静電気をイオンで中和して静電気を除去する除電装置がある。例えば特許文献1には、針状の放電電極と対向電極との間に高電圧を印加して、空気中にコロナ放電を発生させ、これにより生じるイオンを放電針の周りを通過させるエアによって対象物に供給することにより除電を行う除電装置が開示されている。
この種の除電装置は、例えば放電針に周囲空気中の埃等が付着したり、長期仕様により放電針の先端が摩耗したりすると、コロナ放電が発生し難くなり、除電能力が低下する。従って、放電針の清掃や交換等のメンテナンスを行う必要がある。このメンテナンス時期を判断するために、除電装置には判定回路が備えられている。この判定回路は、例えば対向電極とグランドとの間に接続した抵抗に流れる電流(イオン電流)を検出し、検出したイオン電流値と所定の基準電流値とを比較する。そして、コロナ放電が発生し難くなるとイオン電流値が低下することから、この比較結果に基づいてイオン電流値が基準電流値より低くなったときに放電劣化が生じたとして、メンテナンスが必要である旨を報知ようになっている。
実開平6−68398号公報
ところで、除電装置は、その使用目的(例えば局所的な除電)に合わせてノズルを装着して使用することがある。
しかしながら、ノズルの装着時と非装着時とでイオン電流値が異なる。このため、異常を報知するタイミングがずれる、つまりメンテナンス時期であるということを適切な時期に報知することができないこととなる。またこのようなことは、ノズルの装着の有無に関わらず、使用環境の比較的大きな変化に対しても同様に起こり得る。
しかしながら、ノズルの装着時と非装着時とでイオン電流値が異なる。このため、異常を報知するタイミングがずれる、つまりメンテナンス時期であるということを適切な時期に報知することができないこととなる。またこのようなことは、ノズルの装着の有無に関わらず、使用環境の比較的大きな変化に対しても同様に起こり得る。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、使用環境に変化が生じても適切なメンテナンス時期を検知することのできる除電装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、高電圧が放電針に印加され、該放電針と対向電極との間にイオンを生成して除電対象物の除電を行う除電装置であって、前記対向電極とグランドラインとの間に流れる電流の測定電流値と基準レベルの基準電流値との比較を行う比較手段と、前記放電針の先端側に着脱可能に設けられたノズルの装着の有無によって前記基準電流値を調整する調整手段とを備えたことをその要旨とする。
この構成では、対向電極とグランドラインとの間に流れる電流の測定電流値と基準レベルの基準電流値との比較を行う比較手段と、基準電流値を調整する調整手段とを備えた。これにより、基準電流値を調整可能であり、使用環境によって変化する測定電流値に対応することが可能となる。そのため、比較手段にて基準電流値と測定電流値とを比較することによって使用環境に関わらず適切なメンテナンス時期を検知することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の除電装置において、前記調整手段は、前記放電針の先端側に着脱可能に設けられたノズルの装着の有無によって前記基準電流値を調整することをその要旨とする。
この構成では、調整手段は、放電針の先端側に着脱可能に設けられたノズルの装着の有無によって自動若しくは手動で基準電流値を調整したことで、ノズル装着の有無に対応して適切にメンテナンス時期を検知することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の除電装置において、前記比較手段により前記測定電流値が前記基準電流値以下と判定された場合に報知を行う報知手段を備えたことをその要旨とする。
この構成では、比較手段により測定電流値が基準電流値以下と判定された場合に、報知を行う報知手段を備えたことでメンテナンス時期を報知することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の除電装置において、前記調整手段は、初期状態における測定電流値の所定割合分の電流値を基準電流値とすることをその要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の除電装置において、前記調整手段は、初期状態における測定電流値の所定割合分の電流値を基準電流値とすることをその要旨とする。
この構成では、調整手段は、初期状態における測定電流値の所定割合分の電流値を基準電流値としたことで、的確且つ容易に基準電流値を設定することが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の除電装置において、前記調整手段は、操作手段の操作時における測定電流値の所定割合分の電流値を基準電流値とすることをその要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の除電装置において、前記調整手段は、操作手段の操作時における測定電流値の所定割合分の電流値を基準電流値とすることをその要旨とする。
この構成では調整手段は、操作手段の操作時における測定電流値の所定割合分の電流値を基準電流値としたことで、例えば使用者が操作手段を操作してその操作に従って的確且つ容易に基準電流値を設定することが可能となる。使用者が操作手段を操作するという工程を盛り込むことによって、使用者が基準電流値を所望のタイミングで設定することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の除電装置において、前記所定割合を変更可能な変更手段を備えることをその要旨とする。
この構成では、所定割合を変更可能な変更手段を備えたことで、所定割合を変更することができる。また、例えば変更手段を使用者が使用することで所望の割合に設定することもできる。
この構成では、所定割合を変更可能な変更手段を備えたことで、所定割合を変更することができる。また、例えば変更手段を使用者が使用することで所望の割合に設定することもできる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の除電装置において、複数の操作スイッチを備え、複数の前記操作スイッチにそれぞれ対応する設定用電流値を記憶手段に記憶し、前記調整手段は、前記操作スイッチに対応する設定用電流値を前記記憶手段から読み出して前記基準電流値とすることをその要旨とする。
この構成では、複数の操作スイッチと、複数の前記操作スイッチにそれぞれ対応する設定用電流値を記憶する記憶手段とを備え、調整手段は、操作スイッチに対応する設定用電流値を記憶手段から読み出して基準電流値とした。これにより、例えば使用者が操作スイッチを押すことで、調整手段は記憶手段から基準電流値を適切に選択するため、その選択された基準電流値と測定電流値とを比較手段により比較することによって適切なメンテナンス時期を検知することができる。また、請求項3と組み合わせることでメンテナンス時期を報知することもできる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の除電装置において、操作スイッチの操作回数に対応する設定用電流値を記憶手段に記憶し、前記調整手段は、前記操作スイッチに対応する設定用電流値を前記記憶手段から読み出して前記基準電流値とすることをその要旨とする。
この構成では、操作スイッチの操作回数に対応する設定用電流値を記憶手段に記憶し、前記調整手段は、前記操作スイッチに対応する設定用電流値を前記記憶手段から読み出して前記基準電流値とした。これにより、例えば、使用者が操作スイッチを1回押すとその操作に対応して基準電流値が設定され、操作スイッチを2回押すとその操作に対応して基準電流値を設定することができるため、その操作に対応して設定された基準電流値と測定電流値とを比較手段により比較することによって適切なメンテナンス時期を検知することができる。また、請求項3と組み合わせることでメンテナンス時期を報知することもできる。
従って、上記記載の発明によれば、使用環境に変化が生じても適切なメンテナンス時期を検知することのできる除電装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、除電装置10のブロック回路図である。除電装置10は、帯電した集積回路等の除電対象物Wに正負のイオンを供給して、該除電対象物Wを電気的に中和するために用いられる。除電装置10は交流電源11に接続され、詳しくは交流電源11が低圧側スイッチ12を介して正極性の高電圧を生成する正高電圧生成回路13に接続されるとともに、低圧側スイッチ14を介して負極性の高電圧を生成する負高電圧生成回路15に接続されている。
図1は、除電装置10のブロック回路図である。除電装置10は、帯電した集積回路等の除電対象物Wに正負のイオンを供給して、該除電対象物Wを電気的に中和するために用いられる。除電装置10は交流電源11に接続され、詳しくは交流電源11が低圧側スイッチ12を介して正極性の高電圧を生成する正高電圧生成回路13に接続されるとともに、低圧側スイッチ14を介して負極性の高電圧を生成する負高電圧生成回路15に接続されている。
正高電圧生成回路13は、低圧側スイッチ12に接続されるトランス13aと、同トランス13aに接続される倍電圧整流回路13bとから構成されている。トランス13aは、交流電源11から印加された電圧を、その巻き数比に応じた電圧に昇圧して倍電圧整流回路13bに出力する。そして、倍電圧整流回路13bは、トランス13aにより昇圧された電圧を、正極性の直流電圧に整流するとともに所定の倍率(例えば、2倍)の電圧にして出力する。このようにして、正高電圧生成回路13は、正極性の高電圧を出力するようになっている。同様に、負高電圧生成回路15は、低圧側スイッチ14に接続されるトランス15aと、同トランス15aに接続される倍電圧整流回路15bを備えている。そして、負高電圧生成回路15は、交流電源11により印加される電圧をトランス15aにより昇圧して倍電圧整流回路15bに出力し、倍電圧整流回路15bにより負極性の直流電圧に整流するとともに所定の倍率の電圧にすることで、負極性の高電圧を出力するようになっている。尚、本実施の形態では、倍電圧整流回路13b,15bは、所謂コッククロフト・ウォルトン型の倍電圧整流回路として構成されている。
正高電圧生成回路13の出力端子は、高圧側スイッチ16を介して放電針20に接続されるとともに、負高電圧生成回路15の出力端子は、高圧側スイッチ17を介して放電針20に接続されている。この放電針20の先端側には、環状の対向電極21が設けられており、この対向電極21に円環状のノズル22が着脱可能に設けられている。また、対向電極21は電流検出用抵抗23に接続したことで、該電流検出用抵抗23を介してグランド24に電流が流れる。本実施形態では、電流検出用抵抗23に流れる電流のイオン電流値を計測している。尚、このイオン電流値は測定電流値に相当する。
高圧側スイッチ16がオンすることで正高電圧生成回路13により生成された正極性の高電圧が放電針20に印加され、該放電針20において正極性のイオンが生成される。高圧側スイッチ17がオンすることで、負高電圧生成回路15により生成された負極性の高電圧が放電針20に印加され、該放電針20において負極性のイオンが生成される。そして、放電針20において生成されたイオンは、対向電極21を介して除電対象物Wに供給されて、除電対象物Wの除電が行われる。
低圧側スイッチ12,14及び高圧側スイッチ16,17は、制御部30と接続されており、該制御部30からの制御信号Sにより、低圧側スイッチ12及び高圧側スイッチ16と、低圧側スイッチ14及び高圧側スイッチ17とが相補的にオンオフするようになっている。例えば、制御部30の制御信号SがHレベルの場合には、低圧側スイッチ12及び高圧側スイッチ16がオンするとともに、低圧側スイッチ14及び高圧側スイッチ17がオフして、放電針20に正極性の高電圧が印加されるようになっている。一方、制御部30の制御信号SがLレベルの場合には、低圧側スイッチ12及び高圧側スイッチ16がオフするとともに、低圧側スイッチ14及び高圧側スイッチ17がオンして、放電針20に負極性の高電圧が印加されるようになっている。そして、制御部30は、その所定の周波数に応じて低圧側スイッチ12,14及び高圧側スイッチ16,17のオンオフを切り換えることで、正極性の高電圧と負極性の高電圧とを、放電針20に対して指令周波数で交互に印加するようになっている。この交互の印加によって、正極性のイオンと負極性のイオンとが交互に除電対象物Wに供給されて除電が行われる。
次に、除電装置10のメンテナンス時期について図1及び図2を利用して説明する。
図2(a)(b)は、除電装置10の使用時間に伴い生じるイオン電流値の低下を示す説明図である。図2(a)はノズル22装着時を示したものであり、図2(b)はノズル22非装着時を示したものである。図2(a)(b)の横軸は除電装置10の使用時間を示し、縦軸はイオン電流値を示している。尚、図2(a)(b)の縦軸は、いずれも同じスケールで示しており、図からもわかるように、ノズル22装着時と非装着時とではイオン電流値は相対的にノズル20装着時の方が大きい。また、図2(a)(b)の横軸は、使用時間のt1とt2がほぼ同じになるようなスケールで示している。
図2(a)(b)は、除電装置10の使用時間に伴い生じるイオン電流値の低下を示す説明図である。図2(a)はノズル22装着時を示したものであり、図2(b)はノズル22非装着時を示したものである。図2(a)(b)の横軸は除電装置10の使用時間を示し、縦軸はイオン電流値を示している。尚、図2(a)(b)の縦軸は、いずれも同じスケールで示しており、図からもわかるように、ノズル22装着時と非装着時とではイオン電流値は相対的にノズル20装着時の方が大きい。また、図2(a)(b)の横軸は、使用時間のt1とt2がほぼ同じになるようなスケールで示している。
図2(a)に示す時間t=0の時のイオン電流値は、ノズル20装着時の除電装置10を予め試験等を行い、それによって得られた電流値を100%として示している。そして、t=0の時のイオン電流値を基にその電流値の70%の電流値を基準電流値NAとし、その基準電流値NAはその時々のイオン電流値と比較することでメンテナンス時期を検知するために用いるものである。同様に、図2(b)に示す時間t=0の時のイオン電流値は、ノズル22非装着時の除電装置10を予め試験等を行い、それによって得られた電流値を100%として示している。そして、t=0の時のイオン電流値を基にその電流値の70%の電流値を基準電流値NNとし、その基準電流値NNはその時々のイオン電流値と比較することでメンテナンス時期を検知するために用いるものである。尚、ノズル22が装着時であっても非装着時あってもメンテナンス時期は、ほぼ同時期になるように設定している。基準電流値NA,NNのいずれもt=0におけるイオン電流値の70%としたことで時間t1≒t2となるようになっており、ノズル22が装着時と非装着時であってもメンテナンス時期は、略同時期となるようになっている。
上述した通り、ノズル22の装着時と非装着時いずれにおいてもメンテナンス時期が略同時期になるように設定しており、ノズル22の装着・非装着を使用者が制御部30に接続されている操作器42に設けられた操作スイッチ42a,42bのいずれか一方を選択することで可能としている。
図1に示す操作器42に設けられた操作スイッチ42aが押されると、制御部30はノズル22が装着されていると判断する。そして、電流検出用抵抗23に流れるイオン電流値を接点Xに接続された判定部40にて計測するとともに、制御部30では基準電流記憶部41に記憶されている設定用電流値NAXを基準電流値NAと設定し、判定部40にてその基準電流値NAと計測したイオン電流値とを比較する。イオン電流値が基準電流値NA以下(図2(a)中のt≧t1)、即ち判定部40にてメンテナンス時期であると検知した場合、判定部40は制御部30を介して該制御部30に接続された報知装置43によって表示による報知を行うことでメンテナンス時期を報知するようになっている。
操作スイッチ42bが押されると、制御部30はノズル22が非装着であると判断する。そして、このイオン電流値を接点Xに接続された判定部40にて計測するとともに、制御部30では基準電流記憶部41に記憶されている設定用電流値NNXを基準電流値NNと設定し、判定部40にてその基準電流値NNと計測したイオン電流値とを比較する。イオン電流値が基準電流値NN以下(図2(b)中のt≧t2)、即ち判定部40にてメンテナンス時期であると判定した場合、判定部40は制御部30を介して該制御部30に接続された報知装置43によって表示による報知を行うことでメンテナンス時期を報知するようになっている。
即ち、本実施の形態における除電装置10は、ノズル22の装着・非装着が操作器42の操作スイッチ42a,42bにて選択された場合、その選択に応じて制御部30が基準電流記憶部41に記憶されている設定用電流値NAX,NNXから基準電流値NA,NNを設定する。そして、ノズル22装着時は基準電流値NAとイオン電流値との比較が判定部40にて行われ、ノズル22非装着時は基準電流値NNとイオン電流値との比較が判定部40にて行われる。これにより、ノズル22装着時と非装着時のいずれの場合であっても、メンテナンス時期を適切に検知することができる。そして、イオン電流値が基準電流値NN,NA以下の場合に制御部30に接続された報知装置43によって表示による報知が行われることで、使用者に対してメンテナンス時期を報知することができる。
次に、本実施の形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)対向電極21とグランド24との間に流れる電流のイオン電流値と基準レベルである基準電流値NN,NAとの比較を行う判定部40と、放電針20の先端側にある対向電極21に直接且つ着脱可能に設けられたノズル22の装着の有無によって基準電流値NA,NNを調整する制御部30とを備えた。これにより、ノズル22を装着時は基準電流値NAに調整可能であり、ノズル22非装着時は基準電流値NNに調整可能であるため、ノズル22の装着の有無によって異なるイオン電流値に対応することが可能となる。また、ノズル22の装着時と非装着時とで、いずれもメンテナンス時期が略同時期(t1≒t2)となるように基準電流値NN,NAを設定したことで、判定部40にて基準電流値NA,NNとイオン電流値とを比較することによってノズル22の装着時と非装着時といった使用環境の変更があった場合であっても適切にメンテナンス時期を検知することができる。
(1)対向電極21とグランド24との間に流れる電流のイオン電流値と基準レベルである基準電流値NN,NAとの比較を行う判定部40と、放電針20の先端側にある対向電極21に直接且つ着脱可能に設けられたノズル22の装着の有無によって基準電流値NA,NNを調整する制御部30とを備えた。これにより、ノズル22を装着時は基準電流値NAに調整可能であり、ノズル22非装着時は基準電流値NNに調整可能であるため、ノズル22の装着の有無によって異なるイオン電流値に対応することが可能となる。また、ノズル22の装着時と非装着時とで、いずれもメンテナンス時期が略同時期(t1≒t2)となるように基準電流値NN,NAを設定したことで、判定部40にて基準電流値NA,NNとイオン電流値とを比較することによってノズル22の装着時と非装着時といった使用環境の変更があった場合であっても適切にメンテナンス時期を検知することができる。
(2)判定部40によりノズル22装着時のイオン電流値が基準電流値NA以下若しくは判定部によりノズル22非装着時のイオン電流値が基準電流値NN以下と判定した場合に、制御部30に接続された報知装置43によって表示による報知が行われることで使用者に対してメンテナンス時期を報知することができる。
(3)操作器42に設けられた操作スイッチ42a,42bと、その操作スイッチ42a,42bにそれぞれ対応する設定用電流値NAX,NNXを記憶する基準電流記憶部41とを備え、制御部30は、操作スイッチ42a,42bに対応する設定用電流値NAX,NNXの一方を基準電流記憶部41から読み出して基準電流値NA,NNとした。これにより、使用者が操作スイッチ42aを押した場合は、制御部30は設定用電流値NAXを基準電流記憶部41から読み出して基準電流値NAと設定する。また、使用者が操作スイッチ42bを押した場合は、制御部30は設定用電流値NNXを基準電流記憶部41から読み出して基準電流値NAと設定する。その選択された基準電流値NA,NNのいずれか一方と判定部40が計測したイオン電流値とを判定部40にて比較することによって適切なメンテナンス時期を検知することができる。
尚、本発明の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、ノズル22の有無によって基準電流値NN,NAを切り換えているが、こうした構成に限らず、ノズルの形状や種類によっても基準電流値を設定してもよい。
・上記実施の形態では、ノズル22の有無によって基準電流値NN,NAを切り換えているが、こうした構成に限らず、ノズルの形状や種類によっても基準電流値を設定してもよい。
・上記実施の形態では、基準電流値NN,NAは使用時間t=0における試験によって得られたイオン電流値の70%の電流値として設定しているが、数値はこれに限らない。また、使用時間t=0ではなく、所定時間(例えば1秒間)に流れるイオン電流の平均値を基に基準電流値を決定してもよい。
・上記実施の形態では、基準電流値NN,NAは何れもイオン電流値の70%の電流値として設定しているが、こうした構成に限らず、例えばノズル22の装着時の基準電流値はイオン電流値の50%として、ノズル22の非装着時の基準電流値はイオン電流値の80%というようにしてもよい。要は、ノズル22の装着時と非装着時のメンテナンス時期が何れも略同じであればよいのである。
・上記実施の形態では、予め試験等によって基準電流値NN,NAを決定しているが、こうした構成に限らない。例えば、操作器42に操作スイッチ42a,42bとは異なるスイッチを設けて、該スイッチが押された場合にイオン電流値を計測してその値の所定割合(例えば70%等)を基準電流値として使用してもよい。また、例えば操作器42に新たに数値設定することが可能なスイッチを設けて、そのスイッチを操作することによって所定割合を使用者が所望する割合に変更可能にしてもよい。
・上記実施の形態では、判定部40によってイオン電流値が基準電流値NA,NN以下かどうかの比較を行っているが、こうした構成に限らず、基準電流値NA,NNとは異なる基準電流値を電流検出用抵抗23に流れるイオン電流値よりも大きい値として設定してもよい。これにより、除電装置10のイオン放出量が異常に高い等といった場合を検出することができる。
・上記実施の形態では、報知装置43によって表示による報知を行っているが、こうした構成に限らない。例えば、ブザーなどによって音を発生させてメンテナンス時期の報知を行ってもよい。
・上記実施の形態では、交流電源11を用いて放電針20と対向電極21との間に正極性のイオンと負極性のイオンを交互に発生させているが、こうした構成に限らず、例えば直流電源と2つの放電針とを用いて一方の放電針から正極性のイオンを発生させるとともに他方の放電針から負極性のイオンを発生させるようにしてもよい。
・上記実施の形態では、ノズル22を対向電極21に直接且つ着脱可能に設けているが、こうした構成に限らず対向電極21以外にノズル22を接続してもよい。
・上記実施の形態では、操作器42に設けられた操作スイッチ42a,42bによってノズル22の装着、非装着に応じて使用者が選択しているが、こうした構成に限らない。例えば、ノズル22の装着、非装着を検出するセンサ(例えば光電センサ等)を用いてノズル22の装着、非装着を検知して自動的に基準電流値NA,NNのいずれか一方が選択されるようにしてもよい。
・上記実施の形態では、操作器42に設けられた操作スイッチ42a,42bによってノズル22の装着、非装着に応じて使用者が選択しているが、こうした構成に限らない。例えば、ノズル22の装着、非装着を検出するセンサ(例えば光電センサ等)を用いてノズル22の装着、非装着を検知して自動的に基準電流値NA,NNのいずれか一方が選択されるようにしてもよい。
・上記実施の形態では、複数の操作スイッチ42a,42bを選択することによって基準電流値を決定しているが、こうした構成に限らず、例えば操作スイッチの操作回数によって基準電流値を決定してもよい。上記実施の形態に適用するならば、例えば単一の操作スイッチが一回押された場合は基準電流値NNが設定され、二回押された場合は基準電流値NAが設定されるようになるといったことが考えられる。
・上記実施の形態では、ノズル22の装着時と非装着時といった使用環境の変更があった場合に、基準電流値NA,NNを変更するようにしているが、こうした構成に限らず、他の使用環境の変更によっても基準電流値を変更するようにしてもよい。
10…除電装置、20…放電針、21…対向電極、22…ノズル、24…グランド(グランドライン)、30…制御部(調整手段)、40…判定部(比較手段)、41…基準電流記憶部(記憶手段)、42…操作器(操作手段)、42a…操作スイッチ、42b…操作スイッチ、43…報知装置(報知手段)、NA…基準電流値、NAX…設定用電流値、NN…基準電流値、NNX…設定用電流値、W…除電対象物。
Claims (8)
- 高電圧が放電針に印加され、該放電針と対向電極との間にイオンを生成して除電対象物の除電を行う除電装置であって、
前記対向電極とグランドラインとの間に流れる電流の測定電流値と基準レベルの基準電流値との比較を行う比較手段と、
前記基準電流値を調整する調整手段と
を備えたことを特徴とする除電装置。 - 請求項1に記載の除電装置において、
前記調整手段は、前記放電針の先端側に着脱可能に設けられたノズルの装着の有無によって前記基準電流値を調整することを特徴とする除電装置。 - 請求項1または2に記載の除電装置において、
前記比較手段により前記測定電流値が前記基準電流値以下と判定した場合に、報知を行う報知手段を備えたことを特徴とする除電装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の除電装置において、
前記調整手段は、初期状態における測定電流値の所定割合分の電流値を基準電流値とすることを特徴とする除電装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の除電装置において、
前記調整手段は、操作手段の操作時における測定電流値の所定割合分の電流値を基準電流値とすることを特徴とする除電装置。 - 請求項5に記載の除電装置において、
前記所定割合を変更可能な変更手段を備えることを特徴とする除電装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の除電装置において、
複数の操作スイッチを備え、複数の前記操作スイッチにそれぞれ対応する設定用電流値を記憶手段に記憶し、
前記調整手段は、前記操作スイッチに対応する設定用電流値を前記記憶手段から読み出して前記基準電流値とすることを特徴とする除電装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の除電装置において、
操作スイッチの操作回数に対応する設定用電流値を記憶手段に記憶し、
前記調整手段は、前記操作スイッチに対応する設定用電流値を前記記憶手段から読み出して前記基準電流値とすることを特徴とする除電装置。
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- 2007-10-30 JP JP2007282173A patent/JP2009110814A/ja active Pending
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