JP2009110699A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】雄端子金具の挿入姿勢の傾きを防止する。
【解決手段】挿入済みの雄端子金具30は、ランス17と抜止部57との係止により抜止めされる。リテーナ50に設けたガイド部58は、リテーナ50が仮係止位置にある状態において、雄端子金具30を挟んでランス17とは反対側であってランス17よりも後方に位置するように配され、挿入過程の雄端子金具30を摺接させる。雄端子金具30の挿入過程において、弾性撓みしているランス17からタブ32に対して押圧力が作用しても、ランス17の反対側では雄端子金具30がガイド部58に当接しているので、雄端子金具30の姿勢が傾いたままになる虞はない。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、ハウジング内のキャビティ内に後方から雄端子金具を挿入し、正規挿入された雄端子金具を、キャビティの内壁のランスの係止作用によって抜止めするとともに、ハウジングにおけるランスよりも後方の位置に、雄端子金具の挿入方向と交差する方向にリテーナを組付け、そのリテーナを雄端子金具に係止させることによっても、雄端子金具の抜止めを図るようになっている。
リテーナは、抜止部を有し、キャビティに対する雄端子金具の挿入動作を許容する仮係止位置と、抜止部を雄端子金具の挿入経路中に進出させて挿入済みの雄端子金具に係止させる本係止位置とに保持される。
特開2005−5121号公報
この種のコネクタでは、リテーナが仮係止位置にあるときに、抜止部が雄端子金具の挿入経路外へ退避するので、挿入途中の雄端子金具の外面と、リテーナのキャビティに臨む面との間に隙間が空くものがある。このような形態のコネクタでは、弾性撓みしたランスが、雄端子金具の前端のタブに対して、抜止部が退避している側とは反対側から押圧したときに、雄端子金具の挿入姿勢が傾き、タブがキャビティの前面壁と干渉して挿入動作に支障を来すことが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、雄端子金具の挿入姿勢の傾きを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、内部にキャビティを有し、前記キャビティの内壁に弾性撓み可能なランスが形成されているハウジングと、前端部にタブを有し、後方から前記キャビティに挿入される雄端子金具と、前記雄端子金具に係止される抜止部を有するリテーナとを備え、前記リテーナは、前記ハウジングに対し、前記雄端子金具の挿入動作を許容する仮係止位置と、挿入済みの前記雄端子金具に前記抜止部を係止させる本係止位置との間での移動を可能に取り付けられるようになっており、挿入済みの前記雄端子金具に前記ランスと前記抜止部とを係止させることで、前記雄端子金具を抜止めするようにしたコネクタにおいて、前記リテーナには、前記リテーナが仮係止位置にある状態において、前記雄端子金具を挟んで前記ランスとは反対側であって前記ランスよりも後方に位置するように配されて、挿入過程の前記雄端子金具を摺接させるガイド部が設けられているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ガイド部が、前記雄端子金具の挿入方向に沿って連続した形態であるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記ガイド部は、前記雄端子金具の挿入過程において、前記タブが前記ランスに当接するより前に、前記雄端子金具と接触する位置に配されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記雄端子金具は、タブの後端に連なる角筒部と、前記角筒部よりも幅狭であって前記角筒部の後端に連なる電線接続部とを有し、前記雄端子金具が正規挿入された状態では、前記角筒部が前記ガイド部よりも前方に位置し、前記リテーナが本係止位置に移動した状態では、前記ガイド部が前記キャビティ内における前記雄端子金具の挿入領域内に進出するようになっており、前記ガイド部は、前記角筒部の幅方向における端縁部外面と対応する形態とされているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記抜止部は、前記リテーナが仮係止位置にある状態で前記雄端子金具と非接触となる位置に配されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記ガイド部の前端部には、前記雄端子金具の挿入方向に対して傾斜したテーパ面が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
雄端子金具の挿入過程において、弾性撓みしているランスからタブに対して押圧力が作用しても、ランスの反対側では雄端子金具がガイド部に当接しているので、雄端子金具の姿勢が傾いたままになる虞はない。
<請求項2の発明>
ガイド部が、雄端子金具の挿入方向に沿って連続しているので、雄端子金具を正しい姿勢に安定して保持することができる。
<請求項3の発明>
雄端子金具の挿入過程では、タブがランスからの弾性押圧力を受ける前に、ガイド部によって雄端子金具の姿勢が正しく保たれるので、雄端子金具の姿勢は、終始安定する。
<請求項4の発明>
雄端子金具が正規挿入されてリテーナが本係止位置に移動した状態では、ガイド部は、角筒部の後方において雄端子金具の挿入領域内に進出するのであるが、ガイド部は、幅方向において角筒部の端縁部と対応するように配され、電線圧着部は角筒部よりも幅狭とされているので、リテーナが本係止位置に移動しても、ガイド部が電線圧着部と干渉する虞はない。
<請求項5の発明>
抜止部は、リテーナが仮係止位置にある状態で雄端子金具と非接触となる位置に配されているので、挿入途中の雄端子金具との接触に起因する切削等の損傷を受けることがない。したがって、抜止部と雄端子金具との係止代が確保され、雄端子金具を確実に抜止めすることができる。
<請求項6の発明>
ガイド部の前端部にテーパ面を形成したので、リテーナを仮係止位置に移動させた状態で雄端子金具をキャビティから抜くときに、雄端子金具がガイド部の前端に突き当たる虞がなく、雄端子金具の抜取りを円滑に行うことができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図17を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、互いに嵌合・離脱が可能な雄コネクタMと雌コネクタFとから構成されている。
まず、雄コネクタMについて説明する。
雄コネクタMは、雄ハウジング10(本発明の構成要件であるハウジング)と、雄ハウジング10に取り付けられる複数の雄端子金具30と、雄ハウジング10に取り付けられるリテーナ50とを備えて構成されている。尚、図8、図10、図11においては、端子収容部11の図示を省略している。
雄ハウジング10は、合成樹脂製であり、ブロック状をなす端子収容部11と、端子収容部11の前端外周縁から前方へ角筒状に延出するフード部12とを一体に形成したものである。図1及び図2に示すように、端子収容部11内には、前後方向に貫通する複数のキャビティ13が、上下2段に分かれて形成されている。各キャビティ13の後端は、雄端子金具30を挿入させるための入り口として端子収容部11の後端面において大きく開口され、キャビティ13の前端は、雄端子金具30のタブ32を挿通させるための挿通孔14として端子収容部11の前端面(フード部12の奥端面)に開口されている。挿通孔14は、キャビティ13の前面壁を貫通する形態となっており、この前面壁における挿通孔14よりも下方の位置には、前止まり部15が形成されている。また、キャビティ13の下面における前端部は、正規挿入された雄端子金具30を下から支承するための支承面16となっている。
各キャビティ13には、その上面壁に沿って前方へ片持ち状に延出した形態のランス17が一体に形成されている。ランス17は、前後方向においてキャビティ13の前端部(前止まり部15よりも後方の位置であって、前後方向においては支承面16とほぼ同じ位置)に配されている。ランス17の下面(キャビティ13に臨む面)には抜止め突起18が形成されている。抜止め突起18の前面は、前後方向(キャビティ13に対する雄端子金具30の挿抜方向)と略直角な係止面18aとなっており、抜止め突起18の下面は、雄端子金具30の挿入方向に対して斜めをなすように湾曲した誘導斜面18bとなっている。かかるランス17は、常には、抜止め突起18をキャビティ13の上面壁よりも下方へ突出させて雄端子金具30の挿入経路上に進出させる係止位置にあるが、抜止め突起18を雄端子金具30の挿入経路から上方へ待避するように弾性撓みし得るようになっている。
また、端子収容部11には、その下面に開口する収容空間19が形成されている。この収容空間19は、下段側のキャビティ13におけるランス17よりも後方の領域、及び上段のキャビティ13におけるランス17よりも後方の領域に連通している。この収容空間19には、下方からリテーナ50が組み付けられるようになっている。
また、図8,10に示すように、フード部12には、その一方の側壁を前端から後方へ切欠した形態の逃がし溝20が形成されている。逃がし溝20の上側の開口縁には、その前端位置から下方へ突出する解除部21が形成されている。さらに、図13及び図14に示すように、側壁における逃がし溝20よりも上方の領域と下方の領域は、他方の側壁よりも肉厚となっていて、これにより、逃がし溝20側の側壁の剛性が高められている。この肉厚の側壁の外側面には、逃がし溝20の上側の開口縁に沿った領域と、逃がし溝20の下側の開口縁に沿った領域とをテーパ状に切欠した形態の逃がし斜面22が形成されている。
また、図8及び図10に示すように、フード部12の上面壁25には、その左右方向における略中央位置から下方へ突出するロック用突部23が形成されている。このロック用突部23が形成されている上面壁25は、図13及び図14に示すように、上面(外面)が全幅に亘って面一状であるのに対し、下面(内面)は、幅方向における略中央領域が浅く凹んだ形態となっている。これにより、上面壁25の幅方向における両端側の部分は肉厚部25aとなっており、幅方向における略中央領域は肉厚部25aよりも薄い肉薄部25bとなっている。このように上面壁25の厚さを異ならせたのは、雄ハウジング10を金型形成したときに、冷却に伴う上面壁25の反り変形を抑制するためである。これにより、ロック用突部23の上下方向における位置精度が高められている。
さらに、フード部12の上下両外面には、逃がし溝20側の端縁部において突出する一対の第1指掛け部26が形成されている。一方、フード部12における逃がし溝20とは反対側の側壁の外面には、一対の第2指掛け部27が突出形成されている。一対の第2指掛け部27のうち一方の第2指掛け部27は、側壁の略前半領域における上端部に配置され、他方の第2指掛け部27は、側壁の略下半分領域における下端部に配置されている。
雄端子金具30は、図3〜5に示すように、全体として前後方向に細長く、横長の角筒部31と、角筒部31の前端から前方へ突出するタブ32と、角筒部31の後端から後方へ延出する電線圧着部33とを備えて構成されている。角筒部31は、タブ32に連なる上面板34と、上面板34の左右両側縁から下方へ略直角に延出する左右一対の側板35と、左右両側板35の下端縁から内側へ略直角に延出する一対の下面板36とを備えて構成されている。タブ32の上面と角筒部31の上面板34の上面とは面一状に連なっている。上面板34には、方形に開口する係止孔37が形成されており、この係止孔37の前縁にはランス17の係止面18aが係止されるようになっている。角筒部31には、係止孔37の左右両側縁から上方へ立ち上がる一対の板状をなすスタビライザ38が形成されている。
角筒部31の後端には、両下面板36の延出端部における後端縁から上方へ弧状に延出する湾曲部39が形成されている。そして、下面板36の後端縁における湾曲部39と側板35との間の領域は、リテーナ50が係止するための係止部40となっている。この係止部40は、係止孔37よりも後方に位置する。
電線圧着部33は、角筒部31の上面板34の後端に対して面一状に連なる基板41と、基板41の左右両側縁から下方へ延出する前後二対のカシメ片42とからなる周知の形態のものである。この電線圧着部33には、被覆電線43の露出した導体44と絶縁被覆45の前端部とが圧着により固着されている。被覆電線43が固着された状態における電線圧着部33の幅寸法は、角筒部31の幅寸法よりも小さく、電線圧着部33は、角筒部31における幅方向中央位置に配置される。また、雄端子金具30がキャビティ13に挿入される過程、及び雄端子金具30が正規挿入された状態では、角筒部31の側板35の外側面は、キャビティ13の内壁面に対して摺接または僅かな隙間を空けて対向するようになっている。したがって、キャビティ13の内側壁と電線圧着部33の側面との間には、後述するようにリテーナ50のガイド部58を進入させるためのクリアランスが確保される。さらに、電線圧着部33の上下寸法は、角筒部31よりも小さく、したがって、電線圧着部33の下端は、角筒部31の下面(下面板36の下面)よりも上方に位置する。これにより、角筒部31の後方においては、リテーナ50の抜止部57を収容するための空間が確保されている。
リテーナ50は、合成樹脂製であり、水平な板状をなすベース部51と、ベース部51の左右両側縁から板状に立ち上がる一対の側壁部52と、ベース部51から上方へ立ち上がって両側壁部52の内面に連なる抜け機能部53とを備えて構成されている。かかるリテーナ50は、その両側壁部52を端子収容部11の外側面に摺接させるとともに、抜け機能部53を収容空間19に収容させるようにして、雄ハウジング10に組み付けられる。組み付けられたリテーナ50は、突起と孔との係止等による周知の係止手段(図示せず)により、仮係止位置と本係止位置とに保持できるようになっている。
抜け機能部53の上端縁には、上段のキャビティ13と対応する係止突起54が上方へ突出する形態で形成されている。また、抜け機能部53には、下段のキャビティ13と対応する複数の貫通孔55が前後方向に貫通して形成されている。貫通孔55の上面には、その左右両端部を上方へ切欠した形態であって、雄端子金具30のスタビライザ38との干渉を回避するための左右一対の切欠部56が形成されている。貫通孔55の左右両内側面には、その前端部を内側へ張り出させた形態の一対の抜止部57が形成されている。抜止部57は、上下方向において貫通孔55の略した半分領域を占めており、抜止部57の前面は、抜け機能部53の前面に対して面一状に連なっている。この抜止部57の上端部は、雄端子金具30の係止部40に対して後方から係止するようになっている。
また、貫通孔55には、その左右両内側面を張り出させた形態の一対のガイド部58が形成されている。ガイド部58は、上下方向において貫通孔55の略下半分領域を占めており、ガイド部58の上面は、抜止部57の上端よりも上方に位置し、前後方向(キャビティ13に対する雄端子金具30の挿入方向と平行な方向)に連続して直線状に延びた細長い摺接面59となっている。前後方向において、ガイド部58(摺接面59)は、抜止部57の上面の後端よりも後方に位置する。また、摺接面59の前後方向の長さは、角筒部31の前後長とほぼ同じ寸法である。さらに、一対のガイド部58の互いに対向する内面間の距離は、一対の抜止部57の互いに対向する内面間の距離よりも大きくなっている。
ガイド部58の前端部には、雄端子金具30の挿入方向に対して前方へ下り勾配となるように傾斜したテーパ面60が形成されている。テーパ面60の前端は抜止部57の上面に対して鈍角をなして連なり、テーパ面60の後端は摺接面59の前端に対して鈍角をなして連なっている。ガイド部58の後端は、雄端子金具30の挿入方向に対して前方に向かって登り勾配となるように傾斜した傾斜面61となっている。傾斜面61の前端は、摺接面59の後端に対して鈍角をなして連なっている。
リテーナ50が仮係止位置に保持されている状態では、図1に示すように、貫通孔55の上面がキャビティ13の上面に対して面一となる位置関係となり、ガイド部58の摺接面59が、キャビティ13の支承面16と同じ高さに位置する。ガイド部58は、キャビティ13の内側面よりも内側に進出している。また、抜止部57は、支承面16及び摺接面59よりも下方の位置(雄端子金具30の挿入領域から退避した位置)で待機する。
リテーナ50が、仮係止位置から斜め上前方の本係止位置に移動した状態では、図2に示すように、抜止部57の上端部とガイド部58の上端部が、キャビティ13内に進出し、抜止部57の上面及び摺接面59は、支承面16よりも上方に位置する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
雄コネクタMにおいて雄ハウジング10に雄端子金具30を挿入する際には、リテーナ50を仮係止位置に保持しておき、この状態で、後方から雄端子金具30をキャビティ13内に挿入する。挿入の過程では、タブ32の上面と角筒部31の上面がキャビティ13の上面及びリテーナ50の貫通孔55の上面に摺接する。そして、タブ32の先端がランス17に到達するより前に、角筒部31の前端がガイド部58の後端に到達する。そして、角筒部31の下面の幅方向における左右両端縁部が摺接面59に摺接する状態となり、これにより、角筒部31の下方への変位が規制される。また、角筒部31は、摺接面59と貫通孔55の上面との間で上下に挟まれた状態となるので、角筒部31(雄端子金具30)の前傾又は後傾となるように姿勢の傾きが規制される。
この状態から雄端子金具30の挿入が進むと、タブ32の先端がランス17の抜止め突起18と干渉し、タブ32はランス17を上方へ弾性撓みさせながら前進しようとする。ここで、図1に示すように、角筒部31は、貫通孔55の上面とガイド部58の摺接面59とによって上下に挟まれた状態を保ち、雄端子金具30の前傾が規制されているので、タブ32は、ランス17の弾性復元力に起因する上からの弾性押圧力を受けても、下方へ変位することはない。つまり、タブ32は、正規の高さを保つことができる。したがって、タブ32の先端が前面壁における挿通孔14よりも下方の部分に突き当たることがなく、タブ32は、円滑に挿通孔14内に挿通される。また、ガイド部58は、雄端子金具30の挿入方向に沿って連続した形態なので、雄端子金具30を正しい姿勢に安定して保持することができる。
そして、雄端子金具30が、その角筒部31の前端を前止まり部15に当接させる正規挿入位置に達すると、図2に示すように、ランス17が弾性復帰して抜止め突起18が係止孔37に係止されることで雄端子金具30が一次係止され、この一次係止により雄端子金具30が抜止め状態となる。また、角筒部31は、ガイド部58と抜止部57とを通過して、抜止部57よりも前方に位置する。
この状態から、リテーナ50を本係止位置へ移動させると、抜止部57の上端部が、雄端子金具30の係止部40に対して後方から二次係止し、この二次係止作用によっても、雄端子金具30が抜止め状態となる。つまり、雄端子金具30は、ランス17とリテーナ50とによって確実に抜止め状態に保持されるのである。
また、リテーナ50を本係止位置に移動させた状態では、貫通孔55の内側面よりのも内側へ張り出したガイド部58の上端縁部が、電線圧着部33と同じ高さ(キャビティ13内における雄端子金具30の挿入領域内)まで上昇するのであるが、ガイド部58は、幅方向において角筒部31の端縁部と対応するように配され、電線圧着部33は、キャビティ13の内側面に摺接する角筒部31よりも幅狭であるから、ガイド部58が電線圧着部33と干渉することはない。
また、抜止部57は、リテーナ50が仮係止位置にある状態で雄端子金具30と非接触となる位置に配されているので、挿入途中の雄端子金具30との接触に起因する切削等の損傷を受けることがない。したがって、抜止部57と雄端子金具30との係止代が確保され、雄端子金具30を確実に抜止めすることができる。
また、ガイド部58の前端部には、雄端子金具30の挿入方向に対して傾斜したテーパ面60を形成しているので、リテーナ50を仮係止位置に移動させた状態で雄端子金具30をキャビティ13から抜くときに、角筒部31の係止部40がガイド部58の前端に突き当たって引っ掛かりを生じる虞がなく、雄端子金具30の抜取りを円滑に行うことができる。
次に、雌コネクタFの構成、及び雄コネクタMと雌コネクタFの嵌合・離脱の作業について説明する。
雌コネクタFは、図9,図12,図15に示すように、ブロック状をなす合成樹脂製の雌ハウジング70と、雌ハウジング70内に収容される雌端子金具72と、雌ハウジング70の内部に側方(両コネクタF,Mの嵌合方向と直交する方向)から組み付けられる板状のスライダ73とを備えて構成されている。雌ハウジング70の上面には、ロック溝71が形成され、このロック溝71の内部には、ロックアーム(図示せず)が形成されている。
スライダ73は、雌ハウジング70に対して大きく突出した仮係止位置と、雌ハウジング70の内部に収容された本係止位置とに保持されるようになっている。仮係止位置のスライダ73が本係止位置に移動するのを規制する手段として、スライダ73に形成した撓み係止片74の先端の突起部75が、雌ハウジング70の外面に突き当たるようにしている。この突起部75の前面には、テーパ状解除面76が形成されている。また、スライダ73には、カム溝77と、雌端子金具71を抜止めするための抜止め用突部78と、スライダ73を移動操作するための操作部79とが形成されている。
雄コネクタMと雌コネクタFを嵌合させる際には、まず、雌ハウジング70に対してスライダ73を仮係止位置に取り付けるとともに雌端子金具72を挿入する。次に、雌コネクタFを雄コネクタMのフード部12内に嵌合し、スライダ73を逃がし溝20内に進入させるとともに、ロック用突部23をロック溝71に嵌合させる。すると、ロック用突部23の下端のカムフォロア24がスライダ73のカム溝77に係合されるとともに、フード部12の解除部21が撓み係止片74の突起部75に当接して、撓み係止片74を弾性撓みさせ、これにより、突起部75が雌ハウジング70の外面から解離し、スライダ73が本係止位置に移動し得る状態となる。このとき、解除部21はテーパ状解除面76に当接するので、このテーパ状解除面76の傾斜により、撓み係止片74は円滑に弾性撓みすることができる。したがって、フード部12の側壁には、逃がし溝20の溝幅を上下に拡大させるような変形は生じ難い。また、側壁における逃がし溝20の上方の領域と下方の領域は、補強手段として肉厚となっているので、この肉厚形態によっても、側壁が逃がし溝20を拡開させるように変形することが防止されている。
この状態から、操作部79を押してスライダ73を雌ハウジング70内に押し込むと、カム溝77とカムフォロア24との係合によるカム作用により、両コネクタF,Mが引き寄せられて正規嵌合状態に至る。両コネクタF,Mが正規嵌合されると、ロック用突部23とロックアームとが係止することにより、両コネクタF,Mが嵌合状態にロックされる。ここで、フード部12の上面壁25は金型形成時の変形が生じないようになっていて、ロック用突部23の上下方向の位置精度が高められているので、ロック用突部23とロックアームとは確実に係止することができる。また、スライダ73を本係止位置に押し込む際には、第2指掛け部27に指を宛がえば、その指がフード部12の外面から外れ難くなるので、作業性がよくなる。
また、両コネクタF,Mを離脱させる際には、一方の手で操作部79を摘み、他方の手でフード部12の外面を掴むのであるが、このとき、第1指掛け部26に指を引っかければ、フード部12を確実に掴むことができる。この状態で、スライダ73を仮係止位置まで引き出せば、両コネクタF,Mが離脱される。また、スライダ73を少し引き出すと、操作部79とフード部12の外側面との間には、逃がし斜面22を形成したことによる隙間が構成されるので、この隙間に指先を入れることにより、操作部79をより確実に摘むことができ、作業性が向上する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)リテーナの移動方向は、雄端子金具の挿入方向と直交する方向であってもよい。
(2)ガイド部は、雄端子金具の挿入方向において複数に断続した形態であってもよい。
(3)ランスは、リテーナが仮係止位置へ移動するときに抜止部が退避する側と同じ側に配置されていてもよい。
(4)ガイド部は、角筒部の幅方向における中央部分を摺接させる形態であってもよい。
(5)ガイド部の上面と抜止部の上面を同じ高さとし、リテーナが仮係止位置にあるときに、挿入途中の雄端子金具が抜止部の上面に摺接するようにしてもよい。
(6)雄端子金具の挿入過程において、タブがランスに当接した後で、雄端子金具がガイド部と接触するようにしてもよい。この場合でも、ランスの押圧によって傾いた雄端子金具の姿勢を、ガイド部への摺接によって矯正することができる。
(7)ガイド部の前端面を、前後方向において抜止部の前面と同じ位置となるようにしてもよい。この場合、ガイド部の前面を雄端子金具に係止させることにより、リテーナと雄端子金具との係止代を増大することが可能となる。
(8)リテーナが仮係止位置にある状態で、挿入過程の雄端子金具が抜止部に摺接するようにしてもよい。
実施形態1の雄コネクタにおいて雄端子金具の挿入過程をあらわす断面図 雄コネクタにおいて雄端子金具が正規挿入されてリテーナが本係止位置に移動した状態をあらわす断面図 雄端子金具の一部切欠側面図 仮係止位置にあるリテーナとの位置関係をあらわす雄端子金具の正面図 本係止位置にあるリテーナとの位置関係をあらわす雄端子金具の正面図 リテーナの断面図 リテーナの正面図 雄コネクタの斜視図 雌コネクタの斜視図 雄コネクタと雌コネクタの嵌合過程をあらわす斜視図 雄コネクタと雌コネクタの嵌合が完了した状態をあらわす斜視図 雌コネクタの背面図 雌コネクタとの嵌合過程をあらわす雄コネクタの正面図 雌コネクタとの嵌合が完了した状態をあらわす雄コネクタの正面図 雌コネクタの断面図 スライダの平面図 スライダの側面図
符号の説明
M…雄コネクタ(コネクタ)
10…雄ハウジング(ハウジング)
13…キャビティ
17…ランス
30…雄端子金具
31…角筒部
32…タブ
33…電線圧着部
50…リテーナ
57…抜止部
58…ガイド部
60…テーパ面

Claims (6)

  1. 内部にキャビティを有し、前記キャビティの内壁に弾性撓み可能なランスが形成されているハウジングと、
    前端部にタブを有し、後方から前記キャビティに挿入される雄端子金具と、
    前記雄端子金具に係止される抜止部を有するリテーナとを備え、
    前記リテーナは、前記ハウジングに対し、前記雄端子金具の挿入動作を許容する仮係止位置と、挿入済みの前記雄端子金具に前記抜止部を係止させる本係止位置との間での移動を可能に取り付けられるようになっており、
    挿入済みの前記雄端子金具に前記ランスと前記抜止部とを係止させることで、前記雄端子金具を抜止めするようにしたコネクタにおいて、
    前記リテーナには、前記リテーナが仮係止位置にある状態において、前記雄端子金具を挟んで前記ランスとは反対側であって前記ランスよりも後方に位置するように配されて、挿入過程の前記雄端子金具を摺接させるガイド部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ガイド部が、前記雄端子金具の挿入方向に沿って連続した形態であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ガイド部は、前記雄端子金具の挿入過程において、前記タブが前記ランスに当接するより前に、前記雄端子金具と接触する位置に配されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記雄端子金具は、タブの後端に連なる角筒部と、前記角筒部よりも幅狭であって前記角筒部の後端に連なる電線接続部とを有し、
    前記雄端子金具が正規挿入された状態では、前記角筒部が前記ガイド部よりも前方に位置し、
    前記リテーナが本係止位置に移動した状態では、前記ガイド部が前記キャビティ内における前記雄端子金具の挿入領域内に進出するようになっており、
    前記ガイド部は、前記角筒部の幅方向における端縁部外面と対応する形態とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記抜止部は、前記リテーナが仮係止位置にある状態で前記雄端子金具と非接触となる位置に配されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記ガイド部の前端部には、前記雄端子金具の挿入方向に対して傾斜したテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のコネクタ。
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