JP2008210530A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】両ハウジングが半嵌合状態のまま放置されるのを防止する。
【解決手段】互いに嵌合・離脱可能な雌雄一対のハウジング10,40のうち、雌ハウジング10には、両ハウジング10,40が未嵌合の状態では待機位置に待機され、両ハウジング10,40が正規嵌合された状態では検知位置への移動操作が許容される検知部材60が装着されている。検知部材60は、両ハウジング10,40の嵌合後、検知位置に向けて相手側の雄ハウジング40の嵌合方向と同一方向に移動させられる。両ハウジング10,40が半嵌合状態にある場合に、検知部材60に対して検知位置側への押し込み操作力を付与すると、両ハウジング10,40が互いに分離された状態となる。
【選択図】図13

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来より嵌合検知機能を備えたコネクタが知られている。例えば、特許文献1に記載のコネクタは、互いに嵌合・離脱可能な雌雄一対のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングに、両コネクタハウジングが正規嵌合された場合にのみ待機位置から検知位置への移動操作を許容される検知部材が装着されている。この検知部材は、待機位置では一方のコネクタハウジングの後面から大きく突出する部分を有し、待機位置から検知位置へは一方のコネクタハウジングの嵌合方向と同一方向(前方)に移動させられ、検知位置では一方のコネクタハウジングの後面から小さく突出する部分を有する。
特開2004−63090公報
両コネクタハウジングが未だ正規嵌合されていない半嵌合状態にある場合に、検知部材を一方のコネクタハウジングの嵌合方向と同一方向に押し込み操作して検知位置に至らそうとしても、検知部材は一方のコネクタハウジングに形成されたロックアームの後端に干渉することでその押し込み操作が規制される。しかし、検知部材が待機位置から検知位置に至るまでの変化量が小さいことから、検知部材が検知位置に至ったかどうかを明確に判断し辛く、両コネクタハウジングが半嵌合状態のまま放置されるおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、両コネクタハウジングが半嵌合状態のまま放置されるのを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合・離脱可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングが未嵌合の状態では待機位置に待機され、両コネクタハウジングが正規嵌合された状態では検知位置への移動操作が許容される検知部材が装着されており、前記検知部材は、前記待機位置から前記検知位置に向けて、他方のコネクタハウジングの嵌合方向と同一方向に移動させられる構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記一方のコネクタハウジングには、前記検知部材を前記待機位置で保持する仮係止部が形成されるとともに、前記検知部材を前記待機位置から前記検知位置へ向かう途中の一時停止位置で保持する一時係止部が形成されており、前記他方のコネクタハウジングには前記検知部材と前記仮係止部との係止状態を解除する解除部が形成されており、前記検知部材は、前記解除部によって前記仮係止部から解離されたあと前記他方のコネクタハウジングとの嵌合動作に伴って自動的に前記一時停止位置に至り、前記両コネクタハウジングの嵌合後は手操作によって前記一時停止位置から前記検知位置に移動させられるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記一方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが正規嵌合された場合に、前記他方のコネクタハウジングに形成されたロック受け部を係止するロックアームが弾性変位可能に形成されており、前記仮係止部は、前記ロックアームに設けられるとともに、前記ロック受け部を係止するロック本体としての機能を有するところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載のものにおいて、前記一時係止部は、前記検知部材が前記検知位置に至った場合にこの検知部材の抜け方向への変位を規制する抜止部としての機能を有するところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
両コネクタハウジングの嵌合後、一方のコネクタハウジングに装着された検知部材の検知位置への移動操作を行う場合に、両コネクタハウジングが半嵌合状態にあると、検知部材の検知位置への移動方向が他方のコネクタハウジングの嵌合方向と同一方向であることに起因し、検知部材の移動操作に伴って一方のコネクタハウジングが他方のコネクタハウジングから離間される。したがって、両コネクタハウジングが半嵌合状態のまま放置されることなく明確に分離されることとなる。
<請求項2の発明>
検知部材は、待機位置から検知位置に至る途中で一時停止位置を経るから、両コネクタハウジングの嵌合途中で解除部によって仮係止部との係止状態が解除されても、不用意に検知位置に至ることがなく、一時停止位置で節度感をもって止められる。また、検知部材は、待機位置から一時停止位置に至るまでは他方のコネクタハウジングとの嵌合動作に伴って自動的に至らしめられるから、その間の手操作は不要であるのに対し、一時停止位置から検知位置へは手操作で移動されるから、嵌合後の検知位置への移動操作が義務付けられる。
<請求項3の発明>
仮係止部がロックアームにおけるロック受け部を係止するロック本体としての機能を兼備するから、ロック本体が独立して設けられるよりも構成の簡素化を図れる。
<請求項4の発明>
一時係止部が検知部材を抜け止めする抜止部としての機能を兼備するから、抜止部が独立して設けられるよりも構成の簡素化を図れる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図17によって説明する。本実施形態のコネクタは、互いに嵌合・離脱可能な雌雄一対のコネクタハウジングと、このうちの雌側のコネクタハウジング(本発明における「一方のコネクタハウジング」であって、以下、単に雌ハウジング10という)に装着される検知部材60とを備える。検知部材60は、雌ハウジング10に対して待機位置から一時停止位置を経て検知位置へと順次移動させられる。なお、以下の説明において、前後方向については両コネクタハウジングの嵌合面側を前方とし、検知部材60については雌ハウジング10側の前後基準に倣うものとする。
雄側のコネクタハウジング(本発明における「他方のコネクタハウジング」であって、以下、単に雄ハウジング40という)は合成樹脂製であって、図4及び図8に示すように、後端に配された方形板状の基部41と、基部41の前面から前方へ突出する筒状のフード部42とを備えて構成される。基部41には角ピン状の雄タブ45が上下2段で貫通して装着されており、雄タブ45の前部がフード部42内に突出して配されている。フード部42の外周上面の幅方向略中央部には雌ハウジング10側のロックアーム17に弾性係止可能とされるロック受け部43が突設されている。また、フード部42の外周上面には、ロック受け部43を挟んだ両側に、待機位置における検知部材60と雌ハウジング10との係止状態を解除するための解除部44が突設されている。解除部44の前面は略垂直に切り立つ解除面とされる一方、解除部44の後面は後方に向けて下り勾配となる傾斜面とされる。
雌ハウジング10は合成樹脂製であって、図2及び図7に示すように、全体としてブロック状をなし、フード部42に内嵌される端子収容部11と、端子収容部11の周囲を覆う略筒状の覆い部12と、覆い部12と端子収容部11とを後端部にて連結する連繋部13とを備え、連繋部13より前方における覆い部12と端子収容部11との間に、フード部42の周壁が進入する隙間が保有されている。端子収容部11には相手側の雄タブ45と対応する位置に上下2段のキャビティ14が形成されており、各キャビティ14内に後方から電線90の端末に接続された雌端子金具15が挿入される。
覆い部12の上壁の幅方向略中央部には膨出部16が略円弧状に膨出して形成されており、この膨出部16と端子収容部11との間に、ロック受け部43を係止することで両ハウジング10,40を嵌合状態(離脱規制状態)にロックするロックアーム17が配されている。膨出部16の内側空間は、ロックアーム17の撓み動作を許容しつつ検知部材60が組み付けられる組付空間18とされる。膨出部16の前端部には、検知部材60の操作部61の進入を許容する逃がし凹部19が切り欠き形成され、かつ、略方形板状をなす左右一対の押さえ部21が逃がし凹部19内に突出して形成されている。両押さえ部21は、検知位置に至った検知部材60を上から押さえることでロックアーム17の撓み動作を規制し、もって両ハウジング10,40を実質的に二重係止する役割を果たす。
そして、膨出部16の内周面の略前半部には、左右一対のガイド溝22が前後方向に凹設されており、このガイド溝22に沿って検知部材60の装着動作が案内されるようになっている。また、膨出部16の内周面の略後半部には、その下部側を切り欠いて左右一対の凹所23が形成されており、図17に示すように、凹所23の奥面段差に、ガイド溝22の後端が臨むとともに検知部材60が待機位置にて引っ掛け係止される引掛部24が構成される。
ロックアーム17は、端子収容部11の上面において連繋部13と前後で略同じ位置に接続される支点部25と、支点部25を介して揺動変位可能(弾性変位可能)とされる前後方向に細長いアーム部26とからなる。支点部25はアーム部26の幅方向両側に対をなして立設され、アーム部26の幅方向略中央部には、図3及び図17に示すように、両支点部25に挟まれて前後方向に長孔状のロック溝27が形成されている。そして、アーム部26の前端部には仮係止部28が幅方向に横架して形成され、仮係止部28の後面がロック溝27に臨んでいる。仮係止部28の上面前端の幅方向略中央部には、前方へ向けて下り勾配の切欠部29が切り欠き形成されている。
また、アーム部26には、仮係止部28より後方でかつロック溝27を横切る形態をなし、検知部材60を一時停止位置に移動案内する案内部31が形成されている。さらに、アーム部26には、案内部31より後方でかつロック溝27を横切る形態をなし、一時停止位置に至った検知部材60を保持する一時係止部32が形成されている。これら仮係止部28、案内部31、及び一時係止部32は互いに略平行に前後で間隔をあけつつ並び合い、図8に示すように、仮係止部28はアーム部26の全厚みに亘って形成される一方、案内部31はアーム部26の厚み方向略上半部に形成され、一時係止部32はアーム部26の厚み方向略下半部に形成される。そして、仮係止部28の後面、案内部31の前面、及び一時係止部32の前後両面は、それぞれ略垂直に切り立つ係止面とされる一方、案内部31の上面は後方に向けて下り勾配となる傾斜面とされる。
検知部材60は合成樹脂製であって、上記の雌ハウジング10及び雄ハウジング40とは別体とされる。この検知部材60は、ロックアーム17の上方(ロック受け部43から離間する方向)を覆う位置に配され、両ハウジング10,40の嵌合過程ではロックアーム17に追従変位する一方、両ハウジング10,40の嵌合後は検知位置に移動させられてロックアーム17の撓み動作を規制する。具体的には検知部材60は、図5及び図6に示すように、幅方向に延びる操作部61と、操作部61の両端から後方へ突出する左右一対の脚部62と、脚部62の中間部を架橋する連結部63とを備える。操作部61の上面の略後半部は後方に行くにつれ段々高くなる段部64とされ、操作部61の上面の略前半部は水平面状をなす受け部65とされ、この受け部65の両側が押さえ部21によって覆われて押さえ付けられる。
脚部62は前後方向に細長い角棒状をなし、連結部63は幅方向に細長い角棒状をなし、それぞれ、上下方向に弾性撓みし得る形態とされる。そして、両脚部62の下面における操作部61寄りの位置には、解除部44と摺動することで待機位置における検知部材60を係止解除方向に傾倒変位させる被解除部66が下向きに突出して形成されている。被解除部66の前面は解除部44と摺動可能なように前方へ向けて上り勾配となる傾斜面となっている。また、両脚部62の先端(後端)には、一段下がったあと左右両側に張り出す形態をなし、待機位置にて引掛部24に引掛け係止されることで検知部材60の前方への抜け止めをなす左右一対の被引掛部67が形成されている。
そして、連結部63の下面の幅方向略中央部には、ロックアーム17(雌ハウジング10)に対して検知部材60を、待機位置、一時停止位置、及び検知位置の各位置で移動規制状態に留め置く係止受け部68が下向きに突出して形成されている。具体的には係止受け部68は、待機位置では仮係止部28と案内部31との間に配されて両者28,31と前後で当り合うことにより、ロックアーム17に対して検知部材60を待機位置にて移動規制状態に保持させ、一時停止位置では案内部31と一時係止部32との間に配されて両者31,32と前後で当り合うことにより、ロックアーム17に対して検知部材60を一時停止位置にて移動規制状態に保持させ、さらに検知位置ではその前面が一時係止部32の後面と前後で当り合うことにより、ロックアーム17に対して検知部材60を検知位置にて前方へ抜け止めした状態に保持させる。
また、係止受け部68は、待機位置から一時停止位置に向かう検知部材60の移動開始時に、仮係止部28と案内部31との間にて検知部材60の傾動を許容する支点部25として構成される一方、待機位置から一時停止位置に向かう検知部材60の移動途中では、かかる検知部材60の傾倒姿勢を保ちつつ案内部31の傾斜面を摺動するようになっている。係止受け部68の下面は後方へ向けて上向き傾斜の傾斜面を含み、この傾斜面によって係止受け部68の案内部31への乗り上げ動作が容易になされるとともに係止受け部68の一時係止部32との係止状態が手操作で簡単に解除できるようになっている。
次に本実施形態の作用を説明する。
まず、雌ハウジング10に検知部材60を組み付ける。組み付けにあたり、雌ハウジング10の組付空間18に対して前方から検知部材60を進入させ、脚部62の先端の縮幅動作を伴いつつガイド溝22に被引掛部67を嵌入させる。検知部材60が待機位置に向かう過程では、検知部材60の係止受け部68がロックアーム17の切欠部29と摺動してロックアーム17を前下がりに弾性変位させる。そして、検知部材60が待機位置に達すると、図8及び図17に示すように、脚部62の復帰動作によって被引掛部67が引掛部24に引掛け係止され、かつ、ロックアーム17の復帰動作によって係止受け部68が仮係止部28と案内部31との間に嵌り、もって検知部材60が移動規制状態に保持される。この待機位置では、検知部材60の操作部61が雌ハウジング10の前面より前方へ突出して配される。
検知部材60の組み付け後、図8、図14、及び図17における矢線方向に沿って、雌ハウジング10を相手側の雄ハウジング40に嵌合させる。嵌合初期段階では、図9及び図15に示すように、検知部材60の被解除部66が雄ハウジング40の解除部44と摺動して、検知部材60の全体が係止受け部68を略支点として前上がり(後下がり)に傾く。そのまま嵌合動作が進むと、被解除部66が解除部44の上端に乗り上げられ、次いで係止受け部68の傾斜面が案内部31の上端に乗り上げられる。さらに嵌合動作が進むと、図10に示すように、被解除部66が解除部44の傾斜面を下るとともに、係止受け部68が案内部31の傾斜面を下ることにより、検知部材60に対して一時停止位置側への推進力が付与される。
また、検知部材60の揺動変位と並行して係止受け部68が案内部31の傾斜面を下る過程で、図11に示すように、ロックアーム17の仮係止部28が雄ハウジング40のロック受け部43に乗り上げられ、ロックアーム17が前上がり(後下がり)に揺動変位する。
かく検知部材60が一時停止位置に自動的に至ると、検知部材60が元の水平姿勢に復帰し、それに伴って係止受け部68が案内部31と一時係止部32との間に嵌り、もって検知部材60が移動規制状態に保持される。この一時停止位置では、検知部材60の操作部61の全体が雌ハウジング10の逃がし凹部19内に進入し、かつ、係止受け部68の傾斜面の上端が一時係止部32の前面上端に臨むこととなる。
検知部材60が一時停止位置に達するのと同時または少し遅れて、図12に示すように、ロックアーム17が元の水平姿勢に復帰し、それに伴ってロックアーム17のロック溝27にロック受け部43が嵌り、仮係止部28の後面とロック受け部43の後面が嵌合直交方向に沿って当り合うことで、両ハウジング10,40が離脱規制状態に強固にロックされる。こうして両ハウジング10,40が正規嵌合されると、雌雄の両端子金具が正規深さで導通可能に接続される。
続いて、両ハウジング10,40が正規嵌合されたかどうかを確認するべく、検知部材60を検知位置側へ移動させる。移動操作にあたり、操作部61を摘みつつ一時停止位置にある検知部材60を雄ハウジング40の嵌合方向と同一方向に、言い換えれば雌ハウジング10の離脱方向と同一方向に、手動作で押し込む。すると、押し込みの操作力によって連結部63の撓み動作を伴いつつ係止受け部68が一時係止部32に乗り上げられ、さらに一時係止部32を乗り越えて、図13及び図16に示すように、検知部材60が検知位置に至ることとなる。
検知位置では、係止受け部68の後面が一時係止部32の後面を係止し、もって検知部材60が前方へ抜け止めされた状態となる。またこの検知位置では、検知部材60の受け部65に雌ハウジング10の押さえ部21が覆い被さってロックアーム17の撓み動作が規制されるとともに、検知部材60の段部64に押さえ部21の前端が当接して検知部材60のそれ以上後方への移動が規制された状態となる。検知位置にある検知部材60の操作部61は逃がし凹部19の略後半部に変位しており、この状態を見ることで検知部材60が検知位置に達したことを確認できる。なお、このように両ハウジング10,40が正規嵌合された状態において、検知部材60を検知位置側へ変位させると、ロックアーム17の仮係止部28がロック受け部43側に緊密に当接するから、両者17,43のロック状態が解除されないのは言うまでもない。
一方、両ハウジング10,40が正規嵌合される前の半嵌合状態で留め置かれていた場合に、検知部材60を一時停止位置から検知位置側へ押し込もうとすると、検知部材60の検知位置への移動方向が雌ハウジング10の雄ハウジング40からの離脱方向と同一方向であることに起因し、検知部材60に対する押し込みの操作力が雌ハウジング10を雄ハウジング40から離間する方向に作用することとなる。そうすると、ロックアーム17とロック受け部43が未だ係止状態に至っていないため、雌ハウジング10が雄ハウジング40側から引き離され、図8に示すように、両ハウジング10,40が互いに分離された状態となる。
以上のように本実施形態によれば、次の効果を奏する。
両ハウジング10,40が正規嵌合状態にある場合に、検知部材60を検知位置側へ押し込むと、両ハウジング10,40の嵌合状態を保ったまま、検知部材60を検知位置に至らすことができる。
一方、両ハウジング10,40が半嵌合状態にある場合に、検知部材60を検知位置側へ押し込もうとすると、検知部材60が検知位置に至るか否かに関わらず、押し込みの操作力によって両ハウジング10,40が互いに分離される。これにより、両ハウジング10,40が半嵌合状態にあることを明確かつ確実に知ることができる。結果、両ハウジング10,40が半嵌合状態のまま放置されるのを防止できる。
また、検知部材60は、待機位置から検知位置に至る途中で一時停止位置を経るから、両ハウジング10,40が正規嵌合される前に解除部44によって検知位置側への変位が許容されても、不用意に検知位置に至ることがなく、一時停止位置に節度感をもって留め置かれる。さらに、検知部材60は、両ハウジング10,40の未嵌合時、待機位置にて雌ハウジング10に対して抜け止め状態で確実に保持される一方、両ハウジング10,40の嵌合時、その嵌合動作によって待機位置から一時停止位置へと自動的に移動させられ、一時停止位置から検知位置へは手操作で難なく移動させられる。
またさらに、仮係止部28は、待機位置にある検知部材60の前方への抜け止めをなすとともに、両ハウジング10,40の正規嵌合時にロック受け部43側と係止し合うロック本体としての機能を有するから、それぞれの機能を有する部分が個別に設けられる場合に比べ、構成の簡素化を図れる。加えて、一時係止部32は、一時停止位置にある検知部材60の検知位置側(後方)への変位を規制するとともに、検知位置にある検知部材60の前方への変位を規制する抜止部としての機能を有するから、それぞれの機能を有する部分が個別に設けられる場合に比べ、構成のさらなる簡素化を図れる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、検知部材は押さえ部による押さえによってロックアームの撓み動作を規制する係止機能を有していたが、本発明によれば、検知部材はかかる係止機能を有さず嵌合検知機能のみ有するものであっても構わない。
(2)仮係止部、案内部、及び一時係止部のうちの少なくとも一つは、雌ハウジングのうちのロッカーム以外の部位に設けられていてもよい。
(3)検知部材は一時停止位置を経ることなく待機位置から検知位置に直接移動させられる構成であってもよい。
(4)解除部の前面を傾斜面とし、被解除部の前面を切り立った面としてもよく、あるいは、解除部の前面と被解除部の前面をいずれも傾斜面としてもよい。要は、検知部材の一時停止位置への変位動作を案内可能な形態であればよい。
(5)案内部は無くてもよい。
(6)押さえ部は雄ハウジング側に形成されていてもよい。
(7)検知部材は雄ハウジング側に組み付けられてもよい。
実施形態1のコネクタの斜視図 雌ハウジングの斜視図 雌ハウジングの平面図 雄ハウジングの斜視図 検知部材の斜視図 検知部材の背面図 コネクタの背面図 図7のX−X断面の位置において、両ハウジングの嵌合動作が開始される前の状態を示す断面図 両ハウジングの嵌合動作が開始されて検知部材が解除部によって傾動した状態を示す断面図 両ハウジングの嵌合途中で検知部材が一時停止位置に至る過程の状態を示す断面図 両ハウジングの嵌合途中でロックアームがロック受け部によって傾動した状態を示す断面図 両ハウジングが正規嵌合された状態を示す断面図 検知部材が検知位置に至った状態を示す断面図 図7のY−Y断面の位置において、両ハウジングの嵌合動作が開始される前の状態を示す断面図 両ハウジングの嵌合動作が開始されて検知部材が解除部によって傾動した状態を示す断面図 検知部材が検知位置に至った状態を示す断面図 図7のZ−Z断面の位置において、両ハウジングの嵌合動作が開始される前の状態を示す断面図
符号の説明
10…雌ハウジング(一方のコネクタハウジング)
11…端子収容部
12…覆い部
17…ロックアーム
21…押さえ部
28…仮係止部
31…案内部
32…一時係止部
40…雄ハウジング(他方のコネクタハウジング)
42…フード部
43…ロック受け部
44…解除部
60…検知部材
61…操作部
62…脚部
65…受け部
66…被解除部
67…被引掛部
68…係止受け部

Claims (4)

  1. 互いに嵌合・離脱可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングが未嵌合の状態では待機位置に待機され、両コネクタハウジングが正規嵌合された状態では検知位置への移動操作が許容される検知部材が装着されており、
    前記検知部材は、前記両コネクタハウジングの嵌合後、前記検知位置に向けて他方のコネクタハウジングの嵌合方向と同一方向に移動させられることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記一方のコネクタハウジングには、前記検知部材を前記待機位置で保持する仮係止部が形成されるとともに、前記検知部材を前記待機位置から前記検知位置へ向かう途中の一時停止位置で保持する一時係止部が形成されており、
    前記他方のコネクタハウジングには前記検知部材と前記仮係止部との係止状態を解除する解除部が形成されており、
    前記検知部材は、前記解除部によって前記仮係止部から解離されたあと前記他方のコネクタハウジングとの嵌合動作に伴って自動的に前記一時停止位置に至り、前記両コネクタハウジングの嵌合後は手操作によって前記一時停止位置から前記検知位置に移動させられることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記一方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが正規嵌合された場合に、前記他方のコネクタハウジングに形成されたロック受け部を係止するロックアームが弾性変位可能に形成されており、
    前記仮係止部は、前記ロックアームに設けられるとともに、前記ロック受け部を係止するロック本体としての機能を有することを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記一時係止部は、前記検知部材が前記検知位置に至った場合にこの検知部材の抜け方向への変位を規制する抜止部としての機能を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のコネクタ。
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