JP2000003749A - 二重係止コネクタ - Google Patents

二重係止コネクタ

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JP2000003749A
JP2000003749A JP11104299A JP11104299A JP2000003749A JP 2000003749 A JP2000003749 A JP 2000003749A JP 11104299 A JP11104299 A JP 11104299A JP 11104299 A JP11104299 A JP 11104299A JP 2000003749 A JP2000003749 A JP 2000003749A
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locking
rear holder
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Yoshihisa Kashiyama
誠久 樫山
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リヤホルダをコネクタハウジングに確実に係
止させる。 【解決手段】 コネクタハウジングの開口部10に挿入
される端子係止用のリヤホルダ4を備え、リヤホルダ
が、開口部の後端縁に係合する係止部14を有し、係止
部に傾斜状の係止面14aが形成され、係止面がリヤホ
ルダの離脱方向を向き、開口部10の後端縁に摺接可能
である。係止部14は係止突起である。又は、リヤホル
ダの後端部にテーパ状の係止面を形成して係止部とす
る。リヤホルダ4が、基板部5と端子係止突部と両側の
側板部7とを有し、側板部に、コネクタハウジング2の
仮係止部に対する仮係合部が設けられ、リヤホルダ4の
本係止時に、コネクタハウジングの開口部10の後側の
後方壁部の前端面にリヤホルダの基板部5の後端面が当
接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子係止用のリヤ
ホルダをコネクタハウジングに確実に係止させ得る二重
係止コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18〜図19は、特開平8−8804
2号公報に記載された従来の二重係止コネクタを示すも
のである。図18の如く、この二重係止コネクタ41
は、合成樹脂製の雄型のコネクタハウジング42と、コ
ネクタハウジング42にヒンジ43で連結されたリヤホ
ルダ44と、コネクタハウジング42内に挿入される雌
型の端子45とで構成されている。
【0003】リヤホルダ44の前端側には、端子45に
係合する端子係止突部46が形成され、リヤホルダ44
の後端側には、コネクタハウジング42に対する本係止
突起47(図19)が形成されている。仮係止突起につ
いては説明を省略する。図19においては図18のコネ
クタハウジング42を上下反転して描いている。図19
の如くコネクタハウジング42には、リヤホルダ44に
対する挿入用の開口部48が端子挿入方向とは直交する
方向に設けられ、開口部48の後端部に、本係止突起4
7に対する係合溝49が形成されている。
【0004】図18のリヤホルダ44の係止解除状態で
端子45がコネクタハウジング42内に後方から挿入さ
れる。端子45はコネクタハウジング42の可撓性の係
止ランス50(図19)で一次係止される。次いでリヤ
ホルダ44を斜め前方に押し込むことで、図19の如く
端子係止突部46が端子45を二次係止する。メンテナ
ンス等で端子45を離脱させる時は、リヤホルダ44を
図示しない治具棒等でこじり上げることで、本係止突起
47が係合溝49から外れてリヤホルダ44の係止が解
除される。
【0005】図19で、51は相手側の雌型のコネクタ
ハウジング、52は相手側の雄型の端子、54はロック
アーム、55はロックアーム54のロック突起、56
は、ロック突起55に対する係合部を示す。リヤホルダ
44はロックアーム54とは反対側に配置される。
【0006】しかしながら、上記従来の二重係止コネク
タにあっては、リヤホルダ44の係止及び係止解除を繰
り返して行った場合に、本係止突起47が磨耗や変形
(ダレ)を起こして係止力が弱くなり、簡単に係止が解
除されてしまうという懸念があった。また、リヤホルダ
44とコネクタハウジング42とのクリアランスが大き
い場合には、本係止突起47が係合溝49から外れやす
く、簡単に係止が解除されてしまうという懸念があっ
た。特に、電線53が強く引っ張られた際にリヤホルダ
44が押されて係止が解除されやすく、係止が解除され
た場合には端子45の係止力が低下し、電線53が強く
引っ張られた際に端子45が抜け出してしまうという不
具合を生じる。
【0007】一方、図20〜図21は特開平8−298
152号公報に記載された従来の二重係止コネクタを示
すものである。図20の如く、この二重係止コネクタ1
00は、上下二段に端子収容室101,102を有する
雄型のコネクタハウジング103と、コネクタハウジン
グ103の後半の上下の開口部104,105に斜め後
方から挿着される形状違いの一対のリヤホルダ(リテー
ナ)107,108と、上下の端子収容室101,10
2に背中合わせに対称に配置される雌型の端子(図示せ
ず)とで構成される。
【0008】コネクタハウジング103の上壁には、相
手側の雌型のコネクタ(図示せず)に対する可撓性のロ
ックアーム109が設けられている。ロックアーム10
9は中間部にロック突起110を有し、後端側に操作突
部111を有している。ロック突起110は相手側の雌
型のコネクタハウジング(図示せず)の例えばフード壁
の孔部に係合する。上側のリヤホルダ107はロックア
ーム109を跨ぐように装着され、リヤホルダ107の
幅狭な中央部112がロック突起110と操作部111
との間に位置する。
【0009】上側の開口部104は窓部113を介して
端子収容室101に連通している。開口部104の後端
側には、リヤホルダ107に対するガイド傾斜面114
が形成されている。また、コネクタハウジング103の
開口部104の両側には、各リヤホルダ107,108
に対する仮係止突起115やガイド突起116や本係止
突起117が設けられている。
【0010】各リヤホルダ107,108は、基板部1
18,119に、端子に対する係止突部120,121
を有し、両側壁122,123に、コネクタハウジング
103の側部の各突起115〜117に対する凹状の係
合部124を有している。上側のリヤホルダ107は中
央が幅狭に且つ上側に突出して形成され、下側のリヤホ
ルダ108は同一の幅で真直に形成されている。
【0011】各リヤホルダ107,108をコネクタハ
ウジング103の各開口部104,105に斜め後方か
ら挿入することで、図21の如くリヤホルダ107,1
08が仮係止される。この仮係止状態で例えばリヤホル
ダ107の側壁122とコネクタハウジング103の開
口部104の前端との間に隙間L2 が生じ、且つリヤホ
ルダ107の中央部112とロック突起110との間に
隙間L3 が生じる。リヤホルダ107の仮係止状態でコ
ネクタハウジング103内に端子(図示せず)が挿入さ
れる。
【0012】リヤホルダ107をさらに前方に押すこと
で、リヤホルダ107の前端が開口部104の前端に突
き当たり、側方の本係止突起117によってリヤホルダ
107が本係止される。ロック突起110とリヤホルダ
107の中央部112との間の隙間はL3 −L2 と小さ
くなる。
【0013】しかしながら、上記従来の二重係止コネク
タ100にあっては、リヤホルダ107を本係止した状
態で、端子付きの電線(図示せず)を強く引っ張った
り、あるいは相手側コネクタとの嵌合時に端子が後方に
強く押された場合に、リヤホルダ107がコネクタハウ
ジング103の後側の傾斜面114(図20)に沿って
斜め上方に抜け出しやすいという懸念があった。特に、
コネクタハウジング103の両側に本係止突起117が
設けられ、リヤホルダ107の両側に、本係止突起11
7に対する係合部124が設けられて、本係止力が両側
に二分されるために、端子付きの電線を強く引っ張った
りした場合に、リヤホルダ107が中央部112を支点
として撓みやすく、係止外れを起こしやすいという懸念
があった。また、リヤホルダ107の本係止時における
ロック突起110とリヤホルダ107の中央部112と
の間の隙間がL3 −L2 と小さいために、図22に示す
如く、ロックアーム109のロック突起110と操作突
部111との距離L4 の範囲において、ロック突起11
0に対する相手側の雌型のコネクタハウジング125の
係合部126の幅寸法L5 を狭く設定せざるを得ず、そ
れにより係合部126の剛性が弱まり、ロック外れを起
こしやすいという懸念もあった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した各
従来例の問題点に鑑み、電線が強く引っ張られたりして
端子が抜け出し方向の力を受けても、リヤホルダの係止
が解除されることがなく、特にリヤホルダとコネクタハ
ウジングとのクリアランスが大きい場合においてもリヤ
ホルダの係止が解除されることがなく、しかもリヤホル
ダの脱着を繰り返し行ってもリヤホルダの係止力が低下
することのない二重係止コネクタ(リヤホルダの係止構
造)を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、コネクタハウジングに挿入される端子
と、端子挿入方向とは交差する方向から該コネクタハウ
ジングの開口部に挿入される端子係止用のリヤホルダと
を備え、該リヤホルダが、該開口部の後端縁に係合する
係止部を有する二重係止コネクタにおいて、該係止部に
傾斜状の係止面が形成され、該係止面が該リヤホルダの
離脱方向を向いており、該開口部の後端縁に摺接可能で
あることを特徴とする二重係止コネクタ(請求項1)を
採用する。前記係止部が係止突起であること(請求項
2)や、前記リヤホルダの後端部に前記テーパ状の係止
面が形成されて前記係止部を構成すること(請求項3)
も可能である。また、コネクタハウジングに挿入される
端子と、端子挿入方向とは交差する方向から該コネクタ
ハウジングの開口部に挿入される端子係止用のリヤホル
ダとを備え、該リヤホルダが、基板部と、基板部から突
出した端子係止突部と、該基板部の両側の側板部とを有
し、該側板部に、該コネクタハウジングの仮係止部に対
する仮係合部が設けられた二重係止コネクタにおいて、
前記リヤホルダの本係止時に、前記コネクタハウジング
の開口部の後側の後方壁部の前端面に該リヤホルダの基
板部の後端面が当接することを特徴とする二重係止コネ
クタ(請求項4)を併せて採用する。
【0016】以下に上記構成に基づく作用を説明する。
請求項1〜3記載の構成においては、コネクタハウジン
グに端子が挿入され、次いでリヤホルダが開口部から挿
入され、リヤホルダで端子の後抜けが阻止される。リヤ
ホルダとコネクタハウジングとのクリアランスが大き
く、リヤホルダが離脱方向に浮き上がった場合は、係止
部のテーパ状の係止面が開口部の後端縁に当接する。そ
して、電線が引っ張られたりして端子が抜け出し方向の
力を受けた際に、リヤホルダは同方向の力を受け、テー
パ状の係止面が開口部の後端縁に沿ってコネクタハウジ
ングの内部に向けて摺接する。これによりリヤホルダが
挿入方向に引き下げられ、リヤホルダの本係止解除が防
止される。また、請求項4記載の構成においては、リヤ
ホルダが両側の側板部で仮係止され、その状態からリヤ
ホルダを開口部内に押圧することで、基板部の後端面が
コネクタハウジングの後方壁部の前端面に当接して、リ
ヤホルダが本係止される。従来のように側板部で本係止
されないから、リヤホルダが弓なりに撓むことがなく、
本係止力が高まる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図11は、本
発明に係る二重係止コネクタの第一実施例を示すもので
ある。本例の二重係止コネクタ1は、先に本出願人が特
願平10−22293号で提案した二重係止コネクタに
おけるリヤホルダ(二重係止部材)の係止構造に改良を
加えたものである。
【0018】図1の如く、二重係止コネクタ1は合成樹
脂製の雌型のコネクタハウジング2と、コネクタハウジ
ング2に可撓性の薄肉ヒンジ3を介して連結された合成
樹脂製のリヤホルダ4と、コネクタハウジング2の端子
収容室13内に挿入される雄型の端子26とで構成され
る。リヤホルダ4の後端には、コネクタハウジング2に
対するテーパ状の係止面14aを有する本係止突起(係
止部)14が左右一対設けられている。
【0019】リヤホルダ4は、基板部5の内面側から前
方に突出した端子係止突部6(図3)と、基板部5の両
側に垂設された側板部7において略S字状に屈曲(蛇
行)したガイド孔8とを有している。
【0020】本例でリヤホルダ4はコネクタハウジング
2の後部において上下に一対設けられている。コネクタ
ハウジング2の上壁(下壁)9にリヤホルダ挿着用の開
口部10が切欠形成されている。コネクタハウジング2
の両側壁11には、リヤホルダ4の側板部7に対する収
容部12が切欠形成されている。側板部7は薄肉に形成
され、板厚方向に撓み可能である。側板部7は開口部1
0の外側(収容部12)に位置する。ヒンジ3は上壁
(下壁)9において収容部12の前端から形成され、収
容部12内で湾曲してリヤホルダ4の側部前端に続いて
いる。
【0021】リヤホルダ4の端子係止突部6(図3)
は、コネクタハウジング2の複数の端子収容室13に対
応して櫛歯状に形成されている。基板部5の後端5a
に、開口部10の内側の後端縁10a(図4)に係合す
る縦断面三角形状の本係止突起14が形成されている。
本係止突起14は複数本の端子係止突部6のうちの二本
の後端側に延長形成され、基板部5の後端面5aから後
方に突出し、基板部5の内側面5b(図4)寄りに位置
している。
【0022】すなわち、基板部5の内側面5b(図2)
と同一面上に本係止突起14の水平面14bが位置し、
コネクタハウジング2の開口部10の後端縁10a(図
4)に接する本係止突起14のテーパ状の係止面14a
は基板部5の外側面すなわちリヤホルダ4の離脱方向に
向けて位置している。図2の如くテーパ状の係止面14
aは基板部5の後端面5aに続いている。本係止突起1
4の先端14cは丸く角が落とされている。係止面14
aの傾斜角度αは30°〜45°程度が好ましい。
【0023】係止面14aは後述する如くコネクタハウ
ジング2の開口部10の後端縁10a(図4)に対する
摺接面として作用し、その際に傾斜角度αが大きいと摺
動性が悪く、本係止力も弱くなってしまう。図1におけ
る左右一対の本係止突起14により横長なリヤホルダ4
がコネクタハウジング2に安定して係止される。また、
基板部5の垂直な後端面5aがコネクタハウジング2の
後方壁部29(図4)の垂直な前端面29aに当接する
ことで、本係止力が高まる。図1はリヤホルダ4を仮係
止した状態を示している。
【0024】図3はリヤホルダ4を完全に離脱させた状
態を示すものであり、コネクタハウジング2の両側壁1
1の収容部12の側壁16に、リヤホルダ4に対する仮
係止突起(仮係止部)17とガイド突起18と本係止補
助突起(第二のガイド突起)19とが、コネクタハウジ
ング2の中心に向かう如く架空の傾斜線上に順次配列さ
れている。
【0025】仮係止突起17と本係止補助突起19とは
ガイド孔8の深さよりも短く形成され、中間のガイド突
起18は他の突起17,19よりも倍程度の高さで、ガ
イド孔8の深さとほぼ同程度の高さに円柱状に突出して
形成されている。ガイド突起18と本係止補助突起19
の各先端にはガイドテーパ面18a,19aが形成され
ている。
【0026】図3の如く、三つの突起17〜19の内の
隣接する二つの突起(17と18,18と19)がリヤ
ホルダ4のガイド孔8の前端部8bと後端部8aに係合
可能なように、ガイド孔8の長さと各突起17〜19の
間隔とが設定されている。
【0027】ガイド孔8は、基板部5寄りの後端部8a
から急勾配な傾斜部(仮係合部)8cを経て長めの水平
な真直部8dに続き、真直部8dの前端側でやや緩勾配
な短い傾斜部8eを経て前端部8bに続いている。図3
で、6は端子係止突部、20は、上下の収容部12を隔
てる仕切壁である。
【0028】図4はコネクタハウジング2とリヤホルダ
4の縦断面を示すものであり、上下二段の対称な端子収
容室13を隔てる壁部21に可撓係止ランス22が設け
られ、端子収容室13は前方のコネクタ嵌合室15に続
いている。リヤホルダ挿着用の開口部10は端子収容室
13の後半部分に連通し、リヤホルダ4の端子係止突部
6は端子収容室13内に進入可能である。端子係止突部
6は基板部5よりも一段低く(高く)位置している。
【0029】開口部10の前端において端子収容室13
に続く部分には、端子係止突部6に対するテーパガイド
面23が形成され、テーパガイド面23に続いてコネク
タハウジング2の上壁(下壁)24に、端子係止突部6
に対する進入部25が切欠形成されている。
【0030】図4で、57は、相手側の雄型のコネクタ
(図示せず)のロックアームに対する係合部、58は、
雌型のコネクタハウジング2を固定するためのスライド
係合部、59は同じく係止用の突起を示す。雌型のコネ
クタハウジング2はロックアームを有しておらず、リヤ
ホルダ4がロックアームの機能を損なう心配はない。
【0031】図5,図6はコネクタハウジング2にリヤ
ホルダ4を仮係止した状態を示すものであり、図5の如
く、ガイド孔8の後端部8aに仮係止突起17が係合
し、ガイド孔8の前端部8bにガイド突起18が係合し
ている。リヤホルダ4の側板部7の前端の直前に本係止
補助突起19が位置している。
【0032】各突起17,18にガイド孔8を係合させ
る際には、ガイド突起18のテーパガイド面18aに沿
って側板部7が外側に撓み、各突起17,18がスムー
ズにガイド孔8に係合する。仮係止突起17はガイド突
起18よりも低いから、仮係止突起17にテーパガイド
面がなくともスムーズな係合が可能である。
【0033】図6の如く、リヤホルダ4の仮係止状態で
端子26が後方から端子収容室13に挿入される。端子
26の係合孔ないし係合段部27に係止ランス22の突
起が係合する。リヤホルダ4の端子係止突部6は開口部
10に位置する。端子係止突部6の先端と開口部10の
前端との間には隙間28が存在する。リヤホルダ4の基
板部5は開口部10後方の薄肉の壁部29に接して位置
する。後方壁部29は上壁(下壁)24の一部をなすも
のであり、後方壁部29の前端面が開口部10の後端面
となっている。
【0034】図5のリヤホルダ4の仮係止状態から基板
部5の後端を矢印イの如く前方へ押すことにより、各突
起17,18、特にガイド突起18を支点としてリヤホ
ルダ4に前方向の回動力が作用する。
【0035】これにより、図7,図8の如くリヤホルダ
4が矢印ロの如く頭下がり(尻上がり)方向に回動しつ
つ、コネクタハウジング2の開口部10内に進入する。
図7で仮係止突起17はガイド孔8から離脱し(この
際、側板部7は外側に撓む)、ガイド突起18はガイド
孔8の短い傾斜部8e(前端部8b)から離脱して真直
部8dに進入する。この際、リヤホルダ4の側板部7の
前端のハウジング中心寄りの部分7aが本係止補助突起
19に接し、本係止補助突起19を支点としてリヤホル
ダ4の回転運動が助長される。
【0036】図8の如くリヤホルダ4の端子係止突部6
がコネクタハウジング2の開口部10から端子収容室1
3内に回動しつつ進入し、端子係止突部6の先端の外側
肩部6aが開口部前方のテーパガイド面23の先端側に
接触する。
【0037】リヤホルダ4の押圧操作に伴って図7でガ
イド孔8の真直部8dがガイド突起18に沿って斜めに
摺動し、且つ図8で端子係止突部6の先端の外側肩部6
aがテーパガイド面23に沿って斜めに摺動し、それら
により端子係止突部6の先端の内側部分すなわち係止部
6bが端子26の後段部(肩部)26aに向けて斜めに
進入する。
【0038】図7で本係止補助突起19はテーパガイド
面19aからリヤホルダ4の側板部7の内面側にもぐり
込み、側板部7を撓ませて、図9の如くガイド孔8内に
進入する。リヤホルダ4の押圧操作に伴って、図9の如
くガイド突起18がガイド孔8の真直部8dから後側の
長めの傾斜部8cに進入し、それにより、リヤホルダ4
が矢印ハの如く、図7の矢印ロとは反対の方向すなわち
端子挿入方向に回動しつつ開口部10内に完全に係合す
る。
【0039】図9,図10はリヤホルダ4が本係止した
状態である。すなわち、図9の如く本係止補助突起19
がガイド孔8の前端部8bに係合し、ガイド突起18が
ガイド孔8の後端部8aに係合する。仮係止突起17は
ガイド孔8から離脱する。
【0040】リヤホルダ4の本係止突起14はやや撓み
ながら開口部10内に進入し、図10の如くテーパ状の
係止面14aの基部14a1 、すなわち係止面14aと
基板部5の後端面5aとの交差部分が開口部10の後端
縁10a(すなわち後方壁部29の前端面側の角部)に
当接し、且つ基板部5の後端面5aがコネクタハウジン
グ2の後方壁部29の前端面29a(図4)に当接す
る。端子係止突部6は外側半部が進入部25内に位置
し、外側面6cが進入部25の壁面に接する。これらに
より、リヤホルダ4が開口部10内で確実に係止保持さ
れる。
【0041】リヤホルダ4とコネクタハウジング2との
クリアランスが大きな場合は、図10の矢印ニの如く
(すなわち図11に示す如く)リヤホルダ4が開口部1
0から外側へ飛び出す方向に移動しやすい。この場合、
図10の端子係止突部6が端子26を係止する力も弱く
なり、電線35が強く引っ張られると、従来の構造にお
いては端子が抜け出しやすかった。
【0042】本実施例においては図11の如く本係止突
起14のテーパ状の係止面14aが開口部10の後端縁
(角部)10aに当接しているから、図10で電線35
が後方に引っ張られた際にリヤホルダ4に後向きの力
(図11の矢印ホ方向の力)が作用し、テーパ状の係止
面14aが開口部10の後端縁10aに摺接し、これに
よりリヤホルダ4が矢印ヘの如くコネクタハウジング2
の内部に押し下げられる。これにより、図10の如く端
子係止突部6が大きな当接面積で端子26の後段部26
aを確実に係止し、端子26の係止力が確保される。ま
た、リヤホルダ4の基板部5の後端面5aがコネクタハ
ウジング2の後方壁部29の前端面29a(図4)に当
接することで、大きな本係止力が発揮される。これらの
作用は相手コネクタとの嵌合時等に端子26が離脱方向
に押された場合でも同様である。
【0043】また、リヤホルダ4の離脱に際しては、本
係止突起14のテーパ状の係止面14aがスムーズに開
口部10の後端縁10aに摺接することで、本係止突起
14の磨耗や変形が防止される。係止面14aの傾斜角
度α(図2)を30°〜45°程度に設定すれば、後端
縁10aに対する当接力も大きく、リヤホルダ4の係止
力が確保されると共に、電線35を引っ張った際の後端
縁10aに対する係止面14aの摺接もスムーズ且つ確
実に行われる。しかも本係止突起14が薄肉になること
で、本係止突起14に可撓性が付与され、リヤホルダ4
の着脱時の磨耗や変形(ダレ)等が一層防止される。勿
論、傾斜角度が45°以上であっても実使用上は何ら問
題はない。
【0044】図12〜図13は、本発明に係る二重係止
コネクタの第二実施例を示すものである。本例の二重係
止コネクタ1′は、リヤホルダ4′の基板部5′の後端
部にテーパ状の係止面14a′を直接形成したことを特
徴とするものである。
【0045】係止面14a′はリヤホルダ4′の両側の
側板部7の間において基板部5′の後端部の全幅に渡っ
て形成されている。係止面14a′を有する基板部5′
の後端部が本係止部(係止部)14′として作用する。
【0046】係止部14′以外の構成は第一実施例と同
様であるので同一符号を付して説明を省略する。図12
で5a′は、係止面14a′に続く細幅な後端面、図1
3で5b′は基板部5′の内側面である。テーパ状の係
止面14a′は前例同様に基板部5′の外側面すなわち
リヤホルダ4′の離脱方向に向けて位置していることは
言うまでもない。
【0047】図13においてリヤホルダ4′を開口部1
0からコネクタハウジング2内に挿着することで、係止
面14a′が開口部10の後端縁10aに接触(当接)
し、リヤホルダ4′が本係止される。
【0048】第一実施例の図10,図11と同様に、リ
ヤホルダ4′が開口部10内で離脱方向に移動した場合
でも、端子26に抜き出し方向の力が作用した際に、テ
ーパ状の係止面14a′が開口部10の後端縁10aに
摺接して、コネクタハウジング2内に向かう復元力が発
揮され、リヤホルダ4′の抜け出しが防止される。
【0049】なお、テーパ状の係止面14a′とは別
に、図示しない本係止突起等の本係止部を設けることも
可能である。また、図9に示したガイド突起18と本係
止補助突起19とで本係止部を構成させることも可能で
ある。上記各実施例におけるテーパ状の係止面14a,
14a′の構成は、従来例(図14)で示した二重係止
コネクタ等、実施例以外のコネクタにも適用可能なもの
である。
【0050】図14〜図17は、本発明に係る二重係止
コネクタの第三実施例を示すものである。図14の如
く、この二重係止コネクタ60は、上下二段に端子収容
室61を有する合成樹脂製の雄型のコネクタハウジング
62と、コネクタハウジング62の上下の開口部63か
らコネクタハウジング62に挿着される合成樹脂製の一
対のリヤホルダ64,65と、上下の端子収容室61に
背中合わせに挿着される雌型の端子(図示せず)とで構
成される。
【0051】コネクタハウジング62の上壁66のほぼ
中央部は段差67を介して一段低く構成され、この壁部
66aに可撓性のロックアーム68が一体に形成され、
ロックアーム68の両側において上壁66に前記開口部
63が形成されている。ロックアーム68は上壁66と
の間にスリット69を介して構成され、長手方向中間部
のロック突起70と、後端側のロック解除用の操作突部
71とを有し、操作突部71は可撓性の屈曲部(図示せ
ず)を介してコネクタハウジング62に一体化してい
る。ロック突起70は上壁66よりも高く突出し、操作
突部71はロック突起70よりも高く突出している。ロ
ック突起70と操作突部71との距離L1は、相手側の
雌コネクタハウジング(図示せず)の係合部に対応して
十分に長く設定されており、それにより強いロック力を
発揮可能である。
【0052】操作突部71の後方においてコネクタハウ
ジング62は切欠され、この切欠部72の両側におい
て、上側のリヤホルダ64の後端面を当接させるやや厚
肉な後方壁部73が上壁66よりも高く突出して位置し
ている。後方壁部73は左右の端子収容室61の隔壁7
4を連結し、且つ開口部63に向けてガイド形状に傾斜
し、このガイド傾斜面73aに沿ってリヤホルダ64を
開口部63内に挿入可能である。後方壁部73の前端面
73bが開口部63の後端面と一致している。後方壁部
73の前端面73bは上壁66と同じ高さに位置してい
る。
【0053】前記切欠部72寄りにおいて後方壁部73
の前端面73bは矩形状に切欠され、この切欠部73c
にリヤホルダ64の後方突出部75が係合可能となって
いる。切欠部73cの幅は端子収容室61の幅の半分程
度である。後方壁部73の前端面73bと切欠部73c
(切欠部73cの前端面と側面)とが、リヤホルダ64
に対する本係止部として作用する。後方壁部73の前端
面と言った場合、切欠部73cの前端面も含まれるもの
である。
【0054】傾斜状の後方壁部73の前端側を切欠した
ことで、切欠部73cの前端面の高さは後方壁部73の
前端面73bの高さよりも増大し、リヤホルダ64に対
する係止力が増大している。また、開口部63において
左右の各端子収容室61の間の隔壁74は垂直な延長部
74aで後方隔壁73の下面に続いている。延長部74
aの前端面は後方壁部73の前端面73bと垂直方向の
同一面に位置し、両前端面でリヤホルダ64の基板部7
7の後端面に確実に当接可能であり、それにより強い係
止力が発揮される。
【0055】コネクタハウジング62の両側の側壁77
には、上端寄りないし下端寄りにおいて、上下のリヤホ
ルダ64に対する仮係止突起(仮係止部)78がそれぞ
れ設けられ、仮係止突起78の上側ないし下側に略直角
三角形状のガイド溝79が切欠形成され、ガイド溝79
の上端ないし下端に傾斜面79aが形成され、傾斜面7
9aの前端側に本係止補助兼ガイド用の突起80が形成
されている。上下のガイド溝79は隔壁81を介して対
称に形成されている。コネクタハウジング62の下壁に
は、下側のリヤホルダ65に対する挿入用の開口部(図
示せず)が形成されている。
【0056】上側のリヤホルダ64は、図15にも示す
如く、ロックアーム68(図14)の操作突部71に対
応する矩形状の凹部82を幅方向ほぼ中央に有する基板
部76と、基板部76の下面側から前方に突出した水平
な壁部83と、壁部83の前方に突出形成された端子係
止突部84と、凹部82の後方に突出した前記後方突出
部75と、基板部76の両側に垂下形成された側板部8
5と、コネクタハウジング62の仮係止突起78に対応
して側板部85に形成された仮係合孔(仮係合部)86
と、側板部85の下端側において内向きに突出した爪部
87とを備えるものである。
【0057】凹部82は各壁部83の間の切欠部88に
続いており、切欠部88内にロックアーム68(図1
4)が位置する。端子係止突部84は壁部83の下面側
に突条形状に延長されている。壁部83はコネクタハウ
ジング62(図14)の開口部63を塞いで上壁66の
一部となるものである。凹部82の後側の後方突出部7
5は基板部76と同一の板厚、同一の高さで、基板部7
6の後端から後方に矩形状にやや突出している。後方突
出部75は基板部76の一部であり、基板部76の後端
面と言った場合は後方突出部75の後端面75a(図1
5)をも含むものである。
【0058】後方突出部75の両側において基板部76
の上面側は凹状にへこみ、この凹部89によって後方突
出部75の形状が一層明確化されている。両側壁85の
内側の爪部87はコネクタハウジング62のガイド溝7
9の傾斜面79aに沿った形状に傾斜している。爪部8
7の傾斜面87a(図15)と同一面位置に仮係合孔8
6が設けられている。
【0059】リヤホルダ64の基板部76の後端面76
a(図15)がコネクタハウジング62の開口部63の
後端面すなわち後方壁部73の前端面73bに当接し、
基板部76の後方突部75の両側の後端面75a(図1
5)が後方壁部73の各切欠部73cの前端面に当接す
る。これにより、端子付き電線の引張時等においてリヤ
ホルダ64が確実に本係止され、リヤホルダ64の抜け
出しが防止される。
【0060】図14において、コネクタハウジング62
の下壁93側にはロックアームが設けられていないた
め、下側のリヤホルダ65は上側のリヤホルダ64のよ
うなロックアーム逃がし用の凹部82を有しておらず、
基板部90のほぼ全幅に渡って壁部91が前向きに突出
形成され、壁部91の上面側から前向きに突条形状の端
子係止突部92が形成されている。壁部91は下側の開
口部(図示せず)を塞いで下壁93の一部となる。両側
壁94の仮係合孔95や爪部96の形状は上側のリヤホ
ルダ64と同様であるので説明を省略する。
【0061】下側の開口部(図示せず)の後端側には上
側の後方壁部73と同様な板厚と傾斜の後方壁部(図示
せず)が設けられている。但し、下側の後方壁部には切
欠部72は形成されていない。後方壁部の前端面が開口
部の後端面となっており、後方壁部の前端面に下側のリ
ヤホルダ65の基板部90の後端面90aが当接可能で
ある。後方壁部の前端面が、下側のリヤホルダ65に対
する本係止部として作用する。端子付き電線の引張時等
においてリヤホルダ65は後方壁部の前端面に当接して
確実に本係止される。
【0062】図16は、上下のリヤホルダ64,65を
仮係止させた状態を示すものである。上側のリヤホルダ
64について説明すると、リヤホルダ64の両側の側板
部85がコネクタハウジング62の両側壁77の外側に
位置し、コネクタハウジング62の仮係止突起78(図
14)がリヤホルダ64の仮係合孔86に係合し、リヤ
ホルダ64がコネクタハウジング62の後方壁部73
(図14)のガイド傾斜面73aに沿って斜め下向きに
位置している。
【0063】リヤホルダ64の端子係止突部84はコネ
クタハウジング62の開口部63の長手方向中間部にお
いて開口部63にやや進入している。リヤホルダ64の
凹部82はコネクタハウジング62のロックアーム68
の操作突部71の後方に間隔をあけて位置している。リ
ヤホルダ64の側板部85の爪部87はコネクタハウジ
ング62の側壁77のガイド溝79内に進入して傾斜面
79a(図14)に接している。下側のリヤホルダ65
も上側のリヤホルダ64と同様に仮係止されている。
【0064】リヤホルダ64,65の基板部76,90
ないし後方突部75を斜め下向きに押圧することで、図
17の如く、リヤホルダ64,65が開口部63…(下
側の開口部は図示せず)に完全に嵌合する。基板部7
6,90の後端面が開口部63…の後端面すなわち後方
壁部73…(下側の後方壁部は図示せず)の前端面に当
接し、前述の如くリヤホルダ64,65が確実に本係止
されて強い係止力を発揮する。
【0065】ロックアーム68の操作突部71はリヤホ
ルダ64の凹部82内に収容される。本係止に際してリ
ヤホルダ64,65の側板部85,94の爪部87,9
6はガイド溝79(図14)の傾斜面79aに沿ってス
ライドし、ガイド溝79の終端側の楔状のガイド突起
(本係止補助突起)80(図14)に乗り上げるように
してガタ付きなく係合する。リヤホルダ64,65の端
子係止突部84,92(図14)は端子収容室61内に
進入して、端子(図示せず)の例えば後段部に当接し、
端子を二重係止させる。
【0066】リヤホルダ64の後方突出部75の両側部
がコネクタハウジング62の後方壁部73の切欠部73
cに係合することで、リヤホルダ64の本係止力が向上
することは勿論のこと、リヤホルダ64が確実に位置決
めされ、且つリヤホルダ64の横方向(左右方向)のガ
タ付きが防止される。特に、リヤホルダ64が中央寄り
の後方突部75でコネクタハウジング62の後方壁部7
3に当接して支持されるから、端子付き電線(図示せ
ず)の引張時等において従来(図20)のようにリヤホ
ルダの両側のみが支持(本係止)されたものと違って、
リヤホルダ64が弓状に撓むことがなく、本係止力が向
上して端子の係止が確実に行われる。
【0067】また、リヤホルダ64が従来(図20)の
ようにロックアーム68を跨がず、凹部82でロックア
ーム68を回避して、後方突部75がロックアーム68
の後方に位置するから、ロック突起70と操作突部71
との間の距離L1 (図14)が長く確保され、それによ
ってロック突起70に対する相手側の雌型のコネクタハ
ウジング(図示せず)の係合部の剛性が高く設定され、
雄雌のコネクタ相互のロック力が高まる。
【0068】また、上側のリヤホルダ64は凹部82と
後方突部75を有しているから、リヤホルダ64の本係
止を解除する場合は、コネクタハウジング62の切欠部
72内で後方突部75の内側に治具棒(図示せず)を差
し込んでこじることで、簡単にリヤホルダ64を離脱さ
せることができる。
【0069】なお、上記各実施例においての上下の定義
は便宜上、図面の上側を上、下側を下と規定してのもの
であり、上記各二重係止コネクタ1,1′,60の実使
用状態においては、上が下や横になったりすることも当
然にあり得る。
【0070】
【発明の効果】以上の如く、請求項1〜3記載の各発明
によれば、電線が引っ張られたりして端子が抜け出し方
向の力を受けた際に、リヤホルダのテーパ状の係止面が
開口部の後端縁に沿ってコネクタハウジングの内部に向
けて摺接し、リヤホルダが挿入方向に引き下げられるか
ら、リヤホルダの係止解除が防止され、端子の確実な係
止が可能となる。この効果は、リヤホルダとコネクタハ
ウジングとのクリアランスが大きく、リヤホルダが離脱
方向に浮き上がった場合においても同様である。また、
リヤホルダの離脱時に係止部がテーパ状の係止面で開口
部の後端縁にスムーズに摺接するから、リヤホルダを繰
り返し着脱しても係止部の磨耗や変形が起こらず、リヤ
ホルダの係止力が低下せず、端子の係止力が安定に確保
される。特に請求項2記載の発明によれば、係止突起が
ある程度の可撓性(復元性)を有するから、リヤホルダ
の着脱時の磨耗や変形が一層防止される。また、請求項
3記載の発明によれば、係止部の剛性が高いから、リヤ
ホルダを繰り返し着脱しても係止部の変形が起こらな
い。
【0071】また、請求項4記載の発明によれば、電線
が引っ張られたりして端子が抜け出し方向の力を受けた
際に、リヤホルダの基板部の後端面がコネクタハウジン
グの後方壁部の前端面に当接して高い係止力を発揮する
から、従来のようにリヤホルダの両側の側板部(本係止
部)を支点としてリヤホルダが弓なりに撓むことがな
く、リヤホルダが確実に本係止の状態に維持され、端子
の係止力が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二重係止コネクタの第一実施例を
示す分解斜視図(円内は本係止突起の拡大図)である。
【図2】リヤホルダの本係止突起を示す縦断面図であ
る。
【図3】コネクタハウジングからリヤホルダを離脱した
状態を示す側面図である。
【図4】コネクタハウジングからリヤホルダを離脱した
状態を示す縦断面図である。
【図5】コネクタハウジングにリヤホルダを仮係止した
状態を示す側面図である。
【図6】リヤホルダの仮係止状態で端子を挿入した状態
を示す縦断面図である。
【図7】コネクタハウジングにリヤホルダを挿入する状
態を示す側面図である。
【図8】コネクタハウジングにリヤホルダを挿入する状
態を示す縦断面図である。
【図9】コネクタハウジングにリヤホルダを本係止した
状態を示す側面図である。
【図10】コネクタハウジングにリヤホルダを本係止し
た状態を示す縦断面図である。
【図11】本係止突起の作用を示す要部縦断面図であ
る。
【図12】本発明に係る二重係止コネクタの第二実施例
を示す分解斜視図である。
【図13】同じく第二実施例を示す縦断面図である。
【図14】本発明に係る二重係止コネクタの第三実施例
を示す分解斜視図である。
【図15】上側のリヤホルダを後側から見た状態の斜視
図である。
【図16】コネクタハウジングにリヤホルダを仮係止し
た状態を示す斜視図である。
【図17】コネクタハウジングにリヤホルダを本係止し
た状態を示す斜視図である。
【図18】従来の二重係止コネクタの一例を示す分解斜
視図である。
【図19】同じく二重係止コネクタの組付状態を示す縦
断面図である。
【図20】従来の二重係止コネクタの他の例を示す分解
斜視図である。
【図21】コネクタハウジングにリヤホルダを仮係止し
た状態を示す斜視図である。
【図22】同じくコネクタハウジング相互のロック部の
構成を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1,1′,60 二重係止コネクタ 2,62 コネクタハウジング 4,4′,64 リヤホルダ 5,76 基板部 6,84 端子係止突部 7,85 側板部 8c 傾斜部(仮係合部) 10,63 開口部 10a 後端縁 14 本係止突起(係止部) 14′ 本係止部(係止部) 14a,14a′ 係止面 17,78 仮係止突起(仮係止部) 26 端子 29,73 後方壁部 86 仮係合孔(仮係合部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングに挿入される端子
    と、端子挿入方向とは交差する方向から該コネクタハウ
    ジングの開口部に挿入される端子係止用のリヤホルダと
    を備え、該リヤホルダが、該開口部の後端縁に係合する
    係止部を有する二重係止コネクタにおいて、該係止部に
    傾斜状の係止面が形成され、該係止面が該リヤホルダの
    離脱方向を向いており、該開口部の後端縁に摺接可能で
    あることを特徴とする二重係止コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記係止部が係止突起であることを特徴
    とする請求項1記載の二重係止コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記リヤホルダの後端部に前記テーパ状
    の係止面が形成されて前記係止部を構成することを特徴
    とする請求項1記載の二重係止コネクタ。
  4. 【請求項4】 コネクタハウジングに挿入される端子
    と、端子挿入方向とは交差する方向から該コネクタハウ
    ジングの開口部に挿入される端子係止用のリヤホルダと
    を備え、該リヤホルダが、基板部と、基板部から突出し
    た端子係止突部と、該基板部の両側の側板部とを有し、
    該側板部に、該コネクタハウジングの仮係止部に対する
    仮係合部が設けられた二重係止コネクタにおいて、前記
    リヤホルダの本係止時に、前記コネクタハウジングの開
    口部の後側の後方壁部の前端面に該リヤホルダの基板部
    の後端面が当接することを特徴とする二重係止コネク
    タ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009110699A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
KR102066541B1 (ko) * 2018-09-14 2020-01-15 히로세코리아 주식회사 케이블용 전기커넥터

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