JP2009108720A - 排気浄化触媒の暖機制御装置及び暖機制御方法 - Google Patents

排気浄化触媒の暖機制御装置及び暖機制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料がピストン冠面などに付着することなく、排気浄化触媒を早期に活性化(暖機)することができる排気浄化触媒の暖機制御装置及び暖機制御方法を提供する。
【解決手段】エンジンから排出される排ガスを浄化する排気浄化触媒の暖機を制御する装置であって、ピストンが上死点位置にあるときのピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を変更可能な距離変更手段と、排気浄化触媒の暖機が必要であるか否かを判定する判定手段(S1,S2,S3)と、触媒の暖機が必要であるときには、触媒の暖機完了後に比べて、ピストンが上死点位置にあるときのピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を拡大し(S11,S21,S31)、燃料噴射弁の燃料噴射時期ITを圧縮行程後半から膨張行程前半に設定し(S12,S22,S32)、点火プラグの点火時期SAを燃料噴射開始後の膨張行程に設定する(S13,S23,S33)エンジン制御手段と、を有する。
【選択図】図4

Description

この発明は、エンジンから排出される排ガスを浄化する排気浄化触媒の暖機を制御する装置及び方法に関する。
エンジンから排出される排ガスを浄化する排気浄化触媒は、所定の温度に達して排気浄化性能を発揮するようになるので、早期に暖機することが重要である。たとえば特許文献1には、エンジンの冷機時に圧縮比を低下させることによって熱効率を低下させて暖機効果を向上させる圧縮比可変エンジンが開示されている。
特開昭60−230525号公報
ところでエンジンの冷機時に排気浄化触媒を急速に活性させるには、上述のような暖機効果に加えて、燃料噴射時期及び点火時期をリタード(遅角)するとよい。このようにすれば排ガス温度が上昇するからである。
しかしながら単に燃料噴射時期及び点火時期をリタード(遅角)しては、燃料がピストン冠面などに付着してしまうおそれがある。燃料がピストン冠面などに付着しては排気空燃比の乱れによって排ガス浄化性能が悪化したり、未燃の排ガスが排出されるおそれがある。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、燃料がピストン冠面などに付着することなく、排気浄化触媒を早期に活性化(暖機)することができる排気浄化触媒の暖機制御装置及び暖機制御方法を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、エンジン(10)から排出される排ガスを浄化する排気浄化触媒(100)の暖機を制御する装置であって、ピストン(32)が上死点位置にあるときのピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を変更可能な距離変更手段(11〜13)と、前記排気浄化触媒(100)の暖機が必要であるか否かを判定する判定手段(ステップS1,S2,S3)と、触媒(100)の暖機が必要であるときには、触媒(100)の暖機完了後に比べて、ピストンが上死点位置にあるときのピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を拡大し(ステップS11,S21,S31)、燃料噴射弁(41)の燃料噴射時期を圧縮行程後半から膨張行程前半に設定し(ステップS12,S22,S32)、点火プラグ(42)の点火時期を燃料噴射開始後の膨張行程に設定する(ステップS13,S23,S33)エンジン制御手段(70)と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、触媒の暖機が完了するまでは、燃料を圧縮行程後半から膨張行程前半で噴射し、燃料噴射開始後の膨張行程で点火するようにしたので、熱効率が低下し排ガス温度が上昇するので、触媒を早期活性化できる。そしてそれに併せて、ピストンが上死点位置にあるときのピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を、触媒の暖機完了後に比べて拡大するようにした。これによっても熱効率が低下し、さらに排ガス温度が上昇することとなる。排ガス温度が上昇すればシリンダ内の温度も高くなるので、燃料が気化しやすくなりシリンダ内壁へ燃料が付着しにくくなる。またピストン位置が下がり燃料噴射弁からの距離が離れる。したがってこの点からも噴霧された燃料がピストン冠面に付着しにくくなるのである。
以下では図面等を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による排気浄化触媒の暖機制御を適用可能な可変圧縮比エンジンの一例を示す図である。
本件発明者らは、従来より、図1に示すようなピストンとクランクシャフトとを2つのリンクで連結する複リンク機構による可変圧縮比エンジン(以下「複リンク式可変圧縮比エンジン」という)について鋭意研究を重ねている。通常のエンジン(以下「ノーマルエンジン」という)は、ピストンとクランクシャフトとを1つのリンク(コンロッド)で連結し、機械的圧縮比が不変でありピストンの上死点位置は一定である。しかしながら、本件発明者らが研究する複リンク式可変圧縮比エンジンでは、ピストンの上死点位置を変更でき、ピストン上死点位置を下げればピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を拡大でき、ピストン上死点位置を上げればピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を縮小できるという特性がある。
ところで排ガス浄化触媒100を早期暖機するには、燃料を圧縮行程後半から膨張行程前半で噴射し、点火を燃料噴射開始後の膨張行程で行うとよい。このようにすれば熱効率が低下する。すると排ガス温度が上昇する。したがって排ガス浄化触媒は暖機しやすくなる。
しかし、圧縮行程後半から膨張行程前半では、ピストンが上死点付近に近づいているので、燃料が圧縮行程後半から膨張行程前半で噴射されると、その燃料がピストン冠面に付着しやすくなる。
そこで本件発明者らは、上述した複リンク式可変圧縮比エンジンの特性を利用して、ピストン上死点位置を下げて、ピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を拡大することで燃料がピストン冠面に付着しにくくなることに着目した。また上述した複リンク式可変圧縮比エンジンでは、ピストン上死点位置を下げることで圧縮比が低くなる。この点でも熱効率は低下する。すると排ガス温度は一層上昇する。したがって排ガス浄化触媒はさらに暖機しやすくなるのである。
本発明は、このような発明者らの知見に基づいてなされたものである。
まず最初に複リンク式可変圧縮比エンジンについて説明する。図1は、複リンク式可変圧縮比エンジンを示す図である。
複リンク式可変圧縮比エンジン10は、ピストン32とクランクシャフト33とを2つのリンク(アッパリンク(第1リンク)11、ロアリンク(第2リンク)12)で連結するとともに、コントロールリンク(第3リンク)13でロアリンク12を制御して機関圧縮比を変更する。
アッパリンク11は、上端をピストンピン21を介してピストン32に連結し、下端を連結ピン22を介してロアリンク12の一端に連結する。ピストン32は、燃焼圧力を受け、シリンダブロック31のシリンダ31a内を往復動する。
ロアリンク12は、一端を連結ピン22を介してアッパリンク11に連結し、他端を連結ピン23を介してコントロールリンク13に連結する。また、ロアリンク12は、ほぼ中央の連結孔に、クランクシャフト33のクランクピン33bを挿入し、クランクピン33bを中心軸として回転する。ロアリンク12は左右の2部材に分割可能に構成される。クランクシャフト33は、複数のジャーナル33aとクランクピン33bとを備える。ジャーナル33aは、シリンダブロック31及びラダーフレーム34によって回転自在に支持される。クランクピン33bは、ジャーナル33aから所定量偏心しており、ここにロアリンク12が回転自在に連結する。
コントロールリンク13は、先端に連結ピン23を挿入し、ロアリンク12に回動可能に連結する。またコントロールリンク13は、他端を連結ピン24を介してコントロールシャフト25に連結する。コントロールリンク13は、この連結ピン24を中心として揺動する。またコントロールシャフト25にはギヤが形成されており、そのギヤがアクチュエータ51の回転軸52に設けられたピニオン53に噛合する。アクチュエータ51によってコントロールシャフト25が回転させられ、連結ピン24が移動する。
コントローラ70はアクチュエータ51を制御してコントロールシャフト25を回転させて圧縮比を変更する。またコントローラ70は燃料噴射弁41の燃料噴射を制御する。さらにコントローラ70はシリンダヘッドに設けられた点火プラグ42の点火時期を制御する。コントローラ70は中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ70を複数のマイクロコンピュータで構成してもよい。
なお本実施形態の複リンク式可変圧縮比エンジン10では、燃料噴射弁41は燃焼室側方に配置される。
排気浄化触媒100は、排気通路の下流に配置されている。排気浄化触媒100は、暖機されて触媒成分が活性化されるとエンジン10から排出される排ガスを浄化可能になる。
図2は、複リンク式可変圧縮比エンジンによる圧縮比変更方法を説明する図である。
複リンク式可変圧縮比エンジンは、コントロールシャフト25を回転して連結ピン24の位置を変更することで、機械圧縮比を変更できる。例えば図2(A)、図2(C)に示すように連結ピン24を位置Aにすれば、上死点位置(TDC)が高くなり高圧縮比になる。
そして図2(B)、図2(C)に示すように、連結ピン24を位置Bにすれば、コントロールリンク13が上方へ押し上げられ、連結ピン23の位置が上がる。これによりロアリンク12はクランクピン33bを中心として反時計方向に回転し、連結ピン22が下がり、ピストン上死点(TDC)におけるピストン32の位置が下降する。したがって圧縮比が低圧縮比になる。
また複リンク式可変圧縮比エンジンは、圧縮比が一定である通常のエンジン(ノーマルエンジン)に比べて、ピストンが上死点付近に滞在する期間が長いという特性がある。そしてこの特性によって、複リンク式可変圧縮比エンジンは、通常のエンジンよりも高圧縮比にしてもノッキングを生じにくくなり、また超希薄燃焼であっても比較的大きな燃焼エネルギを得ることができ、燃焼性が安定する。
この点を図3を参照して説明する。図3は、複リンク式可変圧縮比エンジンのピストン挙動を示す図であり、図3(A)は図3(B)の点線部の拡大図である。図3には、ノーマルエンジンと同じ圧縮比にした複リンク式可変圧縮比エンジンのピストン挙動が細実線で示されている。
ピストン32が上死点から所定の距離内にあるときを、ピストン上死点付近滞在期間と定義すると、図3から明らかなように複リンク式可変圧縮比エンジンは、同じ圧縮比であるノーマルエンジンに比べて、ピストン上死点付近滞在期間が長い。
また複リンク式可変圧縮比エンジンにおいて、高圧縮比でのピストン上死点付近滞在期間L1は、低圧縮比でのピストン上死点付近滞在期間L2よりも長い。すなわち図3(B)において、L1>L2である。
このように複リンク式可変圧縮比エンジンは、ノーマルエンジンに比べてピストン上死点付近滞在期間が長い。さらに圧縮比が高い方がピストン上死点付近滞在期間が長い。ピストン32が上死点付近に長く滞在するということは、燃焼中に高圧縮状態が長く維持されるということである。高圧縮状態が長く維持されると、ノッキングを生じにくくなり、超希薄燃焼であっても比較的大きな燃焼エネルギを得ることができるので燃焼性が安定する。
そして複リンク式可変圧縮比エンジンにおいては、上死点から下死点までのピストンストローク量が同一のノーマルエンジンに比べて、ピストンの往復運動が単振動運動に近い特性となるように、各リンクや各支点のアライメントを設定されている。具体的には、ノーマルエンジンのピストン−クランク機構に比べて、上死点前から上死点にかけては、ピストン32を引き下げる方向にロアリンク12がコントロールリンク13の揺動によってクランクピン33bを中心に揺動し、上死点から上死点後にかけては、ピストン32を引き上げる方向にロアリンク12がコントロールリンク13の揺動によってクランクピン33bを中心に揺動し、下死点前から下死点にかけては、ピストン32を引き下げる方向にロアリンク12がコントロールリンク13の揺動によってクランクピン33bを中心に揺動し、下死点から下死点後にかけては、ピストン32を引き上げる方向にロアリンク12がコントロールリンク13の揺動によってクランクピン33bを中心に揺動するように設定したのである。
このようにすることで、上死点前後におけるピストンストローク特性と、下死点前後におけるピストンストローク特性と、がほぼ同じ単振動特性になっているのである。すなわち、特性図において上死点前後におけるピストンストローク特性を上下ひっくり返すと、下死点前後におけるピストンストローク特性にほぼ重なる。これに対して、ノーマルエンジンでは、上死点前後におけるピストンストローク特性のほうが下死点前後におけるピストンストローク特性よりも鋭角になっている。これをピストンストローク特性で見ると、上死点前後では、複リンク式可変圧縮比エンジンのほうがノーマルエンジンよりも広がっている。また下死点前後では、複リンク式可変圧縮比エンジンのほうがノーマルエンジンよりも狭まっている。言い換えると、上死点から下死点までのピストンストローク量が同一の複リンク式可変圧縮比エンジンとノーマルエンジンとを比較すると、所定クランク角度変化に対するピストン移動量は、ピストン32が上死点前後にあるときは複リンク式可変圧縮比エンジンのほうがノーマルエンジンよりも小さい。またピストン32が下死点前後にあるときは複リンク式可変圧縮比エンジンのほうがノーマルエンジンよりも大きいのである。これをピストンストローク速度で表現すると、ピストン32が上死点前後にあるときは複リンク式可変圧縮比エンジンのほうがノーマルエンジンよりも遅い。またピストン32が下死点前後にあるときは複リンク式可変圧縮比エンジンのほうがノーマルエンジンよりも速いのである。
このように、複リンク式可変圧縮比エンジンのピストン−クランク機構は、上死点から下死点までのピストンストローク量がピストン−クランク機構における上死点から下死点までのピストンストローク量と同一のノーマルエンジンのピストン−クランク機構に比べて、ピストンの往復運動が単振動運動に近い特性となるよう、上死点と下死点におけるピストンストローク特性が略対称で、ノーマルエンジンのピストン−クランク機構に比べてピストン下死点前後のピストンストローク速度が大きく、かつピストン上死点前後のピストンストローク速度が小さくなるように、上死点前から上死点にかけて、及び下死点前から下死点にかけてはノーマルエンジンのピストン−クランク機構に比べてピストン32を引き下げる方向にロアリンク12がコントロールリンク13の揺動によってクランクピン回りに揺動し、上死点から上死点後にかけて、及び下死点から下死点後にかけてはノーマルエンジンのピストン−クランク機構に比べてピストンを引き上げる方向にロアリンク12がコントロールリンク13の揺動によってクランクピン回りに揺動するように、各リンクや各支点のアライメントが設定されている。
図4は、本発明による制御ロジックのフローチャートである。なおコントローラはこの処理を微少時間(たとえば10ミリ秒又は1クランク回転)サイクルで繰り返し実行する。
ステップS1においてコントローラ70は、冷却水温度Twが第1基準温度Tw1よりも低いか否かを判定する。なお本願は触媒の温度に応じてエンジン制御するが、触媒温度は冷却水温度とほぼ一定の関係を有するので、触媒温度を直接測定することなく冷却水温度に基づいて触媒温度状態を推定する。冷却水温度Twが第1基準温度Tw1よりも低ければステップS11へ処理を移行し、そうでなければステップS2へ処理を移行する。
ステップS11においてコントローラ70は、機械圧縮比εとして圧縮比ε1を設定する。この圧縮比ε1は、触媒の暖機完了後に設定する圧縮比ε2よりも低い圧縮比である。上述のように、本実施形態で使用する複リンク式可変圧縮比エンジンでは、圧縮比が低いほどピストン32の上死点位置が低くなる。したがって圧縮比ε2よりも低い圧縮比ε1を設定することで、触媒の暖機完了後よりもピストン32の上死点位置が低くなり、シリンダ天井から離れる。
ステップS12においてコントローラ70は、燃料噴射時期ITとして噴射時期IT1を設定する。この噴射時期IT1は、圧縮行程後半から膨張行程前半に設定される。噴射時期IT1は、触媒の暖機完了後に設定する噴射時期IT4よりも遅角側の噴射時期であり、特に本実施形態では、圧縮上死点TDCよりもさらに遅角した時期に設定する。
ステップS13においてコントローラ70は、点火時期SAとして点火時期SA1を設定する。この点火時期SAは、当然のことながら燃料噴射開始後に設定される。点火時期SA1は、触媒の暖機完了後に設定する点火時期SA4よりも遅角側の点火時期であり、特に本実施形態では、圧縮上死点TDCよりもさらに遅角した時期に設定する。
ステップS2においてコントローラ70は、冷却水温度Twが第2基準温度Tw2よりも低いか否かを判定する。冷却水温度Twが第2基準温度Tw2よりも低ければステップS21へ処理を移行し、そうでなければステップS3へ処理を移行する。
ステップS21においてコントローラ70は、機械圧縮比εとして圧縮比ε1を設定する。
ステップS22においてコントローラ70は、燃料噴射時期ITとして噴射時期IT2を設定する。この噴射時期IT2は、圧縮行程後半から膨張行程前半に設定される。噴射時期IT2は、噴射時期IT1よりも進角側の噴射時期であり、特に本実施形態では、ほぼ圧縮上死点TDCに設定する。
ステップS23においてコントローラ70は、点火時期SAとして点火時期SA2を設定する。点火時期SA2は、点火時期SA1よりも進角側の噴射時期であり、特に本実施形態では、圧縮上死点TDCの後に設定する。
ステップS3においてコントローラ70は、触媒の暖機が完了したか否かを判定する。具体的には、冷却水温度Twが暖機基準温度Tw3よりも高いか否かを判定する。冷却水温度Twが暖機基準温度Tw3よりも高ければステップS41へ処理を移行し、そうでなければステップS31へ処理を移行する。
ステップS31においてコントローラ70は、機械圧縮比εとして圧縮比ε1を設定する。
ステップS32においてコントローラ70は、燃料噴射時期ITとして噴射時期IT3を設定する。この噴射時期IT3は、圧縮行程後半から膨張行程前半に設定される。噴射時期IT3は、噴射時期IT2よりも進角側の噴射時期であり、特に本実施形態では、圧縮上死点TDCよりも進角側に設定する。
ステップS33においてコントローラ70は、点火時期SAとして点火時期SA3を設定する。本実施形態では、点火時期SA3は、点火時期SA2と同じ時期に設定している。
ステップS41においてコントローラ70は、機械圧縮比εとして圧縮比ε2を設定する。この圧縮比ε2は、上述の通り圧縮比ε1よりも高い圧縮比である。上述のように、本実施形態で使用する複リンク式可変圧縮比エンジンでは、圧縮比が高いほどピストン32の上死点位置が高くなる。したがって圧縮比ε1よりも高い圧縮比ε2を設定することで、触媒の暖機完了前よりもピストン32の上死点位置が高くなる。
ステップS42においてコントローラ70は、燃料噴射時期ITとして噴射時期IT4を設定する。この噴射時期IT4は、本実施形態では吸気行程前半に設定される。
ステップS43においてコントローラ70は、点火時期SAとして点火時期SA4を設定する。点火時期SA4は、点火時期SA3(SA2)よりも進角側の噴射時期であり、特に本実施形態では、圧縮上死点TDCの手前に設定する。
図5は、排気浄化触媒の暖機制御装置の動作を示すタイムチャートである。なおフローチャートとの対応が分かりやすくなるように、フローチャートのステップ番号をS付けで併記した。
冷却水温度Twが第1基準温度Tw1よりも低い間は(図5(A);S1でYes)、圧縮比ε1を設定し(図5(D);S11)、噴射時期IT1を設定し(図5(E);S12)、点火時期SA1を設定する(図5(F);S13)。
そして冷却水温度Twが第1基準温度Tw1を超え第2基準温度Tw2に達するまでは(図5(A);S2でYes)、圧縮比ε1を保持し(図5(D);S21)、噴射時期IT2を設定し(図5(E);S22)、点火時期SA2を設定する(図5(F);S23)。
そして冷却水温度Twが第2基準温度Tw2を超え暖機基準温度Tw3に達するまでは(図5(A);S3でNo)、圧縮比ε1を保持し(図5(D);S31)、噴射時期IT3を設定し(図5(E);S32)、点火時期SA3(SA2)を設定する(図5(F);S33)。
そして冷却水温度Twが暖機基準温度Tw3を超えたら(図5(A);S3でYes)、圧縮比ε2を設定し(図5(D);S41)、噴射時期IT4を設定し(図5(E);S42)、点火時期SA4を設定する(図5(F);S43)。
このように本実施形態によれば、触媒の暖機が完了するまでは、燃料を圧縮行程後半から膨張行程前半で噴射し、燃料噴射開始後の膨張行程で点火するようにしたので、熱効率が低下し排ガス温度が上昇するので、触媒を早期活性化できる。そしてそれに併せて、ピストンが上死点位置にあるときのピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を、触媒の暖機完了後に比べて拡大するようにした。これによっても熱効率が低下し、さらに排ガス温度が上昇することとなる。排ガス温度が上昇すればシリンダ内の温度も高くなるので、燃料が気化しやすくなりシリンダ内壁へ燃料が付着しにくくなる。またピストン位置が下がり燃料噴射弁からの距離が離れる。したがってこの点からも噴霧された燃料がピストン冠面に付着しにくくなるのである。
(第2実施形態)
図6は、本発明による排気浄化触媒の暖機制御を適用可能な可変圧縮比エンジンを示す図である。
なお以下では前述と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
本実施形態では、吸気通路に筒内ガス流動強化弁81を設けた。この筒内ガス流動強化弁81は、図6では、分割板で上下に分けられた一方の吸気通路を塞ぐことでタンブル流を強化するタンブル制御弁を例示してあるが、たとえばスワール制御弁でもよい。そして排気浄化触媒が冷機状態であるときには、第1実施形態の制御、すなわちピストン上死点位置下降化(圧縮比の低圧縮比化)、燃料噴射時期及び点火時期のリタード化に加えて、タンブル制御弁81を閉弁することでタンブル流を強めるようにした。
本実施形態によれば、筒内ガス流動強化弁(タンブル制御弁)81によって筒内のガス流動が強められ、ピストン冠面に燃料が一層付着しにくくなる。
(第3実施形態)
図7は、本発明による排気浄化触媒の暖機制御を適用可能な可変圧縮比エンジンを示す図であり、図7(A)は縦断面図、図7(B)は燃料噴射弁及び点火プラグを下方から見た図である。
本実施形態では、ピストンが上死点付近にあるときは、燃料噴射弁は、横方向(点火プラグ方向)に向けて燃料を噴射し、下方向(ピストン冠面方向)には、燃料を噴射しないようにした。
このようにすれば、ピストン冠面に燃料が、さらに付着しにくくなる。
(第4実施形態)
図8は、本発明による排気浄化触媒の暖機制御を適用可能な可変動弁機構を示す図である。
可変動弁機構200は、カムシャフト210と、リンクアーム220と、バルブリフト制御シャフト230と、ロッカアーム240と、リンク部材250と、揺動カム260とを備え、揺動カム260の揺動によってカムフォロア63を押圧し動弁(吸気弁,排気弁)61を開閉する。
カムシャフト210は、エンジン前後方向に沿ってシリンダヘッド上部に回転自在に支持される。カムシャフト210の一端は、カムスプロケット270に挿入される。カムスプロケット270は、エンジンのクランク軸からトルクが伝達されて回転する。カムシャフト210は、カムスプロケット270とともに回転する。カムシャフト210は、油圧によってカムスプロケット270に対して相対回転し、カムスプロケット270に対する位相を変更できる。このような構造によって、クランク軸に対するカムシャフト210の回転位相を変更できる。カムシャフト210にはカム211が固定される。カム211はカムシャフト210と一体回転する。またカムシャフト210にはパイプで連結された一対の揺動カム260が挿通される。揺動カム260はカムシャフト210を回転中心として揺動し、カムフォロア63をストロークさせる。
リンクアーム220はカム211を挿通して支持される。
バルブリフト制御シャフト230は、カムシャフト210と平行に配置される。バルブリフト制御シャフト230にはカム231が一体形成される。バルブリフト制御シャフト230はアクチュエータ280によって所定回転角度範囲内で回転するように制御される。
ロッカアーム240はカム231を挿通して支持され、リンクアーム220に連結される。
リンク部材250は、ロッカアーム240に連結される。
揺動カム260は、カムシャフト210を挿通し、カムシャフト210を中心として揺動自在である。揺動カム260は、リンク部材250に連結される。揺動カム260は上下動して、カムフォロア63を押し下げ、動弁61を開閉する。
続いて図9を参照して可変動弁機構200の動作を説明する。
図9(A−1)(A−2)はカムフォロア63のストローク量を最大にして動弁61のリフト量を最大にするときの様子を示す図である。図9(A−1)はカムノーズ260bが最高位置にあって揺動カム260の揺動方向が反転するときの様子を示す。このときカムフォロア63は上端位置にあり動弁61は閉弁状態である。図9(A−2)はカムノーズ260bが最低位置にあって揺動カム260の揺動方向が反転するときの様子を示す。このときカムフォロア63は下端位置にあり動弁61は最大リフト状態である。
図9(B−1)(B−2)はカムフォロア63のストローク量を最小にするときの様子を示す図である。図9(B−1)はカムノーズ260bが最高位置にあって揺動カム260の揺動方向が反転するときの様子を示す。図9(B−2)はカムノーズ260bが最低位置にあって揺動カム260の揺動方向が反転するときの様子を示す。本実施形態ではカムフォロア63のストローク量がゼロであり動弁61のリフト量もゼロである。そのため、図9(B−1)(B−2)では揺動カム260の作動にかかわらず、動弁61は常に閉弁状態である。
カムフォロア63のストローク量を大きくして動弁61のリフト量を大きくするには、図9(A−1)(A−2)に示すように、バルブリフト制御シャフト230を回転してカム231の位置を下げ、軸心P1を軸心P2の下方にセットする。これによりロッカアーム240は、全体が下方に移動する。
この状態でカムシャフト210を回転駆動すると、その駆動力が、リンクアーム220→ロッカアーム240→リンク部材250→揺動カム260と伝達する。
図9(A−1)のようにカム211がカムシャフト210の左側にあるときは揺動カム260の基円部260aがカムフォロア63に当接しており、このときカムフォロア63は上端位置にあり動弁61は最大リフト状態である。
図9(A−2)のように、カム211がカムシャフト210の右側にあるときは揺動カム260のカムノーズ260bがカムフォロア63に当接しており、このときカムフォロア63は下端位置にあり動弁61は閉弁状態である。
カムフォロア63のストローク量を小さくして動弁61のリフト量を小さくするには、図9(B−1)(B−2)に示すように、バルブリフト制御シャフト230を回転してカム231の位置を上げ、軸心P1を軸心P2の右斜上方にセットする。これによりロッカアーム240は、全体が上方に移動する。
この状態でカムシャフト210を回転駆動すると、その駆動力が、リンクアーム220→ロッカアーム240→リンク部材250→揺動カム260と伝達する。
図9(B−1)のように、カム211がカムシャフト210の左側にあるときは揺動カム260の基円部260aがカムフォロア63に当接する。
図9(B−2)のように、カム211がカムシャフト210の右側にあるときであっても揺動カム260の基円部260aがカムフォロア63に当接する。
このように、バルブリフト制御シャフト230を回転してカム231の位置を上げ、軸心P1を軸心P2の右斜上方にセットした場合には、カムシャフト210が回転して揺動カムが揺動しても、カムフォロア63はストロークせず、動弁61は閉弁したままである。
図10は、可変動弁機構200による動弁のリフト量及び開閉時期を示す図である。実線はバルブリフト制御シャフト230を回転したときの動弁61のリフト量及び開閉時期を示す図である。破線はカムシャフト210のカムスプロケット270に対する位相を変更したときの動弁61の開閉時期を示す図である。
上述した可変動弁機構200の構造によれば、動弁61のリフト量及び作動角を連続的に変更することができる。このようにバルブリフト制御シャフト230の角度及びカムシャフト210のカムスプロケット270に対する位相を変更することで、動弁61のリフト量及び作動角を連続的に自在に変更することができる。
図11は、可変動弁機構を利用した制御のタイムチャートである。
本実施形態では、上述の可変動弁機構200を利用して、触媒100の暖機の完了前には、第1実施形態の制御、すなわちピストン上死点位置下降化(圧縮比の低圧縮比化)、燃料噴射時期及び点火時期のリタード化に加えて、図11(B)に示したように、吸気弁の閉弁時期が略下死点近傍になるように進角させる。このようにすれば、有効圧縮比を高く設定でき、安定燃焼が可能となる。
さらに図11(C)に示したように排気弁の開閉時期を暖機完了後よりも進角側に設定することで、膨張比をさらに低くでき、排温の上昇をより高めることができ、触媒100の早期暖機が可能になる。
(第5実施形態)
図12は、可変動弁機構を利用した制御のタイムチャートである。
本実施形態では、上述の可変動弁機構200を利用して、触媒100の暖機の完了前には、第1実施形態の制御、すなわちピストン上死点位置下降化(圧縮比の低圧縮比化)、燃料噴射時期及び点火時期のリタード化に加えて、図12(A)に示したように、吸気弁を上死点よりも遅く開け、下死点近傍で閉じるとともに、リフト量も少なくした。このようにすることで、有効圧縮比を高く設定できるとともに、一旦筒内に負圧状態を生じさせた後で吸気弁を開き、かつリフトも小さいことから、筒内に強いガス流動を形成することが可能となり、上死点付近で噴射された燃料のリタード燃焼を安定させることができる。
また図12(B)のように、触媒100の暖機の完了前には、第1実施形態の制御、すなわちピストン上死点位置下降化(圧縮比の低圧縮比化)、燃料噴射時期及び点火時期のリタード化に加えて、吸気弁開時期が上死点よりも遅くなるように設定するとともに、燃料噴射を複数回に分割し、少なくともそのうちの1回は燃料噴射開始時期を吸気弁開時期よりも進角側に設定するようにしてもよい。このようにすれば、吸気弁が開弁する前の筒内が負圧状態になっているときに一部燃料を噴射するので、燃料の気化性能が向上し炭化水素(HC)の発生を抑制することができる。
また分割噴射のうちの少なくとも1回は燃料噴射時期を圧縮行程後半から膨張行程前半に設定したので、総噴射量に対する上死点近傍での燃料噴射の量の割合を低減でき、燃焼室内に局所的に生じる燃料の過度な集中を回避できるので、プラグのくすぶりや不完全燃焼による炭化水素(HC)等の排出を防止できる。
さらに図12(C)のように、触媒の暖機の完了前には、第1実施形態の制御、すなわちピストン上死点位置下降化(圧縮比の低圧縮比化)、燃料噴射時期及び点火時期のリタード化に加えて、吸気弁リフト量を小さく設定するとともに、燃料噴射を複数回に分割し、少なくともそのうちの1回は燃料噴射時期を吸気弁開期間に設定するようにしてもよい。このようにすれば、低リフトの吸気弁開期間の吸気流速が高い条件で噴射された一部燃料が燃焼室内に均質に混合されるので、上死点近傍で噴射された燃料に点火された後、燃焼室全域まで安定して燃焼が可能となり、安定燃焼が可能となるとともに、炭化水素(HC)の発生を抑制できる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることが明白である。
たとえば上記実施形態においては、冷却水温に基づいて触媒の暖機状態を推定していたが、触媒に温度センサを設けて触媒の温度を直接測定することで触媒の暖機状態を検知してもよい。
また上記実施形態においては、ピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を変更する構造として、ピストンの上死点位置を変更する複リンク構造を例示したが、これに限らず、シリンダヘッドを上下動してピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を変更するものであってもよい。
また上記においては、燃料噴射弁41を燃焼室側方に配置していたが、図13に示すように燃焼室天井の略中心に配置してもよい。そしてピストン32の冠面には、燃料噴射弁41からの噴霧を受けるボウルを形成しておくとよい。このようにすることで、触媒暖機前に低圧縮比化することにより、噴射位置からピストン冠面まで距離が伸びるので、ピストン冠面への燃料の付着を防止できる。また、キャビティにより中心部に可燃混合気が形成されるので、リタード時にも燃焼が安定する。
さらに可変圧縮比エンジンに図14に示したピストン32を使用してもよい。なお図14(A)は斜視図であり、図14(B)は図14(A)のB−B断面図であり、図14(C)は図14(A)のC−C断面図である。また図15はピストン挙動を示す図である。
ピストン32は図14(C)に示されているようにピストンスカートが大幅に短縮されている。
このようなピストン32を使用すれば、図15に示されているように下死点位置ではカウンターウエイト33cがピストンピン21の側方を通過する。このためアッパリンク11を最小限の長さとして、ピストン32の下死点位置をクランクシャフト33に最接近させることで、その分のピストンストロークを拡大することができ、ピストン32のストローク量をピストン直径よりも大きくできる。なお、このような構成にするためにはピストンスカート部の強度が課題となるが、図15(B)に示すように、複リンク機構の特性を利用し、ピストン32の上死点位置においてアッパリンク11が略直立にすることでピストン32にかかる横方向荷重(スラスト荷重)を低減できる。これにより、ピストンスカート部の強度は確保される。
このようにすれば、エンジン全高を大きく変更することなくロングストローク化が可能となり、結果として上死点時の燃焼室高さを大きく設定できるので、上死点付近で燃料を噴射する場合に、ピストンへの燃料付着を抑制することが可能となる。
本発明による排気浄化触媒の暖機制御を適用可能な可変圧縮比エンジンの一例を示す図である。 複リンク式可変圧縮比エンジンによる圧縮比変更方法を説明する図である。 複リンク式可変圧縮比エンジンのピストン挙動を示す図である。 本発明による制御ロジックのフローチャートである。 排気浄化触媒の暖機制御装置の動作を示すタイムチャートである。 本発明による排気浄化触媒の暖機制御を適用可能な可変圧縮比エンジンを示す図である。 本発明による排気浄化触媒の暖機制御を適用可能な可変圧縮比エンジンを示す図である。 本発明による排気浄化触媒の暖機制御を適用可能な可変動弁機構を示す図である。 可変動弁機構の動作を説明する図である。 可変動弁機構による動弁のリフト量及び開閉時期を示す図である。 可変動弁機構を利用した制御のタイムチャートである。 可変動弁機構を利用した制御のタイムチャートである。 燃焼室天井の略中心に燃料噴射弁を配置した構造を示す図である。 ピストンスカートを短縮したピストンを示す図である。 ピストンスカートを短縮したピストンの挙動を示す図である。
符号の説明
10 複リンク式可変圧縮比エンジン
11 アッパリンク(第1リンク;距離変更手段)
12 ロアリンク(第2リンク)
13 コントロールリンク(第3リンク)
21 ピストンピン
25 コントロールシャフト
32 ピストン
33 クランクシャフト
41 燃料噴射弁
42 点火プラグ
61 動弁(吸気弁、排気弁)
70 コントローラ(エンジン制御手段)
81 タンブル制御弁(ガス流動強化弁)
100 排気浄化触媒
200 可変動弁機構(吸気閉弁時期変更手段、吸気弁時期及びリフト変更手段、排気弁開閉時期変更手段、吸気開弁時期変更手段、吸気弁リフト量変更手段)

Claims (18)

  1. エンジンから排出される排ガスを浄化する排気浄化触媒の暖機を制御する装置であって、
    ピストンが上死点位置にあるときのピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を変更可能な距離変更手段と、
    前記排気浄化触媒の暖機が必要であるか否かを判定する判定手段と、
    触媒の暖機が必要であるときには、触媒の暖機完了後に比べて、ピストンが上死点位置にあるときのピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を拡大し、燃料噴射弁の燃料噴射時期を圧縮行程後半から膨張行程前半に設定し、点火プラグの点火時期を燃料噴射開始後の膨張行程に設定するエンジン制御手段と、
    を有することを特徴とする排気浄化触媒の暖機制御装置。
  2. 前記距離変更手段は、ピストンの上死点位置を変更してピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  3. 前記距離変更手段は、
    シリンダ内を往復動するピストンにピストンピンを介して連結されるアッパリンクと、
    クランクシャフトのクランクピンに回転自由に装着されるとともに、前記アッパリンクにアッパピンを介して連結されるロアリンクと、
    前記ロアリンクにコントロールピンを介して連結され、揺動中心ピンを中心として揺動するコントロールリンクと、
    を有し、
    前記コントロールリンクの回転に応じてピストンの上死点位置を変更する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  4. エンジンの吸気弁の閉弁時期を変更する吸気閉弁時期変更手段をさらに有し、
    前記エンジン制御手段は、触媒の暖機が必要であるときには、前記吸気弁の閉弁時期が略下死点近傍になるように設定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  5. 吸気弁の開閉時期及びリフト量を変更する吸気弁時期及びリフト変更手段をさらに有し、
    前記エンジン制御手段は、触媒の暖機が必要であるときには、吸気弁の開弁時期が上死点よりも遅角側になり、吸気弁の閉弁時期が下死点近傍となるように設定するとともに、吸気弁リフト量が縮小するように設定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  6. 排気弁の開閉時期を変更する排気弁開閉時期変更手段をさらに有し、
    前記エンジン制御手段は、触媒の暖機が必要であるときには、排気弁の開閉時期を暖機完了後よりも進角側に設定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  7. 前記エンジン制御手段は、触媒の暖機が必要であるときには、燃料噴射を複数回に分割し、そのうちの少なくとも1回の燃料噴射時期を圧縮行程後半から膨張行程前半に設定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  8. エンジンの吸気弁の開弁時期を変更する吸気開弁時期変更手段をさらに有し、
    前記エンジン制御手段は、触媒の暖機が必要であるときには、前記吸気弁の開弁時期が上死点よりも遅角側に設定するとともに、燃料噴射を複数回に分割し、そのうちの少なくとも1回の燃料噴射開始時期を吸気弁の開弁時期よりも進角側に設定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  9. エンジンの吸気弁のリフト量を変更可能な吸気弁リフト量変更手段をさらに有し、
    前記エンジン制御手段は、触媒の暖機が必要であるときには、前記吸気弁のリフト量を暖機完了後よりも小さくなるように設定するとともに、燃料噴射を複数回に分割し、そのうちの少なくとも1回の燃料噴射時期を吸気弁の開弁期間に設定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  10. エンジンの吸気通路に設けられ、筒内のガス流動を強化するガス流動強化弁をさらに有し、
    前記エンジン制御手段は、触媒の暖機が必要であるときには、前記ガス流動強化弁を制御して筒内のガス流動を強化する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  11. 前記ガス流動強化弁は、分割板で上下に分けられた一方の吸気通路を塞ぐことでガス流動を強化する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  12. 前記燃料噴射弁は、燃焼室の側方に設けられ、噴霧の一部が点火プラグを指向する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  13. 前記燃料噴射弁は、燃焼室の側方に設けられ、触媒の暖機が必要であるときには、噴霧がピストン冠面を指向しないように噴射方向が設定される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  14. 前記燃料噴射弁は、燃焼室天井の略中心に配置され、噴霧はピストン方向を指向し、
    エンジンのピストンは、冠面に、前記燃料噴射弁からの噴霧を受けるボウルを有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  15. 前記判定手段は、エンジンの冷却水温に基づいて触媒の暖機が必要であるか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  16. 前記排気浄化触媒に設けられ、触媒温度を検知する温度センサをさらに有し、
    前記判定手段は、前記温度センサの検知温度に基づいて触媒の暖機が必要であるか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  17. 前記ピストンは、下死点位置においてカウンターウエイトがピストンピンの側方を通過するようにピストンスカートが短縮されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項16までのいずれか1項に記載の排気浄化触媒の暖機制御装置。
  18. ピストンが上死点位置にあるときのピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を変更可能な距離変更手段を有するエンジンから排出される排ガスを浄化する排気浄化触媒の暖機を制御する方法であって、
    前記排気浄化触媒の暖機が必要であるか否かを判定する判定工程と、
    触媒の暖機が必要であるときには、触媒の暖機完了後に比べて、ピストンが上死点位置にあるときのピストン冠面からシリンダ天井面までの距離を拡大し、燃料噴射弁の燃料噴射時期を圧縮行程後半から膨張行程前半に設定し、点火プラグの点火時期を燃料噴射開始後の膨張行程に設定するエンジン制御工程と、
    を有することを特徴とする排気浄化触媒の暖機制御方法。
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