JP2009108613A - 土木用土嚢 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明は、長期にわたって使用可能な土木用土嚢を提供することを目的とする。
【解決手段】
目付30〜100g/m2の表層布帛と強度1000N/5cm以上の内層織布との2重構造からなることを特徴とする土木用土嚢。
【選択図】
なし
本発明は、長期にわたって使用可能な土木用土嚢を提供することを目的とする。
【解決手段】
目付30〜100g/m2の表層布帛と強度1000N/5cm以上の内層織布との2重構造からなることを特徴とする土木用土嚢。
【選択図】
なし
Description
本発明は、土木用土嚢に関する。
従来から、海岸、河川、湖、池等での土木工事に土砂等を充填させた土木用土嚢が各所で用いられている。
土木用土嚢の材料としては、水分に強い合成繊維、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン又はポリ塩化ビニルが主として用いられている。例えば特許文献1には、ポリプロピレン繊維を平織に粗く織った布をミシン縫製した袋が開示されている。
しかしながら、上記のような合成繊維製の土嚢は、水分に強いにもかかわらず、施工現場に積み上げられた後、経時劣化により一年も経たないうちに土嚢が破けてしまい、その結果、袋内に詰めた土砂や石材等の中詰め材が外部へ排出されてしまうという問題があった。
その原因は、上記のような合成繊維は、紫外線に晒されると劣化現象を生じるからである。
平成18年3月には、耐候性大型土嚢の性能を規定し、適切、安全に施工するための要領を取り纏めた、災害復旧事業等における「耐候性大型土嚢」設置ガイドラインが全国防災協会から発行されている。ここでは、耐候性評価について、従来の50時間の暴露試験(2ヶ月相当)の確認ではなく、300時間(1年相当)の確認が必要であると規定されている。
土嚢の耐用期間を向上させる手段として、例えば特許文献2には、予め高強度を付与した土木用土嚢が開示されている。しかしこの方法では、使用環境、使用期間等の条件によっては予測よりも大幅に強度劣化が生じるおそれがあり、十分なものであるとは言えなかった。
また例えば、特許文献3には、外側に合成繊維糸で編成した網地を用い、内袋に充填した土砂とからなる、大型土嚢が開示されている。しかしこの方法でも、長期間の使用では内層の袋が耐候劣化して破れ、土砂が流出する問題の解決には至っていない。
また、特許文献4には、微粒子土の流出を防ぎつつ排水性を維持するためにポアサイズを規定して、例えば、外層に織布、内層にメルトブロー不織布を配置した土嚢が提案されている。しかし、耐候性の問題に関しては従来の土嚢の範疇を超えることが出来なかった。
実開平6−34026号公報
特開2007−16585号公報
特開2000−1828号公報
特開2002−363944号公報
本発明は、長期にわたって使用可能な土木用土嚢を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、目付30〜100g/m2の表層布帛と強度1000N/5cm以上の内層織布との2重構造からなることを特徴とする土木用土嚢である。
本発明の土木用土嚢は、表層布帛が紫外線を遮断し、内層織布が強度を保持することで、長期に渡って使用可能である。
本発明の土木用土嚢を形成する繊維としては例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン12、ナイロン4・6などのポリアミドからなるポリアミド繊維を用いることができる。またポリアミド繊維としては、ナイロン6とナイロン6・6との共重合体、ナイロン6にポリアルキレングリコール、ジカルボン酸、アミンなどを共重合した共重合ポリアミドからなるものも用いることができる。
また、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルからなるポリエステル繊維、を用いることができる。またポリエステル繊維としては、ポリエステルに酸成分としてイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などの炭素環カルボン酸やアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを共重合した共重合ポリエステルからなるものも用いることができる。
また、パラフェニレンテレフタルアミドと芳香族エーテルとの共重合体に代表される共重合体からなるアラミド繊維、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、および上記合成繊維を構成するポリマーを主としてなる海島構造を有する高分子配列体繊維から構成される合成繊維などを用いることができる。
中でも、ポリアミド繊維やポリエステル繊維は、熱安定性が良く、織り編み等の高次加工性に優れ、コストが安い等の点で好ましく、特にポリエステル繊維は、汎用性の点からも好ましい。
また、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルからなるポリエステル繊維、を用いることができる。またポリエステル繊維としては、ポリエステルに酸成分としてイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などの炭素環カルボン酸やアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを共重合した共重合ポリエステルからなるものも用いることができる。
また、パラフェニレンテレフタルアミドと芳香族エーテルとの共重合体に代表される共重合体からなるアラミド繊維、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、および上記合成繊維を構成するポリマーを主としてなる海島構造を有する高分子配列体繊維から構成される合成繊維などを用いることができる。
中でも、ポリアミド繊維やポリエステル繊維は、熱安定性が良く、織り編み等の高次加工性に優れ、コストが安い等の点で好ましく、特にポリエステル繊維は、汎用性の点からも好ましい。
上記のような合成繊維には、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤などの添加剤を含有せしめることも好ましい。
本発明の土木用土嚢は、表層布帛と内層織布との2重構造からなることが重要である。かかる構成とすることにより、表層布帛が紫外線を遮断し、内層織布が強度を保持し、長期にわたって使用可能な土木用土嚢とすることができる。
表層布帛の形態としては、織布、編布、サーマルボンド不織布、ステッチボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンレース不織布などを採用することができる。なかでもスパンボンド不織布が、取り扱い性、コスト面から好ましい。
表層布帛は、目付が30〜100g/m2であることが必要である。目付を30g/m2以上とすることで、遮光性を発揮し内層織布を紫外線による劣化から保護することができる。また、100g/m2以下とすることで、使用前の土木用土嚢の保管や運搬に必要なコンパクト性を維持し取り扱い性を損なわない。
表層布帛は、JIS L 1096で規定されるテーバ形法耐摩耗強さが3級以上であることが好ましい。そうすることで、摩耗により表層布帛の組織が破壊され遮光性を損なうのを防ぐことができる。
内層織布は、強度が1000N/5cm以上であることが重要である。そうすることで、たとえ表層布帛が紫外線により劣化しても、内層織布が強度保持を担い、土木用土嚢としての強度を維持することができる。
強度1000N/5cm以上の織布は、例えば極限粘度[η]が0.7以上のポリマーを用い、1500m/min以下の低紡速で巻き取り、3倍以上の高倍率で延伸した、単糸強度6cN/dtex、総繊度1670dtexの糸を用い、織り密度をタテヨコ15本/2.54cmで製織することで得ることが出来る。
また、内層織布の強度の上限値としては、5000N/5cmもあれば十分である。
本発明の土木用土嚢における表層布帛と内層織布とは、重ね合わせただけでも使用できるが、接着または縫製により固定されていることが好ましい。そうすることにより、表層布帛と内層織布とのズレが生じることがなくなり、土嚢に縫製するときの手間が軽減されるほか、土嚢自体の形態安定性にも有効である。
接着に使用される接着剤としては、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂からなるものを使用することができる。なかでもウレタン系樹脂の接着剤が、接着力、耐久性の観点から好ましい。また、有機溶剤を使用しない反応性ホットメルト接着剤を好ましく使用することができる。
接着剤を塗布する方法としては、グラビアコーター法、ナイフコーター法、ロールコーター法、転写法、オフセット印刷法、インクジェット法などを使用できる。
接着剤の塗布箇所は、全面でも部分的であっても良いが、排水性などを考慮すると、ドット柄に塗布して接着することが好ましい
縫製に使用される縫糸としては、表層布帛や内層織布に使用される繊維と同様のものを用いることが出来る。
縫製に使用される縫糸としては、表層布帛や内層織布に使用される繊維と同様のものを用いることが出来る。
本発明の耐候性土木用は土嚢袋に吊り上げる際に使用される吊りベルトを取り付けることも可能である。吊りベルトは土砂などを入れた土嚢袋を設置する際にクレーンなどで吊り上げるものであり、施工後に使うことはあまりないためベルトそのままでも良いし、再施工を考えて土嚢袋と同様に表層布帛を設置して耐候性向上を図ることも出来る。
[測定・評価方法]
(1)極限粘度[η]
オルソクロロフェノール10mlに対し試料0.10gを溶解し、温度25℃においてオストワルド粘度計を用いて測定した。
(1)極限粘度[η]
オルソクロロフェノール10mlに対し試料0.10gを溶解し、温度25℃においてオストワルド粘度計を用いて測定した。
(2)耐摩耗性
JIS L 1906:1994 4.6.(1)テーバ形法に準じ、直径13cmの円形試験片5枚を採取し、各試験片の中心に直径約6mmの穴をあけてテーバ形摩擦試験機を用い試験片の表面を上にして試料ホルダのゴムマット上に取り付け、No,CS−10の摩耗輪を用い摩擦回数100回の試験を行い、限度写真により等級判定した。
JIS L 1906:1994 4.6.(1)テーバ形法に準じ、直径13cmの円形試験片5枚を採取し、各試験片の中心に直径約6mmの穴をあけてテーバ形摩擦試験機を用い試験片の表面を上にして試料ホルダのゴムマット上に取り付け、No,CS−10の摩耗輪を用い摩擦回数100回の試験を行い、限度写真により等級判定した。
(3)引張強度
JIS L 1096:1999 6.12.1 A法(ストリップ法)に準じ、幅5cmの試験片を使用し、つかみ間隔20cm、引っ張り速度10cm/minで測定した。
JIS L 1096:1999 6.12.1 A法(ストリップ法)に準じ、幅5cmの試験片を使用し、つかみ間隔20cm、引っ張り速度10cm/minで測定した。
(4)耐候性
JIS L 1096:1999 6.30.1 A法に準じ、サンシャインカーボンアーク燈型耐光性試験機を用い300時間の暴露処理を施した。表層/内層の2重構造有する試料については、表層側の面に暴露処理を施した。
上記(3)により暴露処理前後の引張強度を測定し、次式により引張強度保持率を計算した。
引張強度保持率(%)=(G’/G)×100
ここに、G:暴露処理前の引張強度(N/5cm)
G’:暴露処理後の引張強度(N/5cm)。
JIS L 1096:1999 6.30.1 A法に準じ、サンシャインカーボンアーク燈型耐光性試験機を用い300時間の暴露処理を施した。表層/内層の2重構造有する試料については、表層側の面に暴露処理を施した。
上記(3)により暴露処理前後の引張強度を測定し、次式により引張強度保持率を計算した。
引張強度保持率(%)=(G’/G)×100
ここに、G:暴露処理前の引張強度(N/5cm)
G’:暴露処理後の引張強度(N/5cm)。
[実施例1]
(表層布帛)
繊度2.2dtexのポリエチレンテレフタレート繊維からなるスパンボンド不織布(東レ社製“アクスター”B50702)を、表層布帛として用いた。
この布帛は、厚さ0.15mm、目付70g/m2、タテ方向の引張強度343N/5cm、耐摩耗性4級であった。
(表層布帛)
繊度2.2dtexのポリエチレンテレフタレート繊維からなるスパンボンド不織布(東レ社製“アクスター”B50702)を、表層布帛として用いた。
この布帛は、厚さ0.15mm、目付70g/m2、タテ方向の引張強度343N/5cm、耐摩耗性4級であった。
(内層布帛)
極限粘度[η]1.0のポリエチレンテレフタレートからなるチップをエクストルーダーに導入し、295℃で溶融し、スピンブロックに設置された紡糸パックに溶融ポリマーを導き、孔径0.6mmの吐出孔を108孔有する口金から溶融ポリマーを吐出した。吐出された線状の溶融ポリマーを冷却風により冷却固化後、油剤を付与し、回転速度500m/分ロ−ラーにて曳いた。次いで一旦巻き取ることなく連続して、総合倍率5.2倍の3段熱延伸を行い、フィラメント数108本、総繊度1670dtexのポリエチレンテレフタレート繊維糸を得た。得られた糸は、強度7.9cN/dtex、伸度14.1%、乾熱収縮率8.9%と良好な糸物性を示した。
この糸を用いて、経糸密度17本/2.54cm、緯糸密度17本/2.54cmの平織りの織布を作った。これを内層布帛として用いた。
極限粘度[η]1.0のポリエチレンテレフタレートからなるチップをエクストルーダーに導入し、295℃で溶融し、スピンブロックに設置された紡糸パックに溶融ポリマーを導き、孔径0.6mmの吐出孔を108孔有する口金から溶融ポリマーを吐出した。吐出された線状の溶融ポリマーを冷却風により冷却固化後、油剤を付与し、回転速度500m/分ロ−ラーにて曳いた。次いで一旦巻き取ることなく連続して、総合倍率5.2倍の3段熱延伸を行い、フィラメント数108本、総繊度1670dtexのポリエチレンテレフタレート繊維糸を得た。得られた糸は、強度7.9cN/dtex、伸度14.1%、乾熱収縮率8.9%と良好な糸物性を示した。
この糸を用いて、経糸密度17本/2.54cm、緯糸密度17本/2.54cmの平織りの織布を作った。これを内層布帛として用いた。
(土嚢用布帛)
上記表層布帛上に、反応性ホットメルト接着剤をロールコーターでドット状に塗布し、上記内層布帛を重ね、熱圧着により両布帛同士を接着させ、土嚢用布帛とした。
上記表層布帛上に、反応性ホットメルト接着剤をロールコーターでドット状に塗布し、上記内層布帛を重ね、熱圧着により両布帛同士を接着させ、土嚢用布帛とした。
(土嚢)
上記土嚢用布帛を、内層布帛が内側に位置するように袋状に縫製して、土嚢を作製した。
上記土嚢用布帛を、内層布帛が内側に位置するように袋状に縫製して、土嚢を作製した。
[実施例2]
(表層布帛)
繊度2.2dtexのポリエチレンテレフタレート繊維からなるスパンボンド不織布(東レ社製“アクスター”B50401)を、表層布帛として用いた。
この布帛は、厚さ0.19mm、目付40g/m2、タテ方向の引張強度118N/5cm、耐摩耗性3級であった。
(表層布帛)
繊度2.2dtexのポリエチレンテレフタレート繊維からなるスパンボンド不織布(東レ社製“アクスター”B50401)を、表層布帛として用いた。
この布帛は、厚さ0.19mm、目付40g/m2、タテ方向の引張強度118N/5cm、耐摩耗性3級であった。
(内層布帛)
実施例1で内層布帛として用いたのと同様のものを用いた。
実施例1で内層布帛として用いたのと同様のものを用いた。
(土嚢用布帛)
上記表層布帛および上記内層布帛を用い、実施例1と同様にして、土嚢用布帛を作製した。
上記表層布帛および上記内層布帛を用い、実施例1と同様にして、土嚢用布帛を作製した。
(土嚢)
上記土嚢用布帛を、内層布帛が内側に位置するように袋状に縫製して、土嚢を作製した。
上記土嚢用布帛を、内層布帛が内側に位置するように袋状に縫製して、土嚢を作製した。
[実施例3]
(表層布帛)
繊度2.2dtexのポリエチレンテレフタレート繊維からなるスパンボンド不織布(東レ社製“アクスター”H50901)を、表層布帛として用いた。
この布帛は、厚さ0.34mm、目付100g/m2、タテ方向の引張強度324N/5cm、耐摩耗性4級であった。
(表層布帛)
繊度2.2dtexのポリエチレンテレフタレート繊維からなるスパンボンド不織布(東レ社製“アクスター”H50901)を、表層布帛として用いた。
この布帛は、厚さ0.34mm、目付100g/m2、タテ方向の引張強度324N/5cm、耐摩耗性4級であった。
(内層布帛)
実施例1で内層布帛として用いたのと同様のものを用いた。
実施例1で内層布帛として用いたのと同様のものを用いた。
(土嚢用布帛)
上記表層布帛および上記内層布帛を用い、実施例1と同様にして、土嚢用布帛を作製した。
上記表層布帛および上記内層布帛を用い、実施例1と同様にして、土嚢用布帛を作製した。
(土嚢)
上記土嚢用布帛を、内層布帛が内側に位置するように袋状に縫製して、土嚢を作製した。
上記土嚢用布帛を、内層布帛が内側に位置するように袋状に縫製して、土嚢を作製した。
[比較例1]
(土嚢用布帛)
実施例1で内層布帛として用いたのと同様のものを土嚢用布帛として用いた。
(土嚢用布帛)
実施例1で内層布帛として用いたのと同様のものを土嚢用布帛として用いた。
(土嚢)
上記土嚢用布帛を袋状に縫製して、土嚢を作製した。
上記土嚢用布帛を袋状に縫製して、土嚢を作製した。
[比較例2]
(土嚢用布帛)
実施例1で内層布帛に用いたのと同様のポリエチレンテレフタレート繊維糸を用いて、経糸密度23本/2.54cm、緯糸密度23本/2.54cmの平織りの織布を作った。これを土嚢用布帛として用いた。
(土嚢用布帛)
実施例1で内層布帛に用いたのと同様のポリエチレンテレフタレート繊維糸を用いて、経糸密度23本/2.54cm、緯糸密度23本/2.54cmの平織りの織布を作った。これを土嚢用布帛として用いた。
(土嚢)
上記土嚢用布帛を袋状に縫製して、土嚢を作製した。
上記土嚢用布帛を袋状に縫製して、土嚢を作製した。
[比較例3]
(表層布帛)
極限粘度[η]0.64のポリエチレンテレフタレートからなるチップをエクストルーダーに導入し、295℃で溶融し、矩形口金を装備した公知のスパンボンド不織布装置を用いて製布した。このとき、口金孔数は4,000孔/mで、フィラメント群は矩形のエジェクターにて0.5MPaの空気圧で紡速4,500m/分で牽引した後、気流制御して、駆動するコンベアー上に捕集し、単糸繊度2.2dtex、目付20g/m2 のスパンボンド不織布を得た。このスパンボンド不織布を表層布帛として用いた。
(表層布帛)
極限粘度[η]0.64のポリエチレンテレフタレートからなるチップをエクストルーダーに導入し、295℃で溶融し、矩形口金を装備した公知のスパンボンド不織布装置を用いて製布した。このとき、口金孔数は4,000孔/mで、フィラメント群は矩形のエジェクターにて0.5MPaの空気圧で紡速4,500m/分で牽引した後、気流制御して、駆動するコンベアー上に捕集し、単糸繊度2.2dtex、目付20g/m2 のスパンボンド不織布を得た。このスパンボンド不織布を表層布帛として用いた。
(内層布帛)
実施例1で内層布帛として用いたのと同様のものを用いた。
実施例1で内層布帛として用いたのと同様のものを用いた。
(土嚢用布帛)
上記表層布帛および上記内層布帛を用い、実施例1と同様にして、土嚢用布帛を作製した。
上記表層布帛および上記内層布帛を用い、実施例1と同様にして、土嚢用布帛を作製した。
(土嚢)
上記土嚢用布帛を袋状に縫製して、土嚢を作製した。
上記土嚢用布帛を袋状に縫製して、土嚢を作製した。
[比較例4]
(表層布帛)
繊度2.2dtexのポリエチレンテレフタレート繊維からなるスパンボンド不織布(東レ社製“アクスター”H51501)を、表層布帛として用いた。
この布帛は、厚さ0.47mm、目付150g/m2、タテ方向の引張強度617N/5cm、耐摩耗性4級であった。
(表層布帛)
繊度2.2dtexのポリエチレンテレフタレート繊維からなるスパンボンド不織布(東レ社製“アクスター”H51501)を、表層布帛として用いた。
この布帛は、厚さ0.47mm、目付150g/m2、タテ方向の引張強度617N/5cm、耐摩耗性4級であった。
(内層布帛)
実施例1で内層布帛として用いたのと同様のものを用いた。
実施例1で内層布帛として用いたのと同様のものを用いた。
(土嚢用布帛)
上記表層布帛および上記内層布帛を用い、実施例1と同様にして、土嚢用布帛を作製した。
上記表層布帛および上記内層布帛を用い、実施例1と同様にして、土嚢用布帛を作製した。
(土嚢)
上記土嚢用布帛を、内層布帛が内側に位置するように袋状に縫製して、土嚢を作製した。
上記土嚢用布帛を、内層布帛が内側に位置するように袋状に縫製して、土嚢を作製した。
各実施例・比較例の評価結果を表1に記す。
表中において、土嚢用布帛を表層布帛と内層布帛との2重構造としなかったものについては、その布帛の構成および特性を内層布帛の欄に記した。
本発明の土木用土嚢は、海岸、河川、湖、池等での土木工事に好適に用いられる。
Claims (4)
- 目付30〜100g/m2の表層布帛と強度1000N/5cm以上の内層織布との2重構造からなることを特徴とする土木用土嚢。
- 表層布帛のJIS L 1906で規定されるテーバ形法耐摩耗強さが3級以上であることを特徴とする請求項1記載の土木用土嚢。
- 表層布帛がスパンボンド不織布であることを特徴とする請求項1または2記載の土木用土嚢。
- 表層布帛と内層織布とが接着または縫製により固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の土木用土嚢。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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