JP2009108373A - 合金化溶融亜鉛めっき用鋼板及び合金化溶融亜鉛めっき鋼板 - Google Patents
合金化溶融亜鉛めっき用鋼板及び合金化溶融亜鉛めっき鋼板 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 質量%で、C:0.0001〜0.015%、Si:0.001〜0.45%、Mn:0.20%以上、P:0.02%以上、S:0.015%以下、Al:0.0005〜0.05%、Ti:0.002〜0.10%、N:0.0005〜0.004%、を含有し、さらに、Cu:0.005〜0.1%、Ni:0.005〜0.1%、Cr:0.005〜0.1%、Mo:0.005〜0.1%、Sn:0.005〜0.1%の内、一種または二種以上を合計で0.3%以下含有し、残部Feおよび不可避不純物からなることを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき用鋼板であり、必要に応じて、更に、質量%で、Nb:0.002〜0.10%を含有させる。
【選択図】 なし
Description
すなわち、本発明の趣旨とするところは、以下のとおりである。
C:0.0001〜0.015%、
Si:0.001〜0.45%、
Mn:0.20%以上、
P:0.02%以上、
S:0.015%以下、
Al:0.0005〜0.05%
Ti:0.002〜0.10%、
N:0.0005〜0.004%、
を含有し、さらに、
Cu:0.005〜0.1%、
Ni:0.005〜0.1%、
Cr:0.005〜0.1%、
Mo:0.005〜0.1%、
Sn:0.005〜0.1%の内、一種または二種以上を合計で0.3%以下含有し、残部Feおよび不可避不純物からなることを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき用鋼板。
[%Ti]≧4[%C]+3.4[%N]+1.5[%S] ・ ・ ・(1)
([%Ti]+0.52[%Nb])≧4[%C]+3.4[%N]+1.5[%S]
・ ・ ・(2)
[%Ti]≧0.009% ・ ・ ・(3)
Al:0.05〜0.5質量%、
Fe:7〜15質量%
を含有し、さらに、
Cu:0.001〜0.1質量%、
Ni:0.001〜0.1質量%、
Cr:0.001〜0.1質量%、
Mo:0.001〜0.1質量%、
Sn:0.001〜0.1質量%の内、一種または二種以上を含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなる合金化溶融亜鉛めっき層を形成させたことを特徴とする外観に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
本発明においては、さらに鋼板の成形性、加工性を一段と高くする場合には、Tiの含有量を、下記(1)式を満足する範囲とする。
[%Ti]≧4[%C]+3.4[%N]+1.5[%S] ・ ・ ・(1)
これは、Ti含有量を上記の範囲とすると、加工性を阻害する元素であるCおよびNをTiで有効に固定し、鋼板の加工性を高めることができるからである.あるいは、TiおよびNbの含有量を下記(2)式および(3)式を満足する範囲とする.
([%Ti]+0.52[%Nb])≧4[%C]+3.4[%N]+1.5[%S]
・ ・ ・(2)
[%Ti]≧0.009% ・ ・ ・(3)
これは、TiおよびNbの含有量を上記の範囲とすると、加工性を阻害する元素であるCおよびNをTiとNbの複合効果で有効に固定し、鋼板の加工性を高めることができるからであるが、Nb単独の添加ではかかる加工性向上効果は充分ではなく、Ti含有量が0.009%以上である場合にTiとNbの複合添加効果が顕著となり、この場合においてTiおよびNbの含有量が(2)式を満足すると、CおよびNをTiとNbとで有効に固定することができる。
Cu:0.001〜0.1質量%、
Ni:0.001〜0.1質量%、
Cr:0.001〜0.1質量%、
Mo:0.001〜0.1質量%、
Sn:0.001〜0.1質量%の内、一種または二種以上を含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなる合金化溶融亜鉛めっき層を形成させる。
○:筋模様が混入している部分の長さが全長の0.3%未満のもの
△:筋模様が混入している部分の長さが全長の0.3%以上、3%未満のもの
×:筋模様が混入している部分の長さが全長の3%以上のもの
○:含有量が0.001%以上、0.15%以下のもの
△:含有量が0.15%超のもの
×:含有量が0.001%未満のもの
・サンプル引き抜き巾:200×200mm
・金型:半径60mmの球頭のポンチ、ビード付きダイス
・押しつけ荷重:60t
・張り出し速度:30mm/min
・塗油:防錆油塗布
○:非金属介在物起因の割れ発生率が0.5%未満のもの
△:非金属介在物起因の割れ発生率が0.5%以上、3%未満のもの
×:非金属介在物起因の割れ発生率が3%以上のもの
○:筋模様が混入している部分の長さが全長の0.3%未満のもの
△:筋模様が混入している部分の長さが全長の0.3%以上、3%未満のもの
×:筋模様が混入している部分の長さが全長の3%以上のもの
○:含有量が0.001%以上、0.15%以下のもの
△:含有量が0.15%超のもの
×:含有量が0.001%未満のもの
・サンプル引き抜き巾:30mm
・金型:片側が肩R1mmRの角ビード(凸部は4×4mm)凸型、反対側が肩R1mmRの凹型
・押しつけ荷重:800、1000kg
・引き抜き速度:200mm/min
・塗油:防錆油塗布
◎:押しつけ荷重1000kgで引き抜けたもの
○:押しつけ荷重800kgで引き抜けたが、荷重1000kgでは破断したもの
×:押しつけ荷重800kgで破断したもの
◎:めっき層の剥離幅が1.5mm以下のもの
○:めっき層の剥離幅が1.5mm超、3mm以下のもの
△:めっき層の剥離幅が3mm超、5mm以下のもの
×:めっき層の剥離幅が5mm超のもの
○:模様が混入しているサンプル数が0のもの
△:模様が混入しているサンプル数が1以上、3%未満のもの
×:模様が混入しているサンプル数が3以上のもの
Claims (8)
- 質量%で、
C:0.0001〜0.015%、
Si:0.001〜0.45%、
Mn:0.20%以上、
P:0.02%以上、
S:0.015%以下、
Al:0.0005〜0.05%
Ti:0.002〜0.10%、
N:0.0005〜0.004%
を含有し、さらに、
Cu:0.005〜0.1%、
Ni:0.005〜0.1%、
Cr:0.005〜0.1%、
Mo:0.005〜0.1%、
Sn:0.005〜0.1%
の内、一種または二種以上を合計で0.3%以下含有し、残部Feおよび不可避不純物からなることを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき用鋼板。 - 鋼板が付加成分としてさらに、質量%で、Nb:0.002〜0.10%を含有することを特徴とする請求項1に記載の合金化溶融亜鉛めっき用鋼板。
- 鋼中Ti含有量が、下記(1)式([%X]は、質量%で表わした合金元素Xの含有量)で与えられる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の合金化溶融亜鉛めっき用鋼板。
[%Ti]≧4[%C]+3.4[%N]+1.5[%S] ・ ・ ・(1) - 鋼中TiおよびNbの含有量が、下記(2)〜(3)式([%X]は、質量%で表わした合金元素Xの含有量)で与えられる条件を満足することを特徴とする請求項2に記載の合金化溶融亜鉛めっき用鋼板。
([%Ti]+0.52[%Nb])≧4[%C]+3.4[%N]+1.5[%S]
・ ・ ・(2)
[%Ti]≧0.009% ・ ・ ・(3) - 鋼板が付加成分としてさらに、質量%で、B:0.0002〜0.003%を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の合金化溶融亜鉛めっき用鋼板。
- 鋼板が付加成分としてさらに、質量%で、Ce、La、Nd、Pr、Smの一種または二種以上を合計で0.0001〜0.01%を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の合金化溶融亜鉛めっき用鋼板。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の合金化溶融亜鉛めっき用鋼板に
Al:0.05〜0.5質量%、
Fe:7〜15質量%
を含有し、さらに、
Cu:0.001〜0.15質量%、
Ni:0.001〜0.15質量%、
Cr:0.001〜0.15質量%、
Mo:0.001〜0.15質量%、
Sn:0.001〜0.15質量%
の内、一種または二種以上を含有し、残部がZnおよび不可避的不純物からなる合金化溶融亜鉛めっき層を形成させたことを特徴とする外観に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板。 - 請求項7に記載の合金化溶融亜鉛めっき用鋼板のめっきのd=1.26、d=1.222のX線回折強度Iζ、IΓとSi標準板のd=3.13のX線回折強度ISiとの比Iζ/ISi、IΓ/ISiが、Iζ/ISi≦0.004、IΓ/ISi≦0.004であることを特徴とする外観に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
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