JP2009107839A - 粘着テープのカッター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断時に、折り返し部を作ることにより、粘着テープの粘着面に指紋などの汚れがつくことなく、確実に粘着テープを切断できるとともに、一旦貼った粘着テープをはがしやすくした粘着テープのカッター装置を提供する。
【解決手段】この発明にかかる粘着テープのカッター装置は、粘着テープを切断するための刃体26と、粘着テープ14の粘着剤層に接し仮着するためのテープ仮着体28と、刃体26またはそれの近傍及びテープ仮着体28に仮着され、その間に架け渡された粘着テープを撓め、湾曲させるためのテープ折り返し機構30を備え、テープ折り返し機構30は、刃体26側のテープ仮着部位をテープ仮着体28側に向けて接近させるとともに、テープ仮着体28の回転機構52によって、回転機構に仮着された粘着テープの回転機構の近傍を粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように構成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、粘着テープのカッター装置に関する。
従来、粘着テープのカッターを備えたテープホルダーは、円環形に巻き重ねられた粘着テープの内側に回転枠を嵌合し、この回転枠をベースの後部に回動自在に支持している。一方ベースの上部前方には粘着テープの引出し端を切断する刃及び切断された後の粘着テープの先端を仮着する仮着面を有した切断部を形成している。
更に、切断時に折り返し部を作ることによりテープの粘着面に指紋などの汚れがつくことなく粘着テープを切断できるとともに、いったん貼った粘着テープを剥がしやすくした粘着テープのカッター装置を提案されている。
特開2003−73019
従来の粘着テープのカッターの装置において、切断時に折り返し部を作るために、刃体を粘着テープを仮着する仮着面を有した仮着面に対して、身体自在に設け、刃体と仮着面との間に、粘着テープの仮止め部を設け、刃体を仮着面に近づけ粘着テープを持ち上がらせようとしたとき、粘着テープは、その重みにより垂れ下がり目的通り粘着テープが上方に湾曲して持ち上がることができない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、切断時に、折り返し部を作ることにより、粘着テープの粘着面に指紋などの汚れがつくことなく、確実に粘着テープを切断できるとともに、一旦貼った粘着テープをはがしやすくした粘着テープのカッター装置を提供することである。
この発明にかかる粘着テープのカッター装置は、粘着テープをその長手方向に引き出し、切断するための粘着テープのカッター装置であって、引き出された粘着テープを切断するための刃体と、前記刃体より、粘着テープの源流側に設けられ、粘着テープの粘着剤層に接し仮着するためのテープ仮着体と、刃体またはそれの近傍及びテープ仮着体に仮着され、前記刃体またはそれの近傍と前記テープ仮着体との間に架け渡された粘着テープを撓め、粘着剤層とは反対側に向けて湾曲させるためのテープ折り返し機構を備え、テープ折り返し機構は、刃体側のテープ仮着部位をテープ仮着体側に向けて接近させるとともに、テープ仮着体の回転機構によって、回転機構に仮着された粘着テープの回転機構の近傍を粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように構成された、粘着テープのカッター装置である。
この発明の請求項2にかかる粘着テープのカッター装置においては、テープ折り返し機構は、刃体の押圧刃体取付片が、引き出された粘着テープの粘着剤層側において、粘着テープの長手方向に沿って、揺動自在に固定させる回転軸と、前記回転軸に連設されたプーリーとを備え、前記テープ仮着体が、回転自在に回転された回転軸と、前記回転軸に連設されたプーリーとを備え、前記刃体のプーリーと前記テープ仮着体のプーリーとの間に、張設されたベルトを有し、刃体をテープ仮着体に向けて接近させるために揺動させたときに、回転する刃体の回転軸に連動して、ベルト及びプーリーを介して、テープ仮着体の仮着回転体がテープの源流側に回転し、粘着テープを粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように形成された、請求項1に記載の粘着テープのカッター装置である。
この発明の請求項3にかかる粘着テープのカッター装置においては、テープ折り返し機構は、刃体の押圧刃体取付片が、引き出された粘着テープの粘着剤層側において、回転軸にて粘着テープの引き出し方向に沿って、揺動自在に固定され、前記押圧刃体取付片からのびて形成され、前記押圧刃体取付片を押すことによって揺動する揺動片と、前記テープ仮着体の仮着回転体に固着され、前記仮着回転体とともに回動する回動片と、及び一端部が前記揺動片に連設され、他端部が前記回動片に連設される連接部材を含み、前記押圧刃体取付片を押すことによって、前記揺動片、前記連接部材および回動片を介して、テープ仮着体の仮着回転体が、粘着テープの源流側に回転し、粘着テープを粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように形成された、請求項1に記載の粘着テープのカッター装置である。
この発明の請求項4にかかる粘着テープのカッター装置においては、テープ折り返し機構は、刃体の押圧刃体取付片が、引き出された粘着テープの粘着剤層側において、回転軸にて粘着テープの引き出し方向に沿って、揺動自在に固定され、前記テープ仮着体の仮着回転体に固着され、前記仮着回転体とともに回動する回動片と、前記押圧刃体取付片からのびて形成され、前記押圧刃体取付片を押すことによって前記回動片を回動する連接部材とを含み、前記押圧刃体取付片を押すことによって、前記連接部材および回動片を介して、テープ仮着体の仮着回転体が、粘着テープの源流側に回転し、粘着テープを粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように形成された、請求項1に記載の粘着テープのカッター装置。
この発明の請求項5にかかる粘着テープのカッター装置においては、更に、円環状に巻き重ねられた粘着テープを回転自在に保持するためのテープ回転支持機構を備え、前記テープ回転支持機構は、粘着テープに装填されるテープ保持体と、前記テープ保持体を回転自在に保持する回転支持部とを有し、前記テープ保持体及び回転支持部のうち、少なくともいずれかに設けられた磁石部により、粘着テープを回転自在に保持するように形成された、請求項1ないし4のいずれかに記載の粘着テープのカッター装置。
この発明によれば、粘着テープをその長手方向に引き出し、切断するための粘着テープのカッター装置であって、引き出された粘着テープを切断するための刃体と、前記刃体より、粘着テープの源流側に設けられ、粘着テープの粘着剤層に接し仮着するためのテープ仮着体と、刃体またはそれの近傍及びテープ仮着体に仮着され、前記刃体またはそれの近傍と前記テープ仮着体との間に架け渡された粘着テープを撓め、粘着剤層とは反対側に向けて湾曲させるためのテープ折り返し機構を備え、テープ折り返し機構は、刃体側のテープ仮着部位をテープ仮着体側に向けて接近させるとともに、テープ仮着体の回転機構によって、回転機構に仮着された粘着テープの回転機構の近傍を粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように構成されているので、切断時に、折り返し部を作ることにより、粘着テープの粘着面に指紋などの汚れがつくことなく、確実に粘着テープを切断できるとともに、一旦貼った粘着テープをはがしやすくした粘着テープのカッター装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、テープ折り返し機構は、刃体の押圧刃体取付片が、引き出された粘着テープの粘着剤層側において、粘着テープの長手方向に沿って、揺動自在に固定させる回転軸と、前記回転軸に連設されたプーリーとを備え、前記テープ仮着体が、回転自在に回転された回転軸と、前記回転軸に連設されたプーリーとを備え、前記刃体のプーリーと前記テープ仮着体のプーリーとの間に、張設されたベルトを有し、刃体をテープ仮着体に向けて接近させるために揺動させたときに、回転する刃体の回転軸に連動して、ベルト及びプーリーを介して、テープ仮着体の仮着回転体がテープの源流側に回転し、粘着テープを粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように形成されているので、刃体又はそれの近傍をテープ仮着体側に押圧したときに、初期的に粘着テープが立ち上がり、それにつれて粘着テープが湾曲して折り返し部を作ることができる。
請求項3の発明によれば、テープ折り返し機構は、刃体の押圧刃体取付片が、引き出された粘着テープの粘着剤層側において、回転軸にて粘着テープの引き出し方向に沿って、揺動自在に固定され、前記押圧刃体取付片からのびて形成され、前記押圧刃体取付片を押すことによって揺動する揺動片と、前記テープ仮着体の仮着回転体に固着され、前記仮着回転体とともに回動する回動片と、及び一端部が前記揺動片に連設され、他端部が前記回動片に連設される連接部材を含み、
前記押圧刃体取付片を押すことによって、前記揺動片、前記連接部材および回動片を介して、テープ仮着体の仮着回転体が、粘着テープの源流側に回転し、粘着テープを粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように形成されているので、刃体又はそれの近傍をテープ仮着体側に押圧したときに、初期的に粘着テープが立ち上がり、それにつれて粘着テープが湾曲して折り返し部を作ることができる。
請求項4の発明によれば、テープ折り返し機構は、刃体の押圧刃体取付片が、引き出された粘着テープの粘着剤層側において、回転軸にて粘着テープの引き出し方向に沿って、揺動自在に固定され、前記テープ仮着体の仮着回転体に固着され、前記仮着回転体とともに回動する回動片と、前記押圧刃体取付片からのびて形成され、前記押圧刃体取付片を押すことによって前記回動片を回動する連接部材とを含み、前記押圧刃体取付片を押すことによって、前記連接部材および回動片を介して、テープ仮着体の仮着回転体が、粘着テープの源流側に回転し、粘着テープを粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように形成されているので、刃体をテープ仮着体側に押圧したときに、初期的に粘着テープが立ち上がり、それにつれて粘着テープが湾曲して折り返し部を作ることができる。
請求項5の発明によれば、更に、円環状に巻き重ねられた粘着テープを回転自在に保持するためのテープ回転支持機構を備え、前記テープ回転支持機構は、粘着テープに装填されるテープ保持体と、前記テープ保持体を回転自在に保持する回転支持部とを有し、前記テープ保持体及び回転支持部のうち、少なくともいずれかに設けられた磁石部により、粘着テープを回転自在に保持するように形成されているので、粘着テープを本カッター装置に容易に装填でき、粘着テープの取り替えも簡単に行うことができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
図1は、 この発明の一実施形態である粘着テープのカッター装置を示す斜視図解図である。図2は、図1図示粘着テープのカッター装置の分解斜視図解図であり、図3は、 図1図示粘着テープのカッター装置の発明の要部構造を示す斜視図解図である。図4は、図1図示粘着テープのカッター装置の作用を示す図解図であり、(A)は正面図解図であり、(B)は縦断面図解図である。図5は、図1図示粘着テープのカッター装置の作用を示す図解図であり、(A)は正面図解図であり、(B)は縦断面図解図である。図6は、図1図示粘着テープのカッター装置の作用を示す図解図であり、(A)は正面図解図であり、(B)は縦断面図解図である。
この発明に係る粘着テープのカッター装置10は、物の上面等に載置するためのベース部を有するカッター装置本体12に、円環状に捲かれた帯状の粘着テープ14を回動自在に保持するためのテープ回転支持機構16を備える。
粘着テープ14は、粘着剤層14aが支持体14bの裏面に形成されている。
前記テープ回転支持機構16は、円筒形に巻き重ねられた粘着テープ14の内環部材内に装填されるテープ保持体18と、前記テープ保持体18を回転自在に保持する回転支持部20とを備える。
そして、前記テープ保持体18を回転自在に保持する回転支持部20は、カッター装置本体12の後端に設けられている。
テープ保持体18は、円板状であり、その回転の中心に円柱状の磁石部22を備え、テープ保持体18の磁石部22は、回転支持部20の埋め込まれた円柱状の磁石部24に回動自在に吸引保持され、磁石部22を中心にして回動するように構成されている。
この粘着テープのカッター装置10において、テープ回転支持機構16は、カッター装置本体12の後端に設けられており、カッター装置本体12の後端に設けられたテープ回転支持機構16を源流側として、粘着テープ14は、回転しながらカッター装置本体12前端側に引き出される。
そして、カッター装置本体12は、引き出された粘着テープ14を切断するための刃体26を備える。
更に、前記刃体26より、粘着テープ14の源流側、すなわちテープ回転支持機構16側に設けられ、粘着テープ14の粘着剤層14aに接し、粘着テープ14を仮着するためのテープ仮着体28を備える。
刃体26とテープ仮着体28とは、テープ回転支持機構16に装填された粘着テープ14の巻き重ね体より引き出された粘着テープ14の引き出し経路に沿って並置されている。
粘着テープのカッター装置10は、前記刃体26またはそれの近傍とテープ仮着体28との間に架け渡され、刃体26またはそれの近傍及びテープ仮着体28に仮着された粘着テープ14を撓め、粘着剤層14aとは反対側に向けて粘着テープ14を湾曲させるために、刃体26側のテープ仮着部位を粘着テープ仮着体28側に向けて接近させるとともに、テープ仮着体28の回転機構によって、回転機構に仮着された粘着テープ14の回転機構の近傍を粘着剤層14aとは反対側に向けて立ち上げるように構成された、粘着テープ折り返し機構30を備える。
粘着テープ折り返し機構30を構成する刃体26は、粘着テープ14を切断するための刃の取り付け体たる押圧刃体取付片32と、前記押圧刃体取付片32の上部に、粘着テープ14を切断するための鋸刃状のような三角刃部34と、三角刃部34のテープ仮着体28側に三角刃部34で切断されたときに粘着テープ14を仮着するためのテープ仮着部36とを備える。
三角刃部34は、テープ仮着体28とは反体側に向いて、カッター装置本体12の幅方向に連続して設けられ、また、押圧刃体取付片32は、その下端において、カッター装置本体12に回転自在に固定されるとともに、三角刃部34を斜め外側下方に配置するように、三角刃部34が粘着テープ14の下流側に向けて斜めに配置されている。
押圧刃体取付片32は、回転軸38に巻装されたバネ40により、常時はテープ仮着体28とは離れる方向に付勢され、カッター装置本体12の前端において幅方向に設けられた抑止壁76によって固定され、テープ仮着体28との間の仰角を略30度以上となるように構成されている。
押圧刃体取付片32は、回転軸38によりカッター装置本体12に、支持部72と支持部74との下方の間において回転自在に取り付けられ、回転軸38は、支持部72の外側に突出しており、その突出したその一端にプーリー42が固定されている。
刃体26の押圧刃体取付片32、三角刃部34及び回転軸38は、粘着テープ14の引き出し径路(粘着テープ14の両端縁)に沿って、それぞれ平行に並置され且つ粘着テープ14の引き出し径路(粘着テープ14の両端縁)と直交するように、カッター装置本体12の幅方向に装填されている。
前記テープ仮着体28は、回転機構を構成するために回転自在に固定された円柱状の仮着回転体52と、前記カッター装置本体12に連設された前記仮着回転体52を支持する左右1対の支持部72及び支持部74と、前記支持部72の外側において、前記仮着回転体52に固定されたプーリー58とを備える。
前記支持部72と支持部74とは、カッター装置本体12の左右前端部において適宜な間隔をおいてカッター装置本体12により上方に向けて突設され、その上端に仮着回転体52が、回転自在に固定され、その下方において、その内側に前記押圧刃体取付片32が、揺動自在に固定されている。
そして、回転軸38と仮着回転体52とは、粘着テープ14の引き出し径路(粘着テープ14の両端縁)に沿って、それぞれ平行に、適宜な間隔をおいて回転自在に固定され、且つ支持部72の外側であって押圧刃体取付片32の回転軸38の外側において、プーリー42が固定されるとともに、支持部72の上端部の外側において、支持部72の外側に突出した仮着回転体52の端部にプーリー58が固定され、プーリー42とプーリー58との間にベルト60が張設されている。
そして、刃体26のプーリー42とテープ仮着体28のプーリー58との間に、ベルト60が張設され、ベルト60は、刃体26の原動体たるプーリー42の回転を仮着体28の従動体たるプーリー58に同一方向の回転を伝道する。
この実施の形態においては、回転軸38及び仮着回転体52は、カッター装置本体12及び支持部72に穿設された貫通孔に貫挿され、カッター装置本体12及び支持部72より外側に突出した回転軸38にプーリー42を仮着回転体52にプーリー58を固定して、プーリー42とプーリー58とは、垂直平面上に並置されている。
仮着回転体52は、粘着テープ14の引き出し径路(粘着テープ14の両端縁)と直交するように、カッター装置本体12の幅方向に装填されている。
この実施の形態においては、刃体26の押圧刃体取付片32の運動の伝達機構は、回転軸38、プーリー42、プーリー58及びベルト60によって構成されているが、その他の調帯による伝動機構をもって構成してもよい。
次に、この発明にかかる前記図1図示実施の形態の粘着テープのカッター装置10の作用について、主として図4ないし図6に基づいて説明する。
当初は図4に示すように粘着テープ14の引出し端14A側をテープ仮着体28よりやや引出し、そして、引出し端14A側を摘んで引下げると、粘着テープ14の所定箇所に刃体26の三角刃部34が押し当てられ、粘着テープ14は刃体26の三角刃部34により切断される。
このとき、粘着テープ14の途中は、テープ仮着体28の仮着回転体52の法線上及びその近傍、すなわち粘着テープ14との接線に直交する直線上及びその近傍に止着されるとともに、図4に示すように粘着テープ14の先端近傍が刃体26の三角刃部34の源流側にあるテープ仮着部36に仮着されて、刃体26とテープ仮着体28との間に架け渡される。
引き続いて、粘着テープ14を引出して切断しようとする際、図5及び図6に示すように、指で刃体26の三角刃部34側をバネ40の弾性力に抗してテープ仮着体28側に押し込むと、粘着テープ14は、粘着テープ14の刃体26とテープ仮着体28との架け渡された領域において、まずテープ仮着体28の回転機構を構成する仮着回転体52の近傍が粘着剤層14aとは反対側(上方)に向けて立ち上がり、上方へ湾曲して持ち上がりながら折り返し部14Cを形成する。
この折り返し部14Cを指で摘むことで、仮着回転体52の近傍と先端14Bとが接着して摘み用の折り返し部14Cが形成され、粘着剤層14aが内側に配置されたこの折り返し部14Cを指で摘んで指に粘着剤が付着することなく、再び図4のように粘着テープ14を引出して切断することができる。
この発明は、前記実施の形態の粘着テープのカッター装置に限らず、この発明の思想に基づき変更することができる。
図9は、この発明の一実施の形態である粘着テープのカッター装置を示す斜視図解図である。図10は、図9図示粘着テープのカッター装置の分解斜視図解図である。図11は、図9図示粘着テープのカッター装置の発明の要部構造を示す斜視図解図である。図12は、図9図示粘着テープのカッター装置の作用を示す正面図解図である。図13は、図9図示粘着テープのカッター装置の作用を示す正面図解図である。図14は、図9図示粘着テープのカッター装置の作用を示す正面図解図である。
図9に示すこの発明に係る粘着テープのカッター装置110は、物の上面等に載置するためのベース部を有するカッター装置本体112に、円環状に捲かれた帯状の粘着テープ14を回動自在に保持するためのテープ回転支持機構116を備える。
粘着テープ14は、粘着剤層14aが支持体14bの裏面に形成されている。
前記テープ回転支持機構116は、円筒形に巻き重ねられた粘着テープ14の内環部材内に装填されるテープ保持体118と、前記テープ保持体118を回転自在に保持する回転支持部120とを備える。
そして、前記テープ保持体118を回転自在に保持する回転支持部120は、カッター装置本体112の後端に設けられている。
テープ保持体118は、円板状であり、その回転の中心に円柱状の磁石部122を備え、テープ保持体118の磁石部122は、回転支持部120の埋め込まれた円柱状の磁石部124に回動自在に吸引保持され、磁石部122を中心にして回動するように構成されている。
この粘着テープのカッター装置110において、テープ回転支持機構116は、カッター装置本体112の後端に設けられており、カッター装置本体112の後端に設けられたテープ回転支持機構116を源流側として、粘着テープ14は、回転しながらカッター装置本体112の前端側に引き出される。
そして、カッター装置本体112は、引き出された粘着テープ14を切断するための刃体126を、その前端側に備える。
更に、前記刃体126より、粘着テープ14の源流側、すなわちテープ回転支持機構116側に設けられ、粘着テープ14の粘着剤層14aに接し、粘着テープ14を仮着するためのテープ仮着体128を備える。
刃体126とテープ仮着体128とは、テープ回転支持機構116に装填された粘着テープ14の巻き重ね体より引き出された粘着テープ14の引き出し経路に沿って並置されている。
カッター装置110は、前記刃体126とテープ仮着体128との間に架け渡され、刃体126またはそれの近傍及びテープ仮着体128に仮着された粘着テープ14を撓め、粘着剤層14aとは反対側に向けて粘着テープ14を湾曲させるために、刃体126側のテープ仮着部位を粘着テープ仮着体128側に向けて接近させるとともに、テープ仮着体128において仮着された粘着テープ14を粘着剤層14aとは反対側に向けて立ち上げるように構成された、粘着テープ折り返し機構130を備える。
粘着テープ折り返し機構130を構成する刃体126は、粘着テープ14を切断するための刃の取り付けたる押圧刃体取付片132と、前記押圧刃体取付片132の上部に形成された、粘着テープ14を切断するための鋸刃状のような三角刃部134と、三角刃部134のテープ仮着体128側に形成された、三角刃部134で切断されたときに粘着テープ14を仮着するためのテープ仮着部136とを備える。
粘着テープ折り返し機構130を構成する刃体126は、押圧刃体取付片132が、引き出された粘着テープ14の粘着剤層14a側において、回転軸138にて粘着テープ14の引き出し経路に沿って、カッター装置本体112の前端部に揺動自在に固定されている。この実施の形態においては、回転軸138は、カッター装置本体112の前端部の左右両側に穿設された貫通孔と、押圧刃体取付片132の下端で押圧刃体取付片132と揺動片142との接合部に穿設された貫通孔とに貫設されている。
押圧刃体取付片132は、回転軸138に巻装されたバネ140により、常時はテープ仮着体128とは離れる方向に付勢されている。そして、押圧刃体取付片132は、カッター装置本体112の前端において幅方向に設けられた抑止壁176によって固定され、テープ仮着体128の仮着回転体152と回転軸138とを結ぶ線(仮想線)との間の仰角を略30度以上となるように構成されている。
三角刃部134は、テープ仮着体128とは反体側に向いて、カッター装置本体112の幅方向に連続して設けられ、また、押圧刃体取付片132は、その下端において、カッター装置本体112に回転自在に固定されるとともに、三角刃部134を斜め外側下方に配置するように、三角刃部134が粘着テープ14の下流側に向けて斜めに配置されている。
刃体126の押圧刃体取付片132、三角刃部134及び回転軸138は、粘着テープ14の引き出し径路(粘着テープ14の両端縁)に沿って、それぞれ平行に並置され且つ粘着テープ14の引き出し径路(粘着テープ14の両端縁)と直交するように、カッター装置本体112の幅方向に装填されている。
更に、粘着テープ折り返し機構130は、回転機構を構成する、回転軸138からテープ仮着体128側にのびる揺動片142と、前記揺動片142に第1枢軸144を介して回転自在に連結されテープ仮着体128側に向けてのびる連接部材146と、前記連接部材146に第2枢軸148を介して回転自在に連結されテープ仮着体128側に向けてのびる回動片150とを備える。
揺動片142は、押圧刃体取付片132の下端において押圧刃体取付片132の一方端縁と連接され、揺動片142と押圧刃体取付片132とは、全体的に曲肘状に形成されている。
揺動片142は、押圧刃体取付片132との連接部とは反対側の先端部分が仮着回転体152の後ろ側にまで達する長さを備えた板状であり、その後ろ側の先端部分に、第1枢軸144によって連接部材146が回動自在に取り付けられている。
連接部材146は、下方にある揺動片142の低い位置から上方にある回動片150の高い位置にのびるように形成され、仮着回転体152より源流側たるテープ保持体118側に位置している。
前記回動片150は、第2枢軸148側とは反対側において、仮着回転体152の後ろ側からのびて、回転自在に固定されたテープ仮着体128の仮着回転体152に固定されている。
仮着回転体152は、支持部172と支持部174との間に架け渡された第3枢軸154に、その胴部に穿設された貫通孔152aを貫挿して、支持部172と支持部174との間において回動自在に固定されている。
仮着回転体152は、粘着テープ14の引き出し径路(粘着テープ14の両端縁)と直交するように、カッター装置本体112の幅方向に装填され、刃体126の回転軸138と平行に並置されている。
この実施の形態においては、刃体126の押圧刃体取付片132の運動の伝達機構は、回転軸138と揺動片142とからなる曲肘、連接部材146及び回動片150によって構成されているが、その他のリンク機構をもって構成してもよい。
刃体126の押圧刃体取付片132をテープ仮着体128側に向けて揺動したときに、揺動片142の第1枢軸144側をテープ仮着体128より離れる方向に回転させて、連接部材146を介して回動片150をテープ仮着体128の仮着回転体152を中心にして回転させ、テープ仮着体128の仮着回転体152が、粘着テープ14の源流側に回転し、粘着テープ14を粘着剤層14aとは反対側に向けて立ち上げるように形成されている。
次に、この発明にかかる前記図9図示実施の形態の粘着テープのカッター装置110の作用について、主として図12ないし図14に基づいて説明する。
当初は図12に示すように粘着テープ14の引出し端14A側をテープ仮着体128よ
りやや引出し、そして、引出し端14A側を摘んで引下げると、粘着テープ14の所定箇
所に刃体126の三角刃部134が押し当てられ、粘着テープ14は刃体126の三角刃
部134により切断される。
このとき、粘着テープ14の途中は、テープ仮着体128の仮着回転体152の法線上及びその近傍、すなわち粘着テープ14との接線に直交する直線上及びその近傍に止着されるとともに、図12に示すように粘着テープ14の先端近傍が刃体126の三角刃部134の源流側にあるテープ仮着部136に仮着されて、刃体126とテープ仮着体128との間に架け渡される。
引き続いて、粘着テープ14を引出して切断しようとする際、図13及び図14に示すように、指で刃体126の三角刃部134側をバネ140の弾性力に抗してテープ仮着体128側に押し込むと、揺動片142が回転軸を中心にして揺動し、揺動片142の先端部が下がる。
そして、それに伴って、連接部材146が引き下げられる。
そして、連接部材146の引き下げられることにより、回動片150の先端部が下げられ、回動片150が回動する。
そして、テープ仮着体128の回転機構を構成する回動片150とともに仮着回転体152が回転して、仮着回転体152に仮着されている粘着テープ14の近傍が、引き出し経路から外れ、粘着テープの源流側に回転して、粘着テープの粘着剤層14aとは反対側に向けて立ち上げる。
この折り返し部14Cを指で摘むことで、仮着回転体152の近傍と先端14Bとが接着して摘み用の折り返し部14Cが形成され、粘着剤層14aが内側に配置されたこの折り返し部14Cを指で摘んで指に粘着剤が付着することなく、再び図12のように粘着テープ14を引出して切断することができる。
粘着テープのカッター装置110の粘着テープ折り返し機構130は、前記刃体126またはそれの近傍とテープ仮着体128との間に架け渡され、刃体126またはそれの近傍及びテープ仮着体128に仮着された粘着テープ14を撓め、粘着剤層14aとは反対側に向けて粘着テープ14を湾曲させるために、刃体126側のテープ仮着部位を粘着テープ仮着体128側に向けて接近させるとともに、テープ仮着体128の回転機構によって、回転機構に仮着された粘着テープ14の回転機構の近傍を粘着剤層14aとは反対側に向けて立ち上げる。
図17は、この発明の一実施の形態である粘着テープのカッター装置を示す斜視図解図である。図18は、図17図示粘着テープのカッター装置の分解斜視図解図である。図19は、図17図示粘着テープのカッター装置の発明の要部構造を示す斜視図解図である。図20は、図17図示粘着テープのカッター装置の作用を示す正断面図解図である。図21は、図17図示粘着テープのカッター装置の作用を示す正断面図解図である。図22は、図17図示粘着テープのカッター装置の作用を示す正断面図解図である。
図17に示すこの発明に係る粘着テープのカッター装置210は、物の上面等に載置するためのベース部を有するカッター装置本体212に、円環状に捲かれた帯状の粘着テープ14を回動自在に保持するためのテープ回転支持機構216を備える。
粘着テープ14は、粘着剤層14aが支持体14bの裏面に形成されている。
前記テープ回転支持機構216は、円筒形に巻き重ねられた粘着テープ14の内環部材内に装填されるテープ保持体218と、前記テープ保持体218を回転自在に保持する回転支持部220とを備える。
そして、前記テープ保持体218を回転自在に保持する回転支持部220は、カッター装置本体212の後端に設けられている。
テープ保持体218は、円板状であり、その回転の中心に円柱状の磁石部222を備え、テープ保持体218の磁石部222は、回転支持部220の埋め込まれた円柱状の磁石部224に回動自在に吸引保持され、磁石部222を中心にして回動するように構成されている。
この粘着テープのカッター装置210において、テープ回転支持機構216は、カッター装置本体212の後端に設けられており、カッター装置本体212の後端に設けられたテープ回転支持機構216を源流側として、粘着テープ14は、回転しながらカッター装置本体212の前端側に引き出される。
そして、カッター装置本体212は、引き出された粘着テープ14を切断するための刃体226を、その前端側に備える。
更に、前記刃体226より、粘着テープ14の源流側、すなわちテープ回転支持機構216側に設けられ、粘着テープ14の粘着剤層14aに接し、粘着テープ14を仮着するためのテープ仮着体228を備える。
刃体226とテープ仮着体228とは、テープ回転支持機構216に装填された粘着テープ14の巻き重ね体より引き出された粘着テープ14の引き出し経路に沿って並置されている。
カッター装置210は、前記刃体226とテープ仮着体228との間に架け渡され、刃体226またはそれの近傍及びテープ仮着体228に仮着された粘着テープ14を撓め、粘着剤層14aとは反対側に向けて粘着テープ14を湾曲させるために、刃体226側のテープ仮着部位を粘着テープ仮着体228側に向けて接近させるとともに、テープ仮着体228において仮着された粘着テープ14を粘着剤層14aとは反対側に向けて立ち上げるように構成された、粘着テープ折り返し機構230を備える。
粘着テープ折り返し機構230を構成する刃体226は、粘着テープ14を切断するための刃の取り付けたる押圧刃体取付片232と、前記押圧刃体取付片232の上部に形成された、粘着テープ14を切断するための鋸刃状のような三角刃部234と、三角刃部234のテープ仮着体228側に形成された、三角刃部234で切断されたときに粘着テープ14を仮着するためのテープ仮着部236とを備える。
粘着テープ折り返し機構230を構成する刃体226は、押圧刃体取付片232が、引き出された粘着テープ14の粘着剤層14a側において、その下端において回転軸238にて粘着テープ14の引き出し経路に沿って、カッター装置本体212の前端部に揺動自在に固定されている。この実施の形態においては、回転軸238は、カッター装置本体212の前端部の左右両側の支持部272及び支持部274に穿設された貫通孔272a及び貫通孔274aと、押圧刃体取付片232の下端で押圧刃体取付片232と支持部272及び支持部274との接合部に穿設された貫通孔232a,232aとに貫設されている。
押圧刃体取付片232は、回転軸238に巻装されたバネ240により、常時はテープ仮着体228とは離れる方向に付勢されている。そして、押圧刃体取付片232は、カッター装置本体212の前端において幅方向に設けられた抑止壁276によって固定され、テープ仮着体228の仮着回転体252と回転軸238とを結ぶ線(仮想線)との間の仰角を鋭角となるように構成されている。この鋭角は、押圧刃体取付片232をテープ仮着体228側に向けて揺動できるために適する角度を採択される。
三角刃部234は、テープ仮着体228とは反体側に向いて、カッター装置本体212の幅方向に連続して設けられ、また、押圧刃体取付片232に、その上端において、テープ仮着部236とともに第1回転軸243及び第2回転軸244により回転自在に取り付けられている。そして、三角刃部234とテープ仮着部236とは、一体化されて、後述する揺動片142と連結されている。
三角刃部234を斜め外側下方に配置するように、三角刃部234は、粘着テープ14の下流側に向けて斜めに配置されている。
三角刃部234は、三角刃部234を押圧刃体取付片232に回転自在に取り付けるための第1回転軸243及び第2回転軸244を幅方向における両端に備え、三角刃部234及びテープ仮着部236は、押圧刃体取付片232の上端において左右に分かれて突設された突部232b及び232bに穿設された貫通孔232c及び232cに、第1回転軸243及び第2回転軸244を貫装することにより回転自在に取り付けられている。
刃体226の押圧刃体取付片232、三角刃部234及び回転軸238は、粘着テープ14の引き出し径路(粘着テープ14の両端縁)に沿って、それぞれ平行に並置され且つ粘着テープ14の引き出し径路(粘着テープ14の両端縁)と直交するように、カッター装置本体212の幅方向に装填されている。
更に、粘着テープ折り返し機構230は、回転機構を構成する、第1回転軸243からテープ仮着体228側にのびる連接部材246と、前記連接部材246に第2枢軸248を介して回転自在に連結されテープ仮着体228側に向けてのびる回動片250とを備える。
連接部材246は、その後端において第2枢軸248によって回動自在に回動片250と連設され、その前端において回動自在に第1回転軸243に固定されており、連接部材246と回動片250とは、第2枢軸248側の連接部材246の後端と回動片250の前端とが、常時は、上方に向けて曲がり出るように連結されている。
連接部材246は、その後端側すなわち回動片250側を上方に向けてすなわち粘着テープ14の引き出し経路とは離れる方向に向けて突き出され、且つ、回動片250は、その後端側すなわちテープ仮着体228側を、下方向に向けてすなわち粘着テープ14の引き出し経路に近づく方向に向けて突き出されている。
前記回動片250は、第2枢軸248側とは反対側において、仮着回転体252の先端側からのびて、回転自在に固定されたテープ仮着体228の仮着回転体252に固定されている。
仮着回転体252は、支持部272の貫通孔272bと支持部274の貫通孔274bに貫設される支持部272と支持部274との間に架け渡された第3枢軸254に、その胴部に穿設された貫通孔252aを貫挿して、支持部272と支持部274との間において回動自在に固定されている。
仮着回転体252は、粘着テープ14の引き出し径路(粘着テープ14の両端縁)と直交するように、カッター装置本体212の幅方向に装填され、刃体226の回転軸238と平行に並置されている。
この実施の形態においては、刃体226の押圧刃体取付片232の運動の伝達機構は、回転軸238、連接部材246及び回動片250によって構成されているが、その他の運動伝達機構をもって構成してもよい。
刃体226の押圧刃体取付片232をテープ仮着体228側に向けて揺動したときに、
押圧刃体取付片232の作動に伴って、連接部材246の後端側の第2枢軸248は、上方すなわち粘着テープ14の引き出し経路とは離れる方向に向けて突き上げられ、回動片250は、テープ仮着体228の仮着回転体252を後端側に向けて回動させる。そして、回動片250をテープ仮着体228の仮着回転体252を中心にして回転させることにより、テープ仮着体228の仮着回転体252が、粘着テープ14の源流側に回転し、粘着テープ14を粘着剤層14aとは反対側に向けて立ち上げる。
粘着テープ14の捲き重ね体からの剥離強さが比較的小さい剥離角度である約90度にて、粘着テープ14を引き出すための剥離角度調整体290が回転支持部220に形成されている。
剥離角度調整体290は、磁石部224より略同等の高さでテープ回転支持機構216とテープ仮着体228との間において、回転支持部220から突き出た棒状体であり、粘着テープ14の引き出し経路上に設けられている。
テープ保持体218側より剥離角度を約90度で引き出された粘着テープ14は、粘着テープ14の粘着剤層14aとは反対側すなわち支持体14bの表面側を剥離角度調整体290の下面に接しながら、テープ仮着部236に至る。
次に、この発明にかかる前記図17図示実施の形態の粘着テープのカッター装置210の作用について、主として図20ないし図22に基づいて説明する。
当初は図20に示すように粘着テープ14の引出し端14A側をテープ仮着体228よりやや引出し、そして、引出し端14A側を摘んで引下げると、粘着テープ14の所定箇所に刃体226の三角刃部234が押し当てられ、粘着テープ14は刃体226の三角刃部234により切断される。
このとき、粘着テープ14の途中は、テープ仮着体228の仮着回転体252の仮着面上に止着されるとともに、図20に示すように粘着テープ14の先端近傍が刃体226の三角刃部234の源流側にあるテープ仮着部236に仮着されて、刃体126とテープ仮着体228との間に架け渡される。
引き続いて、粘着テープ14を引出して切断しようとする際、図21及び図22に示すように、指で刃体226の三角刃部234側をバネ240の弾性力に抗してテープ仮着体228側に押し込むと、連接部材246が第2回転軸244を中心にして後端側を上方に向けて持ち上がり、回動片250の後端部が下がる。
そして、連接部材246の後端側が引き上げられることにより、回動片250の後端部が下げられ、仮着回転体252を回動させる。
そして、テープ仮着体228の回転機構を構成する回動片250とともに仮着回転体252が回転して、仮着回転体252に仮着されている粘着テープ14の近傍が、引き出し経路から外れ、粘着テープの源流側に回転して、粘着テープの粘着剤層14aとは反対側に向けて立ち上げる。
この折り返し部14Cを指で摘むことで、仮着回転体252の近傍と先端14Bとが接着して摘み用の折り返し部14Cが形成され、粘着剤層14aが内側に配置されたこの折り返し部14Cを指で摘んで指に粘着剤が付着することなく、再び図20のように粘着テープ14を引出して切断することができる。
粘着テープのカッター装置210の粘着テープ折り返し機構230は、前記刃体226またはそれの近傍とテープ仮着体228との間に架け渡され、刃体226またはそれの近傍及びテープ仮着体228に仮着された粘着テープ14を撓め、粘着剤層14aとは反対側に向けて粘着テープ14を湾曲させるために、刃体226側のテープ仮着部位を粘着テープ仮着体228側に向けて接近させるとともに、テープ仮着体228の回転機構によって、回転機構に仮着された粘着テープ14の回転機構の近傍を粘着剤層14aとは反対側に向けて立ち上げる。
その他、前記実施の形態においては、プーリー42とプーリー58との間にベルト60を張設しているが、それに変えて、プーリー42及びプーリー58をギアに変え、両ギアの間に更にギアを噛み合わせて、原動軸たる回転軸38の回転を従動軸たる仮着回転体52に伝導してもよい。
また、前記実施の形態においては、テープ仮着体28、128の仮着回転体52、152は、円柱状又は円筒状に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、仮着回転体52、152は、粘着テープ14の粘着剤層14aに仮着されるに適する構造として、断面三角形の角柱状体で構成し、比較的仮着面積の狭いその角部において、粘着テープ14の引き出し径路(粘着テープ14の両端縁)と直交する方向に粘着剤層14aと仮着するように構成してもよい。
この発明の一実施の形態である粘着テープのカッター装置を示す斜視図解図である。 図1図示粘着テープのカッター装置の分解斜視図解図である。 図1図示粘着テープのカッター装置の発明の要部構造を示す斜視図解図である。 図1図示粘着テープのカッター装置の作用を示す図解図であり、(A)は正面図解図であり、(B)は縦断面図解図である。 図1図示粘着テープのカッター装置の作用を示す図解図であり、(A)は正面図解図であり、(B)は縦断面図解図である。 図1図示粘着テープのカッター装置の作用を示す図解図であり、(A)は正面図解図であり、(B)は縦断面図解図である。 回転機構の一部を断面とした平面図解図である。 回転機構におけるテープ保持体と回転支持部とを分離した状態を示す一部を断面とした平面図解図である。 この発明の一実施の形態である粘着テープのカッター装置を示す斜視図解図である。 図9図示粘着テープのカッター装置の分解斜視図解図である。 図9図示粘着テープのカッター装置の発明の要部構造を示す斜視図解図である。 図9図示粘着テープのカッター装置の作用を示す正面図解図である。 図9図示粘着テープのカッター装置の作用を示す正面図解図である。 図9図示粘着テープのカッター装置の作用を示す正面図解図である。 回転機構の一部を断面とした平面図解図である。 回転機構におけるテープ保持体と回転支持部とを分離した状態を示す一部を断面とした平面図解図である。 発明の一実施の形態である粘着テープのカッター装置を示す斜視図解図である。 図17図示粘着テープのカッター装置の分解斜視図解図である。 図17図示粘着テープのカッター装置の発明の要部構造を示す斜視図解図である。 図17図示粘着テープのカッター装置の作用を示す正断面図解図である。 図17図示粘着テープのカッター装置の作用を示す正断面図解図である。 図17図示粘着テープのカッター装置の作用を示す正断面図解図である。 図17図示粘着テープのカッター装置の発明の一部を断面とした側断面図解図である。 回転機構の一部を断面とした平面図解図である。 回転機構におけるテープ保持体と回転支持部とを分離した状態を示す一部を断面とした平面図解図である。
符号の説明
10,110,210 粘着テープのカッター装置
12,112,212 カッター装置本体
14 粘着テープ
14a 粘着剤層
14b 支持体
14A 粘着テープの引出し端
14B 粘着テープの先端
14C 折り返し部
16,116,216 テープ回転支持機構
18,118,218 テープ保持体
20,120,220 回転支持部
22,122,222 磁石部
24,124,224 磁石部
26,126,226 刃体
28,128,228 テープ仮着体
30,130,230 粘着テープ折り返し機構
32,132,232 押圧刃体取付片
34,134,234 三角刃部
36,136,236 テープ仮着部
38,138,238 回転軸
40,140,240 バネ
42 プーリー
52,152,252 仮着回転体
72,172,272 支持部
74,174,274 支持部
76,176,276 抑止壁
58 プーリー
60 ベルト
142 揺動片
144 第1枢軸
146,246 連接部材
148,248 第2枢軸
150,250 回動片
152a,252a 貫通孔
154,254 第3枢軸
232a,232c 貫通孔
232b 突部
243 第1回転軸
244 第2回転軸
272a,272b 貫通孔
274a,274b 貫通孔
290 剥離角度調整体

Claims (5)

  1. 粘着テープをその長手方向に引き出し、切断するための粘着テープのカッター装置であって、
    引き出された粘着テープを切断するための刃体と、
    前記刃体より、粘着テープの源流側に設けられ、粘着テープの粘着剤層に接し仮着するためのテープ仮着体と、
    刃体またはそれの近傍及びテープ仮着体に仮着され、前記刃体またはそれの近傍と前記テープ仮着体との間に架け渡された粘着テープを撓め、粘着剤層とは反対側に向けて湾曲させるためのテープ折り返し機構を備え、
    テープ折り返し機構は、刃体側のテープ仮着部位をテープ仮着体側に向けて接近させるとともに、テープ仮着体の回転機構によって、回転機構に仮着された粘着テープの回転機構の近傍を粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように構成された、粘着テープのカッター装置。
  2. テープ折り返し機構は、
    刃体の押圧刃体取付片が、引き出された粘着テープの粘着剤層側において、粘着テープの長手方向に沿って、揺動自在に固定させる回転軸と、前記回転軸に連設されたプーリーとを備え、
    前記テープ仮着体が、回転自在に回転された回転軸と、前記回転軸に連設されたプーリーとを備え、
    前記刃体のプーリーと前記テープ仮着体のプーリーとの間に、張設されたベルトを有し、
    刃体をテープ仮着体に向けて接近させるために揺動させたときに、回転する刃体の回転軸に連動して、ベルト及びプーリーを介して、テープ仮着体の仮着回転体がテープの源流側に回転し、粘着テープを粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように形成された、請求項1に記載の粘着テープのカッター装置。
  3. テープ折り返し機構は、
    刃体の押圧刃体取付片が、引き出された粘着テープの粘着剤層側において、回転軸にて粘着テープの引き出し方向に沿って、揺動自在に固定され、
    前記押圧刃体取付片からのびて形成され、前記押圧刃体取付片を押すことによって揺動する揺動片と、
    前記テープ仮着体の仮着回転体に固着され、前記仮着回転体とともに回動する回動片と、及び一端部が前記揺動片に連設され、他端部が前記回動片に連設される連接部材を含み、
    前記押圧刃体取付片を押すことによって、前記揺動片、前記連接部材および回動片を介して、テープ仮着体の仮着回転体が、粘着テープの源流側に回転し、粘着テープを粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように形成された、請求項1に記載の粘着テープのカッター装置。
  4. テープ折り返し機構は、
    刃体の押圧刃体取付片が、引き出された粘着テープの粘着剤層側において、回転軸にて粘着テープの引き出し方向に沿って、揺動自在に固定され、
    前記テープ仮着体の仮着回転体に固着され、前記仮着回転体とともに回動する回動片と、
    前記押圧刃体取付片からのびて形成され、前記押圧刃体取付片を押すことによって前記回動片を回動する連接部材とを含み、
    前記押圧刃体取付片を押すことによって、前記連接部材および回動片を介して、テープ仮着体の仮着回転体が、粘着テープの源流側に回転し、粘着テープを粘着剤層とは反対側に向けて立ち上げるように形成された、請求項1に記載の粘着テープのカッター装置。
  5. 更に、円環状に巻き重ねられた粘着テープを回転自在に保持するためのテープ回転支持機構を備え、
    前記テープ回転支持機構は、粘着テープに装填されるテープ保持体と、
    前記テープ保持体を回転自在に保持する回転支持部とを有し、
    前記テープ保持体及び回転支持部のうち、少なくともいずれかに設けられた磁石部により、粘着テープを回転自在に保持するように形成された、請求項1ないし4のいずれかに記載の粘着テープのカッター装置。
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