JP5372160B2 - テープカッター及びテープカッターユニット - Google Patents

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Description

本発明は、粘着テープを切断することが可能なテープディスペンサ及びこれに用いられるテープカッターに関する。
粘着テープを切断するテープカッターとして、ユーザが利用しやすいように粘着テープの端部を所定の長さだけ折り返すことが可能なテープカッターがある(例えば、特許文献1参照。)。粘着テープの端部が折り返されることにより、非粘着部が形成され、利用者はその非粘着部を持ってテープを貼ったり剥がしたりすることができ、便利である。
このテープカッターでは、予め粘着面が上面(非粘着面が下面)になるように、リング状の粘着テープが保持部に保持されている。その図10に示されるように、ユーザが粘着テープの端部を摘んで引き出し、テープカッターの弾性板(22)を、粘着テープで下方へ押圧することにより、軸部(23)に接続された弾性板(22)が下方へ下がり、刃により粘着テープが切断される。そうすると、弾性板(22)は自身が持っている弾性力により元の位置に(上方に)戻る。弾性板(22)が元の位置に戻るとき、弾性板(22)に接続された折返し板(28)が、弾性板(22)の戻り力を利用して軸部(29)を中心に回転し、切断後に保持部側に残された粘着テープの端部が折り返される。
また、このテープカッターでは、ユーザが粘着テープを引き出し、弾性板(22)を押圧したときに、ベース部材(21)の下部から突き出るように設けられたピン(30)が粘着テープの下面から突き刺さる。これにより、粘着テープが切断される時、または、折返し板が折り返されて粘着テープの端部が折り返される時、粘着テープが滑ったり横方向にずれたりすることを抑制することができる(特許文献1の明細書段落[0051]記載)。
国際公開第2006−085398号公報
しかしながら、上記の構成では、ピンが粘着テープに突き刺さることにより粘着テープに孔が開いてしまい、粘着テープの外観が悪くなるという問題がある。また、ユーザは、一旦粘着テープをピンに突き刺した後、粘着テープの切断位置を変更しようとして、粘着テープをさらに引き出すということも考えられる。その場合、ユーザは、ピンから粘着テープを一旦解放し、さらに粘着テープの別の位置にピンを突き刺す必要がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、粘着テープに孔を開けることなく、粘着テープの滑りを抑制することができ、利便性の高いテープカッター及びテープディスペンサを提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明に係るテープカッターは、ベース部材と、刃と、第1の軸部と、弾性板と、第2の軸部と、折返し板と、吸着ローラとを具備する。
前記刃は、前記ベース部材に設けられ、粘着面及び非粘着面を有する粘着テープの前記非粘着面側から、前記粘着テープを切断することが可能である。
前記第1の軸部は、前記ベース部材に設けられている。
前記弾性板は、前記第1の軸部を介して前記ベース部材に弾性的に装着され、前記粘着テープが引き出されて前記刃により前記粘着テープが切断される時に、前記弾性力に抗して前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される。
前記第2の軸部は、前記弾性板に設けられている。
前記折返し板は、前記第2の軸部を介して前記弾性板に回動可能に装着され、前記切断後の前記弾性板の戻り力を利用して前記非粘着面と接しながら前記第2の軸部を中心に回動することで、前記粘着テープの切断端を所定の位置まで折り返す。
前記吸着ローラは、前記粘着テープの引き出し方向に直交する軸を中心に回転可能に設けられ、前記弾性板が前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される時に、前記非粘着面に吸着可能である。
本発明に係るテープディスペンサは、保持部と、本体と、テープカッターとを具備する。
前記保持部は、粘着面及び非粘着面を有し巻回された粘着テープを保持する。
前記本体は、前記粘着テープを引き出すために、前記保持部を回転可能に支持する。
前記テープカッターは、ベース部材と、第1の刃と、第1の軸部と、弾性板と、第2の軸部と、折返し板と、吸着ローラとを具備し、前記本体に設けられている。
前記第1の刃は、前記ベース部材に設けられ、前記粘着テープの前記非粘着面側から、前記粘着テープを切断することが可能である。
前記第1の軸部は、前記ベース部材に設けられている。
前記弾性板は、前記第1の軸部を介して前記ベース部材に弾性的に装着され、前記刃により前記粘着テープが切断される時に、前記弾性力に抗して前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される。
前記第2の軸部は、前記弾性板に設けられている。
前記折返し板は、前記第2の軸部を介して前記弾性板に回動可能に装着され、前記切断後の前記弾性板の戻り力を利用して前記非粘着面と接しながら前記第2の軸部を中心に回動することで、前記粘着テープの切断端を所定の位置まで折り返す。
前記吸着ローラは、前記粘着テープの引き出し方向に直交する軸を中心に回転可能に設けられ、前記弾性板が前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される時に、前記非粘着面に吸着可能である。
本発明の第1の実施形態に係るテープディスペンサを示す斜視図である。 テープカッターを示す斜視図である。 図2に示すテープカッターの平面図である。 図2に示すテープカッターの側面図である。 テープカッターの動作を順に示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るテープディスペンサを示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るテープカッターの一部を示す図である。 さらに別の実施形態に係るテープカッターの一部を示す図である。
本形態に係るテープカッターは、ベース部材と、刃と、第1の軸部と、弾性板と、第2の軸部と、折返し板と、吸着ローラとを具備する。
前記刃は、前記ベース部材に設けられ、粘着面及び非粘着面を有する粘着テープの前記非粘着面側から、前記粘着テープを切断することが可能である。
前記第1の軸部は、前記ベース部材に設けられている。
前記弾性板は、前記第1の軸部を介して前記ベース部材に弾性的に装着され、前記粘着テープが引き出されて前記刃により前記粘着テープが切断される時に、前記弾性力に抗して前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される。
前記第2の軸部は、前記弾性板に設けられている。
前記折返し板は、前記第2の軸部を介して前記弾性板に回動可能に装着され、前記切断後の前記弾性板の戻り力を利用して前記非粘着面と接しながら前記第2の軸部を中心に回動することで、前記粘着テープの切断端を所定の位置まで折り返す。
前記吸着ローラは、前記粘着テープの引き出し方向に直交する軸を中心に回転可能に設けられ、前記弾性板が前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される時に、前記非粘着面に吸着可能である。
吸着ローラが設けられていることにより、粘着テープが吸着ローラに吸着するので、粘着テープに孔を開けることなく、粘着テープの滑りを抑制することができる。引き出し方向以外の方向には、吸着ローラは回転しないので、引き出し方向以外の方向への粘着テープの滑りを抑制できる。
また、吸着ローラが、粘着テープの引き出し方向に直交する軸を中心に回転することにより、例えばユーザが吸着テープを引き出す時に、粘着テープが吸着ローラに接触しても、スムーズに粘着テープを引き出すことができる。
前記折返し板は、前記折返し板が折り返す方向に突出するように設けられたフランジ部を有してもよい。このようなフランジ部により、折返し板が折り返された時に、折返し板は確実に押圧力を粘着テープに与えることができる。その結果、確実に粘着テープに折返し部を形成することができる。
前記フランジ部により前記粘着テープが押圧される時、前記フランジ部が前記粘着テープを介して前記吸着ローラを押圧するような位置に、前記フランジ部または前記吸着ローラが配置されていてもよい。つまり、折返し板が折り返された時に、フランジ部と吸着ローラとの間に粘着テープが挟まれ、それらの間で粘着テープが圧力を受けることにより、確実に粘着テープの折返し部を形成することができる。
前記吸着ローラは、前記弾性板及び前記折返し板のうち少なくとも一方に設けられていればよい。
前記吸着ローラは、前記粘着テープに吸着可能な粘着材を有してもよい。
前記吸着ローラは、真空により前記粘着テープに吸着する複数の吸着盤を有してもよい。
前記テープカッターは、前記第2の軸部に設けられたねじりコイルバネをさらに具備してもよい。その場合、前記折返し板は、前記ねじりコイルバネの付勢力に抗して前記粘着テープの前記切断端を折り返す。これにより、折返し板により粘着テープの折返し部が形成された後、ねじりコイルバネの付勢力により折返し板を元の位置に戻すことができる。
本形態に係るテープディスペンサは、保持部と、本体と、テープカッターとを具備する。
前記保持部は、粘着面及び非粘着面を有し巻回された粘着テープを保持する。
前記本体は、前記粘着テープを引き出すために、前記保持部を回転可能に支持する。
前記テープカッターは、ベース部材と、第1の刃と、第1の軸部と、弾性板と、第2の軸部と、折返し板と、吸着ローラとを具備し、前記本体に設けられている。
前記第1の刃は、前記ベース部材に設けられ、前記粘着テープの前記非粘着面側から、前記粘着テープを切断することが可能である。
前記第1の軸部は、前記ベース部材に設けられている。
前記弾性板は、前記第1の軸部を介して前記ベース部材に弾性的に装着され、前記刃により前記粘着テープが切断される時に、前記弾性力に抗して前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される。
前記第2の軸部は、前記弾性板に設けられている。
前記折返し板は、前記第2の軸部を介して前記弾性板に回動可能に装着され、前記切断後の前記弾性板の戻り力を利用して前記非粘着面と接しながら前記第2の軸部を中心に回動することで、前記粘着テープの切断端を所定の位置まで折り返す。
前記吸着ローラは、前記粘着テープの引き出し方向に直交する軸を中心に回転可能に設けられ、前記弾性板が前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される時に、前記非粘着面に吸着可能である。
前記テープディスペンサは、前記本体の、前記保持部に対して前記テープカッターが設けられる側とは反対側に設けられ、前記粘着テープを、前記粘着面側から切断することが可能な第2の刃をさらに具備してもよい。これにより、テープカッターを用いて粘着テープに折返し部を形成すること、及び、普通に粘着面側から粘着テープを切断することの両方を、このテープディスペンサにより実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るテープディスペンサを示す斜視図である。
テープディスペンサ100は、テープカッター50と、粘着テープ5を保持する保持部としてのドラム6と、ドラム6を回転可能に支持する本体1とを有する。
本体1は、2つの側板2と、各側板2の端部に接続されて固定された、テープカッター50を支持する支持台4とを有する。2つの側板2の、互いに向かい合うそれぞれの内側には、それらの側板2の上部から切り欠かれるように設けられた溝7が形成されている。ドラム6の中心に設けられた図示しない回転軸がその溝7に係合し、これによりドラム6が本体1に対して回転可能となっている。
通常のテープディスペンサでは、ユーザの視点から見て上面に、粘着テープの非粘着面が露出するように粘着テープが本体に保持される。しかし、本実施形態では、ユーザの視点から見て上面に粘着面が露出し、下面に非粘着面が露出するように粘着テープ5がドラム6に保持されている。すなわち、粘着テープ5は、ユーザにより、その粘着テープ5の上方ではなく下方から引き出され、回転しながら矢印Cの方向に引き出される。
粘着テープ5は、一般的なものでありリール8に巻回されたものが用いられる。粘着テープ5は、例えばセロファンテープが用いられるが、ガムテープ、樹脂(例えばビニールなど)テープ等、何でもよい。
図2は、テープカッター50を示す斜視図である。図3はテープカッター50の平面図であり、図4はその側面図である。
テープカッター50は、刃52、ベース部材51、弾性板53、折返し板54、吸着ローラ58を備えている。
ベース部材51と弾性板53とは軸部55により接続されている。軸部55は、粘着テープ5の引き出し方向(図1の矢印の方向)に直交する方向に沿って設けられている。また、粘着テープ5を切断するための刃52は、ベース部材51の、軸部55が設けられる側とは反対側に装着されている。弾性板53は、軸部55を介して前記ベース部材51に弾性的に装着されており、軸部55を中心に所定の角度だけ回転するようになっている。例えば図3及び4に示すように、弾性板53とベース部材51との間にはコイルバネ59が設けられ、これにより弾性板53はベース部材51に対して弾性力を有する。コイルバネ59は、吸着ローラ58と軸部55との間の領域で弾性板53の下面側に接続されている。
折返し板54と弾性板53との間には軸部56が接続され、折返し板54は弾性板53に対して軸部56を中心に回動するようになっている。折返し板54の、軸部56が設けられた側とは反対側の端部には、表面から突出するようにフランジ部54aが形成されている。後述するように、テープカッター50の動作時において折返し板54が弾性板53に対して折り返された時に、フランジ部54aが、粘着テープ5を介して吸着ローラ58に当接して粘着テープ5を押圧する。軸部55にはねじりコイルバネ57が設けられ、折返し板54はこのねじりコイルバネ57の付勢力に抗して折り返される。ねじりコイルバネ57は、図のように1つでもよいし、複数あってもよい。
なお、図2に示すように、弾性板53の、軸部55に沿った方向における両側には、折返し板54が折り返された時に、折返し板54の両側が嵌合する切り欠き溝53aが形成されている。
吸着ローラ58は、その吸着ローラ58の表面が弾性板53の表面から突出するように、弾性板53に形成された開口53b内で回転自在に設けられている(図4参照)。図2に示すように、吸着ローラ58は、例えば円柱状部材58aと、その円柱状部材58aの表面に塗布された粘着材58bとを有する。円柱状部材58aの中心には、粘着テープ5の引き出し方向(粘着テープ5の端部がドラム6から離れる方向)に直交する方向に沿って、図示しない回転軸が設けられ、回転軸が弾性板53の開口53b内に回転可能に接続されている。
粘着材58bとしては、EVA樹脂系、アクリル樹脂系、フェノール樹脂系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系等の接着剤を含む材料が用いられればよい。EVA樹脂系の粘着材は、近年では耐震のための吸着パッドの材料として用いられる。あるいは、粘着材58bとしては、その粘着材58bと、粘着テープ5(の非粘着面)との間が、粘着テープ5の滑りを抑制できる程度に真空状態(気密性良く)保たれるようなものであってもよい。
後述するように、ユーザは最初に粘着テープ5の端部が吸着ローラ58に吸着されている状態から、粘着テープ5を吸着ローラ58から剥がす。ここで、粘着材58bの粘着力、つまり吸着ローラ58による粘着テープ5への吸着力は、ユーザが吸着ローラ58に吸着されている粘着テープ5を吸着ローラ58から簡単に剥がすことができるように設定される。吸着ローラ58は、粘着テープ5に対して面接触というよりも線接触に近い状態であり、接触面積は少ないので、吸着力が強く設定されても、ユーザは粘着テープ5を吸着ローラ58から容易に剥がすことができる。
図4に示すように、テープカッター50の非動作時において、ベース部材51の上面51aと、弾性板53(及び折返し板54)の下面との間には予め空間が形成されている。例えばベース部材51の上面51aは、粘着テープ5の引き出し方向に向かうにしたがって低くなる斜面となっている。テープカッター50の動作時において、ユーザが、弾性板53及び折返し板54をコイルバネ59の付勢力に抗して下方へ下げることができるように、上記空間が形成される。
以上のように構成されたテープカッター50の動作を説明する。図5は、その動作を順に示す図である。
図5(A)に示すように、粘着テープ5の端部5cが吸着ローラ58に吸着している。なお、図5(A)では、粘着テープ5の端部に既に折返し部5dが形成されている状態を示している。しかし、初めてテープカッター50を使用するときは、もちろんこのような折返し部5dは形成されていない。
図5(B)に示すように、ユーザは、粘着テープ5の端部5cの位置が、刃52の位置を超えるように引き出し、粘着テープ5の下面側である非粘着面5bで弾性板53を押圧する。この時、弾性板53はコイルバネ59の付勢力に抗して押圧されるので、弾性板53は弾性力を持つ状態になる。そして、粘着テープ5の非粘着面5b側から刃52により粘着テープ5が切断される。
図5(B)に示した動作において、ユーザが吸着ローラ58に接触させながら粘着テープ5を矢印Cの方向に引き出すことも考えられる。この場合、吸着ローラ58が、粘着テープ5の引き出し方向に直交する軸を中心に回転することにより、例えばユーザが吸着テープを引き出す時に、粘着テープ5が吸着ローラ58に接触して吸着したとしても、スムーズに粘着テープ5を引き出すことができる。また、引き出し方向以外の方向には、吸着ローラ58は回転しないので、引き出し方向以外の方向への粘着テープ5の滑りを抑制できる。
例えば、粘着テープ5の引き出し方向以外の方向への滑りやずれを抑制するために、単に回転しない粘着シートが弾性板53に設けられていても、ユーザが吸着テープを引き出す時にその粘着テープ5が粘着シートに接触し、粘着テープ5の走行の抵抗となるおそれがある。また、その場合、粘着シートが摩擦により弾性板53から剥がれるおそれもある。本実施形態に係る吸着ローラ58は、引き出し方向に回転するので、そのような問題はない。
以上の説明において、「直交する」とは、「実質的な直交」を意味する。例えば、図5(A)〜(D)に示したテープカッター50の一連の動作において、問題なく粘着テープ5に折返し部5dを形成することができれば、厳密な「直交」でなくてもよい。
次に粘着テープ5が切断されると、図5(C)に示すように、弾性板53の弾性力により、弾性板53が非動作時の位置、つまり初期位置に戻り、その時の慣性力により折返し板54が、ねじりコイルバネ57の付勢力に抗して上方へ移動するように回動する。これにより、刃52で切断された粘着テープ5の切断端が折り返され、折返し板54のフランジ部54aが、粘着テープ5の非粘着面5bを、吸着ローラ58との間で押圧する。その結果、粘着テープ5の折り返された位置において、粘着面5a同士が接着され、粘着テープ5に折返し部5dが形成される。
そして、図5(D)に示すように、ねじりコイルバネ57の弾性力により折返し板54が、非動作時の位置である初期位置に戻る。
以上のように、本実施形態では、吸着ローラ58が設けられていることにより、粘着テープ5が吸着ローラ58に吸着するので、粘着テープ5に孔を開けることなく、粘着テープ5の滑りや横方向へのずれを抑制することができる。特に図5(C)及び(D)に示した動作において、粘着テープ5の滑りや横方向へのずれを抑制することができる。
吸着ローラ58は円柱状であることにより、粘着テープ5が引き出され、弾性板53が粘着テープ5により押圧される時(または、折返し板54が折り返される時)に、粘着テープ5から吸着ローラ58へかかる圧力を大きくすることができる。つまり、吸着ローラ58が円筒状であることにより、粘着テープ5の非粘着面5bと、吸着ローラ58との接触状態が、面接触ではなく線接触に近い状態になるため、粘着テープ5から吸着ローラ58へかかる圧力を大きくすることができる。したがって、弾性板53が粘着テープ5により押圧される時に、ユーザの少ない押圧力で、確実に粘着テープ5を吸着ローラ58に吸着させることができる。
本実施形態では、折返し板54にフランジ部54aが設けられていることにより、折返し板54が折り返された時に、折返し板54は確実に粘着テープ5に押圧力を与えることができる。その結果、確実に粘着テープ5に折返し部5dを形成することができる。特に、フランジ部54aと吸着ローラ58との間に粘着テープ5が挟まれ、それらの間で粘着テープ5が圧力を受けることにより、確実に粘着テープ5の折返し部5dを形成することができる。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態に係るテープディスペンサ200を示す斜視図である。
このテープディスペンサ200において、上記実施形態に係るテープディスペンサ100と異なる点は、テープディスペンサ200の本体11において、テープカッター50が設けられる位置の反対側に、粘着テープ5を粘着面側から切断する第2の刃15が設けられる点である。
本実施形態では、ドラム6に対して、テープカッター50を支持する支持台4が設けられる側とは反対側で、2つの側板2の間に接続された第2の支持台14が設けられ、第2の刃15は、この第2の支持台14に取り付けられている。
このような構成により、ユーザは、粘着テープ5の端部を、第2の刃15が配置される側に持っていくことにより、通常のテープカッターのように、粘着テープ5を第2の刃15を用いて粘着面5a(図5(A)参照)側から切断することができる。つまり、ユーザは、粘着テープ5の引き出し方向を反転させることにより、テープカッター50及び第2の刃15のうちいずれか一方を選択的に使用することができる。
本発明の範囲は、以上の実施形態に限られず、下記のように様々な変形が可能である。
上記実施形態では、1つの吸着ローラ58が設けられていたが、吸着ローラ58は複数設けられていてもよい。この場合、吸着ローラ58の大きさや配置は適宜変更可能である。
吸着ローラ58の形状は円柱状に限られず、多角柱状であってもよい。
上記実施形態では、吸着ローラ58が粘着材を有していた。粘着材の代わりとして、吸着ローラ58は真空により粘着テープ5に吸着する複数の吸着盤を有していてもよい。
コイルバネ59に代えて、板バネ等であってもよい。コイルバネ59は、吸着ローラ58と軸部56との間の領域で弾性板53の下面側に接続されていてもよい。
上記実施形態では、テープディスペンサ100、200の本体1、11は、2つの側板2と支持台4(または第2の支持台4)とが接続されて構成される形態を示した。しかし、これら側板2、支持台4の形状等は限定されず、また側板2及び支持台4が一体成形により形成されたものであってもよい。
上記実施形態では、ベース部材51の上面は斜面とされていたが、実質的に水平面でもよい。ベース部材51の上面が水平面の場合であっても、ベース部材51と弾性板53(及び折返し板54)との間に上述したように空間が形成されるように、ベース部材51や弾性板53の形状や配置が適宜設計されていればよい。
テープカッター50は、テープディスペンサ100、200の本体1、11の支持台4に着脱可能な構成であってもよい。例えば着脱可能な構成としては、例えばネジ止めのほか、支持台4の上部に磁性体が設けられる場合、テープカッター50のベース部材51に永久磁石が設けられる構成でもよい。
1、11…本体
4…支持台
5…粘着テープ
5a…粘着面
5b…非粘着面
5c…端部
5d…折返し部
6…ドラム
15…第2の刃
50…テープカッター
51…ベース部材
52…刃
53、63、73…弾性板
54、64、74…折返し板
54a、74a…フランジ部
55…軸部(第1の軸部に相当)
56…軸部(第2の軸部に相当)
57…ねじりコイルバネ
58…吸着ローラ
58a…円柱状部材
58b…粘着材
59…コイルバネ
63…弾性板
64…板
100、200…テープディスペンサ

Claims (6)

  1. ベース部材と、
    前記ベース部材に設けられ、粘着面及び非粘着面を有する粘着テープの前記非粘着面側から、前記粘着テープを切断することが可能な刃と、
    前記ベース部材に設けられた第1の軸部と、
    前記第1の軸部を介して前記ベース部材に弾性的に装着され、前記粘着テープが引き出されて前記刃により前記粘着テープが切断される時に、前記弾性力に抗して前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される弾性板と、
    前記弾性板に設けられた第2の軸部と、
    前記第2の軸部を介して前記弾性板に回動可能に装着され、前記切断後の前記弾性板の戻り力を利用して前記非粘着面と接しながら前記第2の軸部を中心に回動することで、前記粘着テープの切断端を所定の位置まで折り返す折返し板と、
    前記粘着テープの引き出し方向に直交する軸を中心に回転可能に前記弾性板に設けられ、前記弾性板が前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される時に、前記非粘着面に吸着可能な吸着ローラと
    を具備し、
    前記折返し板は、前記折返し板が折り返す方向に突出するように設けられたフランジ部を有し、
    前記フランジ部は、前記粘着テープの引き出し方向に向かうにしたがって前記折返し板の板厚が大きくなるように形成された斜面を有し、前記斜面は、前記折返し板が折り返された時に、折り返された前記粘着テープを前記吸着ローラとの間で押圧する
    テープカッター。
  2. 請求項に記載のテープカッターであって、
    前記吸着ローラは、前記粘着テープに吸着可能な粘着材を有するテープカッター。
  3. 請求項に記載のテープカッターであって、
    前記吸着ローラは、真空により前記粘着テープに吸着する複数の吸着盤を有するテープカッター。
  4. 請求項1からのうちいずれか1項に記載のテープカッターであって、
    前記第2の軸部に設けられたねじりコイルバネをさらに具備し、
    前記折返し板は、前記ねじりコイルバネの付勢力に抗して前記粘着テープの前記切断端を折り返すテープカッター。
  5. 粘着面及び非粘着面を有し巻回された粘着テープを保持する保持部と、
    前記粘着テープを引き出すために、前記保持部を回転可能に支持する本体と、
    ベース部材と、
    前記ベース部材に設けられ、前記粘着テープの前記非粘着面側から、前記粘着テープを切断することが可能な第1の刃と、
    前記ベース部材に設けられた第1の軸部と、
    前記第1の軸部を介して前記ベース部材に弾性的に装着され、前記粘着テープが引き出されて前記第1の刃により前記粘着テープが切断される時に、前記弾性力に抗して前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される弾性板と、
    前記弾性板に設けられた第2の軸部と、
    前記第2の軸部を介して前記弾性板に回動可能に装着され、前記切断後の前記弾性板の戻り力を利用して前記非粘着面と接しながら前記第2の軸部を中心に回動することで、前記粘着テープの切断端を所定の位置まで折り返す折返し板と、
    前記粘着テープの引き出し方向に直交する軸を中心に回転可能に前記弾性板に設けられ、前記弾性板が前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される時に、前記非粘着面に吸着可能な吸着ローラとを有し、前記本体に設けられたテープカッターと
    を具備し、
    前記折返し板は、前記折返し板が折り返す方向に突出するように設けられたフランジ部を有し、
    前記フランジ部は、前記粘着テープの引き出し方向に向かうにしたがって前記折返し板の板厚が大きくなるように形成された斜面を有し、前記斜面は、前記折返し板が折り返された時に、折り返された前記粘着テープを前記吸着ローラとの間で押圧する
    テープカッターユニット。
  6. 請求項に記載のテープカッターであって、
    前記本体の、前記保持部に対して前記テープカッターが設けられる側とは反対側に設けられ、前記粘着テープを、前記粘着面側から切断することが可能な第2の刃をさらに具備するテープカッターユニット。
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