JP2009107825A - 伸縮ブーム - Google Patents

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Yoichi Hayakawa
陽一 早川
Takashi Sakuraba
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Abstract

【課題】インナーブームとスイーパとが干渉しないように配設されるとともに、組立作業効率を向上させた伸縮ブームを提供することを目的とする。
【解決手段】伸縮ブーム20は、基端ブーム21と中間ブーム22とのブーム間隙に設けられて、中間ブーム22の左面22b,右面22cに対して摺接し中間ブーム22の伸縮動をガイドする側面スライダ51と、側面スライダ51と基端ブーム21との間に設けられて、側面スライダ51の位置調整を行うスペーサ52と、スペーサ52と側面スライダと51の間に設けられて、基端ブーム21の前端部においてブーム間隙の前方を覆う基部35を有した側面スイーパ30とを備えている。そして、側面スライダ51が、側面スイーパ30およびスペーサ52を基端ブーム21の内面とのに間に挟持して、側面スライダ51、側面スイーパ30およびスペーサ52が基端ブーム21に固定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、高所作業車等に搭載され、アウター部材の中空空間内にインナー部材が入れ子式に組み合わされて伸縮動自在に構成された伸縮ブームに関する。
上記伸縮ブームは、例えば伸縮シリンダが伸縮動することによって、アウター部材に対してインナー部材が伸縮動自在となって構成されている。これらアウター部材およびインナー部材は、強度確保等の理由より金属製となっており、アウター部材とインナー部材とが干渉せず伸縮動自在となるように、これらの部材の間隙に樹脂製のパットを有してなるスライダ部材が配設されている。こうすることにより、インナー部材がスムーズに伸縮動を行うことができるように構成されている。そして、伸縮ブームが起伏動されて斜め上方に向けられた状態において、上記間隙の前端部から異物等が侵入すると伸縮ブームの伸縮動の支障となるため、アウター部材の前端部にスイーパを配設して、上記間隙の前方を覆う構成が従来より知られている。また、インナー部材に付着した異物等は、インナー部材がアウター部材の中空空間内に挿入される際に、スイーパに当接させて除去する構成となっている(例えば特許文献1を参照)。
図10に、従来より知られているブーム500の断面図を示すが、このブーム500はアウターブーム510の中空部にインナーブーム520が前方から後方へと挿入されて構成されている。アウターブーム510の前端部内面には、左右一対となったスライダ530が配設されており、スライダ530は、スライダ530とアウターブーム510の内面との間に挟持されたスペーサ(図示せず)を介して、例えばボルト(図示せず)によってアウターブーム510に固定されている。ここでスペーサは、スライダ530がインナーブーム520の表面521と所望の摺接状態となるように、その左右方向の厚みが調節されている。このスライダ530により、アウターブーム510に対してインナーブーム520がスムーズに前後方向に伸縮動できる構成となっている。また、アウターブーム510の前端部における、アウターブーム510とインナーブーム520との間隙を前方から覆うように、スイーパ540がボルト550によってアウターブーム510に締結されている。
特開2001−180895号公報
アウターブーム510およびインナーブーム520は、その前後方向の長さが例えば数メートルもあり、また、主にアルミニウムを押し出し成形することによって形成されるため、その外周形状は完全に真っ直ぐとはなりにくく、製造段階において反りおよび捩れ等が発生しやすい。また、ブーム500の仕様によっては、その表面にFRPコーティングを施したものも存在し、そのためアウターブーム510およびインナーブーム520の外周の表面形状は、均一な状態になりにくい。そのため、スイーパ540の先端部541を、インナーブーム520の表面521に対向近接させて、スイーパ540をアウターブーム510に取り付ける場合、インナーブーム520の表面形状が均一とは限らないため、インナーブーム520を前後方向に伸縮動させると先端部541と表面521とが干渉する恐れがある。
そこで、先端部541と表面521との間が安全間隔d1となるように、スイーパ540の取付け位置を左右方向に調整しながらアウターブーム510に取り付けることによって、先端部541と表面521とが干渉しないように構成していた。また、アウターブーム510およびインナーブーム520は、それぞれ左右方向および上下方向に寸法公差があるため、上記スイーパ540の取り付け時において、各ブームの仕上がり寸法も考慮した上でスイーパ540の取付け位置を左右方向に調整する必要もあった。そのため、ブーム500ごとにスイーパ540の取付け位置調整を行う必要があり、組立作業効率に影響を及ぼすという課題があった。
以上のような課題に鑑みて、本発明ではインナーブームとスイーパとが干渉しないように配設されるとともに、組立作業効率を向上させた伸縮ブームを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係る伸縮ブームは、中空柱状に形成された外側ブーム部材の中空空間内に内側ブーム部材が入れ子式に組み合わされて伸縮動自在に構成された伸縮ブームであって、前記外側ブーム部材の前端部における前記中空空間の内面と前記内側ブーム部材の外面との間に形成されるブーム間隙内に設けられ、前記内側ブーム部材の外面に摺接して前記内側ブーム部材の伸縮動をガイドするスライダ部材と、前記スライダ部材と前記外側ブーム部材の前記中空空間の内面との間に設けられて、前記スライダ部材の位置調整を行うスペーサ部材と、前記スペーサ部材と前記スライダ部材との間に設けられるとともに、前記外側ブーム部材の前端部において前記ブーム間隙の前方を覆うように形成されたワイパ部を有するスイーパとを備えている。そして、前記スライダ部材が、前記スライダ部材の外側に設けられた前記スイーパおよび前記スイーパの外側に設けられた前記スペーサ部材を前記外側ブーム部材の前記中空空間の内面とのに間に挟持して、前記外側ブーム部材に固定されている。
また、上記構成の伸縮ブームにおいて、前記外側ブーム部材の外面、前記外側ブーム部材の前記中空空間の内面および前記内側ブーム部材の外面は断面視略矩形状に形成され、前記スライダ部材は前記内側ブーム部材の左右側外面に摺接し、前記スペーサ部材は前記スライダ部材と前記外側ブーム部材の左右側内面との間に設けられて、前記スイーパのワイパ部は前記内側ブーム部材の左右外方に形成された前記ブーム間隙の前方を覆うように形成され、前記スライダ部材が、前記スライダ部材の左右外側に設けられた前記スイーパおよび前記スイーパの左右外側に設けられた前記スペーサ部材を前記外側ブーム部材の前記中空空間の左右側内面との間に挟持して、前記外側ブーム部材に固定されている。そして、前記外側ブーム部材の上側前端部に取付けられて、前記内側ブーム部材の上方に形成された前記ブーム間隙の前方を覆うように形成された上面ワイパ部を有する上面スイーパを備えていることが好ましい。
本発明に係る伸縮ブームによれば、スペーサ部材はそれぞれの伸縮ブームごとに、外側ブーム部材,内側ブーム部材の反り,左右方向の寸法公差等を考慮した上で、スライダ部材が所望位置に配設されるように、その厚みが調整されて取付けられている。そのため、スイーパが外側ブーム部材に取付けられる際に、取付け位置調整をする必要がなく作業工数を減らすことができ、よって、伸縮ブームの組立作業効率を向上させることができる。また、上記のスペーサ部材の厚み調整に関係なく、内側ブーム部材の外面とスイーパとが常に所定間隔に保たれる構成となっているため、内側ブーム部材が伸縮動している時において、内側ブーム部材の外面とスイーパとが干渉することがなく、伸縮ブームの安全かつ確実な伸縮動が確保される。
また、本発明に係る伸縮ブームは、外側ブーム部材の上側前端部に上面スイーパ、外側ブーム部材の左右側端部にスイーパが取付けられて構成されている。そのため、伸縮ブームが斜め上方に向けて伸びた状態において、上方から落下してくる異物等が、上面スイーパの上面ワイパ部およびスイーパのワイパ部に当接することによって、外側ブーム部材の前端部からブーム間隙に侵入することを防止でき、伸縮ブームの安全かつ確実な伸縮動が確保される。さらに、伸縮ブームが伸びた状態において、内側ブーム部材の上面に異物等が付着(堆積)しても、内側ブーム部材が外側ブーム部材の中空空間内に入り込む際に、上面スイーパの上面ワイパ部に当接することによって除去され、ブーム隙間に異物等が侵入することを防止できる。よって、伸縮ブームの安全かつ確実な伸縮動が確保される。
以下、図1から図9を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。説明の便宜上、図1から図9に示す矢印方向を前後左右および上下方向と定義する。図1には、本発明に係る伸縮ブーム20を搭載した高所作業車1を示している。高所作業車1は、トラック車両をベースとして構成されており、車体2の前部にキャビン3が設けられ、車体2の前後下部に左右一対の前輪4および後輪5が配設されている。車体2の後部には旋回台7が設けられており、この旋回台7に伸縮ブーム20が枢結されている。旋回台7は、車体2に内蔵された旋回モータ11により水平面内において旋回動される。
伸縮ブーム20は、旋回台7との間に跨設された起伏シリンダ12により起伏動され、内蔵する伸縮シリンダ13により起伏面内を長手方向に伸縮動される。伸縮ブーム20の先端部には、図示しないレベリング装置により常に垂直姿勢に保持される垂直ポスト8が取り付けられており、垂直ポスト8により水平に延びるアーム9の一端部が水平面内を揺動自在(首振動自在)に支持されている。アーム9の他端部には、作業者搭乗用の作業台10が取り付けられており、この作業台10は、垂直ポスト8に内蔵された図示しない首振モータにより首振動される。作業台10には、旋回台7の旋回動、伸縮ブーム20の起伏動および伸縮動、作業台10の首振動を操作するための操作装置15が設けられている。
また、車体2の前後左右には、アウトリガ(図示せず)を介して車体2を持上支持するジャッキ6,6が取り付けられている。アウトリガは、長手方向を左右に向けて車体2上に設けられたアウタビームの中空空間内に、インナビームが入れ子式に組み合わされて車体2の左右外方へ伸縮動自在に構成され、インナビームの先端に取り付けられたジャッキ6,6を左右に張出格納する。ジャッキ6,6は、インナビームに取り付けられたアウタジャッキ6aの下端開口から、インナジャッキ6bが入れ子式に組み合わされて、上下に伸縮動自在に構成されている。アウトリガおよびジャッキ6,6は、内蔵する油圧シリンダ(図示せず)により伸縮動され、車体2側に設けられた下部操作装置18で作動操作される。
この高所作業車1を利用して高所作業を行うときには、まず、アウトリガにより左右外
側に張り出されたジャッキ6,6を下方に伸長させて車体2を持ち上げる。車体2がジャッキ6,6により水平に持上支持されると、格納位置にある作業台10に搭乗した作業者により操作装置15が操作されて伸縮ブーム20等が作動され、作業台10が所望の作業位置に移動される(図1に示す2点鎖線を参照)。作業が終わると、伸縮ブーム20等が作動操作されて、作業台10がキャビン3の上面に設けられた作業台受け16に載置され、伸縮ブーム20が車体2の前部に立設されたブーム受け17に載置される。作業台10や伸縮ブーム20がこのように格納位置に移動された後、ジャッキ6,6が格納されて前輪4および後輪5が接地し、アウトリガを収縮させることによりジャッキ6,6が左右内側に格納され、高所作業車1が再び走行可能になる(図1に示す実線を参照)。
図1に示す伸縮ブーム20は、3段式のブーム構成となっており基端ブーム21、中間ブーム22および先端ブーム23を主体として構成されている。基端ブーム21は、金属材料を用いて押出成形することにより略矩形筒状で前後方向に延びており、またその上側、左側および右側には上壁21a、左壁21bおよび右壁21cが形成されている。中間ブーム22および先端ブーム23は、基端ブーム21と同様の手法によって形成されて前後方向に延び、中間ブーム22の外形は基端ブーム21の中空部よりも小さく形成されている。さらに、先端ブーム23の外形は中間ブーム22の中空部よりも小さく形成されている。また、中間ブーム22の上側外周、左側外周および右側外周には、上面22a、左面22bおよび右面22cが形成されている。
図2は基端ブーム21の前端部を示しており、左右両端に側面スイーパ30,30、および上端に上面スイーパ40が配設されている。また、基端ブーム21の前端部の中空部には、図7に示すように上面スライダ50、側面スライダ51およびスペーサ52が、それぞれ複数配設されている。
側面スイーパ30は、図8に示すように、例えば板状の金属材料を用いて形成され、左右上下方向に延びる平面状の基部35、および前後上下方向に延びる平面状の挿入部33を主体に構成されている。また、基部35の後側面と挿入部33の前端部とが連結されて、断面視略T字状に側面スイーパ30が形成されている(図4を参照)。基部35は、その前側において左右上下方向に伸びた押出面32が形成されるとともに、基部35の左右方向長さは、左面22bと左壁21bとの距離(右面22cと右壁21cとの距離)と略同一となっている。また、基部35の上下方向長さは左壁21b(右壁21c)の上下方向長さと略同一となっている。側面スイーパ30が基端ブーム21に配設された際に、左面22b(右面22c)と対向する内側端面31が、上下方向に真っ直ぐ延びて形成されている。
挿入部33は、左右方向からの側面視において、略コの字状に形成されており、上下両端部が後方に延びて挟持部34が形成されている。挟持部34の上下中央部には、左右方向に開口した案内溝36が、挟持部34の後端部から前端部近傍まで延びて形成されている。側面スイーパ30が基端ブーム21に配設された際に、挟持部34は、基端ブーム21の左壁21b,右壁21cに取り付けられた締結ボルト90によって締結されることが可能な前後方向長さを有している。
上面スイーパ40は、図9に示すように、例えば板状の金属材料を用いて形成され、左右上下方向に延びた基部45、および基部45の上端部から後方に向けて折曲して前後左右方向に延びた上縁部43を主体に構成されている。基部45は、その前側において左右上下方向に延びた押出面42が形成されるとともに、基部45の左右方向長さは、上壁21aの左右方向長さと略同一となっている。また、基部45の上下方向長さは、上面22aと上壁21aとの距離と略同一となっている。そして、上面スイーパ40が基端ブーム21に配設された際に、上面22aと対向する内側端面41が、左右方向に真っ直ぐ延びて形成されている。上縁部43は、上面視において略コの字状に形成されており、左右両端部が後方に延びて保持部44が形成されている。この保持部44の中央付近には、上下方向に開口した締結孔46が形成されている。
上面スライダ50は、図7に示すように、樹脂材を用いて略直方体に形成されるとともに、この6面のうちの1面に摺接面50aが形成されている。側面スライダ51も、上面スライダ50と同様に、樹脂材を用いて略直方体に形成されるとともに、この6面のうちの1面に摺接面51aが形成されている。スペーサ52は、例えば板状の金属材料を用いて形成されている。また、スペーサ52は、それぞれの伸縮ブーム20ごとに基端ブーム21および中間ブーム22の反り等を考慮した上で、基端ブーム21と中間ブーム22との隙間に見合うように(左面22bに対して摺接面51aが所望の摺接状態となるように)、その左右方向の厚みが調整されて配設されている。ここで、上記厚みが調整は、例えば同一の厚みとなったスペーサ52を複数用意しておき、左壁21b(右壁21c)の内側に配設する個数を増減させることにより行う。なお、図4および図7に示すように、本実施例ではスペーサ52を3つ用いて構成している。
以上ここまでは、基端ブーム21の前端部の構成部材について説明したが、以下においては、上述の構成部材の組立構成について説明する。
基端ブーム21の中空部に、中間ブーム22が挿入されて前後方向に伸縮動自在となっている。そして、図7に示すように、基端ブーム21の左壁21bと中間ブーム22の左面22bとの間に、側面スライダ51およびスペーサ52が配設されるとともに、これら2つの部材間(隙間d3)に側面スイーパ30の挟持部34が挿入される。このとき、左壁21bの上下2箇所に配設されて、左右方向に延びた締結ボルト90を案内溝36に挿入するようにして、隙間d3に対して側面スイーパ30の挟持部34を、前方から後方へと挿入する。そうすることで、側面スライダ51によって、側面スイーパ30の挟持部34およびスペーサ52が、基端ブーム21の左壁21bに挟持された状態となる。その後、締結ボルト90を締結することにより、側面スライダ51、側面スイーパ30およびスペーサ52が左壁21bに固定される(図3および図4を参照)。なお、隙間d3に挟持部34が挿入される前段階において、スペーサ52はその左右方向の厚み調整が行われて、左壁21bと左面22bとの間に配設されている。
こうすることにより、側面スライダ51の摺接面51aと左面22bとは対向して摺接し、左面22bと内側端面31とは左右方向に安全間隔d1を有している。図4から明らかなように、安全間隔d1は、基部35に対する挿入部33の左右方向の連結位置と、側面スライダ51の左右方向の厚みとの寸法関係から決定される。よって、スペーサ52の厚み調整に関係なく安全間隔d1は常に確保される。一方、基端ブーム21の右壁21cにおいても、左壁21bと同様に、締結ボルト90によって側面スライダ51、側面スイーパ30およびスペーサ52が右壁21cに固定されている。また、側面スライダ51の摺接面51aと右面22cとは対向して摺接し、右面22cと内側端面31とは安全間隔d1を有している。
上面スイーパ40を基端ブーム21に取り付ける際には、上壁21aの上面に上面スライダ50の上縁部43を載置し、上面スイーパ40の左右2つの締結孔46に締結ボルト90を上下方向に挿通させる。そして、締結ボルト90を締結することにより、上面スイーパ40および上面スライダ50が上壁21aに固定される(図3を参照)。このとき、上面スライダ50の摺接面50aと上面22aとは対向して摺接し、上面22aと内側端面41とは上下方向に安全間隔d2を有している。また、基端ブーム21と中間ブーム22との上下方向の間隙は、基端ブーム21の下壁に配設された下面スライダおよびスペーサ(ともに図示せず)によって調節されており、上面スライダ50の摺接面50aと上面22aとは所望の摺接状態となっている。なお、上面スイーパ40を基端ブーム21に取り付ける際には、取付け位置の調整は不要となっている。
以上ここまでは、基端ブーム21の前端部の組立構成について説明したが、以下においては、基端ブーム21の前端部に配設された側面スイーパ30および上面スイーパ40の働きについて説明する。
伸縮ブーム20は起伏シリンダ12により起伏動されるとともに、内蔵する伸縮シリンダ13により起伏面内を長手方向に伸びることにより、作業台10が所望の作業位置に移動する。このとき、伸縮ブーム20は図1の2点鎖線で示されるように、斜め上方に起伏した状態となって、中間ブーム22は基端ブーム21の中空部から長手方向(先端ブーム23の方向)に突出している。このとき、上方から落下してくる異物等が、基端ブーム21の前端部から基端ブーム21と中間ブーム22との隙間に侵入する恐れがある。しかし、側面スイーパ30および上面スイーパ40が配設されていることにより、側面スイーパ30の押出面32および上面スイーパ40の押出面42に異物等が当接することによって、異物等の侵入を防止でき、伸縮ブーム20の安全かつ確実な伸縮動が確保される。
また、上述のように作業台10を所望の作業位置に移動させて作業を行った後、起伏シリンダ12および伸縮シリンダ13を作動させることにより、作業台10および伸縮ブーム20を格納位置に移動させる。このとき、中間ブーム22は基端ブーム21の中空部に挿入されるが、例えば中間ブーム22の上面22aに付着(堆積)した異物等があった場合、この異物等は上面スイーパ40の押出面42に当接することによって除去され、基端ブーム21と中間ブーム22との隙間に異物等が侵入することを防止できる。よって、伸縮ブーム20の安全かつ確実な伸縮動が確保される。
本発明に係る伸縮ブームの効果について簡単にまとめてみると、第1に、スペーサ52は、それぞれの伸縮ブーム20ごとに、基端ブーム21,中間ブーム22の反り,左右方向の寸法公差等を考慮した上で、側面スライダ51が所望位置に配設されるように、左右方向へ厚み調整されて取付けられている。そのため、側面スイーパ30が基端ブーム21に取付けられる際に、左右方向へ取付け位置調整をする必要がなく作業工数を減らすことができ、よって、伸縮ブーム20の組立作業効率を向上させることができる。
第2に、安全間隔d1は、基部35に対する挿入部33の左右方向の連結位置と、側面スライダ51の左右方向の厚みとの寸法関係から決定される。よって、スペーサ52の厚み調整に関係なく安全間隔d1は常に確保されるため、中間ブーム22が伸縮動している時において、左面22b(右面22c)と内側端面31とが干渉することがなく、伸縮ブーム20の安全かつ確実な伸縮動が確保される。第3に、側面スイーパ30は図5に示すように、基端ブーム21に取り付けられた状態において、基端ブーム21の前端面から上下左右方向に突出しないように形成されている。そのため、例えば基端ブーム21の前端部にケーブル等が引っ掛かることがなく、作業の安全性を向上させることができる。
上述の実施例において、側面スイーパ30および上面スイーパ40は金属材料を用いて形成されているが、具体的には例えば鉄またはアルミニウムを用いて形成することが可能であり、さらには樹脂等を用いて形成することも可能である。
上述の実施例において、側面スイーパ30および上面スイーパ40が、基端ブーム21の前端部に配設されて、基端ブーム21と中間ブーム22との隙間に異物が侵入しない構成を説明したが、さらに、中間ブーム22の前端部にも同様に側面スイーパ30および上面スイーパ40を配設することにより、中間ブーム22と先端ブーム23との隙間に異物が侵入しないようにすることが可能となり、伸縮ブーム20の安全かつ確実な伸縮動が確保される。
上述の実施例において、基端ブーム21の前端部の各構成部材は、締結ボルト90によって基端ブーム21に固定される構成となっているが、この構成に限定されず、締結ボルト90以外の手段によって基端ブーム21に固定される構成でも良い。
上述の実施例において、3段式の伸縮ブーム20を備えた高所作業車1を例に挙げて説明したが、この実施形態に限定されるものではなく、本発明は、アウター部材の中空空間内にインナー部材が入れ子式に組み合わされて、伸縮動自在となった伸縮装置全般に対して適応可能である。
本発明に係る伸縮ブームを搭載した高所作業車を示す左側面図である。 図1中のII−II部分を示す斜視図である。 図2中の矢印IIIの方向から見た状態を示す平面図(一部省略)である。 図3中のIV−IV部分を示す断面図である。 図2において、上面スイーパを取り除いた状態を示す斜視図である。 図5において、側面スイーパを取付ける状態を示す斜視図である。 図6中の矢印VIIの方向から見た状態を示す平面図(一部省略)である。 側面スイーパを示す斜視図である。 上面スイーパを示す斜視図である。 従来の複数のブームを用いて構成された伸縮ブームを示す断面図である。
符号の説明
20 伸縮ブーム
21 基端ブーム(外側ブーム部材)
22 中間ブーム(内側ブーム部材)
30 側面スイーパ(スイーパ)
35 基部(ワイパ部)
40 上面スイーパ
45 基部(上面ワイパ部)
51 側面スライダ(スライダ部材)
52 スペーサ(スペーサ部材)

Claims (2)

  1. 中空柱状に形成された外側ブーム部材の中空空間内に内側ブーム部材が入れ子式に組み合わされて伸縮動自在に構成された伸縮ブームであって、
    前記外側ブーム部材の前端部における前記中空空間の内面と前記内側ブーム部材の外面との間に形成されるブーム間隙内に設けられ、前記内側ブーム部材の外面に摺接して前記内側ブーム部材の伸縮動をガイドするスライダ部材と、
    前記スライダ部材と前記外側ブーム部材の前記中空空間の内面との間に設けられて、前記スライダ部材の位置調整を行うスペーサ部材と、
    前記スペーサ部材と前記スライダ部材との間に設けられるとともに、前記外側ブーム部材の前端部において前記ブーム間隙の前方を覆うように形成されたワイパ部を有するスイーパとを備え、
    前記スライダ部材が、前記スライダ部材の外側に設けられた前記スイーパおよび前記スイーパの外側に設けられた前記スペーサ部材を前記外側ブーム部材の前記中空空間の内面とのに間に挟持して、前記外側ブーム部材に固定されていることを特徴とする伸縮ブーム。
  2. 前記外側ブーム部材の外面、前記外側ブーム部材の前記中空空間の内面および前記内側ブーム部材の外面は断面視略矩形状に形成され、
    前記スライダ部材は前記内側ブーム部材の左右側外面に摺接し、
    前記スペーサ部材は前記スライダ部材と前記外側ブーム部材の左右側内面との間に設けられて、
    前記スイーパのワイパ部は前記内側ブーム部材の左右外方に形成された前記ブーム間隙の前方を覆うように形成され、
    前記スライダ部材が、前記スライダ部材の左右外側に設けられた前記スイーパおよび前記スイーパの左右外側に設けられた前記スペーサ部材を前記外側ブーム部材の前記中空空間の左右側内面との間に挟持して、前記外側ブーム部材に固定されており、
    前記外側ブーム部材の上側前端部に取付けられて、前記内側ブーム部材の上方に形成された前記ブーム間隙の前方を覆うように形成された上面ワイパ部を有する上面スイーパを備えていることを特徴とする請求項1に記載の伸縮ブーム。
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