JP2009106419A - 椅子 - Google Patents

椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP2009106419A
JP2009106419A JP2007279976A JP2007279976A JP2009106419A JP 2009106419 A JP2009106419 A JP 2009106419A JP 2007279976 A JP2007279976 A JP 2007279976A JP 2007279976 A JP2007279976 A JP 2007279976A JP 2009106419 A JP2009106419 A JP 2009106419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backrest
boss
boss body
chair
fitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007279976A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5096869B2 (ja
Inventor
Seitaro Kawamoto
誠太郎 河本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Corp
Original Assignee
Itoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Corp filed Critical Itoki Corp
Priority to JP2007279976A priority Critical patent/JP5096869B2/ja
Publication of JP2009106419A publication Critical patent/JP2009106419A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5096869B2 publication Critical patent/JP5096869B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

【課題】肘当てを簡単にかつ安定良く取付けでき、しかも、肘当ての取付けの有無に関係なく背もたれの高さが一定の椅子を提供する。
【手段】座の左右両側に背支柱2aが配置されており、背支柱2aには、当該背支柱2aよりも小さい平面形状のボス体17が上向きに突設されている。このため背支柱2aの上端面はボス体17の外側に露出している。背もたれ4を構成するアウターシェル12の左右取付け部12cには、ボス体17が嵌まるボス穴39が空いている。肘当て5には、背支柱2aの上部が嵌まる大径穴20とボス体17が嵌まる小径穴21とが空いている。従って肘当て5は背支柱2aに落下不能に保持されている。肘当て5を使用しない時にはボス体17にはスペーサ16が嵌まっている。
【選択図】図4

Description

本願発明は、左右の背支柱に背もたれを取付けた構造の椅子に関するものである。
骨組みを金属パイプや棒材(或いはダイキャスト品)で構成した背もたれ付き椅子があり、例えば会議室や講演会場を初めとしてオフィスや各種店舗、各種施設(或いは家庭)で広く使用されている。この種の椅子は不使用時には倉庫等に保管しておくことも多く、そこで、前後方向に並べて嵌め合わせ(ネスティング)できるようにしたり、又は(/及び)上下に積み重ね(スタッキング)できるようになっているものも多い。
この種の椅子において脚の形態は様々であるが、例えば、特許文献1のように前足と後足との4本の足を有しているタイプと特許文献2のように左右2本の足を有するタイプとがある。4本足方式の具体的な形態も様々であり、特許文献1のように前後の足が上部と下部とにおいて水平部で繋がっているタイプ、足の下端は自由端になっていて前後足の上端が上水平部に繋がっているタイプ、或いは、左右の前足と左右の後足とがその下端において下水平部で繋がっているタイプなどがある。
そして、背もたれを取り付ける手段として特許文献1では、後足を上向きに突出させると共に上水平部の後端を上向きに折り曲げることで2本が対になった背支柱を構成する一方、背もたれの左右両側部に下向きに開口した筒部を形成し、この筒部を背支柱に上方から嵌め込んでいる。
他方、特許文献2では、パイプ製の足の上端を座の上方に突出させることで背支柱を構成する一方、背もたれの左右両端部には背支柱に挿入される取付け軸部を下向きに突設し、背支柱と取付け軸部と支持アームの筒状装着部とをビスで共締めしている。
特開2002−136389号公報 特開2000−152845号公報
さて、椅子にはオプション品として肘掛けやメモ台のような補助体を設けることがある。特許文献2のマウス操作台も補助体の一例であり、これらの補助体には下向きの荷重が作用する。そして、特許文献2では支持アームをビス止めすることでマウス台のずり下がりを防止しているが、この構成ではマウス台に作用した荷重は全てビスで受けることになるため、複数本のビスを使用するなどして強度を確保せねばならず、このため椅子の組立作業において工数が増える問題があった。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、従来技術に比べてより改良された椅子を提供することを課題とするものである。
本願発明に係る椅子は、座と、前記座の左右外側又は後ろ側を通って座より上方に延びる左右一対の背支柱と、前記背支柱に取り付けられた背もたれとを備えており、前記背もたれの左右側部には背支柱に対する取付け部を設けている、という基本構成になっている。
そして、請求項1の発明は、前記背支柱に上向きのボス体を設けて背もたれの取付け部には前記ボス体が嵌まるボス穴を設けるか、又は、背もたれの取付け部に下向きのボス体を設けて背支柱には前記ボス体が嵌まるボス穴を設けるかしており、かつ、前記背支柱の上端面又は背もたれにおける取付け部の下端面がボス体の外側に露出しており、更に、前記ボス体には、着座者の肘又は物が載り得る補助体が落下不能に嵌まるようになっているか、又は、背もたれの高さを前記補助体が取付けられている場合と同じ高さに保持するスペーサが落下不能に嵌まるようになっている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記背支柱と背もたれの取付け部とは、互いの外周面が滑らかに連続し得るように略同じ外形になっている。また、請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記補助体の後部には、前記背支柱の上部がきっちり嵌まる下向き開口の大径穴とボス体が貫通する小径穴とが形成されており、小径穴の外側の部分は背支柱の上端面に重なる内向きフランジになっている。
請求項4の発明は、請求項1〜3において、前記ボス体は背支柱に設けられていてボス穴は背もたれの取付け部に形成されており、前記補助体とスペーサとにボス体を囲う環状リブが上向きに突設されている一方、前記背もたれにおける取付け部の下端部に前記補助体及びスペーサの環状リブが嵌まるようになっている。
本願発明では、補助体又はスペーサは脚支柱の上端面に重なっているため、単に嵌まっているだけでもずり下がることは全くない。従って、抜け止めのビスを設けるにおいても1本のみでも足り、その結果、椅子の組立作業において工数低減に貢献できる。また、特許文献2では椅子の組立に際して支持アームがずり下がらないように手で保持しておかねばならず、この点からも組立の手間が増えるが、本願発明ではスペーサもボス体に嵌め込むことで落下不能に保持されるため、補助体やスペーサは取付けに際して手で持って高さを保持しておく必要はなく、この点からも組立作業の手間軽減に貢献できる。
そして、本願発明では、肘当て等の補助体を使用しないときはボス体にスペーサを嵌め込むことにより、補助体を使用する場合と使用しない場合とで背もたれの高さを同じに維持できるため、椅子の高さを一定に規格化しつつ補助体のオプションに的確に対応することができる。
請求項2のように構成すると、すっきりとしたデザインになって美観に優れている利点がある。また、請求項3の構成では、補助体を背支柱の上部にきっちり嵌合しているため補助体に掛かったモーメントを主として背支柱で支持することが可能になり、その結果、補助体は荷重に対する高い強度を確保することができる。
更に請求項4の発明では、補助体又はスペーサの環状リブがボス体と背もたれとの緩衝作用を果たすため、着座した人が背もたれに凭れ掛かることで背もたれの取付け部にモーメントが作用しても応力集中を抑制して高い強度を確保することができる。
(1).椅子の基本構成
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図3に基づいて椅子の基本構成を説明する。図1は全体の斜視図、図2のうち(A)は正面図で(B)は平面図で(C)は側面図、図3は分離正面図である。
椅子は、主要要素として脚1と背フレーム2と座3と背もたれ4を備えており、座3と背もたれ4とは背フレーム2に取付けられている。脚1と背フレーム2とで着座荷重及び背もたれ荷重を受ける骨組みが構成されている。また、背フレーム2には、請求項に記載した補助体の一例として肘掛け5を取付けている。
背フレーム2は側面視で後傾姿勢になっており、脚1の上端に固着されている(脚1と背フレーム2とは一体構造でも良い)。座3は脚1よりも上方の部位に配置されており、後部を中心に跳ね上げ回動し得るように背フレーム2の横向き支軸6にボルト(図示せず)で取付けられている(図2(A)(C)参照)。
脚1は左右2本の前足7と左右2本の後足8とを有していて4本足方式になっており、各足7,8の下端(先端)は鉛直姿勢になっていてこれにキャスタ9を取り付けている。また、左右の前足7及び左右の後足8はそれぞれ上水平部7a,8aを有しており、左右の上水平部7a,8aは棒材等から成る上連結部7b,8bを介して一体に連続しており、このため左右前足7と後足8とはそれぞれ正面視で略台形に形成されている。
一方、背フレーム2は、座3の左右外側に位置した略正面視鉛直姿勢の左右の背支柱2aとその下端に連続した傾斜部2b、及び、左右の傾斜部2bが一体に繋がる下水平部2bとを有しており、このため背フレーム2は正面視で略U字形になっている(背支柱はサイド支柱と呼び代えることも可能である。)。
そして、背フレーム2の下水平部2bと脚1の上連結部7b,8bとは束ねられた状態で一体に固着されている。脚1の上水平部7a,8aはカバー10で覆われている。なお、前後の足7,8はパイプを素材にして製造されているが、アルミダイキャストのような成形品を採用することも可能であり、また、脚1の全体をアルミダイキャストのような成形品として一体構造とすることや、脚1と背フレーム2とを一体成形品にすることも可能である。
前足7の大部分が側面視では後傾姿勢で正面視では上から下に向けて外側に広がる傾斜姿勢になっており、後足8はその大部分が側面視では後傾姿勢で正面視では上から下に向けて外側に広がる傾斜姿勢になっているが、前足7の左右間隔を後足8の左右間隔よりも全体に小さくすることにより、座3を跳ね上げると前後に並べた椅子の脚1を部分的に嵌め合わせてネスティングできるようになっている。背フレーム2の左右傾斜部2bには、座3を回動中心よりも手前において支持する左右横長の受け体11が溶接によって固着されている(受け体11は図2(C)に一点鎖線で示すように脚1に設けても良い。)。
背フレーム2を構成する背支柱2aの上部は座3の上方に延びており、この背支柱2aに肘当て5と背もたれ4とが取付けられている。また、図3から理解できるように、背もたれ4は、強度メンバーとして機能するアウターシェル(ベース体)12と、アウターシェル12の前面のうち略下半部に装着された下カバー13と、アウターシェル12の前面のうち略上半部に装着された上カバー14とを主要部材として構成されている。
(2).肘当ての取付け構造
次に、肘当てと背もたれ4との取付け構造を主として図4を参照して説明する。図4のうち(A)は分離側面図、(B)は組み付けた状態での縦断側面図、(C)は(A)のC−C矢視図、(D)は(A)のD−D視断面図、(E)はスペーサ16の斜視図、(F)はスペーサを取付けた状態での縦断側面図ある。
背フレーム2は断面楕円形のパイプ(オーバル管)から成っており、背支柱2aの箇所では前後に長い楕円形になっている。そして、例えば図4から理解できるように背支柱2aの上部に金属製で平断面小判形のボス体17を固着し、このボス体17を介して肘当て5と背もたれ4とを取付けている。ボス体17は、背支柱2aの内部にきっちり嵌入する上下のブッシュ18,19に溶接されており、上ブッシュ18を背支柱2aの内面に溶接している。
ボス体17は背支柱2aよりも前後幅及び左右幅とも小さくなっており、このため背支柱2aの上端面はボス体17の外側において段差になっている。なお、ボス体17は中実の棒材を使用しているが、強度が許せばパイプを使用することも可能である。
肘当て5はPP(ポリプロピレン)等の樹脂を素材にした成形品であり、図2(B)に示すように手前に行くほど左右外側にずれた平面形状であり(ネスティングに際しての干渉を回避するためである)、また、全体的に湾曲している。更に、図4(A)(B)に示すように後部の下面は側面視で前傾形状になっており、従って、後部は最後端に行くほど厚くなっている。これは強度を確保するためである。なお、肘当て5に背支柱2d及びボス体17に嵌まる金属製補強材を設けることも可能である。
肘当て5の後部には、背支柱2aにきっちり嵌まる大径穴20とボス体17が貫通する小径穴21とが連通した状態に形成されている。従って、小径穴21の周囲の部分は背支柱2aの上端面に重なる内向きフランジ22になっており、内向きフランジ22の上面にボス体17を囲う上向きの環状リブ23が形成されている。図4(C)に示すように、環状リブ23の平面形状は基本的には背支柱2aと相似形であるが、前部は切欠かれており(切欠き部を符号23aで示す)、このため環状リブ23は前部よりも後部が厚肉になっている。このように切欠き23aを設けているのは、アウターシェル12における取付け部12cの前後の肉厚をできるだけ等しくするためである。
(3).背もたれの構造
次に、背もたれ4の構造を図5以下の図面も参照して説明する。図5のうち(A)はアウターシェル12の正面図、(B)はアウターシェル12の平面図、図6は背もたれ4の左右中間部での分離断面図、図7のうち(A)は背もたれ4の縦断側面図、(B)は図5の VII-VII視断面図、(C)は(B)のC−C視断面図である。なお、図5では肘当て5に代えてスペーサ16を取付けている。
背もたれ4を構成するアウターシェル12はPPのように比較的硬い樹脂を素材にして製造されており、従って、大きな荷重を掛けると曲がり変形し得るが伸び変形や圧縮変形は本質的にはしない(着座した人の身体を安定的に支えるためである。)。そして、アウターシェル12の略半部には横長長方形に近い大きな窓穴24が空いており、このため、窓穴24の外側には上下長手のサイド枠部12aと天枠部12bとが連続して延びている。アウターシェル12は平面視で前向き凹状に湾曲しているが(人の身体にフィットさせるためである)、天枠部12bは窓穴24の下方の部分よりも深く湾曲している。
アウターシェル12は平面視で全体的にて前向き凹状に湾曲しており、窓穴24よりも下方の部分には補強等のために縦横のリブ25が形成されており、下カバー13はリブ25の群で支えられている。下カバー13はアウターシェル12と同様にPPのような比較的硬質の樹脂で製造されており、その前面には左右長手の横長リブ26が上下に適宜間隔を隔てて多数形成されている。横長リブ26は主としてデザイン的な面から設けており、このため人の身体に違和感を与えない程度の突出高さ(数mm)になっている。
上カバー14はエラストマーのように容易に伸び変形及び撓み変形する素材からなっており、左右両側部はアウターシェル12のサイド枠部12aに固定されている。図5に示すように、アウターシェル12のサイド枠部12aには前向きに開口した縦溝27が形成されている一方、上カバー14の左右側部には前記縦溝27に嵌まり込む嵌入部(図示せず)が後ろ向きに突設されており、嵌入部に装着した補強部材(図示せず)がサイド枠部12aにビス(図示せず)で固定れている。
図5及び図6に示すように、アウターシェル12のサイド枠部12aにはビスが左右内側から嵌まる穴付き台座部28が形成されており、この台座部28に内側から挿通したビスを補強部材に設けたナットにねじ込んでいる。
図6及び図7(A)に示すように、上カバー14の下端には下カバー13の上部とアウターシェル12との間に挟まる重合部14aが形成されており、重合部14aは左右横長の押さえ金具29を介してアウターシェル12に押さえ固定されている。押さえ金具29は前板と後板とを有する上向きに開口した樋状の形態であり、図7(A)から理解できるように、押さえ金具29で上カバー14の重合部14aが下方から抱持されている。
そして、詳細は省略するが、押さえ金具29の後板の一部はアウターシェル12に形成したポケット部31に下方から嵌まり込んで前向き移動不能に保持されるナット部になっており、前板に貫通したビスをナット部にねじ込むことにより、押さえ金具29と上カバー14の重合部14aとがアウターシェル12に固定されている。また、詳細は省略するが、下カバー13は、係合爪き係合穴との嵌めによってアウターシェル12に取付けている。図6では一つの係合爪30を表示している(係合爪は左右に複数個配置している。)。
また、下カバー13の左右両側部でかつ下部には後ろ向きに突出したポケット状のナット保持部32を一体に設け、このナット保持部32に左右横方向から板ナット33を挿入セットしている一方、アウターシェル12の左右下部は、ナット保持部32を下方から支持する受け部34を形成しており、受け部34に下方から挿入したビス35を板ナット33にねじ込んでいる。このため下カバー13はその下部においてアウターシェル12にきっちりと固定されている。
上カバー14の前面にも下カバー13と同様に横長リブ26が多段に形成されている。従って、背もたれ4の前面にはその全体にわたって略等間隔で多数条の横長リブ26が存在している。また、荷重が掛かっていない状態で上カバー14はおおむね下カバー13と同じ程度で前向き凹状に緩く湾曲しており、かつ、その状態で上カバー14の状態とアウターシェル12の天枠部12bとの間には図7(A)に示すように大きな空間が空いている。
そして、着座した人が上カバー14に凭れ掛かると上カバー14は弾性に抗して伸び変形し、これにより、人に高いフィット性・クッション性が付与される。上カバー14の伸び限度はアウターシェル12の天枠部12bによって規制され、これにより、上カバー14の破断を防止できる。上下カバー13,14の横長リブ26はデザイン的に側面が強いが、強度アップにも貢献している。
なお、上カバー14は不透明とすることも可能であるが、半透明の素材を使用することも可能である。下カバー13を使用せずに背もたれ4をアウターシェル12と上カバー14とで構成することも可能であり、この場合は横長リブ26はアウターシェル12に直接形成される。
本実施形態においては、図8に示すように、アウターシェル12には上下カバー13,14に代えてクッション36が張られたインナーシェル37を取り付けることも可能である。インナーシェル37の下半部は前記下カバー13と同じ構造になっている。他方、インナーシェル37の上端にはアウターシェル12の天枠部12bに向けて突出して上リブ37aが設けられており、非着座状態で上リブ37aと天枠部12bとの間には僅かの隙間が空いている。このため、インナーシェル37の上部は若干ながら変形し得る。アウターシェル12を窓穴24がない状態に製造してアウターシェル12のみで身体を受けることや、アウターシェル12の前面にクッションを張ると言ったことも可能である。
(4).背もたれ4の取付け構造
次に、従前の図(特に図4,5,7)を参照して背もたれ4の取付け構造を説明する。アウターシェル12の左右両側部には下向きに開口した取付け部12cが形成されており、この取付け部12cがボス体17に嵌まっている。
図7(B)に示すように、取付け部12cは基本的には背支柱2aの平面視外形と同じ前後長手の楕円形状になっており、このため、肘当て5及びスペーサ16がない場合は、取付け部12cの前後面と左右外面とは背支柱2aとほぼ同一面を成すように連続し得る。このようなアウターシェル12と背支柱2aとの外形の一体感により、椅子全体として統一したデザインが実現されている。
図7(B)に示すように、取付け部12cにはボス体17が嵌まるボス穴39が空いているが、この場合、ボス穴39は平面視で銅鐸形(或いは嵩高のカマボコ形)に形成されており、その内面に、ボス体17に前後左右から当たるリブ40が形成されている。このようにリブ40をボス体17に当てているのは、取付け部12cに複雑な力が掛かることに起因して特定箇所に応力が集中することを防止するためである。
ボス穴39の下端部は肘当て5の環状リブ23が嵌まる広がり部39aになっており、この広がり部39aの箇所にはリブ40は殆ど又は全く存在していない。図4(B)に示すように、ボス体17にはアウターシェル12の取付け部12cに後ろ側から挿入した止めビス42がねじ込まれている。
肘当て5を取付けない場合は、ボス体17にはスペーサ16が取付けられる。スペーサ16は基本的には肘当て5の内向きフランジ22と同じ厚さであり、図4(E)に示すように上面には肘当て5と同じ形状・高さの環状リブ23が形成されており、また、図4(F)に示すように、スペーサ16の下面には背支柱2aに外側から嵌まる極く浅いスカート部16aが形成されている。
(5).まとめ
肘当て5もスペーサ16も背支柱2aで下向き移動不能に保持されているため、肘当て5やスペーサ16の落下を防止するためのビスは必要はない。また、背もたれ4には主として後ろ向きの荷重が掛かるだけであり、上向きの荷重は背もたれ4を掴んで椅子を持ち上げる場合しか作用しない。従って、左右1本ずつの止めビス42のみで背もたれ4と肘当て5、或いは背もたれ4とスペーサ16とをしっかりと固定できる。
人が背もたれ4に凭れ掛かることによって背もたれ4には主として後ろ向きの力が掛かるが、本実施形態のように環状リブ23の前部に切欠き23aを形成すると、アウターシェル12における取付け部12cの下端部は手前側の部分が厚くなるため、背もたれ4にかかった荷重を的確に支持できる利点がある。
ボス体17はそれ自体を背支柱2aに溶接することも可能であるが、本実施形態のようにブッシュ18,19を使用すると、正確に位置決めしつつ強固に固着できる利点がある。特に上下2つのブッシュ18,19を使用すると、ブッシュ18,19の全体の重量を重くすることなくボス体17が背支柱2aに入り込む深さを深くして高い強度を確保できる。
背もたれ4には後ろ向きの荷重が掛かるので、アウターシェル12の取付け部12cは前後方向に長い形状とするのが支持強度の点で優れている。そして、ボス体17は円形(真円)とすることも可能であるが、本実施形態のようにボス体17を前後に長い小判型(楕円でも良い)の断面形状とすると、取付け部12cの肉厚をできるだけ均等化しつつ前後に長い形状とすることができ、このため、肉厚が異なることに起因して成形時にヒケが生じることを防止又は抑制できると共に、応力も分散させて強度確保に貢献できる。
本願発明では、背もたれ4は左右のアウターシェル12における取付け部12cの間の部分が下向きに突出している。換言すると、アウターシェル12における左右の取付け部12cは背もたれ4(或いはアウターシェル1か)の下端よりも上方に位置している。このような形態により、背もたれ荷重が取付け部12cにモーメントとして作用することを抑制して強度アップに貢献できる。
すなわち、特許文献2では左右の取付け軸部は背もたれ全体の下端から下向きに突出しており、このため、背もたれはいわば片持ち梁の状態になっており、その結果、背もたれに掛かった荷重が取付け軸部の箇所に大きな曲げモーメントとして作用するのであるが、本実施形態では、背もたれ4は取付け部11cより下方まで延びているため、モーメントが作用しても上下のスパンは短くなり、その結果、背もたれ荷重に対する支持強度が高くなるのである。
(6).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、脚や背もたれの構造や形態は任意に設定できる。ボス体を背もたれに設けることも可能である。また、本願発明は座が跳ね上げ回動しないタイプにも適用できることは言うまでもない。
第1実施形態に係る椅子の斜視図である。 (A)は正面図で(B)は平面図で(C)は側面図である。 椅子の分離正面図である。 (A)は要部の分離側面図、(B)は組み付けた状態での要部の縦断側面図、(C)は(A)のC−C視図、(D)は(A)のD−D視断面図、(E)はスペーサの斜視図、(F)はスペーサを取付けた状態での縦断側面図ある。 (A)はアウターシェルの正面図、(B)はアウターシェルの平面図である。 背もたれの左右中間部の箇所での分離断面図である。 (A)は背もたれ4の縦断側面図、(B)は図5の VII-VII視断面図、(C)は(B)のC−C視断面図である。 クッションタイプの背もたれの縦断側面図である。
符号の説明
1 脚
2 背フレーム
2a 背支柱
3 座
4 背もたれ
5 肘当て
12 背もたれを構成するアウターシェル
12c 取付け部
13 背もたれを構成する下カバー
14 背もたれを構成する上カバー
16 スペーサ
17 ボス体
22 肘当ての内向きフランジ
23 環状リブ
39 ボス穴

Claims (4)

  1. 座と、前記座の左右外側又は後ろ側を通って座より上方に延びる左右一対の背支柱と、前記背支柱に取り付けられた背もたれとを備えており、前記背もたれの左右側部には背支柱に対する取付け部を設けている、という構成において、
    前記背支柱に上向きのボス体を設けて背もたれの取付け部には前記ボス体が嵌まるボス穴を設けるか、又は、背もたれの取付け部に下向きのボス体を設けて背支柱には前記ボス体が嵌まるボス穴を設けるかしており、かつ、前記背支柱の上端面又は背もたれにおける取付け部の下端面がボス体の外側に露出しており、
    更に、前記ボス体には、着座者の肘又は物が載り得る補助体が落下不能に嵌まるようになっているか、又は、背もたれの高さを前記補助体が取付けられている場合と同じ高さに保持するスペーサが落下不能に嵌まるようになっている、
    椅子。
  2. 前記背支柱と背もたれの取付け部とは、互いの外周面が滑らかに連続し得るように略同じ外形になっている、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記補助体の後部には、前記背支柱の上部がきっちり嵌まる下向き開口の大径穴とボス体が貫通する小径穴とが形成されており、小径穴の外側の部分は背支柱の上端面に重なる内向きフランジになっている、
    請求項1又は2に記載した椅子。
  4. 前記ボス体は背支柱に設けられていてボス穴は背もたれの取付け部に形成されており、前記補助体とスペーサとにボス体を囲う環状リブが上向きに突設されている一方、前記背もたれにおける取付け部の下端部に前記補助体及びスペーサの環状リブが嵌まるようになっている、
    請求項1〜3に記載した椅子。
JP2007279976A 2007-10-29 2007-10-29 椅子 Active JP5096869B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007279976A JP5096869B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007279976A JP5096869B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009106419A true JP2009106419A (ja) 2009-05-21
JP5096869B2 JP5096869B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=40775629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007279976A Active JP5096869B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5096869B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012095931A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Okamura Corp 椅子の肘掛け取付構造
JP2014226327A (ja) * 2013-05-22 2014-12-08 タカノ株式会社 椅子

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58168248U (ja) * 1982-05-04 1983-11-09 山内 陸平 いすの座板
JPS615154U (ja) * 1984-06-13 1986-01-13 株式会社 ホウトク 簡易椅子における組付構造
JP2000152845A (ja) * 1998-11-19 2000-06-06 Takano Co Ltd 椅 子
JP2003159150A (ja) * 2001-09-17 2003-06-03 Itoki Crebio Corp 椅 子
JP2005065764A (ja) * 2003-08-28 2005-03-17 Okamura Corp 椅子における肘掛け取付構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58168248U (ja) * 1982-05-04 1983-11-09 山内 陸平 いすの座板
JPS615154U (ja) * 1984-06-13 1986-01-13 株式会社 ホウトク 簡易椅子における組付構造
JP2000152845A (ja) * 1998-11-19 2000-06-06 Takano Co Ltd 椅 子
JP2003159150A (ja) * 2001-09-17 2003-06-03 Itoki Crebio Corp 椅 子
JP2005065764A (ja) * 2003-08-28 2005-03-17 Okamura Corp 椅子における肘掛け取付構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012095931A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Okamura Corp 椅子の肘掛け取付構造
JP2014226327A (ja) * 2013-05-22 2014-12-08 タカノ株式会社 椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP5096869B2 (ja) 2012-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006271622A (ja) 椅子
JP4791066B2 (ja) 椅子
JP5524578B2 (ja) 椅子の背凭れ装置
JP5096869B2 (ja) 椅子
JP2008104543A (ja) 肘掛け装置付き椅子
JP2008302062A (ja) ロッキング椅子
JP2008302082A (ja) ロッキング椅子
JP5078390B2 (ja) 椅子
JP5635277B2 (ja) 椅子における背凭れ取付構造
JP6674238B2 (ja) 座及び背凭れの支持フレーム並びに椅子
JP6279883B2 (ja) 椅子における表装部材の取付構造
JP2014008252A (ja) 椅子
JP5096998B2 (ja) 椅子
JP6344847B2 (ja) 椅子の荷重支持体、及び、椅子
JP6987373B2 (ja) 椅子
JP2003235670A (ja) 折り畳み式椅子
JP4951776B2 (ja) 椅子
JP5078311B2 (ja) 椅子
JP7299004B2 (ja) 椅子
JP2014008254A (ja) 椅子
JP7172378B2 (ja) 椅子
WO2012153408A1 (ja) 椅子の背凭れ装置
JP6758933B2 (ja) 椅子用荷重支持体及び椅子
JP2017217375A (ja) 椅子用荷重支持構造体及び椅子
JP6695218B2 (ja) 背凭れ、ランバーサポート、及び椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120829

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5096869

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350