JP2009104599A - 顔認証装置、顔認証方法、及び顔認証システム - Google Patents

顔認証装置、顔認証方法、及び顔認証システム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の利便性を著しく向上させることができる顔認証装置、顔認証方法、及び顔認証システムを提供する。
【解決手段】顔認証装置は、歩行者Mがカメラに近付くまでに歩行者Mの顔画像を取得する。顔認証装置は、取得した画像と、予め辞書情報として記憶している特徴情報とに基づいて顏認証を行なう。顔認証に失敗した場合、顔認証装置は、ドアの付近に設置された操作部を歩行者Mに操作させることにより、歩行者Mからの操作入力を受け付ける。顔認証装置は、入力された操作入力に基づいて歩行者Mの認証を行なう。顔認証装置は、認証結果がOKである場合、歩行者Mがドアに近付くまでの間に取得した顔画像に基づいて、辞書情報の登録または更新を行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、たとえば、認証対象者の顔画像を取得し、取得した顔画像に基づいて認証を行う顔認証装置、顔認証方法、及び顔認証システムに関する。
一般に、顔認証装置を用いた顔認証システムは、ビデオカメラなどのカメラを有している。認証対象となる人物がカメラの前に立ち止まってカメラのレンズに顔を向けた場合、この人物の顔画像がカメラにより撮影される。カメラは、撮影した画像を顔認証装置に入力する。
顔認証装置は、入力された顔画像から、認証対象者の固有の顔の特徴情報を抽出する。また、顔認証装置は、予め辞書情報として認証を許可する人物の顔の特徴情報を記憶している。顔認証装置は、認証対象者の顔画像から抽出した特徴情報と、辞書情報とを照合する。これにより、顔認証装置は、認証対象者が、認証が許可された人物であるか否かを判定する。
例えば、認証対象者が、認証が許可された人物であると判定した場合、例えば、部屋または施設などの入退場対象エリアに出入する為のドアを開放する顔認証装置が提示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−266152号公報
利用者の利便性をさらに向上させるために、認証対象がカメラの前に立ち止まることなく、顔認証を行なう事ができる顔認証装置が要望されている。この為に、顔認証装置は、歩行している人物(移動する人物)の顔画像を取得する必要がある。
しかし、上記した顔認証装置は、認証する人物がカメラの前に立ち止まった場合、当該人物の顔を撮像する。即ち、認証対象が歩行している人物(移動する人物)である場合、顔認証装置は、認証対象がドアに接近するまでに顔画像を取得することが出来ない。この為、顔認証装置は、認証対象がドアに接近するまでに顔認証を行なうことが出来ない。
そこで、本発明は、利用者の利便性を著しく向上させることができる顔認証装置、顔認証方法、及び顔認証システムを提供することを目的とする。
本発明の顔認証装置は、予め辞書情報を記憶する辞書記憶部と、操作入力を受け付ける操作部と、人物の少なくとも顔を含む画像を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された画像から前記人物の顔領域を検出する顔検出部と、前記顔検出部により検出した顔領域の画像と前記辞書記憶部により記憶されている辞書情報とに基づいて前記人物は予め登録された人物であるか否かを判定する認証部と、前記の認証部により前記人物が予め登録された人物ではないと判定し、且つ、前記操作部により所定の操作入力が行われた場合、前記顔検出部により検出した前記人物の顔の画像に基づいて前記辞書記憶部により記憶されている辞書情報の登録あるいは更新を行う辞書登録部と、を具備する。
また、本発明の顔認証方法は、予め辞書情報を記憶する辞書記憶部と操作入力を受け付ける操作部とを具備する顔認証装置に用いられる顔認証方法であって、人物の少なくとも顔を含む画像を撮像し、前記撮像した画像から前記人物の顔領域を検出し、前記検出した顔領域の画像と前記辞書記憶部により記憶されている辞書情報とに基づいて前記人物は予め登録された人物であるか否かを判定し、前記人物が予め登録された人物ではないと判定し、且つ、前記操作部により所定の操作入力が行われた場合、前記検出した前記人物の顔の画像に基づいて前記辞書記憶部により記憶されている辞書情報の登録あるいは更新を行う。
また、本発明の顔認証システムは、予め辞書情報を記憶する辞書記憶部と、操作入力を受け付ける操作部と、人物の少なくとも顔を含む画像を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された画像から前記人物の顔領域を検出する顔検出部と、前記顔検出部により検出した顔領域の画像と前記辞書記憶部により記憶されている辞書情報とに基づいて前記人物は予め登録された人物であるか否かを判定する認証部と、前記の認証部により前記人物が予め登録された人物ではないと判定し、且つ、前記操作部により所定の操作入力が行われた場合、前記顔検出部により検出した前記人物の顔の画像に基づいて前記辞書記憶部により記憶されている辞書情報の登録あるいは更新を行う辞書登録部と、前記認証部の判定結果に基づいて入退場対象エリアに設けられた入退場用ゲートを開閉制御するゲート制御部と、前記認証部の判定結果、顔認証に用いた画像、前記辞書登録部の処理結果、および前記ゲート制御部の制御結果を履歴情報として保持する情報管理部と、前記情報管理部に保持された履歴情報の検索、出力、および前記ゲート制御部に対する入退場用ゲートの遠隔開閉制御信号の送出を行なうシステム管理部と、を具備する。
この発明の一形態によれば、利用者の利便性を著しく向上させることができる顔認証装置、顔認証方法、及び顔認証システムを提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る顔認証装置、顔認証方法、及び顔認証システムについて詳細に説明する。
まず、本発明の一実施形態の概要について簡単に説明する。図2に示すように、たとえば、歩行者(人物)Mが、通行帯1を図に示す矢印a方向に移動しているとする。
本発明の一実施形態に係る顔認証装置は、人の入退場を制限する部屋、若しくは施設等の入退場対象エリア2に設けられたドア(入退場用ゲート)3に向う歩行者Mの顔をカメラで撮像する。具体的には、顔認証装置は、通行帯1におけるB地点からA地点の間に歩行者Mが存在する場合、歩行者Mの少なくとも顏を含む画像をカメラにより撮像する。
顔認証装置は、カメラにより取得した画像に基づく当該歩行者Mがあらかじめ登録された人物であるか否かの判定を、歩行者MがA地点からドア3まで移動する間に行う。当該歩行者Mがあらかじめ登録された人物であると判定した場合、顔認証装置は、ドア3を解錠するように制御する。
なお、図2に斜線で示す領域、即ち、通行帯1におけるB地点からA地点までの範囲を撮像対象領域4と呼ぶことにする。
図1は、本発明の一実施形態に係る顔認証装置が適用される顔認証システムの構成を概略的に示すものである。
顔認証システムは、顔認証装置10、情報管理装置20、及びシステム管理装置30を備えている。情報管理装置20及びシステム管理装置30は、顔認証装置10とネットワーク40を介して接続されている。
顔認証装置10は、端末部101及び制御部102を備えている。
端末部101は、ビデオカメラ(以降、単にカメラと略称する)11、操作部13、及び顔認証表示部17を備えている。カメラ11は、撮像部である。カメラ11は、少なくとも歩行者Mの顔を含む画像を撮像する。操作部13は、辞書登録のための操作を入力させる為の操作部である。顔認証表示部17は、歩行者Mに対して、顔認証の状況等を逐次表示する表示部である。
制御部102は、顔検出部12、顔認証辞書14、顔認証部15、及びゲート制御部16を備えている。
顔検出部12は、顔検出部である。顔検出部12は、カメラ11により撮像された画像から歩行者Mの顔領域を検出する。顔認証辞書14は、辞書記憶部である。顔認証辞書14は、複数の辞書情報をあらかじめ記憶(登録)している。
顔認証部15は、認証部である。顔認証部15は、顔検出部12により得られた顔領域の画像と顔認証辞書14によりあらかじめ登録されている辞書情報とを照合する。即ち、顔認証部15は、当該歩行者Mがあらかじめ登録された人物であるか否かの判定を判定する。
また、顔認証辞書14は、辞書情報に対応付けて、ユーザIDおよびパスワードなどを記憶している。
ゲート制御部16は、ゲート制御部である。ゲート制御部16は、顔認証部15の判定結果に基づき、ドア3を制御する。即ち、ゲート制御部16は、顔認証部15により当該歩行者Mがあらかじめ登録された人物であると判定した場合、ドア3を開放するように制御する。
以下、各構成要素について詳細に説明する。
顔認証装置10は、たとえば、図3に示すように、自立型の本体を有している。本体には端末部101と制御部102とが設けられている。制御部102は、本体内部に設けられている。
本発明の一実施形態に係る顔認証装置10は、たとえば、図2に示すように、ドア3の近傍に設置される。顔認証装置10の端末部101に設けられたカメラ11および顔認証表示部17の地面からの高さは、歩行者Mの身長の平均値程度に設定されている。カメラ11によって顔認証表示部17が隠れないようにするために、カメラ11は顔認証表示部17よりも若干低めの位置に設定される。
顔認証表示部17は、前述したように端末部101に設けられている。顔認証表示部17は、歩行者Mに対して、現在の顔認証の状況等を表示する。歩行者Mの顔を検出し、歩行者Mがドア3から一定の距離まで近付いた場合、若しくは、歩行者Mがドア3に対して接近した場合、顔認証表示部17は、当該歩行者Mに対して、入場が許可されたことを表わす案内文を表示する。すなわち、歩行者Mが図2のA地点よりドア3に接近した場合、顔認証装置10は、カメラ11から得られた画像に基づいて、歩行者Mがあらかじめ登録された人物であるか否かの判定を行う。
認証が終了し、あらかじめ登録された人物であると判定した場合、顔認証装置10は、例えば、図4(a)に示すような入場が許可されたことを表わす案内文を表示する。あらかじめ登録された人物ではないと判定した場合、顔認証装置10は、例えば、図4(b)に示すような入場が拒否されたことを表わす案内文を表示する。
操作部13は、前述したように端末部101に設けられている。本実施の形態では、操作部13は、顔認証表示部17上に設けられたタッチパネルで構成されている。操作部13は、歩行者Mが顔認証表示部17の前に立ち止まって認証操作を行なう場合に用いられる。また、操作部13は、辞書登録操作でID番号およびパスワード等の入力に用いられる。
歩行者Mがドア3に接近するまでの間に顏認証が失敗した場合、歩行者Mは、顔認証表示部17の前に立ち止まって操作する必要がある。即ち、顔認証装置10は、顔認証表示部17の前に立ち止まった歩行者Mの顔の画像を再度取得し、詳細に認証を行なう。
カメラ11は、前述したように端末部101に設けられている。カメラ11は、歩行者Mの顔画像を撮像する。具体的には、カメラ11は、歩行者Mが顔認証表示部17を目視した場合、正面の顔画像を撮像する。
また、カメラ11は、図5(a)、図5(b)、及び図5(c)に示すように、手動により画角(水平方向・垂直方向)の調整が可能なように端末部101内に実装されている。これにより、カメラ11は、設置条件、及び認証対象の人物の身長に因らず顔画像を取得することができる。
顔検出部12は、カメラ11から得られる画像における人物の顔の存在する領域を検出する。顔検出部12は、たとえば、文献(三田、金子、堀、「微小な差異を含む画像の照合に適した空間差分確率テンプレートの提案」第9会画像センシングシンポジウム講演論文集、SSII03、2003)に記載されている手法により顏領域の検出処理を行なう事ができる。この手法は、事前に顏の学習パターンから検出用辞書パターンを作成しておき、辞書パターンと高い類似度を持つパターンを入力画像中から探す手法である。
顏領域の具体的な検出例を図6に示す。図6は、カメラ11から入力された画像を示す図である。図6に示すように、顏検出部12により検出された顏領域が、枠61により特定されて表示されている。
また、カメラ11は、撮像対象領域4に人がいることを検知した場合、即ち、顔検出部12により顏領域を検出した場合、画像を1ショット撮影する。即ち、カメラ11は、検出された顔領域を含む画角内の画像を取得する。
顔認証部15は、顔検出部12により検出された顔領域内の画像が、あらかじめ登録されたものか否かを判定する。具体的には、顔認証辞書14は、たとえば、特開2001−266152号公報に記載されているように、あらかじめ登録者(歩行者)の顔画像を用意し、その顔画像から抽出した固有の特徴情報を辞書情報として記憶(登録)しておく。顔認証部15は、顔検出部12で選択された顔領域の画像(特徴情報)と顔認証辞書14にあらかじめ登録された辞書情報とを照合して両者の類似度を求める。
顔認証部15は、求めた類似度があらかじめ設定された閾値以上である場合、当該歩行者Mはあらかじめ登録された人物(登録者)であると判定する。また、顔認証部15は、求めた類似度が閾値以上でない場合、当該歩行者Mはあらかじめ登録された人物でない(非登録者)と判定する。
ゲート制御部16により制御する対象が、例えば、図2に示すようなドア3である場合、ゲート制御部16は、顔認証部15の認証結果に応じてドア3の制御を行う。即ち、ゲート制御部16は、顔認証部15の認証結果がOK(登録者)の場合に解錠を行なう。
ゲート制御部16により制御する対象が、例えば、ゲート装置である場合、ゲート制御部16は、顔認証部15の認証結果に応じてゲート装置の制御を行う。即ち、顔認証部15の認証結果がNG(非登録者)であるにも関わらずゲートを通過しようとする人物を検知した場合、ゲート制御部16は、警告音を出す、あるいは、ゲート装置に設けられているフラッパを閉じるように制御を行う。ゲート制御部16は、これにより、非登録者のゲートの通行を阻止する。
情報管理装置20は、情報管理部として機能する。図1に示すように、情報管理装置20は、記憶部21を備えている。記憶部21は、たとえば、顔認証辞書14の内容をコピーした情報、履歴情報、システムの設定情報などを記憶する。
履歴情報は、例えば、顔認証結果、ドア3の開閉状態、操作部13の操作内容等、及び、不審者確認画像などである。システムの設定情報は、例えば、当該システムの運用に必要な各種の情報、及び設定内容を示す情報などである。
不審者確認画像は、不審者がいるかいないかを確認する為の画像である。撮像対象領域4に人がいることを検知した場合、即ち、顔検出部12により顏領域を検出した場合、カメラ11は、画像を1ショット撮影する。これにより、カメラ11は、ドア3が開放された場合に近くにいた人物を撮影する。即ち、この顔認証システムの認証を受けずに入退場対象エリア2に入場した可能性のある人物を撮影することが出来る。
顔認証装置10は、この時撮影された画像を不審者確認画像として情報管理装置20に送信する。情報管理装置20は、受信した不審者確認画像を記憶部21に保存する。即ち、記憶部21は、画像記憶部として機能する。
この顔認証システムの管理者は、システム管理装置30側から、情報管理装置20の記憶部21の情報を参照し、通行履歴、及び不審者確認画像などを確認できる。即ち、不審な通行があった場合、管理者は、システム管理装置30側から、情報管理装置20の記憶部21に保存されている不審者確認画像を確認し、不審者を特定することができる。
システム管理装置30は、システム管理部として機能する。システム管理装置30は、顔認証結果の表示部、情報管理装置20に保持された履歴情報の検索・表示部、管理者の操作を受け付ける操作入力部、および、顔認証装置10のゲート制御部16に対して遠隔でドア3の解錠信号(遠隔開閉制御信号)を送出する手段等を有している。
なお、本発明の一実施形態に係る顔認証システムは、情報管理装置20とシステム管理装置30の各1台に対して、顔認証装置10は複数台接続可能であることを特徴としている。
また、顔認証装置10は、単独で動作可能である。即ち、本発明の一実施形態に係る顔認証システムは、情報管理装置20とシステム管理装置30とを有していなくてもよい。たとえば、ネットワーク40に異常が発生している場合、顔認証装置10は、正常に動作することができる。
さらに、制御部102内の顔認証辞書14や顔認証部15等が格納された媒体、たとえば、ハードディスク等は二重化されている。これにより、一つのハードディスクに問題が生じた場合でも、他方のハードディスクにより顔認証装置10は、正常に動作することができる。即ち、異常発生時においても運用が可能になるように配慮がなされている。
次に、上記した構成における全体的な処理の流れについて説明する。
図7及び図8は、本発明の一実施形態に係る顔認証装置10における処理を説明するためのフローチャートである。なお、以下に説明する処理は、主に顔認証部15において行なわれるものとする。また、カメラ11は、常に撮影対象領域を撮影しているものとする。
顔認証部15は、カメラ11により取得された画像に基づいて、顔検出部12により、顔領域の検出処理を行う。顔認証部15は、顔検出部12の顔検出結果に基づいて、認証対象の人物(歩行者M)が存在するか否かをチェックする(ステップS1)。即ち、顔認証部15は、顔検出部12により顔領域を検出した場合、歩行者Mが存在すると判定する。
歩行者Mが存在しないと判定した場合(ステップS1、NO)、顔認証部15は、操作部13のキーが操作されたか否かをチェックする(ステップS2)。操作部13のキーが操作されていないと判定した場合、顔認証部15は、ステップS1に戻り、上記の動作を繰り返す。
ステップS1において、認証対象の歩行者Mが存在すると判定した場合(ステップS1、YES)、顔認証部15は、カメラ11により検出された顔領域を含む画角内の画像を1ショット取得する(ステップS3)。顔認証部15は、この時撮影された画像を不審者確認画像として情報管理装置20に送信する。
顔認証部15は、顔検出部12により検出された歩行者Mの顏画像を所定枚数(N枚)以上取得したか否か判定する(ステップS4)。本発明の一実施形態に係る顔認証装置10は、顔認証を行なう場合、複数の顔画像の特徴量を合成して認証に用いる特徴量を生成する。この為に、顔認証処理に所定枚数以上の顔画像が必要となる。即ち、顔認証処理を行なう為の最低限の枚数がN枚である。
ステップS4において、顏画像を所定枚数以上取得していないと判定した場合(ステップS4、NO)、顔認証部15は、顔認証表示部17に認証が失敗したことを表わすメッセージを表示する(ステップS5)。顔認証部15は、ステップS1に戻り、上記の動作を繰り返す。
ステップS4において、顏画像を所定枚数以上取得したと判定した場合(ステップS4、YES)、顔認証部15は、顔検出部12により検出された顔領域の画像(顔画像)を受取り、顏認証処理を開始する(ステップS6)。顔認証部15は、顏認証処理を開始すると、たとえば、図4(c)に示すように、「認証中」のメッセージを顔認証表示部17に表示する(ステップS7)。この表示は、顏認証処理が終了するまで維持される。
顏認証処理が終了すると、顔認証部15は、認証結果が成功(OK)であるか失敗(NG)であるかをチェックする(ステップS8)。認証結果が成功(OK)である場合(ステップS8、YES)、顔認証部15は、例えば、図4(a)に示すように、「お通りください」というメッセージを顔認証表示部17に表示する(ステップS9)。また、顔認証部15は、ゲート制御部16に対して、通行が許可されたことを示す通行可能信号を一定時間出力する(ステップS10)。ゲート制御部16は、通行可能信号を受信すると、ドア3を開放する。これにより、歩行者Mは、ドア3を通過できる。なお、ゲート制御部16は、通行可能信号が検知されなくなった場合、ドア3を閉鎖する。
顔認証部15は、認証結果と、ドア3の開閉の状態を示す情報とを履歴情報として情報管理装置20へ送信する(ステップ11)。顔認証部15は、ステップS1に戻り、上記の動作を繰り返す。
ステップS8において、認証結果が失敗(NG)である場合(ステップS8、NO)、顔認証部15は、例えば、図4(b)に示すように、「通行できません」というメッセージを顔認証表示部17に一定時間表示する(ステップS12)。
顔認証部15は、図4(d)に示すように、歩行者Mに対しキー入力を促すメッセージを顔認証表示部17に一定時間表示する(ステップS13)。即ち、顔認証部15は、「認証NG、辞書更新を行なう場合には何かキーを押して下さい」というメッセージを顔認証表示部17に一定時間表示する。一定時間内即ち、このメッセージの表示中に操作部13のキーが押されない場合(ステップS14、NO)、顔認証部15は、ステップS1に戻り、上記の動作を繰り返す。
一定時間内に操作部13のキーが押された場合(ステップS14、YES)、顔認証部15は、ユーザIDおよびパスワードを入力するように案内するメッセージを顔認証表示部17に表示する(ステップS15)。即ち、顔認証部15及び顔認証表示部17は、案内部として機能する。これにより、顔認証部15は、歩行者Mに、例えば、ユーザIDおよびパスワードを入力させるなどの、認証の為の操作を行わせる。
ユーザIDおよびパスワードが入力された場合、顔認証部15は、入力されたユーザIDとパスワードとが、あらかじめ登録されたユーザIDおよびパスワードと一致するか否か判定する(ステップS16)。
即ち、顔認証部15は、入力されたユーザIDおよびパスワードと、顔認証辞書14に記憶されているユーザIDおよびパスワードと一致するか否か判定する。これにより、顔認証部15は、ユーザIDおよびパスワードが正しいか否かをチェックする。ユーザIDおよびパスワードが正しくないと判定した場合(ステップS16、NO)、顔認証部15は、ステップS1に戻り、上記の動作を繰り返す。
ステップS16において、入力されたユーザIDおよびパスワードが正しいと判定した場合(ステップS16、YES)、顔認証部15は、歩行者Mがドア3に近付くまでの間に検出された顏画像により、辞書情報の更新する登録処理を行なう(ステップS17)。
即ち、顔認証部15は、歩行者Mがドア3に近付くまでの間に検出された顏画像と、顔認証辞書14に記憶されている辞書情報とに基づき、新たに特徴情報を算出する。顔認証部15は、算出した特徴情報を辞書情報として顔認証辞書14に書き込む。顔認証部15は、辞書登録部として機能する。
顔認証部15は、通行が許可されたことを示すメッセージを顔認証表示部17に表示するとともに、ゲート制御部16に対して、通行が許可されたことを示す通行可能信号を一定時間出力する(ステップS18)、
顔認証部15は、ステップS17において行った登録処理の結果を履歴情報として情報管理装置20に送信する(ステップ19)。顔認証部15は、ステップS1に戻り、上記の動作を繰り返す。
ステップS2において、操作部13のキーが押された場合、辞書情報の登録処理を行なう(ステップS20)。即ち、歩行者Mは、所定のキー操作を行った後に撮像対象領域4をB地点からA地点まで歩行する。顔認証装置10は、撮像対象領域4をB地点からA地点まで歩行した歩行者Mの顔画像を取得し、新規に辞書登録を行なう。これにより、本システムの運用中に、新たに辞書情報を登録することが出来る。
上記したように、本発明の一実施形態に係る顔認証装置10は、歩行者Mがカメラ11に近付くまでに歩行者Mの顔画像を取得する。顔認証装置10は、取得した画像と、予め辞書情報として記憶している特徴情報とに基づいて顏認証を行なう。顔認証に失敗した場合、顔認証装置10は、ドア3の付近に設置された操作部13を歩行者Mに操作させることにより、歩行者Mからの操作入力を受け付ける。
顔認証装置10は、入力された操作入力に基づいて歩行者Mの認証を行なう。顔認証装置10は、認証結果がOKである場合、歩行者Mがドア3に近付くまでの間に取得した顔画像に基づいて、辞書情報の登録または更新を行なう。
これにより、顔認証装置10は、歩行者Mが歩行している状態でも顔認証を行なうことができる。また、認証に失敗した場合、顔認証装置10は、実際に運用されている状態における特徴情報に基づいて辞書情報を更新する為、顔認証の精度を向上させることが出来る。この結果として、利用者の利便性を著しく向上させることができる顔認証装置、顔認証方法、及び顔認証システムを提供することができる。
また、顔認証装置10は、人物を検知した際の画像を履歴として保存しておく。即ち、顔認証装置10は、顔認証が行なわれた際に近くにいた人物の画像を履歴として残しておく。管理者は、この履歴を確認することにより、顔認証を受けずに入場対象エリアに入場した可能性のある人物を確認することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
上記した実施形態では、顔認証装置10は、端末部101及び制御部102を備えているとして説明したが、これに限定されない。例えば、端末部101と制御部102とが別々に設置されていてもよい。
制御部102は、大容量の記憶部及びCPUなどを備えているため、サイズが大きくなる。端末部101と制御部102とが一体に構成される場合、制御部102は、端末部101を支えている本体に内蔵される。しかし、端末部101と制御部102とを別々に設置することにより、顔認証装置10を小型化することができる。これにより、例えば、顔認証装置10を壁掛型として実現することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る顔認証装置顔認証システムの構成例を概略的に示すブロック図。 図2は、図1に示す顔認証装置の設置例を説明する模式図。 図3は、図1に示す顔認証装置の構成例を概略的に示す図。 図4は、図1に示す顔認証装置の顔認証表示部に表示される画面の例を説明するための図。 図5は、図1に示す顔認証装置のカメラの画角調整方向を説明するための図。 図6は、顔領域が検出された例について説明するための図。 図7は、図1に示す顔認証装置における処理を説明するためのフローチャート。 図8は、図1に示す顔認証装置における処理を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…通行帯、2…入退場対象エリア、3…ドア、4…撮像対象領域、10…顔認証装置、11…カメラ、12…顔検出部、13…操作部、14…顔認証辞書、15…顔認証部、16…ゲート制御部、17…顔認証表示部、20…情報管理装置、21…記憶部、30…システム管理装置、40…ネットワーク、61…枠、101…端末部、102…制御部。

Claims (5)

  1. 予め辞書情報を記憶する辞書記憶部と、
    操作入力を受け付ける操作部と、
    人物の少なくとも顔を含む画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された画像から前記人物の顔領域を検出する顔検出部と、
    前記顔検出部により検出した顔領域の画像と前記辞書記憶部により記憶されている辞書情報とに基づいて前記人物は予め登録された人物であるか否かを判定する認証部と、
    前記の認証部により前記人物が予め登録された人物ではないと判定し、且つ、前記操作部により所定の操作入力が行われた場合、前記顔検出部により検出した前記人物の顔の画像に基づいて前記辞書記憶部により記憶されている辞書情報の登録あるいは更新を行う辞書登録部と、
    を具備することを特徴とする顔認証装置。
  2. 顔認証の状況を含む種々の情報を表示する表示部と、
    前記の認証部により前記人物が予め登録された人物ではないと判定した場合、前記人物に前記操作部により認証の為の操作を行わせるようにさせるように前記表示部により表示を行う案内部と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の顔認証装置。
  3. 予め辞書情報を記憶する辞書記憶部と操作入力を受け付ける操作部とを具備する顔認証装置に用いられる顔認証方法であって、
    人物の少なくとも顔を含む画像を撮像し、
    前記撮像した画像から前記人物の顔領域を検出し、
    前記検出した顔領域の画像と前記辞書記憶部により記憶されている辞書情報とに基づいて前記人物は予め登録された人物であるか否かを判定し、
    前記人物が予め登録された人物ではないと判定し、且つ、前記操作部により所定の操作入力が行われた場合、前記検出した前記人物の顔の画像に基づいて前記辞書記憶部により記憶されている辞書情報の登録あるいは更新を行う、
    ことを特徴とする顔認証方法。
  4. 人物の顔認証を行なう顔認証装置と、前記顔認証装置とネットワークを介して接続された情報管理装置と、システム管理装置と、を具備する顔認証システムであって、
    前記顔認証装置は、
    予め辞書情報を記憶する辞書記憶部と、
    操作入力を受け付ける操作部と、
    人物の少なくとも顔を含む画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された画像から前記人物の顔領域を検出する顔検出部と、
    前記顔検出部により検出した顔領域の画像と前記辞書記憶部により記憶されている辞書情報とに基づいて前記人物は予め登録された人物であるか否かを判定する認証部と、
    前記の認証部により前記人物が予め登録された人物ではないと判定し、且つ、前記操作部により所定の操作入力が行われた場合、前記顔検出部により検出した前記人物の顔の画像に基づいて前記辞書記憶部により記憶されている辞書情報の登録あるいは更新を行う辞書登録部と、
    前記認証部の判定結果に基づいて入退場対象エリアに設けられた入退場用ゲートを開閉制御するゲート制御部と、
    を具備し、
    前記情報管理装置は、前記認証部の判定結果、顔認証に用いた画像、前記辞書登録部の処理結果、および前記ゲート制御部の制御結果を履歴情報として保持する情報管理部を具備し、
    前記システム管理装置は、前記情報管理部に保持された履歴情報の検索、出力、および前記ゲート制御部に対する入退場用ゲートの遠隔開閉制御信号の送出を行なうシステム管理部を具備する、
    ことを特徴とする顔認証システム。
  5. 前記情報管理部は、画像を記憶する画像記憶部をさらに具備し、
    前記撮像部は、前記顔検出部によりの顔領域を検出した場合、不審者確認画像を撮影し、
    前記認証部は、前記撮像部により撮影した不審者確認画像を前記情報管理部に送信し、
    前記情報管理部は、受信した不審者確認画像を前記画像記憶部により保存する
    ことを特徴とする請求項4に記載の顔認証システム。
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