JP2009103058A - 圧縮空気制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この圧縮空気制御装置70は、空気を所定圧力に圧縮する圧縮機(空気圧縮機)2、6、10と、圧縮機2、6、10の出口に設けられ圧縮空気の経路の開閉を行なう出力弁3、7、11と、圧縮機2、6、10により圧縮された空気を貯留する空気槽4、8、12と、圧縮機2、6、10の起動・停止を制御する制御部(制御手段)と、を備えて構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、最小限の圧縮機によりユニットに圧縮空気を供給するために、可能な限り高い稼働率により圧縮機を稼動すると共に、圧縮空気を貯留する空気槽の出口を並列にして複数のユニットに対して共通の圧縮空気を供給することにより、圧縮機の設置台数を削減して装置コストとメンテナンスコストの削減を図った圧縮空気制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも1台の常用機と予備機を備え、各圧縮機の圧縮空気を貯留する空気槽の出口を並列に接続して複数のユニットに供給する構成とした場合、運転開始から予め設定した時間に到達したことを検出すると、常用機と予備機とを交替して運転を再開するものである。これにより、常時運転する常用機と、殆ど停止して待機している予備機の使用頻度を平均化することができる。
本発明は、少なくとも1台の常用機と予備機を備え、各圧縮機の圧縮空気を貯留する空気槽の出口を並列に接続して複数のユニットに供給する構成とした場合、運転開始から予め設定した使用時間に到達した常用機があることを検出すると、その常用機と予備機とを交替して運転を再開するものである。これにより、常時運転する常用機と、殆ど停止して待機している予備機の使用頻度を平均化すると共に、使用時間からメンテナンス時期を推測することができる。
圧縮機の動力源は一般的にはモータである。そしてモータのメンテナンス時期や寿命はそのモータがどの位の時間駆動したかにより決定される。そこで本発明では、常用機と予備機の切替時間を空気圧縮機の積算使用時間により決定するものである。これにより、正確なメンテナンス時期と寿命を推測することができる。
出力側のユニットの動作状態は常に一定ではなく逐一変動する。その変動状態は出力側の空気圧力をチエックすることにより可能である。即ち、圧力が高い場合は、出力側に供給する圧縮空気量が少なくともよい場合であり、逆に圧力が低下した場合は、出力側に供給する圧縮空気量を多く必要としている場合である。また、各圧縮機は、出力側の負荷が最大のときでも充分圧縮空気が所定圧力により供給可能なように設計されている。従って、出力側の負荷により必ずしも全ての圧縮機が稼動する必要がない場合もある。そこで本発明では、圧力検出手段により検出した圧力に基づいて、空気圧縮機の稼動台数を制御するものである。これにより、不要な圧縮機の駆動を抑制して、消費電力の削減を図ることができる。
圧縮機はそれに接続された空気槽内の圧力が所定の圧力になると圧縮空気を供給することを停止する。停止の方法としては、圧縮機のモータを停止する場合と、モータは駆動したまま空運転する方法とがある。前者の場合は、その都度モータの回転、停止を繰り返すため、頻度にもよるが、モータにメカ的なダメージを与えたり、電力側にモータ駆動時に発生する突入電流が頻繁に発生してノイズ源となる虞がある。本発明では、これを回避するために、空気槽内の圧力が所定の圧力になった場合でも空運転を行い、そのとき発生する圧縮空気を第2の空気槽に貯留してユニットに供給するものである。これにより、空運転時の圧縮空気を無駄にせず、有効に活用することができる。
本発明は第1の空気槽を複数備え、第2の空気槽を1つ備えた構成により、複数の第1の空気槽の夫々から空運転時の余剰圧縮空気をまとめて第2の空気槽に貯留するものである。これにより、第1の空気槽から発生する余剰圧縮空気を無駄なく効率的に貯留し、空気槽のマージンを増加することができる。
図1は本発明の第1の実施形態に係る圧縮空気制御装置の概略構成図である。この例では説明を簡略化するために、プラントシステムを構成するユニットを3ユニットとし、各圧縮機の性能を同一で1つの圧縮機が1つのユニットを稼動するのに必要な稼働率を50%として説明する。
この圧縮空気制御装置70は、空気を所定圧力に圧縮する圧縮機(空気圧縮機)2、6、10と、圧縮機2、6、10の出口に設けられ圧縮空気の経路の開閉を行なう出力弁3、7、11と、圧縮機2、6、10により圧縮された空気を貯留する空気槽4、8、12と、圧縮機2、6、10の起動・停止を制御する制御部(制御手段)と、を備えて構成されている。
即ち、本実施形態は、2台の常用機と1台の予備機を備え、各圧縮機2、6、10の圧縮空気を貯留する空気槽4、8、12の出口を並列に接続して1号〜3号のユニットに供給する構成とした場合、運転開始から予め設定した時間に到達したことを検出すると、常用機と予備機とを交替して運転を再開するものである。これにより、常時運転する常用機と、殆ど停止して待機している予備機の使用頻度を平均化することができる。
即ち、設置された3台の圧縮機2、6、10を全て常用機とした場合、制御部1は、圧力計16により検出した圧力に基づいて、圧縮機2、6、10の稼動台数を制御するものである。更に詳しく説明すると、出力側のユニット5、9、13、の動作状態は常に一定ではなく逐一変動する。その変動状態は出力側の空気圧力をチエックすることにより可能である。即ち、圧力が高い場合は、出力側に供給する圧縮空気量が少なくともよい場合であり、逆に圧力が低下した場合は、出力側に供給する圧縮空気量を多く必要としている場合である。また、各圧縮機は、出力側の負荷が最大のときでも充分圧縮空気が所定圧力により供給可能なように設計されている。従って、出力側の負荷により必ずしも全ての圧縮機が稼動する必要がない場合もある。そこで本実施形態では、圧力計16により検出した圧力に基づいて、圧縮機2、6、10の稼動台数を制御するものである。これにより、不要な圧縮機の駆動を抑制して、消費電力の削減を図ることができる。尚、圧力計16は圧力に応じて抵抗、電圧等が可変となるセンサを用いることにより可能である。
そして、空気槽23、29の出力経路と空運転空気槽30の出力経路14とを夫々並列接続した場合、制御部20は、圧力計24により検出した圧力が所定の圧力に達したことを検出すると、圧縮機25の駆動を継続したまま出力経路14を空運転空気槽30側に切り替えるように制御する。
そして圧縮機36、42、48が備えられ、各圧縮機に夫々空気槽38、44、60を備え、空気槽38、44、60の出力経路14と空運転空気槽64の出力経路69とを夫々並列接続した場合、制御部35は、空気槽38、44、60の中から例えば、圧力計37により検出した圧力が所定の圧力に達した空気槽38を検出すると、その空気槽38と接続した圧縮機36の駆動を継続したまま空気槽38の出力経路を空運転空気槽64に切り替えるように切替器65を制御する。
即ち、本実施形態は空気槽を複数備え、空運転空気槽64を1つ備えた構成により、複数の空気槽の夫々から空運転時の余剰圧縮空気をまとめて空運転空気槽64に貯留するものである。これにより、各空気槽から発生する余剰圧縮空気を無駄なく効率的に貯留し、空気槽のマージンを増加することができる。
尚、圧力計37、43の圧力は同時に同じ値になるとは限らないので、信号75、76が出力されるタイミングは異なってくる。また、予備機の圧縮機48が稼動した場合は、圧縮機36、42の何れか一方が停止して、上記と同様の動作を繰り返す。
Claims (6)
- プラントシステムを構成する少なくとも1つのユニットの起動、停止に係る制御を空気圧により行なう圧縮空気制御装置であって、
空気を所定圧力に圧縮する空気圧縮機と、該空気圧縮機により圧縮された空気を貯留する空気槽と、前記空気圧縮機の起動・停止を制御する制御手段と、を備え、
少なくとも1台の前記空気圧縮機を前記プラントシステムが運転中に稼動する常用機とし、少なくとも1台の前記空気圧縮機を前記常用機が故障した際に代替する予備機とし、且つ前記各空気槽の出力側を並列に接続した場合、
前記制御手段は、前記常用機の運転時間が所定時間を経過したことを検出する毎に、前記常用機と前記予備機とを交替して運転を再開することを特徴とする圧縮空気制御装置。 - プラントシステムを構成する少なくとも1つのユニットの起動、停止に係る制御を空気圧により行なう圧縮空気制御装置であって、
空気を所定圧力に圧縮する空気圧縮機と、該空気圧縮機により圧縮された空気を貯留する空気槽と、前記空気圧縮機の起動・停止を制御する制御手段と、を備え、
少なくとも1台の前記空気圧縮機を前記プラントシステムが運転中に稼動する常用機とし、少なくとも1台の前記空気圧縮機を前記常用機が故障した際に代替する予備機とし、且つ前記各空気槽の出力側を並列に接続した場合、
前記制御手段は、前記常用機の切替時間が所定時間に到達したことを検出する毎に、該常用機と前記予備機とを交替して運転を再開することを特徴とする圧縮空気制御装置。 - 前記切替時間は、前記空気圧縮機の積算使用時間であることを特徴とする請求項2に記載の圧縮空気制御装置。
- 前記各空気槽の出力側を並列にしたラインの圧力を検出する圧力検出手段を備え、設置された複数の前記空気圧縮機を常用機とした場合、
前記制御手段は、前記圧力検出手段により検出した圧力に基づいて、前記空気圧縮機の稼動台数を制御することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の圧縮空気制御装置。 - プラントシステムを構成する少なくとも1つのユニットの起動、停止に係る制御を空気圧により行なう圧縮空気制御装置であって、
空気を所定圧力に圧縮する空気圧縮機と、該空気圧縮機の出力経路を切り替える切替手段と、前記空気圧縮機により圧縮された空気を貯留する第1の空気槽と、前記切替手段により切り替えられた経路側に備えられた第2の空気槽と、前記第1の空気槽内の圧力を検出する圧力検出手段と、該圧力検出手段の圧力に基づいて前記切替手段を制御する制御手段と、を備え、
前記第1の空気槽の出力経路と前記第2の空気槽の出力経路とを夫々並列接続した場合、
前記制御手段は、前記圧力検出手段により検出した圧力が所定の圧力に達したことを検出すると、前記空気圧縮機の駆動を継続したまま前記出力経路を前記第2の空気槽側に切り替えるように前記切替手段を制御することを特徴とする圧縮空気制御装置。 - プラントシステムを構成する少なくとも1つのユニットの起動、停止に係る制御を空気圧により行なう圧縮空気制御装置であって、
空気を所定圧力に圧縮する空気圧縮機と、該空気圧縮機の出力経路を切り替える切替手段と、前記空気圧縮機により圧縮された空気を貯留する第1の空気槽と、前記切替手段により切り替えられた経路側に備えられた第2の空気槽と、前記第1の空気槽内の圧力を検出する圧力検出手段と、該圧力検出手段の圧力に基づいて前記切替手段を制御する制御手段と、を備え、
前記空気圧縮機が複数備えられ、各空気圧縮機に夫々前記第1の空気槽を備え、前記各第1の空気槽の出力経路と前記第2の空気槽の出力経路とを夫々並列接続した場合、
前記制御手段は、前記各第1の空気槽の中から前記圧力検出手段により検出した圧力が所定の圧力に達した第1の空気槽を検出すると、該第1の空気槽と接続した空気圧縮機の駆動を継続したまま該第1の空気槽の出力経路を前記第2の空気槽側に切り替えるように前記切替手段を制御することを特徴とする圧縮空気制御装置。
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