JP5016301B2 - 圧縮気体供給システムにおける圧縮機の運転制御方法及び圧縮気体供給システム - Google Patents

圧縮気体供給システムにおける圧縮機の運転制御方法及び圧縮気体供給システム Download PDF

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Description

本発明は,台数制御装置によって運転制御される複数台の圧縮機から供給される圧縮気体を,共通の集合タンク内に導入して圧縮気体を得ると共に,この集合タンク内に導入した圧縮気体を消費側に供給する圧縮気体供給システムにおいて,この圧縮気体供給システムを構成する前記圧縮機の運転制御方法,及び前記運転制御方法が行われる圧縮気体供給システムに関する。
複数台の圧縮機10(101〜103)から供給された圧縮気体,例えば圧縮空気を共通の集合タンク20に導入し,この集合タンク20内に導入された圧縮気体を消費側に供給するようにした圧縮気体供給システム1が,例えば生産工場等における圧縮気体の供給に使用されている。
このような圧縮気体供給システム1にあっては,圧縮機10(101〜103)を統括的に制御する台数制御装置30を設け,この台数制御装置30によって集合タンク20内の圧力変化,従って,消費側における圧縮気体の消費量の変化に応じて各圧縮機10(101〜103)の始動,停止,及び全負荷・無負荷運転を所定のパターンに従って制御して,効率的に圧縮気体の供給を行うこうができるように構成されている(特許文献1〜4及び図8参照)。
このような圧縮気体供給システム1を構成する各圧縮機10(101〜103)は,前述の台数制御装置30による統括的な制御が行われるのみならず,それぞれを独立して起動,運転することができるように構成されており,圧縮気体供給システム1に設けた切換スイッチ,図10に示す実施形態では台数制御装置30の例えば操作パネル等に設けた単独−連動運転切換スイッチ31の切り換えによって,単独運転モードが選択された際,各圧縮機10(101〜103)が独立して運転されると共に,連動運転モードが選択された際,各圧縮機10(101〜103)が台数制御装置30によって統括的に制御されるように構成されている。
このように,それぞれが独立して運転可能に構成された圧縮機10(101〜103)の一実施形態は,図9に示す通りであり,図9に示す圧縮機10(101〜103)は,それぞれが被圧縮気体を圧縮して吐出する圧縮機本体11と,この圧縮機本体11を駆動するモータ等の駆動源12,前記圧縮機本体11が例えば油冷式圧縮機である場合には圧縮機本体11より吐出された圧縮気体と潤滑油とを共に導入して,圧縮気体と潤滑油に分離するレシーバタンク15を備えていると共に,前記圧縮機本体11の吸気口を開閉制御する吸気制御装置13と,前述の圧縮機本体11の駆動源12であるモータの始動,停止,及び必要に応じて回転数制御を行う駆動制御装置14が設けられており,図示の実施形態では圧縮機本体11の吸気口を開閉する吸入弁131と,この吸入弁131の作動圧室と前記レシーバタンク15間を連通する管路133と,前記管路133を開閉する電磁弁132を設け,前記電磁弁132に対する制御信号の入力により圧縮機本体11の吸気口を開閉制御する前述の吸気制御装置13が構成されていると共に,前記モータ12と電源間に,制御信号の入力により作動して前記モータ12に対して電源をON,OFFするスイッチや,必要に応じて前記モータ12に対して出力する電圧波形を変化させるインバータを設け,これらにより前述の駆動制御装置14を形成している。
そして,前記吸気制御装置13及び駆動制御装置14に対して制御信号を出力する運転制御装置40を各圧縮機10(101〜103)毎に設けると共に,圧縮機本体11の吐出口と前記集合タンク20間を連通する流路(図示の実施形態ではレシーバタンク15と集合タンク20間の管路18)中に,集合タンク20側から圧縮機本体11側に圧縮気体が逆流することを防止するために逆止弁17を設け,この逆止弁17の二次側における圧力を検知する圧力検知手段16を,各圧縮機10(101〜103)を単独運転する際の動作制御のために設けると共に,この単独運転制御用圧力検知手段16の検知信号を前記運転制御装置40に入力して,前記運転制御装置40が吸気制御装置13や駆動制御装置14を制御して,圧縮機10(101〜103)単位で容量制御を行うことができるように構成されている。
以上のように構成された運転制御装置40を備えた圧縮機10において,前述した単独−連動運転切換スイッチ31(図10参照)を操作して,単独運転モードが選択されると,それぞれの圧縮機10(101〜103)に設けた前記運転制御装置40が,該圧縮機の単独運転制御用圧力検知手段16より入力した検知信号に従って出力した制御信号(駆動制御信号,吸気制御信号)によって前記吸気制御装置13及び駆動制御装置14が圧縮機単位で制御され,
一方,連動運転モードが選択されると,集合タンク20内の圧力を検知する連動運転制御用圧力検知手段21より入力した検知信号に応じて台数制御装置30が個々の圧縮機10(101〜103)に対して出力した制御信号(駆動制御信号,吸気制御信号)によって圧縮機が統括的に制御されるように構成されている。
このように,各圧縮機10(101〜103)が連動して運転される連動運転モードと,それぞれの圧縮機10(101〜103)毎に独立して運転される単独運転モードとで,各圧縮機10の運転モードを切り換え可能とした前記台数制御装置30及び運転制御装置40の構成は,一例として図10に示す通りである。
図10に示す実施形態において,前記台数制御装置30には単独−連動運転切換スイッチ31が設けられており,この単独−連動運転切換スイッチ31の操作により単独,連動運転モードの切り換えを行うことができるように構成されている。また,台数制御装置30には,圧縮気体供給システム1全体の始動,停止を行うための始動停止スイッチ32を設けている。
さらに台数制御装置30には,集合タンク20内の圧力変化に従って各圧縮機に対する制御信号(駆動制御信号,及び吸気制御信号)を出力できるように,連動運転制御用圧力検知手段21の検知信号を入力して所定の基準圧力と比較すると共に集合タンク20内の圧力状態を判定する圧力判定部33と,前記圧力判定部33において比較の基準とされる基準圧力を記憶した圧力設定部34が設けられており,台数制御装置30の中央制御部35は,始動停止スイッチ32の操作により圧縮気体供給システム1が始動すると,前記単独−連動運転切換スイッチ31の切換位置に従って,運転モードの設定を運転モード信号として各圧縮機10(101〜103)の運転制御装置40に出力すると共に,圧力判定部33の判定結果に従って,各圧縮機10(101〜103)の吸気制御装置13に入力されるべき吸気制御信号,及び駆動制御装置14に入力されるべき駆動制御信号を各圧縮機の運転制御装置40に出力する。
一方,各圧縮機10(101〜103)に設けた運転制御装置40は,単独運転モードの設定時において各圧縮機10(101〜103)単位でこれを始動,停止するための始動停止スイッチ411を備えると共に,単独運転制御用圧力検知手段16より入力した検知信号に基づいて,逆止弁17の二次側圧力と設定圧力とを比較する第1圧力判定部412,前記第1圧力判定部412における比較の際の基準圧力を記憶する第1圧力設定部413を備え,前記始動スイッチ411の操作により各圧縮機10(101〜103)を始動すると,前記第1圧力判定部412の判定結果に従って,該判定結果に対応して吸気制御装置13に出力すべき制御信号(吸気制御信号)と,駆動制御装置14に出力すべき制御信号(駆動制御信号)を出力する中央制御部414を備えており,これらによって各圧縮機の単独運転を可能と成す単独運転制御手段41が構成されている。
また,前記単独運転制御手段41が出力した制御信号と,前記台数制御装置30が出力した制御信号とを共に入力し,台数制御装置30の単独−連動運転切換スイッチ31の操作により設定した運転モードに従い,該圧縮機10(101〜103)の吸気制御装置13に対して出力する制御信号,及び駆動制御装置14に対して出力する制御信号を,台数制御装置30の中央制御部35より入力した制御信号と,単独運転制御手段41より入力した制御信号のいずれかを選択して出力する運転モード切換手段42が設けられており,この運転モード切換手段42において,駆動制御信号の切り換えを制御する駆動制御信号切換部421と,吸気制御信号の切換を制御する吸気制御信号切換部422がそれぞれ実現されている。
この発明の先行技術文献情報としては次のものがある。
特公平6−58112号公報 特公平6−58113号公報 実公平2−40314号公報 特開昭58−91386号公報
以上のように,統括的に制御される複数の圧縮機10(101〜103)を備えた圧縮気体供給システム1において,台数制御装置30に対して制御の基準となる集合タンク20内の圧力変化を伝える連動運転制御用圧力検知手段21に誤作動や故障が生じると,台数制御装置30は集合タンク20内の圧力変化を認識できず,集合タンク20内の圧力が上昇して,圧縮機10を無負荷運転に移行する必要が生じても台数制御装置30は圧縮機10を無負荷運転に移行する制御信号を出力せず,その結果,圧縮機10(101〜103)が全負荷運転を継続する。
この全負荷運転の継続により,集合タンク20内の圧力が上昇を続けて異常上昇し,集合タンク20に設けた安全弁22が噴気したり,また,集合タンク20に設けた安全弁22の噴気圧力に対して各圧縮機10(101〜103)の定格圧力が低い場合には,圧縮機10(101〜103)が動力オーバーとなって非常停止する。
このように,集合タンク20に設けた安全弁22が噴気したり,各圧縮機10(101〜103)が非常停止すると,消費側に対する圧縮気体の供給が停止し,集合タンク20内の圧力を作動圧力とする例えば空気作業機等を作動させることができなくなる。
その結果,このような空気作業機を生産ライン等に組み込んだ工場施設等にあっては,故障した連動運転制御用圧力検知手段21を交換する等,作動不良の原因が取り除かれる迄はその操業が中断され,生産性が著しく低下する。
そこで本発明は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり,集合タンク20内の圧力を検知する連動運転制御用圧力検知手段21に誤作動や故障が生じる等して集合タンク20内の圧力が異常上昇した場合であっても,集合タンク20に設けた安全弁22が噴気したり,圧縮機10(101〜103)が非常停止して消費側に対する圧縮気体の供給が停止することがないように,前記圧縮機10(101〜103)の運転制御を行うことができる圧縮気体供給システム1における圧縮機の制御方法及び前記方法を実施する圧縮気体供給システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明の圧縮気体供給システム1における圧縮機の制御方法及びこの制御方法を実施する圧縮気体供給システム1は,吸入した被圧縮気体を圧縮して吐出する圧縮機本体11と,前記圧縮機本体11を駆動するモータなどの駆動源12と,前記圧縮機本体11の吸気口を開閉制御する吸気制御装置13と,前記駆動源12を制御する駆動制御装置14と,前記圧縮機本体11の吐出側圧力を検知する圧力センサ等の単独運転制御用圧力検知手段16をそれぞれ備えると共に,前記単独運転制御用圧力検知手段16の検知信号に従って前記吸気制御装置13を制御する運転制御装置40をそれぞれ備えた複数の圧縮機10(101〜103)と,
前記複数の圧縮機10(101〜103)より吐出された圧縮気体を導入すると共に,導入した圧縮気体を消費側に供給する前記複数の圧縮機10(101〜103)に共通の集合タンク20と,
前記集合タンク20内の圧力変化に応じて,前記複数の圧縮機10(101〜103)の前記吸気制御装置13及び駆動制御装置14を所定のパターンに従って統括的に制御する,前記運転制御装置40と接続された台数制御装置30と,
前記集合タンク20内の圧力を検知して前記台数制御装置30に出力する圧力センサ等の連動運転制御用圧力検知手段21を備え,
前記運転制御装置40によって個々の圧縮機10(101,102,103)単独での運転制御を行う単独運転モードと,前記台数制御装置30によって複数の圧縮機10(101〜103)の運転を統括的に制御する連動運転モード間で,運転モードの切り換えを可能と成す,運転モードの切換スイッチ(単独−連動運転切換スイッチ31)を設けると共に,
前記切換スイッチを連動運転モードに切り換えて運転しているとき,いずれかの圧縮機,又は所定数の圧縮機に設けた前記単独運転制御用圧力検知手段16が,予め設定した最高設定圧力Pmax以上の圧力を検知したことを示す異常確認信号を前記運転制御装置より受信したとき,前記切換スイッチによる連動運転モードの選択に拘わらず,前記連動運転モードから単独運転モードに運転モードを切り換える,非常切換手段を設けたことを特徴とする(請求項1,3)。
前記構成において,前記非常切換手段による運転モードの切り換えは,前記単独運転制御用圧力検知手段16による前記最高設定圧力Pmax以上の圧力の検知時間をカウンタ等によってカウントすると共に,所定時間t4のカウント完了により前記単独運転への移行を行うように構成しても良い(請求項2,4)。
以上説明した本発明の構成により,本発明の圧縮気体供給システム1にあっては,各圧縮機10(101〜103)に設けた単独運転制御用圧力検知手段16により,該単独運転制御用圧力検知手段16によって検知された圧力を,該圧縮機10(101〜103)の容量制御の際の基準となる無負荷運転開始圧力PHや全負荷運転復帰圧力PLとの比較においてのみ使用するだけでなく,所定の最高設定圧力Pmaxとの比較においても使用したことから,該単独運転制御用圧力検知手段16に,集合タンク20内の圧力の異常上昇の判定を行わせることが可能となった。
その結果,集合タンク20内の圧力を検知する連動運転制御用圧力検知手段21の誤作動や故障,更には台数制御装置30自体の誤作動や故障により,台数制御装置30から各圧縮機10(101〜103)の吸気制御装置13や駆動制御装置14に必要な制御信号が出力されずに,集合タンク20内の圧力が過度に上昇して最高設定圧力Pmaxに達した場合には,各圧縮機10(101〜103)の動作制御は連動運転モードから単独運転モードに切り換わり,台数制御装置30による制御が解除され,単独運転制御用圧力検知手段16の検知信号に基づいて単独運転制御手段41によって制御されるので,集合タンク20内の圧力が安全弁22が噴気する圧力まで達することがなく,安全弁22の噴気を防止できる。
また,各圧縮機の動力オーバーによる非常停止を防止でき,安全弁22の噴気や圧縮機の非常停止により圧縮気体の供給が中断されることを防止して,継続した圧縮気体の供給が可能である。
次に,本発明の実施形態を添付図面を参照しながら以下説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の圧縮気体供給システム1の基本的な構成,及びこの圧縮気体供給システム1を構成する圧縮機10(101〜103)の基本的な構成等は,これに限定されるものではないが,図8〜10を参照して説明した既知の圧縮気体供給システム1及び圧縮機10と同様の構成であり,台数制御装置30に設けた単独−連動運転切換スイッチ31の操作によって選択された運転モードに従い,単独運転モードが選択されている場合には,各圧縮機10(101〜103)に設けた単独運転制御用圧力検知手段16からの検知信号に基づいて,各圧縮機10(101〜103)の運転制御装置40が各圧縮機毎に吸気制御及び駆動制御を行う。
単独−連動運転切換スイッチ31の操作により連動運転モードを選択したとき,各圧縮機10(101〜103)に設けた単独運転制御用圧力検知手段16の検知信号に基づく制御を行わず,集合タンク20内の圧力を検知する連動運転制御用圧力検知手段21の検知信号に基づいて,台数制御装置30が所定の動作パターンに従って各圧縮機10(101〜103)に対して出力した制御信号に基づいて,各圧縮機10(101〜103)の吸気制御及び駆動制御が行われるように構成されている。
そして,各圧縮機10(101〜103)の運転制御装置40を台数制御装置30と接続し,前記台数制御装置30からの制御信号を,各圧縮機10(101〜103)の運転制御装置40が入力できるように構成した点についても図10を参照して説明した,従来の圧縮気体供給システム1における装置構成と同様である。
本発明の圧縮気体供給システム1にあっては,前述の連動運転モードでの運転時において,集合タンク20内の圧力を検知する前述の連動運転制御用圧力検知手段21に作動不良や故障,その他の原因により台数制御装置30が集合タンク20内の圧力上昇を認識せず,従って台数制御装置30が圧縮機10(101〜103)を無負荷運転に移行する制御信号を出力せずに集合タンク内の圧力が異常上昇して所定の最高設定圧力Pmax以上となった場合には,連動運転モードを解除して各圧縮機10(101〜103)をそれぞれ単独運転モードに自動的に切り換える非常切換手段を設けることで,集合タンク20内の圧力が安全弁22の噴気圧力に迄上昇して噴気したり,また,各圧縮機10(101〜103)が動力オーバーで運転され,非常停止すること等が防止されている。
このように,集合タンク20内の圧力を検知する圧力検知手段21の作動不良や故障等によって,各圧縮機10(101〜103)の運転を連動運転モードから独立運転モードに自動で切り換え可能と成す,非常切換手段を備えた圧縮気体供給システム1の台数制御装置30及び各圧縮機10(101〜103)の運転制御装置40の構成例を図1に示す。
なお,図1に示す圧縮気体供給システム1では,台数制御装置30が3台の圧縮機10(101〜103)を制御する実施形態を示し,図1においては第1圧縮機101の運転制御装置40のみを図示説明している。各圧縮機102,103における運転制御装置40の構成は,第1圧縮機101における運転制御装置40と同様であるので,第2,第3圧縮機102,103における運転制御装置40の構成を省略している。
図1において,各圧縮機10(101〜103)の運転制御装置40が,始動停止スイッチ411,第1圧力判定部412,及び第1圧力設定部413を備えた単独運転制御手段41,駆動制御信号切換部421や吸気制御信号切換部422を備えた運転モード切換手段42を備える点では図10を参照して説明した運転制御装置40の構成と共通であるが,本実施形態の運転制御装置40にあっては,各圧縮機に設けた単独運転制御用圧力検知手段16の検知信号に基づいて,集合タンク20内の圧力異常を判断し,圧力異常があると判断したとき,台数制御装置40に対して異常確認信号を出力する圧力異常判定手段43を備えている点において,前述の図10を参照して説明した運転制御装置40とは異なる。
この圧力異常判定手段は,単独運転制御用圧力検知手段16が検知した圧力を所定の最高設定圧力Pmaxと比較し,検知された圧力が最高設定圧力Pmax以上であるか否かを判定する第2圧力判定部431と,前記第2圧力判定部431において比較対象となる最高設定圧力Pmaxを記憶・設定する第2圧力設定部432,及び前記第2圧力判定部431の判定結果に従って,圧力検知手段16が検知した圧力が最高設定圧力Pmax以上であるとき,集合タンク20内の圧力異常を確認して異常確認信号を台数制御装置30に対して出力する圧力異常確認部433により構成しており,好ましくは所定の異常確認時間t4継続してPmax以上の圧力が検知されたとき,異常確認信号を出力するよう構成する。
また,図1に示す台数制御装置30が,各圧縮機10(101〜103)の制御の基準となる複数の設定圧力を記憶する圧力設定部34と,連動運転制御用圧力検知手段21が検知した集合タンク20内の圧力を前記圧力設定部34に記憶した設定圧力と比較して,集合タンク20内の圧力状態を判定する圧力判定部33,及び前記圧力判定部33の判定結果に従って圧縮気体供給システム1を構成する各圧縮機10(101〜103)の動作を制御する中央制御部35を備えている点においては,図10を参照して説明した台数制御装置30の構成と同様であり,また,圧縮機の運転を単独運転と連動運転のいずれとするかを設定するための単独−連動運転切換スイッチ31,該台数制御装置30によって制御される圧縮気体供給システム1全体の始動,停止を行うための始動停止スイッチ32を備えている点についても,前述した図10を参照して説明した台数制御装置30と同様の構成であるが,前記中央制御部35が,前述した運転制御装置40に設けた圧力異常判定手段43からの異常確認信号を入力したとき,単独−連動運転切換スイッチ31による連動運転モードの選択に拘わらず,運転制御装置40の運転モード切換手段42に対して単独運転モードへの切り換えを指令する運転モード切換信号を出力すると共に,台数制御装置30の操作パネル等に設けた液晶表示盤,警告灯,警笛等から成る異常表示部36に,集合タンク20内で圧力異常が生じていることを表示するよう構成されている点において,前述した図10を参照して説明した圧縮気体供給システム1における構成例とは異なるものとなっている。
従って,図1を参照して説明した本実施形態の圧縮気体供給システム1にあっては,前記運転制御装置40に設けた圧力異常判定手段43と,この圧力異常判定手段43が出力した異常確認信号を入力して,運転制御装置40の運転モード切換手段42に単独運転モードへの移行を指令する運転モード切換信号を出力する台数制御装置30の中央制御部35によって,前述の非常切換手段が構成されている。
以上のように構成された運転制御装置40を備えた各圧縮機と,これらの圧縮機の動作を制御する台数制御装置30とを備えた圧縮気体供給システム1の動作を,以下説明する。
図2〜図4は,複数の圧縮機10(101〜103)を備えた圧縮気体供給システム1の動作フローであり,図2は台数制御装置30の単独−連動運転切換スイッチ31の操作により単独運転モードを選択したときの動作フロー,図3及び図4は,単独−連動運転切換スイッチ31の操作により連動運転モードを選択したときの動作フローである。
単独運転モード
台数制御装置30の操作パネルに設けた単独−連動運転切換スイッチ31を操作して,圧縮気体供給システム1を単独運転モードとしたときには(S1−1),各圧縮機10(101〜103)の操作パネルに設けた始動スイッチ411をONにした圧縮機のみが始動する。
この始動スイッチ411をONにして(S1−2)圧縮機を始動すると(S1−3),この圧縮機に設けた単独運転制御用圧力検知手段16が検知した圧力Pdが無負荷運転開始圧力PHと比較され(S1−4),検知された圧力Pdが無負荷運転開始圧力PH(一例として0.70MPa)になるまで圧縮機を全負荷運転し,検知された圧力Pdが無負荷運転開始圧力PH以上になると,圧縮機を無負荷運転に移行する(S1−5)。
この無負荷運転への移行により,図示せざるタイマがカウントを開始し(S1−6),所定時間t0を経過したか否かが判定されると共に(S1−7),検知圧力Pdが判定され(S1−8),所定時間t0(一例として60秒)の経過がカウントされる前に検出圧力Pdが全負荷運転復帰圧力PL(一例として0.60MPa)未満に低下すると,圧縮機を全負荷運転に復帰し(S1−9),カウンタによるカウントがリセットされて再度,検知圧力Pdの圧力判定(S1−4)以下の作業が行われる。
一方,無負荷運転の継続時間がt0以上カウントされると,圧縮機を停止し(S1−11),タイマによるカウントをリセットする(S1−12)。
その後の圧力判定(S1−13)により,圧縮機の停止中に検出圧力Pdが全負荷運転復帰圧力PL未満に低下すると圧縮機が再び始動し(S−14),検知圧力Pdの圧力判定(S1−4)以下の作業が繰り返される。
なお,複数の圧縮機10(101〜103)が起動されている場合,各圧縮機毎にそれぞれ同様の動作が行われる。
連動運転モード
以上のような単独運転モードに対し,連続運転モードにおける圧縮気体供給システム1の動作フローを図3及び図4を参照して説明すると,台数制御装置30の操作パネル等に設けられた単独−連動運転切換スイッチ31を操作して(S−1)連動運転モードとした状態で,台数制御装置30の操作パネル等に設けられた始動スイッチ32をONにすると(S−1),圧縮気体供給システム1全体が起動するが,この時点では第1〜第3圧縮機のうち1台(一例として第1圧縮機101)のみが始動して全負荷運転を開始する(S−2)。
台数制御装置30は,連動運転制御用圧力検知手段21の検知信号に従って集合タンク20内の圧力が,(1)圧力低下領域,(2)圧力下限領域,(3)圧力正常領域,(4)圧力上限領域,(5)圧力上昇領域のいずれの状態にあるかを判定し(S2−3),判定結果に応じて各圧縮機10(101〜103)を所定のパターンで制御する。
この制御パターンの一形態を,図4に従って説明する(括弧符号は図4に対応)。
(1) 圧力低下領域
集合タンク20内の圧力を検知する連動運転制御用圧力検知手段21が検知した集合タンク20内の圧力Pdが,図3中紙面右欄に(1)として示す「圧力低下領域」にあるときには,次号機(一例として第2圧縮機102)を始動すると共に全負荷運転させ(S3−1),所定の始動待ち時間t1(一例として10秒)のカウントを開始すると共に(S3−2),この始動待ち時間t1が経過したか否かを判定する(S3−3)。
また,始動待ち時間t1のカウントと共に,連動運転制御用圧力検知手段21の検知信号に基づいて集合タンク20内の圧力を判定し(S3−4),連動運転制御用圧力検知手段21が検知した集合タンク20内の圧力Pdが,始動待ち時間t1を経過する前に設定圧力LL以上になると,始動待ち時間t1のカウントがリセットされて(S2−7)後述する圧力低下領域(2)の制御フローに移行する。
集合タンク20内の圧力Pdが始動待ち時間t1を経過しても未だ設定圧力LL(一例として0.57MPa)未満のときには,さらに次号機(一例として第3圧縮機103)を始動して全負荷運転させ(S3−5),始動待ち時間t1のカウントをリセットし(S3−6),再度始動待ち時間t1のカウントを開始して(S3−2),以後同様の動作を繰り返す。
なお,始動待ち時間t1は複数台の圧縮機が同時に始動して電源が電圧降下することを防ぐために設定している。
(2) 圧力下限領域
連動運転制御用圧力検知手段21が検知した集合タンク20内の圧力Pdが,図3中の右欄に(2)として示した「圧力下限領域」にあるときには,容量制御担当機を全負荷運転に復帰し(S4−1),所定の効果待ち時間t2(一例として60秒)のカウントを開始する(S4−2)と共に,前記効果待ち時間t2が経過したか否かを判定する(S4−3)。
連動運転制御用圧力検知手段21の検知信号に基づいて,集合タンク20内の圧力Pdが所定の設定圧力と比較され(S4−6),集合タンク20内の圧力Pdが,効果待ち時間t2を経過する前に設定圧力L(一例として0.60MPa)以上になると,効果待ち時間t2のカウントがリセットされて(S4−7)圧力正常領域(3)の制御フローに移行し,検出圧力PdがLL未満になると,効果待ち時間t2のカウントがリセットされて(S4−7),圧力低下領域(1)の制御フローに移行する。
一方,集合タンク20内の圧力Pdが前記効果待ち時間t2を経過しても圧力下限領域(2)(LL≦Pd<L)にあるときにはさらに次号機を始動し(S4−4),効果待ち時間t2のカウントをリセットして(S4−5),新たに効果待ち時間t2のカウントを開始すると共に(S4−2),前述の動作を繰り返す。
なお,効果待ち時間t2は容量制御担当機が全負荷運転したことにより検出圧力がどの様に変化するかを見極めるために設定されたもので,圧縮機が無用に始動されないようなっている。
以上の圧力下限領域(2)における制御を,図8に示すように3台の圧縮機101〜103を備えた圧縮気体供給システム1を例として説明すると,例えば,第1圧縮機101が容量制御担当機で,第2,第3圧縮機102,103が停止している状態で検出圧力Pdが圧力下限領域(2)になったときには,第1圧縮機101を全負荷運転し,検出圧力Pdが効果待ち時間t2を経過しても圧力下限領域(2)にあるときには第2圧縮機102を始動する。
(3) 圧力正常領域
連動運転制御用圧力検知手段21が検知した集合タンク20内の圧力Pdが,図3中の右欄に(3)として示した「圧力正常領域」にあるときには,先ず,無負荷運転している圧縮機があるか否かを判断し(S5−1),無負荷運転している圧縮機があれば,容量制御担当機以外の無負荷運転機を全て全負荷運転に復帰し(S5−2),無負荷運転している圧縮機がないときには現状を維持する。
例えば,図8に示す圧縮気体供給システム1の構成において,第1圧縮機101が容量制御担当機で,第1,第2圧縮機101,102が無負荷運転,第3圧縮機103が停止している状態で,検出圧力Pdが(3)の圧力正常領域になったとき,第1圧縮機101は無負荷運転を継続し,第2圧縮機102を全負荷運転に復帰させる。第1,第2圧縮機101,102が全負荷運転で,第3圧縮機103が停止しているときには現状を維持する。
(4) 圧力上限領域
連動運転制御用圧力検知手段21が検知した集合タンク内の圧力Pdが,図3中の右欄に(4)として示す「圧力上限領域」にあるときには,容量制御担当機が無負荷運転に移行し(S6−1),この無負荷運転の開始と共に無負荷運転時間のカウントが開始され(S6−2),かつ,所定の無負荷運転時間t3(一例として30秒)の経過が判定される(S6−3)と共に,集合タンク20内の圧力Pdが所定の設定圧力と比較される(S6−4)。
そして,集合タンク20内の圧力Pdが効果待ち時間t3を経過する前に設定圧力HH(一例として0.70MPa)以上になると,無負荷運転時間のカウントがリセットされて(S6−7),(5)の圧力上昇領域の制御フローに移行し,検出圧力PdがH(一例として0.67MPa)未満になると無負荷運転時間のカウントがリセットされて(S6−7)(3)の圧力正常領域の制御フローになる。
一方,集合タンク20内の圧力Pdが無負荷運転時間t3を経過しても圧力上限領域(4)(H≦Pd<HH)内にあるときには容量制御担当機が次号機に移行し,無負荷運転している元の容量制御担当機が停止し(S6−5),無負荷運転時間のカウントがリセットされ(S6−6),図4及び図3中符号(B)(図中は丸囲い記号)を介して(S2−3)へ戻る。
やや重複するが,圧力上限領域(4)では容量制御担当機が順次無負荷運転に移行すると共に,容量制御担当機が移行し,元の容量制御担当機が停止する。
例えば,第1〜3圧縮機101,102,103が全て全負荷運転にあるとき,圧力上限領域では第1圧縮機101が無負荷運転になって第2圧縮機102が容量制御担当機となる。このとき,第2,3圧縮機102,103は全負荷運転を継続する。第1圧縮機101の無負荷運転時間t3が経過すると第1圧縮機101は停止する。
そして,集合タンク20内の圧力が未だ圧力上限領域にあると,第2圧縮機102が無負荷運転になって第3圧縮機103が容量制御担当機となる。このとき,第3圧縮機103は全負荷運転を継続する。第2圧縮機102の無負荷運転時間t3が経過すると第2圧縮機102は停止する。
さらに,集合タンク20内の圧力が未だ圧力上限領域にあると,第3圧縮機103が無負荷運転になって停止している第1圧縮機101が容量制御担当機となりますが,第1圧縮機101は停止状態を継続する。第3圧縮機103の無負荷運転時間t3が経過すると第3圧縮機103は停止する。
さらに,一例として,前記動作を図8に示す圧縮気体供給システム1について説明すると,例えば,第1圧縮機101が容量制御担当機で,第1,第2圧縮機101,102が全負荷運転,第3圧縮機103が停止している状態で検出圧力Pdが(4)の圧力上限領域になったとき,第1圧縮機101を無負荷運転に移行し,検出圧力Pdが無負荷運転時間t2(一例として30秒)を経過しても(4)の圧力上限領域にあるときには,容量制御担当機を第2圧縮機102に移行して第1圧縮機101を停止する。
(5) 圧力上昇領域
連動運転制御用圧力検知手段21が検知した集合タンク20内の圧力Pdが,図3中の右欄に(5)として示した「圧力上昇領域」にあるときには,全負荷運転している圧縮機を全て無負荷運転に移行し(S7−1),その後は圧力上限領域(4)における(S6−2)移行の制御フローに移行する。
圧力の異常上昇時
以上で説明した圧縮気体供給システム1における単独運転及び連動運転時における通常の運転動作については,図10を参照して説明した制御機構を備える従来の圧縮気体供給システム1と同様であるが,本発明の圧縮気体供給システム1にあっては,圧縮機10(101〜103)の運転制御装置40に前述の第2圧力設定部432,第2圧力判定部431及び異常確認部433から成る圧力異常判定手段43を設けると共に,台数制御装置30の中央制御部35が,前記圧力異常判定手段43からの異常確認信号に基づいて,圧縮機10の運転制御装置40に設けた運転モード切換手段42に対する制御信号を,単独運転への移行を指令する制御信号に変更して,自動で単独運転モードに切り換えることができるように構成されている(図1参照)。
このような連動運転モードから単独運転モードへの非常切換動作を図5を参照して説明する。
連動運転モードでの運転が行われている場合において,各圧縮機の運転制御手段40に設けられた第2圧力判定部431は,単独運転制御用圧力検知手段16が検知した逆止弁17の二次側の圧力,すなわち集合タンク20(図9参照)内の圧力が,所定の最高設定圧力Pmax以上であるか否かを判定する(S8−1)。
第2圧力判定部431において単独運転制御用圧力検知手段16が検知した集合タンク20内の圧力が最高設定圧力Pmax以上であると,最高設定圧力Pmax以上の圧力が検知されている時間のカウントが開始され(S8−2),所定の異常確認時間t4が経過したか否かが判定される(S8−3)。
最高設定圧力Pmax(一例として0.85MPa)以上の圧力が,所定の異常確認時間t4(一例として10秒)の間継続して検知されると,異常確認部433は台数制御装置30に対して異常確認信号を出力する(S8−4)。
台数制御装置30の中央制御部35は,連動運転モードによる圧縮気体供給システム1の運転中,異常確認信号の入力待ちの状態にあり(S8−5),異常確認信号を入力すると,各圧縮機の運転制御装置40に対して連動運転の解除を指令する運転モード切換信号を出力すると共に(S8−6),台数制御装置30の表示パネル等に設けた異常表示部36に,集合タンク20の圧力異常を表示する(S8−7)。
一方,単独運転制御用圧力検知手段16が検知した集合タンク20内の圧力が,所定の最高設定圧力Pmax未満であると第2圧力判定部431が判定すると,各圧縮機は連動運転モードでの運転が継続されると共に,単独運転制御用圧力検知手段16が検知した圧力の判定が継続される。
なお,集合タンク20内の圧力が,最高設定圧力Pmax以上であることが,単独運転制御用圧力検知手段16によって検知された場合であっても,検知された集合タンク20内の圧力が,所定の異常確認時間t4の経過前に最高設定圧力Pmax未満に低下した場合には,異常確認時間のカウントがリセットされ(S8−8),さらに集合タンク20内の圧力の判定が継続される。
なお,連動運転が解除され,独立運転に移行した各圧縮機は,図2を参照して説明した単独運転の動作フローに従い,各圧縮機10(101〜103)に設けた圧力検知手段16からの検知信号に基づいて圧力判定を行い,吸気制御装置13に対する制御信号を出力すると共に,駆動制御装置14に対する制御信号を出力する。
そして,最高設定圧力Pmaxを無負荷運転開始圧力PHよりも高い圧力に設定することで,前述のように集合タンク20内の圧力がPmaxを越えて異常上昇している場合には,各圧縮機10(101〜103)に設けた単独運転制御用圧力検知手段16が検知する逆止弁17の二次側圧力(集合タンク内20の圧力;(図9参照))は,無負荷運転開始圧力PHよりも高いことから,各圧縮機10(101〜103)は単独運転になるといずれも無負荷運転に移行して,圧縮気体の吐出を停止する。
従って,例えば連動運転制御用圧力検知手段21の作動不良や故障等により,台数制御装置30が集合タンク20内の圧力変化を認識することができず,したがって各圧縮機を無負荷運転に移行することができない場合であっても,集合タンク20内の圧力が,所定の異常確認時間t4の間,最高設定圧力Pmax以上になると,各圧縮機に設けた運転制御手段40によって無負荷運転に移行され,集合タンク20内の圧力が更に上昇することが防止される。
その結果,前述の最高設定圧力Pmaxを,例えば集合タンク20に設けた安全弁22の作動圧力に対して所定の低い値に設定しておくことで,安全弁22が噴気したり,各圧縮機10(101〜103)が動力オーバーとなって非常停止することを有効に防止することができる。
その結果,例えば連動運転制御用圧力検知手段21に作動不良や故障等が生じた場合であっても,消費側に対する圧縮気体の供給を停止することなく継続して行うことができ,圧縮気体の供給停止に伴い,この圧縮気体供給システム1からの圧縮気体の供給を受けている例えば空気作業機等が設けられた生産ライン等が停止等することを好適に防止することができる。
〔第2実施形態〕
次に,本発明の別の実施形態を図6及び図7を参照して説明する。
本実施形態の圧縮気体供給システム1において,各圧縮機10(101〜103)の運転制御装置40に第2圧力設定部432,第2圧力判定部431及び異常確認部433から成る圧力異常判定手段43を設け,各圧縮機10(101〜103)に設けた単独運転制御用圧力検知手段16によって,集合タンク20内の圧力の異常上昇を判定することができるように構成した点については,前述の図1〜5を参照して説明した第1実施形態の圧縮気体供給システム1の構成と同様である。
しかし,図1〜図5を参照して説明した第1実施形態の圧縮気体供給システム1にあっては,圧縮機10(101〜103)の運転制御装置40に設けた前記圧力異常判定手段43が出力した異常確認信号を,一旦,台数制御装置30の中央制御部35に入力し,この異常確認信号を入力した台数制御装置30の中央制御部35が各圧縮機10(101〜103)の運転制御装置40に対する運転モード切換信号を,連動運転モードを指令する信号から,単独運転を指令する信号に切り換えると共に,台数制御装置30の操作パネル等に設けた異常表示部36に,集合タンク20内の圧力異常を表示させるように構成していたが,図6に示す本実施形態の圧縮気体供給システム1にあっては,圧縮機10(101〜103)の運転制御装置40に設けた前記異常確認手段43が出力した異常確認信号を,台数制御装置30の中央制御部35に送信すると共に,圧縮機10の運転制御装置40に設けた運転モード切換手段42に送信し,この運転モード切換手段42の駆動制御信号切換部421,及び吸気制御信号切換部422を制御して,異常確認信号を入力した駆動制御信号切換部421,及び吸気制御信号切換部422が,単独運転制御手段41より入力した駆動制御信号及び吸気制御信号を駆動制御装置14及び吸気制御装置13に対して出力するように構成している。
なお,各圧縮機の単独運転制御手段41が出力した異常確認信号は,台数制御装置30の中央制御部35に対しても入力され,この異常確認信号を入力した台数制御装置30の中央制御部35が,異常表示部36に集合タンク20の圧力異常を表示させる点については,図1を参照して説明した圧縮気体供給システム1と同様である。
以上のように構成された本実施形態の圧縮気体供給システム1の基本的な動作は,図2〜4を参照して説明した第1実施形態の圧縮気体供給システムと同一であるため,省略する。
この第2実施形態の圧縮気体供給システム1において,連動運転制御用圧力検知手段21に作動不良や故障が生じると,台数制御装置30が集合タンク20内の圧力上昇を認識できず,従って各圧縮機10(101〜103)を無負荷運転に移行させる制御信号を出力することができずに集合タンク20内の圧力が異常上昇し始める。
そして,図7に示すように,単独運転制御用圧力検知手段16が検知した圧力Pdが,最高設定圧力Pmax(一例として0.85MPa)以上になり,この圧力が異常確認時間t4(一例として10秒)継続されると,圧力異常判定手段43は異常確認信号を運転モード切換手段42に対して出力して運転モード切換手段42を直接制御する。
この異常確認信号を入力した運転モード切換手段は,該圧縮機の吸気制御装置13及び駆動制御装置14に対して出力していた台数制御装置30からの駆動制御信号及び吸気制御信号の出力に換え,単独運転制御手段41より入力した駆動制御信号及び吸気制御信号を出力して,各圧縮機の運転を単独運転モードに切り換える。
連動運転が解除され,単独運転に移行した圧縮機は,図2を参照して説明した制御フローのとおり各圧縮機毎の運転制御が行われるが,各圧縮機10(101〜103)の単独運転への移行時,単独運転制御用圧力検知手段16は最高設定圧力Pmax(一例として0.85MPa)を検知しており,検知圧力Pdは,無負荷運転開始圧力PH(一例として0.70MPa)よりも高いことから,単独運転制御手段41は,該圧縮機10(101〜103)を無負荷運転に移行する制御信号を出力し,この制御信号は,運転モード切換手段を介して圧縮機の吸気制御装置及び駆動制御装置に対して出力され,該圧縮機は無負荷運転に移行する。
また,異常確認信号は運転制御装置から台数制御装置へ出力され,台数制御装置は異常確認信号の入力により異常表示部に異常表示をする。
このように,集合タンク20内の圧力が異常上昇した場合,各圧縮機を単独運転モードで運転するように構成したことから,集合タンク20内の圧力が最高設定圧力Pmaxに対して所定の高い圧力で作動する安全弁22の作動圧力に上昇することがなく,従って安全弁22が噴気することがない。
さらに,本実施形態の構成では,集合タンク20内の圧力が異常上昇したときには,台数制御装置30からの運転モード切換信号を待たずに単独運転モードに移行するため,集合タンク20の圧力上昇を即座に抑えられると共に,台数制御装置自体の故障により連動運転の解除が行えないような場合であっても圧縮機側で連動モードを解除して単独モードに移行することができる。
圧縮気体供給システムにおける制御装置のブロック図(第1実施形態)。 単独運転モードにおける動作フロー。 連動運転モードにおける動作フロー(前半)。 連動運転モードにおける動作フロー(後半)。 異常圧力上昇時における動作フロー(第1実施形態)。 圧縮気体供給システムにおける制御装置のブロック図(第2実施形態)。 異常圧力上昇時における動作フロー(第2実施形態)。 圧縮気体供給システムの全体構成を示す説明図。 圧縮機の概略説明図。 圧縮気体供給システムにおける制御装置のブロック図(従来)。
符号の説明
1 圧縮気体供給システム
10 圧縮機
101 第1圧縮機
102 第2圧縮機
103 第3圧縮機
11 圧縮機本体
12 駆動源(モータ)
13 吸気制御装置
131 吸入弁
132 電磁弁
133 管路
14 駆動制御装置
15 レシーバタンク
16 単独運転制御用圧力検知手段(圧力センサ)
17 逆止弁
18 管路
20 集合タンク
21 連動運転制御用圧力検知手段(圧力センサ)
22 安全弁
30 台数制御装置
31 単独−連動運転切換スイッチ
32 始動スイッチ
33 圧力判定部
34 圧力設定部
35 中央制御部
40 運転制御装置
41 単独運転制御手段
411 始動停止スイッチ
412 第1圧力判定部
413 第1圧力設定部
414 中央制御部
42 運転モード切換手段
421 駆動制御信号切換部
422 吸気制御信号切換部
43 圧力異常判定手段
431 第2圧力判定部
432 第2圧力設定部
433 異常確認部

Claims (4)

  1. 吸入した被圧縮気体を圧縮して吐出する圧縮機本体と,前記圧縮機本体を駆動する駆動源と,前記圧縮機本体の吸気口を開閉制御する吸気制御装置と,前記駆動源を制御する駆動制御装置と,前記圧縮機本体の吐出側圧力を検知する単独運転制御用圧力検知手段をそれぞれ備えると共に,前記単独運転制御用圧力検知手段の検知信号に従って前記吸気制御装置を制御する運転制御装置をそれぞれ備えた複数の圧縮機と,
    前記複数の圧縮機より吐出された圧縮気体を導入すると共に,導入した圧縮気体を消費側に供給する前記複数の圧縮機に共通の集合タンクと,
    前記集合タンク内の圧力変化に応じて,前記複数の圧縮機の前記吸気制御装置及び駆動制御装置を所定のパターンに従って統括的に制御する台数制御装置と,
    前記集合タンク内の圧力を検知して前記台数制御装置に出力する連動運転制御用圧力検知手段を設け,
    前記運転制御装置によって個々の圧縮機単独での運転制御を行う単独運転モードと,前記台数制御装置によって複数の圧縮機の運転を統括的に制御する連動運転モード間で,運転モードの切り換えを可能に構成すると共に,
    前記連動運転モードによる運転時,いずれかの圧縮機,又は所定数の圧縮機に設けた前記単独運転制御用圧力検知手段が,予め設定した最高設定圧力以上の圧力を検知したとき,前記連動運転モードから単独運転モードに運転モードを切り換えることを特徴とする圧縮気体供給システムにおける圧縮機の運転制御方法。
  2. 前記単独運転制御用圧力検知手段が,所定時間継続して最高設定圧力以上の圧力を検知したとき,前記単独運転モードへの移行を行うことを特徴とする請求項1記載の圧縮気体供給システムにおける圧縮機の運転制御方法。
  3. 吸入した被圧縮気体を圧縮して吐出する圧縮機本体と,前記圧縮機本体を駆動する駆動源と,前記圧縮機本体の吸気口を開閉制御する吸気制御装置と,前記駆動源を制御する駆動制御装置と,前記圧縮機本体の吐出側圧力を検知する単独運転制御用圧力検知手段をそれぞれ備えると共に,前記単独運転制御用圧力検知手段の検知信号に従って前記吸気制御装置を制御する運転制御装置をそれぞれ備えた複数の圧縮機と,
    前記複数の圧縮機より吐出された圧縮気体を導入すると共に,導入した圧縮気体を消費側に供給する前記複数の圧縮機に共通の集合タンクと,
    前記集合タンク内の圧力変化に応じて,前記複数の圧縮機の前記吸気制御装置及び駆動制御装置を所定のパターンに従って統括的に制御する,前記運転制御装置と接続された台数制御装置と,
    前記集合タンク内の圧力を検知して前記台数制御装置に出力する連動運転制御用圧力検知手段を備え,
    前記運転制御装置によって個々の圧縮機単独での運転制御を行う単独運転モードと,前記台数制御装置によって複数の圧縮機の運転を統括的に制御する連動運転モード間で,運転モードの切り換えを可能と成す,運転モードの切換スイッチを設けると共に,
    前記切換スイッチを連動運転モードに切り換えて運転しているとき,いずれかの圧縮機,又は所定数の圧縮機に設けた前記単独運転制御用圧力検知手段が,予め設定した最高設定圧力以上の圧力を検知したことを示す異常確認信号を前記運転制御装置より受信したとき,前記切換スイッチによる連動運転モードの選択に拘わらず,前記連動運転モードから単独運転モードに運転モードを切り換える非常切換手段を設けたことを特徴とする圧縮気体供給システム。
  4. 前記非常切換手段が,前記単独運転制御用圧力検知手段による前記最高設定圧力以上の圧力の検知時間をカウントするカウンタを備えると共に,該カウンタによる所定時間のカウント完了により前記単独運転への移行を行うことを特徴とする請求項3記載の圧縮気体供給システム。
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KR20200114221A (ko) * 2019-03-28 2020-10-07 주식회사 아텍에너지 공기압축기의 성능분석과 대수 제어를 위한 유량연산제어장치 및 방법
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